安価で恋愛ADB (13)

プロローグ


男「俺は男、風見市立青春高校に通うピカピカの一年生だ。これから新しい出会いがあると思うとワクワクが止まらないぜ! ……って行ってるそばから小煩いのがーー」

「小煩いとは失礼ねー! あんたが独り言ばっか言ってるからいけないんじゃないの!」

男「はいはい、すまんすまん。で、なんの話?」

「ほら聞いてない!もうホンッ当にダメなんだから!」

男(こいつは幼馴染の広川 楓。 セミロングの黒髪は漆のような艶があり、くっきりとした目鼻立ち、程よい肉付きで顔もスタイルもなかなかのものだが……なんていうか昔っからこう男勝りなトコのある奴だ)

楓「ほら、さっさと行かないと遅刻するよ。 アンタのせいで遅刻なんてゴメンだからね」

男(目の前で走られるとスカートがヒラヒラするのが見えて……)ビュオオオオオ

楓「きゃっ、何よコレぇ……」ヒラッ

男「……水玉」

楓「見たわねこの変態!!!」バキッ

男「ぐふぇぇえええ!」

とまぁ学校は間に合ったがすごいダメージだった。
こんなんで俺の高校生活大丈夫なのかぁ?


男「やれやれ……朝からひどい目にあったよ。どれどれ?俺のクラスはっと……」ヒラッ

男「おっと、落としちまったな」

「プリント、落ちましたよ」スッ

男「お、ありがとな」

「ふふ、おっちょこちょいなんですね。では」

男(可愛い子だったな……というかここって金髪ありなんだな)

男「1年A組か、よし行くか」

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1年A組

先生「はい、ようこそ青春高校へ。まぁ皆も緊張してるだろうが入学式までテキトーに喋っててくれ」

男(何だあの先生、テキトー過ぎだろ。初対面の人とこの短い間で何話せばいいんだよ……)

「席、隣でしたね」

男「へ?」

「さっきの人です、覚えてませんか?」

男「あ、うん! 覚えてる、超覚えてるよ!」

「面白い人ですね」

男「あ、俺男っていうんだ。 この近くの中学に通ってたんだけど君は?」

琴乃「霧崎琴乃です。中学は聖マリアンヌ中等でした」

男「マリアンヌ!?お嬢様じゃないか!どうしてこんな公立の高校に来たの?」

琴乃「ふふふ、ヒミツです」

男「かわいい」

琴乃「っ!何を言ってるんですか!」

男「あ!ゴメン。その、つい口に……」

琴乃「まぁ、聞かなかったことにしてあげます」

男(実際かわいい、上品なロングの金髪は一本一本に絹のような質感があり、ハーフなのか澄んだ蒼い眼をしている。線が細く色素が薄いため脆く儚い印象を受ける)

男「ありがとね、霧崎さん。仲良くしていきたいな」

琴乃「ふふ、こちらこそ」

指摘ありがとうございます。右も左も前も後ろもわからないので変更なしでツッパリます。


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先生「はい、じゃあ今日はこれで解散」

男「ふぅ、まぁ初日はこんなもんだろ」

先生「あ、ちょっと男君。プリントを届けて欲しい人がいるんだけど、手伝ってくれないかな?」

男「……はい」

先生「ここに住所と簡単な地図を書いておくからよろしくね」

男(こんな簡単に個人情報公開してもいいのかよ……)

男「って結構家近いな……」スタスタ

楓「男、一緒に帰ろ」

男「悪りぃ、俺今日プリント届けに行かないといけないからゴメンな」

楓「それって女の子……?」

男「へ?知らないけど……なんで?」

楓「なんでもない、アンタが変なことしないか心配になっただけ。警察に迎えに行くなんて面倒だしね」

男「へいへい、じゃあな」

楓「ん、じゃあね」





男「多分ここを曲がって三番目の角を……」

「にゃーお」ニャ-オ

男「…………?」

「にゃーお」ナデナデ  

男(女の子が捨て猫と戯れてるだけか、びっくりしたよホント……)

「にゃー」シュタッ

「にゃにゃにゃ」フリフリ

男(俺の身長くらいあるブロック塀を音も立てないで……。もしかしたら猫を見ただけかもしれないな。今日は帰って寝よう)



男「ここだよな、なんか緊張するな、初日から学校こないワケだし……」

男「失礼します、宵月さんのお宅でよろしいでしょうか?」ピンポ-ン 

…………………。


男「すいませーん、同じ青春高校の男といいます、プリント届けに来ました!」ピンポ-ン
 
ガチャ

宵月「……ども」サッ

バタッ

男「」

男(一瞬しか見えなかったけどなんか包帯を巻いてた。怪我しちゃったのかな?)


男「ふぅ、今日は色々あったな。疲れたしもう寝よう」



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男「ふう、おはよう。今日はどうしようか?」

1.学校に行く

2.サボる

安価下

Tue.

男「まぁ2日目からサボるなんてないよな、学校に行こうか」


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男「特に何もなく学校に着いた」

琴乃「おはよう男君」

男「おはよう霧崎さん、今日はどうしたの?」

琴乃「気付きましたか、今日は朝ねぼうをしてしまったので髪を一本にまとめてきました」

男「ふーん、似合ってるじゃん」

琴乃「もう、またそんなこと言って!」

琴乃の評価が上がった。

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先生「今日は校内を自由に見学してくれ、1時までに教室に戻れよ」

男「見学か……どこにしようかな」

1.図書室 !
2.保健室 !
3.教室

安価下


男「保健室に行くか」

男「とは言っても俺って健康だしサボりに行くくらいかなー……」ガラガラ

養護教諭「あら、どうしたの?怪我?」

男「いえ、見学で来ました」

養護教諭「そう、今はベッドで寝ている子もいるから静かにね」

男「わかりました」

男「どれどれ、俺の寝床は……ほう、なかなかじゃないか。これなら気分良くサボれそうだな」

男「よし、そろそろ他のところに行くか……ってうわぁぁ!」ツルッ ズシャアアアア

男「いてて……まったく、ツイてないなぁ……!?」

宵月「zzz……」

男「」

男(うっ、一瞬見惚れてしまった。ていうかこれ昨日の人だよな、寝顔結構かわいい……ってそうじゃなくて!)

宵月「……ぅん?……!!!」

宵月「やめて!来ないで!」

男「お、おう」ズシャアア

男(すごい慌てよう、顔色も一気に悪くなってた。悪いことしちゃったなぁ)

宵月「あ……取り乱して、ごめん」

男「お、俺こそごめん。転んでレースを引っ張っちゃたんだ」

男「あ、俺帰ります」

養護教諭「まったく……人騒がせな子ね」

男(利用者名簿……宵月要 っていうんだ、なんか気になるところあるなぁ)

男「そんなこんなでもう時間だな、教室に戻ろう」

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放課後

楓「男、今日こそ一緒に帰ろうか」グイッ

男「えー、どうしようか」

1.帰る
2.帰らない

安価下



男「いいぞ」

楓「ありがと、じゃあ今日はアンタが家まで送ってね」

男「はいはい。で、今日はどこか寄るの?」

楓「そうねぇ……スーパー寄って今日の晩御飯買わなくちゃ」

男「買い忘れか?珍しいもんだな」

楓「うるさい、アンタはカゴ黙って持ってればいいの」

男「ワカリマシ……」

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スーパー

楓「えっと、これは買った、あれも買った……」

男「これを持ってお前の家まで送れと、まぁいいけど」ドサッ

楓「オトコが女の子の荷物持ってくなんて当たり前だからね」

男「そうですね……」




男「ふぅ、着いた。じゃ俺はもう早めに帰るわ」

楓「待って!」

男「へ?」

楓「あ、えっと……今日はうちでご飯食べてかない?」

男「いや、いいよ。悪いし」

楓「今日の晩御飯はアンタの大好きなハンバーグよ!」

男「お供させていただきます!!」

楓「よろしい」

男「お前の家で飯食うのも結構久しぶりかもな」

下校デートからご飯までの流れになった、
果たしてその先の展開は如何に!

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