まり花「色々なまりりん!」 (35)

◆ひなビタ♪SSです
◆11月12日から「くらよし応援プロジェクト」が行われますよ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1478095574

~背丈~

まり花「じー……」

凛「……な、何?」

まり花「りんちゃんって背高いなーって」

凛「そ、そう?洋服屋も同じ身長じゃない」

まり花「そうだったっけ?でもりんちゃんの方が背が高く感じるようっ」

凛「うーん、私の方が細いからそう感じるのかしらね……」

まり花「イブは細くないの?」

凛「彼女は、胸部が豊かだから」

まり花「なるほど」

まり花「わたしもりんちゃんくらい背が大きくなりたいよぅ」

凛「アホ毛を加えれば近い身長になるんじゃないかしら?」

まり花「それじゃ駄目だよっ!わたしはりんちゃんを真正面から見つめたいのっ!」

凛「結構我儘な事を言うのねレコード屋……」

まり花「そうすれば、キスだってしやすくなるよ?」

凛「っ!な、何を急に……?」

まり花「だってりんちゃん、立ってする時はいっつも顔を下に向けてちょっと屈んでるよね?」

凛「よ、よく見ているわね……」

まり花「同じ背丈ならそんな必要もないよっ!真正面からちゅーって」

凛「あ、あんまり大声でそういう事を言うのはやめて頂戴……///」

凛「でも私は、貴方と接吻をする際に不便に感じた事は無いわよ」

まり花「そうなの?」

凛「ええ、その、キスするのには、そう問題は無いのよ」

まり花「そうなんだー」

凛「貴方だって、別に不便に思った事は無いでしょう?」

まり花「まぁ、ちょっとりんちゃんが苦しいかな?って思ってただけなんだけど」

凛「なら貴方は今のままでいいのよ」ナデナデ

まり花「えへー」

凛(撫でやすいし……)

凛「強いて言うのであれば……」

まり花「あれば?」

凛「……あと7cm、背を伸ばしたいかしら」

まり花「ななせんち?なんで?」

凛「な、内密事項よ」

まり花「えー?もうなんで?」

凛「内緒よ」

まり花「なんでなのりんちゃーん?」ギュッギュッギュー

凛「抱き着いても秘密なものは秘密なのよ……!」

めう(道端でバカップルがイチャイチャしてるめう……)

~その時のさきいぶ~

咲子「えへへへ、イブちゃーん♪」

一舞「なんだしー?」

咲子「今私とイブちゃんの身長差は2cmしかありませんけど、もっとイブちゃんが背が高かったら、
   とってもとっても素敵だと思うんですっ!」

一舞「んー、そうだね、もっとモデルみたいな体型になっちゃうかも?」

咲子「それもありますけど、ほら、あと11cm高かったら」

一舞「11cm?つまり171かあ……かなり高いな」

咲子「うふふ、あ、あとそれより2cm高くても素敵です♪」

一舞「んー?あ、分かったさきこ、あれでしょ、キスしやすい身長ってやつでしょ」

咲子「あら、知ってたんですか?」

一舞「うん、あたしもちょっと調べたからさ」

咲子「イブちゃん///」

めう(……良くないタイミングでお店に入ってしまっためう!)チリーン

~間接キス~

凛「ふう……」

まり花「りんちゃんりんちゃん、何飲んでるのー?」

凛「え?ああ、これは天然水よ」

まり花「てんねんすい?」

凛「ええ、まぁこれは、みかん味だけど」

まり花「みかん?透明なのにみかんの味がするの?」

凛「意外とするわよ」

まり花「りんちゃんりんちゃん!飲んでいいかなっ?」

凛「別にいいけど……あ」

まり花「わーい、いただきまーす♪」

凛(い、いえ、今更気にする事でもないけれど……)

まり花「ー♪」ゴクゴク

凛(さっき私、口付けて飲んだし、これって……)

まり花「ふー♪」

凛(まあ、彼女はそんな細かい事は気にしないわよね……)

まり花「確かにみかんの味するねっ!」

凛「でしょう」

まり花「ヘルシーな感じがするよう、暑い日とかはこれ持ってこうかなあ」

凛「もう涼しい季節だけれど……」

まり花「まぁそれは来年の話だよっ!」

凛「そう」

まり花「あとりんちゃん」

凛「?」

まり花「りんちゃんが飲んでたのを飲んだから、ちょっと、暖かかったねっ?」

凛「っ!あ、貴方」

まり花「えへへ、あと少し甘かったようなー」

凛「い、言わなくていいから!もしかして、分かっていて飲んだのかしら……?」

まり花「じ、実は、うん」

凛「はー……貴方も結構、抜け目がないのね」

まり花「えへへー、褒められると照れちゃうよっ」

凛「褒めてないわ、多分」

~その頃のさきいぶ~

一舞「さきこー、喉乾いたしっ」

咲子「あら、そうですか?ならミルクティーでも」

一舞「あたしはさきこが飲みたいなあ」

咲子「え、そ、それって///」

一舞「だめ?」

咲子「とってもとっても、駄目じゃないですっ!えへへ」

一舞「ふふーん♪」

めう(店に出ている時くらいはバカップルやめてほしいめう……)

~知識~

まり花「わたしもりんちゃんみたいに頭がよくなりたいよっ!」

凛「唐突ね」

まり花「だってりんちゃんってとっても頭が良くて、わたし、憧れちゃうなっ」

凛「……またテストの点が悪かったのかしら?」

まり花「そ、それもあるけどりんちゃんみたいに頭が良くなりたいのは本当だよっ!
    どうしたらりんちゃんみたいになれるのかな?」

凛「そう聞かれても……まぁ、本を読んで知識を付けるのは好きね」

まり花「なるほど!わたしもりんちゃんが読んでるみたいなのを読めばいいんだねっ!
    ところで今りんちゃんは何を読んでるのかなっ?」

凛「『暗黒物質は宇宙創造の夢を見るか?』という暗黒物質と宇宙の始まりを絡めた哲学書よ……
  そうね、内容を簡潔に述べるならば、まず自身の立つ惑星を大宇宙観点から眺め、そして大宇宙に広がるダークマター……」

まり花「う、うん」

まり花「あ、あのねりんちゃん!も、もうちょっと分かりやすいのがいいかなっ!」

凛「そう……?結構分かりやすい内容だと思ったけど……じゃあこれは?『ロッテルダム拙者』」

まり花「文学作品なの?」

凛「いいえ、エビチリの作り方よ」

まり花「ふーん……あ、そうだ、ねえねえりんちゃん」

凛「なあに」

まり花「よく考えたらわたしあんまり本読むの得意じゃないんだよう、興味が無い内容だと眠くなっちゃうし……」

凛「まぁつまらない本を読んだ時は私も似たようなものよ……」

まり花「でもりんちゃんは色々な分野の本を読めるよねっ?なら、それについて教えてくれればいいんだよっ!」

凛「ええ……別に構わないけれど、スイーツ脳の貴方に上手く教えられるかしら……」

まり花「大丈夫だよっ!」

凛「貴方の大丈夫は案外大丈夫でもない事が多いわ」

まり花「えー?じゃあ、こうならどう?」

凛「こうって……」

まり花「ほらあ、りんちゃんこの前、終わった時に『愛し合うのもいいけど、たまには別の……』って言ってたよねっ?」

凛「なっ……!?き、聞いてたの……?」

まり花「わたしりんちゃんにだったら何されてもいいよっ!だから教えて欲しいなー?これだったらきっとわたしでも覚えられるよっ!」

凛「な……あ、う………し、しないわよ……」

まり花「今一瞬悩まなかったりんちゃん?」

~その頃のさきいぶ~

咲子「今日は、イブちゃんが知らない事、いっぱい教えてあげます♪」

一舞「さ、さきこ、目が怖いしっ」

咲子「大丈夫です!絶対大丈夫ですよっ!」

一舞「だから目が怖いってば」

咲子「ふふー」

心菜「あの、注文……」

~泣くまり花~

まり花「ぐす、ううう……」

纒「おや霜月さん、山形さんが泣いてますよ」

凛「本当ね……って、れ、レコード屋!?」

まり花「うう、りんちゃぁん……」ギュー

凛「よしよし」ナデナデ

まり花「うー……」

凛「落ち着いた?」

まり花「うん……」

纒(この自然な感じのやり取りがイイですね)

凛「泣いたりなんかして、どうしたの?」

まり花「あのねりんちゃん、わたし、考え事してたんだよう」

凛「貴方が考え事?何を思考していたの?」

まり花「えっとね、わたしとりんちゃんのこどものことで……」

凛「は?」

纒「……山形さん、もしかしてお腹に」

まり花「違うよまといさん!例えばの話だよっ!」

纒「なんだ、そうなんですか」

凛(何故観光屋は少しがっかりした表情なのかしら……)

纒「それで?お話の続きをどうぞ山形さん」

まり花「うん」

まり花「きっとね、りんちゃんに似ててね、とっても美人さんだと思うの!髪がさらさらしててねっ」

纒「うんうん」

凛「……」

まり花「そんな子をわたしはりんちゃんと大事に育てるんだよう……
    そりゃ手間の掛かる事もあるけど、そこがまた可愛かったりなんかして」

纒「愛する人と血が繋がった子ですものね」

まり花「うん!」

凛「……」

まり花「ある時はわたしたちにお花をプレゼントしたりしてくれてね、とっても優しい子なんだよ」

纒「思いやりのある子ですね」

まり花「健やかに育ったその子は、ある時お友達と公園で遊ぼうとしてボールを持って出掛けるの」

纒「キャッチボールは健康的ですよね」

凛「……」

まり花「きっとね、お友達とキャッチボールをするのを楽しみにしてたんだと思うの!でもね……」

纒「でも……?」

まり花「その子はらんらんすてっぷで歩くあまり、道路の安全確認をしなかったの!
    そして運悪くそこにトラックさんが走ってきて……」

纒「まぁ」

まり花「それで急いで救急車さんで病院に運ばれるんだけど、治療の甲斐もなくその子はお星様になっちゃうんだよう……」

纒「な、なんたること……」

凛「……」

まり花「あんなにいい子だったのに、不幸な事故で亡くなっちゃうなんて」

纒「なんて不幸な事件なのでしょう」

まり花「その事について考えてたら、わたし、悲しくって」

纒「子を奪われて悲しくない親なんかいませんよ」

まり花「うう、まといさぁん……」

纒「人間、悲しい時は泣いてもいいのですよ」

まり花「うん、うう」

纒「因みに私も悲しくて泣いてしまいそうで……うう」

まり花「うう、死んじゃやだよぉ……」グスグス

纒「もっと貴方の笑顔が見たかったです、うう」メソメソ

凛「……」

凛(突っ込んだ方がいいのかしら……?)

~その頃のさきいぶ~

咲子「ねえねえイブちゃん!子供は何人欲しいですかっ?」

一舞「そりゃあもうサッカークラブを作れるくらい欲しいしっ!」

咲子「ふふふ、さきいぶサッカークラブですかー」

一舞「まぁそれが出来れば理想だけどさ、お金とかもあるし、うーん、二人いればいいかな」

咲子「あらそうですか?では名前を考えないといけませんねー、えーっと」

一舞「ふふーん、あたしはもう考えてあるしっ!」

咲子「本当ですか?どんな名前なんですか?」

一舞「それはまだ内緒!」

咲子「もー、イブちゃんの意地悪さんっ」

心菜「……」チンチン

~本~

凛「……」キョロキョロ

凛「に、似合わない本を購入してしまったわ……」

凛「『好きな人に素直になれる本』……」

凛「未だにまりかの事を名前で呼べるのは二人きりの時だけだし……」

凛「どうしても人前だと気恥ずかしくなってしまうのよね……」

凛「あと突慳貪な態度になりがちなのも……」

凛「……読んでいきましょう」

凛「えーっと最初は、彼女・彼氏の名前を……」

……

まり花「りんちゃーんっ♪」

凛「くう……くう…‥」

まり花「あれりんちゃん、お昼寝中なの?」

まり花「こんな時間にすやすやなんで珍しい……あれっ?」

まり花「なんだろこの本?本を読みながら寝ちゃうなんてりんちゃんらしくないなー」

まり花「えーっと、『好きな人に素直になれる本』……」

まり花「は、はわわっ///」

凛「すう……」

……

凛「ん、んん……?」

まり花「あ、りんちゃんおはようっ」

凛「ええ、おはよう……な、なんで貴方がここにいるのよ」

まり花「えー?いちゃいけなかったかなっ?」

凛「そ、そんな事はないけれど……あら、本が……あ」

まり花「えへへ、少し読んじゃった」

凛「なっ、か、返しなさい……!」

まり花「りんちゃんお顔が真っ赤だよー」

凛「それはいいから!」

まり花「りんちゃんがこんな本読むなんて意外だなーって思ったよ」

凛「私だって現状に満足している訳じゃないわ……」

まり花「えへへ、もっと素直になりたいって思ってるんだー♪」

凛「うぐぐ」

まり花「わたしね、とってもとっても嬉しいよっ!りんちゃんがそう思っててくれたなんて!」

凛「……私は照れ性で、気持ちを伝えるのも遠回しで……貴方からの好意も素直に受け入れられなかったりして、
  だから、少しでも改善出来たら、って思って読んでいたのだけれど……」

まり花「あんまり面白くはないねこの本」

凛「ええ、衝動買いはもうしないようにするわ……」

まり花「でもりんちゃん、気にしなくてもいいのにー」

凛「私が気にするのよ……」

まり花「ふふ、じゃあ、素直にさせてあげよっか?」

凛「え、貴方、それt」

チュ

凛「!!」

まり花「えへへ、りんちゃんの唇、とっても柔らかいねっ♪」

凛「あ、ああ、貴方、き、急に……!」

まり花「んー、まだ素直じゃないなー」

凛「そりゃあそうでしょう……」

まり花「じゃあ、もっとしてあげないとね、りんちゃーんっ♪」ガバッ

凛「きゃっ……!」

凛「あ、貴方ね……」

まり花「えへへ、りんちゃんあったかーい♪」

凛「……最初からそのつもりだったでしょう」

まり花「実はそうだけど、りんちゃんが素直になるのは事実だよー?」

凛「それは気分の問題……」

まり花「だから、そんな気持ちにさせてあげるっ!えへー」

凛「はぁ、全く……」

まり花「それとも嫌とか?」

凛「そんなはず無いでしょう」

まり花「えへへ、りんちゃーんっ♪」

凛「むぎゅ……」

……

~その頃のさきいぶ~

一舞「さきこって素直だよねー」

咲子「それはイブちゃんの事が大好きだからですっ♪」

一舞「もー、さきこったらー」

咲子「イブちゃんは素直じゃないんですか?そんなことありませんよね?」

一舞「そりゃそうだし!さきこ、大好き!」

咲子「えへへ、私もイブちゃんの事、とってもとっても大好きですっ!」

夏陽(そろそろ帰ろうかしら)

~11月3日~

まり花「ふー……」

凛「はあ……今日も愚昧な行為に睡眠時間を費やしてしまったわ……」

まり花「そんな事言って、これ好きでしょっ?」

凛「まあ否定はしないけど……睡眠時間が削られるのは本当なのよ?」

まり花「大丈夫だよりんちゃんっ、今日はお祝いでお休みの日だよっ?」

凛「祝日?ああ、文化の日ね……日本国憲法が公布された記念日だったかしら」

まり花「それとね、今日はお休みなだけじゃなくて、すっごく大事な日でもあるんだよっ?」

凛「あら、何かしら?」

まり花「ふふー」

まり花「りんちゃんっ!お誕生日おめでとうっ!」

凛「あら……そういえばそうだったわね」

まり花「自分のお誕生日なのに忘れてたの?」

凛「まぁ、基本は貴方達の連絡から認識する事が多いわ……ただ生まれた日というだけだし」

まり花「それでも、日向美ビタースイーツ♪にとってりんちゃんのお誕生日はとっても大事な日なんだよっ!」

凛「そう?」

まり花「それにわたしにとっても、すっごく大事な日なんだよっ!
    だって、大好きなりんちゃんの生まれた日なだもん!」

凛「あ、うん……///」

まり花「照れてるー」

凛「まぁ、貴方にこうやって祝って貰えるなら、私も悪い気はしないわ」

まり花「夕方になったらみんなでお祝いしようねっ!」

凛「ええ、楽しみにしているわ……それより」

まり花「りんちゃん?あ、っ」チュ

凛「折角の休日だし、貴方を朝まで独占したいと思うのだけれど」

まり花「り、りんちゃんったらあ///」

凛「ふふ、照れる貴方も可愛いわ」ナデリ

まり花「ひゃっ!も、もー、こういう時のりんちゃんはとっても素直だよう……」

凛「まりか」

まり花「なあに?」

凛「これで誕生日をお祝いされるの、何回目かしら……」

まり花「えっ?えーっと、初めてお祝いしたのがにせんじゅう……」

凛「や、やっぱりいいわ……何回目かは忘れたけど、その度に貴方と愛し合っている気がするわね」

まり花「そういえばそうだねっ」

凛「その……これからも、こんな関係を続けていけたらいいな、と思っているわ……」

まり花「りんちゃんったらえっちだなー」

凛「そ、そういう意味じゃないわよ……」

まり花「そういう意味でもいいのにー」

まり花「りんちゃんりんちゃん、そんなの当たり前だよっ!わたしとりんちゃんはこれからも仲良しさんだよっ!」

凛「まりかったら」

まり花「今日はお誕生会するけど、今は、りんちゃんを独り占めさせてねっ?」

凛「ええ、勿論よ、まりか」チュ

まり花「ん」チュー

凛「んん……ふふ」

まり花「えへへ」

~その頃のここなつ~

夏陽「最近シャノワールさ、接客態度悪くない?」

心菜「さっちゃん、いぶきとなかよし……」

夏陽「それは知ってるけど、あんまり店の中でいちゃつかれるのも」

纒「その疑問には私が答えます!」

心菜「お姉さん?」

纒「あの二人、丁度あの日が被ったから、バカップル度が増していたようですよ」

夏陽「ふうん」

纒「二、三日したら元に戻りますよ」

心菜「そうなんだー」

夏陽(なんでそんなこと知ってるのかしら)

おわり

お疲れ様でした
明日(今日)からjubeatで「そこはかとなくロマンセ」と「琥珀のくちづけ」がプレー出来るようになりますよ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom