艦娘との日々 (9)

瑞鳳「えへへ」ニヤニヤ

提督「どうした瑞鳳。そんな締まりのない顔をして」

瑞鳳「だって提督と外食なんて久しぶりじゃない。作戦が忙しかったのは分かるけど…かまってくれなくて、ちょっと寂しかったのよ」

提督「ははは、悪い悪い。瑞鳳がそうやってへそ曲げてると思って今日は誘ってみたんだよ」

瑞鳳「はうッ…なんか子供扱いされてる気がするわ…」

提督「子ども扱いなもんか。ほら、俺の服装だってちょっと気合い入れてきたんだぞ」ビシッ

瑞鳳(た、たしかに…ちょっとカジュアル目だけど、ジャケットでばっちりきまってるわね…)ジロジロ

瑞鳳(…私服の提督、ちょっとカッコいいかも)//

提督「おーい瑞鳳固まってないで感想おしえてくれよ~」

瑞鳳「え!?ええっと、その…」

瑞鳳「きょ、今日の提督、ちょっとかっこいいかも」テレテレ

提督「」

瑞鳳「な、なーんてね、じょ、冗談だんよじょ提督「ずいほうぅぅぅぅぅぅ!!」ギュー

瑞鳳「きゃっ!?て、てーとく!?急に抱き着かないでよ~!」///

提督「可愛いすぎるぞ俺の秘書艦!白のワンピースも、おろした髪もさいっっっっこうに可愛いぞ!!」

オイオイアツイネー
ウラヤマケシカラン!

瑞鳳「も、もぉ~提督ぅ//みんな見てるよぉ…?」

提督(とか言いつつ抵抗しないづほちゃん可愛い)

提督(…どさくさに紛れて格納庫もまさぐっちゃえ)サスサス

瑞鳳「ひゃう!?ちょ、ちょっと格納庫は…ば、ばかぁ!!」バシッ



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瑞鳳「…」プンスカ

提督「瑞鳳~そろそろ機嫌直してくれよ~」

瑞鳳「ふん!変態提督なんて知らないわよ」

提督「ほ、ほら見てみろよ。これが有名な横浜赤レンガだ。瑞鳳は来るの初めてだろ?」

瑞鳳「あ…確かにきれいな建物かも…」

提督「昼の景観もなかなかだが、クリスマスなんかイルミネーションがすごくきれいなんだぞ?…今度一緒に見に来るか?」

瑞鳳(…クリスマスに提督とイルミネーション)

瑞鳳「き、来てみたいかも…」

提督(ちょろいぜ)

瑞鳳「ところで提督、今日はわざわざ横浜まで何食べに来たの?」

提督「いつも瑞鳳には美味しい卵焼きをつくってもらってるだろ?そこで今日はお返しに、世界一の卵焼きをご馳走しようと思ってな…お、ついたぞ」
瑞鳳「世界一の卵焼き?」

提督「ま、食べたときのお楽しみさ。さ、入ろうか」

~店内~

提督「注文は俺に任せてくれ。すいませーん、リコッタパンケーキを二つと、オーガニックスクランブルエッグを二つ」

瑞鳳(スクランブルエッグ…それが提督の言ってた世界一の卵焼きなのかしら…)

店員「おまちどおさまです」

提督「お、きたきた。瑞鳳、まずはパンケーキを食べてみてくれ。メイプルシロップをたくさんかけて、バナナと一緒にな」

瑞鳳「いただきます」テアワセ

瑞鳳「パクリ」

瑞鳳「お、おいしぃ~! ふわっふわで甘さは控えめ、リコッタチーズのほのかな塩味がおいしさを引き立てるわ!」

提督「ははは。そうだろうそうだろう。最近のパンケーキは見た目からして胸焼けしそうなのばっかりだが…ここのパンケーキはいくらでも食べられてしまいそうな軽さとおいしさがあるよな」

提督「さ、次はお待ちかねのスクランブルエッグだ」

瑞鳳(こ、これが世界一の卵焼き!私も卵焼きには少しは自信があるけれど…えーい勝負よ!!)

