加賀「どうしたのそんなに騒いで？」


瑞鶴「お、お腹が痛いのよ！」


加賀「因みに私は今お花を摘んでいるのよ」


瑞鶴「トイレに籠ってそんな言い方しても意味無いわよっ！……お、お願いだから早く……」


加賀「ここは譲れません」


瑞鶴「うわーん！」

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提督「ふー、コタツあったかいいぃ……」


加賀「……」


瑞鶴「もうっ、提督さんストーブ出してから側から動かないじゃない！」


提督「しょうがないだろー、あったかいんだから」


提督「あーもうストーブちゃんとケッコンしようかなぁ」


瑞鶴「何言ってんだか……」


加賀「…………」

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ーー翌朝


提督「うー、今日も寒む……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ


提督「早くストーブちゃんを……」ｶﾞﾁｬ

加賀「……」


提督「うわっ！？」

提督「か、加賀か。びっくりした…」


加賀「おはようございます提督」


提督「う、うむ。今日は早いな」


加賀「ええ、まあ」


提督「……ん、あれ。ス、ストーブが無い？」


提督「どこにいったんだ？」


加賀「……」ﾂﾝﾂﾝ


提督「え？」

加賀「……」ｽｯ


提督「ん、胸当てに何か書いてある……ストーブ？」


加賀「どうぞ」


提督「？」


加賀「………」


加賀「……」ｷﾞｭ


提督「えっ？！か、加賀？！」

加賀「私、体温高いですから」


提督「あ、ああ…」


提督（た、確かに凄くあったかい……）


加賀「………」


提督「………」


加賀「………」

提督「………」


加賀「………」


提督「あ、あの……加賀さん？」


加賀「………」


加賀「ここは譲れません」

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ーー？？年後


提督「………加賀、今日の空はどうだ？」


加賀「良い天気です。空が真っ青ですよ」


提督「そうか……」


加賀「皆がいたら、空を飛びたがる。そんな日です」

加賀「今日は海の方へ行きましょうか」


提督「ああ」


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ｻﾞｻﾞ-ﾝ


提督「………」


加賀「今日は波が穏やかです。海がキラキラと光っています」


加賀「提督、潮風は……寒く無いですか？」


提督「ああ」

提督「あの……加賀」


加賀「なんですか？」


提督「これを加賀に…」ｽｯ


加賀「………」


加賀「ふん……」ﾋﾞﾘｯ


提督「あ……」

加賀「申し上げた筈です。受け取らないと」


提督「……」


提督「……加賀。俺はもう怪我は治らず復帰も出来ない」


加賀「……」


提督「何も出来ない役立たずの側にいるより、加賀にはもっと良い場所が……」