ピンクチェックスクールのSSです。
よろしくお願いします。
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某日・とある芸能事務所
卯月「ねえ聞いてステキな恋をしてるの~♪」
ガチャッ
美穂響子「おはようございます♪」
卯月「あ、響子ちゃん、美穂ちゃん!おはよう!」
美穂「おはよう、卯月ちゃん。何してるの?」
卯月「『ラブレター』のMVを撮った時のアルバムを見てたんだ」
響子「『ラブレター』…楽しかったなぁ♪私、MV撮るのなんて初めてで…すっごくドキドキしてたの覚えてます!」
美穂「私も…でも本当に楽しかったよね」
卯月「うんっ!何だか美穂ちゃんと響子ちゃんと本物のクラスメイトになったみたいでした♪」
響子「そうですね、ふふっ。あれからもう結構経つんですね…」
美穂「…響子ちゃんからもらった手紙、大事にとってあるよ」
卯月「私も!嬉しかったなぁ♪今でも時々読み返すんだ~」
響子「えへへ…何だか恥ずかしいな…」
ガチャッ
P「お、みんな揃ってるな」
三人「おはようございます、プロデューサーさん!」
P「ん、おはよう」
美穂「今日は何のお話ですか?」
P「何だと思う?」ニコニコ
卯月「いいお知らせだってことはプロデューサーさんの顔を見ればわかります♪」
P「えっ、そんなに顔に出てた?」
響子「プロデューサーさん、ババ抜きとか弱そうですね…」
P「う…それよりいいニュースを伝えなきゃな」
三人「…!」ドキドキ
P「ふぅ…ピンクチェックスクール初の単独ライブが決まったぞ!」
卯月「え…単独ライブですか!?…美穂ちゃん、響子ちゃん…」
美穂「うん…うん…!」
響子「やった…やった…卯月ちゃん、美穂ちゃんっ!」ダキッ
卯月「えへへっ…嬉しいね…!」
美穂「プロデューサーさん、ありがとうございますっ」
P「はは、三人の頑張りが報われたんだよ。おめでとう。でもここからが勝負だぞ」
響子「はっ、そうでした…!初の単独ライブですもんね…頑張らなきゃ!」
卯月「うん…!」
P「俺も精一杯サポートするよ。がんばろうな」
三人「はいっ!」
同日夜・女子寮美穂の部屋
卯月「おじゃましますっ♪」
美穂「いらっしゃい♪」
響子「あ、卯月ちゃん来たんですね。今最後の仕上げなのでちょっと待ってくださいっ!」
卯月「わあ!響子ちゃんのお料理楽しみだなぁ♪いい匂い~」
美穂「ふふっ、じゃあ私はちょっとお部屋片づけなきゃ。えっと、プロデューサーくんはこっちね…はっ!」
卯月「このくまさんプロデューサーくんって名前だったんだ…ふふっ」ニコニコ
美穂「あっ、えっ、その…うぅ…恥ずかしい…」
響子「ふふっ、美穂ちゃんかわいいな♪」
美穂「は、早くご飯食べよう!うん!」
響子「えへへ、じゃあ期待にお応えして…じゃーん♪響子特製ハンバーグですっ!」
卯月「おいしそう~!」
響子「早速始めちゃいましょう!飲み物を注いでっと…美穂ちゃん、お願いしますっ」
美穂「う、うん!そ、それでは…こほん。ピンクチェックスクール単独ライブ、頑張ろうねっ!かんぱーい!」
卯月・響子「かんぱーい!」カチン
卯月「んっ、はあ。えへへっ、何だか顔がずっとにやけちゃいます」
響子「私もです!何だかまだ夢みたいで…あ、ハンバーグ冷めちゃうから食べちゃってください」
卯月「じゃあ…いただきますっ」
響子「ふふっ、召し上がれ♪」
美穂「いただきますっ。はむっ…ん~おいしいよ、響子ちゃん!」
