【安価あり】男「今回は廃人か…」【R18】 (72)

男「…あぁ、まだ終わんねぇのか」

そう呟きながら、俺はシンナーを吸いつつマスを掻く。

今回は運が悪い……
そもそも、どうして俺はまだ正気なんだろうか
あぁ、そうか……それは多分

男「そうじゃないと苦しまないもんな…」

薄暗い室内にはPCと敷布団一式、コンビニ弁当のゴミと麻薬などの薬類が散らかっているのみ。
あ、それとビールの缶がゴロゴロ。
そんな部屋で俺はただただ腐っているみたいだ。
これが今回の俺。

男「……ん」

もう朝……いや、昼か。
目覚めたのは午後2時。
昨日と同じく運の悪さを呪いながらの一日の始まり。

男「あー……つまんねぇ」

重い腰を上げて、ゆっくりと立ち上がる。
非常にどうでもいい事だが、今日の予定を決めねばなるまい。
行き当たりばったり。
よし、決定。
まずは……

男「さーて、ババァの飯でも食うか」

ボサボサの髪を掻き上げながら、階下へ下りる事にした。

男「……はぁぁ、冷めてる冷めてる」

ババァの用意した朝食ならぬ昼食はやはり冷めていた。
冷凍たこ焼きか。
取り敢えず温めて…

男「ん……? これは」

ババァの置き手紙。

男「内容は……」

手紙母『>>6

手紙母『追記:>>7

怪しい組織に売ることにしました

母も別の組織に出稼ぎに行きます
お互い生きていたらまた会いましょう

手紙母『市民集団・ジャスティスに貴方の身を売ることになりました』

手紙母『詳細はアマミヤルナという子に訊いて下さい』

手紙母『追記:私も同じくクリスタルという市民集団に出稼ぎに行く事になります』

手紙母『お互い生きていたらまた会いましょう… 母より』

男「なん……だと……」

面白い。
だが、恐らくそのジャスティスとかいう組織ではもっと面白い事に巻き込まれるだろう。
多分それを乗り越えれば、今回の廃人体験は終わる。
神様が今回の人生体験で、俺に与える試練が早速見えてきた。
そう思うと俄然やる気が出る。

男「よし、まずは……アマミヤルナとかいう奴を探さなきゃな」

俺はたこ焼きの事など忘れ、コートを羽織ってそそくさと自宅(仮)を後にした。

久しぶりの外の空気。
あくまで今回の人生体験でのことだが。
この人生体験というのは実によく出来ていて、今回俺が憑依した廃人のそれまでの記憶も与えられている。
それでいて、俺本来の人格と憑依した廃人の人格が都合良く化学反応を起こし、己の人格のまま廃人にとっての世界を感じられるという、実によく出来たものなのだ。
つまり、今俺が憑依しているこの廃人は久しぶりに外に出たということになるらしい。

