日野さんのキャラがおかしいかもしれません
‐事務所‐
モバP(以下、P)「~~~!!」キーン!
茜「なんでしょうか!お仕事ですか?!」ビリビリ…!
P「いや、今日の仕事は終わったでしょ?もう夕方だよ」
茜「そうでした!夕日が綺麗ですね~!!」
P「…そうだね、帰らないの?」
茜「走りますか!」
P「なんでそう繋がっちゃうのかな~…」
茜「走らないんですか?!」
P「僕は走らないよ。日野さんは走ってるよね、四六時中」
茜「走ると気持ちが良いですよね!」
P「まぁそう感じる人もいると思うけど」
茜「こう、体が昂って…うぅ~、ボンバー!」ビリビリ…!
P「~~~!!」キーン!
茜「走りますか!」
P「あれ?最初に戻った?ぼ、僕は遠慮しておくよ…」
茜「そうですか!!では私は走ってきますね!」タタタ…
バァン!
P「行ってらっしゃい…」
P(なんか今日の日野さんはおかしいな)
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茜「走ってきましたよ!日野茜、帰還です!」バァン!
P「お疲れ様、あとドアはゆっくり開けてね壊れちゃうから」
茜「これは失礼しました!今度からはゆっくり開けますね!」バァン!
P「閉めるときもゆっくりお願いします」
茜「す、すみません…それでですね!今走ってきたのですが!」
P「うん、一部始終見てた」
茜「途中で美味しそうなたい焼きのお店を見つけました!う~ん、美味しそうでした!」
P「あ、買いはしなかったんだ」
茜「お財布をリュックに入れたまま出てきてしまったので買えませんでした!!」
P「おやおやそれは」
茜「なのでお財布を持ってもう一度行ってきます!」
茜「…」チラチラ
P「…うん?どうしたの、いってらっしゃい」
茜「あ、あのですね!」
P「?」
茜「夕日が綺麗でした!」
P「…さっきも言ってたよね?それ」
茜「そ、外で見るともっと綺麗なんです!」
P「ほう、それは初耳だ」
茜「それで、あの、えっと…」ワタワタ
P「…」
茜「あの…うぅ~!!!」
P「一緒に買いに行こうか、夕日も見てみたいし」
茜「…!!そうでしょう?!では一緒に行きましょうか!!」ニコニコ
‐二十分後、たい焼き屋前‐
P「この辺でたい焼き屋なんて見たこと無かったなぁ…確かにこれは美味しそうだ」ホカホカ
茜「ご馳走になってしまって申し訳ありません…」
P「いいよ、いつもお仕事頑張ってるからご褒美にね」
茜「このご恩は忘れません!!」
P「そんな大袈裟な…お、日野さんの抹茶味も美味しそうじゃないか」
茜「まさか抹茶味があるとは…隠れた名店というやつですね!テンションが上がってきましたよ~!!」
P「日野さん落ち着いて…人が見てるから」
茜「それは大変ですね!深呼吸して落ち着きましょう…スゥ~~~…」
茜「…」ピタッ
P「…えっ、ちょ、ちょっと待ってまさか」
茜「…ボンバァァァァ!!!」ブハァァァァ!
P「ダメだってぇぇぇ!!」
茜「落ち着きましたねぇ、すごく落ち着きました!」
P「も、もっと普通に深呼吸出来ないかな?」
茜「日野流深呼吸法ですよ!とても落ち着くんです!」
P「なんのために落ち着くんだかわからないよそれ」
茜「細かいことは気にせず!あそこの河川敷に行きましょう!」
P「細かいことって…まぁいいや。よし、行こうか」
茜「あの夕日に向かって!ダーッシュ!!」ダダダダ!!
P「…元気だなぁ」
‐河川敷‐
茜「風が冷たいですねぇ、もうすぐ冬がやって来ますよ!」
P「空気もだんだん澄んで来てるような気がするね…なるほど、確かに綺麗な夕日だ」
茜「でしょうでしょう!真っ赤に燃える大きな夕日です!赤と言えば私、日野茜ですね!夕日のように燃えてきた~!!」ゴソゴソ…コポポポ…
茜「お茶です!」ズィッ!
P「う、うん…ありがとう」
茜「では早速たい焼きをいただきますね!」ガサガサ…
P「どうぞいただいちゃってください」
茜「ハフッ、モグモグ…モグッ!」モリモリ
P「…」モグモグ…
茜「ングッ!?モッファァァァ!!」グビグビ!
P「?!だ、大丈夫かい?日野さん!」
茜「プハーー!!!うんまぁぁぁい!!!」
P「お、おう…」
茜「素晴らしいですね!!!たい焼きの甘みをじっくりと堪能したあとにお茶を飲むと程よい苦味と深みが!日本に生まれてよかったぁぁぁ!!」
P「そ、そうか…満足したかい?」
茜「はい!とても満足です…満足ですよ!」
P「…」モグモグ…
茜「もう一杯お茶を飲みましょう」コポポポ…
P「僕の分一個食べる?」ヒョイ
茜「えぇ?!いいんですか?!」キラキラ!
