希「クイズ!絢瀬絵里の100のコト優勝記念」 (76)

希「今日はクイズ!絢瀬絵里の100のコトで真姫ちゃんが優勝したと言う事で」

真姫「絵里の家で夕食をご馳走になるんでしょ?」

希「そうやね」

真姫「良かったわ。こないだの箱根みたいにならなくて…あれじゃ優勝したのに罰ゲームだし」

希「じゃあルールの説明に入ります」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479101088

真姫「ルール?ルールって何よ?絵里の家で夕食を頂く頂くだけじゃないの?」

希「今回はね、えりちが真姫ちゃんの前でハラショーと10回言うまでずっと一緒に居てもらうよ」

真姫「どういう事よ。だいたい絵里の家に迷惑よ」

希「亜里沙ちゃんには了承を得ています」

真姫「なんで私がそんな事を…」

絵里「逆に早くハラショーと10回言わせればすぐに終わるよ」

真姫「希…覚えてなさいよ」


ピンポーン

ガチャ

絵里「ハラショー!待ってたわよ!」

真姫「…いきなり」

絵里「さあ、中に入って」

真姫「お邪魔します」

絵里「どうぞ」

間違えました

絵里「逆に早くハラショーと10回言わせればすぐに終わるよ」←絵里×希○

絵里「実はまだ何も用意をしてないの」

真姫「気にする事ないわよ…どうせ長くなりそうだし」

絵里「来て早々なんだけど今から夕食の支度をするから適当にくつろいで居てくれない?」

真姫「…手伝うわよ」

絵里「…真姫はお料理出来るの?」

真姫「馬鹿にしないで」

絵里「あら、ごめんなさい」

真姫「もう」

絵里「じゃあ、さっそく作りましょうか」

真姫「うん…あっ」

亜里沙「あっ、真姫さん。もう来てたんですね」

真姫「亜里沙ちゃん!お邪魔してます」

亜里沙「…どうぞ、引いてください」

真姫「…何?…カード」

亜里沙「1枚引いてください」

絵里「亜里沙…何してるの?」

真姫「…希ね?」

亜里沙「はい!」

真姫「…えいっ」

『園田海未の真似』

亜里沙「料理をしてる間海未さんの物真似をしていて下さい」

真姫「何でそんな事を…」

亜里沙「ルールらしいです」

真姫「…最悪ね」

絵里「ねえ、何をしてるの?」

真姫「何でもないわ…何でもありませんよ、絵里」

絵里「え?」

真姫「さあ、食事の支度をいたしましょう」

絵里「どうしちゃったのよ?」

真姫「…中々ハラショーと言わないのね…じゃなかった言わないですね」

絵里「さっきから何を言ってるの?」

…お料理中…

絵里「それにしても不思議よね」

真姫「何がですか?」

絵里「その喋り方やめてよ」

真姫「私は普通ですが…絵里の方こそどうしたのです?」

絵里「ん…ん~まあいいかぁ…」

真姫「話の続きは?」

絵里「こないだねスーパーでクラゲが売ってたのよ」

真姫「はあ…クラゲですか」

絵里「でもねどう見てもクラゲじゃないのよ…ネットで調べたらねどうもキノコらしいの」

真姫「…それってキクラゲ?」

絵里「そうなのよ…私とした事が知らなかったわ」

真姫「普段料理しないの?…しないのですか?」

絵里「するけど…キクラゲは使った事がなかったの」

真姫「そう」

絵里「難しいわよね。海ブドウも果物じゃないし…レッサーパンダはパンダじゃないし」

真姫「レッサーパンダは食べ物じゃないけどね」

絵里「あっ、口調が戻ったわね」

真姫「あっ…何の事ですか?」

絵里「何なのよ」

真姫「それにしても絵里は手際がいいのですね。会話をしながらもちゃんとお料理をしていますね」

絵里「まあ…慣れるとね」

真姫「三年生は皆お料理が出来るのですね」

絵里「そうね…希も一人暮らしだし…にこも得意だものね」

真姫「…凄いわね…凄いですね」

絵里「ふふっ、そのうち真姫も得意になるわよ」

真姫「そうでしょうか?…そうですね!」

絵里「ねえ…そろそろその口調やめない?」

真姫「出来れば私もそうしたいのですが…」

絵里「なるほど…希が一枚噛んでいるのですね」

真姫「…珍しく察しが良いのですね」

絵里「…珍しくって」



絵里「さあ、なんて言ってる間に料理が出来たわよ」

真姫「えっ?もう完成なのですか?」

絵里「そうよ?」

真姫「あっと言う間ですね…」

絵里「慣れてるからね」

真姫「…な、なるほど」

絵里「エリチカ特製ペリメニとボルシチよ!」

真姫「…ハラショー」

亜里沙「真姫さんが言っても無効ですよ?」

絵里「亜里沙、いつの間に」

絵里「さあ、そしたらお料理を運んで頂戴?」

真姫「はい」

亜里沙「はい」

絵里「亜里沙、気を付けてね?」

亜里沙「うん」

真姫「ちゃんとお手伝いして偉いわね」

亜里沙「お姉ちゃんと二人ですから助け合わないと」

真姫「…そうなの」

絵里「さあ、それでは食べしょうか?」

真姫「ええ」

絵里「それじゃあ」

亜里沙「お姉ちゃん、待って?」

絵里「どうしたの?」

亜里沙「真姫さん。カードを引いて下さい」

真姫「…またなの?」

亜里沙「はい!」

真姫「じゃあ…これ」

『甘えろ』

亜里沙「甘えろカードです」

真姫「え?…甘えろって…無理よ…私にそんな事…」

亜里沙「食事の間がんばって下さい」

絵里「また、何かしてるのね」

亜里沙「それじゃあ、お姉ちゃん。食べよう?」

絵里「もう…それじゃあ」


いただきます!