男「あぁ、どうせなら可愛い女の子に憑依したかったぜ…」

自らの不運を愚痴る。
と、その時。

???「じゃ、次は私に憑依する?」

透き通るような女の声。
振り替えると、右眼を眼帯で隠した女が立っていた。

男「あぁ? 何だお前」

我ながらなんて柄の悪い、と思ってしまった。

???「多分、貴方が探している人」

眼帯女は即答した。

男「はぁ…?」

突然俺の愚痴に反応し、突然現れては突然『貴方が探している人』なんて宣う奴に俺の反射神経が着いてこないのも無理はなかろう。

???「私、面倒臭いのは嫌いなのよね。 だから名前と用件だけ言うわ」

彼女の端正な顔立ちに似合わない、海賊風の眼帯をいじりながら眼帯女は続けた。

ルナ「私はアマミヤルナ。ジャスティスにおいて貴方の補佐をする事になってるわ」

と、いう訳で………。
俺はルナに一通り今後の説明を受け、これから暫くの間俺が過ごす部屋に通された。

男「………で」

ルナ「ん、何?」

男「何でお前が俺の部屋にいるんだよ」

そう、この女はそれが当たり前とでも言うように俺の部屋に居座っている。

ルナ「…は? いや、貴方の部屋って事は私の部屋でもあるんだけど?」

男「……はい?」

何という暴論だ。
これがジャイアニズムというやつか。

ルナ「…私と貴方はバディ、だから部屋も同室よ」

ルナ「さっき説明したでしょ…」

涼やかな瞳で睨まれた。

男「え、何それ…聞いてないぞ」

ルナ「バディは基本的に単独行動禁止って言ったでしょ」

男「……いや、だからって部屋まで一緒なのかよ」

ルナ「週に一度の休日以外は同室って事になってるわ」

ルナ「…と、いう訳でこれからよろしく♪」

こうして俺の新生活が始まったのだった。

ジャスティスに入って一週間が経った。
が…しかし、特に仕事がある訳でもなく、同室のルナと与太話をして過ごす日々が続いていた。
ちなみにあの女とは割と気が合うようで、昨晩は深夜まで話し込んでいたりする。
まぁ、それはさておき……


男「今日は休日?」

ルナ「そ、休日」

ルナ「と言っても、ここは毎日が休日みたいなものだけどね」

男「いや、本当にそれだよなぁ…」

俺は苦笑いを浮かべて、ソファーに腰かける。
連られて、ルナも隣に腰を下ろした。

ルナ「で、貴方はどうするの? ここで一日ボーッとしてる?」

男「……うーん、どうすっかなぁ」

折角の休日だ。
いつものようにここで過ごすのもな…

男「今日は>>12をして過ごそうか…」

ルナと親睦を深めるために一緒に出掛ける(デート)

男「そうだなぁ、折角の休日だしちょっと出かけないか?」

ルナ「んー……そうねぇ」

ルナは慣れた手付きで艶のある黒髪を纏めると、ゆっくりと続けた。

ルナ「いいけど…何処か行きたいところでもあるの?」

男「ない」

即答。

ルナ「ふぅん……」

ルナ「じゃあ、私が行きたいところに着いて来てくれない?」

おっと、誘ったつもりが逆に誘われてしまったぞ。
まぁ、最初に誘ったのはこっちだ。
当然快諾する。

男「あ、あぁ…構わないぞ」

ルナ「じゃ、決まりね…それじゃ、着替えたら出かけましょうか」

まぁ、今日はこの女に付き合って親睦を深めるとしよう。

待ってる人いるか解らんがお待たせ
今更だけどss初心者なんで、気になる点があれば遠慮なく言え下さい
ともあれ、続きを書かせてもらおうか…

『心霊カフェ ここからお入り下さい』

その看板は人里離れた、薄気味悪い峠道の脇にひっそりと立っていた。

男「行きたいところってここかよ…」

ルナ「さ、こっちよ」

ルナは俺の質問には答えずにヘルメットを外し、バイクを降りる。
俺は黙って彼女の後に続いた。

峠の脇道を進むと、葉を繁らせた背の高い木々に囲まれた古い洋館にたどり着いた。

『心霊カフェ あなたと霊を繋ぎます…』

洋館の前に立てられた看板にはそうあった。

ルナ「ただいま~」

ただいま?
気になりつつも怪しげな店内に入ると、マスターらしき中年の男が出迎えにきた。

マスター「おぉ…おかえり、ルナ。…ん? そちらの男の子は?」

ルナ「あぁ…同僚の男くんよ、パパ」

パパ……あぁ、なるほど。
ここは彼女の実家、という訳か。

マスター「ほう……中々の好青年じゃないか」

男「ど、どうも……」

本当は廃人なんだが……

マスター「まぁ、娘と仲良くしてやってくれ……よろしく頼むよ」

男「はい、頼まれます」

ルナに連れられ、俺は3階のある一室に案内された。
白と黒と灰。
そんな三色を基調とした部屋は彼女の部屋だと言うが、生活感はまるでなく、簡素なベッド、椅子が二つ、そして机の上には本とノートのみ。


