ブラックジャック ✕ デレマス カルテ:02 神様の贈り物 (74)



ブラックジャック ✕ シンデレラガールズのクロスSSです。



 ※両先品のキャラ等は基本的にアニメ設定、都合のいいとこは他メディア準拠。

 ※デレマスキャラ(今回 Cu勢 “特に”しきにゃん超ごめん)に独自設定多め。

 ※手抜きミス勘違い長い展開に既視感くどい寒い  → 草井が悪い(確信)

 ※なーんかBJっぽくねェんだよなぁ(正論) → うん、ごめんね (素直)



拙作ですが、懐かしの 『 ア ニ メ 版 B J 』 のノリでお楽しみください。

オープニングテーマ♪ 「月光花」 Song by Janne Da Arc



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1477306778


――――――――・・・

346プロ内 346Cafe


???「いらっしゃいませ~! あ、卯月ちゃん!今日も寄ってくれたんですかぁ?」

卯月「こんにちはー。菜々ちゃんもお疲れさまっ」

菜々「いえいえ~。―― えーっと、卯月ちゃんの席はですねー、あっち?だっけ?」

卯月「ごめんなさい。今日はー、こっちで、おねが…―――」



BJ「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



卯月「……ぁゎゎゎゎゎ」グルグル目

卯月「ゃ、、、やっぱりい、あっちで…」ガクブル

菜々「…あ。大丈夫ですってぇ!おもてでメニュー見てる子のお連れさんらしいですし、ね?」

卯月「そ、、、そうでしょうかぁ」ナミダメ


――――――――・・・

数十分後


菜々(結局、卯月ちゃん、早々に帰っちゃいましたねー…忙しいのかな――)



武内P「本日はご足労頂き、ありがとうございます」

清良「看護師として働いていたとき以来でしょうか、ブラックジャック先生」

BJ「“柳 清良”さん、だったかな。名前を伺ったときは誰かと思ったのだが」

清良「ふふっ、仕方ありませんわ。当時の私は見習いもいいとこでしたもの」

BJ「だが今日お会いして思い出した。じつに“印象深い”女性だったと…」

清良「天才外科医にようやく名前を呼んでいただき光栄ですわ」ニコッ


ピノコ「ぅぅうぅぅうぅうぅぅぅ―― もぉ!!ちぇんちぇい!!」イライライラ…

ピノコ「なんれ こう きえいなひと ばっかい~!」ムキイ~!!

BJ「…まあ、大手芸能事務所のアイドル部門だからな。いるのは当然といったところだ」

清良「はじめまして、ピノコちゃん? あなたのことは教えてもらってるわ?」ニコッ

ピノコ「ふん! あんた なんかに ちぇんちぇーは わたちゃないんらかやね!!」キッ

清良「ええ、可憐なレディ、天才外科医の助手、そして先生の素敵な奥様ですもの、ね?」

ピノコ「…わ、わかえばいいよのさ はじめまてち きよら?」フフーン

BJ「…清良“さん”だろう。悪いが、あまりこいつを調子づかせないようにしちゃくれないか?」







カルテ:02  神様の贈り物






BJ「…すまない プロデューサーくん。本題に入ろう」

武内P「いえ、では…、今回 先生には当事務所に所属するアイドルの手術を担当していただきたいのです」

武内P「診断書はこちらの、前もってお送りしたコピーと同じです。こちらのアイドルの疾患および病状ですが――」

BJ「ひと通り把握している。持参しているし もう見るまでもない」

BJ「――だが納得行かない点もある。あの診断書は“正規の医者”に書かせたものか?」

武内P「と、いいますと?」

BJ「はじめは、じつに正確で行き届いた、信頼と実証に足る内容だと印象をもった」

BJ「――“患者”と“診察医”が同姓同名なことを除けばな。―― “一ノ瀬志希”と」

清良「――え………!?」

武内P「…実は、あの診断書は患者であるアイドル本人が作成し提出したものなんです」

BJ「……君のところのアイドル部門は医療関係者を囲ってでもいるのかね?」

武内P「………」


BJ「…いいだろう。アイドルの氏素性など知るつもりはない。報酬の話だ」

BJ「世に名だたる美城芸能プロダクションの機密出費だ。期待していいのだろうな?」

武内P「そのことに関しては、お手数ですが、千川さんとお話しください」

武内P「“今回の経理に関しては一切関わるな” と厳命されておりますので」

BJ「…彼女との“報酬交渉”か。毎度のこと、あまり良い結果になる気がしないのだが…」

武内P「この件は私も把握しておらず…申し訳ありません」

BJ「かまわん。本来こんなことに若いうちから首突っ込むもんじゃない。それだけ君は期待されているんだ」

武内P「いえ…恐縮です」


ピノコ「んん―――~~!! この ぱふえ おいしーよのさ♪」

武内P「……もしよろしければ、ここで私は退席します」ショルイ ナオシ

武内P「この後、諸星さん達との打ち合わせが控えておりますので」

BJ「わかった、引き受けよう。ピノコ、『わたしの代わりに、彼ときらりさんに挨拶してきてくれ』」

ピノコ「えええ!! まだ ぱふえ のこってるわのよ…」


清良「………」

BJ「………」


武内P(お二人のあいだの空気が変わった…?)