絵里「どう真姫?美味しい?ロシアの代表料理なんだけど…」

真姫「…もうヤケクソよ」

絵里「え?」

真姫「ねえ、絵里?私自分で食べられない」

絵里「は?」

真姫「だから…その…」

絵里「な、何を言ってるの?」

真姫「えっと…」

絵里「ま、真姫?」

真姫「食べさせてくれてもいいって言ってるのよ」

絵里「私が?真姫に?」

真姫「そうよ!早くして!」

絵里「…ハラショー」

真姫「あっ!」

絵里「何?」

真姫「いや…いいから」

絵里「じゃあ、あ~ん」

真姫「あ、あ~ん…あちっ」

絵里「あっ、熱かった?ごめんね?ちょっと待っててね…フーフーフー…はい」

真姫「な、な」カァァ

絵里「な、何?」

真姫「いえ…」パクっ

絵里「どう?美味しい?」

真姫「うん。美味しいわ…お姉ちゃん」カァァ

絵里「ハ、ハラショー!!!!」


真姫「…」カァァァ

絵里「え?もしかしてクイズの事本気にしちゃったの?ねえ?」

真姫「…」

絵里「本気?本気なの?亜里沙も目の前にいるのよ?私これからそういう風に真姫に接しちゃうわよ?真姫の事妹だと思っちゃうわよ?亜里沙にも姉が増えるのよ?」

真姫「…」

絵里「真姫?何か言ってよ?もう私は半分その気になっちゃったわよ?お姉ちゃんに何か言ってよ」

真姫「イミワカンナイ」

絵里「どうしてそうなるのぉ」

亜里沙「…」

ピンポーン

真姫「誰か来たわよ…お姉ちゃん」

絵里「真姫!!」

真姫「…早く行ってきなさいよ」

絵里「う、うん」

ダッ

真姫「亜里沙ちゃん、ごめんなさい。ルールとは言え複雑な気分でしょ?」

亜里沙「何がですか?」

真姫「いえ…何でもないわ」

亜里沙「?」

絵里「真姫ー」

真姫「なにかしら?」

絵里「穂乃果と凛が来たわよ」

真姫「…タイミングの悪いときに…分かってて来たのね」



穂乃果「真姫ちゃん、ヤッホー」

凛「真姫ちゃん…やっ!」ニヤニヤ

真姫「何で来たのよ」

穂乃果「希ちゃんに言われて…嫌だった?」

真姫「百歩譲って穂乃果はまだいいけど…」

穂乃果「百歩譲らなきゃダメなんだね」

真姫「凛は思いっきり冷やかしに来てるじゃない」

凛「そんな事ないにゃ~」

真姫「じゃあ、何でニヤニヤしてるのよ」

凛「ふふっ…今何のカードを引いたのかな?」

亜里沙「甘えろカードです」

凛「凛が書いたやつにゃ~」

真姫「そう言う事だったのね…」

絵里「どうしたの?」

凛「ううん。別に何でもないにゃ」

穂乃果「絵里ちゃん達は何をしてたの?」

絵里「夕食の途中だったんだけど…」

凛「じゃあ、凛達に気にせず夕食の続きを」

絵里「でも…」

凛「いいからいいから」ニヤニヤ

真姫「…覚えてなさいよ」

凛「ルールは守ってね!」

真姫「…」

絵里「じゃあ、直ぐに済ませちゃうわね」

穂乃果「うん」

真姫「さあ、早く食べましょう」

絵里「ええ」

真姫「…お姉ちゃん…また、食べさてくれない?」

凛「お姉ちゃんだって」ニヤニヤ

穂乃果「何か新鮮な光景だねぇ」

絵里「…ねえ?真姫…何となく気づいちゃったんだけど…さっきから急に私に甘えたりするのももしかして希が関係してるの?」

真姫「…」

絵里「そうなのね?…私の事をお姉ちゃんと思ってるわけじゃないのね?…希の仕業なのね?」

真姫「…何でそんな事言うの?お姉ちゃん?」

絵里「だって…」

真姫「今日1日は私のお姉ちゃんで居てくれるでしょ?」

絵里「ハラショー…勿論よ!」

凛「絵里ちゃんも大概だけど真姫ちゃんもあれだよね?良く真面目にルールを守るよね?」

