穂乃果「ぺ・ル・ソ・ナ」ことり「なんか出た!?」 (137)

奇怪な乳の女「なんや・・・これはまた、変わった定めをお持ちの方がいらしたようやなぁ・・・ふふ」

希「うちの名前は希。・・・お初にお目にかかります。」

希「ここは夢と現実、精神と物質の狭間にある場所・・・」

希「本来は、何かの形で“契約”を果たされた方のみが訪れる部屋・・・」

希「貴女には、近くそうした未来が待ち受けているのかもしれんね」

希「ほな、貴女の未来について、少し覗いてみると致しましょう・・・」

希「“占い”は信じる?」

希「常に同じにカードを操ってるはずやのに、まみえる結果はそのつど変わる・・・」

希「ふふ、まさに人生のようやね」ペラリ

希「あら・・・近い未来を示すのは“塔”の正位置。どうやら大きな災難を被られるようやね」

希「そして、その先の未来を示しますのは・・・月の正位置」

希「“迷い”そして“謎”を示すカード・・・ほんまに興味深いなあ」

希「貴女は、これから向かう地にて災いを被り、大きな“謎”を解くことを課せられるようや」

希「近く、貴女は何らか“契約”を果たされ、再びこちらへおいでになるやろうね」

希「今年、運命は節目にあって、もし謎が解かれんと貴女の未来は閉ざされてしまうかもしれへん」

希「うちの役目は、お客さんがそうならんよう、手助けさせてもらう事や」

希「詳しくは追い追いにしようね・・・」

希「ではその時まで、ごきげんよう・・・」

ペルソナ4の鼻まんまやないかい

4/11 (月) 曇/雨

稲葉市 稲葉駅前

TV「アツいのもー、ガマンするのもー、にこにーにはムリ、キライ、しんどすぎー」スッキリサッパリファンタ!
TV「山野アナが不倫をー」


穂乃果「ついたー!ここが今日から私が暮らす稲葉市かぁ。すっごい田舎だなー。駅前なのに何にもないや」

穂乃果叔母「おーい、こっちこっち」

穂乃果「あ、叔母さん!今日から一年お世話になります!」

穂乃果叔母「穂乃果ちゃんおっきくなったね。写真で見るより可愛いじゃない」

雪穂「」モジモジ

穂乃果叔母「ほら雪穂、しっかり挨拶なさい」

雪穂「よ、ヨロシクオネガイシマス・・・」

穂乃果「よろしくね雪穂ちゃん!」

穂乃果叔母「ごめんね穂乃果ちゃん。この子ったら恥ずかしがっちゃって・・・」

穂乃果叔母「じゃ、そろそろ行こうか。車に乗って」

穂乃果「はーい」

>>4だってあいつなに言ってんのかわけわかんないんだもの

穂乃果叔母「・・・しまった。穂乃果ちゃん、ガソリンスタンドによってってもいいかなー?もうなくなりそうだ」

穂乃果「どーぞどーぞ」

ガソスタ店員「シャアッセー」

穂乃果叔母「レギュラー満タンで。穂乃果ちゃん、私ちょっと向こうで電話して来るから」

穂乃果「はいはーい」

雪穂「あ・・・私もちょっとトイレに・・・」

穂乃果「いっトイレー」

ガソスタ店員「奥を左ね。左ってわかる?お箸持つのと逆の方だよ」

雪穂「舐めんな」

穂乃果「・・・」

穂乃果「・・・」

ガソスタ店員「・・・キミ、見ない顔だね最近来た人?」

穂乃果「え?あ、はい。今日から一年間こっちで暮らすんです。親が
仕事で海外に行っちゃって・・・」

ガソスタ店員「そうなんだ、まあ何もないところだけど、ここも慣れればいいとこだから。そうだ、キミここでバイトしてみない?よかったら考えてみてよ。」

穂乃果「バイトかー、そうですね。考えてみます」

ガソスタ店員「うん、ヨロシクね。とりあえず握手!」スッ

穂乃果「はい!」スッ

雪穂「お待たせしました・・・」

穂乃果叔母「おまたせー、ってまだ給油してないじゃない。何してたの?」

ガソスタ店員「ああっ、すみませんただいま!」

穂乃果「う・・・」フラッ

雪穂「あの・・・大丈夫ですか?」

穂乃果「大丈夫大丈夫、ちょっとフラついただけ・・・」

穂乃果叔母「長旅で疲れてるんだよ。給油が済んだら早く帰ろうか」

高坂宅

穂乃果叔母「ついたよ。ここが今日から一年間、あんたの家だからね。何の遠慮もいらないよ。部屋は2階に上がってすぐのところ」

穂乃果「はい、ありがとうございます!」

穂乃果叔母「じゃ、私はだいたいお店の方にいるから。何かあったらいらっしゃい。雪穂はさっさと春休みの宿題を片付けること」