響子「ほんとですか?良かった♪」
卯月「本当においしいなぁ。えへへ~、プロデューサーさんに自慢しちゃおっ」
美穂「ふふっ、今度はプロデューサーさんも一緒に食べられるといいね」
響子「そうですねっ!」
卯月「ふぅ~、ごちそうさまでしたっ、響子ちゃん!とーってもおいしかったです!」
美穂「ごちそうさま。やっぱり響子ちゃんお料理上手だね」
響子「えへへ…そんな褒められると照れちゃうな…。洗い物してきますからお二人は休んでてください!」
美穂「洗い物くらい私たちがやるよ?」
響子「だいじょうぶですっ。洗い物するのも大好きなので」フンス
美穂「そうなんだ、ふふっ。ありがとう、響子ちゃん」
響子「いえいえ♪」
卯月「…何だかお世話好きの妹ができたみたい♪」
美穂「ふふっ、そうだね」
卯月「美穂ちゃんは…仲良しの幼馴染かな?」
美穂「卯月ちゃんと幼馴染かぁ…何だか楽しそうっ」
卯月「響子ちゃんはどっちの妹かな?…私かな?」
美穂「わ、私じゃないかな?」
卯月・美穂「むむむ…」
響子「何の話ですか~?」
卯月・美穂「響子ちゃんはどっちがいい!?」
響子「えっ、ええ!?」
事務所
P「……」カタカタカタカタ
ピロン
P(ん?卯月からメッセージか。…はは、楽しそうな写真だな)
卯月[響子ちゃんと美穂ちゃんとライブ頑張ろう会をしました(^^)響子ちゃんのハンバーグとってもおいしかったです!今度はプロデューサーさんも一緒に!]
P「ほんとにうまそうだ…。えっと…」
P[おいしそうだな!今度ぜひ食べたいって響子にも伝えてくれ]
卯月[はい!あの…プロデューサーさんお仕事中でしたか?]
P「ん…」
P[もうすぐ帰るところだったよ。卯月たちも楽しいからって夜更かししすぎちゃダメだぞ?]
卯月[大丈夫です!美穂ちゃんはもう寝ちゃいました!かわいいです!]
P[そうか笑 じゃあおやすみ]
卯月[おやすみなさい♪]
P(何だか元気もらったな。アイドルとのやり取りが一番の栄養剤かもしれない)
P「よーし、もうひと頑張りするか!」
数日後・事務所
P「おはようございます。お、三人とも揃ってるな」
三人「おはようございます!」
P「じゃあ早速単独ライブの話に入るぞ。これがライブのタイトルだ」
卯月「『ピンクチェックスクール1stLIVE Cute School Festival!』…! School Festival…文化祭かあ♪」
美穂「文化祭…何だかワクワクする響きだねっ」
響子「はいっ!もっと詳しく教えてください、プロデューサーさん!」
P「おう!まずライブパートはその名の通り三人が文化祭のステージに立つイメージだ。セットを学校のコンセプトで作ってもらってだな…」
◇
P「…とまあこんな感じだ。そしてトリに据えるのは『ラブレター』。MV撮った時を思い出してとびきりかわいく頼む!」
美穂「か、かわいく…」
P「うん。MVの時の三人はそりゃあもう可愛かったよ。あれでファンも増えたしな。自信持っていい」
卯月「て、照れちゃいますけど…頑張ります!」
響子「私もレッスン頑張らないと…!」
美穂「あ、あの!プロデューサーさん!」
P「ん?どうした美穂?」
美穂「あの、わ、私やりたいことがあって…」
P「おお!何をやりたいんだ?」
美穂「ファンのみんなにラブレターを送りたいんですっ!」
P「ラブレター?」
美穂「私たちが単独ライブできるようになるまで応援してくれたファンのみんなに、今回初めて私たちを見に来てくれるかもしれないファンのみんなに、感謝の気持ちを送りたいんです!いつももらってばかりだから…」