男「………ふぅ」

俺はルナが運んできたレモンティーを啜り、一息つく。

ルナ「この部屋はね、最近まで妹の部屋だったんだ…」

同じくルナもレモンティーを口にし、何やら語り始めた。

男「最近まで…?」

ルナ「えぇ、最近まで」

そこでまた一口。

ルナ「妹……リナって言うんだけど、三ヶ月前に亡くなったの」

男「……」

いきなり重い話か……

ルナ「原因不明、未知の病で手の施しようもなく亡くなった」

男「そ、それは…医学n」

ルナ「あぁ、医学は関係ないわ」

男「…は?」

ルナ「だって、あれは十中八九悪霊の仕業だから」

刹那、時間が止まったような感覚に襲われる。

男「悪霊……だと……」

ルナ「えぇ、そこで……」

ルナは机の上からノートを二冊取ると、こちらを見ずに手渡した。

男「ノート…?」

ルナ「一つは過去にこの村で起きた心霊現象についての記録の一部をまとめたもの」

ルナ「もう一つは…リナの日記よ」

ルナの話によると、この心霊カフェは全国各地の心霊スポット、霊能力者、悪霊使い、その他諸々の霊関係の案内、紹介をしているカフェなのだそうだ。
そんな霊関係の豊富な人脈により、日常的に多種多様な霊と接する機会があって………その為に霊関係のトラブルに巻き込まれたり、悪霊に狙われる事もあるという。
ルナの妹、天水屋リナがまさにそうだったらしい。