瑞鳳「パク」

瑞鳳「! 舌触りは究極的にクリーミーでとろ~っとしていながらも、プリっと程良い弾力…そして新鮮な卵と濃厚なバター、クリームの絶妙なハーモニーが口中に広がる…お、美味しいわ…」
提督「気に入ってくれて何よりだな。何せここの創業者、ビル・グレンジャーさんは別名「卵の魔術師」と呼ばれたほどの人なんだ。う~むこの食感…毎日でも食べていたいくらいだ」

瑞鳳(あっ…)

提督「あ~おいしかった!なあ瑞鳳!ん…?」

瑞鳳「ショボーン」

提督「ど、どうした瑞鳳、おなかでも壊したか?」アセアセ

瑞鳳「だ、大丈夫よ。とってもおいしかったわよ?でも…」

提督「で、でも?」

瑞鳳「提督、こんなおいしい卵焼きのこと知ってたなら、毎日私の卵焼きなんか食べても飽きちゃってたんじゃないかなって…」

瑞鳳「わ、私なんか変なこと言ってるわよね…気にしないでね、提督」

提督「」ギュ

瑞鳳「て、提督?そ、そんな強く抱きしめないでよ…」

提督「いいか瑞鳳。確かにここのスクランブルエッグはおいしい。これを毎日食べれる人は、きっと幸せだろう。でもな…

提督「瑞鳳からの愛情が、たくさーーーん詰まった卵焼きを、毎日食べられる俺は…

提督「宇宙一の幸せ者だ。そうだろ?」ニコ

瑞鳳「提督…」

瑞鳳「…」ウルウル

瑞鳳「ふふふ♪そうよね♪じゃあ提督、帰ったら…」

瑞鳳「私の愛情たっぷりの卵焼き、いーっぱい、食べりゅ?」ニコ

提督「おう!あ、でも今日はさすがにそんなにたくさんは食べれないかな…」アハハ

青葉「青葉、見ちゃいました!」

青葉「いや、見せつけられました…ですかね?」

青葉「あ~せっかくパンケーキもスクランブルエッグもおいしかったのに、これじゃ胸焼けしそうですよ…」








提督「あ、それポン」

北上「えー。提督言うの遅いよー」

提督「お前がいっつも先ヅモぎみなんだよ」

北上「だって次の気になるじゃんかー。あ、カンチャン埋まった」

熊野「身内とはいえマナ悪は控えるべきですわよ?あ!リーチですわ!」ビシッ

鈴谷「げっ…熊野早すぎ…でもオーラスだしここは鉄押しっしょ!」

提督「おっ、そうだな」ゲンブツポイー

北上「結局おりてるじゃん…」ポイ

熊野「つぅぅぅ↑もぉぉぉう↓リーチ一発自摸赤裏で4000オールですわ!」ドヤ
鈴谷「げっ…もーまた熊野にまくられたぁー!」

北上「あちゃー…くまのんやっぱ点3にしない?」

熊野「びた一文まけませんわ!」

提督「あー。じゃあ今日は熊野のおごりなー」

熊野「普通は上司の奢りではなくて!?」

提督「そんだけ浮いたんだからいいだろ。よしいくぞー」

鈴谷「やったー!鈴谷は焼き肉がいいなあー!」

北上「大井っちも…あ、またギャンブルやったことばれたら怒られるからやめとこー」

熊野「はあ…今日だけですのよ?」

提督「…川内と那珂はもう寝たか?」

神通「那珂ちゃんは早寝なんですけど、姉さんはさっきようやく…いつも通り、寝かしつけるのが大変でしたけど」

提督「相変わらず苦労するな」

神通「長女ですから」フフフ

提督「…意外だな。神通の口からそんな軽口が出るなんて」

神通「深夜ですし、提督と二人きりですから」

提督「そんなもんか」

神通「そんなもんです」

神通「提督こそ、瑞鳳さんは大丈夫でしたか?」

提督「ぐっすり寝てるよ。こんな時間に無断で鎮守府を抜け出してることがばれたら大目玉だろうな」

神通「軍規違反ですものね」クスクス

提督「大本営にばれたら更迭かもなあ。お前と一緒に、リンガ泊地あたりに赴任なんてことになりかねん」

神通「そうしたら、瑞鳳さんが悲しみますよ。曙も」

提督「そうだな…いつもつるんでる奴らも悲しんでくれるかなあ」

神通「きっと、私しか得をしませんね」

提督「…夜の神通にはたまにどきっとさせられるよ」

神通「本心ですよ、提督」

