Ｐ「今回の議題は言うまでもなく、フマジメネコチャン…つまりみくにゃんの不良化についてだ」

みく「あ、あれは撮影であって不良になったわけじゃないにゃ…」ｱﾀﾌﾀ



ｻﾞﾜｻﾞﾜ…ｻﾞﾜｻﾞﾜ…



Ｐ「心当たりがある者は速やかに手を上げて欲しい」

みく「Ｐチャン？Ｐチャン聞いて？みくは不良になってにゃいよ？」

ｽｯ…



Ｐ「やはり一番の情報通は既に何かを掴んでいるか…のあ」


のあ「恐らくは、私達のイジリに慣れを感じてしまったのが原因ね」ﾌｧｻｯ

みく「イジリって言ったよこの人」



ｻﾞﾜｻﾞﾜ…ｻﾞﾜｻﾞﾜ…




Ｐ「…慣れた？」

のあ「人は誰しも似たような刺激を受け続けるとそれを感じなくなるもの…それが今回のフマジメとして浮き出てしまった」



Ｐ「…確かに。葵が自然と魚が食べれるように魚の味がしない魚肉ハンバーグをみくに出しているように、慣れも過ぎれば飽きとなり心を荒らすと言うことか……」ﾌﾑ…

みく「ちょっと待って初耳なんだけど？」




※アレルギー持ちの人には命に関わるので絶対に止めましょう

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…ｻﾞﾜｻﾞﾜ…


Ｐ「他にはないか？」

みく「Ｐチャン？なんで頑なに無視するにゃ？」

ｽｯ…



Ｐ「アーニャ、意見を聞こう」

アーニャ「ダー…」



アーニャ「みくは…寂しいんだと、思います」


Ｐ「寂しい？」



ｻﾞﾜｻﾞﾜ…ｻﾞﾜｻﾞﾜ…



アーニャ「猫耳しかアイデンティティーの無いみく……色々な猫耳ユニットを作っても、美味しい所だけ奪われて置いていかれてしまう哀愁的疎外感が産んでしまった悲劇なのでは……と」

みく「色々言いたいけどあーにゃん日本語誰から習ったにゃ？」

Ｐ「哀愁的疎外感…か。今度は七海と肇に頼んで『フィッシング ウィズ 前川』を結成してみるか」ﾌﾑ…

みく「ﾌﾑじゃないにゃ」

Ｐ「他に……」




ｽｯ…



Ｐ「…聞かれる前に手を上げるか、蘭子」

蘭子「…我が欲に負けし罪課なり」ｼｭﾝ

みく「………？」



アーニャ「………？」

のあ「端的に言えば『私のせいです』でOKよ」

アーニャ「！？」



ｻﾞﾜｻﾞﾜ…ｻﾞﾜｻﾞﾜ…


Ｐ「…嘆きし堕天の音色を我に聞かせ」

のあ「『話を聞かせてくれ』」

蘭子「自由を謳歌す飼われし猫の化身となりし時、前川の心根を手折った罪悪…それを勝鬨とし愉悦な笑みを浮かべし大罪こそが元凶の一端であるだろう」

のあ「『にゃんにゃんゲームで勝ち誇っちゃったのが原因かも』」

Ｐ「にゃんにゃんゲーム？……ああ、アレか」

みく「のあにゃんの通訳といいＰチャンの熊本弁といい、言いたいことは色々あるけど取り合えず前川呼びをやめるにゃ」


※にゃんにゃんゲームは劇場２０１話参照





Ｐ「…笑止なり、黒翼の姫君」

のあ「『それは違うぞ、蘭子』」

蘭子「！？」



Ｐ「降り掛かりし火の粉を払うに何の咎めがあろうか。装飾を付けし前川の自傷自刃に憐れむは理の外れなり」

のあ「『自分から勝負を仕掛けて負けただけでは飽きたらず土下座までして赦しを請う姿はもはやコラ素材の１つ…自業自得ではあれ胸を痛める事は無いわ』」

蘭子「！！」ﾊﾟｧｧｧｧ!

みく「のあにゃんもっとマイルドな通訳をしてほしいにゃ。…あと前川呼びやめるにゃ」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…ｻﾞﾜｻﾞﾜ…



Ｐ「さ、他には？」

みく「なんかもうあんまり聞きたくないにゃ…」

ｽｯ…



Ｐ「…李衣菜はアニメの出演でユニットを組んでいたな」

李衣菜「…もしかしたら、その時の事が溜まってたんじゃないかな…って」ｼｭﾝ



ｻﾞﾜｻﾞﾜ…ｻﾞﾜｻﾞﾜ…



みく「李衣菜ちゃん？みくはそんな事気にしてないにゃ…」



李衣菜「ダンスやボーカルではなくゲームで卯月ちゃん達に美嘉さんのバックダンサー出演権を賭けた後ボロ負けした姿が惨めだった事も、喫茶店に立て籠ったみくにロックだなと思いながらも内心ドン引きしてた事も、一緒に立て籠った年下二人の女の子に先を越されてデビューされた時に憐れだと思った事も……全部見透かされてたんじゃないかなって」ｼｭﾝ

みく「なんで古傷抉るかにゃ？」



Ｐ「…まあ、立て籠りの主犯を真っ先にデビューさせたら角が立つからしょーがねーだろ」

のあ「莉嘉達は幼いし共犯の立ち位置だから先にデビューさせて同じ事をさせないようにする布石でしょうね」ﾌｧｻｯ

アーニャ「あー…バックダンサー、交代したら一番困るの…美嘉さんだったのでは？」ｷｮﾄﾝ

蘭子「で、あるな」ｳﾝｳﾝ

李衣菜「指名した人達と違う人が来たらそりゃ困るよねー」ﾊﾊ…





みく「」

Ｐ「さて、最後の１人は…」ﾁﾗｯ




ｽｯ…



未央「あのー…なんで私までここにいるのかなー…って」ｵｿﾙｵｿﾙ

Ｐ「ちゃんみおは誰とでも仲良くなってるから何か知ってるかなーと」

未央「誰がちゃんみおやねん」ﾋﾞｼｯ!


のあ「…ツッコミと関西弁まで扱うなんて、益々みくの立ち位置が揺らいでいくわね」ﾎﾞｿｯ

みく「にゃんで！？」ﾋﾞｸｯ!!




未央「んー……今までの話を聞いた感じからしてなんだけど……」ﾁﾗｯ

みく「？」











未央「みくにゃんが不良(性格)になったんじゃなくて、元々不良(ポンコツ)だったんじゃないかな？」

みく「おう表に出ろ」




全員『あー……』

みく「あー…じゃないにゃ」

Ｐ「よし、全員一致でみくがポンコツニャンドロイドって事が決定したので今日の会議は終了する」ﾊﾟﾝ


ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ



みく「……もう、好きにするにゃ…」ﾄｵｲﾒ













Ｐ「…では引き続き、『スターライトステージに高峯のあが引けない不具合を運営に報告する会議』を焼肉屋で始めたいと思う」

みく「それは不具合じゃなくてＰチャンの運だにゃ」









この後みんなでめちゃくちゃ焼肉を食べた。



終わり