穂乃果「なんだろう…発達障害？ へーこんなのがあるんだ」

穂乃果「えー、ADHDとは注意欠陥・多動性障害ともいいます。多動性（過活動）、不注意（注意障害）、衝動性を症状の特徴とする神経発達症もしくは行動障害です。」

症状の現れ方は人それぞれですが、例として以下の特徴が挙げられます



多動性

・遊びや余暇活動におとなしく参加することが難しい
・過度におしゃべりをする
・そわそわして体が動いてしまう
・静かにすべき場所で静かにできない

衝動性

・質問が終わらないうちに答えてしまう
・順番を待つのが苦手
・他の人がしていることをさえぎったり、邪魔したりしてしまう
･気に障ることがあったら乱暴になってしまうことがある
･思いついたらすぐに発言する

不注意

・集中しづらいが、興味のあることには集中しすぎてしまい切り替えが難しい
・課題や活動を順序だてて行うことが難しい
・同じことを繰り返すのが苦手
・必要なものをなくしてしまう、忘れっぽい
・注意が長続きせず、気が散りやすい
･忘れ物が多い
･何かやりかけでもそのままほったらかしにする
･片づけや整理整頓が苦手
･話を聞いていないように見える


参考:大人のためのADHD.com 、りたりこ発達ナビ、Wikipedia
http://adhd.co.jp/sp/otona/shoujou/、https://h-navi.jp/column/article/97、https://ja.m.wikipedia.org/wiki/注意欠陥・多動性障害

穂乃果「これ、穂乃果だ…」

次の日

穂乃果「おはよー海未ちゃん、ことりちゃん」

海未「おはようございます。また寝坊ですか」

穂乃果「ごめん、機能夜ふかししちゃって」ﾊﾊﾊ

海未「まったく、少しはしっかりしてください」

ことり「まあまあ、穂乃果ちゃんらしくていいじゃない」

海未「甘やかしたら穂乃果の為になりません」

穂乃果「穂乃果らしい…？」

穂乃果 (課題や活動を順序だてて行うことが難しい…)

ことり「穂乃果ちゃん？」

穂乃果「ﾊｯ!ごめん、ぼーっとしてた！ はやく学校行こう！」

海未「ちょっ穂乃果！？」

授業中

教師「あそこがこうであり、ここはこうなるので…」

穂乃果（ふむふむ、なんとなく分かってきたよ）

教師「ここがこうであるから、こっちは…っておい高坂聞いてるのか！？」

穂乃果「なっちゃんと聞いてますよ！」

教師「ぼーっとしてるよう見えたが、聞いていたのなら次の問題解いてみろ！」

穂乃果「ええっ！」

絵里「で、答えられなくて、ひとりだけ課題がでてしまったと」

穂乃果「うわーん、酷いよー！ちゃんと聞いてたのにー」

真姫「というか、話聞いてないように見えるって、どんだけ間抜けな顔してたのよ」

穂乃果（話を聞いてないように見える…）

真姫「ちょっと聞いてるの？」

穂乃果「き、聞いてるよ、間抜けだなんてひどいよー真姫ちゃん」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

