優花里「拠点制圧です!!」 (32)
情があっては、全て奪われる。殺られる前に殺れ。
ガルパンでゲーム版マッドマックスのパロディSSです。
みほ「生き延びたければただ残酷になれ」 優花里「第3話です!!」
みほ「生き延びたければただ残酷になれ」 優花里「第3話です!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479036313/)
↑の続きとなります。
~~~前回のあらすじ~~~
東京で目を覚ましたみほは優花里と負傷した
カチューシャに会い、隠れ家へ向かう。
そこにいた沙織、華、麻子と再会し、
『あんこうチーム』を復活させる。
新たな戦車『ゼートイフェル』に乗り、
戦車の墓場からIV号の車体の奪還に成功。
みほ達はパンツァーライダーズに対抗するために
IV号(ゼートイフェル)を改造することになった。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479877774
ガガガガガガガガガガガ
パスッ ボビッ バッバババ バッビボ
沙織「なんか変な音が聞こえるんだけど…」
優花里「さっきの衝撃でエンジンの調子がおかしくなったの
だと思います。」
麻子「ならすぐに直した方がいいな。」ガコン
優花里「エンジンを直すので、そのまま停めておいてください。」バカッ
みほ「どれくらいかかりそう?」バカッ スタッ←戦車から降りる
優花里「早くても2分くらいです…」キィ キィ
沙織「みぽりん後ろ!!!」
みほ「え?」
???「オラァ!!!」ブンッ
みほ「ひゃああ!?」ヒョイッ
麻子「さすが西住流。間一髪でかわしたな。」
優花里「な、パンツァーテーテン!?いつの間に!?」
華「向こうのコンテナから走ってきましたね。」
NP1(NahkämPfer)「お前のすべてが気に入らねぇんだよ…」
みほ「そんなこと言われても…」
NP1「とっとおっ死にやがれぇ!!!」ブンッ
みほ「っ!!」ガシッ
ドゴッ
バゴッ ボゴッ ドガッ
NP2「くたばれぇ!!」ガシッ
バゴォ
華「何度見てもすごいですわ。」
麻子「私はあの戦い方を教えた家元がすごいと思うぞ。」
優花里「東南アジアのシラットみたいな戦い方ですね。」
沙織「そうかな?普通に殴ってるようにしか見えないけど。」
NP1「」
NP2「」
NP3「」
みほ「ふぅ…殲滅完了っと…」
優花里「終わりましたか?では行きましょう!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
みほ「ん?あれは砲弾かな?」
麻子「本当だ。あんなわかりやすい所に砲弾が。」
みほ「拾ってくるね。」バカッ スタッ
優花里「待って下さい西住殿!!嫌な予感がします!!」
バシュッ バシュッ
みほ「!?」
???「釣られてくるのを待ってたぜ西住ィィィ!!!」
優花里「よりによってザントナーカンプファーに
見つかりましたか!!」
沙織「ざ、ザント!?」
麻子「ドイツ語で『砂』。
パンツァーテーテンの一等兵にして伏兵の役割を
持った奴だ。大抵は2人で行動してるが、多いときは
5人でいることもある。」
優花里「パンツァーテーテンでは二等兵のナーカンプファーが
ある程度の戦績を重ねると上等兵へ一気に昇格できますが、
隠密行動が得意な方は一等兵にして伏兵である
『ザントナーカンプファー』に昇格します。」
みほ「はぁ、びっくりした…」
優花里「西住殿!!無事でしたか!!」
みほ「うん、砲弾を拾ったよ。」
優花里「今や砲弾は貴重になりました。早く隠れ家に
戻りましょう!!」
~~~優花里の隠れ家(放棄された倉庫)~~~
カチューシャ「やっと帰ってきたわね…」
優花里「あ!!溜めておいた缶詰が!!」
カチューシャ「あまりにも遅いからお腹が空いちゃったのよ。」
みほ「はぁ、余った缶詰を食べて今日は寝よう…」
~~~翌朝~~~
沙織「あれ…ゆかりん、朝から何してるの?」
優花里「破損個所が無いか調べてるんですよ。」
みほ「おはよう……戦車の車体は戻ったけど、今のままじゃ
戦いにくいんじゃ…」
優花里「そう言うと思いました! 幾つかパーツを集めてください!!」
優花里「これからハープーン(銛銃)を作りますから!!」
優花里「銛先は私の寝床に有りますよ!」
みほ「私は銛先を持ってくるね。」
沙織「オッケー! じゃあ私達は使えそうな物を集めよう!」
華「隅々まで探してみますわ。」
麻子「眠い…」
みほ「銛先は……あった! 意外とわかりやすかった。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
