森島「彼が来ない」 (35)

※ある程度は原作準拠です。けど、オリ設定もそこそこに。

 もしも、ifの世界。 順当に森島先輩とデートの約束をこぎつけて

 不可抗力でデートをすっぽかしてしまった場合の

 とあるカップルのお話です。


アマガミの森島先輩BESTEND+BADENDプレイ後の閲覧をオススメします。

初SSなので拙い部分はあると思いますが、よろしくお願いします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371158340




12/24 15時ごろ


橘「・・・ゴホッゴホッ」

美也「にぃに・・・今日、確かデートなんだよね?」

橘「大丈夫さ!ゴホッ デート前になればよくなってるだろうし」

美也「で、でも!ちゃんと森島先輩に連絡しておかないと」

橘「ここで肩透かしを食らわせては紳士の名折ゲホン ゴホッ」

美也「もうっ! しらない! にぃにのバカッ!」

橘「あ、美也!」


そうして、美也は去っていった。

少し押入れの中に篭ればよくなるかと思ったが、なんだか寝過ごしそうな気がしてしまったので

とりあえず押し入れの中に入るのは諦めることにして、デートの服装を

考え込んだりしてしばらく時間をつぶした。


美也に服装のことを咎められることも無かったので遅刻はしないように

16時過ぎにはもう家から出てたと思う。

駅前まであと半分。だいぶ早くつきそうだけど、それもそれでいいや、なんて

考えていた、刹那・・・

気がついたら、僕は地面に突っ伏していた。

何かに躓いたのだろうか? とりあえず、立ち上がらなきゃ。

道路のど真ん中でいつまでも寝そべってるわけにはいかない。

わかってる。

そんなこと、誰に言われるでもなくわかってる。

わかってる、はずなのに。

体がまったく言うことをきかない。

立ち上がらなきゃ。 わかってる。 でも動けない。

動けないのはなぜか。

体に力がはいら


・・・彼の思考は、ここで途切れることになった。


12/24 16時少し過ぎ


七咲は、一人ぽつぽつと商店街からの帰り道を、ただなんとなく歩いていた。

七咲(森島先輩と橘先輩の前で、先輩に”お兄ちゃん♪”なんて言ってみるのもおもしろいかも)

七咲は、尊敬する部活の先輩の親友と、自分の慕っている先輩との仲がうまくいけばいい、と考えてい

た。

七咲(そのほうが、からかいがいもあるってモノですし。楽しませてもらいますよ。フフフッ)