凛「そんな気にすることじゃないにゃー」

凛「だって、凛だってみんなより課題多いしー」

花陽「それはなんか違う気が…」

にこ「そうよー教師なんか私達を苦しめれることに生きがいを感じてるんだから」

希「にこっち？」ﾜｷﾜｷ

にこ「ひいっ！？」

絵里「まあ、今日は雨だし、私たちも手伝うから早く終わらせましょう」

ガチャッ

海未「穂乃果！ここにいたのですか」

穂乃果「海未ちゃん?」

ことり「今日は雨が降ってるから、放課後は生徒会の仕事を終わらせようって、3人で決めたでしょ？」

穂乃果「ああっ忘れてた！」

海未「忘れてたってついさっき決めたことじゃないですか」

穂乃果「そうだけど…」

ことり「じゃあ、行こうか」

生徒会室

穂乃果「」ｶｷｶｷ

穂乃果（やっぱり、穂乃果ダメだなあ。今日だけでも、変なこと3回はしてる。穂乃果が気付いてないだけで、きっと本当はもっとしてる…）

穂乃果（やっぱりADHDなんだろうな。穂乃果は障害者だったんだ。みんなに迷惑かけて…）ﾎﾞｰ

穂乃果（穂乃果なんかがμ'sのリーダーとか生徒会長とかやってていいのかな…）ｼﾞﾜｯ

ことり「穂乃果ちゃん？」

海未「穂乃果、手がとまって…穂乃果？」

穂乃果「ｸﾞｽｯ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

海未「ほ、穂乃果！？どうしたのですか？」

ことり「どうしたの？ どこか痛い？」

穂乃果「違っう」ｸﾞｽｯ

海未「じゃ、じゃあ何が…お腹空いたのですか？嫌な夢でも…」

穂乃果「ううっん、穂乃果っ海未ちゃんやことりちゃんに嫌な思いさせてるんじゃないかってっ」ｸﾞｽｯ

ことうみ「え？」

海未「落ち着きましたか？」

穂乃果「うん」

ことり「それで、なにがあったの？」

穂乃果「うん、昨日ネットサーフィンしてたんだけど…それでちょっと」

ことり「2chのまとめとか？」

穂乃果「そう、それで広告サイトを開いたんだ」

穂乃果「それがこのサイトなんだけど」ｶﾁｶﾁ

海未「『ADHDってなんだろう』…発達障害のサイトですか」

穂乃果「うん、それでね…」

穂乃果「…」ｽｳｯ

穂乃果「穂乃果、ADHDかもしれない」

穂乃果「…」ﾁﾗｯ

海未「それで、どうしたのですか？」

ことり「病院に行かなきゃいけないとか？」

穂乃果「えっ？な、えっ！？」

穂乃果「だって、障害だよ？」

ほのうみ「？」

穂乃果「穂乃果のこと嫌いにならないの！? 普通じゃないんだよ！？」

海未「…」ﾊｱ

ことり「穂乃果ちゃん、ことりたちはそんなことで穂乃果ちゃんを嫌ったりしないよ」

海未「まったくです。何を言い出すかと思えば…障害があると分かっているのと分かっていないので穂乃果自身が変わるわけじゃないのですから、私たちの気持ちが変わるわけないでしょう」

海未「第一、前も言いましたけど、穂乃果には迷惑かけられっぱなしです。宿題しない、片付けしない、思いつきで行動する」

ことり「すぐに意地はっちゃうし、ケンカもするし、ものを壊しちゃう」

穂乃果「ええっ！？ことりちゃんまで！？」

ことり「でもね、私たちはそんな穂乃果ちゃんが大好き」

ことり「多動的で」

海未「衝動的で」

ことり「不注意で」

ことうみ「いつも一生懸命なあなたが大好き」

穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん…」

穂乃果「私もふたりが大好き！！！」ｷﾞｭｯ

海未「うわあっ」

ことり「も～穂乃果ちゃん苦しいよ～」ｷﾞｭｳｯ

海未「ことりまでっはなしてください！」

穂乃果「やだー絶対にはなさないもーん」ｷﾞｭｰ

ことり「えへへ」ｷﾞｭｰ

海未「もう…」ｷﾞｭｰ

次の日

穂乃果「ごめーん、寝坊しちゃったー!」

海未「もう、いい加減にしてください！今日という今日は許しません！」

ことり「まあまあ、ほらっ遅れちゃうよ」

穂乃果「うわっ本当だ、よし、走ろう！」

海未「ちょっと待ちなさい！穂乃果！！」

ことり「あー、ふたりとも待って～」

終わり

発達障害だけでなく障害はその人の価値を決めるものではありません。障害者は天使でもなくガイジでもなく人の子です。どうか、当たり前のこととして接してください