穂乃果「そうだね。別にやる事ないもんね?希ちゃんが勝手に言ってるだけだもんね」

凛「真姫ちゃんも真面目だね」

穂乃果「しかし、真姫ちゃんの中で甘えるって妹になる事なんだね」

真姫「ご馳走さまでした」

亜里沙「ご馳走さまでした」

絵里「お粗末様でした」

凛「さあ、食べ終わった所でゲームをするにゃ」

穂乃果「イエーイ!」

真姫「…」

絵里「ゲーム?家にはテレビゲームとかあまりないわよ?ボンバーマンとボクのなつやすみしないわよ?」

穂乃果「テレビゲームじゃないよ。心理ゲーム」

凛「そうだよ。テレビゲームじゃなくて心理ゲーム」

絵里「心理ゲーム?」

真姫「何よそれ」

凛「心理ゲームは心理ゲームだよ!穂乃果ちゃんルールを説明してあげて?」

穂乃果「ん?…凛ちゃんが説明していいよ?」

凛「そこはほら?穂乃果ちゃんが…」

穂乃果「…希ちゃんなんて言ってたっけ?」

凛「…なんか相手に…言葉を言わせて」

穂乃果「…えっと」

真姫「ルールを忘れたのね?」

穂乃果「うん」

凛「凛は違うよ?理解出来なかっただけだよ?」

絵里「もっとダメじゃない」



穂乃果「とりあえず希ちゃんにルールを送って貰いました」

絵里「どれどれ?」

真姫「なるほどね」

凛「理解出来た?」

絵里「まず最初に各人にNGワードが書かれたカードを配るの。配られたカードは自分が見えない様にして相手に見せる」

真姫「NGワードに書かれた言葉を言ったらその場で即退場。つまり、話術を駆使してNGカードに書かれた言葉を相手に言わせるのよ」

穂乃果「なるほど」

絵里「要するに最後までNGワードを言わなかった人が勝ちと言うことね」

凛「何となく理解したよ」

穂乃果「そう言えば希ちゃんにそれぞれに渡す封筒を渡されたなぁ」

真姫「希がNGワードをあらかじめ決めたって事ね?」

絵里「希の事だからNGワードに口癖なんかをチョイスしてきそうね」

穂乃果「確かにそうだね」

凛「ちなみに優勝した人には希ちゃんからケーキを預かって来たにゃ~」

絵里「俄然やる気が上がるわね」

穂乃果「じゃあ、とりあえず封筒を配るね」

絵里「ええ」

NGワード

穂乃果:まんじゅう

凛:スカート

真姫:歌

絵里:ハラショー






真姫「…希。これって確信犯よね」

穂乃果「だろうね」

絵里「え?どうしたの?」

真姫「…いえ…逆に考えれば一石二鳥ね。言わせればこのゲームで勝てるしカウントもされるんだから」

絵里「?」

真姫「いいわ。早くやりましょう?」

凛「所で真姫ちゃん?真姫ちゃんは甘えろカードの方も継続中だからね?」

真姫「なっ」

凛「ルールだからね」

真姫「…良いわ、とことんやってやろうじゃない」

穂乃果「じゃあ、始めようか?」

真姫「相手に質問されたら答えなきゃダメよ?沈黙はダメだからね?」

絵里「あんまり露骨な質問をすると勘づかれるわね」

穂乃果「ゲームスタート」

凛「ねえ、真姫ちゃん?」

真姫「何?」

凛「真姫ちゃんは好きな事って何?」

穂乃果「…凛ちゃん」

絵里「…凛」

真姫「…好きな事?…ピアノかしら?」

凛「ピアノ?他には?」

穂乃果「…露骨過ぎるよ」ボソッ

真姫「あとは…星を見るのが好きだわ」

絵里「真姫はロマンチストなのね」

真姫「お姉ちゃんはお星さまは好きじゃないの?」

絵里「好きよ!大好きよ!」

真姫「じゃあ、今度一緒に見に行きましょう?」

絵里「行くわ!絶対に行くわ!」

真姫「…」