武内P「…っ、容器はお持ちになって結構です! ピノコさんも、アイドルの才能を見出すいい機会かと――」

ピノコ「!!!! しょこまで いうなりゃ しょうがないよのさ? うわきは らめでちゅよ?ちぇんちぇ?」

BJ「…『すまないな、よろしく頼む』」

武内P「……!」 コクンッ

ピノコ「さ? いきまちょ? あたちの みらい の ぷろりゅーしゃー?」

武内P「……………恐縮です」

ピノコ「…ふーん あんたが あたちの ぷろりゅーしゃー? ま わるくないよのさ♪」


――――――――・・・


清良「人払いまでしていただいて…。いったいどうして…――」

BJ「……なぜ今回の患者のことを把握してもない君がここに同席した?」

清良「ちひろさんから連絡をいただきました。今日、先生がお見えになる、と」

BJ「……君を手伝わせろとでも言いたげだな。まったく、やっかいな人だ」

清良「…いったいどういう意味ですか?」

BJ「千川ちひろは “やり手”、ということだ」

清良「…先生。あなたと ちひろさんは いったい――――


< ガチャッ  チリリリ――ン


???「………ちょっとごめんねー♪」

菜々「あ゛っ! “また” レッスン抜け出してきたんですか!? しかもトレーナーさん怒らせて!!」

???「えーっと、隠れられそうなとこはー…ここかっ♪」

BJ「っ!! なにをする!!」

???「いーからいーから~♪ ちょっとコート使わせてっ?」バサッ


 < 一ノ瀬のバカはどこいったぁ!!!!

  < ん~とぉ盛岡で牛乳の早飲みするって…言ってたっけ?

  < そのあと湖上でワカサギ釣りなんて…どうでしょう?

 < 宮本ォ!! 塩見ィ!!
   おまえらグルかおちょくってんのかどっちだぁ!!


BJ「……行ったぞ」

???「なーに? もうイッちゃったの? 張り合いないなー」

BJ「……さっさとコートから出たまえ」

清良「…“一ノ瀬さん”、いい加減になさい」ハァ…

志希「はーい…―― んふー♪ あたし的ノスタルジックで悪くないフレグランス♪」ゴソゴソ

BJ(“イチノセ”?……また厄介なのを押し付けたわけか、ちひろさん)ハァ…


志希「無菌室と消毒液の無機質なスメル~…さては外科医さんかにゃ~?」

BJ「………?」

志希「っと、い・う・こ・とは~♪――」ゴソゴソ

BJ「あっ こら! カバンを勝手に漁るなっ」

志希「はっけーん♪ あたしの診断書だっ……あー、やっぱ “最後のページ” は送ってないじゃん」

BJ「いい加減にしないか! なんのマネだ!」

志希「清良さんいるけど ま いっか。ごめんねーちょっとここで“書いちゃうわ”。これウラ使うね。んで――」パラ リ ッ

志希「書くものは―~っとぉ……おっと、今こっちのポッケか」ゴソ カチカチカチ…


  Die Patientenverfuegung < サラサラ サラサラ…


清良(…! これ…英語…いえ、ドイツ語?)

志希「――…んん~と、“Meine Unterschrift:SHIKI Ichinose”っと。ほい」スッ

BJ「………“延命拒否願”だと?」ジロリ

志希「お、さっすがおイシャ♪ やっぱ医学薬学といえば “どいちゅらんと” だよねー♪」


志希「じゃ、そーゆーことでー♪ See you♪ Auf Wiedersehen♪」スッ タッタッタ

BJ「っ 待てっ、おいっ」


< ガチャッ  チリリリ――ン


清良「………申し訳ありません、先生」

BJ「謝る必要はない。それより教えてくれ。アレは何なんだ?」

清良「…あの娘が一ノ瀬さんです。あの娘について、もし先生が仰るとすれば…――」

清良「――“絵に描いたような天才”と…表現すると思います」

BJ「ハァ……なるほど。簡潔明瞭だ」


――――――――・・・

その夜 ブラックジャック邸


BJ「――…ちひろさん、あんな話は聞いていないぞ。患者は延命を、手術を望んでないじゃないか」

BJ「――…ああ、――――…わたしにもわたしなりの方針がある。依頼するならまず――」

BJ「――…彼女にも彼女なりの理由がある、と。そういいたいのか?――…ああ、――」

BJ「――…なに? “しまむら うづき”? その人に会えと。――…説得はわたしの仕事じゃない!いい加減にしてくれ!」


(電話)< ガチャッ


BJ「………ハァ」

BJ「ギフテッド。“天からの授かり物”、つまり“絵に描いたような天才”か」

BJ「…で、どうしたんだピノコ? あれから機嫌悪いじゃないか」

ピノコ「ろうちたも こうちたも ないわのよ!!!!」プン ス カ !

ピノコ「きらりちゃんの “ともらち” かなんか しんないけど、あたちが かつがえた らけ とか なんちょか…」

ピノコ「あいろるの “しゃいのー” なんか ないから やめちょけば って ンも ーー!!」ドムドムドム !!

