穂乃果「こないだ買っちゃったんだけどさ」 (28)
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穂乃果「この前体験しちゃったんだけど」 - SSまとめ速報
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穂乃果「穂乃果、この前買っちゃったんだけどさ」
海未「何をですか?」
穂乃果「あのね、こないだ近くに家電量販店らしきお店ができたじゃん?」
海未「らしき?家電量販店らしきお店ってなんですか?家電量販店ではないのですか?」
穂乃果「ほぼね。ほぼ、家電量販店なの」
海未「はあ?意味が分からないのですが…」
穂乃果「それは海未ちゃんの想像力が足りてないのかな?」
海未「穂乃果?想像してみてください?今の発言のその後を…」
穂乃果「ええ?何されるの?痛いのはやめてね?」
海未「なら、言葉には気を付けてください」
穂乃果「何で友達との会話に気を使わなくちゃいけないの…」
海未「親しき中にも礼儀ありです」
穂乃果「分かったよ。親友の海未ちゃんにも気を使うよ」
海未「そうして下さい。それで?行ったのですか?」
穂乃果「うん。行ってきたの」
海未「どうでした?何か良いもの売ってました?」
穂乃果「まあ、焦らないで聞きなよ」
海未「あなたの場合は話が脱線するので早く済ませたいのですが」
穂乃果「まあまあ…でね、そこの家電量販店は、まあ電化製品を扱ってるだけはあるね。入り口からして凄いの」
海未「え?家電量販店ならではなのですか?」
穂乃果「うん。ドアが勝手に開くの。お店の人いわく全自動式ドア何だって」
海未「いや、それは家電量販店以外でもそうですから」
穂乃果「穂むらは違うからね。全自動だったら良いんだけど…あそこでは取り扱ってないみたいだから…展示品なのかな?」
海未「ふざけてます?ふざけてますよね?だって、コンビニだって銀行だって自動ドアなのしってますよね?わたしをおちょくっているのですか?」
穂乃果「ま、まあ…落ち着いてよ…ね?」
海未「ふざけないで下さいね?」
穂乃果「うん。で、まず冷蔵庫コーナーに行ったんだよ」
海未「いきなり?いきなり冷蔵庫コーナーに行ったのですか?」
穂乃果「うん。適当に歩いてたらたどり着いの」
海未「適当にって…意図して行ったのでしょう」
穂乃果「まあ、それはいいんだけどさ。一つ気になる冷蔵庫があってね」
海未「そうなんですか?新商品とか?」
穂乃果「いや、冷蔵庫に何か貼ってあってさ」
海未「値札でしょう?」
穂乃果「それにね、何かその冷蔵庫見てるだけで冷っとするんだよ」
海未「え?見てるだけで?」
穂乃果「うん。見てるだけで冷やっとするなら凄く性能が良いんだなと思ってさ」
海未「え?思います?」
穂乃果「店員さんにいくらですかって聞いたの」
海未「値札を見れば良いじゃないですか」
穂乃果「そしたら無料だって」
海未「え?無料?冷蔵庫が?」
穂乃果「うん。なんかいわくつきの冷蔵庫らしくてね…」
海未「え?」
穂乃果「どおりでお札が貼ってあるわけだと思ったよ」
海未「え?お札が貼ってあったんですか?値札じゃなくて?」
穂乃果「うん。誰も値札なんて言ってないじゃん」
海未「いや、冷蔵庫に貼ってあるって言われたら誰でもそう思うでしょ?」
穂乃果「ん~そうかな?」
海未「そうです」
穂乃果「でも、無料なら良いなと思ってさ」
海未「いや、でもいわくつきなんでしょ?」
穂乃果「そうだよ。でも、ポジティブに考えるとさ心霊効果で冷えれば電気代も節約出来るし」