穂乃果「良いね!今度皆で行こうね」

凛「そうだね」ニヤニヤ

真姫「私はお姉ちゃんと二人で行きたいかな」

絵里「ええ?そうなの?」

穂乃果「え~」

凛「凛良いこと思いついたよ!夜空の下でPVを撮るってどうかな?」

真姫「それは良いかも。夜空の下で…PV撮影って言うのは」

凛「…」

穂乃果「アイド…うん…良いかもね」

絵里「でも夜空の下って事は夜なのよね?今の季節だとちょっと寒いかもね」

凛「大丈夫だよ!踊ってれば熱くなるから!」

真姫「ことりに頼んで衣装を…例えばスカートの丈を長くするとか」

穂乃果「ロングって事?」

凛「でもスカートの丈が長いと動きづらいんじゃないかな?」

真姫「…言ったわね?」

凛「え?」

穂乃果「凛ちゃんout!」

凛「え~」






凛「何がダメだったの?スカート?」

穂乃果「その通りだよ!」

絵里「ふふっ。凛が一抜けね」

凛「結構悔しいにゃ」

真姫「まあ、凛にはこう言うのは向かないはね」

凛「にゃ~」

穂乃果「アハハ」

真姫「穂乃果も向いてそうには思えないけど…」

穂乃果「そんな事はないよ…そう言う真姫ちゃんはどうなの?」

真姫「私?言ってなかったっけ?私は将来心理カウンセラーになるつもりだから」

絵里「え?そうなの?」

穂乃果「初耳なんだけど」


真姫「その為にも心理学は勉強してるのよ。だから心理ゲームなんてお手の物よ」

穂乃果「へ~」

真姫「穂乃果は?穂乃果は心理学とか興味ないの?」

穂乃果「穂乃果の家は和菓子屋さんだからね。おまんじ…なんか怪しいな~」

絵里「何が怪しいの?」

真姫「NGワード?」

穂乃果「そうだよ。おまんじゅうがNGワードな気がするんだよね。危ない所だったな~」

絵里「今言っちゃったけどね…」

真姫「馬鹿ね…」

穂乃果「え?…あ~…でも、やっぱりおまんじゅうがNGワードだったんでしょ?」

真姫「そうよ」

穂乃果「あ~…気がついたのにぃ」

真姫「だから馬鹿なのよ」

絵里「所で真姫が心理カウンセラーを目指してるって言うのは本当なの?」

真姫「…嘘よ」

穂乃果「真姫ちゃん騙したんだね?」

真姫「そう言うゲームでしょ?何とか穂むらの話しに持って行こうと思ったんだけど…簡単だったわね」

穂乃果「…」

凛「穂乃果ちゃん、ドンマイ!」

真姫「さあ…残るは絵里だけね」

絵里「中々手強い相手ね…でもお姉ちゃんは負けないわよ?」

穂乃果「まさか、絵里ちゃんに負けるとは思わなかったよね?」

凛「絵里ちゃんって頭は良いけどこう言うのは凄く弱そうだもんね」

絵里「…好き勝手言ってくれるじゃない」

真姫「言わせておけば良いじゃない。負け犬の遠吠えよ」

凛「…穂乃果ちゃん…凛達馬鹿にされてるよ?」

穂乃果「そうだねぇ…あんな負け方してるからね」

真姫「ねえ、絵里?」

絵里「どうしたの?またお姉ちゃんと呼んでくれても良いのよ?…と言うか呼んでほしいわ」

穂乃果「絵里ちゃんは素直だね」

真姫「絵里はμ'sの事好き?」

絵里「ええ。大好きよ」

真姫「私の事も?」

絵里「もちろん」

真姫「私のどんな所が好きなの?」

絵里「そうねぇ…友達思いで可愛らしい所かしら?素直になれない所も可愛らしいわ」

真姫「…本当に?」

絵里「本当よ?」

真姫「わ、私もお姉ちゃん大好きよ!」

絵里「ハラショー!」

穂乃果「真姫ちゃんおめでとう!」

凛「やっぱり、絵里ちゃんも凛達とあんまり変わらないレベルだったにゃ」

絵里「え?…私負けたの?」

真姫「…」カァァ