七咲「〜♪」

口から自然と鼻歌が漏れ出る。

郁夫と過ごすクリスマスのことを考えながらも、先輩カップルをどうからかうかで

七咲はすでに頭がいっぱいだった。

おそらく、あの2人なら今日のデートを通してうまくいくだろう。

橘先輩は言うまでも無く、森島先輩も橘先輩にゾッコンだし。

ちなみに、デートするってことは塚原先輩を通してすでに入手済みだ。

よっぽど先輩が変態じみたことをして幻滅されないかぎりはうまくいく、と考えていた。

というか、もしかしたら変態行為が二人の仲を加速させるトリガーになるかもしれない

というくらいにも考えていた。


・・・と、歩いている途中に倒れている男性を一人見かけた。

その男性について、訝しむ暇も無く

無慈悲に事態は急転する。

七咲が考えもしなかった形で、”よっぽどのこと”が目の前で起こってしまったのだ。

初投稿ですし、書き溜めてた部分どんどん投下していくので途中で規制食らうかもです。

拙いSSですが、よろしくお願いします。




それは、ただ一瞬の出来事だった。

純一が倒れこんでから5秒もたたないうちに、車が純一の身を跳ねたのだ。

車の運転手があわてた様子で出てくる。


運転手「大丈夫ですか!?」


勿論、返事など無い。

車は、普通人が倒れこむような道路でもなく、そこそこに広い道だったこともあり

かなりのスピードを出していた。

そのかなりのスピードで、人を跳ねてしまったのだ。

運転手からすれば慌てふためくのも当然だろう。

なにせ、人を跳ねてしまったのだ。

普通のドライバーならば、人を跳ね慣れてるなんてことはまずない。

勿論、その光景を目の当たりにした七咲も混乱していた。


運転手「そ、そこの君!ちょっといいかい!?」

七咲「は、はい! な、なんでしょうか!?」

運転手「救急車を! 救急車を頼む!」

七咲「は、はい!わかりました!」

運転手「け、警察も呼んでくれ!」


近くに偶然公衆電話を見つけることが出来たのでそこから119番で

救急車を呼ぶことに。そして、そのあとに110番で警察を呼ぶ七咲。

一通り連絡し終えて現場に戻ると、危険回避のために道路端に跳ねられた人が

道路わきの歩道まで運ばれていた所為か、今、ここにいるのが少し不釣合いな顔が見えた。

明らかに、自分の見知った顔。

今、こんなところで寝転んでるのがおかしい。


七咲「せん・・・ぱい?」


七咲は、思わずその人物を口ずさんでいた。

駅前にて。



森島「ちょっと、早くつきすぎちゃったかなぁ・・・」


時計の針はまだ16時を過ぎたところだ。

彼との約束までにはまだ1時間あまりの時間を残している。

ただ、それだけ彼女が彼とのデートを楽しみにしていた、ということだろう。

「女の子を待たせるなんてっ!」なんて考えてしまっては

急いてる自分に気付いて、苦笑してしまう少女。

その苦笑から生まれる笑顔だけでも


チャラ男「ちょいと、ねーちゃん!」

森島「はい? あ、ナンパなら間に合ってます。待ち人がいるので」

チャラ男「なんだよつれねぇなぁ」


と、ナンパ目的の男が引き寄せられていくくらいには魅力があると言える。

そんな彼女の待ち人は、いったいどんな人なのだろう、と

疑問を抱くナンパ目的の男・・・いや、ナンパとか関係なく

周りにいる人間の大半が疑問視することの一つである。


森島「橘君、早く来ないかなぁ・・・」


彼女は、確実に浮かれていた。

12/24 16時半近く


隊員A「救急隊のものです! 被害者はどちらに!?」

運転手「そ、そこにいる男の子です!」

隊員A「了解しました! 隊員B、ストレッチャー!」

隊員B「準備してあります!」

隊員A「呼吸もだいぶ浅くなってるみたいだ。急ぐぞ!」

隊員B「はい!!」


彼らのその掛け声から数十秒後には先輩は救急車に運ばれていった。

デートの約束どころじゃない。

なぜ先輩があんなところに寝そべっていたのかは知らないが、そうでなくても

今日の日付、先輩の予定を知ってる七咲からすれば気が気でない。


警官「ちょっと、君。」

七咲「えっ?あ、はい??」

警官「交通事故の目撃証人として署のほうで直接事情を聞きたいんだけど、大丈夫?」