海未「電気代が節約出来ても取り返しのつかない事が起きるかもしれないじゃないですか」
穂乃果「まあ、冷蔵庫は持ち運べないからやめたけどさ」
海未「そう言う問題じゃないでしょ?そもそも、郵送して貰えば良いじゃないですか…いや、買わないのが一番ですが…それにしても、いわつきとは…何が起こるのか気になりますね」
穂乃果「それも店員さんに聞いたんだけど…夜な夜な冷蔵庫がうめき声をあげるんだって…ぶぉーん。って」
海未「それって冷蔵庫のコンプレッサーが作動してる音じゃないですか!心霊現象じゃないじゃないですか!」
穂乃果「いや、穂乃果に言われても…」
海未「全く…心霊現象が聞いてあきれます」
穂乃果「まあまあ。でさ、やっぱり練習とかやってるとさ練習着も泥だらけになるでしょ?」
海未「なります?なりますか?スクールアイドルの練習ですよ?野球部じゃないんですよ?」
穂乃果「穂乃果はなるんだよ。それは、もう練習がなくても泥だらけたもん」
海未「どういう事ですか?」
穂乃果「でね、やっぱり洗濯機なんか欲しいなと思ってさ」
海未「思います?冷蔵庫もそうですけど一高校生が買える代物じゃないですよね?」
穂乃果「そこは気合いと根性だよ」
海未「気合いと根性でどうするつもりなんですか」
穂乃果「やっぱり最新の洗濯機は高性能だね」
海未「そうなんですか?」
穂乃果「うん。全自動で脱水、除菌、消臭、防爆、冷却効果がついてるんだよ」
海未「ちょっと、待ってください?いります?防爆効果っていりますか?何を洗濯するつもりなんですか?実験でもするつもりですか?冷却効果も使いどころがわかりませんし。全自動なんて今時当たり前ですし」
穂乃果「まあ、そうなんだよね。穂乃果はもっとシンプルなので良かったんだよね」
海未「そうでしょう?ちなみにいくらするのですか?」
穂乃果「100万円だよ」
海未「誰がそんな洗濯機を買うのですか。無駄な機能をつけすぎだからでしょう」
穂乃果「だから、穂乃果に言われても…」
海未「…すいません。あまりのツッコミどころが満載で」
穂乃果「海未ちゃんと話してると毎度毎度話が進まないんだよね」
海未「…」
穂乃果「で、穂乃果がその洗濯機を買うのを諦めたらさ凛ちゃんがもっとシンプルなのを持ってきてさ」
海未「あっ…凛も居たんですね。まあ、居るんだろうなとは思いましたが今回は普通に登場してくるのですね」
穂乃果「うん。凛ちゃんはだいたい居るもんだと思っていいからね」
海未「はあ…そうですか」
穂乃果「凛ちゃんはあれだから…穂乃果のあれだならね」
海未「あれじゃわかりません」
穂乃果「眷俗だから」
海未「いや、メンバーでしょ」
穂乃果「まあ、凛ちゃんの話はいいんだよ。洗濯機の話なの」
海未「ああ…シンプルなやつでしたっけ?」
穂乃果「うん。それはもうすっごいシンプルなの。もう、雰囲気からしてシンプルなの」
海未「いや、雰囲気って…なんでも雰囲気で片付くと思わないで下さい。それで?どんな機能が?」
穂乃果「もうね、ボタンすらついてないの」
海未「え?」
穂乃果「コンセントすらないからね。サイズも…30センチ以上あるかな?」
海未「は?あなたは何の話をしてるのです?」
穂乃果「洗濯機だよ」
海未「…もしかして…こう…平べったくて…」
穂乃果「そう!まるで海未ちゃんの胸の…」
海未「…胸の?」
穂乃果「…えっと」
海未「どうしました?早く教えて下さい。まあ…喋り終わるまでにあなたの体が持つかは分かりませんが…」
穂乃果「何をする気なの?」
海未「いえ…あなたのその汚れた心を洗濯してあげようと」
穂乃果「や、やだなぁ…筋斗雲にも乗れる自信があるんだけど…」
海未「まあいいです。話を続けて下さい。くれぐれも言葉には気をつけて下さいね?あなたの為にも…」
穂乃果「う、うん」
穂乃果「まあ、やめたけどね。洗濯機も。勝手に買って帰った所でお母さんに怒られるしね」
海未「びっくりするでしょうね。高校生の娘が洗濯機を買ってきたら」
穂乃果「そうなんだよねぇ。で、思ったのが穂乃果の部屋ってテレビがないなと」
海未「私の部屋もありませんよ?」
穂乃果「まあ、海未ちゃん家は屋敷だから」
海未「関係ないでしょう。屋敷ではないし」
穂乃果「で、希ちゃんがオススメのテレビがあるって言うからさ」
海未「はい!高坂さん!質問があります」
穂乃果「何ですか?話の途中何だけど」
海未「凛と希と後誰が居たのですか?」
穂乃果「えっと…凛ちゃん、希ちゃんに…花陽ちゃんと絵里ちゃんに真姫ちゃんとにこちゃん…それからツバサさん」
海未「ツバサさん?えっ?ツバサも居たのですか?…私は?なぜ、A-RISEのツバサさんが居て私がその場にいないのですか?」
穂乃果「…それは…大丈夫だよ?ツバサさんはたまたま街中で出会った流れだから」
海未「ツバサさん抜きにしてもなんでそこに私は居ないのでしょうか?」
穂乃果「…大丈夫!皆海未ちゃん大好きだよ」
海未「え?何ですか?急に何なんですか?泣いちゃいますよ?」
穂乃果「…泣かないでよ…高校生なんだからさ」
海未「いや、泣きたくもなりますよ。毎回仲間はずれにされるのですから」
穂乃果「いや、ちゃんと理由あるから…ことりちゃんも居なかったし」
海未「…ことりも?」
穂乃果「うん。ことりちゃんは用事があるって」
海未「…誘ってはいるのですね?…私には声も掛からないのに…私って何か問題があるのですか?」
穂乃果「まあ…問題はないわけじゃないけど…大丈夫…海未ちゃんの為に家電を見に行ったんだからね」
海未「え?私の為に?」
穂乃果「そうだよ。こないだ話したでしょ?例の掃除機だよ」
海未「え?忍者屋敷の?」
穂乃果「そうだよ」
海未「え?こないだの話の前日談なのですか?あれ?でも、その時ことりはいたんじゃ…」
穂乃果「え?ああ…後で落ち合ったよ」
海未「なるほど」
穂乃果「で、テレビだよ。海未ちゃんがちゃちゃいれるから…ん?ちゃちゃ?ちゃち?どっち?」
海未「話が進まないのはあなたに原因があるのてまは?」
穂乃果「とにかく希ちゃんオススメのテレビを見に行ったんだよ」
海未「ほう。何が凄いのですか?」
穂乃果「画面から人が出てくるんだよ」
海未「は?」
穂乃果「もうね、テレビから人が這い出てくるの。呪いのビデオ見てないのにさ」
海未「え?それって…え?貞子みたいな?」
穂乃果「でも、いちいちメガネをかけなきゃいけないのがネックだよね」
海未「それって3Dテレビですか?」
穂乃果「うん。本当に人が這い出て来るように見えるんだよね」
海未「…最早こんな誰でも思い付くような話に騙された自分に腹が立ってきます」
穂乃果「いや、穂乃果は騙す気0だけど…海未ちゃんが勝手に騙されてるだけだけど」
海未「どう考えてもあなたの言い方に問題があるでしょう」
穂乃果「はあ…まあ、そう言うことでいいや」
海未「…私もそう言うことでいいです」
穂乃果「まあ、結局テレビも高いから買わないんだよね、結局」
海未「でしょうね。ありませんでしたもんね。穂乃果の家にテレビが…」
穂乃果「え?盗撮してるの?」
海未「あなが普通に招き入れてくれたのでしょう」
穂乃果「なんだぁ。部活ように買ったビデオカメラ使ったのかと思ったよ」
海未「え?ビデオカメラ買ったんですか?」
穂乃果「うん。割愛したけど」
海未「なぜ、購入した話を割愛するのですか」
穂乃果「特に理由は…」
海未「私以外は知ってるのですもんね…悲しくなってきます」
穂乃果「うん…続けていい?」
海未「どうぞ」
穂乃果「でね、掃除機買った話も割愛するとして」
海未「はい…もう、どうぞ」
穂乃果「なんか、希ちゃんと花陽ちゃんが肩を凝るって言うからさ」
海未「あっ、そうなんですか」
穂乃果「うん。あの二人は、ほら…ね?海未ちゃんとは正反対たからさ」
海未「…あなたは学習能力がないのですか?」
穂乃果「あるよ!にこちゃんに同じ事を言って怒られてるから。思わず言っちゃっただけだから」
海未「それを学習能力がないと言うのです」
穂乃果「ん~まあいいや。でね、せっかく家電量販店来たんだからマッサージすればいいじゃんって言ったんだよ」
海未「マッサージチェアですか?まあ、体験はいいのですけど一応売り物ですからね?ほどほどにですよ?」
穂乃果「いや、イベントでマッサージ師が来ててさ。まあ、マッサージ師って言うか家政婦的な人?」
海未「色々とツッコミたいですが…まあ、はい。それで?」
穂乃果「なんか凄い人気でね。長蛇の列だったから断念したんだけどね」
海未「相当上手かったんですかね」
穂乃果「うん。ことりちゃんはマッサージ上手だからね」
海未「ことり?え?ことり?」
穂乃果「うん。秋葉のカリスマメイド。ミナリンスキーの出張マッサージイベントだったんだよ」
海未「はあ?それって大丈夫なんですか?え?問題になりませんよね?」
穂乃果「いや、肩を揉むだけだからさ。問題ないてでしょ?」
海未「…まあ」
穂乃果「まあ、最終的にミナリスキーはツバサさんと入れ替わる形で落ち会うんだけどさ…それは、また別のお話…」
海未「いや、何をエピローグみたいな言い方してるのですか。バイトが終わっただけでしょ」
穂乃果「うん。まあね。で、マッサージは長蛇の列だからせめてマッサージチェアでリラックスしようって事でとりあえず絵里ちゃんがやったんだけどね」
海未「まあ…絵里も…その…肩はこるでしょうからね」
穂乃果「そうだねぇ。穂乃果でもこるからねぇ」
海未「…」
穂乃果「でさ、絵里ちゃんが気持ち良さそうだからもっと気持ち良くなってもらおうと思って強さをMAXにしたんだよ」
海未「はあ」
穂乃果「やっぱりMAXは強すぎたみたいなんだけどさ穂乃果達は近くのパソコンコーナーに夢中でさ」
海未「なぜそうなるのですか」
穂乃果「もう、絵里ちゃんが止めてぇって騒いでるんだけど全然聞こえなくってさ。最終的に店員さんに凄く怒られてたけどね」
海未「あなたは毎度何をやってるのですか」
穂乃果「もう、痛いし怒られるしで絵里ちゃん半泣きだったからね」
海未「なんか、いつも泣いてますね」
穂乃果「絵里ちゃんはね」
海未「あなたが原因でしょ」
海未「で?結局何を買ったんですか?掃除機ですか?ビデオカメラですか?それとも他にも何か買ったんですか?」
穂乃果「絵里ちゃんの怒りを買っちゃったんだよ」
海未「…それはいい買い物をしましたね」
穂乃果「それがさ、見てよこれ」
海未「…なんですか、これは?」
穂乃果「絵里ちゃんがポイントカードを作ってくれたの…ポイントが貯まると絵里ちゃんのお説教が貰えるみたい。穂乃果と凛ちゃんと希ちゃんに配られました」
海未「なるほど。では、私もスタンプを押してあげましょう」
完
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