【ミリマスSS】杏奈「プロデューサーさん、お母さんみたい…」百合子「確かに」 (39)


百合子「……」ペラ

杏奈「ん、百合子さん…勉強中?」

百合子「杏奈ちゃんおはよう。教科書は出てるけどちょっと他の本読んじゃって…あはは…」

杏奈「…わかった。じゃあ杏奈、ゲームする…ね?」

百合子「あっ、一緒にやる?」

杏奈「ん…、本がひと段落したらでいい…よ?」

百合子「それじゃあそうさせてもらおうかな」

杏奈「……」カチッ

百合子「……」ペラ


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杏奈「……」カチカチ

百合子「……」ペラ

P「お、杏奈」

杏奈「あ、プロデューサーさん…」

百合子「え」

P「ん?」

杏奈「?」


P「百合子ぉ!お前今日こそテスト勉強するってさっき意気込んでたじゃないか!」

百合子「こっ、これも勉強です!」

P「どう見ても違うだろ!今回のテストに『推理』なんて科目無いだろうが!」

百合子「これは…そう!数学的思考力を鍛えるために…」

P「ほうほう、じゃあ鍛え上げられた数学的思考力を見せてもらうためにこの問題を…」

百合子「数学の勉強してると推理小説読みたくなりません?」

P「ついに白状したな!ちゃんと勉強しなさい!」

杏奈「……」カチカチ


P「杏奈も!」

杏奈「!?」ビクッ

P「この前のテスト結果見て『…杏奈、明日から本気出す…ね?』って言ってたの覚えてるからな」

杏奈「…うっ」

P「っていうか勉強してる人の横でゲームしない!気になっちゃうでしょ!」

杏奈「…でも、それは」

百合子「それは私が『本読んでるだけだから良いよ』って言ったから杏奈ちゃんは悪く無いです」

P「開き直るな百合子ぉ!」


P「たまには杏奈もちゃんと勉強しなさい!勉強道具は?」

杏奈「…無いです」

P「じゃあ前に静香が翼に渡して放置されてる英語の問題集があるからそれをやろう!そこの棚に入ってるから」

杏奈「……」

P「返事は?」

杏奈「……はい」

P「はいここ座る!百合子は一学年上だから全部分かるだろ?分からないことがあったら百合子に聞くように」

百合子「えっ」

P「30分後にお菓子持ってきてあげるからそれまでは頑張ろうな」

杏奈「…はーい」

P「じゃあ俺は向こうで仕事でしてるから」


百合子「……」カリカリ

杏奈「……」

杏奈「プロデューサーさん。お母さんみたい…だね」

百合子「巻き添えみたいになっちゃってゴメンね?」

杏奈「ん、大丈夫…。杏奈も悪い、から…」

百合子「なんで勉強してると他のことしたくなっちゃうんだろうねー」

杏奈「全然、わかんない…から?」

杏奈「百合子さん、ここわかんない…」

百合子「えっ!私も英語得意じゃなくて…。外人の作家のサインとかなら読めるんだけど…」

杏奈「なにそれ…すごい…」


百合子「ハリーポッターの作者のJ. K. ローリングとか有名だよね。確かこんな感じで」スラスラ

杏奈「百合子さん、かっこいい…ね」

百合子「え、そ、そうかな!?あと赤毛のアンのモンゴメリとかも書けるよ!こんなこともあろうかと練習してたんだ!」スラスラ

P「全くお前ら、30分も集中力が持たないのか」

百合子「ひえぇ!すみません!」

杏奈「…ごめんなさい」


P「コーヒーとお菓子持ってきたぞ。砂糖とミルクは自分で入れてな」

百合子「…ありがとうございます」

杏奈「…ありがと」

P「お前ら仲良すぎか。別々に勉強した方が集中できそうだな」

百合子「すみません、真面目に勉強しますから!」

杏奈「…杏奈、1人になったらゲームしちゃう…」

P「杏奈お前そんな重病だったのか」


P「しょうがないな、ちょっと資料まとめる仕事があるから俺もここでやるよ」

百合子「えっ!プロデューサーさんも一緒に勉強を!?」

P「俺は仕事なんだけど」

杏奈「百合子さん、嬉しそう…」

百合子「そんっ、そんなこと無いよ!むしろサボれなくなって残念だなって!」

P「こら」コツン

百合子「痛っ!すみません冗談です!」

杏奈(…ほんとに嬉しそう、だな)


百合子「……」カリカリ

杏奈「……」カリカリ

P「……」カリカリ

百合子「あのー先生、ここ分からないんですけど」

P「誰が先生だ…まぁ見せてみな」

百合子「この式解けなく無いですか?」

P「あーまた因数分解ミスってる」

百合子「えっ!どこですか?」

P「こっから後戻りして確認してみな」

百合子「はい!先生!」

P「だから」

杏奈「……」


杏奈「……」

P「はい杏奈スマホ見ないー」

杏奈「…うっ」ドキッ

百合子「えっ!?なんで分かったんですか!?まさかプロデューサーさんは千里眼の(以下略)」

P「いやー学校の先生の気持ちが分かるわー。正面から見てたら目線でわかる」

P「全く…俺も別にお前らが憎くてやってるわけじゃないんだぞ」

杏奈「なんかプロデューサーさん、お母さんみたい…だね」

P「ぐっ、まだそんな歳をとってはいないハズなんだが…」


prrrrr

小鳥「はい、765プロダクション事務所で…はい、お世話になります」

小鳥「プロデューサーさん、お電話です」

P「はい、ありがとうございます」

P「ちょっと席外すけどサボるんじゃないぞ!」

百合子「はーい…」

杏奈「はい…」

小鳥「2人とも勉強中?偉いわね」

百合子「はい、プロデューサーさんにお母さんみたいに叱られちゃって」

小鳥「プロデューサーさんがお母さんなら私は近所のおばさんかしら、ふふっ…」

杏奈「……」

百合子「……」

小鳥「黙らないで!悲しくなるから!」

杏奈と百合子の日常もきたか、ありがてぇ
一旦乙です

>>1
望月杏奈(14)Vo
http://i.imgur.com/KFXRivd.jpg
http://i.imgur.com/m6Y8Lf2.jpg

七尾百合子(15)Vi
http://i.imgur.com/MeJaqUS.jpg
http://i.imgur.com/CEh5FgW.jpg

遅くなりまして。再開します。


小鳥「あ、そうだ。ちょうど頂き物のお菓子が余ってたからちゃんと勉強してる二人にあげるわね」スッ

百合子「あっ・・・、ありがとうございます」

杏奈「百合子さん?」

百合子「いや、さっきもお菓子食べたけど・・・まぁ大丈夫だよね」

杏奈「・・・?」

小鳥「よいしょ。私もちょっと休憩にするわね」

百合子「カステラ!うぬぬ・・・」ムニムニ

杏奈「・・・百合子さん、お腹痛い・・・?」

百合子「なんでもない・・・なんでもない・・・」

小鳥「百合子ちゃん若いから気にしなくて大丈夫よー」

P「ちなみにちゃんと頭を使ってると脳でカロリーが消費されて痩せるらしいぞ」

百合子「それは嘘です!それなら常に本を読んでる私がカロリーに悩むはずがありません!」

杏奈「百合子さんもゲームダイエット・・・する?」

P「勉強する発想を持とうよ・・・」


P「俺も頂きますね。とりあえずいったん休憩ってことで」

小鳥「どうぞどうぞ。プロデューサーさんの分のコーヒー淹れてきますね」

P「ありがとうございます」

P「息抜きも大切だけど、やるときはやる。メリハリが大事だ。」

P「休憩もちゃんと時間を決めてすること。とりあえず今は20分後に勉強再開しような」

小鳥「プロデューサーさん、ほんとにお母さんみたいですね」

P「小鳥さんまで・・・やめてくださいよ」

百合子「プロデューサーさん改めお母さん」

杏奈「・・・Pママ」

P「やめろぉ!」


杏奈「・・・」モグモグ

百合子「・・・美味しい。」モグモグ

P「ん、少しは進んでるみたいだな。」

百合子「因数分解って人生で使うこと無いですよね」

杏奈「杏奈も・・・、日本人だし・・・」

P「勉強したくない中学生のよくある言い訳がこちら」

小鳥「あるあるですね」

百合子「もう数字見たくないです!私は現代文の勉強に移ります!」サッ

P「休憩中はいいけどさ」

杏奈「・・・杏奈も、ゲームの勉強する・・・ね」サッ

P「杏奈はもう少し言い回し考えような」


小鳥「懐かしいですねー。私も学生のときは『なんで勉強なんてしないといけないの!』って言って反抗してました」

P「まぁ、誰でも一度は通る道ですよね」

P「そして数年後に『あの時もっと勉強していれば・・・!』ってなるところまでがテンプレです」

杏奈「・・・そうなの?」

百合子「・・・」ペラ

P「やっぱりこの歳で勉強すると頭に入らなくて大変だしなー」

P「学校の選択とか、どうしても悔いが残ってしまうことあるし」

杏奈「・・・わかった。ムムム・・・」

P「お?」

杏奈「杏奈、アイドルモードで勉強もビビッと頑張るよっ!」

P「おおっ!その意気だ!よしじゃあ休憩終わりでもう少し頑張ろう!」

杏奈「うんっ!じゃあ杏奈、英語の勉強しちゃいます!」

百合子「・・・」ペラ

P「百合子も頑張ろうな」

百合子「私にはこの物語の終わりを見届ける義務があります」

P「こら年上」


杏奈「・・・」スー

P「電池切れ早くない?」

百合子「寝てる杏奈ちゃん・・・可愛いですね」

P「まぁそこは否定できないけどさ。ブランケット持ってこよう」

小鳥「あ、私が」

P「良いです良いです。私たちもそろそろ自席に戻りますかね」

小鳥「そうしますか」

P「百合子はあとどれくらい頑張る?」

百合子「うーん、10分くらいですかね」

P「30分か、わかった」

百合子「プロデューサーさんの鬼!悪魔!いじめっこ!」

P「このひどい言われようである」


杏奈「・・・」スー

百合子「・・・」スー

P「えぇ、この短時間で寝ちゃったの」

P「しょうがないな。百合子にも何か掛けるものを持ってきてあげるか」ファサ

杏奈「・・・ん」

P「まったくこいつらは・・・ほんとに子供みたいだな」

杏奈「・・・プロデューサー、さん・・・?」

P「ん、寝てていいぞ杏奈」

杏奈「・・・」

杏奈「・・・杏奈ね」

P「ん?」


杏奈「勉強もアイドルもまだまだだけど、頑張る・・・ね」

杏奈「・・・だから、これからもお願い・・・します。」

P「杏奈・・・お前・・・」

百合子「ん・・・寝てる杏奈ちゃん可愛い・・・」

P「百合子・・・」

百合子「・・・」


P「お前ら寝てるフリしてんじゃねぇか!ちゃんとしなさい!」

杏奈「あははっ、バレちゃったっ!」テヘペロ☆

百合子「逃げよう杏奈ちゃん!」ダッ

杏奈「うんっ!」ダッ

P「こらー!戻ってこいお前らー!」

百合子「戻りませーん!杏奈ちゃんと一緒に自主練習してきまーす!」

杏奈「逃げろー!」

P「ちゃんと勉強しなさーい!」

百合子「あは、あはははっ!」





百合子「ほんとにプロデューサーさんって、お母さんみたいだね!」

杏奈「ねっ!」






おわり

終わりです。HTML化依頼出してきます。
ゆりあんは天国

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