七咲「は、はい!大丈夫です!」


そういって七咲は、警官に連れられ、人生初めての警察沙汰に巻き込まれるのであった。

もっとも、被害者でも加害者でもないのだが。

同時刻


美也「うぅ〜ん・・・ なんだかにぃにのことが心配だなぁ」


そう嘆くのは、美也。

にぃにこと純一の唯一の妹である。


美也「風邪気味で途中で倒れてたりしなきゃいいけど・・・」


にぃにこと純一の意中の相手である森島先輩とのデートである。

できれば失敗なんてしてほしくないものだ。


美也「まぁ、森島先輩の顔見てる限りでは大丈夫そうだけど。にしししっ」

橘母「美也〜!そろそろ行くわよ!」

美也「あ、は〜い!」


母の声にあわせてバタバタと会談を駆け下りていく美也。

純一が危険な状況にあることを、美也はまだ知らない。

知らなくて当然なのだ。

同時刻



森島「・・・いくらなんでも焦り過ぎよねぇ」


約束の一時間前に到着してしまったことを少しながら後悔している可憐な少女。

だが、この少女にとっては初恋なのだ。

初めて本気で人を好きになって、初めて本気で自分と一緒にいてほしいと思って

・・・初めて、誰にも渡したくないと思えた人。

そんな人とデートできるのだ。


森島「純一くん、最近”好き”って言ってくれないから不安なのよね・・・」


そう、口ずさむと胸の中がズキリと痛む。

たしか、水泳部部長の親友である塚原響のお気に入りの七咲とか言う

あのかわいい子も、橘純一に好意を持っているのは知っている。

それが好きという感情なのか、単なる尊敬の念なのかはわからないけど、

わからないからこそ、彼女を余計に不安にさせる。

響も響で、彼のことを無碍に出来ない様子で、なんだか

母性あふれる立ち回りをしていたように思える。

彼女の中での不安要素は、未だに消えないままなのだ。

七咲もかなりの美少女だし、響だって顔立ちは整っているほうだ。


もしも、彼が親友の響に振り向いてしまったら。

もしも、彼が可愛げのある七咲に振り向いてしまったら。


そんないやな予感が頭にこびりついて離れない。

彼、橘純一が自分に対して好意を持ってくれていることくらいはわかる。

ただ、それが単なる好意なのか、恋愛感情なのか、それとも先輩として慕われているだけなのか。

彼の感情も、よくわからない。

不安になって、苛立って仕方ない。

だから、今日ではっきりさせてやる。

そう、意気込む少女だった。

12/24 17時過ぎ


警察署に事情聴取を求められ、連れてこられた七咲。


警官「―で、君が救急と警察に連絡してくれた、と。」

七咲「はい、そうです。」

警官「なぜ被害男性が倒れていたか、とかはわからないかい?」

七咲「いえ、私が見たときにはもう倒れてましたので・・・」


こんな押し問答が続く。

確かに、事故の状況をきちんと明らかにして、先輩のために尽力することも

重要なことなのはわかる。

けど、そんなことよりも。

森島先輩に会って、事の顛末を話しておかなければならないのではないか?

彼らの集合場所なんてわからない。

塚原先輩も、そこまでは知らなかったからだ。

聞けないものを、知っているわけも無い。

だったら尚のこと時間が惜しい。

そう思いながら、早く取り調べが終わるように質問にきちんと答えていく七咲だった。

12/24  17時過ぎ(原作すっぽかしイベント準拠 飛ばしてもらっても大丈夫です)



森島「おっそ〜い!」

・・・ついつい声が漏れてしまう。

彼は何をしているのだろうか・・・

結局、待ってる間にナンパされた人数はもう20人に届こうかというくらいだった。

ちょっと叱りたくなるが、おそらく彼は大慌てでやってきて、可愛い顔で謝るだろう。

今くれば許してあげる、いやいやそういうわけにはいかない・・・

こんな押し問答が彼女の中で続いた・・・






12/24  19時過ぎ


・・・寒い。寒さで体が震え始めてる。

待ち合わせから既に2時間。

何をしているのだろう、私は、馬鹿なんじゃないか。

そんな思考が頭の中をめぐりめぐる。

悔しさが胸の内からこみ上げる。

・・・これは罰なのだろうか?

今まで、沢山の人の思いを蔑ろにしてきた自分への戒めに思えた。

親友の響からは失笑を買うだろう。

・・・フラれた、ってことにしておこう。


雪が降り積もる。


森島「そっか・・・ホワイトクリスマス、かぁ」

そんなことを考えて、彼と過ごせればどれだけ幸せなのか。

想像して、現実を見て、


少女は

静かに

泣いた。

同時刻


医者A「・・・ようやくバイタルも安定してきた、か」

医者B「症状としては、左足の複雑骨折と脳震盪、でしたっけ。」

医者A「どうやら、脳震盪のほうはもう大丈夫そうだな。暫く様子を見ないと、だが。」

医者B「2週間ほど入院してもらいましょう。複雑骨折のほうも同時に。」

医者A「その方針を説明するにしても、彼が目を覚まさないことには始まらないな・・・」

医者B「結局、未だに目が覚めない身元不明人、ですからね。」


そんな会話を、ドアをノックする音が中断させた。


医者A「緊急か?どうぞ。」

看護婦「失礼します。交通事故の被害者の身元が警察からの連絡でわかりました。」

医者A「そうか。ご家族のほうに連絡は?」

看護婦「それが、今不在みたいで・・・ 留守番電話だけ残しておきました。」

医者A「そのうち掛けなおしてくるだろう。今はバイタルを確認しつつもゆっくり出来るときだ。」

医者B「そうですね。何かあれば、と気張る必要はありますが、体だけでも休めておかないと。」


無情な会話が続く。

助かっているだけマシなのだろうが。




・・・結局、橘純一がクリスマスイブに目を覚ますことは無かった。

12/24 21時ごろ



会社からの急な呼び出しによって、父と母は会社へ向かわざるを得なかった。

母曰く「23時くらいには戻れるわよ。そのあとゆっくりケーキでも食べましょ♪」

とのことだったので、冷蔵庫にケーキを保管したあと、ゆっくりリビングを立ち去ろうとして


美也「ん?留守番電話??」


まぁ、留守番電話がある、というのはそこまで珍しいことも無いが、今日はクリスマスだ。

いや、さっき父と母が会社に戻ってるところを見ると、その方面から留守番電話が

掛かってきていたのだろうと思い、一応再生してみることにした。


ピー・・・ツツッ

ピー・・・ツツッ

ピー・・・ツツッ


何度も無言の留守番電話が入力されていた。


美也「もしかして・・・にぃにが遅刻したから先輩が電話掛けてきたのかも!?」


そして、唐突に音声が入る。




ピー・・・

留守番電話で失礼いたします。

●●病院のものですが、橘純一さんのお宅はこちらでよろしいでしょうか?

橘純一さんが、本日交通事故に遭われました。

折り返しご連絡いただけますようお願い申し上げます。

ツツッ


美也は最初、留守番電話の意味がわからなかった。

そして理解して尚、信じたくなかった。

ちょっとヘンタイだけど、頼れるところもある自慢のにぃには

今日、憧れの先輩とのデートに行ってて、テンションが上がってるせいか

まだかえってこないちょっとダメダメなにぃにがいるはずなのだ。

交通事故なんて、ありえない。

あってはならない。

信じたくなかったものの、時は無情に過ぎ、美也の頭の中が

嫌でも事実を理解し始める。

この事実を理解して、両親の職場に電話を掛けた美也は、正しい判断を

よくできたものだろう、と褒められてもいいものだと思う―

同時刻



七咲は、やっとのことで事情聴取から開放された。

家族に事情を電話で説明したところ、心配してくれているようで、車で迎えに来てくれるそうだ。

時間はもう21時を過ぎようかというくらい。


七咲「森島先輩、さすがにもう帰っちゃってるだろうから探しても・・・」


そんなうわ言をつぶやいてすぐ、迎えの車はやってきた。

書き溜め分投下完了しました。

亀ペースで更新していきますが、温かい目で見守ってやってください。

書き溜め眠気と格闘しながら生成中です!

今晩あたりにはまた続きをちょこっと投下できるかと!

眠気限界が近いので書き溜めた分だけでも。

今投下すると、おそらく次は1週間後くらいになるかと。


12/25 午前1時




橘「うっ・・・うぅん?」


僕は、見覚えの無い天井を目にし、少し混乱していた。

なんだか、教室のような電灯に、ちょっとした薬の匂い。


橘「ここは・・・病院?」

美也「にぃに・・・」zzZ

橘「美也?っ痛」


ベッドの横で美也が座りながら寝ているのを見つけた。

眠りこける美也を見つめながら、足が自由に動かない状態であることを理解した。

・・・何があったんだろうか。

確か、風の影響で体の力が入らずに、倒れてしまったことまでは覚えている。

だが、その後の記憶が無いのだ。

倒れこんでいるのを見て誰かが救急車を呼んだまではいい。

だったら、どうして足を怪我しているんだ?


・・・そんなことよりも。

僕は、2年前に自分にされて、深く傷ついてしまったこと。

デートのすっぽかし、という最低な行為をどういう事情があるにせよ、森島先輩に

やってしまったのだろうか?

記憶が確かならば、僕は先輩とのデートの途中の道で倒れてしまったはずだ。

どちらにしても、這ってでも謝りに行こう。

そう決意した後の彼の行動は早かった、とはいえないだろう。

まともに動かせない足に、横で寝てる美也。

そして、なんだか気分も悪い。

だからと言って、”明日でいいや”なんて思うわけが無い。

体についてる電極を振りほどいて無理やりベットから這い出ようとした

その瞬間に、医者たちが病室に駆け込んだ。

医者A「純一くん、目が覚めて何より。どうして病院に運ばれたか覚えているかい?」

橘「いえ・・・ですが、そんなことはどうでもいいんです。」

医者A「ふむ、覚えていないか。これは少し様子を見たほうがいいかもしれん」

橘「どうしても、行かなきゃならないんです。地面を這ってでも行かないと・・・」


朦朧とする意識の中、左足の怪我を省みることなく立とうとする僕にとって


医者A「君は、絶対安静なんだ。 医者の責任と誇りを持って阻止させてもらうよ。」


この医者が、とてつもなく疎ましく思えた。

そして、混濁する意識の中で、医者から次々と言葉が投げかけられ、

また意識が落ちるのだった。

数分後


医者B「息子さんは、軽い脳震盪と左足の複雑骨折という状態です。」

橘父「・・・純一は大丈夫なんですか?」

医者B「容態のほうは安定しています。が、脳震盪による後遺症は

    たいていの場合は遅れて生じるものです。

    そういった意味でもですが、複雑骨折の症状が悪化しないためにも

    どちらにせよ、絶対安静をせざるを得ないでしょう。」

橘母「そうですか・・・わかりました。」


会話が一区切りしたところでドアがノックされた。


医者B「どちら様でしょうか?」

医者A「私だ。患者の状況が少しわかったから報告したいのと、妹さんもこちらに連れてきたのと。」

医者B「わかりました。どうぞ、入ってください。」








医者A「―という状況になっています。脳震盪の弊害からか、

    事故前後の記憶が飛んでいるようです。

    そして、事故後の混乱からか、どこかへ行こうとする

    夢遊病のような症状も確認できました。」

美也(それってもしかして・・・)


彼女は、もしかしての可能性を考えた。

自分が寝てしまっている時に、兄が森島先輩の所へ

無茶してでも行こうとしたのではないか。

まぁ、普通ならば無い話なのだろうが、兄には2年前のトラウマがある。

その2年前のトラウマと同じことをしないように、と。


美也(・・・馬鹿なにぃに)


思いをそっと胸に秘め、兄が起き次第、叱ってやることを美也は決意した。

眠気限界なのでここまでです。

引越しとかで忙しいので更新マジ亀になると思いますが良かったら読んでやってください。

携帯のある時代なら…

12/25 午前は8時


僕は、まどろみながらも少しずつ目を開けていった。

体の中から「起きろ」という声が聞こえてくるような気がする。

モゾモゾ、と体を動かしていると、足の部分に強烈な痛みを覚え、

意識は急激に覚醒した。

そうだ、森島先輩に謝らなくちゃ・・・


時計を確認してみれば外の明るさとかを考えたら午前。

針は8時を少し過ぎていた。


美也「にぃに! 目を覚ましたの!?」


美也の声掛けにより、自分がしようとしてたことの無謀さが身にしみてわかった。

いつも、自覚するのが遅い。 それが、僕の特徴でもあるから・・・。

>>25さん
そこが今回のポイントの一つだったりします。

今日はこの1レスのみです。

酉忘れたェ・・・

とりあえず、これからはこの酉で行こうと思います。

あと、まとめ掲載ありがとうございます。

ttp://ssmatomesokuho.appspot.com/thread/read?board=SS%E9%80%9F%E5%A0%B1VIP&dat=1371158340