優花里「揃いましたか?」
麻子「ガラクタしかないぞ。」
優花里「確かに見た目は役に立たなそうなガラクタばかりですが、
そこから新しい物を生み出すんですよ!!」
優花里「3週間も飲まず食わずでメカニックをやらされた私を
舐めないでください!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
優花里「できました!!!」
麻子「あのガラクタの山から本当に作るとは…」
優花里「ついでにこれも作っておきました!!」
沙織「なにこれ。バンパー?」
優花里「バンパーとは失礼な!!これを正面に付ければ突進の威力が
上がります!!敵の戦車と正面衝突した際はその衝撃を
吸収してくれるんですよ!!」
みほ「それの効果も試しておかないとね。」
優花里「あと、ニトロも作らないといけません。ですがその前に
東京をうろつくパンツァーライダーズの頭数を減らす必要が
あります。」
みほ「じゃあ、すぐに取り掛かろう!」
カチューシャ「ミホーシャ!!絶対に死ぬんじゃないわよ!!」
優花里「カチューシャ殿もすっかり元気を取り戻しましたね。」
カチューシャ「あたりまえよ!!!いつまでも弱ってるわけないじゃない!!!」
華「今度は敵の頭数を減らす、戦車道の試合で例えるなら
殲滅戦ですね。」
沙織「次は何をするんだろう…」
麻子「沙織、いつまで怖がってるんだ。私はもう慣れたぞ。」
優花里「準備完了です!!西住殿!!」
みほ「これより『おそうじ作戦』を開始します!」
みほ「パンツァーフォー!!」
麻子「潰しに行くぞ。」ガコン
ガガガガガガガガガガガ
カチューシャ「счастливого пути!!(いってらっしゃーい!!)」
カチューシャ「ミホーシャ達に守ってもらえるなんてラッキー以外の言葉は無いわ!!」
カチューシャ「守ってもらえる………」
カチューシャ「……………………」
カチューシャ「ノンナ……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
優花里「西住殿、あれが見えますか?」
みほ「何か建ってる…」
優花里「あれはパンツァーライダーズが縄張りを示すために
設置した案山子です。」
沙織「案山子に何かぶら下がってる…って首吊り死体じゃん!!」
麻子「首吊りにされてるのはプラウダの生徒だな。悪趣味すぎる案山子だ。」
優花里「あの死体は後に再利用されます。蠅が死体に卵を産み、蛆虫が死体を食べて、
腐敗して吊り縄から落ちたら火薬の材料である硝石を作るために回収します。」
沙織「やめて!!気分悪くなっちゃうから!!」
優花里「壊しておきましょう。」
麻子「衝突すればフロントグリルが破損する。だが効果は間違いない!」ガコン
ガガガガガガガガガガガ ドガシャァン
優花里「やりました!!!」
みほ「他にもあるのかな?」
優花里「向こうに別の案山子があります!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ガガガガガガガガガガガ ドガシャァン
麻子「2つ目。」
優花里「案山子はあと一つですよ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
みほ「周りに壁があるね。突進は無理そう。」
優花里「ここでハープーンの出番です!」スチャッ
沙織「ちゃんと狙えるの?」
優花里「任せてください!」バシュン
ガァン
麻子「引っ掛かったみたいだな。引っ張るぞ。」ガコン
ガガガガガガガガガガガ ミシッ メキッ ドガシャァン
優花里「これで東京に建てられた案山子はすべて壊しました!」
みほ「次は拠点の偵察だね。」
優花里「はい! 闇雲に突っ込むよりも、こっそりと
様子を見てみましょう!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
麻子「拠点が見えてきたぞ。」
沙織「どういう拠点なの?」
優花里「あの拠点は地中からオイルや原油を汲み上げて、
石油砦へ運びます。運び込まれたオイルや原油は
ガソリンの原料になります!」
華「随分と長い流れですね。」
優花里「西住殿、この望遠鏡で様子を見てみると
いいかもしれません。」
みほ「さてと…」<〇〇>
みほ「拠点の中にはお腹に太鼓を付けた敵がいる。」
みほ「ゲートの守りは厳重。」
みほ「正面にはスナイパー。」
みほ「それくらいかな。」
優花里「どうでしたか?」
みほ「守りは薄いみたい。ハープーンがあれば何とかなるかな。」
麻子「そうと決まればさっさと潰すしかないな。」ガコン
ガガガガガガガガガガガ