提督「なおさらな。お、ついたぞ」イラッシャアセー

提督「固め濃いめ普通で。あ、ライスは中で」

神通「固め薄め普通で。ライスは小盛りでお願いします」

提督「いやー深夜の家系はたまらんな」ズルー

神通「こないだ行った大和屋もおいしかったですけれど、やっぱり武蔵屋が一番ですね」

提督「だな。大和の前では言えんが」

神通「そうですね」フフフ



提督「いやー食った食った」

神通「ごちそうさまでした。提督、本当におごってもらってよろしかったのですか?」

提督「いいんだよ。こないだ珍しく熊野からポーカーでまきあげてな。それに神通にはいつも付き合ってもらってるし」

神通「そうでしたか。いえそんな…私がご一緒したいからしているだけですし」

提督「深夜に女の子に家系ラーメンを食べさせるなんて少し罪悪感を感じるんだぞ?神通は痩せてるけど、少しは気にするだろう」

神通「提督、女の子が痩せるのは何が目的だと思いますか?」

提督「え…どういう意味だ?」

神通「手段と目的が逆になっては本末転倒、という話です。それでは提督、おやすみなさい。またご一緒させてくださいね」

提督「ああ…お休み神通」

提督「くっそおおおおおおおおお!勝確の場面で膝外しやがったああああああ!」

不知火「命中不安の技を使うからそうなるんですよ。あっ…不知火を怒らせたわねっ…!!」

提督「どうしたーぬいぬいー?」

不知火「誰ががぬいぬいですか…電磁波で二連麻痺させられました。非常に遺憾です」

提督「ははは。よくあるよくある。しかし今季は本当にレート上がりにくいな…」

不知火「2000代の大安売りよりはいいと思いますよ。ところで司令は今レートいくつですか?」



提督「1800ちょっと」

不知火「フフッ」

提督「あっ!鼻で笑いやがった!お前はいくつなんだよ」

不知火「2000強です。不知火に何か落ち度でも?」ドヤア

提督「くっ…さすがに高いな…あ、そーいや零かったぞ」

不知火「ホラゲーですか…」

提督「あれ?どしたの?もしかしてぬいぬい怖い?」ニヤニヤ

不知火「この不知火が怖がるとでも?上等です。ではこんど陽炎と黒潮をさそってぜひやりましょう」

提督「人増えてるし…しかもなにその怖いよりうるさそうな面子」

不知火「ホラゲーは三四人でやるのが一番楽しいですよ」

提督「まあそれは同意だが…ちぇっ。ぬいぬいの怖がる顔が見れると思ったのになー」

不知火「この不知火が恐れることなどありません」

不知火「あるとすれば…」

不知火「陽炎や司令に黒潮…そんな私の大切な人たちが、私の前から消えて行ってしまうことでしょうか…」

不知火「…なんて、こんな時に話すようなことではありませんね」

提督「…不知火、実はお前に言わなきゃいけないことがある」

不知火「?どうしたのですか?急に改まったりして」

提督「実は、異動が決まったんだ」

不知火「…え?」

提督「なかなか、言い出せなくてな…いうのが遅くなってしまってすまない」

提督(なんか急にドッキリがしてみたくなってしまった)

提督(さーてどんな反応してくれるのかなー不知火は)ワクワク

不知火「司令」ボロボロ

提督「え」

不知火「い、行ってしまうなんて嫌です!ひぐっ…!し、不知火とずっと一緒にいてください!」

提督(泣いたー!?)

提督「じょ、冗談だって冗談!あーもう!不知火は可愛いなあ!」ダキッ

不知火「…本当ですか?不知火のそばにいてくれますか?」

提督「本当本当。提督ウソつかない」ギュッ

不知火「しれい…」ギュー

黒潮「…うるさいから来てみれば、なんやねんこの茶番」

終わりです
なんかめっちゃ前に書き留めたのがあったんでまとめてアップしてみた

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