亀ながら更新していくので宜しくお願いします。

リアル事情なんか消し飛べばいいのに(オイ

さて、今日も1レスのみポツリと更新していきます。




美也「あ、いきなり大きな声出してごめんね。体調どう?」

橘「おはよう美也。まぁ、なんとか大丈夫、なのかなぁ」

美也「とりあえず、もうすこししたら看護婦さん来るから、暴れたりしちゃだめだよ?」

橘「暴れるて・・・僕ももう高2なんだからそんな子供みたいな真似しないよ」

美也「ならいいんだけどね!ニシシシシシ」


いつもみたいに変わらない美也の態度が心にしみた。


橘「そもそも、僕が体調不良なことを先輩に伝えておけばこんなことには」

美也「うん。けど、森島先輩は言えばきちんとわかってくれると思うよ?」

橘「だと、いいんだけどね・・・あ、そうだ。今日は何日だっけ?」

美也「今日は25日だよ」

橘「じゃぁ、這って学校に行って事情伝えても無駄か・・・」

美也「這って・・・ってにぃに何考えてるの!?」

橘「み、美也!?そんな大声急に出すもんじゃないぞ!!?」

美也「大声も出したくなるよっ!いきなり病院から電話かかってきて、交通事故です、なんていきなり伝えられてさ!

   それでいざ病院に来てみたら絶対安静だなんて、心配しない方がおかしいんだよ!」

七咲「そうですよ、先輩。まったく・・・いつになっても先輩は無茶するんですから。」

橘・美也「「な、七咲!?(逢ちゃん!?)」」


・・・今日は忙しい日になりそうだなぁ、と僕はなんとなく感じたのだった。


七咲「お二人とも、おはようございます。」

橘「おはよう、七咲。学校は、もう冬休みだっけか」

美也「昨日の創設者祭で一応おやすみになったんだよ、にぃに」

橘「綾辻さん、がんばってるんだろうなぁ・・・事後処理とか。」

七咲「絢辻あの実行委員長の方ですよね?塚原先輩の話だと、夜遅くまでいそがしくしてたそうですよ?」

橘「そっか。まぁ、絢辻さん、過労とかで倒れてなきゃいいけど」

棚町「・・・倒れてる、に関しては人のこと言えないんじゃないかしら?」

橘「薫も来てくれてたのか。おはよう」

棚町「なに憧れの先輩とのデートすっぽかしてベットで寝てるのよ・・・まったく。」

橘「それについては言い返す言葉もないな。まぁ、先輩は話せば流石に分かってくれると思うから。」

棚町「話せば、ねぇ・・・ ね、純一」

橘「どうしたんだ?薫」

棚町「あなた、今、蒔原さんに謝られたら、彼女を許せるの?」

橘「・・・薫?」

棚町「言いたいことは、わかるわよね?」


僕なら別に蒔原さんが謝りに来ても、そもそも許すも許さないもないんだけど、薫が

彼女の名前を出してくるくらいだ。

いろいろ可能性は考えておけ、ということだろう。


七咲「あの、蒔原さんって、誰なんですか?」

棚町「あぁ・・・まぁ、あんまり深く詮索しないで。先輩命令ってことで」

七咲「はぁ、わかりました」


七咲は渋々了承したみたいだ。

確かに、美也や七咲が居る前で蒔原さんの話が出てきたことは少し意外でもあったが。




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ここで>>1が思ったことを一つ。

普通に考えて、薫や美也ってさ、蒔原さん振られイベントの存在知ってるよね?

あれ?同じ学校の中で梅原キュンや妹に高らかに公言するくらいだからさぁ・・・

耳に、入るよね、普通。


という>>1のぼやきでした。

なんか思い浮かんだので2レス目も。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年09月01日 (木) 22:38:55   ID: fOPhrxJg

初めまして、いつも楽しく読ませてもらってます。図々しいのですが続きが気になります、宜しくお願いします。

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