みほ「スナイパーをハープーンで突き刺せば後は大丈夫かな。」
優花里「そうとなれば!」バシュン
リードスリンガー(スナイパー)「ギャアア!!」ドスッ
みほ「次はゲートを開けないと。」
優花里「火炎放射器の炎がゲートを塞いでます。しかし
ハープーンに不可能はありません!!」
優花里「炎の供給源を落とせば火炎放射も止まるはずです!!」バシュン
ガァン
麻子「引っ張るぞ。」ガコン
ガガガガガガガガガガガ ミシッ メキッ ドガシャァン
華「防衛線は排除完了ですね。」
麻子「次はゲートだ。」ガコン
ガガガガガガ ドガシャァン
みほ「ここからは戦車では行けないみたい…ここで待ってて。」
優花里「お気を付けて西住殿!」
沙織「あんまり無理しないでよー!」
華「敵は好戦的ですから。」
麻子「幸運を祈る。」
今日はここまで。
今回は戦車は出てきますが戦車戦はありません。
殆ど肉弾戦です。
みほ「確かこの先には太鼓を付けた敵がクレーンで
ぶら下がってたような…」
クライヤー「闘争の雄叫びを上げろおおおお!!!!」ドンドンドンドン
みほ「!!」
PP1(パンツァーパップ)「侵入者だ!!」
PP2「殺せええええ!!!!」ブンッ
みほ「遅い!」ガシッ
ドゴッ
バゴッ ボゴッ
PP3「銃は私のよ!!」ブンッ
みほ「っ!!」ガシッ
バゴォ
PP3「あぐっ…」ドサッ
PP4「化け物じみた強さだわ!!」
みほ「撃てば必中…」バキャァ
PP2「ぐぁ」ドサッ
PP5「いい気になりやがって!!」ブンッ
みほ「守りは固く!!」ガシッ バキィ
PP5「どぅあ」ドサッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
みほ「はぁ…はぁ…」
クライヤー「俺とお前だけだな。西住。」
クライヤー「パンツァーライダーズの掟に『降伏』という
文字は無い。名誉ある死を遂げるまで戦い続けるのが
与えられた使命なのだ。」
クライヤー「巻き上げ機を動かして俺を降ろせ。その後は俺とお前で
1対1の勝負だ。」
みほ「巻き上げ機を"壊せば"いいのかな?」
クライヤー「違う、動かして俺を降ろせと言ったんだ。」
みほ「へー……」スチャ
バァン!! バキィン
クライヤー「おわああああああああああああ!!!!」ヒュウウウウウウウウウウウウウ……
ドガアアアアアアアアアアン
みほ「あの太鼓、ドラム缶だったんだ…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ガチャ ガチャ
みほ「このドア鍵がかかってる…こういう場合は…」
ドンッ ドンッ
みほ「蹴り破る!!」ドガシャァ
JG(ジャバーガール)「あら、獲物がきたわ!!」
PP6「西住か。」
PP7「丁度いい、叩き潰すぞ!!」
JG「このナイフでズタズタにしてやるわ!!!」
ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン
みほ「相手の攻撃を防いで攻勢に移る!!」ガシッ ボゴッ
PP6「後ろがガラ空きだ!!」ブンッ
ガシッ
PP6「なに!?」
バキャァ
PP6「」ドサッ
PP7「うおおお!!!」ブンッ
みほ「捕らえた!」ガシッ
バゴォ
PP7「」ドサッ
JG「うおおおおおおおおああああああ!!!!!」
ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン
ガシッ
バゴッ ボゴッ ドガッ ドゴッ
バゴォ バキャァ
JG「」ドサッ
みほ「雲行きが怪しくなってきた…嵐が来そう…」
今日はここまで。
元ネタのゲーム版マッドマックスは面白いので
やってみるといいかもしれません。
ザアアアアアアアアアアアアアアアアア
みほ「雨が降ってきちゃった……」
建物の中に入り先へ進む
みほ「あ、地下へ続く梯子だ。」
タン タン タン タン スタッ
みほ「妙に静か…」
ザッ ザッ ザッ ザッ…
みほ「!! あの人はあの時の…」
???「………」ポロン…♪
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
みほ「道が分かれてる…」
みほ「オイルポンプは地上にあったから右かな。」
梯子を上り先へ進む
???「やあ、また会ったね。」
みほ「!!!」
フェンスの向こうから何者かが話しかける
みほ「あなたは継続高校の……私に何か用ですか?」
ミカ「時はきた。君の道は曲がりくねりながらも、
ここへ繋がっていた。
私達2人の成すべきことがじきに始まる。
心の準備ができたら会いに来てほしい。
東京駅で待ってるよ…」ポロロン…♪
ザッ ザッ ザッ ザッ…
みほ「成すべきことってなんだろう…?