穂乃果「はーい」

雪穂「はーい」

自分の部屋

穂乃果「今日は何だか疲れちゃったなー。明日から学校だし、今日はもう寝ちゃおうか」

穂乃果「おやすみー」

穂乃果「・・・」

穂乃果「・・・」zZZ

穂乃果「・・・はっ!」

霧モファァ

穂乃果「ここどこー?」

???「真実が知りたいって?」

穂乃果「なんか聞こえた!」

4/12 (火) 雨

学校 朝

穂乃果「高坂穂乃果です!今日から一年間みんなよろしくね!」

笹原先生「じゃあ高坂さんの席はー、あそこね南さんの隣」

ことり「南ことりです。よろしくね」

穂乃果「よろしくね!ことりちゃん」

海未「・・・」

放課後

穂乃果「学校おわりー!ことりちゃんおうちどっち?途中まで一緒に帰ろ!」

ことり「うん!いいよ。あ、海未ちゃんも・・・」

海未「・・・すみませんことり、私は今日は用事がありますので先に帰りますね」

ことり「え・・・そうなんだ・・・」

ことり「おうち、今大変だもんね・・・。わかった、海未ちゃんまた明日ね」

海未「ええ・・・それでは」

ことり「おまたせ穂乃果ちゃん。行こ?」

穂乃果「う、うん」

穂乃果「雨、なかなか止まないね」

ことり「ねー。もしかしたら、マヨナカテレビ見れちゃうかも」

穂乃果「マヨナカテレビ?」

ことり「あ、そっか。穂乃果ちゃん知らないよね。この町で最近流行ってる噂っていうかおまじないっていうか・・・」

穂乃果「何それ知りたい!」

ことり「ふふ、えっとね?今日みたいに雨がずっと夜まで降ってる日の午前0時に、電源の点いてないテレビを見つめてると画面に運命の人が映るっていうのなんだけど・・・」

穂乃果「えー、ホントにぃ?」

ことり「うちの学校でも結構見た人いるみたいだよ?クラスでも自分の運命の相手はあの山野アナだーって誰か言ってたし」

穂乃果「あ、じゃあさじゃあさ!今夜やってみようよ!」

ことり「うん!ホントに映ったら、どんな人だったかお教え合おうね」

穂乃果「あー、穂乃果の運命の人かー。どんな人かなー?楽しみだなー!」

ことり「穂乃果ちゃんこういう話好きでよかったぁ。海未ちゃんはあんまり噂とか、こういうの好きじゃないから・・・」

穂乃果「海未ちゃんってさっきの・・・園田、海未ちゃんだっけ?キレイだよね!大和撫子って感じで。ことりちゃんと仲良しさんなの?」

ことり「うん、幼馴染なんだ。海未ちゃんの家はね、日本舞踊の家元さんなの!私も踊ってるの見せてもらったことあるけど、すっごく綺麗で・・・」

穂乃果「・・・イエモト??そ、そうなんだ!凄ーい!」

ことり「うん・・・それでね?この間も海未ちゃんの家にテレビの取材が来たんだって!」

穂乃果「テレビ!すっごーい!海未ちゃん有名人だ!」

ことり「あはは・・・でもこの町ではたしかに有名かも」

穂乃果「あれ?何だろうあの人だかり・・・」

ことり「あ、穂乃果ちゃんあれ!警察じゃない?・・・何かあったのかな」

穂乃果「黄色いテープが貼ってある!これ入っちゃいけないってやつだよね・・・てあれ?あの人・・・」

穂乃果叔母「あら?穂乃果じゃない」

ことり「え?穂乃果ちゃんの知ってる人?」

穂乃果「うん、穂乃果の叔母さんなの」

穂乃果叔母「どうしたのこんなところで?」

穂乃果「学校の帰りだよ。叔母さんこそどうしてこんなところに?今立ち入り禁止のところから出てきたよね?」

穂乃果叔母「どうしてって・・・言ったでしょ私は和菓子屋だって」

穂乃果「え?うん聞いたよ?」

ことり「へー、穂乃果ちゃんの叔母さんって和菓子屋さんだったんだ
ー」

穂乃果叔母「だったら別に、何もおかしい事なんてないじゃない」

穂乃果「え、いや・・・」

ことり「そうだね!和菓子屋さんなら当たり前だよね!」

穂乃果「いや、でm」

穂乃果叔母「何がそんなに不思議なのかしら。おかしな子ね?」

穂乃果「」

金髪の婦警「ぅぅううをぼろっシャアああああ」ゲロゲロ

穂乃果叔母「こら絢瀬!どんだけ吐けば気が済むのよ!いい加減慣れなさい!」

絵里「す、すみません高坂sうぇげげろげろぼろろろろっしゃああ」ゲロゲロ

穂乃果叔母「はぁ・・・まったく・・・とにかく穂乃果、寄り道しないで早く帰りなさい。いいわね?」

穂乃果「はぁい・・・」

穂乃果「ことりちゃん、帰ろっか」

ことり「うん」



雪穂「いただきます」

穂乃果「いただきまーす!」

TV「発見された遺体は失踪中の山野まゆみさんで・・・」

雪穂「あ、このニュース・・・」

穂乃果「あー!これ今日の帰りに通ったところだ!山野アナ、死んじゃったんだ・・・」

雪穂「お母さん、これでまたしばらく帰り遅くなっちゃうなぁ・・・」

穂乃果「・・・ねえ雪穂ちゃん、叔母さん・・・雪穂ちゃんのお母さんって和菓子屋さんだよね?警察じゃなくて」

雪穂「?そーですよ。どこからどう見ても和菓子屋じゃないですか。どうしたんです?いきなり」

穂乃果「だ、だよねぇ!」

雪穂「?」

穂乃果「あー!」

雪穂「!?」

TV「いえ、そう言ったことは特に・・・」

TV「え?そんな・・・普通な感じで・・・はい」

穂乃果「海未ちゃんだ!この子クラスメイトの海未ちゃんだよ!穂乃果の前の席の子なの!」

雪穂「え?うそ?」

自分の部屋

午前0時

穂乃果「さてさてそれでは!雨もまだ降ってるし、マヨナカテレビ!いってみよー!」

穂乃果「・・・」

TV「・・・」

穂乃果「・・・」

TV「・・・」

穂乃果「・・・寝よう」

TV「・・・」

穂乃果「くっ!所詮噂は噂だったのかーっ!」

穂乃果「はぁ・・・せめて夢では運命の人に出会えますよーにー・・・って、そういえば昨日変な夢見たようなーーー」

TV「・・・ざ」

穂乃果「・・・へ?」

TV「ざ・・・ざざ・・・ざ」

穂乃果「テレビが・・・勝手に・・・」

穂乃果「・・・どうなってるの?」ソー

TV「ざー・・・」タッチミー!

ちょん

ズボッ

穂乃果「うわ!うわわわわわわ!何これ!腕が刺さった!ていうか、落ちるぅぅぅぅ!」

ゴン!

穂乃果「っう!っつぅ~!テレビが・・・小さくてよかった・・・」

コンコン

雪穂「穂乃果さーん?うるさい・・・」

穂乃果「ああ!ご、ごめんね雪穂ちゃん起こしちゃった?」

雪穂「んー、いいけど・・・気をつけてね」

穂乃果「ごめーん」

穂乃果「・・・」

4/13 (水)曇

学校 朝

穂乃果「ことりちゃんことりちゃん!昨日マヨナカテレビ見た!?」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん・・・ごめんね?私いつも9時寝だからその・・・起きてられなくて・・・」

穂乃果「私見たよ!マヨナカテレビ!」

ことり「へ?ホントに?」

穂乃果「うん!でね、人は誰も映らなかったんだけど、画面に触ったら、そのまま向こう側におっこっちちゃいそうになったの!でも、テレビが小さかったから落ちなくて済んだの!」

ことり「ひ、人喰いテレビ!?」

穂乃果「あれもうちょっとテレビが大きかったらどうなってたんだr

ガラッ

海未「・・・おはようございます」

穂乃果「あー!おはよう海未ちゃん!ねね、昨日テレビ出てたよねニュースで出てたよね!

海未「はぁ・・・あなたもですか。それを聞いてきたのはあなたでもう17人目です」

穂乃果「う、ごめん・・・」

海未「別に謝るようなことではありませんが・・・」

ことり「おはよう海未ちゃん。何だか
元気ないね・・・昨日のニュースのやつ、わざわざお家にまで来たんだ」

海未「ええ。山野アナが失踪する直前の仕事が、私の家の取材で、そんな私が偶然遺体の第一発見者だったとなれば・・・当然の事なのかもしれませんが・・・」

ことり「海未ちゃん・・・」

穂乃果「・・・そ、そうだ!海未ちゃん、今日一緒に帰ろう!」

ことり「穂乃果ちゃん?」

海未「一緒に・・・ですか?今日は・・・ええ、別に構いませんが」

穂乃果「じゃあ決まり!実は穂乃果、ジュネスってところに一度行ってみたかったんだ!帰りにちょっと寄って行こうよ!ことりちゃんも!」

ことり「穂乃果ちゃん・・・」

海未「穂乃果・・・ありがとうございます」

放課後 ジュネス フードコート

穂乃果「あーおいしかった!」

ことり「穂乃果ちゃん・・・よく全部食べ切ったね・・・」

海未「穂乃果、太りますよ」

穂乃果「だってー、ちゃんとした普通のもの食べるの久しぶりだったんだもーん。家のご飯は出てくるほとんど全部の品に餡子が使われてるんだもん・・・もうあんこは飽きたよ~」

ことり「そっか、穂乃果ちゃんちは和菓子屋さんだもんね」

海未「そうなのですか?なら当然の事じゃないですか」

穂乃果「そう・・・なのかな?」

ことり「じゃあ、これからどうしようか」

海未「そうですね、食料品売り場なんてあまり見る必要があるとは思えませんし・・・」

穂乃果「あ、私テレビ見たい!おっきいやつ。穂乃果がすっぽり通り抜けられるくらいの!」

海未「通り抜けられる・・・ですか?」

ことり「穂乃果ちゃん、それって・・・」

ジュネス 家電売り場

海未「マヨナカテレビですか?ああ、そういえばそんな話をしたこともありましたね」

穂乃果「テレビがもうちょっと大きければ全部入ったんだけど・・・あ、これなんかよさそう。海未ちゃんことりちゃん、ちょっと誰か来ないか見張ってて!」

ことり「やめようよ穂乃果ちゃん・・・テレビに食べられちゃうよ・・・」

海未「ことり・・・あなたまで何を言ってるんですか?くだらない」

ことり「で、でも昨日穂乃果ちゃんが・・・」

海未「おおかた寝ぼけて幻でも見たんでしょう。ほら、穂乃果も、もう帰ります・・・よ・・・」

穂乃果「出来ちゃった・・・!」ウデズッポリ

ことり「あ・・・あ・・・」

海未「な・・・!ほ、穂乃果!?あなたは一体何をしているのですか!?は?腕が・・・刺さって・・・!」

穂乃果「ススメ→トゥモロウ」アタマズポッ

海未「ほ、穂乃果!大丈夫なのですか!?早くやめなさいほら!いい子だk

ことり「ううう海未ちゃん!」モジモジ

海未「何です!?」

ことり「ごごごごごごめんなさい!私、ちょっと・・・すぐ戻るからっ!」ダッ

海未「ことり!どこへ行くのですことり!あなたまさかこんな時にTOILE」

ことり「ううううう海未ちゃああん!」

海未「早っ!今度はなんです!」

ことり「うう・・・人が!人が来るよ!」

海未「はぁ!?どうするんですか!ここに半分テレビに刺さった人が
・・・!」

ことり「ひ、引き抜くしかない!」

海未「そうですね!ことり!協力してください、せーので行きますよ!」

ことり「う、うん!せー・・・の・・・っって・・・」

海未「こ、これは・・・!物凄い力で・・・」

ことり「引っ張られて・・・!」

海未「ひ、引きずりこまれ・・・!」

テレビの中 入り口広場

穂乃果「いっっ・・・たたたたた」

ことり「うーん」

海未「うぅ・・・ここは一体・・・?」

穂乃果「テレビの・・・スタジオ?」

ことり「・・・どうなってるの」

海未「穂乃果!あなたという人は!なんという無茶を!」

穂乃果「だ、だって可能性感じたんだもん!」

海未「穂乃果・・・」

ことり「どうしたらいいの・・・?」

穂乃果「とりあえず出口を探そう!ほらっ、なんかあそこに扉っぽいのあるし!」

海未「・・・そうですね。ここがどこであれまずは出ることが先決です」

ことり「それにしてもすごい霧・・・全然前が見えないよ」

穂乃果「じゃ、じゃあ、扉を開けるよ?」

海未「穂乃果、気をつけてくださいね」

ギィィ

穂乃果「こ」

ことり「れ」

海未「は・・・?」

海未「・・・天井から吊り下げられたロープ、その真下にイス。そしてこの壁一面に貼られたポスターと赤い染みは・・・」

ことり「」ブルっ

ことり「も、もうムリ・・・!我慢できない!」

穂乃果「こ、ことりちゃん!?」

穂乃果「こ、ことりちゃん!?」

ことり「もう限界だよぉ・・・お願いだからどうかおトイレに!」

海未「そうは言っても、ここにはトイレは・・・」

ことり「そんなぁ~!それじゃあどうすれば・・・」

海未「仕方ありません、どこかその辺りでするしか」

ことり「そんな・・・」

穂乃果「大丈夫!穂乃果携帯に音姫入ってるから!」

ことり「穂乃果ちゃん・・・」

ことり「お願い・・・してもいい?」

穂乃果「どっからでもかかってきな」ムネドン

寛容さが上がった。

寛容さが“そこそこ”から“情け深い”になった

シャラァあんチョロチョロチョロピヨピヨチュンチュン

ことり「ダメ・・・緊張しちゃって出ないよう・・・」

穂乃果「そんな!穂乃果の音姫が聞かないなんてっっ!」

ことり「うう・・・膀胱炎になっちゃうよ」

海未「・・・」

穂乃果「海未ちゃん?」

海未「この壁一面に貼られたポスター、全て顔の部分だけ破かれてますがこれは・・・山野アナではないでしょうか」

穂乃果「確かに、言われてみれば似てるかも」

ことり「これをやった人・・・何か山野アナに恨みでもあったのかな・・・それにこの部屋、まるで・・・」

海未「もうこの部屋を出ましょう・・・気分が悪いです」

穂乃果「うん、そうだね。私もなんだか気分が悪くなってきたよ。早く出口を探さないと」

ことり「おトイレ・・・」

ことり「おトイレ・・・」

穂乃果「さて、最初の場所に戻ってきたよ!」

海未「そもそも、私達の入ってきた入り口はどこにあるんでしょうか」

ことり「それらしいものは何も・・・て!しm穂乃果ちゃん後ろー!」

穂乃果「ふぇ?うっわあ!」

海未「霧の中に何かいます!」

穂乃果「・・・何これ?」

海未「クマの・・・着ぐるみですか?」

ことり「かわいー!」

クマの着ぐるみ「あ、あなた達こそ誰ですk・・・誰クマ?」

穂乃果「喋った!海未ちゃん、このクマ喋ったよ!」

海未「二人とも離れていてください!このクマは私が命に代えてでも捕獲し、私の携帯ストラップに・・・!」

クマの着ぐるみ「あ、あの・・・あんまり大きな声を出さないでくださいぃ・・・」

ことり「ふわふわ~、もこもこ~ふわふわわ~」もぎゅっと

穂乃果「あっ!ことりちゃんだけずっるーい!」もぎゅっと

海未「あ、ああ私も・・・いいでししょうか?」そっ

クマの着ぐるみ「うぅ・・・ダレカタスケテェ~」


遅くて済まぬ

穂乃果「ところで、あなたは誰なの?この世界の人(?)」

クマの着ぐるみ「く、クマはクマです。ここに一人で住んでます」

ことり「クマさん!」

海未「ここは一体どういったところなんですか?私たちはテレビを通ってここへ来たのですが」

クマ「ここは私がずっと住んでる処です。名前なんてありません・・・」

海未「ずっと住んでる?それってどういう・・・」

クマ「と、とにかく早く帰って下さい・・・最近、誰かがここに人を落とすから私、とてもその・・・困ってますっ!」グイグイ

穂乃果「わわっ!ちょ、押さないで!帰るって言っても・・・ええっと・・・」

クマ「あ、花陽です」

穂乃果「花陽ちゃん!私達帰り方がわからないの!」

花陽「だ、だから、クマが出しますからぁ・・・!」

ことり「へ?花陽ちゃん、私たちをここから出せるの?」

海未「花陽!それは本当ですか!?」

花陽「ひぃっ!だからそう言ってるじゃないですかぁ」

テレビ三兄弟「どどん!」

穂乃果「うわっ!すごい、何もないところからテレビが!」

花陽「さぁっ!早く行ってください!じゃないと・・・じゃないとぉっ!」ウルウル

穂乃果「分かった!分かったから押さないでー!」

ことり「きゃー」

海未「また吸い込まれる・・・!」

花陽「もうきちゃだめですよー!」

ジュネス 家電売り場

ことり「か、帰って来れた・・・」

海未「結局あそこは何だったのでしょうか」

ことり「わ、私今度こそお手洗いーっ!」

穂乃果「物凄くつかれたー、もう帰って寝たいー」

海未「私も、今日はもうヘトヘトです。今日のところはコレで解散にしましょう・・・ですが穂乃果!明日はみっちりおお説教をさせてもらいますからそのつもりでいてくださいね。ちょっと、聞いているんですか!」

穂乃果「うへえ・・・海未ちゃんお母さんみたい・・・」

ことり「ふぁー、スッキリした」

高坂宅 自室 夜

午前0時

穂乃果「ムニャ・・・んん・・・ん?」

TV「ざ・・・ざざ」

穂乃果「んー、なに~?」

TV「ざざ・・・ざー・・・キュルキュル」

穂乃果「あ・・・マヨナカテレビが・・・」

TV「うっみうっみうー!みんなー!げんきー?みんなのアイドル!園田海未ちゃんだよー!さてさてそれでは、一夜限りのLOVE☆LOVE特番!そして私たちは巡り合う、陽に向かいたいと願う花・・・!心に一輪あるでしょうっ!大事にしながらそれぞれにーーー」

穂乃果「」

TV「さぁてそれでは!素敵な出会いよ私を導け!あなたのHEARTに必殺必中ぅ!皆のHEARTに乱れ打ちっ!届け!ラァブアローシューーーーゥトッ!待ってて!私の王子様っ!!」

TV「ざざ・・・ざー・・・プツンと」

穂乃果「・・・らぶあろー・・・・しゅーと・・・」

4/14 (木)雨

穂乃果「(昨日の雨・・・寝てる間に降り出したんだ・・・)」

ガラッ

ことり「おはよー」

穂乃果「あ、おはようことりちゃん」

ことり「おはよう穂乃果ちゃん。海未ちゃんは・・・まだ来てないよね?」

穂乃果「うーん、そうみたい。どうしたんだろ、寝坊かな?」

ことり「・・・あの、穂乃果ちゃん。あのね?海未ちゃんが来る前に話したいことが・・・」

穂乃果「!・・・ことりちゃん、それって」

ことり「・・・・・・らぶあろー」

穂乃果「・・・・・・しゅーと」

ことり「やっぱり、夢じゃなかったんだ」

穂乃果「そっかー、ことりちゃんもあれを見たんだ」

ことり「うん・・・午前0時くらいに急に目が覚めて、テレビが光ってたからなんだろうと思ったら、海未ちゃんが」

穂乃果「いやー、まさか海未ちゃんに あんな趣味があったとh

ことり「違うよ!海未ちゃんはあんな事しないもん!ずぅっと一緒だったんだから、それくらい分かるよ!」

穂乃果「こ、ことりちゃん落ち着いて」

穂乃果「でもことりちゃんはあそこに映っていたのが海未ちゃんだと思ったから私に相談してきたんでしょ?」

ことり「それは・・・」

穂乃果「確かに、私なら見間違えたかもしれない。でも、ことりちゃんが海未ちゃんだって思ったんなら、それは確実に海未ちゃんだよ」

ことり「・・・穂乃果ちゃん。覚えてる?私が初めて穂乃果ちゃんにマヨナカテレビの話をした時に、マヨナカテレビに山野アナが映ったらしいって言ったの」

穂乃果「う、うん。覚えてるよ」

ことり「あの話ね、山野アナが失踪するちょっと前に聞いた話なの。そして、山野アナは死んじゃった」

穂乃果「ことりちゃん・・・もしかして」

ことり「マヨナカテレビに映るのは運命の人なんかじゃなくって、これから死んじゃう人なんだとしたら!」

ことり「マヨナカテレビに映った山野アナは行方不明になって、そして死んじゃった」

穂乃果「ちょ、ちょっとまった!海未ちゃんはまだ行方不明になってなんか・・・」

ことり「穂乃果ちゃんは知らないよね。海未ちゃんはね、小学校の頃から今まで、ずぅっと皆勤賞だったの」

ことり「その海未ちゃんが、どうして今日に限って学校にこないの?」

穂乃果「・・・海未ちゃんちに電話してみる」

プルルルルルル ガチャ

電話「はい、園田でございます」

穂乃果「っ!もしもし!私、海未ちゃんのクラスメイトの高坂穂乃果って言います!あの、今日海未ちゃん、学校お休みですか?」

電話「え?海未ですか?てっきり早起きして、もう学校に行ってるものかと・・・もしかして、まだ来てないんですk

穂乃果「ことりちゃん!」ダッ

ことり「穂乃果ちゃん!」ダッ

笹原先生「はーい、朝のHR始めるわよーって、ちょっとあなた達!どこ行くの!」

穂乃果「すみません先生!頭痛が痛いので早退しまっす!」

ことり「膀胱炎です!」

ジュネス 家電売り場

ことり「昨日クマさん・・・花陽ちゃんは最近誰かがテレビの中に人を落っことしてくから困るって言ってたよね?」

ことり「それってつまり、私達の前にも誰か、あそこに入ったことがあるって事だよ」

ことり「そしてあの部屋・・・」

穂乃果「顔のないポスターが大量に貼ってあった部屋だね・・・」

穂乃果「あれが本当に山野アナのポスターだったなら、山野アナがあの世界に無関係だって事はあり得ないよ」

ことり「山野アナは1度この世界に入った事がある。海未ちゃんもきっとこの中に」

穂乃果「行くよことりちゃん!準備はいい?」

ことり「いけますっ!」

入口広場

花陽「はっ!あなた達は!」

穂乃果「あっ!花陽ちゃんだ!おーい」

ことり「クマさん!」

花陽「もう来ちゃダメって言ったじゃないですか~」

穂乃果「ご、ごめんね?」

花陽「あ!な~るほど・・・分かりましたよ。犯人はあなた達だったんですね!」

穂乃果「は、はんにん?」

花陽「シラを切ってもムダですよ!この世界に入れる人間なんてそういませんからね。あなたたち二人と、少し前に入ってきたあの時のもう一人が、この世界に人を落とした犯人なんです!」

花陽「シラを切ってもムダですよ!この世界に入れる人間なんてそういませんからね。あなたたち二人と、少し前に入ってきたあの時のもう一人が、この世界に人を落とした犯人なん!・・・で・・・す?」ガシッ

ことり「やっぱり!海未ちゃんはこっちに来てるんだよ穂乃果ちゃん!」クワッ

花陽「ひぃっ!」

穂乃果「花陽ちゃん!海未ちゃんの居場所がわかるの!?」」

花陽「そ、それは分かりますけど・・・」

ことり「クマさん、私達今とっても急いでるの。緊急事態なの。だから、あんまりわけのわからないことばっかり言ってると・・・」

花陽「い、言ってると・・・」ゴクリ

ことり「ことりのおやつにしちゃうぞ」ニッコリ

花陽「ピャーーーー!」

穂乃果「え?何?なんで穂乃果背後に隠れるの?ことりちゃん一体何を・・・」

花陽「「ほ、本当に犯人はじゃないんですか・・・?」」カタカタ

穂乃果「そうだよ!私達はここに友達を助けに来たの。だからお願い花陽ちゃん。海未ちゃんの居場所を教えて!」

花陽「お友達・・・ですか?」

ことり「大切な友達なの」

花陽「じゃ、じゃあ・・・代わりに犯人・・・捕まえてくれますか?」

穂乃果「もっちろん!穂乃果達にお任せだよ!」

ことり「うん、私達に任せてクマさん」

花陽「ほ、ホントですか・・・?クマと約束、してくれますか?」

穂乃果「うん、するよ!」

花陽「わぁ」パァァ

花陽「じゃ、じゃあ!クマについて来てください・・・クマ」

穂乃果「ありがとう花陽ちゃん!」

ことり「待ってて海未ちゃん!」

花陽「あ、その前に一つだけ・・・」

穂乃果「ふぇ?ど、どうしたの?」

花陽「その、クマは探すのは得意なんですけど、全く戦えないんです。だから・・・」

花陽「クマのこと・・・ちゃんと守ってくださいね?」

異様な商店街

穂乃果「ここって・・・商店街だよね?」

ことり「う、うん・・・でも、なんだか嫌な雰囲気」

花陽「ここです!・・・クマ」

穂乃果「うわぁ~、立派なお屋敷だね」

ことり「ここって・・・海未ちゃんの家」

穂乃果「え?」

花陽「このずっと奥です!・・・クマ」

ことり「海未ちゃん!」

穂乃果「ことりちゃん!待って」

ことり「え?ーーっきゃあ!」

穂乃果「ことりちゃん!」

ずぞぞぞぞぞぞ

花陽「シャドウです!」

失言のアブルリー「・・・初期メンバー1人忘れてた」

ことり「うう~お尻打ったー・・・」

穂乃果「は、ははははななよちゃん!?何あれどうすればいいのこれ!」

花陽「く、クマにはどうにも出来ないんです・・・ダレカタスケテェ~」

失言のアブルリー「主人公が会話に参加しなさすぎて記憶が薄かったせいかはしらん」ダレカタスケテェ~

穂乃果「あ、あわわわわわわーーーっは!?」

穂乃果(?)「我は汝 汝は我 」

穂乃果「声が・・・聞こえる・・・?」

穂乃果(?)「己が双眸を見開き」

穂乃果「これは・・・カード?」ぺかー

花陽「ぴゃー」

ことり「穂乃果ちゃん!?」

穂乃果(?)「今こそ発せよ」

穂乃果「ペ」

失言のアブルリー「このままいくと地雷屋かと萌えなしで雪子のシャドウと戦う展開になるっぽい」

穂乃果「ル」

失言のアブルリー「結構最初の方で気付いちゃいたけど」

穂乃果「ソ」

失言のアブルリー「こんな俺をどうか許してくれ」

穂乃果「ナ」パキーン

イザナギ「・・・」ドドドドド

ことり「なんか出た!」

ことり「な、なんか凄そう!それであいつらをやっつけるんだね!」

穂乃果「はぁあぁぁぁぁぁぁ!」アタック!

ことり「穂乃果ちゃんが行った!?」

失言のアブルリー1「モウムリッス」

ことり「キャー、ゴルフクラブどこから出したのかわかんないけど穂乃果ちゃんかっこいい!」

失言のアブルリー2「ベロンちょ」

穂乃果「んやぁぁ!ヌメヌメするよ~」

穂乃果「やったな~!穂乃果の番!」

イザナギ「イザッ」スラッシュ!

失言のアブルリー2「モウムリッス」

穂乃果「もういっちょ!イザナギ!」

イザナギ「イザナギ!」ジオー!

失言のアブルリー「モウムリッス」

穂乃果「か、勝った!」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん!今のは一体・・・?」

花陽「わぁー先生スゴイです!」

ことり「せ、先生!?」

花陽「もぉー先生イジワルですよぉっ!こんなすごい力を隠し持ってたなんて・・・クマ、感動しました!」スリスリ

穂乃果「ことりちゃん!穂乃果、先生になっちゃった!」

ことり「あーん!いいないいなー!ねぇクマさん!ことりの事も先生って呼んで!擦り寄ってきて!」

花陽「あ、ことりちゃんはもっと頑張りましょうです・・・クマ」

ことり「ぐすん」

花陽「あ、そうだ!お近づきの印にこれ!先生にプレゼントですっ!」

穂乃果「くれるの?メガネだありがとー」スチャ

ことり「プレゼントまで!・・・うぅ」

花陽「・・・あの、一応ことりちゃんの分も。ないと困りますし」

ことり「私にもくれるの!?ありがどう・・・」エグエグ

穂乃果「何だか頭が良くなった気分!って、スゴイ!霧がなくなったみたい!」

ことり「ホントだすごーい!」

花陽「えっへん!実はそのメガネ、クマのお手製なのです!・・・クマ」

穂乃果「先に進もう!海未ちゃんが待ってる!」

ことり「うん!行こう穂乃果ちゃん!(でも、もしかしたら私がいたら穂乃果ちゃんの足手まといになるんじゃ・・・)」

穂乃果「?ことりちゃん?」

ことり「あ、今・・・」

???「ふふふ、まったく。おめでたい人達」

花陽「はっ!気をつけてください!まだ何かいます!・・・クマ」

穂乃果「え?」

ことり「あれは・・・!」

花陽「ぴゃー」

ことり「わた、し?」

穂乃果「ことりちゃんが・・・二人!?」

ことりの影「あっはっはっはっは!なに頑張っちゃってるのよ」

ことり「え?」

ことりの影「あんたなんかに誰かを助けられるわけないじゃない。バッカみたい」

ことりの影「そもそも海未ちゃんがあんたの助けなんて必要とするはずがないじゃない。何でもできて、キレイで、あんたみたいなグズにまで優しい完璧な海未ちゃんが!」

ことり「そ、それは!・・・そうかもだけど」

ことりの影「それにあんただって、本当は海未ちゃんを助けたいだなんてこれっぽっちも思っちゃいないくせにさぁ。」

ことりの影「困っていればいつでも助けてくれる海未ちゃん。あんたのヒーローの海未ちゃん。本当はさ、鬱陶しかったんでしょ?一人で出来たのに、たすけなんかいらなかったのに。邪魔しないで欲しかったのに、ぜーんぶ海未ちゃんが何とかしちゃう。」

ことり「ち、違うよ」

ことりの影「でも、そんな海未ちゃんが時々すごく羨ましそうな目で自分を見てくるのがたまらなく嬉しかった!あの海未ちゃんが!私のことを羨望の眼差しで見つめてるの!ゾクゾクしちゃうよね」

ことり「違う」

穂乃果「ことりちゃ

ことり「ダメ!穂乃果ちゃん!見ないで!こんなの違うの!私こんな事思ってない!」

ことりの影「海未ちゃんなんてもう必要ないじゃない。海未ちゃんがいるから、いつまで立っても私はことりのまま。飛び立てない。だったらもうさ、海未ちゃんなんて捨てちゃえ」

ことり「もう・・・もうやめて」

ことりの影「海未ちゃんなんてわたしの、ことりのおやつにしちゃえ」

ことり「あなたなんか私じゃない!」

ことりの影「ふふ、うふふふふ。言ったね。そう。お前は私じゃない。お前はもう必要じゃない!」

穂乃果「も、もう一人のことりちゃんが・・・変身しちゃった・・・」

ことりの影「我は影。真なる我」

ことりの影「消えなさい!」

穂乃果「ことりちゃん!」ガード!

花陽「せんせぇー!気をつけてくださーい!・・・クマ!」

穂乃果「ことりちゃん、逃げてぇ!」

ことり「違う・・・私は」

穂乃果「ことりちゃん!」

ことりの影「お前も小鳥のおやつにしてやる!」アタック!

穂乃果「きゃあああああ!」

穂乃果「くぅっ!こっちだって!ペルソナ!」パキーン

花陽「せんせい!電撃が弱点です!」

穂乃果「わかったー!ありがとう花陽ちゃん!」

穂乃果「いっくよー!」カッ!

イザナギ「イザナギー」ジオー!

ことりの影「うぐわぁぁあああ!」ダウン

穂乃果「聞いてる!よーし、もういっかい!」

穂乃果「聞いてる!よーし、もういっかい!イザナg」

ことりの影「なめるなぁっぁああ!」

穂乃果「っ!立ち直りが早い!」

花陽「何か強い攻撃が来ます!防御を!・・・クマ!」

ことりの影「無駄無駄ぁ!」忘却の風!

穂乃果「しまった!深追いし過ぎたせいでガードが!ぐぅ!」

花陽「きゃー!先生の体力がー!」

穂乃果「はっ!ことりちゃん!?まだあんなところで」

ことり「私・・・だって・・・」

穂乃果「もー!ことりちゃん!しっかり!してよ!」アタック!

ことりの影「ふぐはぁあ!」クリティカル!

ことり「きゃん!」強制アッチョンブリケー!

穂乃果「しっかりしてよことりちゃん!」

ことり「ほおかひゃん・・・?」

穂乃果「悩むことなんかなにもないよ!いるいらないじゃない!友達だから、助けたいんでしょ!」

ことり「穂乃果ちゃん・・・」

イザナギ「ナギー!」ジオ、ジオ、ジオー!

ことりの影「と、とび、とびた!」気絶!

ことり「うん!」

穂乃果「ペルソナー!」カッ!

イザナギ「イザナギー」スラッシュ!

ことりの影「おぶっふぁぁ!モウムリッス」

穂乃果「はぁっ、はぁ!穂乃果のしょーり!」

ことり「・・・あのね?私は確かに、海未ちゃんに頼ってばっかりの自分が嫌だった。八つ当たりみたいにして海未ちゃんのこと嫌だなって思ったりもしたよ」

ことりの影「・・・」

ことり「でもね。海未ちゃんのこといらないなんて、そんなの嘘だよ。だって、私は守られるんでも離れるんでもなくて、海未ちゃんの隣で肩を並べて歩きたいんだもん。ヒーローだけど、憧れだけど」

ことり「友達だから・・・!私も胸を張って、海未ちゃんと肩を並べて歩いていきたい!海未ちゃんと一緒に成長していきたい」

穂乃果「ことりちゃん・・・」

ことり「だから私はもっともっと強くなる。私の中の弱さと一緒に。あなたと一緒に」

ことりの影「ふふ・・・」ぴかー!

ことり「え?」

穂乃果「わぁー」

花陽「シャドウが・・・!」

自分自身と向き合える強い心が“力”へと変わる。

ことりはもう一人の自分。

困難に立ち向かうための人格の鎧。

ペルソナ“ジライヤ”を手に入れた。

ことり「穂乃果ちゃん!これって・・・」

ことり「私の・・・力」

穂乃果「うん!」

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