P「買ったのは良いけど食べきれるか心配なんだ…日野さんが食べてくれるならお願いしようかな」
茜「それではありがたく頂戴しますね!」
茜「♪~」モグモグ!
P「…ははは」
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茜「ごちそうさまでした!…満腹で満足です!!」
P「よかったよかった」
茜「プロデューサーさん!また一緒にたい焼きを食べましょう!ね?!」
P「もちろん。また行こうね日野さん」
茜「…はい!!少しのんびりしましょうか!」
P「あれ?『食べたあとはまた走りましょう!』とか言うのかと思った」ニヤニヤ
茜「わ、私にだってゆっくりしたいときはありますよ!」
P「うんうん、食べたあとにすぐ運動するとキツいからね」
茜「子供扱いしてますね?!これでも乙女ですよ!熱血乙女Aです!!」
P「…」ニコニコ
茜「ぬがぁーーーー!そうやって温かい眼差しを!」
P「日野さん」
茜「はい!!!」
P「…何か相談したいことがあったんじゃないの?」
茜「なっ…」
P「だってずっと事務所に残ってたでしょ。いつもランニングしながら帰っていくのに今日は事務所にわざわざ帰って来たし…それに急にたい焼きを買いに行くなんて」
茜「そ、それは…!」ワタワタ!
P「仕事の事かな?それとも事務所の人とうまくいっていないとか?」
茜「ち、違うんです!確かに相談といえば相談なんですけれども!」
茜「お仕事はとてもやりがいがあって楽しいです!ユニットの仲間や事務所の方々にも良くしてもらっているので特に不満はありません!!」
P「あれ、そうなの?それじゃあ何を…」
茜「そ、その~何と言いますか…えー、あー」ボソボソ
P「?」
茜「ぷ、プロデューサーさんとの距離がですね!ちょっと遠いんじゃないかと!思ってるんです!!」
P「え…そうかなぁ?」
茜「も、もっと近くてもいいのでは?!///」
P「十分すぎると思うんだけど…具体的にはどうすれば?」
茜「例えばですね…プロデューサーさん!」
P「はい」
茜「裕子ちゃんの名前を呼んでもらってもいいですか?!」
P「え…ユッコ」
茜「私は?!」
P「日野さん」
茜「裕子ちゃんは?!」
P「ユッコ」
茜「それですよぅ!!」ビシィ!
P「えぇ~?よくわかんないぞ?」
茜「フガーー!!これでもわからないんですか!ちょっと鈍感すぎます!!!」
茜「私はどうしたらいいんですか?!私も超能力を身につければ良いのでしょうか!!むむむ~ん!!」
P「落ち着いて日野さん…あとユッコは本人が言うほどサイキックしてない、多分」
茜「あぁぁぁぁ!!また日野さん!そしてユッコ!!」ジタバタ!
P「うわぁ!ど、どうどう!…ん?」
『日野さん』
『ユッコ』
P「…」
茜「この感覚…理解しているつもりでも理解できないんです!走っても走っても消えない!!」ゴロゴロ!
茜「このままじゃダメなんです…!ボンバァァァァァ!!」ワチャワチャ!
P「落ち着け!茜!」
茜「…!」ピタッ!
P「…」
茜「…今、なんと?」
P「周りの人が見てるぞ、茜」
茜「…」
茜「あわわわわわ///」ボンッ!
P「仲良くなるには名前の呼び方からってことか…確かに一理あるかもしれないね」ウンウン
茜「あ、あの…急に呼ばれるのは予想以上に恥ずかしかったのでしばらくはまた日野さんで…」
P「なんで?せっかく茜ともっと仲良くなれそうなんだしこれで行ってみよう!」
P「アイドルとプロデュサーは信頼関係と友好関係で質が変わる、いやぁいい勉強になったよ」
茜「そういうつもりで言ったわけじゃ…」
P『茜!』
茜「ぬっはぁぁぁぁぁぁ!」ゴロゴロ!
P「茜?!どうしてまた?!」
茜「うぉぉぉ…!落ち着け私…!!日野流深呼吸法でおちつ…」プルプル
茜「けるわけないじゃないですかぁぁぁぁぁぁ!」
P「?!」
茜「私には熱を止める機能は付いていないんです!ヒートアップ…燃え上がるだけ…!」
P「さっきは落ち着いたって言ってたじゃないか!」
茜「若さとは振り返らないこと!!真実は常に諸行無常なのです!!」
P「えぇ…?」
茜「うぉぉぉぉ!止まらないこの熱!今すぐ走るしかありません…!」ガバッ!
P「ど、どこに行くんだ?」
茜「帰ります!!たい焼きごちそうさまでした!それではまた明日!!」ダダダダ!
P「お、お疲れ様…」
‐帰路‐
茜「…」ダダダダ!
茜「茜…ですか…ンフフフ♪」ダダダダ!
茜「うぅ~!ボンバーッ!」ダダダダ…
おわり
改行の仕方を間違えていました。申し訳ありません
終わりです、ありがとうございました
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