穂乃果「勝った真姫ちゃんの方が顔が真っ赤だけどね」

穂乃果「さて、優勝した真姫ちゃんにはケーキをプレゼントです」

凛「いいな~」

真姫「食べたければ勝てば良かったのよ」

凛「ちぇ~…」

真姫「じゃあ、頂くわね」

凛「真姫ちゃん、カードのルールは続いてるんだからね」

真姫「…わかってるわよ」

絵里「カード?ルール?希の関係?海未の物真似かしら?」




凛「さあ、真姫ちゃん食べなよ」

真姫「言われなくっても…いただきます」

凛「真姫ちゃん、カード!」

真姫「…お姉ちゃん」

絵里「え?な、何?」

真姫「お姉ちゃん…食べさせて?」

絵里「良いわよ!」

真姫「…」

絵里「はい!あーん」

真姫「あーん」パクっ

穂乃果「…実際さ、」

凛「何?」

穂乃果「絵里ちゃんじゃないけど穂乃果も結構あれなんだけど…」

凛「まあ…ぶっちゃけ凛もやばいにゃ」

穂乃果「普段の真姫ちゃんがアレな分破壊力凄いよね?」

凛「うん」

真姫「お姉ちゃんもあーんして」

絵里「あーん」パクっ

真姫「美味しい?」

絵里「ハラショー!物凄く美味しいわ!」

真姫「…ヨシッ!」



真姫「良いお湯だったわ」

絵里「そう?一緒に入りたかったのに」

真姫「嫌よ」

絵里「もうお姉ちゃんって呼んでくれないの?」

真姫「まあ…気が向いたら」

絵里「穂乃果と凛が帰ってから冷たくない?」

真姫「疲れたのよ…あと4回なんて…今日はもう諦めて寝ようかしら」

絵里「え?もう寝るの?」

真姫「疲れたし…」

絵里「お話ししましょうよ」

真姫「寝ながらなら良いけど…」

………

絵里「じゃあ、明かり消すわね?」

真姫「うん」

………

絵里「…真姫?」

真姫「…何よ?」

絵里「今日は楽しかった?」

真姫「…疲れたわよ」

絵里「…そう」

真姫「でも、まあ…私は一人っ子だから…お姉ちゃんがいたらこんな感じなのかなとか…」

絵里「…真姫」

真姫「絵里が…少し羨ましいわ」

絵里「…随分と素直なのね」

真姫「もう眠いから…どうかしてるのかも」

絵里「ふふっ」

真姫「…頼りにしてるわ…絵里も…希も…にこちゃんも………」

絵里「そう」

真姫「…ZZZ」

絵里「…寝ちゃったわね」

………

絵里「………どうしよう…トイレに行きたい……亜里沙ぁ…」

タッタッタッ

絵里「……ん……んん」

………

絵里「…真姫?…あれ?真姫?」

……

真姫「絵里?起きたかしら?」

絵里「…真姫」

真姫「朝ごはんの用意が出来てるわよ」

絵里「え?…真姫が作ってくれたの?」

真姫「ええ。亜里沙ちゃんと二人でね」

絵里「…そうなの」

亜里沙「お姉ちゃん美味しい?」

絵里「ハラショー!とっても美味しいわ」

真姫「ふふっ!大成功ね。二重の意味で」

絵里「?」

亜里沙「あ!真姫さん、カードを引いて下さい」

真姫「…まだやるの?」

亜里沙「はい」

真姫「じゃあ、これで」

『男カード』

真姫「どうすればいいの?」

亜里沙「しばらくの間男になりきって下さい」

真姫「男に…昨日のカードよりはまだマシかしら?」

絵里「また何かしてるの?」

亜里沙「何でもないよ?」

絵里「…なるほど。何かあるのね」

真姫「そんな事より…」

絵里「?」

真姫「絵里は…今日は何か用事があるのかい?」

絵里「用事?…特にないけど…希に真姫と一緒に居るように言われてるし…」

真姫「そうなんだ…えっと…わた…僕は…」

絵里「僕?」

真姫「いや…俺?」

絵里「え?」

真姫「とにかく…本屋にいきたいのだけれど…」

絵里「本屋さん?いいわよ?付き合うわ」

真姫「本当に?」

絵里「ええ…」

真姫「そっか…ありがとう、絵里。とっても嬉しいよ」

絵里「…ハラショー…どうしたのよ?」

真姫「察してくれよ」

絵里「まあ…何となくは…」

ピンポーン

亜里沙「亜里沙が出てくるよ」

絵里「誰かしら?」

真姫「嫌な予感がするぜ」

絵里「ぜ?」

亜里沙「お姉ちゃーん。希さんが来たよ」

希「ヤッホー。真姫ちゃん楽しんでる?」

真姫「…希」

絵里「どうしたの、こんな朝早くから?」

希「朝早くと言ってももう9時過ぎやけど…」

絵里「ま、まあ…今日は休日だから…」

希「もうそろそろ終わる頃かと思ったんやけど…」

亜里沙「今7回目です」

希「亜里沙ちゃん、ありがとう」

真姫「ちゃんと数えてたのね…」

絵里「ねえ?何やってるの?」

希「まあ、えりちには後で教えてあげるからね?」

絵里「…」

希「それよりも簡単なゲームをしようか?」

真姫「いや…これなら本屋に…」

絵里「そうよ」

希「ん?…真姫ちゃんは今何のカードを引いたのかな?」

亜里沙「男カードです」

希「もちろんお外でも守ってもらうよ?」

真姫「ゲームをしようか?」

絵里「ええ?」

希「古今東西、山手線ゲーム!」

絵里「山手線ゲームって…」

亜里沙「私知ってます」

真姫「何で今さら山手線ゲームなんかやらなくちゃいけないのよ…いけないんだよ」

希「シンプルでいいやん?負けた人はこのマジックで顔に落書きを」

絵里「え?罰ゲームあるの?」

希「勿論!普通にやっても面白くないやん?」

絵里「まあ…」

真姫「昨日からずっと罰ゲームなんだけど…」

絵里「え?家に居ることが?」

真姫「いや…そうじゃなくて」

希「じゃあ、第一回戦。古今東西名作映画のタイトル!」

真姫「名作って…名作は人によって違うけど…」

希「じゃあ、真姫ちゃんから」

真姫「タイタニック」パンパン

絵里「グリーンマイル」パンパン

亜里沙「トトロ」パンパン

希「シザーハンズ」パンパン

真姫「ショーシャンクの空に」パンパン

絵里「レインマン」パンパン

亜里沙「魔女の宅急便」パンパン

希「ゴースト」パンパン

真姫「…えっと…あ、ライフ・イズ…えっと…」

希「はい、真姫ちゃん罰ゲーム」

真姫「…そんな」

絵里「じゃあ、顔に落書きを…」

キュキュキュ

絵里「ハラショー!とっても可愛いわ」

真姫「何を書いたの?」

絵里「虎のヒゲよ!」

希「虎なんや…」

希「じゃあ、次ね!」

真姫「まだやるの?」

希「うん!古今東西、凛ちゃんの真似をしながら魚の名前!」

真姫「凛の真似?」

絵里「なんで急に」

希「えりちから!」

絵里「え?鯛にゃ~」パンパン

亜里沙「鰯にゃ」パンパン

希「プラックバスだにゃ!」パンパン

真姫「グッピー…にゃ」パンパン

絵里「鰻にゃ」パンパン

亜里沙「鯉だにゃ~」パンパン

希「カクレクマノミにゃ」パンパン

真姫「鱈…にゃ」パンパン

絵里「エイ」パンパン

亜里沙「シーラカンスにゃ」パンパン

希「ストーップ!今、えりちは凛ちゃんの真似をしなかったね?」

絵里「…あっ!?」

希「罰ゲーム!」

希「真姫ちゃん…あ、そう言えば今は真姫君やん!描いてあげて?」

真姫「さっきの仕返しよ…だぜ」

絵里「…あんまり目立つのは」

キュキュキュ

真姫「猫のヒゲよ!私と…僕とお揃いだね」

絵里「ハラショー!真姫とお揃いなの?」

希「喜んだら罰ゲームじゃないやん…まあ、いいか。じゃあ、次のお題は海未ちゃんの真似をしながらお花の名前!」

真姫「また海未の真似をしなきゃいけないの?」

絵里「また?…あっ!昨日のって海未の真似だったのね?」

亜里沙「海未さんの物真似なら自信があります!」

希「じゃあ、亜里沙ちゃんから!」

亜里沙「パンジーです!」パンパン

希「薔薇に決まってるじゃないですか」パンパン

真姫「桜ですよ」パンパン

絵里「菜の花です」パンパン

亜里沙「タンポポです」パンパン

希「百合です。破廉恥です」パンパン

絵里「…希ふざけすぎじゃ」

真姫「ヒマワリです」パンパン

絵里「タンポポです」パンパン

希「はい!えりちの負けね?」

絵里「え?何で?」

希「タンポポは二回目やって」

絵里「は、ハラショー…」

真姫「…あっ!」

希「…あっ!」

亜里沙「10回目です」

希「はい…終~了~」

真姫「…絵里…タオル貸して?」

絵里「え?罰ゲームは?」

真姫「もういいのよ」

絵里「え?」

真姫「…」フキフキ

希「…じゃあ、終わりって事で」

真姫「私は帰るわね?」

絵里「え?本屋さんは?」

真姫「帰りに一人で寄るからいいわ」

絵里「…そう」

真姫「じゃあ、亜里沙ちゃんお世話になったわね」

亜里沙「はい!また来て下さい」

真姫「うん」

絵里「えっと…」

真姫「じゃあ、おじゃましました」

バタン

絵里「…帰っちゃった」

希「まあ…ルールやから」

絵里「結局何をしてたの?」

ガチャ

真姫「…」

希「…戻ってきた」

絵里「ど、どうしたの?忘れ物?」

真姫「いえ…絵里にお礼を言うのを忘れてたから……何だかんだで楽しかったわ…ありがとう、お姉ちゃん」

バタン

絵里「…ハラショー」

亜里沙「11回目です」

希「本当に言いわすれてたんかな?」ニヤニヤ

翌日

海未「さあ、練習を始めますよ」

穂乃果「ことりちゃんストレッチ一緒にやろ~」

ことり「うん!いいよ!海未ちゃんも交代で一緒にやろうね」

海未「はい!」

凛「かーよちん!一緒にやるにゃ~」

希「ん?にこっち!やる?」

にこ「わしわししないでよ?」

希「当たり前やん。練習中だよ?」

にこ「どうだか」

絵里「じゃあ、真姫。一緒にやりましょうか」

真姫「いいわよ、お姉ちゃ…」

絵里「え?」

穂乃果「あっ」ニヤニヤ

凛「にゃ~」ニヤニヤ

希「ふふっ」ニヤニヤ

花陽「今、絵里ちゃんの事お姉ちゃんって言ったよね?」

真姫「ま、間違えて」

にこ「あんた一人っ子でしょ?」

真姫「…そ、それは」カァァ

絵里「私はこれからも呼んでくれて構わないわよ!」

希「そうやん。遠慮する事ないやん」ニヤニヤ

凛「希ちゃん言う通りにゃ~」ニヤニヤ

穂乃果「まあ、先輩後半は禁止だけどお姉ちゃんと呼ぶのは禁止じゃないしね。穂乃果の事もお姉ちゃんって呼んで良いよ!」

海未「わ、私も全然構わないですよ?」

凛「なら凛の事も」

花陽「凛ちゃんはどっちかって言うと妹じゃ…」

真姫「…」カァァァ

ことり「真姫ちゃん、可愛い」

穂乃果「ほら~穂乃果お姉ちゃんって言ってみなよ」

希「希お姉ちゃんよ~」ニヤニヤ

凛「にゃ~」ニヤニヤ

絵里「ちょっと真姫が困ってるでしょ?大丈夫?お姉ちゃんが助けてあげるからね?」

真姫「い、イミワカンナ」ダッ

穂乃果「行っちゃった…」

希「えりちのせいやからね?」

絵里「ハラショー」

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