卯月「美穂ちゃん…」
P「なるほどな…うん、わかった!人数的に全員分手書きは厳しいから直筆を印刷するような形になるか…。それでもいいか?」
美穂「はい…!ありがとうございます!」
卯月・響子「プロデューサーさん!私も書きたいです!」
P「はは、わかったわかった。しっかり気持ちをこめて書くんだぞ!」
三人「はいっ!」
同日・レッスンルーム
トレーナー「よし!いったん休憩にしようか」
三人「はいっ!」
美穂「ちょっと更衣室に替えのタオル取ってくるね」
卯月「はーい」
響子(二人にちょっと遅れちゃってる…もっと頑張らないと…!)ハアハア
卯月「響子ちゃんっ」
響子「あ、はい!」
卯月「ドリンクどうぞ♪」
響子「ありがとうございますっ!…ごめんなさい、足引っ張っちゃって…」シュン
卯月「えぇ!?そんなことないよ!」
響子「でも…」
卯月「えっと…えいっ!」ナデナデ
響子「んっ、卯月ちゃん…?」
卯月「響子ちゃんは頑張り屋さんだよね」ニコニコ
響子「卯月ちゃんもじゃないですか」プクー
卯月「そうかな…えへへ。でも、響子ちゃんの頑張ってる姿を見てるから私ももっと頑張ろう、って思えるんだよ♪」ニコッ
響子「…!ありがとうございます、卯月ちゃん。謝るよりも、前向いて頑張らなきゃ!」
卯月「うんっ!私も頑張ります!」
響子(やっぱり卯月ちゃんの笑顔ってすごいなぁ、ふふっ)
響子「自主レッスンしてたら大分遅くなっちゃいましたね…」
美穂「プロデューサーさんに怒られちゃうかな…」
卯月「終わったら迎えに行くから電話してって言ってくれましたけど…」
P「おつかれさん」
響子「あ、プロデューサーさん…」
P「まったく…あんまり無茶しちゃダメだぞ」
美穂「ごめんなさい…」
P「まあ頑張り屋なところは三人のいいところでもあるけどさ。夕飯も食べないでこんな時間までレッスンするなんてな」
卯月「えへへ…三人でするレッスンが楽しくて」
P「…!楽しかったなら…そんなに叱れないな。よーし、どこかで夕飯食べていくか!」
響子「いいんですか!?」
P「ああ。レッスンしたらしっかり食べる!それが大事」
美穂「えへへ、わーい♪じゃあ寮に連絡しますね」
卯月「私もママに連絡しなきゃっ」
P(楽しくてもオーバーワークにならないようしっかり見守ってやらないとな)
ファミレス
卯月「何にしようかな~♪」
美穂「ふふっ、メニューが充実してると迷っちゃうよね」
響子「ここのファミレスは和食がおいしいんですよ。食べて研究します!」
P「こうして響子の料理スキルが上がっていくわけだな」
卯月「なるほど…私も和食にします!」
P「卯月も料理スキル上げたいのか?」
卯月「は、はいっ、もちろん!そ、そのいいお嫁さんになるには料理が…」ゴニョゴニョ
P「ん?」
卯月「な、なんでもないです!そ、そうだ、今日のレッスンで響子ちゃん、すごく良くなったんですよ!」
P「お、そうなのか?」
響子「えへへ…そうですかね…」
美穂「うん、声の出し方とかすごく良くなったよね。私も今日声が小さいって言われたから直したいんだけど…響子ちゃん、どんなこと意識したの?」
響子「えっと、トレーナーさんとプロデューサーさんに言われたんですけど、大きい声を出そうと力んでたみたいで…。自然体でリラックスしてやったら、段々出るようになってきたんです!」
P「うんうん」