BJ「………こっちはこっちで才能か」

ピノコ「あにょ “ぐーたら ちんちくいん” こんろ あったや へんな かみにょけ つかんれ ぐるぐるに ちてやるんらかやー!!」ムキィ―!!!!


――――――――・・・

次の日 346プロ内 346Cafe


菜々「いらっしゃいませ~!あ、卯月ちゃん!毎度ありがとうございま~すっ。あのね――」

卯月「こんにちはー。…よしっ、今日こそこっちに――」



BJ「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



卯月「……ぁゎゎゎゎゎ」グルグル目

卯月「ゃ、、、やっぱりい、今日も、あっちで…」ガクブル

菜々「あ…。あのね、実はあのお客さん、卯月ちゃんにお話があるみたいで…」

卯月「え、え、えええええええええ!?」ナミダメ

菜々「だっだだだいじょうぶっ! い、いざというときはっ、そのっ………」メソラシー

卯月「………」ブワッ


卯月「…あ、あのー」

BJ「…島村卯月さん、だな。わたしはブラックジャックというものだ」

卯月「ブラックジャック…さん? 外国の方ですか?」

BJ「れっきとした日本人だ。外科医をしている」

卯月「お、お医者さん?…そうだったんですか…」ホッ

BJ「…なんだ。てっきりヤ○ザかなんかかと思ったか?」

卯月「い、いいえ、そんな、こと、は………あ、あはははは」

BJ「…まあやってることは似たようなもんだが」

卯月「どっちなんですか!?」ナミダメ


BJ「本題に入ろう…お前さんに 一ノ瀬志希さんについて聞きたい。」

卯月「“志希ちゃん”…ですか?…あのー、私よりももっと親しい人ってたくさんいると――」

BJ「にしちゃあ“志希ちゃん”なんて親しげじゃないか。一応お前さんより年上だろう?彼女は」

卯月「いえ、そんなんじゃ…でも、初めに一ノ瀬さんって呼んだときに、志希でいいよって…」

卯月「私なんかとは全然住む世界が違うんだけど…優しくて…いつか仲良くなれたらなって。…えへへ」

BJ「……お前さん、ここ最近毎日、日によっちゃ何度もここをひとりで利用するようだが?」

卯月「完全に毎日でもないです。たまに凛ちゃんや未央ちゃんたちと一緒ですし…どうしてそんなことを?」

BJ「いや、君らもなかなか忙しそうにしていてね。なのに、ここで“やること”でもあるのかと」

卯月「……っ、そんな大したことじゃないんですけど…」

BJ「…話してみちゃくれないか?」



――――――――・・・


※※※ 多分ここらでCMアイキャッチ ※※※


――――――――・・・

およそ10分後


卯月「――――…私でも、こんな平凡な人間でも、役に立てるかもって思ったんです」

卯月「…普通な私には、笑顔しかありませんから」

BJ「…少し話をしようか。お前さんが怖がった私の顔についてだ」

BJ「この顔の皮膚は私が子供の頃、事故で大怪我を負ったとき、友達があたえてくれたものだ」

BJ「全身にわたる大やけどでね、移植用皮膚が足りなくなっちまって、同級生から皮膚を分けてもらうことになった」

BJ「ところが…なかなか了解がもらえなくてね。そんなとき一人だけ、提供者になってもいいと名乗りでる子がいた――――


―― ぼくの使っていいよ


―― クロちゃん 早く よくなるんだぜ


―― あの子の好意をムダにしちゃいかんぞ


―― 俺にとってかけがえのない友だちの皮膚なんだ!


―― 気持ち悪がるやつは見るな!


BJ「―― わたしにとって、親友であり命の恩人の、特別な皮膚なんだ」

卯月「…素敵なご友人ですね」

BJ「人間の体は皮膚に覆われている。当人にとっては、ごく“当たり前”にな」

BJ「お前さんにとって、笑顔とは自分の皮膚のように“当たり前のこと”――」

BJ「…だがそれは彼女にとっては“特別なこと”なのかもしれない」

卯月「…!」

卯月「はいっ、がんばります!」ニコッ


――――――――・・・

346プロ某棟 連絡通路


<  ツカ ツカ ツカ ……

BJ「…君か」

武内P「…あなたは、既に気づいておられるのでしょうか? 彼女の…一ノ瀬さんの“延命拒否理由”に…?」

BJ「………」

武内P「一ノ瀬さんは、我々を含め家族や仲間にも、この件については口をつぐんでいます」

武内P「お恥ずかしい話です。彼女の笑顔を曇らせる理由を受け止めるには、凡人の我々では力不足なのでしょうか?」

BJ「患者の事情など常に人それぞれだ。だが少なくとも私は――」

BJ「自分で治すつもりのない患者を手術する気はない」

武内P「しかしっ…このままでは――」

BJ「だが!! …今回に関しては何もしないわけにはいかなくなった」

BJ「…彼女の“友人”のためにもな。フフ…まったく、君が見つけちまった“あの娘”のせいだよ」


武内P「! …説得していただけるんでしょうか?」

BJ「わたしは説得などしない。ただ待つだけだ」

武内P「…?」

BJ「わるいが君には二つほど頼み事がある」

BJ「ひとつは、すぐにでも車を一台、飛ばせるように手配を――」

武内P「…っ、そこまで病状がっ…!」

BJ「念のためだ。あともう一つは…君も手伝ってやってくれないか? “あの娘のしごと”を」

武内P「…と、いいますと?」


――――――――・・・


――――――――・・・

 『一ノ瀬志希ちゃんは最近“とある一室”に機材を持ち込み、秘密基地と称しています』

 『彼女の説得に応じていただけるなら前金を、手術に至れば報酬全額をお支払いします』

 『あなたには彼女の質問に応えられるよう、“今まであったこと”のおさらいをオススメします』

 『報酬額、ですか? ………“あの日のツケの清算”、ということにしましょうか』ニコッ

BJ(…ちひろさん。彼女をそこまで買う以上、それなりの理由はあるんだろうな?)

< カ チャ リ   パタ ン


志希「―― 静かに開け閉めしてくれてありがとっ♪ なーんかこの部屋、気流の通り道あるらしくってさー」

志希「あと しかもダクト増設してるせいで、扉 開け放つと風がすっごいの。匂い散っちゃって――」

BJ「…お前さんに聞きたいことがあってきた」

志希「説得しろっていわれたんでしょー “ネゴシエーター”クン? カンリ職ってタイヘンだよねー♪」

BJ「説得などしない。昨日なぜ“わたしを知らないフリ”などした?」

志希「んふ♪…『どういう意味ですか』?」クスクス

BJ「昨日、コートをかぶったお前さんは、無菌室と消毒液の匂いでわたしを外科医と見破った。そうだな?」

BJ「当たり前だが “無菌室と消毒液のある環境” で働く仕事は医者を含めそれ以外にもごまんとある」

BJ「もしお前さんが超人的嗅覚の持ち主で、“自分の執刀を行う外科医”を見破るなら――」

BJ「想定される環境は “手術室” であるべきだ。でも わたしは普段コートを着込んで長い手術を行ったりしない」

BJ「持ち込む程度ならあるかも知れんがな。何より わたしの格好は、初対面には“医者に見えない”」


BJ「もっと言えば、わたしがコートに隠し持つ “手術器具” の存在を医者である確証にするはずだ」

志希「ふんふん、なるほどね♪ でも嗅いだのは服とか体の匂いかも知んないよね?メスとかも合わせて判断したかもよ?」

志希「推理小説の登場人物じゃないんだし、発言に天才的な論理的整合性モトメちゃ笑われるよー?」

BJ「ところがどっこい、ここにいるお前さんは“絵に描いたような天才”らしいじゃないか?」

志希「ま、それでいっか♪ 間違ってたら読者の笑いものだねー? 『問1 正解で20点』ねー♪」

BJ「…わたしのことを試したな?」

志希「どーだかなぁ? でも高得点とったら あたしのカラダ捧げてあげよっかなー♪」

志希「『問2 なんであたしはキミに会いにいった』のかなー? 延命拒否なんていつでも言えるじゃん?」

BJ「…これはわたしの想像だが、昨日のお前さんはレッスンに向かう前 “偶然” わたしを発見したんだ」

志希「お♪ チョーシいーじゃん♪ グイングイン責めてきてるよ “名探偵”クン?」


BJ「宮本フレデリカ、塩見周子。彼女達は君の友人だな?」

BJ「彼女達いわく、昨日の君はレッスンの際 トレーナーの青木聖さんに“らしくもない”ブービートラップを仕掛けた」

志希「ま、気まぐれに面白いことしてやろっかなーってね♪」

BJ「彼女が怒るのも無理はない。そしてその状況をお前さんは“さっきの問題”に利用した」

志希「う~ん、サスガに こじつけかもよソレ~。全部ソーゾー任せじゃん」

BJ「お前さんは“下世話で短絡的な女”のフリをしただけの“計算高く才能豊かな少女”だ」

BJ「やろうとすればやりかねん。“ただ逃げ出すだけなら相手は追いかけてこない”とわかっていた」

BJ「はたして その想像通り、トレーナーは お前さんの“失踪癖”を黙認していたそうだ」

志希「あんっ♪ くい込んできた♪」


BJ「わたしが依頼されたのは “先天性の心臓疾患および循環器異常”の治療だ。運動なんざ本来認められたもんじゃない」

BJ「アイドル達はもちろん、元看護師の清良さんですら知らされてなかったが、スタッフ達は当然把握していた」

BJ「本人の希望と厳重な体調管理のもと許されるレッスンのために作られたのが “あの診断書”というわけだ」

志希「フフっ、ホントなんで認められてんだろ? 長生きしたけりゃアイドルなんて“もってのほか”だよねー♪」

BJ「ここの経営方針など わたしの知ったこっちゃない。だがこれでいくつかハッキリしたことがある」

BJ「まず試すようなことをする以上、お前さんは治すかどうかの選択を“他人に委ねたい”んじゃないか?」

志希「………『せーかい、加点30点ね』」

BJ「そして“先天性“ということは “生まれてから今までに病気の存在を知る機会は常にあった“ということだ」

BJ「さらに “以前から外科医の顔を把握していたこと”、“できることなら治したいこと”から察するに――」

BJ「あれだけの診断書を書くほどまで “一度は治そうと努力した”んじゃないか? それも“自らの知性で”」

志希「……!」


BJ「お前さんが海外留学時代に発表した“最後の論文”を見させてもらったが――」

BJ「あれは“ある珍しい病気”について触れた、自身の専門分野と違う“生理学的”な内容だった」

志希「………」

BJ「ある時期から研究成果を発表することをパッタリとやめていたお前さんが久しぶりに書いたものだ」

志希「……――」

BJ「非常に短い論文だ。しかし本来の内容、そのための膨大な研究はそうではあるまい」

BJ「おそらく、思わず “生きることを投げ出してしまいたい” と考えちまう、残酷な結論があったはずだ」

BJ「お前さんの口から教えてくれないか。死に急ぐ理由、病気の真実、絶望の正体を」

志希「……―――――


志希「――――さすが “天才外科医”クンは そこまで お見通しかー」

BJ( ……やはり素性を把握していたか )

志希「……あたしさ、むこういるときヒマだったんだ~」

志希「課題出されてもすぐ済んじゃうし、研究やってたら“天才”って妬まれるし」

志希「そのうちどっかの教授に『成果を横取りされた』ってヤッカミつけられてさー」

志希「で、やる気無くして最後の年は専攻ほっぽって好きなことしてたワケ」

志希「そんなとき、周りがいう“天才”ってのを研究してみたくなったの。思いつく限りのアイデアで」

志希「いわゆる“変わり種”、癖があったり、ちょっとの環境の変化に弱かったりっていうヤツをさ」

BJ「奇特な天才の例は世の中にいくらでもある。サヴァン症候群なども そのひとつだ」

志希「そ。ちょっとした興味でさ、あたしの“天才の片鱗”を探ろうとしたのよ。あたし、癖とかいろいろ多いし」

志希「…で、結局突き止めちゃった。あたしの“持病”は、あたしの知性との間に“不思議な関係”を築いてるって事実をね」

志希「そこからは いろんな実験数値、テスト記録、体調、環境、欲求、気分、みーんな調査した」

志希「……そうしてひとつの仮説が生まれた」

志希「『病状の良悪で知能指数は変動し、悪化すれば“死ぬまで”維持される。逆に改善したら――」

BJ 「―― 君の知性は急速にマイナスへ進み始める」

志希「―― 完治すれば やがて常人の生活すら困難になる』」


志希「……キミ、ダニエル・キイスの“あの小説”は読んだことある?」

BJ 「『アルジャーノンに花束を』。外科手術によって得られた天才的知性と、それが失われていく恐怖と苦悩――」

志希「あたしのは“生まれながらの”だから別モノだけどね。あの結末にこう思う人もいなくはないんじゃない?」

志希「――『こうなっちゃったら“どうする”だろう』って。あたしが何を選んだかは言うまでもないよね?」

BJ 「……お前さんが死に急ぐ理由はそれか」

志希「ま、感じ方は人によるだろうし、あたしの感想以外を否定する気はサラサラないけどねー」

BJ 「心臓を酷使するアイドルまでして苦しむのは?」

志希「……アイドルになったのはただの成り行き。人生最期は謳歌したいじゃん? 考えてもみてよ?」

志希「『心臓が治ったとしても頭脳が死んでく。ほっときゃ若くして死ぬまで苦しむ』って」

志希「…で、大学最後の記念にさ、“世にも奇妙なこの病い”のことをレポートにしたんだー…」



志希「――――…そしたら最っ高に “ケッサク” だった」


志希「笑っちゃうよね!? その研究結果見せたらさぁ、みんなしてあたしを“讃え”始めたんだ!!」

志希「僻んでた奴も、陰口いってた奴も、嫌がらせしてた奴も、逆恨みしてきた奴も、クソみたいな論文しか出さないアホ教授達も!!」

志希「みーんなみんな涙流してあたしを賞賛しやがった!! “やっぱりリスクがあったのか”って顔してさ!!」

BJ「………」

志希「…『その才能(ギフト)を大事になさい』ってそれから耳が腐るほど言われた…!」

志希「テキトーにやってただけの実験が ”非業の天才少女の研究成果”と持て囃された…!」

志希「そうしてみんなが決めつけた! “運命”だ! 病いはあたしの過ぎたる知性に対する“副作用”だってさ!」

志希「才能のために栄光のために“そんなもん”のために! 神はあたしが苦しむ展開を望まれてるんだってさ!!」

志希「この知性も、精神も、心も体も心臓も、病気も、恐怖も!!―― みーんな神サマからの“贈り物”らしいから!!」

BJ「…っ、…君の周囲への失望は理解する。だがあまり声を荒げるな。命を縮めたいのか?」

志希「はッ……ハッ……そしたら次は、『夭逝の、天才』って、呼び、始めるんだ?」

BJ「いい加減にしろ! そんな考えは人命に対する冒涜だ!」


志希「…『さて、問3。』」

BJ「やめろ。これ以上囚われるな。君は君自身で生き方を決めていいんだ。才能や過去の評価は関係ない」

志希「ははっ、なら決まってんじゃん。延命は拒否。あたしはこのまま生きて死ぬ」

志希「無理にでも助けたいならキミが引き剥がして否定してみせてくれない?」

志希「あたしがキミをカフェで見つけたのは偶然。『ならなぜ始めにカフェを訪れたか? 配点は950』」

志希「事実なんてもう残ってない。答えのない問題に、キミどう答えるのさ?」

志希「なにたべたかったろうなーあたし?パフェ?アイス?クリームソーダ?」

BJ「……君が欲しい答えを運んでくるもの、それが君に欠いていた“処方薬”だ」

志希「ふふはははー、なーにが言いたいのか まーるで見当がつかないなー」

BJ「わたしだけだったら、“出会えなかったら”、とうに話などやめていた」

BJ「もうすぐここに現れる、一人の健気な“天才”に――――


――――――――・・・





< バ タ ァ ン!!

< ゴ オ ッ !!!







志希「…っ!!」(扉…っ、風が…) 

    ブ ワ  ッッ !!! 



  
バサバサバサ…
            パラ…パラ……








    「『 …っ!! 見つけたよっ!! 』」


卯月「これですよねっ!? ずっと前に落とした“ボールペン”!?」





――――――――・・・


志希「………うそ」

BJ (―― そうだ、たったそれだけだ)



志希「…なんで……どうして……?…いつからよ……?」

BJ ( 元気になってほしいと純粋に願い、微笑んでほしいと常に頭を巡らし)



 『書くものはー~っとぉ……おっと、今こっちのポッケか』

 『探してたんです、志希ちゃんの…多分、大事にしてたもの…』

BJ ( 望もうが望むまいが降り注ぐ、太陽の光のように分け隔てなく)



卯月「ごめんなさい、遅くなっちゃいました! ソファの裏側に入り込んでて――」


BJ ( ホコリまみれで、必死になって、息を切らして、自分のことのように喜んで)

BJ ( 当たり前のように満面の笑みをたたえて “安らぎ” を運んでくれるんだ――)



志希「…そんな、コンビニで買えるような…安っぽいの……ずっと…?」

卯月「? あ、あれ、ブラックジャックさん?」


BJ (プロデューサーくん、君が見つけた“笑顔の天才”は――)

BJ (―― 彼女が求めた“答え”を届けてくれた―― !!)




BJ「さて、これが答えだ、一ノ瀬志希。あの日の目的は “探しもの”」

BJ「目当てはこの “ありふれたボールペン” だ」


BJ「君は言ったな? “天才には癖がある”、“ちょっとした環境の変化で狂ってしまう”、“自分にも癖が多い”と」

BJ「おそらく君は、突然発動する“気まぐれ”がもたらす なんらかの “アイテム” を常に携帯する癖がある」

BJ「つまり愛用品。その期間が日替わりか週替りか、“飽き性の君が飽きるまで”かは知らんがね」

志希「…」

BJ「2ヶ月前、君は“気まぐれ”を満たすための “アイテム” をあろうことかカフェで失くしてしまった」

BJ「無論、同じものを買いに走った。だがそれはまるで“鍵と鍵穴”のように唯一無二のものになっていた」

BJ「その日、君はかすかな不安に駆られたはずだ。その形が、色が、音が、匂いが、所定の位置にないことに」

  ド ク ン


BJ「本来、そんな不安やストレスは微々たるものだ。しかし以前に増して近づく死への恐怖は――」

BJ「“君特有の不安” を “不気味で不規則な鼓動” に変化させ、君に襲いかかった…」

BJ「おそらく君はその時点で自身の“気まぐれ”を抑圧し、封印してしまおうとした」

  ド ク ン

BJ「だが本能的な“気まぐれ”はいつまでも抑えられない。それ以来“そんな日”が何度も訪れることになった」

BJ「そしてついに恐怖心に負け、痛みを抑えつつ、あの“ありふれたボールペン”を探さざる得なくなった」

BJ「昨日、君は外から客足が減るタイミングを伺っていた。そして わたしを見て“気まぐれ”に選択肢を預けることを考えた」

BJ「天才である、いや、あらざる得ないがゆえ、その性に逆らうことができなかった。君はそう片付けた。だが――」

BJ「我慢がいっそう苦しみを増大させたはずだ。そして今なお苦しみ続けている…その病状を悪化させながら」


卯月「あのーブラックジャックさん? お話がむつかしくてよくわからないんですが…」ポカン

BJ「卯月さん、お前さん昨日教えてくれたね? 2ヶ月前の彼女の様子を…」

卯月「あ、はい…。打ち合わせが終わってからもずぅっと、志希ちゃん、必死そうに何か探してて――」

卯月「話しかけたら『大丈夫、大丈夫』っとは言ってくれたんですけど、笑顔に余裕なさそうで…」

  ド ク ン

BJ「心配になった卯月さんは周囲に聞き周り、君がボールペンを失くしたことを突き止めた。だが――」

BJ「普段から客入りが多い社内店舗だ。一度で ずっとは探せん。学校や門限で開店直後や閉店まで居るのも至難の業だ」

BJ「だから彼女はひとり足繁くカフェに通い、毎回座る席を順に変えつつ、丁寧にくまなく探すことにした」

BJ「そのうち誰かに蹴っ飛ばされて、隠れて見えなくなったペンを、忙しい合間を縫ってまで、何度でもな」

卯月「そ、そんな大したことじゃないですよ! 私の あたまじゃそんな方法しか浮かばなくて…――」

卯月「でも…こんなに時間がかかっちゃったけど、見つかれば、渡せればいいなあって…えへへ…」


卯月「でも…痛みとか、病状って…志希ちゃん、どこか悪いんですか?」

BJ「さて、もう十分だろう? わたしは後回しでかまわんから卯月さんに労いの言葉でも――」

志希「……………っ!!………………うぐっ!!」

   ド  ク ン



  ――――――――――――っ!!



