優花里「もちろんトリッ
沙織「はい、みぽりん。トリートで!」
みほ「えへへ、ありがとう」
優花里「くぅーん」
麻子「今日はハロウィンか」
華「そうですね。私も、トリックオアトリート」
沙織「はい、華の分」
みほ「でも学校全体でハロウィンのお祭りやるなんて凄いよね」
華「そうですね。角谷元会長の企画とは言え我々新生徒会の初仕事になりますから」
沙織「そうそう!張り切らないとね!」
麻子「それで沙織達が仮装してお菓子を配ってるのか」
優花里「はい!わたしが狼男、武部殿が魔女、五十鈴殿がダンシングフラワーの着ぐるみです!」
華「学校の飾り付けもハロウィン風にしていますので今日は楽しんでくださいね!」
沙織「あたし達は仕事があるから一緒に回れないけど麻子と回ってあとで感想聞かせてね!」
みほ「うん!」
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みほ「お化け屋敷に屋台に、なんだか学園祭みたいだね」
麻子「実際、学園祭の下準備も兼ねているそうだ。学園祭では艦外からもお客さんが来るからな。プレテストという訳だ」
みほ「そっか、考えてあるんだね」
梓「西住隊長ーっ!」
桂利奈「とりっくおあとりーと!」
みほ「あ、うさぎさんチームのみんな!」
麻子「仮装してるようだが、生徒会の手伝いか?」
あゆみ「いえ、わたしたちは個人的に」
あや「他の子もやってる子いますよ。模擬店の宣伝のためだったり理由はいろいろですけど」
優季「それでぇ、トリックオアトリートぉ」
みほ「そっか、お菓子を.....って、用意してないや」
麻子「大丈夫だ。沙織から預かってる」
あや「えぇっ、お菓子あるんですかぁ?」
優季「ざんねぇん。せっかくイタズラの準備してたのにぃ」
みほ「よかったぁ。イタズラって、何するつもりだったの?」
あゆみ「はい。絵の具を混ぜた水鉄砲で撃つんです」
桂利奈「カラフルになってたのしいかなって」
紗希「......」水鉄砲スタンバイ
あや「ちなみに、水鉄砲は生徒会の人が配ってました」
みほ「生徒会の企画なんだ」
梓「お菓子か水鉄砲を渡されるみたいです。お菓子は新生徒会、水鉄砲は旧生徒会の担当らしいです」
麻子「なるほど、それで屋台もお菓子を売ってる店が多いのか」
梓「それじゃあ、わたし達他の人のところに回りますね」
みほ「うん、気をつけてね」
優季「次誰にとこに行こっか?」
あや「川島先輩はどう?」
あゆみ「いいね!絶対お菓子用意してないよ!」
桂利奈「行こう行こう!」
ワイワイ
みほ「行っちゃった」
麻子「気をつけないと水鉄砲でドロドロにされそうだな」
みほ「うん、そうだね」
エルヴィン「おや、西住隊長」
みほ「あ、エルヴィンさん」
麻子「他の仲間は一緒じゃないのか」
エルヴィン「あぁ、クラスの出し物だったり、個人的な用事だったりで別行動だ。わたしもお昼からグデーリアンの手伝いで.....おっと、これは内緒だったな」
麻子「つまりお昼以降に何かあると」
エルヴィン「アハハ、まぁ、サプライズイベントと言うか、楽しみにしておいてくれ」
みほ「何があるんだろ?」
エルヴィン「まぁ、今日は楽しいお祭りだ。多少のことは無礼講ってことで」
麻子「その無礼講に厳しそうなやつを一人知っているけどな」
そど子「へっくしゅ」
パゾ美「大丈夫?そど子」
そど子「大丈夫よ。さすがにちょっと肌寒いわね。いい!今日みたいな日が一番風紀が乱れるんだから!締めるとこは締める!」
ゴモヨ「はーい」
杏「やぁ、そど子。今日も張り切ってるねぇ」
そど子「あ、生徒会長....じゃなくて、えぇっと.....」
杏「杏でいいよ。みんな会長引退してからわたし呼ぶ時に戸惑うんだよねぇ。かぁしまに至っては未だに会長って呼ぶし」
パゾ美「そういえば、今日は河島先輩と小山先輩は.....」
杏「別行動だよ。元って言っても生徒会の仕事はまだまだあるからねぇ。今はその真っ最中」
ゴモヨ「つまり会長はサボりですか?」
杏「ごめーさぁつ!」
そど子「ちょっと会長!」
杏「生徒会長は今校門だよ。あと、実はサボりってわけでもないんだなこれが」
そど子「え?」
杏「そど子、トリックオアトリート!」
そど子「へ?わたしはお菓子なんてもって....」
杏「だよねぇ!んじゃ、トリック!」
そど子「んぶっ!.....なんですかコレェ!」
杏「アハハ、水鉄砲だよん。生徒の一部にも配ってるからさぁ、気をつけてねぇ」
そど子「ちょ、ちょっと会長!こんなの聞いてないです!」
パゾ美「わたし聞いてるよ」
ゴモヨ「わたしも」
そど子「ちょっと!早く教えなさいよ!」
パゾ美「教えない方が面白いって」
ゴモヨ「角谷元会長が」
そど子「もー!」
みほ「んー、おいしい!」
麻子「さすがに出店のある広場は人が多いな」
典子「根性ーッ!」
みほ「ん?あれ......」
麻子「バレー部だな」
あけび「あ、西住隊長」
みほ「あ、あけびさん」
麻子「バレー部は何をしているんだ?」
あけび「はい、バレー部の勧誘を兼ねて腕相撲大会を」
典子「根性ーッ!!」
大洗生「凄い!もう10人抜きだよ!」
大洗生「勝てる人いるの?」
みほ「へぇ、磯部さんって腕相撲強いんだね」
あけび「いや、実はキャプテンじゃなくて.....」
ねこにゃー「負けないぞー」
麻子「なるほど、猫田さんか」
みほ「凄いけど、意味あるのかな?」
あけび「注目は集まってるんですけどね」
典子「根性ーッ!」
みほ「そろそろお昼時だね」
麻子「うん、お腹が空いてきた」
みほ「お昼にしよっか」
アンチョビ「だったらウチの鉄板ナポリタンを食べていくといい!」
みほ「ア、アンチョビさん?!」
アンチョビ「いやぁ、杏に頼まれてな。ウチも店を出させてもらってるんだ。いつもの屋台じゃなくて教室一つをまるっと借りて喫茶店をやってる」
みほ「へぇ」
アンチョビ「せっかく出しサービスするぞ。鉄板ナポリタンお買い上げでかぼちゃと干し芋のジェラードをプレゼントだ」
みほ「わぁ、ありがとうございます」
麻子「ケーキもあるか?」
アンチョビ「もちろんだ!是非食べて行ってくれ!」
カルパッチョ「いらっしゃいませー」
みほ「わぁ、素敵な衣装!かわいいです!」
カルパッチョ「うふふ。2名様どうぞこちらへ」
カチューシャ「あら、ミホーシャじゃない!」
ノンナ「どうも、お久しぶりです」
みほ「カチューシャさんにノンナさんも」
カチューシャ「招待されたから来てやったけど楽しくてなかなかいいところじゃない!」
ノンナ「カチューシャ、ほっぺにソースがついてますよ」ふきふき
カチューシャ「ところでミホーシャ、トリックオアトリック!」
みほ「と、トリートはないんですか?」
麻子「お菓子ならあるぞ」
カチューシャ「なーんだ、残念。イタズラしてやろうと思ったのに」
アンチョビ「おいおい、店の中で撃つなよ。掃除が大変だろ」
カチューシャ「いいじゃない。どうせもうすぐ始まるんでしょ?」
みほ「何かあるんですか?」
麻子「ひょっとして松本さんが言っていたやつか?」
カチューシャ「ミホーシャ達は知らないのね。そういえばサプライズとか言ってたかしら?」
ノンナ「わたし達はゲストですから知らされていましたが.....そうですね、今のうちに動きやすく汚れても構わない服に着替えておくことをお勧めしますよ」
みほ「汚れてもいい、ですか?」
麻子「なるほどな。そういうことか」
カチューシャ「そういうことだから、ここで衣装でも借りたらいいんじゃない?」
アンチョビ「あぁ、本当は有料だけど特別サービスだ。好きなのを着て行ってくれ。タダでいいぞ!」
みほ「いいんですか?ありがとうございます!」
麻子「わたしはいい」
カルパッチョ「いいんですか?」
麻子「面倒なことになる前に隠れることにする」
アンチョビ「オイオイ」
みほ「もう、麻子さん」
麻子「分かった分かった。一番いいのを頼む」
みほ「えへへ、ひつじさんです!」
麻子「シスター.....だが、何故白なんだ?」
アンチョビ「そっちの方が水鉄砲で撃たれた時色がわかりやすいだろ?」
麻子「撃たれる前提なのか」
カチューシャ「カラーランを参考にしたって言ってたわよ。カラフルで見た目も楽しいって」
ノンナ「カチューシャの着替えも白のワンピースを用意しています」
麻子「イカっぽいな」
カチューシャ「このまま大洗を侵略してやるんだから!」
ノンナ「カチューシャ、混ざってます。混ざってますから」
桃『あーあー。おほん。本日は
杏『かぁしま、長い』
桃『まだ殆ど喋っていません!』
優花里『えー、前生徒会広報河島殿に代わり、新生徒会広報担当の秋山優花里がサプライズイベントの開催をお知らせします!』
カチューシャ「あら、始まるみたいね」
優花里『皆さん登校した時にお菓子か水鉄砲を手渡されているかと思いますが、まず、お菓子を渡された人、袋の中にカードが入っていると思います』
みほ「ホントだ。番号と......ひらがな?」
優花里『カードにはひらがなと裏に番号が書かれています。全部で5枚あり、揃うと場所が分かるようになっていますのでそこへ向かってください』
優花里『水鉄砲を貰った人はカードを集める人をバンバン撃ってください!カードも汚して集合を邪魔しちゃいましょう!』
優花里『あ、でもカードを持ってる人と協力してしまうのもアリですよ。どうするかはアナタ次第です!』
優花里『なお、水鉄砲と中身は本部テント前に用意していますので、必要な場合は取りに来てくださいね』
優花里『それでは、ハッピーカラーハロウィン!スタートです!!』
みほ「始まったね。麻子さんのはなんて書いてあったの?」
麻子「わたしのは5番だな。『ん』と書いてある」
みほ「わたしのは2番だね。『っ』って書いてある」
カチューシャ「ま、せいぜい頑張りなさい」
みほ「カチューシャさんは答えを知ってるんですか?」
カチューシャ「とーぜんよ。だから
ノンナ「カチューシャ」
カチューシャ「おっと、いけないいけない」
みほ「?」
カチューシャ「ところで何か忘れてないかしら?」
みほ「へ?」
カチューシャ「トリックオアトリック!」バッ
ノンナ「トリック!」ビューッ!
カチューシャ「きゃぁっ!」
カチューシャ「ちょっとノンナ!わたしじゃなくてミホーシャ達を撃つの!」
ノンナ「そうでしたね」ピュー
カチューシャ「ゲソーッ!」
アンチョビ「ほら、お前ら今のうちに逃げろ逃げろ」
みほ「あ、はい!」
カチューシャ「ちょっとノンナやめなさ.....やめてってば!」
ノンナ「~♪」
みほ「アンチョビさん、ご馳走さまでした」
アンチョビ「あぁ、また後でなー」
みほ「さてと、どうしよっか」
麻子「西住さんはカードを集めるのか?」
みほ「うん、華さん達が頑張ってるし、せっかくだから」
麻子「そうか。そうだな。だったら、他のカードを持ってる人を探そう」
桂利奈「西住たいちょー!」
みほ「あ、桂利奈ちゃん。他のみんなは?」
桂利奈「えっと、はぐれちゃって。あ、でも、あやと優季は水鉄砲でいろんな人狙うって言ってました!」
みほ「そっか。そういえば、うさぎさんのみんなは水鉄砲持ってたもんね」
桂利奈「水鉄砲と交換でお菓子を貰えたんでわたしはカード集めますっ!」
みほ「桂利奈ちゃんのカードなんだった?」
桂利奈「2番で『っ』でした!」
麻子「わたしと同じだな」
桂利奈「そうなんだぁ、残念」
エルヴィン「実はお菓子に入っているのは2番目と5番目だけだったりする」
みほ「エルヴィンさん!」
エルヴィン「ハッハッハ、トリックオアトリック!」
エルヴィン「と、ここで問題。1944年6月6日に行われた連合軍の侵攻作戦は何でしょう?」
みほ「えぇっと、ノルマンディ上陸作戦ですか?」
エルヴィン「やはり西住隊長には簡単すぎたか。正解だ」
みほ「あ、お菓子とカード.....3番目で『さ』?」
エルヴィン「もっと難しくても良かったな。しかし会長からは簡単な問題でと言われたからな」
麻子「普通の人には難しいと思うぞ」
桂利奈「あたしわかんなかったです」
エルヴィン「もちろん一般向けの問題も用意している。というより用意されている、だな」
みほ「つまり2番目と5番目以外はクイズに答えて集めるようになってるんですね」
エルヴィン「そういうことだな。クイズ以外にもあるんだが、まぁ、頑張ってくれ」
みほ「はい!」
みほ「うーん、ってことは、スタッフの人を探さないといけないのかぁ」
麻子「だったら、あれもそうだったのかもしれないな」
みほ「あれ?」
麻子「ほら、バレー部の人がやってただろ?」
みほ「あ、腕相撲!」
麻子「その前に逃げないといけないみたいだ」
ケイ「Hi、ミホ!TRICK OR TREAT!」
みほ「ケイさん!?」
ケイ「アンジーに招待されてきたのよ。大洗も随分面白いイベントをやってるのね」
桂利奈「サンダースではやらないんですか?」
ケイ「もちろんやるんだけど、全校あげてってのはしないわね。街はお祭りっぽい雰囲気になるんだけどメインは夜だから」
麻子「ってことは、夕方には帰るのか」
ケイ「その通り!だからしっかり楽しまないと、ね?」ウィンク
桂利奈「わわ、バズーカだ!」
ケイ「覚悟はいい?FIRE!!」ズドーン
みほ「きゃっ!」
桂利奈「にげろー!」
麻子「もう撃たれて汚れてるがな」
ケイ「カードは汚れて文字が見えなくなったら無効だからね!早く逃げなきゃ次が来るわよ!」
みほ「それじゃ、ケイさんまた」
ケイ「またね、ミホ!今度オッドボールと遊びに来てね!」
みほ「はーい!」
みほ「ふぅ、やっと着いたね」
麻子「思ったよりトリック側についてる人間が多いな」
桂利奈「わたしすっごいいろんな色がついてます!」
みほ「あはは、桂利奈ちゃん楽しそうだね」
麻子「イベントは成功だな」
大洗生「おぉ!99人抜き!」
大洗生「すごーい!」
大洗生「うーん、畑仕事で鍛えてて地震あったんだけどなぁ」
みほ「すごい、ギャラリーが増えてる」
優花里「あ、西住殿!」
みほ「優花里さん」
優花里「すごいですよ猫田殿、あと一人で100人抜きです」
左衛門佐「さながら武蔵坊弁慶だな」
おりょう「まっこと精強ぜよ」
麻子「歴女チームも一緒か」
ねこにゃー「あと一人.....でもさすがに疲れたにゃー」
桂利奈「あ、でもチャンスかも」
みほ「どうかなぁ?」
優花里「そろそろですかねぇ。では、わたしが挑戦します!」
ねこにゃー「あ、秋山さん」
優花里「西住殿も来ましたし、いいところをおみせしなければ!」
みほ「い、いいのかなぁ。生徒会の人が参加して」
優花里「もちろんです!今ちょっと休憩中ですし」
麻子「いいのか?」
あけび「一応挑戦者は誰でもってなってますから....」
典子「お、秋山さんが挑戦か。それじゃあ、戦車道履修者対決、行くよー!用意、根性ーッ!」
ねこにゃー「ふぬぬぬぬ」
優花里「ぐぐぐぐ.....強い。本当に100戦目ですかコレ!」
桂利奈「秋山先輩頑張れー!」
忍「ねこにゃーさん!ファイトっ!」
妙子「がんばれ!がんばれっ!」
麻子「秋山さんがんばれ!」
典子「根性だっ!どっちも頑張れ!」
ねこにゃー「うぐぐ、勝つぞーっ!」
優花里「ぎぎぎ」
みほ「優花里さん頑張って!」
優花里「ふんぬ!」ドンッ
典子「ウィナー、秋山優花里!」
ワーッ!
優花里「やりました西住殿!勝ちました!」
みほ「うん!優花里すごい!」
優花里「えへへ、愛の力です」
麻子「猫田さん疲れ切ってたからな」
桂利奈「ちょっとズルイ」
優花里「なんの、勝ちは勝ちです!」
ねこにゃー「うーん、100人抜きできなかった。まだまだ鍛えないと.....」
典子「おしかったよ!ナイスファイト!」
妙子「お疲れ様です!」
忍「99人抜きも十分すごいです!」
左衛門佐「まったくいいものを見たな」
おりょう「ウンウン、それじゃあ仕事に戻るぜよ」
あけび「これ、景品のお菓子とアヒル人形です」
優花里「これはどうも.....はい、西住殿」
みほ「え?いいの優花里さん?」
優花里「はい!そのつもりで挑戦しましたから!」
みほ「ありがとう.....あれ?カードがついてない」
優花里「え?あぁ、あひるさんチームの出し物は我々生徒会とは無関係ですよ」
麻子「そうだったのか」
優花里「さすがに生徒会の出し物に生徒会の人間が参加できませんよ」
桂利奈「なーんだ」
優花里「カードを集めてるなら西住殿に問題です!1944年6月に行われた通称ノルマンディ上陸作戦と呼ばれる連合軍の作戦名は何でしょう?」
みほ「あ、エルヴィンさんと同じ問題だ」
麻子「若干違うな」
桂利奈「ノルマンディ上陸作戦じゃないんですか?」
みほ「えぇっと、正式名称は確か.....」
麻子「ネプチューン作戦だな。あるいはオーバーロード作戦だ」
桂利奈「作戦名っていくつもあるんですか?」
優花里「いえ、ネプチューン作戦が正解です。オーバーロード作戦はパリ奪還まで含めたものなので、少し違いますね」
桂利奈「うーん、よくわかんない」
優花里「そうですね、良ければエルヴィン殿と作戦の概要を説明しますが.....映画もありますしそちらをまず見るのがオススメですね」
桂利奈「ノルマンディ....あれ?そういえば、みんなで見た中にあったような」
優花里「何はともあれ、はい、お菓子とカードです」
みほ「ありがとう....あ、これエルヴィンさんにもらったのと同じだ」
麻子「問題が同じだったから予想はしてたけどな」
優花里「やはりエルヴィン殿にももらっていましたか.....実は歴女チームとわたしは同じカードの担当なので.....そうですね、自動車部の人達には会いました?もしくは武部殿ですが」
みほ「まだだけど.....」
優花里「では、そちらを探して見てください。1番目のカードを持っているはずです」
麻子「教えていいのか?」
優花里「はい!時間も少ないですし。うーん、やはりオリエンテーションはもっと長めに時間を取るべきでしたね」
麻子「そうだな。会場も広いし探すのに時間がかかる」
優花里「学園祭では改善します。それでは!」
みほ「じゃあね、優花里さん」
優花里「はい!西住殿!」
すいません、一旦ここまでです。
余計なところに時間取りすぎた.....
次回後半戦、このまま平和にイベントは終わるのか
みほ「それじゃ、自動車部の人達を探そっか探そっか」
桂利奈「どこにいるんだろー?」
麻子「おそらくグラウンドだな」
みほ「グラウンド?」
麻子「ほら、あれ」
れおぽん「ウォーターシューティングの会場はこちらだよー」
みほ「あ、れおぽんの着ぐるみだ!」
桂利奈「あれ怖くて苦手です」
麻子「若干人が離れて眺めてるのが物悲しいな」
れおぽん「あ、西住隊長」
みほ「こ、こっちに気づいた」
桂利奈「こっ、こっちくんなー!」
麻子「暗いところで見たくないな」
れおぽん「あー、やっぱ怖い?これ」
みほ「そ、そういうわけじゃ.....」
麻子「と言いつつ阪口さんと一緒にわたしに隠れるんだな」
ホシノ「ふぅ、これでどう?」
みほ「あ、ホシノさん!」
桂利奈「れおぽんの頭まだこっち見てる気がする.....」
麻子「怯えすぎだろう。れおぽんが可哀想だ」
ホシノ「うーん、可愛くできたと思ったんだけどなぁ」
ホシノ「それで、カード集めてる?」
みほ「はい。ちょうど自動車部の人を探してたところで」
ホシノ「それならちょうどよかった。ぜひ遊んで行ってよ!」
麻子「それで、自動車部は何をやってるんだ?」
ホシノ「あー、それは見てもらったほうがいいかなぁ。早い話が射撃なんだけど.....まぁ、とりあえずグラウンドの方で、ね?」
みほ「あ、はい」
~グラウンド~
桂利奈「あっ!戦車だ!」
みほ「あれは.....ポルシェティーガ?」
麻子「のハリボテだな」
沙織「あ、みぽりーん!麻子ー!」
みほ「沙織さんも一緒だったんだ」
沙織「うん。ここはあたしの担当だから!って言ってももうすぐ本部の方に戻っちゃうんだけど」
麻子「大変だな」
沙織「もー!だったら麻子も手伝ってよね!」
麻子「朝起きられないだろうから普通に参加でいいと言ったのは沙織だろう」
沙織「それはそうなんだけど」
桂利奈「それで、ここで何するんですか?」
沙織「うん、このれおぽんであそこにある的を撃って、当たったら景品のお菓子をプレゼント!」
ナカジマ「こっち準備おっけーだよー」
沙織「あ、はーい。それじゃあ、誰から撃つ?」
桂利奈「はいはーい!あたしやりまーす!」
沙織「それじゃあ、桂利奈ちゃん頑張ってね!」
桂利奈「がんばるぞー!」
ナカジマ「ここのハンドルを回して仰角と角度を調整して。基本は戦車の砲撃と同じだから」
みほ「わ、ハリボテの中に砲手席が」
麻子「結構本格的だな」
ナカジマ「本物の戦車でやりたかったんだけどね。一般の生徒にも触らせるし、危ないからこのれおぽん水鉄砲に変更になったんだ。作るの苦労したよ」
ツチヤ「水鉄砲って言っても消防車並みに水圧高いから射線には入らないでね」
桂利奈「よーく狙って....撃てーっ!」
バシュッ
スカッ
桂利奈「あー、外しちゃった」
沙織「あー、残念。それじゃあ、トリック!」ビュッ
桂利奈「きゃあ」
沙織「言い忘れてたけど、外したら悪戯だからね♪」
桂利奈「びしょびしょだー」
沙織「ごめんねー。はい、タオル」
麻子「罰ゲームがあるのか」
沙織「じゃないと面白くないからって。でもそのせいか挑戦者少ないんだよねー」
スズキ「れおぽんに集客お願いしたんだけど閑古鳥で」
麻子「それが原因だと思う」
沙織「次誰がやる?」
みほ「えぇっと、それじゃあ、わたしが」
ナカジマ「お、次は西住さんか」
桂利奈「隊長!頑張ってください!」
みほ「えっと、目標まで何メートルくらいですか?」
沙織「えぇっと、確か800メートルかな?」
みほ「うーん、それじゃあ、的の大きさは.....3メートルくらい.....0.8シュトリヒに弾着角が.....ここかな?フォイア!」
バシュッ
バシャッ!
沙織「すごーい!命中だよ!」
ナカジマ「さすが隊長!」
みほ「的が大きかったし、先に桂利奈さんがやってるのを見てたから」
沙織「でもでも、これ一発で当てたのみぽりんと華くらいだよ!あたしも試しに撃った時は全然だったし」
麻子「五十鈴さんも一発だったのか」
ナカジマ「さすが砲手って感じだよね。しかも新会長がやった時はあの的もっと小さいやつだったから」
みほ「すごい。もっと小さかったらわたしも外してたかも」
沙織「桂利奈ちゃんも惜しかったし、的のサイズはあれくらいかな?一人一発じゃなくて3回くらいにしたらもっと楽しめるかも」メモメモ
麻子「そうだな。普通の人には難しそうだ」
沙織「あ、そうだ。はい、景品のお菓子!中にカードもあるからね!」
みほ「ありがとう沙織さん」
桂利奈「えぇっと、数字は1で.....『き』?」
麻子「4枚を並べると.....なるほど、あそこか」
沙織「あ、ちゃんと5枚集めてからにしてよね!あとみぽりん達は4枚目のカードで全部だね。会長....じゃなかった、角谷先輩が持ってるよ!」
麻子「一人だけか?」
沙織「ううん、旧生徒会の、三年生の人がそっちの担当だよ。でも、角谷先輩がみぽりんには是非自分がって」
みほ「何かあるのかな?」
麻子「生徒会長の考えることだからな」
沙織「もう!今は華が会長だってば。それじゃ、頑張ってね!」
みほ「うん、ありがとう沙織さん」
みほ「次は会長かぁ」
桂利奈「どこにいるんだろ?」
麻子「探すのが大変だな」
杏「その必要はないよ」
みほ「あ、会長!吸血鬼ですか?」
杏「そうだよ。あと、今はもう会長じゃないからね」
みほ「あ、そうだった。ごめんなさい」
麻子「なかなか慣れないな」
杏「最初はそんなもんだよ。次の学園祭くらいにはもうみんな新会長の方が会長だって思うようになってると思うけどね」
桂利奈「それで、今回は何すればいいんですか?」
杏「そだねー、それじゃ西住ちゃんおっぱい揉ませてよ」ワキワキ
みほ「え、えぇっ!」
杏「あはは、じょうだんじょーだん。お題は、これだよ」
みほ「えぇっと、『血液っぽい飲み物?』」
杏「要するに赤い飲み物だね。売店で売ってるトマトジュースでもいいし、赤ワインでもおっけーだよ」
桂利奈「お、お酒飲むんですか?」
杏「いやいやまさか。お酒を持ってきたら没収するだけだよ」
杏「それじゃ、頑張って探してきてねー」
麻子「それなんだがな」
桂利奈「あ、ファンタだ!」
麻子「これでもいいか?尺の都合で偶然持っていたんだが」
みほ「うーん、でもこれは赤っていうより....紫?」
杏「また微妙なの出してきたね.....でもまあいいや、合格で!」
桂利奈「やったー!」
杏「はい、これお菓子とカード」
みほ「ありがとうございます。.....4番目の『て』かぁ」
桂利奈「全部並べると.....」
麻子「『き』『っ』『さ』『て』『ん』だな」
みほ「えぇっと、きっさてん....喫茶店ってことは.....」
麻子「スタートがゴールだったわけだな。だから追い出し役にプラウダの隊長が居たのか」
みほ「なるほど。あ、それでアンチョビさんが『またあとで』って」
麻子「どうやら間違いなさそうだな」
みほ「うん。それじゃあ、喫茶店へ!」
桂利奈「ぱんつぁーふぉー!」
アンチョビ「おかえり、お前達が一番だぞ」
カチューシャ「遅かったじゃない。戻ってこないかと思ったわ」
ノンナ「でも、絶対に戻ってくるからって並べる残ってたんですよね」
カチューシャ「ふ、ふん。まぁ、無事戻ってきたようで何よりだわ」
アンチョビ「はい、それじゃこれが景品の特性パンプキンジェラード干し芋添えだ!」
みほ「あ、あれ?これって確か......」
麻子「最初にサービスすると言っていたデザートだな」
桂利奈「えぇっ!そうなんですか?」
アンチョビ「アハハ、いやぁ、こっちの材料費は大洗持ちだったから.....いや、決してサービスするつもりがなかったわけじゃないぞ」
ペパロニ「そうっす!決してジェラードを餌にパスタやピッツァを売ろうなんて作戦考えてなかったっす!」
アンチョビ「こ、こら!余計なことを言うんじゃない!」
みほ「あれ?そう言えばカルパッチョさんは......?」
アンチョビ「あぁ、カルパッチョなら大洗のたかちゃんに会いに行くと言っていたな」
麻子「カエサルさんのところか」
ペパロニ「今頃二人して絵具まみれになってるんじゃないっすかね?そっちが盛り上がっててうちの客足もパッタリですし」
アンチョビ「まぁいいじゃないか賑やかで。おかげで貸衣装の方は儲かってるだろ」
ペパロニ「P40の修理もできそうっす」
みほ「それは良かったです」
麻子「いいのか?」
アンチョビ「ところで、景品とは別に西住さんにはプレゼントがある」
みほ「え?なんですか?」
アンチョビ「じゃーん、お誕生日おめでとう。だいぶ遅くなったけどな」
みほ「ありがとうございます!わぁ、ボコの食器セットだ!」
アンチョビ「気に入ってもらえて何よりだ」
カチューシャ「カチューシャからもあるわよ!はい、感謝しなさい!」
みほ「ありがとうございます.....すごい、ハロウィンボコだ!」
カチューシャ「このカチューシャの手作りよ!頑張ったんだから!」
ノンナ「誕生日には間に合わせるつもりだったのですが.....予定より遅れてしまい今日になってしまいました」
みほ「いえ、ありがとうございます!とっても嬉しいです!」
アンチョビ「今度はウチにも遊びに来いよな。歓迎するからな!」
カチューシャ「プラウダにも来なさい!あったかいボルシチを用意するわ。そろそろ寒くなるしぴったりの季節よ」
みほ「はい!ぜひお邪魔させていただきます」
優花里『生徒会からのお知らせです。まもなくハロウィンイベントもフィナーレとなります。屋内の生徒は外に出てくださいねー』
みほ「放送だ。何かあるのかな?」
麻子「嫌な予感しかしないし、わたしはここに残る、お腹も空いたしな」
ペパロニ「それじゃ、何か作るっすよ」
桂利奈「あたしは外に行きます。なんかおもしろそー」
みほ「うーん、それじゃあ、わたしも外に行くね」
アンチョビ「あ、だったらプレゼントは置いて言ったほうがいいぞ。うちで預ろう」
カチューシャ「わたしは外に行くわ。ノンナ」
ノンナ「はい、カチューシャ」
みほ「レインコート、ですか?」
カチューシャ「備えあればってヤツよ」
優花里『それでは、フィナーレです!』
ドンッ ドンッ ドンッ
みほ「何の音?」
桂利奈「あっ!花火だ!たーまやー!」
カチューシャ「違うわよ、よく見なさい」
みほ「え?広がりながらこっちに......」
バシャア
みほ「きゃぁっ!」
桂利奈「なんかふってきたーっ!」
カチューシャ「あはは驚いてる驚いてる!」
みほ「わぁ、なんかあたりが真っ青」
ケイ「ミホ!さっきぶりね」
みほ「ケイさん!」
ケイ「これドローンで撮ってるmovieなんだけど見てみる?」
みほ「ムービーですか?」
カチューシャ「カチューシャにも見せなさいよ。うまく言ったの?」
ケイ「見てのお楽しみよ」
みほ「どうなってるんですか?」
ケイ「こうなってるのよ」
桂利奈「あ、大洗の校章だ!」
ケイ「うまく行くか不安だったけど大丈夫だったみたいね」
みほ「これ、どうやったんですか?」
ケイ「ペイント弾をcustomして上空で拡散して地上に絵を描けるようにしたのよ。試作品だったけどこれならうちのイベントでも使えそうね」
桂利奈「わー、すごーい!」
優花里『以上でハロウィンイベントを終了します。各生徒は模擬店等の片づけを行なったのち解散してください』
みほ「おしまいかぁ」
ケイ「そうみたいね。わたしもそろそろ帰ろうかしら。夜のパーティに間に合わなくなっちゃう」
みほ「あ、それじゃあケイさんまた」
ケイ「またね、ミホ!またエキサイティングなイベントで会いましょう!」
沙織「うーん!今日は何だか疲れちゃった」
華「学校がカラフルに染まって行く様子素敵でした」
優花里「最後のペイントもうまくいって良かったです」
麻子「そうだな。最初は窓の外が真っ青になって驚いたが」
優花里「ちょっと分かりにくかったですね。まぁ、実験の意味合いが強かったので。3日まではあのままですので、展望デッキから見るとよく見えますよ」
みほ「そうなんだ。見にいってみよっと」
こうして大洗女子学園のハロウィンイベントは幕を閉じました。
新生徒会のみんなは今日のことを踏まえて明日から反省会や引き継ぎの仕事に追われるそうです。
華さん達もっと活躍して今日みたいな素敵なイベントをやってくれるといいな
わたしももっともっと頑張らないと!
おしまい?
おわりです?ハロウィンも終わってしまった.....
みんなが西住殿にイタズラする話書こうとしたらなぜか妙ちきりんなハロウィンイベントの話に....何故だ
迷走したのでここまでにします。
おまけ
カチューシャ「ノンナ!トリックオアトリート!」
ノンナ「はいカチューシャ。トリックです」ぎゅー
カチューシャ「ほっへはひっははないへ!(ほっぺた引っ張らないで!)」
ノンナ(やわらかい)
カチューシャ「もう!何でノンナがイタズラするのよ!逆でしょ!逆!」
ノンナ「Что?」
カチューシャ「しとー?じゃないわよ!日本語で喋りなさい日本語で!」
カチューシャ「全く、お菓子はもらえたけどひどい目にあったわ」
クラーラ「おや、カチューシャ。ハロウィンですか?」
カチューシャ「そうよ!クラーラもトリックオアトリート?」
クラーラ「トリックで」
カチューシャ「ほーひてほふなるのひょ!(どーしてそうなるのよ!)」
クラーラ(мягкий)
カチューシャ「もう!ノンナもクラーラもカチューシャのこと馬鹿にして!」
クラーラ「違いますよカチューシャ様。お慕いしているのです」
カチューシャ「もう!そんなこと言っても騙されないんだから!」
カチューシャ「お菓子はもらえたけどノンナもクラーラも.....しとー?じゃないわよしとー?じゃ」
カチューシャ「なんかお菓子で誤魔化されてる気もするし」
ニーナ「あ、カチューシャ様だべ」
アリーナ「ほんとだ。カチューシャ様お菓子持ってるべ」
ニーナ「カチューシャ様ぁ、トリックオアトリート!」
カチューシャ「トリックよ!」カチューシャキック
ニーナ「あんぎゃぁ」
アリーナ「カチューシャ様、逆だべ逆!」
カチューシャ「しとー?」
ニーナ「死闘じゃ、ない、べ」
アリーナ「二、ニーナァ!」
カチューシャ「カチューシャは今機嫌が悪いの!あんたも粛清するわよ!」
アリーナ「ひぇっ」
カチューシャ「まったく、でも、何もなしってのもかわいそうよね、はい、お菓子」
アリーナ「あ、ありがとうございます」
カチューシャ「フン、もうこのカチューシャにイタズラを仕掛けようなんてしないでよね!」
アリーナ「カチューシャ様からお菓子貰っちまった」
ニーナ「珍しいこともあるもんだな」
アリーナ「クッキー美味しそうだな、食べて見るべ」
ニーナ「んだな」パク
ニーナ「うめぇ!.....ん?」フラッ
アリーナ「本当にうめぇえ....あれ?」バタッ
ノンナ「くっ、夜のトリック作戦が」
クラーラ「仕方ありません。この二人を部屋に戻して軽い情報操作を行いましょう」
その後、目が覚めたニーナとアリーナは周りに転がる酒瓶と全裸で同じベットにいるお互いの姿を見て修羅場を迎えるがそれは別のお話
おわれ
ハロウィンにみほにイタズラ出来なかったので代わりにニーナとアリーナにイタズラした。後悔はしてない。
HTML出してきます。あと秋山殿副会長だったスマヌ......
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