卯月「でも…リラックスするって難しいですよね。響子ちゃんはどうやってリラックスしたの?」
P「確かにそうだな」
響子「えっ!そ、それは…その…」
卯月・美穂・P「?」
響子「う、卯月ちゃんと、美穂ちゃんと…プロデューサーさんの顔を思い浮かべてました…」カアッ
卯月・美穂・P「!」
卯月「響子ちゃんかわいいです~!」ダキッ
美穂「えへへ、嬉しいなっ♪」ダキッ
響子「わわっ!」
P「はは、かわいいやつめ」
店員「ふふっ、仲がよろしいですね。ご注文はお決まりですか?」ニコニコ
4人「あっ…」
美穂・卯月「は、恥ずかしい…」
響子「あはは…ち、筑前煮定食、お願いします」
女子寮・美穂の部屋
美穂「ちゃんと伝わるといいなぁ…」ドキドキ
コンコン
美穂「はーい」
ガチャッ
響子「美穂ちゃん、ちょっと聞きたいことが…あれ、もしかしてお勉強中でしたか?」
美穂「ううん、違うよ。ファンのみんなへのお手紙書いてたんだ。ちょうど書き終わったところ!」
響子「書き終わったんですね!…どんなこと書いたんですかっ?」
美穂「そ、それは恥ずかしいよ~。そういう響子ちゃんは?」
響子「私はまだ途中なんですけど…ファンのみんなのこと考えながら書いてたら、みんなのお部屋が掃除されてるかーとか、ちゃんとご飯食べてるかーとか気になっちゃって…ラブレターから脱線しちゃいました」テヘヘ…
美穂「ふふっ、響子ちゃんらしくていいと思うよっ。響子ちゃんが話してくれたなら私も…で、でもやっぱり恥ずかしい…」
響子「美穂ちゃん、教えてくれないと…くすぐっちゃいますよ~」ワキワキ
美穂「わわっ、私はその…ファンのみんなが応援してくれるおかげでちょっとだけ自信が持てて…そんな感謝の気持ちをこめたんだ」
響子「わぁっ、素敵ですっ♪でも…そんなに恥ずかしいかな?」
美穂「えっと恥ずかしいのは…その…そんなみんなが大好きって書いちゃったからで…あぅ」
響子「そ、それは照れちゃうかも…で、でも!絶対喜んでくれると思いますっ!」
美穂「そうだといいな…」
響子「大丈夫ですっ」
美穂「えへへ…響子ちゃんがそう言ってくれるなら大丈夫な気がしてきたかも」
響子「そうですよっ。美穂ちゃんから好きって言われて喜ばない人はいません!」
美穂「それもそれで恥ずかしいよ~」
響子「ふふっ。あ、私、美穂ちゃんに聞きたいことがあったんでした!」
美穂「なにかな?」
響子「明日のレッスンにレモンの蜂蜜漬けか南蛮漬けを作っていこうと思うんですけどどっちがいいですか?」
美穂「な、南蛮漬け?わ、私はどちらかというと南蛮漬けかな…でも卯月ちゃんはレモンの方が好きそうだし…レモンがいいかも」
響子「ふむふむ…わかりました。レモンにしようと思います!」
美穂「うん、ありがとう、響子ちゃん」
響子「いえいえ♪」
ガチャッ
バタン
美穂「うん…ファンのみんなに届くよね、私の気持ち」
事務所
ちひろ「はい、確かに受け取りました♪」
卯月「よろしくお願いします!」
美穂「おはようございます」
卯月「あ、美穂ちゃん、おはよう!」
ちひろ「おはようございます、美穂ちゃんもファンの方へのラブレター、書き終わりましたか?」
美穂「は、はい!えっと…これ、お願いしますっ」
ちひろ「はい、確かに。ふふっ、何だか高級品を持った気分で緊張します」
卯月・美穂「そ、そんな」
ちひろ「大事に扱うから安心してね♪」
卯月・美穂「はいっ、よろしくお願いします」
卯月「ふ~、あの手紙が…ファンのみなさんの元へ届くんだよね…」
美穂「う、うん…ど、ドキドキするよ~」
卯月「ふふ、そうだね。…そういえば、美穂ちゃんはどんなこと書いたの?」
美穂「え?わ、私は…」
◇
美穂「…と、こんな感じです…」
卯月「ふふっ、美穂ちゃんらしくてかわいい手紙だね」
美穂「そ、そうかな…えへへ。あ、卯月ちゃんは?」
卯月「私は…いつも私たちに笑顔をくれてありがとうって気持ちを込めて書いたよ」
美穂「笑顔…」
卯月「うん。私がアイドルになれたのはプロデューサーさんのおかげで…アイドルでいられるのはファンのみなさんが笑顔でいてくれるからなんだ♪今までちゃんとお礼を言える機会がなかったから…美穂ちゃん、提案してくれてありがとう」
美穂「わ、私もお礼が言いたくて思わず…でも実は私もびっくりしてるんだ。今までなら言い出せなかったと思うし…」
美穂「私も…プロデューサーさんと出会って、アイドルを始めて、卯月ちゃんと響子ちゃんと出会えて、ファンのみんなと出会えて…成長できたのかな?」
卯月「うん…美穂ちゃんはすごいです♪」ニコッ
美穂「えへへ、卯月ちゃんの笑顔もすごいよっ♪」
卯月「笑顔には自信がありますっ」ニコッ
美穂「うんっ、いい笑顔!」
卯月「美穂ちゃんもとびきりの笑顔見せてくださいっ」
美穂「えっ、わ、私も!?えっとえっと…」
美穂「にこっ♪」P「ただいま戻りましたー」ガチャッ
「………」
P「うん、いい笑顔だ」
美穂「はぅ」パタン
卯月「ああっ!美穂ちゃんが~!」
P「あはは…そういえばちひろさん。衣装の件は…」コソッ
ちひろ「はい、ばっちりですよ」コソッ
P「ありがとうございます…!」
ちひろ「いえいえ♪」
P(三人が喜んでくれるといいな)
レッスンルーム
キュッキュッ
トレーナー「島村、動きが小さくなってるぞ!」
卯月「は、はいっ!」
トレーナー「五十嵐、小日向!テンポが遅い!」
美穂・響子「はいっ!」
P「……トレーナーさん、一回休憩入れてもいいですか?」
トレーナー「そうですね…よし、一旦休憩にしよう!」
三人「はい!」ハァハァ
P「卯月、美穂、響子、お疲れ様」
三人「お疲れ様ですっ」
P「はい、飲み物。三人ともちょっと緊張してるか?ちょっと動きが固かったな」
卯月「あぅ…こんなに早く緊張しても意味が無いってわかっているんですけど…」
P「はは、でも三人の緊張は本気でやってるからこその緊張だよ。悪いことじゃない」
美穂「本気でやってるから…」
P「ああ。だけどそうだな…三人は最初の方のレッスン、楽しくて時間を忘れるくらいだったよな?」
響子「あ、そうでしたっ」
P「あの時はもっとお互いを見ていた気がするな。レッスン後とか褒め合ったり、指摘し合ったりがもっと多かったと思う」
卯月「たしかに…自分でいっぱいいっぱいになっちゃってました」
美穂「もっと卯月ちゃんと響子ちゃんを見る…」
響子「…うんっ、やってみます!」
トレーナー「よし、そこまで!」
トレーナー「三人ともさっきより動きが良かったな」
卯月「ほんとですかっ?やった♪響子ちゃん、美穂ちゃん!」
美穂・響子「うんっ!」
トレーナー「ふっ、だがまだ油断するなよ。本番は大勢のファンの前だ。気を引き締めてレッスンしていけ!」
三人「はいっ!」
トレーナー「じゃあ今日はここまで!」
三人「ありがとうございました!」
P「トレーナーさん、ありがとうございました」
トレーナー「いえいえ。ふふっ、相変わらず素直ないい子達ですね」
P「はい…!自慢のアイドルです」
タッタッタッタッ
卯月「プロデューサーさん、やりました!」
P「おう、お疲れ。とっても良くなったよ」
響子「プロデューサーさんのアドバイスのおかげですね♪」
P「そ、そうか?いや、お前たちががんばったからだよ」ニコニコ
卯月「ふふっ、プロデューサーさん、また顔に出てますよ♪」
P「あっ…。はは…まあ褒められて嬉しくない人間はそうはいないよ」
美穂「じゃ、じゃあ…プロデューサーさんのこと、もっと褒めてあげますっ!」
P「え!?いやいや照れくさいから無し!ほら、早く着替えて!今日はラジオだろ?」
三人「はーい♪」
P「じゃあ下で待ってるからな」
ガチャッ
バタン
卯月「…ねえ、響子ちゃん、美穂ちゃん」
美穂・響子「?」
卯月「もう一枚…ラブレターを送りませんか?」
ライブ前日・ライブ会場
ソレコッチモッテキテー
オーイチョットテツダッテ
ガヤガヤ
美穂「すごい…」
響子「私たちのステージが作られてる…」
P「たくさんの人とライブを作ってるんだってことを知ってほしくてな」
卯月「あ、あの!みなさん!」
P「卯月!?」
スタッフ達「?…!?」
アレッテモシカシテ…
カワイイ
卯月「あ、あの…えっと、ステージ作っていただいて、ありがとうございます!私たち頑張りますっ!」
美穂・響子「が、頑張ります!」
おじさん「おう!お嬢ちゃんたち、がんばれよー!」
ガンバレー!
オウエンシテルヨー!
卯月「あ…えへへっ、ありがとうございます!」
車の中
P「ほんとびっくりしたよ、卯月」
卯月「えへへ…すみません」
P「いや、でもみなさん喜んでたよ。応援しますって言ってくれたしな」
響子「卯月ちゃん、勇気ありますよね…でも本当にたくさんの人に支えてもらってるんだなって思いました♪」
美穂「うんっ。明日のライブ、頑張らなきゃ!」
P「気負って固くならないようになー」
卯月「大丈夫です!そういう時は二人を見ますから!ね?美穂ちゃん、響子ちゃん!」
美穂「うんっ!」響子「はいっ!」
P「はは、そうだったな」
美穂「でも…うぅ…やっぱり緊張してきた…」
響子「ドキドキしますねっ、プロデューサーさん、見ててくださいね?」
P「もちろん。ちゃんと見てるよ」
P(きっと、一生忘れられない光景になるだろうな…)
卯月の家
卯月(ドキドキするなぁ…緊張と楽しみなのと…。なかなか眠れない…)
ピロン
卯月「?…あ、響子ちゃんからメッセージだ」
響子[卯月ちゃん、美穂ちゃん起きてますか?]
卯月[起きてるよ!]
美穂[私も]
美穂[ドキドキして寝られないよ~]
響子[私もなんです…]
卯月「えへへ、美穂ちゃんも響子ちゃんもそうだったんだ」
卯月[私も!みんなお揃いだね]
響子[そうですね!]
美穂[うん!でも早く寝なきゃね(^^;)]
響子[忘れ物しないようにしなきゃ!明日はちょっと寒いみたいですよ]
卯月(そうなんだ。もう一枚上着持っていこうかな)
美穂[あの…卯月ちゃん、響子ちゃん]
美穂[私、二人とユニットが組めて本当に良かった!ありがとう!]
美穂[明日のライブもその先も、一緒に頑張っていこうねっ]
卯月「美穂ちゃん…」ウルッ
響子[はいっ♪私も二人ともっとアイドルしたいです!]
卯月「響子ちゃん…」ウルウル
卯月[うんっ!まず明日が最初の一歩だね!]
美穂[そうだね!]
美穂[何だか二人と話してたら安心して眠くなってきちゃった]
響子[へへ、私もです]
卯月[じゃあ寝ましょうか♪おやすみなさい]
美穂[おやすみっ!]
響子[おやすみなさい♪]
卯月「ふわあ~、良く眠れそうっ」
卯月「……」
卯月[美穂ちゃん、響子ちゃん]
卯月「[大好きだよ]」
当日・ライブ会場控室
美穂「……」ソワソワ
卯月「ここはこうやって…」ブツブツ
コンコン
三人「はいっ!」
ガチャッ
P「よーしそろそろ衣装に…って、響子何してるんだ?」
響子「お、落ち着かなくて掃除してましたっ!」
P「確かに大分綺麗になってるな…」
美穂「もう着替える時間なんだ…心臓が飛び出そう…」
P「はは、飛び出たらしまってやるよ。ほら卯月も」
卯月「は、はい!」
◇
ガチャッ
美穂「ぷ、プロデューサーさん、着替え終わりましたっ」
P「お、終わったか。じゃあ入るぞ」
P「…うん、やっぱり三人にぴったりの衣装だな」
卯月「プロデューサーさん…これ…」
P「いつものピンクチェックスクールの衣装にお前たちが考えたエンブレムをつけてもらったんだ」
響子「えへへ…何だかエンブレムのところがあったかいです」
美穂「う、嬉しいですっ!ほんとに…!」
卯月「不安な気持ち、どこかに飛んでいっちゃいました♪プロデューサーさん、ありがとうございますっ」
P「喜んでもらえて嬉しいよ。エンブレムのワッペンを作るのにはちひろさんと衣装さんにも手伝ってもらったんだ」
響子「そうなんですか!嬉しいなっ」
P「三人がライブを楽しんでくれることが俺たちへの最高の恩返しだよ。…よし!行こうか、ステージへ!」
三人「はいっ!」
ステージ袖
卯月「わあ♪エンブレムお揃いですっ!スタッフさんも!」
P「ああ。ファンのみなさんにも配ってるよ」
美穂「じゃ、じゃあ今日はスタッフさんもファンのみんなも私たちのクラスメイトですねっ♪えへへっ」
スタッフ達「…!」キュン
響子「ふふっ、支えてくださるみなさんのために頑張りますっ!」
◇
P「卯月」
卯月「はいっ♪」
P「美穂」
美穂「は、はいっ!」
P「響子」
響子「はい!」
P「ピンクチェックスクール、1st LIVEだな」
卯月「そうですね!」
P「何というか…嬉しいよ。たくさんの人にピンクチェックスクールを見てもらえることがさ!」
美穂「プロデューサーさん…」
P「これは俺のわがままだけど、見てもらうからには最高の三人を見てもらいたい。期待していいか?」
響子「えへへ、プロデューサーさんが信じてくれるなら!」
P「ははっ、なら大丈夫だな」ニッ
卯月「はいっ♪美穂ちゃん、響子ちゃん、円陣組もうよっ」
響子「いいですねっ!掛け声は…美穂ちゃん、よろしくお願いします!」
美穂「ええっ、私!?…わ、わかった!」
美穂「えっと…私、今すっごくドキドキしてるんだ。怖かったり、不安だったりもあるけど…ファンのみんなの前で二人と歌って踊れるのが楽しみで!二人は…どうかな?」
卯月「私も楽しみだよ♪」
響子「はい、私も楽しみですっ」
美穂「えへへ…ごめん、実は二人の気持ち、わかってて聞いたんだ」
響子「ふふっ、美穂ちゃんずるいです」
美穂「言葉で聞きたくて、つい…えへ。私たちのこの気持ち…ファンのみんなにも伝えようね」
卯月「うんっ!レッスンの成果も見せちゃいましょう!」
響子「はい!どんなに緊張してても体は動いてくれます!」
美穂「うんっ!じゃ、じゃあいくよ?ピンクチェックスクール、ファイトー!」
三人「おーっ!!」
卯月「プロデューサーさん!」
響子「見ててくださいねっ♪」
美穂「いってきます!」
P「ああ、いってらっしゃい」
ステージ
卯月「…」チラッ
響子「…」ニコ
美穂「…」コクン
卯月「ふ~…よしっ♪」
「照明いきます!3、2、1!」
バンッ
卯月『みなさーん!』
響子『お待たせしましたっ!』
美穂『私たちー!』
卯月・美穂・響子『ピンクチェックスクールです!!』
ワアアアアアアアアア
◇
卯月『はあはあ、みなさーん、楽しんでますかー!?』
ワアアアアアアア
イエエエイ
卯月『えへへ、良かったぁ♪』
響子『ふふっ。私たちもすっごく楽しいです!でも…次の曲が最後の曲です』
エー
パチパチパチパチ
美穂『みんな、わ、私たちの手紙、受け取ってくれましたか?』
ハーイ
トドイタヨー
美穂『あ、ありがとうございますっ。は、恥ずかしいのでお家に帰ってから読まないとダメ、だよ?』
ワアアアアアアアアア
ミホチャーン
卯月『今日、最後に聞いていただく曲は、私たちの始まりの曲です』
響子『気持ちがみんなに届くように精一杯歌いますっ』
美穂『聞いてください!せーのっ』
『ラブレター!』
ライブ後
三人『ありがとうございましたーっ!!』
タッタッタッタッタッ
パチパチパチパチ
オツカレサマー
ヨカッタヨー
響子「スタッフのみなさん、ありがとうございました!」
卯月「えへへっ、ありがとうございました!」
美穂「ありがとうございましたっ。…卯月ちゃん、響子ちゃん、ありがとうっ」ダキッ
響子「私の方こそありがとうですよ~!」グスッ
卯月「私、二人とアイドルできて良かったよ…!」ギュー
P「はは、三人ともお疲れ様!」
響子「プロデューサーさん!私たちのステージ、どうでした…あっ、ふふふっ」
美穂・卯月「ふふっ♪」
P「ど、どうしたんだ?」
卯月「プロデューサーさん、顔に出てますよっ♪」
P「あ…ははっ、じゃあもう答えはわかってるだろうけど…」
P「三人を信じて良かったよ。最高のステージだった」
響子「えへへ…」
美穂「でも…ここがスタート、ですよねっ!」
P「そうだな。お前たちはまだまだここからだ。一緒に頑張ろうな!」
三人「はいっ!」
事務所
P「ふぅ…」
P(いいライブだったな…三人とも頑張ってたもんな…)
P「…」
P「いかんいかん、一人になると涙腺が…ん?」
P(机の上に手紙が…)
P「……」キョロキョロ
『プロデューサーさんへ』
P(三人からかな…)ペラッ
P「……」
『こんにちは!…でいいんでしょうか?卯月です!今、このお手紙を美穂ちゃんと響子ちゃんと一緒に書いています。まずは…私たちのライブ、どうでしたか?』
P「最高だったよ」
『今もお手紙書きながらドキドキしています…!うまくできるかな、とか、ファンのみなさんは喜んでくれるかな、とか』
P「みんな喜んでたなー、すごい盛り上がりだった」
『もちろんプロデューサーさんにも喜んでほしいです!私たちがここまで来られたのはプロデューサーさんのおかげですから♪本当にありがとうございます!』
P「…こっちこそありがとうな」
『プロデューサーさんに出会っていなかったら、私も美穂ちゃんも響子ちゃんもアイドルになっていなかったかもしれません。ピンクチェックスクールという大切な場所ができたのもプロデューサーさんに出会えたからなんです。』
P「……」
『私たちプロデューサーさんに出会えてよかったです。そして…この先も一緒に歩んでくれたら嬉しいです♪』
P「…もちろんだとも」
『プロデューサーさん、これからもピンクチェックスクールをよろしくお願いします!』
『卯月・美穂・響子より』
以上になります。
ピンクチェックスクールはかわいいです。
みなさんこれからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。
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