まあいっか、今はオイルポンプを
壊すことに集中しないと…」
みほ「この梯子を上れば地上かな。」
タン タン タン タン…
みほ「あ、嵐が止んでる。」
~~~~~~オイルポンプ~~~~~~
PP8「西住!?下の連中はどうしたんだ!!」
PP9「とっくにやられたんじゃねぇのか!?
そうとなれば俺達でやるしかねぇ!!!」
みほ「今度は7人……ちょっと多いなぁ…」
みほ「ここは少し本気を出そう。」
PP11「なにぶつぶつ言ってやがる!!」ブンッ
ドゴッ
PP11「」ドサッ
PP13「オラァ!!!」ブンッ
みほ「っ!!!!」ガシッ
ドバキャァ
PP13「」ドサッ
PP12「激高してるぞ!!」
バゴォ ボゴォ ドガァ
ドグァ
PP12「ぐっはぁ」グルン ドシャ
みほの豪快なラリアットを喰らい、
宙返りしながら倒れる。
PP14「くたばりやがれ!!!」ブンッ
ガシッ
バゴッ ボゴッ ドガッ ドゴッ
バゴォ ボゴォ ドガァ
ドグァ
バゴォ バキャァ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
PP8「」
PP9「」
PP10「」
PP11「」
PP12「」
PP13「」
PP14「」
みほ「これでこの拠点にいる敵は全員倒したのかな?」
みほ「あとはポンプを壊せばこの拠点は制圧完了だね。」
みほ「でもどうやって壊せばいいのかな………」
みほ「あ、ジープ缶だ。これに火をつけて…」ボッ
みほ「ポンプの近くに置いて……」ゴトン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
\ドガアアアアアアアアアアアン/
沙織「わあああ!!!何!?今の爆発!?」
優花里「西住殿……拠点制圧に成功したみたいですね。」
早く寝るので今日はここまで。
みほ「あ、あんな所にジップラインだ。
これで入口まで近道できそう。」
ショットガンをワイヤーロープに掛け、
拠点の入口までショートカットする。
~~~~~~ゼートイフェル内~~~~~~
優花里「やりましたね西住殿! 早く改造作業に
取り掛かりましょう!!」
みほ「その前にすることがあるんだけど…」
華「何かあったのですか?」
みほ「うん、ある人と東京駅で会う約束をしたんだ…」
麻子「なら先にそっちの用事を果たしてからだな。」ガコン
ガガガガガガガガガガガ
~~~~~~東京駅~~~~~~
ボロボロに朽ち果てた東京駅の前にはBT-42が停められており、
その近くにはミッコの姿もあった。
ミッコ「本当に来た……ミカは7番線で待ってるよ。」
みほ「ありがとうございます。」
優花里「西住殿、私達は戦車を隠しておきます。
このフレアガンを渡すので、用事がすんだら
これを空に撃って合図を送ってください!」
~~~~~~東京駅7番線~~~~~~
ミカ「おお、来たか…」
ミカ「大地をうねらせ、血を流させし者、崩れ去った過去の残存者。」
ミカ「チームの復活を求めているみたいだね…」
ミカ「だが今さまよってる場所は違うんじゃないのかい?」
ミカ「命の残骸、終わりなき飛行、あらゆる人間性からの逃避。」
ミカ「いつか、存在するものにも終わりが来る……そして始まりが訪れる。」
ミカ「君の人生には目的がある。君は夢見ることを恐れているみたいだけど…」
ミカ「だが痛みは訪れる。さらなる痛みの先に、その目的がはっきりと………」
ミカ「姿を現す。」
みほ「私の何を知っているんですか……」
ミカ「後ろを見ろ、延々と続く朽ち果てた町に、半ば忘れ去られし恐怖があるのを…」
ミカ「君は逃げている。過去という名の亡霊から…そして君を蝕む異常さから…」
ミカ「君は故あって私のもとへ来た。」
ミカ「奥深くに、君が逃れようとする恐怖に絡みついた、君の力が眠る。」
ミカ「私が力となろう。己では踏み込めない領域へと導き、君の真価を明らかにしてやろう!」
ミカ「フゥー……」
みほ「っ!!!!」
片手に粉を持ち、みほの顔へ吹き掛ける。
みほ「う……あれ? 私…いつの間にか寝ちゃったのかな……」
みほ「ミカさんが居なくなってる…」
東京駅を出ると、入口付近に停めてあったBT-42が姿を消していた。
みほ「用事は済んだし、優花里さん達を呼ばないと…」スチャ
フレアガン<パシュン
ガガガガガガガガガガガ…
優花里「お待たせしました! 西住殿!!」
いったん休憩。午後に再開します。
ミカとグリッファはどこか似ている気がする。
不思議な雰囲気や考えさせる発言とか。
午後になったので再開
優花里「隠れてる間にニトロを作っておきました!」
みほ「もう作ったの!?」
優花里「はい、既に搭載していますよ!!」
みほ「それじゃあ、早速試そう!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ボシュゥゥゥゥゥゥゥ
優花里「ヒヤッホォォォウ!最高だぜぇぇぇぇ!!」
沙織「痛っ! 後頭部ぶつけた…」
華「すごいですね。」
麻子「一瞬だけなのになんて速さだ。」
みほ「これがニトロ…すごい……」
優花里「さてと、このままの勢いで隠れ家に戻りましょう!!」
~~~優花里の隠れ家(放棄された倉庫)~~~
カチューシャ「戻って来たってことは、頭数減らしは終わったの?」
優花里「はい、拠点も制圧しましたから東京はひとまず安全でしょう。」
カチューシャ「ミホーシャ! 色々あさってたらこんな物を見つけたわ!」
みほ「これは何かのガイドブック?」
優花里「これはパンツァーライダーズに入隊した際に貰える本です。」
麻子「私も貰ったぞ。すぐ捨てたが。」
カチューシャ「見てて気になったのが本物の軍隊みたいに様々な階級が
あることなのよね。」
優花里「おそらくこのページのことでしょうね。」
華「何を見てるんですか?」
沙織「私にも見せて!」
優花里「これはあの拠点にいた勢力の階級ですね。上等兵クラスが多いです。」
麻子「『アギトミニオンズ』。浜松男子高校とキャトレット高校が
所属する勢力だ。アギトの命令には必ず従うらしい。」
アギトミニオンズ階級一覧
・パンツァーパップ
戦闘経験の浅い二等兵。近接武器、重火器の武装は許されていない。
・マッシュパップ
近接武器の武装が許された一等兵。
・パンツァーボーイ/パンツァーガール
回避に長けた上等兵。多くの戦績を重ねることで昇格できる。
上等兵の証として、黄色の衣服を着用しなければならない。
・ジャバーボーイ/ジャバーガール
回避とナイフの使いに長けた上等兵。上記のパンツァーボーイ(又はパンツァーガール)
と同じく上等兵の証として、黄色の衣服を着用しなければならない。
・バスターボーイ/バスターガール
回避と近接武器の使いに長けた上等兵。上記のパンツァーボーイ(又はパンツァーガール)
と同じく上等兵の証として、黄色の衣服を着用しなければならない。
沙織「まだこんなにある…」
・クライヤー
拠点などにいる軍楽兵。クレーンで吊り下げられており、
ガソリンの詰まったドラム缶の太鼓を鳴らし、仲間の戦意を
上昇させる。
・パンツァードッグ
鎧を着た上等兵。戦績を重ねると、上記の上等兵種に昇格するが、
拠点や物資回収地点の駐屯兵不足を回避するために、
稀にパンツァードッグへ昇格する者もいる。
・クリーバードッグ
包丁(クリーバー)の柄を長くしたような武器を装備した
パンツァードッグ。
・バックラー
車のボディの一部を使って作られた盾と包丁の柄を長くしたような
武器を装備した兵長。
拠点などに居ることが多い。
・パンツァーバックラー
見た目はバックラーと変わらないが、盾の素材が戦車の装甲で作られている。
・ストライダー
両腕に戦車の装甲で作られた盾のような籠手を装備した特攻兵。
この兵種に昇格するには、戦車の砲弾を避けるほどの反射神経を
身に着ける必要がある。
・ブーマー
刺突爆雷、手榴弾、火炎瓶などを所持した上等兵。
拠点にいることが多い。
・カーマスピアー
槍を武装したデサント兵。相手の戦車に飛び移り、キューポラや
ハッチをこじ開け、槍で乗組員を突き殺す。
・カーマサンダー
刺突爆雷を武装したデサント兵。相手の戦車の履帯やハッチに
目掛けて刺突爆雷を投げ込む。
・カーマファウスター
パンツァーファウストを武装したデサント兵。相手の戦車の履帯やハッチに
目掛けてパンツァーファウストを撃ち込む。
・リードスリンガー
スコープ付きのマウザー M1918を武装したスナイパー。
弾丸は対カーボン装甲用に改造されている。
カチューシャ「うわ、なんて数の兵種なの。」
麻子「デサント系が一番厄介だな。戦車に乗っても油断できないぞ。」
~~~~~~1時間後~~~~~~
沙織「麻子、どうしたの?エンジンなんか見つめちゃって。」
麻子「……………秋山さん…」
優花里「どうしました? 冷泉殿。」
麻子「私はお前になんて言った!!」
麻子「V16だ!!V12じゃない!!」
優花里「落ち着いてください!!V16は手元には有りませんが、
敵はV16を搭載した戦車を持っていますよ!!」
みほ「その戦車はどこに有るの?」
優花里「福島の……石油砦に有ります……」
麻子「ならすぐに行こう。」
優花里「待って下さい!!あそこは簡単には行けませんよ!!
行くならゼートイフェルをもっと改造する必要があります!!
優花里「それに時間もかかります……改造に使うパーツも、
幾つか調達しないといけません………」
タン タン タン タン……
沙織「誰かが屋根の上を走って行ったよ?」
麻子「まずい、パンツァーライダーズのスカベンジャー部隊だ!」
優花里「脱出しますよ西住殿!!」
みほ「待って!!カチューシャさんを…」
カチューシャを抱きかかえる
カチューシャ「ちょっと!!何があったの!?」
みほ「沙織さん、カチューシャさんを頼みます!」
沙織「わ、わかった!」
ムニュ
カチューシャ「うにゅ…胸が…」
麻子「行くぞ!!!」ガコン
ガガガガガガガガガガガ ボシュゥゥゥゥゥゥゥ
バギィン
華「なんとか脱出できましたね。」
ドゴオオオオオオオン チュドオオオオオオオン
優花里「でも、隠れ家は燃やし尽くされてしまいました…」
カチューシャ「ここからしばらく北に進んだところにプラウダの砦が
あるわ。私が不在の今は、多分ノンナが指揮をとってると思うの。」
沙織「でも、私達が乗ってるのって結局、改造戦車じゃん?」
華「確かに、この戦車では敵と間違われて警戒されてしまうかもしれません。」
カチューシャ「そのときは私が説得してみるわ。」
麻子「うまくいくかはわからないが、その判断に賭けよう。」
隠れ家までも失ってしまった。
だけど、これからは他の学校の人たちと協力して、
この戦いに立ち向かう!
パンツァーフォー!!
続く
これで終わりです。
最初にも書いたとうり、元ネタはゲーム版マッドマックスです。
依頼出してきます。
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