< ドサッ



卯月「     ……… ぇ ?

BJ「っ! くそぉっ!」ダッ

卯月「志希……ちゃん?」


BJ「おいっ、しっかりしろ! おい!」

卯月「志希ちゃん!?どうしたの!?」

志希「… …っ!  …  っあ゛ぅ!!  」

BJ「発作を誘発したか…!?…ここまでの病状悪化を隠していたとは…!」

卯月「志希ちゃん!!ねぇ!!お願いっ!!へんじ――」



志希「    …え がお  っ」



卯月「………え」

志希「 い い  ……に お  ぃ  っが  し て  」

志希「き  み の ………っ サ  ク  ラ ……み たっ   ぃ」

志希「もっ …と  ………っか かん  じて  … ぃき て   っ …………―――――――――」

BJ「!! もっと感じていたい、もっと生きていたい、そうだな!?その言葉だ!!」

BJ「生きたい、と!! その言葉が聞きたかった!! それだけで十分なんだ!!」

卯月「しきちゃん!!! しきちゃぁん゛…!!!」ボロボロ…

BJ「必ず助けてやるっ……卯月さん!! すぐにピノコと清良さんをここへ――」



< バ タ ァ ン!!


武内P「先生!! 遅くなりました!! いまの大声はいったい!?」

清良「ブラックジャック先生!!」

ピノコ「ちぇんちぇー!! カバン と “えーいーでい” もってきたよのさ!!」

卯月「っ!! プロデューサーさん!?」

BJ「! …いちいち気が利く男だな、君は!!」ニッ


BJ「応急処置だ!! いそぐぞ、ピノコ!! 清良さん!!」

清良「はいっ!!」

ピノコ「あらまんちゅ!!」

BJ「車の手配はどうなった!?」

武内P「交通規制で救急病院までの最短ルートを確保しています!! 担架も廊下で待機中です!!」

BJ「よくやった!! あとは病状の最新データさえあれば――」

卯月「!! これ志希ちゃんのパソコン! すっごい数字とグラフと…これって心臓の――?」



――――――――・・・


    バ サ ァ ッ !!



BJ「――死なせはしないぞ、“天才”っ!!」

BJ「このわたしがメスを握る限りは…!!」



――――――――・・・

一ヶ月後 都内某大付属病院


清良「――…あのとき私まで呼び出されたのは驚きました。」

清良「まさか全社緊急伝達が『手の空いているスタッフ全員で “宝さがしin346Cafe”』なんて」クスクス

BJ「やりすぎだ。あとで大目玉食らったそうじゃないか。ちょっと生真面目すぎやしないか、彼は?」

BJ「その上わたしの責任にすりゃいいのに、『先生は部外者だから』と全部ひっかぶっちまった」

清良「…でも、そこがいいところなんです。あの C.P をまとめ上げる、献身的すぎる彼の」

BJ「まったく…卯月さんがついていくのも頷ける。いや、むしろ彼女だからこそ、か」


清良「……そういえば先生、以前聞きそびれた――――


 「『  見つけたよっ!!  』」


志希「ぃやっほ~っ♪ わざわざ遠路はるばるきてくれたんだ~、“先生”?」ノシ < ブンブン!!

卯月「し、志希ちゃん!? あんまり車椅子で暴れないでっ」ワタワタ

BJ「……病院では せめて腹を隠しなさい」

志希「あ、キョーミあるぅ?すっごいでしょ、このドスケベエ□ッエ□パジャマ?」ヒラッヒラ

志希「あたしマトモなの持ってなくてさー “うづにゃん”に貸してもらってんだ~♪」

卯月「エ□くないです!!!! ボタン外して肌蹴させてるだけじゃないですか!!!!」ガァ―!!

志希「ねぇ照れなくてもいいじゃ~ん? BJ先生もぉ、男の子だね~?」ニヤニヤ

BJ「……わたしは君の“開胸”手術を担当したんだが」


ピノコ「ああ゛――~!! ちぇんちぇー!! あたち という もにょ が あいながらぁ!!」ドタバタドタバタ

ピノコ「ちょっと あんたぁ!! そにょ おにゃか を ちまいなちゃーい!!」プンスカ !

志希「あ、ピノコ先輩じゃーん。ちっす」

ピノコ「ちっす じゃないわのよ!!!!」

志希「いーじゃん♪ 先生の一番助手はピノコ先輩でしょー?」

ピノコ「なら なんれ あたち こんきゃい でばん しゅくないよのさ!?」ウヮァ――ン

BJ( 書きづらいし読みにくいらしいんだ)

清良「――…お二人とも、お元気なのは たいへん けっこう。でもね――」



清良「 『 病 院 で は お 静 か に 』 」 ニ ッ コ リ



志希・ピノコ「「 ハ イ 」」

卯月「あ、あははは…」

BJ(……たしかこんな感じだったな、清良さん)


BJ「…で、気分はどうなんだ? “天才”」

志希「悪くない、かな。ま、今んとこもう“絶好調”ってかんじの日はないけどにゃー」ノビー

BJ「君の疾患は特殊なものだ。再発は けっして無いとは言えん。その心臓では――」

志希「でも、あたしはやめないよ、アイドル。病気と一緒、“なっちゃったもんは仕方ないし”、ね?」

志希「これは”あたしって名前の病気”なんだ。ここからどんな変化がでるか、どこまでやれるのか――」

志希「あたしの知性が続く限り記録する。そしてちょっとでも延命させる方法を模索するんだぁ♪」

志希「ふふっ…これから広がる未知のフロンティア、インスピレーションが止まんないねーって♪」

BJ「フッ…いっぱしの『チャーリイ・ゴードン』じゃないか」

志希「相棒のネズミはいないけどー?」

BJ「代わりに “ウサギ” がいるだろう?」

志希「なーるほど♪ にゃはははは」ケラッケラ

卯月「………?」キョロ ←→ キョロ

志希「――……もし…、行き詰まったら、セカンド・オピニオンちょうだいよ。BJ先生」

志希「主治医のあたしが治す “あたし”、その執刀医なんだからね?」ニコッ

BJ「……わたしのヒントは高いぞ?」ニヤッ

志希「いーよ? 体で払うし」

BJ「とっときなさい。これから“長生き”するんだから」


 「じゃーねっ これからうづにゃんにオフロに入れてもらうから♪」

 「え゛っ!!!! お、お風呂ですかぁ!?まだお昼すぎじゃ――」

 「嘘 嘘 ♪ これから心理テストとアンケートの続きをしよっか♪」

 「ええええええ!! 朝から二時間もやったじゃないですかー!?」


――――――――・・・


ピノコ「あにょ ふたり、いがいと うまく いっちぇそうなよのさ♪」

BJ「フフ…まったくだ。それにしてもあんな天才の友達ってヤツぁ、厄介な仕事だよ」

BJ「なんせ突然ふさぎ込むし偏屈で気まぐれなくせ、ああなると手がつけられんのだからな」

ピノコ「? っ にゅふっふふふ しってまちゅ!」ニヨニヨ

清良「ふふふっ… “天才” 外科医の先生が仰るのだから間違いありませんね」クスクス

BJ「え……あ。あぁ、こりゃあ一本とられちまった…」


本編は以上でございます。次回予告はしばしお待ちを。

エンディングテーマ♪ 「黒毛和牛上塩タン焼680円」 Song by Ai Otsuka


次回予告

???「へー、オジサン、ダーツ得意なんだ?」

――――――――・・・

???「ヒッ ヒッ ヒッ お久しぶりですねぇ…」

――――――――・・・

???『卓越した技術を持ちながら、違法営業など――』

ピノコ「…あんた らって あいろる やってゆ おいしゃ のくせに」

――――――――・・・

BJ「―― こんな状態でわたしにオペをやれってのか!?」

――――――――・・・

???「ねぇ、オジサン…あたしってさ、どこに向かってくんだろうね…――――

――――――――・・・

ブラックジャック 
   ✕
シンデレラガールズ

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※※※ カルテNG ※※※

 「『  見つけたよっ!!  』」

卯月「 こ れ 、で す よ ね ぇ… 」 ゆ ら ぁ り …

BJ「………これじゃ天災か」

志希「恐妻じゃないかにゃー」

以上でございます。

今回の内容になんらかの侮辱的・差別的意図を感じる方もいるかもしれません。
でも>>1に悪行を練る脳はないです。ご理解ください 。(テレビ放送並の予防線テロップ)

依頼出してきます。

ピノコのセリフに関しては原作より故・水谷優子さんの耳コピリスペクトが強いです
次からはもうちょっと改善させてみます。ホント適当でごめんなさい

お褒め預かりありがとうございます
実は今回のが処女作で、前回のが二作目だったりします

こんな重い設定かぶせたけど志希は一番のお気に入り
その知性でどんどん延命を成功させると想像しています

あと時系列に関しては
BJは原作では連載時期で数年程度動きがありますが、アニメではほぼ停止状態です
アニデレは春から冬までの一年経過なので基本的にそのどっかかそれ以降が現在に当たります

本SSでは、基本的に書きはじめの時系列表示で“明らかな過去”ってしてなきゃ
“いつまでも現在”のパラレルストーリーとして扱うテキトーな感じでお願いします

作風の抽象性に関しては
前回風と今回風の内容差で好き嫌いが別れることは把握しています
ある意味、そのためにこの2話を並べたところはあるので

あと数話分ほどプロットの書き溜めがありますんで、
それぞれの好きな方に偏りが無いよう心がけていくつもりです
今回風が苦手な方はややこしくてごめんなさい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年10月25日 (火) 09:22:59   ID: thL_ynsO

まえのきらりも良かったしこっちも良かった。

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