リナは悪霊との接し方を誤った為に命を落とした。
そして、リナは悪霊となった、と。

ルナ「あの子は怨念や未練なんかはないわ……ただ悪霊に呑まれて自らも悪霊になってしまっただけ」

ルナは俺の空になったマグカップに、彼女の飲みかけのレモンティーを注いだ。

男「…怨念のない悪霊ってあり得るのか?」

内心恥ずかしかったが、黙ってレモンティーを啜る。

ルナ「あり得るわ。怨みがあるとしてもそれは本人のものじゃなくて、リナを呑んだ悪霊の怨みだから」

ルナは脚を組み替えて、溜め息をついた。

ルナ「だから可哀想なのよ…自分を呪い殺した悪霊に霊になってからも呪われてるなんて」

男「……成仏させてやりたい、ってか」

彼女の飲みかけレモンティーをまた啜るが、何故か味がしない。

ルナ「そう……お願い、手を貸して」

男「……いいけど、俺はド素人だぞ? 役に立たn」

ルナ「私の眼は誤魔化せないわよ」

いつの間にか彼女の眼帯は外れていた。

ルナ「貴方も憑き物の一種……そうよね?」

彼女の紫水晶のような右眼が露になっている。

男「………そうか、お前は心霊カフェのお嬢さんだったな」

ルナはコクリと頷くと、眼帯を右眼に装着し直した。

ルナ「…リナを成仏させてくれたら、次は私に憑依してもいいわよ?」

男「よっしゃ、引き受けた!」

こうして、俺はルナと共にリナを成仏させる事になった。

翌日、早朝。
ジャスティスのアジトでルナと朝食を食べていると……

ルナ「さてと、ここで私から提案があるわ」

男「な、何だ…?」

ルナ「何か今日から新しい習慣を始めようと思うんだけど……」

ルナは俺に卵焼きを一つ寄越しながら続けた。

ルナ「そうね、例えば>>24とか…」

おはようのキス

昨日書けなかった分は不問にしろ下さい
そして今から夕飯までちょろちょろっと続きを書くぜよ

ルナ「例えば、おはようのキスでもやってみない?」

こういう事をさらっというこの女の神経が理解できない。

男「はっはっは…寝惚けてるなら顔を洗ってきな」

ルナ「じゃあ、目を醒ます為にもやらせてもらうわ」

男「いや、それh」

チュッ。
有無を言わさずキス。

男「」

ルナ「じゃ、これから毎朝よろしく!」

男「は、はい……」


こうしてズルズルとルナの思うがままにされていく俺であった。

手紙母『私も同じくクリスタルという市民集団に出稼ぎに行く事になります』

手紙母『お互い生きていたら、また会いましょう…母より』

男「……………」

ハァ、と溜め息を付く。
よく考えたらこれって育児放棄だよな……
いや、ちょっと待て。21歳の息子に育児放棄はないだろう。

男「………いかん、人格が悪魔に支配されるところだった」

正しくは悪魔じゃなくて俺が憑依しているこの男の人格に、だが。
それよりも、この男はいい歳こいて育児放棄だとか…それこそ悪魔にでも支配されてるんじゃないか…

男「はぁ……」

思わず溜め息をつく。

ルナ「あら、柄にもなく感傷に浸っちゃって……どうかしたの?」

声がした方向には、眼帯を付けた西洋人形のような美少女がいた。

男「うわぁっ!!?」

我ながら情けない叫び声。

ルナ「うるさいなぁ……」

男「いや、うるさくさせたのはお前だろうが!」

ルナ「はいはい……で?」

ソファに腰掛けながら、ルナはキャンディをこちらに投げて寄越した。

男「……は?」

飛んできたキャンディを口に放り、ルナの隣に腰を下ろす。

ルナ「いや、溜め息なんかついちゃってたし……悩み事があるなら、相談に乗るわよ?」

男「あ……いや、大した事じゃないさ」

ルナ「なるほど……つまり大した事なのね?」

男「どうしてそうなる……」

ルナ「貴方の考えが……人格が悪魔に支配されてるから?」

男「聞いてたのか……それネタだぞ…」

ルナ「知ってる」

ルナ「なるほど……母親、か」

ルナの声に、彼女がキャンデイを噛み砕く音が混じる。

男「ったく、何処にいるんだか…あのババァは」

ルナ「やっぱり…貴方にも母がいるんだね」

ガリッガリッ。

男「いや、そりゃあいるだろうよ…何なんだ、一体?」

ルナ「羨ましい……」

あ、これは地雷踏んだんじゃ……

男「…………」

ルナ「…………」

ガリッガリッ。

男「……………」

気まずい。

ルナ「………ママ」

ガリッガリッ。

男「……え、えぇっと」

この場から逃げ出したい。

ルナ「……ママ、まだそっちに…」

ガリッガリッ。

男「…あ、あの」

ルナ「……まだ、ママのところに行けない私を許して…」

ガリッガリッ。

男「お、おい…」

まずい、相当な地雷を踏み抜いたようだ。
何とか落ち着かせなければ……
どうする? >>32

強く抱きしめる

ルナ「きゃっ…」

男「……お前には母に代わる味方がいるぞ」

俺は、尚もキャンディを噛み続ける彼女に寄り添い、抱きしめた。
少女は俺の腕の中で、華奢な体を震わせ続ける。
恐らくこの世にはいないであろう母を求めて。

ルナ「ぐすっ……うっ…ママぁ……」

母親をあまり大事にしてこなかった俺。
何らかの理由で母親がいないルナ。

ルナ「ママ、ママぁ…ひっく…」

俺は案外恵まれていたのかもしれない。

男「…お前は何も心配しなくていい」

ルナ「うっ…うぅぁ…っ…」

男「よしよし…辛かったな」

赤子をあやすように髪を優しく撫でる。

ルナ「私を…置いて行かないで……ママ…」

ルナ「置いて行かないでよぉ…ぐすっ…」

右眼を覆う眼帯の隙間からも光るものが垂れている。

男「……お前は強い子だ、お前は強い子…」

ルナ「うあぁぁん!!」

男「…………」

俺は彼女が落ち着くまで、抱きしめて慰め続けた。

ルナ「……さっきは見苦しいところを見せちゃったわね」

彼女の眼はまだ赤く、涙の跡が残っている。

男「…いいって事よ」

ルナ「うん…ありがとう」

俺達は各々のベッドに横たわると、枕元の電灯だけ残して消灯した。

男「…さ、今日はもう寝よう。明日も早いし」

ルナ「待って……」

男「あぁん?」

ルナ「貴方にはママの事、話しておきたいの…」

男「…………」

ルナ「…男くん?」

男「…黙って聞いててやるから、話せ」

ルナ「あ……うん」

ルナの母、天水屋レナはルナが6歳の時に27歳の若さで亡くなったらしい。
こちらもまた悪霊に呪い殺されたそうだ。
それもリナを殺した悪霊と同じ霊に殺された、と。
ただ、同一の悪霊に呪われて死んだリナと大きく違うのは成仏できた事。


訂正!

