蘭子「堕天使の讃談!(アイドルのウワサ!)」 (55)

・デレマスSSです
・書き溜めをどんどん投下していきます
・誤字脱字、熊本弁の扱い方に間違いがありましたらすみません


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【神崎蘭子のウワサ:実は結構な読書家らしい?】

~車内~

蘭子P(以下、P)「今日の撮影もバッチリだったぞ!」

蘭子「我が力にかかれば造作もない事よ!(たくさん頑張りましたのでっ!)」

P「さすが蘭子だな!」アハハ

蘭子「♪」

P「あっ、そうそう。今日も本持ってきたぞ」

蘭子「それは真か!?(本当ですか!?)」

P「あぁ、事務所に置いてあるから帰ったら渡すよ」

蘭子「我が友のグリモワール・・・ククク、魂がたぎるわ(早く読みたいな~)」

P「この前の続きと適当に何冊か・・・5,6冊くらいあるかな?」

蘭子「我の器に収まりきるか・・・?(読み切れるかな・・・?)」

P「返すのはいつでもいいからゆっくり読めばいいさ」


~346プロ~

バタン!

デレP「やべーっ!」

デレP(休憩室で本読んでたらついつい寝ちまった!)

デレP(会議まであと10分。15分前には会議室にいないとネチネチ言われるのにっ!)

デレP(今から行けば会議には間に合う。ちょっと小言を言われるくらいで済むだろう・・・問題は)

デレP(この本どうすっかな~)ウーン・・・

デレP(俺のデスクに行く時間もないし、そこらに置きっぱなしにするわけにもいかないよなぁ・・・)

デレP「・・・ん?」

【CP(シンデレラプロジェクト)事務所】

デレP「・・・」

デレP「!」

デレP(そうだっ! CPのプロデューサーにやればいいんじゃん!)

デレP(ナイスアイデア~!)コンコン!

ガチャ

デレP「おつかれーっす!」

シーン・・・

デレP「・・・おいおい、誰もいないのかよ」

デレP「参ったなぁ・・・」

ちひろ「何してるんですか?」

デレP「うわぁ!?」ビクーン!

デレP「ち、ちひろさん!?・・・どうかしましたか?」

ちひろ「いや、それはこっちのセリフですよ・・・」

ちひろ「こちらに何かご用ですか?」

デレP「ま、まぁ・・・ちょっと」エヘヘ・・・

ちひろ「・・・」

ちひろ「そんなことしてていいんですか?」

デレP「え?」

ちひろ「時間。もう始まりますよ?」

デレP「うわっ、やばっ!」

ちひろ「今回遅刻したら3回目・・・社長言いましたよね? 次遅刻したら減給って・・・」

デレP「え、うそ・・・? そんなこと言ってましたっけ・・・?」

ちひろ「・・・知ーらない」ツカツカ

デレP「ちょ、ちひろさん待って!」

デレP(くそっ、こうなったらどっかゴミ箱に・・・ん?)

デレP(なんだこのデスク、やたら本がたくさんあるな)

デレP(確かここは・・・Pのデスク。そういやアイツ本好きだったな)

デレP(しかも偶然にも同じ店のブックカバーじゃないか・・・)

デレP「・・・」

デレP「」サッ

デレP「・・・よしっ!」

デレP「事務所で読んじゃダメだからなー!」タッタッタッタ・・・

バタンッ!





ガチャ

P「ただいま戻りましたー!」

P「・・・なんだ誰もいないのか」

蘭子「うむ・・・(そうみたいですね)」

P「まぁいいや・・・はい蘭子、これ本な」

蘭子「ククク、これが新たなるグリモワールか・・・(こんなにたくさんありがとうございます!)」

P「じゃあ今日はこれで仕事終わりだから、お疲れさん」

蘭子「闇に飲まれよ!(お疲れ様でした!)」

― その日の夜 ―
~女子寮 蘭子部屋 ~

蘭子「」ペラッ・・・ペラッ・・・

蘭子「ふぉ~///」キラキラ

蘭子(すごく面白かった・・・///)パタン

蘭子「ふぅー・・・」

蘭子(・・・早く明日にならないかなー)

蘭子(プロデューサーと早くお話したいのに・・・)
――――――――
――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――
蘭子『あの娘からは秘めたる力を感じる・・・(ヒロインの娘、実はすごい力を持っていると思います!)』キリッ!

P『おっ、蘭子もそう思うか!? 実は俺も―――』

キャッキャ! キャッキャ!
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
――――――――

蘭子「えへへ///」

ポーン ポーン

蘭子「もう9時・・・」

蘭子(もう一冊くらい大丈夫だよね・・・?)ペラッ・・・

蘭子(あれ、これだけ違う本だ・・・)

蘭子「【ダメだよアイドル ~秘密のレッスン場は失楽園~】・・・?」

蘭子(【アイドル】って書いてあるからアイドルの本?)

蘭子(私もアイドルだからプロデューサーが選んでくれたのかな?)

蘭子(なんだか面白そう!)ペラッ

『超人気アイドルのプロデューサーをやってから数年が経った。
事務所がまだ小さかった頃にはプロデューサー兼マネージャーとしてよく一緒に行動していたのだが、事務所が大きくなったことによりアイドルにはマネージャーが付くことになった。』

蘭子(マネージャー・・・私にもいつか付くのかな?)

『俺の仕事はプロデュース業のみとなり、以前よりも遥かに自分の時間を持てるようになった・・・が、どこか心に穴が空いてしまったような気持ちになる時がある。』

蘭子(私はプロデューサーと二人でずっとやっていきたいなぁ・・・)

蘭子「・・・」ペラッ・・・ペラッ・・・

『――――ここは俺達二人のレッスン場・・・ここの存在は誰も知らない』

蘭子「?」

『このレッスン場ではアイドルとプロデューサーという肩書きはない。ただ欲望に塗れた男と女になるのだ。』

蘭子「??」

『イヤッ! そ、そこはっ・・・!』
『どうした? ここ、好きだったじゃないか』

蘭子『!!??』

『お前の弱いところは全て把握しているぞ・・・?』
『んっ・・・わ、私だって!』
『お、おい! そこはっ・・・!』
『私だってアンタの弱いところ・・・全部知ってるのよ?』
『くっ、お前・・・いつの間に上達して―――』

蘭子「キャーッ!///」ベチーン!

蘭子「こ、これって・・・!///」

蘭子(なんでこんな本が!?///)

蘭子「う~っ・・・///」

蘭子「・・・はっ!?」

蘭子(も、もしかして・・・プロデューサーは私と・・・!?)
――――――――――――――――――
――――――――――――
―――――
P『蘭子』カベドンッ!
蘭子『ひっ・・・わ、我が友?』
P『好きだ・・・』
蘭子『え・・・?』
P『俺は蘭子の事が好きなんだ!』
蘭子『! わ、わたしもプロデューサーのこと・・・///』
P『そうか・・・じゃあこんなことも好k――――』
―――――
―――――――――――――
―――――――――――――――――――
蘭子「わー!わー!///」ブンブン!

蘭子(こ、この本は返さなくちゃ!)

蘭子(でもこの本だけ返すのは恥ずかしいよ~!)

蘭子(他の本と一緒に返すしかないよね?)

蘭子(それまでこの本は家に置いておくしか・・・)

蘭子(どうしよ~!)


― 数日後 ―
~事務所~

蘭子「わ、煩わしい太陽ね・・・(おはようございます・・・)」ゲッソリ

P「おはよう蘭子」

蘭子「我が友よ・・・感謝する(プロデューサー・・・ありがとうございました)」ガサッ

P「え、もう読んだの!? 早くないか?」

蘭子「フ、フフ・・・我が魂が力を求めた故・・・(面白くて一気に読んじゃいました・・・)」

P「あっ! だから最近眠そうにしてたのか!?」

蘭子「え? あ、いや・・・それは・・・」

蘭子(あの本の存在が気になって眠れなかったなんて言えない!)

P「本に夢中になるのはいいが、仕事に支障をきたすようなことをしちゃダメじゃないか」

蘭子「は、はい・・・ごめんなさい」シュン・・・



― その日の夜 ―
~P宅~
P「まったく蘭子は・・・」ガサガサ

P「・・・」

P(ちょっと言い過ぎたか?)

P(いやいや! そんなことは・・・)

P「・・・」

P(でもそれだけ俺の薦めた本を楽しんでくれたってことだよな・・・?)

P(仕事も遅刻していたわけじゃないし)

P「う~ん・・・」

P「明日謝るか・・・」

P「・・・」ガサガサ

P「・・・あれ?」

P(一冊多い? 貸した本は全部あるのに・・・)

P「?」ペラッ

P「【ダメだよアイドル ~秘密のレッスン場は失楽園~】・・・?」

P(いやこれ・・・官能小説じゃん)

P「なんでこんな本が入ってるんだよ・・・」

P「・・・」

P「あれ? も、もしかしてこの本・・・」

P(蘭子の本、だったり・・・!?)

P「・・・」

P(でも蘭子が買うか~?)

P(演技で『キス』も言えないくらいなのに)

P(だいたい中学生がエロいことなんて・・・)

P(いや、真っ盛りだよな・・・)

P「うーん・・・」

P「ということはやはりこの本は・・・」

P「・・・」

P「まぁ・・・蘭子も大人になっているということだよな」ウンウン

P「しかし困ったな、普通に返していいものなのか?」

P「どうするか・・・」

― 数日後 ―
~事務所~

P「お、おはようございます・・・」ゲッソリ

蘭子「煩わしい太陽ね!(おはようございます!)」

P「お、おう・・・おはよう蘭子」

P(言うか言わないか迷いに迷ったが・・・)

P「蘭子、ちょっといいか・・・?」

蘭子「?」

P「えーっと・・・そのだな・・・」

蘭子「神の逆鱗に触れてしまったというのか・・・!?(わ、私なにか悪いことしちゃいましたか!?)」ビクビク

P「ち、違う違う! そういうことじゃなくって・・・!」

P「この本なんだけどさ・・・」サッ

蘭子「?」ペラッ・・・

【ダメだよアイドル ~秘密の  蘭子「キャーーーーーッ!!///」ビターン!

P「えぇー!?」

P「ら、蘭子!? 本を地面に叩きつけちゃダメじゃないか」

蘭子「イヤーーー!!///」

ちひろ「どうしたんですか? 悲鳴が聞こえてきましたけど」

P「ち、ちひろさん!? いや、別になんでも・・・」

ちひろ「?・・・あら、本が落ちてますよ」スッ

P「ちひろさん! 大丈夫ですからっ!!」

ちひろ「もう拾っちゃいましたよ。なになに~・・・・ん?・・・・・・・ほー」

P「いや、その本はですね・・・」

ちひろ「アイドル事務所にこんな本持ち込んで・・・良い度胸してますね」

P「ち、ちがう! 誤解です! 」

ちひろ「誤解、ですか?」

P「この本は僕のじゃなくって、えっと・・・その~・・・蘭子「我がグリモワールでもないっ!///」

P「え?」

P「これ蘭子の本じゃないの?」

蘭子「!? ち、違うよっ!/// コホン・・・わ、我が友から授かったグリモワールに紛れ込んでいたのだ・・・」

ちひろ「はい、確定」

P「ち、ちがう! 僕じゃないですって!」

ちひろ「じゃあ誰のだって言うんですか?」

ガチャ・・・

デレP「なに騒いでるんだよ・・・休憩室まで聞こえてきたぞ」フワァー

P「デレPさん!」

ちひろ「こんなものが事務所から見つかりまして」

デレP「本~?」ペラッ

デレP「・・・」

ちひろ「なにか見覚えはありますか?」

デレP「え!? いやぁ知らないな~・・・おっと、会議の時間だ。俺はこれで失礼するよ、じゃあな!」アッハッハ!

ちひろ「?」

P「そんな、デレPさぁーん!」

蘭子「ぷ、プロデューサー・・・」

ちひろ「・・・」フム・・・

ちひろ「・・・蘭子ちゃんに本を貸したのはいつ頃ですか?」

P「え・・・? 確か4日くらい前のお昼頃だったかな」

ちひろ「4日前のお昼ころ・・・その時間、この事務所には誰もいないはずですよね」

P「そうですね、みんなオフか営業でいませんでした」

蘭子「」コクン

ちひろ「・・・うん、犯人わかりました」

P「え、本当ですか!?」

ちひろ「はい、よく思い返したらそのブックカバーも見覚えありますね」チラッ


デレP「」タッタッタッタ


P「なんか逃げてません!?」


ちひろ「」ダッ!

P「あ、ちひろs・・・」



タッタッタッタッタッタッタ・・・………… ギエェーーーーーーー!!!>

P「デレPさんの仕業だったのか・・・」

蘭子「あの・・・プロデューサー」

P「蘭子・・・色々とゴメンな?」

蘭子「う、ううん!・・・プロデューサーは何も悪くないよ?」

P「・・・ありがとな、蘭子」ナデナデ

蘭子「えへへ・・・///」

― 後日 ―
~車内~

蘭子「我が友よ! 新たなるグリモワールが創造される時! (プロデューサー! 確か今日は新刊の発売日ですよ!)」

P「そう言えばそうだな。事務所戻る前に本屋に寄っていこうか」

蘭子「フフフ・・・(やった~!)」

~本屋~

P「お、あったあった」

蘭子「我も探すとしよう(私も探そーっと)」テクテク

蘭子「ム?」チラッ・・・

【――恋愛小説コーナー】

蘭子「・・・」

蘭子(恋愛小説・・・見たことはないけどこれくらいなら大丈夫かな?)

蘭子(この前もプロデューサーに迷惑かけちゃったし、こういうのに少しくらい慣れとかないとだよね・・・?)

蘭子(ちょっと恥ずかしいけど・・・よ、よ~しっ!)ペラッ・・・

『おくさーーーんッ!』
僕はそのまま覆いかぶさr・・・・・パタンッ!

蘭子「」

P「おーい」

蘭子「!」ビクッ

P「なんか見つかったかー? あれ、ここは・・・」

蘭子「あ、あの・・・これは・・・その・・・・」アタフタ

P「?」

蘭子「我が魂が拒絶するっ!///(わ、私にはまだ無理ですーっ!///)」タッタッタッタ・・・

P「お、おい蘭子!・・・行っちゃったよ」

P「・・・」チラッ

P「まぁ、まだ早い・・・のかな?」


【オトナの 恋愛小説コーナー】

終り

以上になります
最後までご覧いただきありがとうございました!

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