凛「ソファーで爆睡してるにゃ」

穂乃果「あー、今日確かに眠そうだったかも！」

凛「そうなの？」

穂乃果「うん、珍しくウトウトしてたからー」

凛「じゃ、起こしちゃいけないよねぇ」

穂乃果「海未ちゃん寝起き悪いもんね」

凛「………でも」

海未「…………」ｽｳｽｳ

穂乃果「………ねえ？」

海未「…」ｳｰﾝ

凛「……穂乃果隊員、水性マジック用意いたしましたっ！」

穂乃果「でかした凜ちゃん隊員っ！じゃあ、海未ちゃん起こした方が負けね！」

凛「じゃあまず凜からねっ！」

海未「………………」ｽｰﾋﾟｰ

凛「………………」ﾄﾀﾀﾀ

海未「………んー」ｺﾞﾛﾝ

凛「っ」ﾋﾞｸｯ

凛「(ね、寝返り打っただけにゃ…それに、顔をこっちに向けてくれたにゃっ！)」

海未「………」ｽｳｽｳ

凛「(…海未ちゃん寝顔可愛いにゃ)」ｷｭﾎﾟﾝｯ

穂乃果「………」ｺﾞｸﾘ

凛「(…とりあえず書こっと)」ｷｭｷｭ

海未「っ……」ﾋﾟｸ

凛「(思った以上に熟睡してるにゃ。これは余裕かにゃ？)」ｷｭｯ

凛「…は、穂乃果ちゃんのばん…って」

穂乃果「…………！……！」ｸｽｸｽ

穂乃果「まぶたに目っ…海未ちゃん起きてるのっ寝てるのっ！？」ｹﾗｹﾗ

凛「わ、笑い過ぎにゃっ！はい、次」

穂乃果「はーいっ」

―――

穂乃果「ほっぺにぐるぐるー」ｷｭｷｭ

凛「額に『肉』にゃっ！」ｷｭｷｭ

穂乃果「鼻の下にちょびヒゲ書こっ！」ｷｭｷｭ

凛「んー……耳にピアス穴書いちゃうにゃ」サラリ

海未「…」ﾋﾟｸﾝｯ

凛「！？」

海未「……」ｽｳｽｳ

穂乃果「………耳触られても起きないってすごいね…」

凛「ほ、ほら穂乃果ちゃん次にゃ」

―――

海未「…………んー」ｽｳｽｳ

穂乃果「全然起きないね」

凛「もう書くところないにゃー」

穂乃果「もう全部真っ黒に塗りつぶちゃう？」

凛「それはインクが持たないにゃ」

穂乃果「うーん……」

凛「とりあえず濡れタオル持ってきたから、消してから考えよ？」

穂乃果「そうだねー！」

海未「…………」ｽｰﾋﾟｰ

穂乃果「……拭いてる間も起きなかったね」

凛「どうするにゃ？」

海未「…………」ｽｰﾋﾟｰ

穂乃果「！そうだ、記念写真撮ろうよー！」

凛「！それ、いいにゃー！」

穂乃果「はい、チーズっ」ﾋﾟﾛﾘﾝｯ

凛「ありがとっ！穂乃果ちゃんもー！」

凛「はい、チーズ」ﾋﾟﾛﾘﾝｯ

穂乃果「見せて見せてっ！」

凛「ほら！いい感じだにゃっ」

海未「…………ん……？」

凛「！」ﾋﾞｸｯ

穂乃果「！」ﾋﾞｸｯ

海未「……絵里…？…ほら早く寝ないと……」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

凛「……ね、寝言、かにゃ……？」

穂乃果「み、みたいだね……」

凛「絵里ちゃんが夢に出てるのかにゃ？」

穂乃果「あ、そうだ！」

凛「？」

海未「………どうしたのですか……眠れないのですか？」

穂乃果「………え、ええ」

凛「！(なるほど……寝言と会話するんだね)」

海未「ふふ……可愛いですね」

穂乃果「そうかしら？ありがとう」

凛「(穂乃果ちゃん絵里ちゃんの物真似上手にゃっ！)」

海未「…なら、お水取ってきますね？」

凛「待つに………待って」

穂乃果「！」

凛「……白菜が煮えちゃうわ」

穂乃果「(！夢の内容をすり替えるつもりだっ！)」

海未「……ああ、そうでした……ね…」

凛「…………にゃ？」

海未「………」ｽｳｽｳ

凛「寝言終わっちゃったにゃ……」

穂乃果「凛ちゃんで終わったから凜ちゃんの負けだねっ！」

凛「いや！今海未ちゃんは白菜食べてるから静かになってるだけにゃっ！」

海未「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

凛「ほら、何かもぐもぐしてる！」

穂乃果「ぐぬぬっ………！」

凛「夢を変えた凜の勝ちにゃっ！」

穂乃果「むー………」

海未「…………」ｽｳｽｳ

穂乃果「……海未ちゃんの髪って長いねー」ｻﾗｻﾗ

凛「シャンプー大変そうにゃー」

穂乃果「そうだ！三つ編み作ろ？」

凛「え………えっと……」

穂乃果「あれ？ひょっとして凜ちゃん三つ編み出来ないの？」ｸｽｸｽ

凛「むっ！じゃあ教えてにゃー！」

穂乃果「えっとね、髪の束を三つ作るでしょ？それでね………あれ？」

凛「あ、穂乃果ちゃんも出来ないにゃー？」

穂乃果「ううん、そうじゃなくて……海未ちゃんの髪に金髪が混じってる」

凛「ん？あ、ホントにゃ」

穂乃果「海未ちゃん実は外国人っ…！？」

凛「ずっと敬語なのもタメ口が喋れないからなんじゃっ…」ﾊｯ

穂乃果「いや、でも海未ちゃんち家元だし」ｳｰﾝ

凛「まあ日本人でも金髪の一本や二本くらい生えるにゃー」

穂乃果「そうだねー」

海未「…………」ｽｰﾋﾟｰ

凛「これだけやって騒いでても起きないってすごいにゃ」

穂乃果「昨日そんなに夜更かししたのかなー？」

凛「海未ちゃん９時とかに寝てそうなのに…」

穂乃果「変だねー」ﾂﾝ

海未「………」ﾋﾟｸｯ

凛「！」

凛「……………」ﾂﾝﾂﾝ

海未「…」ﾋﾟｸｯﾋﾟｸｯ

穂乃果「………！」ﾊﾟｱｯ

穂乃果「…………」ﾂﾝﾂﾝﾂﾝ

海未「ちょ…えりっ……やめ……くだっ……」ｽﾔｽﾔ

凛「海未ちゃん可愛いにゃ～♪」

ﾊﾞﾀﾝ

絵里「あら？凜、穂乃果、何してるの？」

凛「あ、絵里ちゃん！」

穂乃果「今海未ちゃんが寝てるから遊んでるよー！」

絵里「寝てる海未で？危ないからやめなさい」

凛「大丈夫にゃ！さっきから何しても起きないにゃ♪」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

海未「………」ｽｳｽｳ

絵里「まあ昨日の今日だからね…」

穂乃果「？」

絵里「二人とも、ちょっと離れなさい」

凛「へ？」

海未「ん………絵里……？」

絵里「………いい？…海未はね」ｷﾞｭｯ

海未「～～～～～！？」

絵里「こうやって、鼻の骨を軽くつまむと一気に起きるのよ」

海未「そんなことされたら誰でも起きるに決まっているでしょう！」

穂乃果「わー、スイッチみたい！」

凛「もう一回つまんだら寝るにゃー？」

海未「寝ませんっ！」

海未「で？三人とも…何の用ですか？」

凛「へ？」

海未「何か用があったのではないのですか？」

絵里「私は知らないわ。二人が起こしたがっていたから起こしただけだもの」

穂乃果「え、えーっと………」

凛「そ、それは…………」

絵里「じゃ、私は練習の準備に行ってくるわね？」

穂乃果「絵里ちゃんっ！た、助けてー？」

絵里「嫌よ？もう枕投げつけられたくはないもの」

凛「そ、そんなぁ……」

海未「では、寝ている私で遊んでいたわけですね……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

穂乃果「いや、そうじゃなくて、ね、ね！凜ちゃん！」

凛「そ、そう！えっと………それはそれはとても大事な…」

海未「言い訳は聞きませんよ？覚悟はできていますね？」

穂乃果・凜「い、いやあああああああ！」

おわり