ただ、同一の~(中略)~成仏できた事。
ルナの話をまとめるとこんなところだ。

に訂正。すまん。

ルナ「これ……」

ルナは右眼を常時覆っている眼帯に手を掛けると、静かに外した。

ルナ「この眼帯はね…ママの形見なの」

そして右眼から外されたそれを、掌に乗せると慈しむように撫でる。

男「……そうか」


ルナは暫く眼帯を撫でていたが、何を思ったのか深呼吸をすると枕元に眼帯を置いて………
次の瞬間、俺は唖然とした。

男「おい……どういうつもりだ」

彼女が着ていたものが次々と床に落ちていく。

ルナ「…言われないと解らない?」

控えめな胸を覆っていたブラが外れ、小ぶりで綺麗な胸が剥き出しになる。

男「いや、どうしてこうなった」

ルナは俺の問いには答えず、黙って脱衣を続ける。
遂に体を覆うものは下着のみになるも、構わずそれにも手をかけ………一気に下ろし、脚から抜き取った。

男「お、おい……」

とうとうルナの体を覆う布が無くなると、彼女は自分のベッドから1mほど離れた俺のベッドに入ってきた。

今、俺の隣で一糸纏わぬ美少女が色っぽい視線で俺を見つめている……

ルナ「…………」

男「な……何か言えよ」

ルナ「私を抱いて…」

男「…………」

一応エロシーンカットするかしないか、聞いておきたい
>>40>>44で多数決にします

1,カットする

2,カットしない

R板でなに言ってだとっとと書けたろう様ァ!(土下座)

ルナ「…………」

ルナは無言で抱きつき、無言で俺の着衣を解いてゆく。

男「お……おい…」

さっきから俺はおいおい言いながら、成すがままにされているだけ………
その上、形の上では抵抗しつつも、股間に立派なテントを作っている自分が情けなくなってきた……

ルナ「……………」

そして………

遂に俺のブリーフが宙を舞った。

そして、枕元の灯だけが点いた薄暗い夜の一室で、男女は生まれたままの姿の互いを見つめあう。

なんて美しいんだろう。
そして、なんて気まずいんだろう。

気まずいのは俺が童貞だから?

それもあるだろうが…いや、200%くらいはそれなんだけど………

ルナの裸体を見て美しいと思いつつも、気まずく思ってしまうのは俺がルナを、ある女と重ねて見ていたからだろう。

俺がこの体に憑依する前の、そのまた前に憑いた女の妹。

ルナは何処かその“妹”に似ている。

俺は“妹”を抱くことに抵抗を感じているんだ。
それでも俺がルナに抵抗せずにされるがままだったのは、ルナとの同棲生活で長らくオナ禁状態だったのと、ルナの美しさのなせる業だろう。

それ故に、俺からは手を出せない。
ルナに抵抗はしないが、自分から体を求めることはできない。

だから、ルナが俺を押し倒して求めてくるのを待っていたが………

ルナはただ裸のまま、何もしてこない。
暫く俺達は互いの裸体を見つめ合っていたが…………


ルナ「………ごめんなさい」

確かにルナはそう言った。
よく観察すると、俺の体を見ているようでルナの視線はずっと宙を見ていた。
誰に謝ったんだろう。
少なくとも、彼女を見る限り俺に謝っているのではなさそうだが…

ルナ「…っ!」

声にならない何かを漏らし………

ルナは俺を押し倒した。

ルナ「……んっ」

熱い口付けとルナの舌と共に、口内へ僅かに甘い汁が流れ込んできた。

ルナ「んん…ちゅ…っ…」

口内で互いの唾液が混ざり合う。

ルナ「んぅ……あ…はむっ…」

ルナにこれだけ求められているにも関わらず、俺は彼女の体を求めない……つもりだったが、そろそろ耐えられなくなってきた……

ルナ「ちゅ…んん…れろ……ぁ…」

ルナは“妹”に似てるだけで、“妹”とは別人だ。
何を躊躇う必要があろうか。

ルナ「んっ…ちゅるっ…んぅっ…」

その上、“妹”は俺が憑依した女の妹であって、俺と血の繋がりはない。

あぁ、もう辛抱たまらん!!

ルナ「ん、ちゅ…!?」

俺はルナを一旦引き剥がし、押し倒した。

ルナ「お、男くん!?」

男「もう我慢できん……」

ルナ「ふ…ふふっ、やっとやる気になったわね…」

男「あぁ……やる気満々だ」

ルナ「男くん……」

男「…ん?」

ルナ「は、早く…」

疲れてる時の謎のテンションで書いたけど、これはダメだな…
キリが悪いけど、ちょっと休憩してきます

既にルナの桜色の女陰からは溢れんばかりの淫液が滴り、シーツに染みを作っていた。
そして我が息子は天に届かんばかりのバベルの塔と化しており、互いに合体の準備は万端のようだ。

この愚かで傲慢な息子には、神様仏様、じゃなくてルナ様の快楽の制裁で小さくなってもらおう、うん…そうしよう。

男「そろそろ……挿れるぞ」

バベルの先端を彼女の雨雲に押し当てる。

ルナ「う、うん……」

そのままゆっくりと腰を突きだし………………

ルナ「あ…ぐっ……」

何かを突き破る感触。

ルナ「…あ、んんぁっ…」

しかし、俺は童貞卒業の興奮の余り、彼女の純血がシーツを紅く染めているのに気付かなかった。

ルナ「あ……うっ」

狭い膣口をバベルが押し開き、奥へ奥へと突き進む……

男「はぁ……はぁ…」

計らずとも長いオナ禁生活が効いて、挿れただけで出てしまいそうだ……

ルナ「お、男くぅん……」

ぎゅっ…

首の後ろに手を回され、体が更に密着する。

男「はぁ…はぁ、…な、何か?」

言いながら、ゆっくりと腰を振る。

ルナ「あ、あぁっ、あんっ…貴方に会えて……んっ、良かった…あんっ…大好き」

これがだいしゅきホールドというやつか。
実際にされると最高に興奮するな……

ルナ「あふっ……男くぅん…好きよ、愛してるわ…んんっ…」

男「お、おう…解ったけど急に締まりが……」

ルナ「あんっ……男くんっ! んぅ…はぁ、はぁ…」

男「はぁ、はぁ、ぐっ…いかん」

ま、まずい……
もう出てしまいそうだ……

今にも出そうになりつつ、興奮の余り腰の打ち付けが激しくなる。

ルナ「くっ…あぁん、んんっ、あんっ、あっ、あんっ…お、男k」

男「あぁっ…うっ」

俺は溜まりに溜まった精を堪えきれずに、あっさりと撃沈してしまった…

それからは日を重ねる毎に、俺とルナはまるで夫婦のようになっていった。

勤務時間中は何の仕事がある訳でもなく、ただアジトの部屋でルナと他愛ない話をし、休日は彼女の実家『心霊カフェ』で過ごし………
週に一度は体で愛を確かめ合う日々。
そんな日常が半年、一年、一年半と続く頃には俺達に双子の姉弟が産まれた。

娘にはセナ、息子にはセトと名付けた。
それはそれは可愛らしい子供に恵まれ、俺は家族四人でいつまでも幸せに暮らしていけると盲目的に信じていた。


俺はある時、妻・ルナと初めて結ばれた日に、彼女が言った言葉の意味を知る事になった。

『ごめんなさい』

それを誰に言っていたのか、俺は2年近くずっと解らなかった。

が………それはひょんな事から解る事になるのだった。

セナとセトが産まれてからというもの、俺はルナに勧められて母のいる市民集団『クリスタル』の捜索に明け暮れていた。
当然、ルナは子育てがあるので俺一人で母を捜す訳だ。
義父である心霊カフェのマスターにも、心霊関係の人脈を使って協力して貰ってはいるが………
未だ何の手がかりも掴めない日々が続いていた。


そして、今日もまた何の情報も得られずにアジトに帰宅。

セナとセトが産まれてからというもの、俺はルナに勧められて母のいる市民集団『クリスタル』の捜索に明け暮れていた。
当然、ルナは子育てがあるので俺一人で母を捜す訳だ。
義父である心霊カフェのマスターにも、心霊関係の人脈を使って協力して貰ってはいるが………
未だ何の手がかりも掴めない日々が続いていた。


