みほ「朝ごはんができたよ」 (33)
みほ「おはよう待ってたよ」
みほ「なんでいるのかって?」
みほ「朝ごはんを作ってあげようと思って朝4時から待ってんだ」
みほ「鍵をかけておいたはず?」
みほ「合鍵持ってるから大丈夫だよ!」
みほ「ほら冷めちゃうからご飯食べよう」
みほ「はい、あーん」
みほ「鉄みたいな味がする?」
みほ「それは愛情の味…//」
みほ「ごちそうさまでした」
みほ「ほら遅刻しちゃうからはやく行こ」
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優花里「おはようございます西住殿」
みほ「優花里さんおはよう」
優花里「二人とも朝からお熱いですね!」
みほ「エヘヘ//」
優花里「みほはただの幼馴染?そうなんですか?」
みほ「付き合ってるよ」
優花里「え……でも……」
みほ「付き合ってるよ」
優花里「ですよね!照れてるだけですよね!」
みほ「わかってくれたならいいんだよ」
優花里「はは……」
みほ「クラスも一緒だったらよかったのに……」
みほ「じゃあまたお昼にね」
教室
麻子「おはよう」
麻子「昨日はなんで電話にでてくれなかった」
着信 129件
麻子「お前の声を聞かないと私は眠れないんだ」
麻子「手首のガーゼ?これかちょっとな」
麻子「寂しくなるとついな……」
麻子「すまんなんでもない」
昼休み
みほ「お弁当持ってきたよ」
杏「ごめんね、西住ちゃん生徒会の用事で彼借りていくね」
みほ「え……」
杏「ほら行こう」
みほ「じゃあこれお弁当……持っていて」
生徒会室
杏「ごめんね~昼休みに」
杏「そうやって言ってくれるからついつい甘えちゃうんだよねぇ」
杏「て言うかそのお弁当全体的に赤いけど大丈夫?」
杏「最近の夜ご飯はカップラーメンばかりだったでしょ、栄養バランスとか大丈夫?なんなら会長が作りに行ってあげようか?」
杏「なんで知ってるのかって?」
杏「うーん愛かなぁ」
放課後
麻子「私の家に遊びにこないか?」
麻子「大丈夫だ…私は一人暮らしだし」
麻子「ほら行こう」
その頃自宅では
みほ「今日は晩御飯も作ってあげよう」チキチキ
麻子ハウス
麻子「好きなところに座ってくれ」
麻子「いま麦茶でも持ってくる」
麻子「…………」パラパラ
麻子「ほら飲んでくれ」
30分後
麻子「やっぱり一人じゃないっていいな」
麻子「なんだったらずっとここに一緒にいてくれ」
麻子「どうした?眠いのか?」
麻子「いいぞ、ベットを貸してやろう」
麻子「おやすみ」
………………
麻子「んーおはよう」
麻子「夜の10時か大分寝てたな」
麻子「なんで裸なのかって?」
麻子「そりゃ……なぁ//」
麻子「責任とれよ……//」
麻子「そういえばケータイがなっていたぞ」
新着受信メール 785件 みほ
麻子「なんだこいつやばいな……」
自宅
みほ「あっ!返信だ!」
みほ「今日は友達の家に泊まるかぁ……」
みほ「女のにおいがする……」
麻子「とりあえずもう一眠りしよう」
麻子「お前の腕の中は安心する」
ガンガン!ガンガン!ピンポーンピンポーン
麻子「な、なんだ……」
麻子「外にノコギリを持ったすごい顔の西住さんが……」
麻子「とりあえず庭からでて偶然を装おって
つれて帰るって言うのか……」
麻子「わかった」
ガンガン!ガンガン!ピンポーンピンポーン
みほ「あれ?こんな所でどうしたの?」
みほ「じゃあ一緒に帰ろ!」ぎゅっ
みほ「他の女のにおいがする……」
みほ「え?なんでもないよ」
みほ「ねぇ今日泊まっていい?」
みほ「大丈夫だよ、昔からお泊まりとかしてたし」
みほ「いいよね?」
みほ「いいよね?」
みほ「やった!」
みほ「今日のご飯は鰻丼とスッポン鍋だよ」
みほ「はいあーん」
みほ「エヘヘ、沢山食べてね」
みほ「ごちそうさまでした」
みほ「じゃあそろそろ寝よっか」
みほ「……私以外の女のにおい全部上書きしてあげる……」
みほ「じゃあ一緒の布団で寝ようか」
……………………
みほ「ふぁ、おはよ」
みほ「今日も一緒に居たいんだけどお婆ちゃんのお墓まいりだから帰るね」
みほ「じゃあまた明日ね!」
杏ハウス
杏「西住ちゃんが帰ったか……」
杏「さてそろそろ動こうかな」
ピンポーン
杏「やぁやぁおはよう」
杏「いつも君には生徒会のお仕事手伝ってもらってるからね」
杏「今日は会長が一日メイドさんになってあげるからねぇー」
杏「どう?メイド服似合う?」
杏「君、メイド好きだもんねぇ」
杏「なんで知ってるのかって?」
杏「うーんやっぱり愛かな」
杏「じゃあ上がらせてもらうから」
杏「とりあえず掃除から始めるね」
杏「まぁまぁ君は座っててよ」
杏「コンセントは念入りに掃除しないとねぇ」
杏「あとこのぬいぐるみを飾っておいて」
杏「ぬいぐるみもお礼の一部かな」
杏「気にしなくていいよ」
夜
杏「夜ご飯は何がいい?」
杏「そういうのが一番難しいんだけどなぁ」
杏「じゃあ牛丼にしよっか」
杏「好きでしょ?」
杏「決まりだね」
食後
杏「ねぇ膝の上に座ってもいい?」
杏「え?今日は帰るつもりないよ」
杏「会長メイドの夜のご奉仕はこれからだよ」
……………………
杏「おはよー」
杏「あちゃーメイド服シワになっちゃってるよ」
杏「西住ちゃんに見つかると行けないから帰るね」
杏「じゃねー」
みほ「おはよう」
みほ「今日も朝ごはんを作りに来たよ」
みほ「まだ寝てるんだ」
みほ「あれ?彼のケータイにメールが来てる」
麻子「寂しい……また抱いてくれ」
みほ「………………」
西住家地下
みほ「目が覚めた?」
みほ「ここ?私の実家の地下だよ」
みほ「君には私以外の女の子に会って貰いたくないんだ」
みほ「ダメ、手錠は外せないよ」
みほ「ずっとここにいてくれたら私がなんでもしてあげるから」
みほ「ちょっとホームセンターに行ってくるからおとなしく待っててね」
まほ「助けに来たぞ」
まほ「いま手錠を外す」
まほ「怪我とかしてない?」
まほ「そうか、早くここから逃げるぞ」
まほ「と言うわけなんだ」
エリカ「はぁ」
まほ「だからお前の部屋で彼を匿ってくれ」
エリカ「ちょっと意味が分からないんですけど」
まほ「察してくれ、私は変わりにみほに監禁されてくる、さらば」
エリカ「あっ……行っちゃった」
エリカ「しょうがないわね……匿ってあげるわよ」
エリカ「その代わりに家事くらいしなさいよ!」
一週間後
小梅「へぇー面白いですね」
小梅「あなたと話してると楽しいです」
エリカルーム
エリカ「………………」
エリカ「なんで私以外の女の子と仲良くしてるのよ!」ガシッ
エリカ「お仕置きが必要みたいね」ボコッ
エリカ「これにこりたら他の女と仲良くしたらダメよ」
エリカ「あなたは私だけを見てればいいの」
エリカ「ずっと私だけを見てなさい」
まほ「君はなにかとヤバイ女の子に好かれる傾向があるな」
まほ「みほは君を探していろんな所を渡り歩いているみたいだぞ」
まほ「とりあえずここにいたら骨折ぐらいじゃすまなそうだからグロリアーナあたりに引き取って貰おうと思うがどうだ?」
まほ「帰るのはやめといた方がいいぞ」
まほ「みほがホームセンターで丸ノコとか千枚通しとか買ってたからどんな目に合うかわからんぞ」
まほ「私的には大歓迎だが」
グロリアーナ
ダージリン「はじめましてダージリンです」
オレンジペコ「はじめましてオレンジペコです」
オレンジペコ「あ……あなたは!」
ダージリン「ペコ、この殿方とはお知り合いなの?」
ペコ「はい」
まほ「そうなのか?」
ペコ「まだ思い出してないんですね」
ペコ「私たちは前世で恋人同士でした」
ペコ「だけど私はメイド、あなたは王子様」
ペコ「二人は結ばれてはいけない関係」
ペコ「だから誓いあったんです」
ペコ「次に生まれてくるときは必ず恋人になろうって」
まほ「うわぁ……」
ダージリン「ペコ……」
まほ「この子いつもこんな感じなのか……?」
ダージリン「いやそんなことは……」
ペコ「ダージリン様、彼は私の部屋でいいですか?」
ダージリン「ええ……」
ペコ「じゃあ行きましょう」
ペコ「早く前世の記憶を取り戻して欲しいから一杯お話ししましょう」
ペコ「やっと巡り会えたんですから」
その頃みほは
ゲンスルー「さぁ一坪の海岸線と奇運アレキサンドライトを渡してもらおう」
みほ「ダメです!私はマグネティクフォースで彼の所に行くんです!」
ペコ「それでですね」
ペコ「森の魔物にさらわれた私をあなたは聖剣片手に救いだしてくれたんですよ」
ペコ「それで怯える私の頬に優しくキスしてくれました」
ペコ「けれどあなたは隣国の姫と結ばれてしまいました」
ペコ「だから今世は絶対結ばれましょうね」
ダージリン「もう3日も徹夜でそんな話してますわ」
ダージリン「彼、すごく眠そうですわよ」
ペコ「すいません」
ペコ「じゃあひざ枕です、どうぞ」
アッサム「彼このまま行くと寝不足で死んでしまいそうですね」
ダージリン「プラウダあたりに引き渡しましょうか……」
アッサム「ほらペコが起きる前に急いでください」
ダージリン「あなたにはプラウダに行っていただきます」
第一部 完
みほ「お昼ごはんができたよ」に続く
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