モバマスのSSです。
一応百合注意
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1480516834
周子「な、なーに言ってんのさ、お紗枝はーん! 私はいつだって同じ京都人として紗枝はんは無二の相方だと……」
紗枝「その割には最近うちら一緒の仕事しとらんのとちゃいます?」
周子「あっ……」
志希「お、修羅場? 修羅場なの?」
フレデリカ「大変だねーモテる女は」
紗枝「去年は周子はんがしんでれらがーるに輝きはって、声がついたから、いよいよ一緒に仕事できる思て楽しみにしとったんやけど」
紗枝「フタ開けてみたら二人きりで共演したのは一年前のまじあわが最後どす。どうなってん?」
周子「あ、あれー? そうだっけ……」
紗枝「そら、でれすてのうちのコミュで出てくれはったりしたけどなあ。あれは五人やったし」
紗枝「それに対して周子はんのコミュではうちは呼ばれんかったんやで?」
周子「い、いや、あれはお偉いさんの意向とかも絡んでくるし……」
紗枝「うちは周子はんを出してほしい、言うてぷろでゅーさーに頼み込んだんやけどなあ……」
周子「え、ま、マジ……?」
志希「なんかちょっとメタくない?」
フレデリカ「メタ? 輝子ちゃんがやってるあれのこと?」
周子「い、いやいや、ちょっと待ちなよ紗枝はん」
周子「確かに共演はできなかったけど、あたしは紗枝はんのことをちゃんと思ってるんだよ」
紗枝「ほんま?」
周子「ほんまほんま、これをみなよ」
http://i.imgur.com/oTO8bVzg.jpg
周子「この通り私はちゃんとあのドラマを見てたのさ」
紗枝「……このあいくるしい子ってほんまにうちのこと?」
周子「え、それ以外誰かいる?」
紗枝「奏はんのこととちゃいます?」
周子「ちがっ……いや、奏ちゃんのことも気にしてたから否定はしづらいけど!」
フレデリカ「あれはかなしゅー派とさえしゅー派の間に血で血を洗う激論を巻き起こしたそうだよー」
志希「周子ちゃんってば罪作りだなー」
紗枝「まあ一歩譲って奏はんのこととちゃうしときます」
紗枝「ただ、最近の周子はんときたら、ふれしきしゅーこ、なんてゆにっと作った思たら」
周子「や、あれはユニットじゃないからね、フレちゃんとはユニット組んでるけど」
紗枝「今年の年明けには、りっぷす、なんてゆにっと組んで美嘉はんまでたぶらかしはって」
周子「人聞きの悪い!」
紗枝「あげく今度は、かえるら、なんてゆにっと組んで飛鳥はんやありすはんや文香はんまで……節操のない人」
周子「何? シューコちゃんユニット組むたびに女誑かしてるん?」
フレデリカ「志希ちゃんは最近飛鳥ちゃんにゾッコンだよねー。だとしたら周子ちゃんとの取り合い?」
志希「いやー、飛鳥ちゃんは蘭子ちゃんも絡んでくるっしょ」
フレデリカ「なんてドロドロな事務所!」
紗枝「うちらの中の人は羽衣小町を気にかけてくれはってるのに薄情なやっちゃなあ……」
周子「あー、その話題は辞めよっか紗枝はん……4thに行けなくて泣いてたPも多いんや」
紗枝「なに? 周子はんはそんなに羽衣小町が嫌なん?」
周子「い、いやそういうことじゃなくてさ……」
紗枝「周子はんの中の人は羽衣小町が大好きなのに周子はんは羽衣小町がきらい……皮肉やなあ」
周子「あーもう! あたしだって羽衣小町で仕事やりたいよそりゃあ!」
紗枝「……ま、ええやろ、そういうことにしときます」
志希「つーんとしてるように見えて結構嬉しげ?」
フレデリカ「紗枝ちゃんはやっぱり15歳だなー」
紗枝「でも周子はん、うちはそれで許したわけやあらしまへんえ」
周子「まあ、そんな簡単に済む話じゃないってことはシューコちゃんだって知ってるよ……」
紗枝「ただ単に一緒にいられないだけやったらうちだって我慢はできます」
紗枝「仕事の仲間と仲よくできるのもそれだけ人柄がいい、言う証拠」
紗枝「稼ぎ頭の夫の帰りを待つ妻みたく健気に待つのも一興やしなあ」
周子「え、あたしらの関係ってそんなとこまで行ってたん?」
紗枝「でもな、その夫がよその女をほんまに誑かしてはったとなったら、堪忍袋の緒が切れます」
周子「だから誑かしてなんかないって……」
紗枝「しらばっくれるんか……なら、これを見なはれ!」
http://i.imgur.com/KzOu3HT.jpg
周子「そ、それは!!」
志希「あ、あれはデレステのストーリーコミュ37話のログに隠されている台詞じゃないかー!」
フレデリカ「知ってるのかしきにゃん!」
紗枝「表立っていちゃいちゃしとるなら、まだ仕事の範囲内と割り切れるけどなあ」
紗枝「こんな小細工しよってからに……」
周子「あ、あのさー、紗枝はん、それはあくまでアーニャちゃんのことを一人の友人として心配したんであって……」
紗枝「言い訳して逃げよ思てはるんやろけどな、うちから逃げられても周子はんは延々と逃げ続ける羽目になりますえ」
紗枝「うちにこれ教えてくれはったの、美波はんなんどす」
周子「うぐ! それはまた厄介な!」
志希「これ他にも隠れてたりするのかなー? 蘭子ちゃんはなんとなく察しがつくけど」ポチポチ
フレデリカ「でも考えてることが筒抜けって怖いよねー、昨日のご飯何食べたかも見抜かれちゃうんだよー」
志希「昨日何食べたの?」
フレデリカ「うーん、忘れた!」
周子「…………」
紗枝「いよいよ往生しはったか? これに懲りたらしんでれらがーるの権限でもなんでも利用して羽衣小町をまた……」
周子「……でもさ、紗枝はんも人のことは言えなくない?」
紗枝「ん?」
周子「紗枝はんだって最近色んなアイドルとユニット組んでるでしょ」
周子「あたしも最初は色々な友達増えたんやなーって微笑ましく見てたけど……」
周子「紗枝はんもあたしの見てないとこで浮気、してない?」
紗枝「なるほどなあ、そうきはったか」
志希「お、開き直ったな周子ちゃん」
フレデリカ「ドキドキの展開だねー」
周子「たとえば紗枝はんは最近カワイイボクと野球どすえチーム組んでるでしょ」
周子「外の人的には幸子ちゃんの保護者みたいに振る舞ってるし、中の人的には色々な野球場とか回ってるみたいだし……」
周子「それは紗枝はん的にはどうなん?」
紗枝「ふむ、もっともな意見どすなあ」
紗枝「でもあいにくやけど、けーびーわいでぃーはそう言うんとちゃいます」
周子「だったらどんな……」
紗枝「けーびーわいでぃーの二人は、所詮びじねすぱーとなーどす」
周子「は!?」
フレデリカ「KBYDってそういう略だったんだ」
志希「なんだと思ってたのさ」
フレデリカ「かな子とボクとヤンデレどすえ、かと思ってたよー。パス恋のあのユニット」
志希「智絵里ちゃんがいないじゃんそれ……いやあの子も……やめておこうか」
紗枝「背伸びしがちで子供っぽい幸子はんに、ハタチになっても幼いとこが抜けへん友紀はん」
紗枝「そこに年の割には大人っぽいうちが入ったら、引き立りますやろ?」
周子「引き立っても嫌だよ! そんな打算的な紗枝はんは見たくなかったよ!」
紗枝「中の人的にもキレイどころが三人集まってるしなあ」
紗枝「友紀はんとは贔屓球団が去年Bクラスの仲間やし、今年はAクラス仲間」
紗枝「ついでにぱりーぐの方は依然としてBクラス仲間やしなあ」
周子「贔屓球団にまで毒づくのはやめなって!」
志希「そういや野球ってフランスでもやってるの?」
フレデリカ「やってるんじゃないかな? この間ゆっきーが言ってたかもしれない」
志希「あの人良くも悪くもキャッツしか見てないでしょ」
紗枝「そんなこんなでけーびーわいでぃーと組むのはうちのきゃらくたーを活かすのにちょうどいいんどす」
紗枝「おかげでうちも、あにめではそこそこの役回り任せられたし大成功やわ」
周子「私は紗枝はんがそんな子になっちゃって悲しいよ……」
紗枝「それになあ、周子はん? うちの本命は別におるんよ」
周子「えっ」
紗枝「うちの本命は、ゆかりはんどす」
周子「は!?」
志希「な、なんだってー」
フレデリカ「衝撃の告白!」
紗枝「この間どらまの撮影で一緒やったんやけどなあ、かいらしい子やったわあ」
紗枝「うちと同じで年の割に大人っぽいように見えて、どっか抜けてる言うんやろか」
紗枝「そこがまた守りたくなる言うんかなあ」
周子「そ、そんな……」
紗枝「生年月日もまるごといっしょやろ? ちょっと身長は向こうの方が高いけどヘアスタイルも似てはるし」
紗枝「なんか運命を感じてなあ。撮影してる間、ずっと仲良うしとったんよ」
周子「だ、騙されないよ、どうせまたびじねすぱーとなーなんでしょ?」
紗枝「それに裸の付き合いまでしてもうて……」
周子「う、うわぁああああ!!!」
志希「これはまたややこしくなりましたなあ……」
フレデリカ「どーなってしまうんだ……」
法子「今ドーナツの話した!?」にゅっ
しきフレ「!?」
紗枝「せやから周子はんはもう……」
周子「どうしよ、有香ちゃんに相談するか……? それとも……」ブツブツ
紗枝「……ふふっ、冗談どす、周子はん」
周子「……えっ?」
紗枝「ゆかりはんと仲良うしとるのは事実やけど、そんなとこまでは行っとらへんよ」
周子「じゃ、じゃあ裸の付き合いっていうのは……」
紗枝「一緒にお風呂に入っただけの話どす」
周子「な、なーんだ、そうだったのかー。ま、しゅーこちゃんはお見通しだったけどねー……」
フレデリカ「あ、このドーナツおいしい!」モグモグ
志希「うーん、この匂いは駅前のミスドだね」モグモグ
法子「すごい、ご名答!」
紗枝「どうだか。かなり焦ってはったで、周子はん」クスクス
周子「年上をからかわないでよもー」
紗枝「からかってもうたのは謝るけど、最近一緒に仕事出来てへんなあ、思てんのは事実やで」
周子「紗枝はん……」
紗枝「今年はお互い色々忙しかったし、あんまり顔合わす機会もあらへんかったから、今日久しぶりに喋れて楽しいわ」
周子「……そやねー、考えてみれば仕事だけやなくて、すっかり紗枝はんとはご無沙汰だった」
志希「ん、なんかドーナツが甘くなってきた」モグモグ
フレデリカ「うん、なんか甘くなってきた!」モグモグ
法子「え? 私のはいつも通りだよ?」モグモグ
紗枝「今年も残すところ一か月やし、一緒に仕事するんは来年に持ち越しやろか」
周子「そうかなあ、年末は色々とイベントあるみたいやし、まだわからんよ」
紗枝「せやったら、楽しみにしとこか」
周子「せやね。さっきも言ったけど、一緒に歌いたいし、一緒にイベントやりたい」
紗枝「おおきになあ、周子はん」
周子「なんで感謝するんねん」クスクス
志希「あーだめだ、コーヒーが欲しい。鼻から苦味がやってくるようなコーヒーが」
フレデリカ「フレちゃんの金髪まで染まるのが欲しいよねー」
法子「え、コーヒーを頭からかぶったら髪黒くなっちゃうの!?」
紗枝「ま、こればっかりはめぐりあわせやと思うけど」
周子「わからんよー? 言いつづけてれば叶うかもしれないし」
紗枝「せやろか?」
周子「たとえばドアの向こうにプロデューサーが立ってたり……」
ガチャッ
周子「えっ、ほんとに……」
ゆかり「おはようございます……どうかしましたか?」
紗枝「なんや、噂をすれば、言うてもそっちのほうやったかー」
周子「ちょっと惜しかったねー、いや別にゆかりちゃんが悪いわけじゃないけど」
ゆかり「??」
法子「ゆかりちゃん! おはよう!」
ゆかり「おはようございます。ところで一体これは……」
志希「あー、まあ色々あってねー」
フレデリカ「色々あったんだよー」
ゆかり「その色々を聞いているんですが……」
周子「あー実はねー」
法子「うんとね、紗枝ちゃんの本命はゆかりちゃんだって話してたんだよ!」
一同「!?」
ゆかり「えっと、それはどういう……」
紗枝「あ、あのな、違うんよ。あくまでも冗談で言うたんであって、別にゆかりはんをそういうふうに見てるわけやなくて……」
周子「!」ピコーン
周子「あー、こないだ二人がドラマの撮影やってたでしょ? それ以来紗枝はんがゆかりちゃんのことを気になってたらしくてさー」
紗枝「ちょっ、周子はん!」
ゆかり「気になるって……も、もしかしてそれは」テレッ
志希「なんか聞き耳立ててたところによればむしろすでに裸の付き合い済みって話してたよねー」
フレデリカ「あ、してたかもー」
紗枝「そろいもそろってなに同調してはるん!?」
法子「本命ってチョコレートとか渡す時に使う言葉だよね、紗枝ちゃんはドーナツあげるの?」
紗枝「方向性がズレとる!」
ゆかり「あ、あの、なんといえばいいかわからないんですが……///」
紗枝「せ、せやからちゃうねん」アタフタ
周子「あれー、紗枝はんは実はゆかりちゃんのこと嫌いなんー?」
しきフレ「「薄情なやっちゃなあ」」
紗枝「こ、このー!」
ゆかり「お、女の子同士ですし、なにかと人目を避けたいところでもありますよね……」
紗枝「せやからそう言うんやなくてなー!」
事務所の外
有香(押忍! 中野有香です! 今日もお仕事頑張ります!)テクテク
有香(今日はメロウイエローの三人とお仕事、楽しみですね!)テクテク
コンチキコンチキ♪フルートフルート♪オナカスイターン♪フンフンフフーン~♪ハスハス~♪ドナドナド~ナドーナッツ♪
有香「な、なにやら事務所がにぎやかですね……」
ガチャッ
有香「押忍ッ……じゃなくて、おはよございま……」
ゆかり「あの、気持ちの整理がついていませんが、改めてお友達から初めましょうか……///」
紗枝「」
有香「……え?」
おしまい
以上です
4thで中の人同士が共演したこともあってか11月はさえしゅう強化月間でしたね
本家の方でもデレステのほうでもそれぞれフィーチャーされていましたしデレラジでも中の人が共演しましたし
以前ピンクチェックスクールがラジオで共演した後ラブレターが発表されましたのでもしや、と思い祈願の意味を込めてSSを書きました
とはいえ、必ずしもさえしゅうが至上というわけではありません。さえしゅうに限らずさえゆかでもさえさちでもさえゆきでも一向にかまいませんし
ふれしゅーでもかなしゅーでも一向に問題ありません。ゆかゆかやゆかゆかのりこもいいですね
友達同士の関係性がもっと高まっていけばいいし、友達の友達が仲良くするなんて言うのもあっていいと思います
五周年を迎えたモバマスですがまだまだ発掘すべき点はいくつもあると思うので、公式さんにはぜひぜひ頑張っていただきたいと思います
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