そして、今日もまた何の情報も得られずにアジトに帰宅。

セナとセトが産まれてからというもの、俺はルナに勧められて母のいる市民集団『クリスタル』の捜索に明け暮れていた。
当然、ルナは子育てがあるので俺一人で母を捜す訳だ。
義父である心霊カフェのマスターにも、心霊関係の人脈を使って協力して貰ってはいるが………
未だ何の手がかりも掴めない日々が続いていた。


そして、今日もまた何の情報も得られずにアジトに帰宅。

すまん、ミスって連投してしまった……orz

一度書き込んだら、とりあえずリロードするとええぞ

>>57
ありがとう、そうする

男「ただいま」

ルナ「あ、お帰りなさい」

セナ「うー!」

俺の帰宅に愛娘が瞳を輝かせる。

男「おぉー、セナ! ただいま!」

セナ「うふ~ん」

まだ赤子だというのに……どこで誘惑なんて覚えたんだ…

男「よしよし、セナはセクシーだなぁ」

セナ「うふ~ん」

セト「うふ~ん」

男「お前は…アッーな方向に進まないか心配だ…」

男「……ん?」

カキカキ…パサッ…カキカキ…

男「んん……」

深夜2時。

カキカキ…カキカキ……

隣にいる筈の妻がいない………が、彼女は何処かへ消えてしまった訳ではなく

ルナ「…………」

手元だけを照らすランプと共に一人机に向かっていた。

男「…………」

俺は直感的に声をかけるのを躊躇った。
しかし、俺は彼女の挙動からは眼を離さなかった。

男「…………」

先程の物音の正体はその手元を見れば、解る。

ルナ「…………」

あれはペンを走らせる音だ。
その証拠に彼女はペンを確かに握っている。

カキカキ……カキカキ……

ルナ「…………」

男「…………」

俺は結局、彼女が書き終えるまでじっと見守っていた。

リナ『姉さん…』

ルナ『リナ……無念だわ』

リナ『あいつを…ママの敵を、とれなかった…』

ルナ『いいの、いいのよ…リナ』

リナ『つ…次は……ごほっ、ごほっ、ぐっ……あぐっ…ね、姉さ…』

ルナ『! 喋らないで!』

リナ『ね…姉さんが…狙われる、かも…』

ルナ『リナ、大丈夫よ! 姉さん、ここにいるから!』

ルナ『姉さんはここにいるわよ! だから……』

リナ『ふふ、姉さん……私、もう解ってるわ……』

ルナ『…!!』

リナ『でも、死ぬ前に…姉さんの顔を見れて……良かった……大好きだよ…』

ルナ『私も、姉さんもリナの……リ…ナ……』

リナ『』

ルナ『リナ、私から離れないで…お願いだよ……リナ…』

ルナ『ずっと私の側にいて……何なら私の体を貴女に譲ってもいい!』

ルナ『生きて……! お願い…』

リナ『あ……ぅ、ね…ぇ…ん…』

ルナ『リナ!』

リナ『姉さ…ん……ごめんなさい…』

ルナ『……リナ』

ミス

×リナ『姉さん…』

×ルナ『リナ……無念だわ』

じゃなくて

○リナ 『姉さん……無念だわ』

○ルナ『リナ……』

に訂正! よろしく!

それからもルナは時折、手紙を書いていた。
何度か誰に書いてるものなのか聞いてみたけれど、すぐに話を反らされてはウヤムヤになっていた。

俺も相変わらず母の行方を掴めないままだったが、ルナや娘達と過ごす日々は充実していた。

だけど、ある日を境に娘のセナに異変が起こった。

男「セナの様子はどうだ?」

ルナ「……今は落ち着いてるけど、油断はできないわね」

男「そうか…ご苦労様」

ルナ「ん…」

ルナ「ところで…ちょっと提案があるんだけど」

男「…提案?」

ルナ「うん…私ね、思ったんだけどあの子…医者よりも霊能力者に見せたほうがいいわ」

男「どういうk…まさか」

ルナ「そう……察しの通り」

男「例の悪霊か…」

ルナ「…とにかく、悪霊が本気になる前に…出来るだけ早く対処して貰わないと大変な事になるわ」

男「しかし霊能力者って言っても…あ、そうか」

男「お前の親父さんのところに行けばいいんだったな」

ルナ「うん、もうパパには連絡してあるわ」

ルナ「ママ、リナ、セナ…私達を苦しめてきた悪霊を今度こそ仕留めましょう」

男「あぁ!」

翌日、ルナの実家『心霊カフェ』の前にいたのは……

男「か、母さん!?」

母「久しぶりね、男」

母「ん? アンタ男…?」

男「あぁ、そうだけど…いや、どうしてここにいるんだよ」

母「あ…えっと、孫の顔が見れると聞いて飛んできたんだよ、セナちゃんとセトくんだっけ?」

男「あ、あぁ…」

セナ「うふ~ん」

セト「Zzz……」

母「はいこんにちは~、貴女のお婆ちゃんだよ~」

セナ「うふ~ん♪」

母「ふふ、とっても可愛い孫だこと」

母「それにルナちゃんも大きくなったわねぇ、覚えてる? おばちゃんの事」

ルナ「え、えぇっと…」

母「まぁ、覚えてないのも無理ないか」

ルナ「あ、あの…それでお母様はどうしてここに?」

男「そうだよ、何でここが解ったんだ」

母「さっき言った孫の顔を見に来たって言うのは半分本当…」

母「今日は依頼でここに来てるのよ」

男「まさか母さんが霊能力者だったとは……」

母「アンタにはあまり知られたくなかったから隠してたけど…」

母「ま、バレちゃったものはしょうがない」

母「さ、ちゃっちゃと終わらせるわよ」

ルナ「お願いします…」

セナ「うふ~ん」

母「はいはい、え~っと…可愛い孫に憑いてる悪霊さんは……」

母「これは……相当厄介なのに憑かれたわねぇ」

母「悪霊の残り香だけでも凄まじい」

男「それを何とかするのが母さんの仕事なんだろ?」

母「解ってるわよ」

それから暫く母さんはセナの身体から悪霊を祓おうと奮闘していたが……

母「う~ん…これはちょっと難しいわね」

男「おいおい…頼むよ母さんマジで」

母「って言われても、悪霊の本体が身体に憑いてる訳じゃないから難しいのよ」

男「本体が憑いてない?」

ルナ「どういう事ですか?」

母「うん、さっきサラッと言った残り香があるから悪霊が憑いてるのは確かなんだけどね」

母「ただ、本体がセナちゃんの身体から一時的に離脱しちゃってるのよ」

男「成仏させる対象が戻ってくるまで手が施せないってか」

母「そういう事よ…しかし、どうしたものか」

男「う~ん、多分…セナに他の霊を憑かせれば戻ってくるんじゃねぇのか?」

母「それだぁっ!!!」

ルナ「えぇっ!?」

母「それなら獲物を横取りされたと思った悪霊が全力でセナちゃんを奪い返しにくるはず!!」

ルナ「あわよくば霊同士で共倒れになる訳ですね」

母「そういう事よ! でかしたわ男!」

男「あ、あぁ…あ、でもさ、自分で言っといて何だけど」

男「セナを横取りされた事に悪霊が直ぐに気付いてくれるんだろうか」

母「えぇ、それなら大丈夫」

母「あれだけ霊気の強い悪霊なら、遠隔地にいても自分の残り香を感知できるはず」

母「そこに他の霊気が混じったりでもすれば、直ぐに解るはずよ」

男「な、なるほど…」

母「じゃあ、早速他の霊を挑発して呼び出すわよ」

セナ「うふ~ん♪」

お久しぶりです
今日は休みなので朝から書きます
ひとまずお休みなさい…

セナ「う、うふ~…ん…」プルプル

ルナ「セナちゃん…」

男「……」

母「近くにいるわね…でも大丈夫よ、私達は黙って状況を見守りましょう」

男「…あぁ」

母「………」

セナ「うふぅぅんん…」

ルナ「………」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom