鈴「一夏!バルスよバルス!」一夏「滅びの言葉だと!?」 (96)

鈴「なんか昨日流行ってたわ!だからバルス!」

一夏「軽々しくその言葉を…そもそも鈴はバルスのことわかってるのかよ」

鈴「あ、あれでしょ!爆発!ドカーン!」

一夏「…見たことないだろ、ラピュタ」

鈴「わ、悪かったわね!子供みたいにアニメなんて見ないんだもの!」

一夏「違う!子供向けかもしれないけど、ラピュタは日本を代表する傑作アニメだ!」

鈴「うー…」

一夏「…いいだろう、見るぞ、鈴」

鈴「ふえ?」

一夏「お前にバルスを教えてやる」

鈴「ちょ、ちょっと見るってラピュタを!?」

一夏「丁度いいだろ、なぜか分からんが今日も金曜ロードショーでラピュタがあるんだから」

鈴「それって一夏の部屋で一緒にってこと?」

一夏「そうだぞ、お菓子、ジュース持ち込んでラピュタ鑑賞だ」

鈴「本当!?分かったわ!今晩9時からよね?」

一夏「おう、待ってるからな。いやー、ラピュタは2年ぶりくらいか、楽しみだなー」

鈴「やったっ!へへ///」

八時半頃


鈴「分かっていたわよ、分かっていましたとも!」

一夏「何でそんなに怒ってるんだよ…」



セシリア「一夏さーん!日本の誇る文化、あにめに触れる機会を設けてくださって嬉しい限りですわー!」

シャル「まぁまぁ、僕らも興味があるもの、クールジャパンともいうしね?」

ラウラ「アニメなぞ幼稚なものと思っていたが、嫁が傑作というのなら見る他あるまい!」

箒「わ、私は一夏とラピュタは小さい頃から一緒に見ていたから…その、今回も」



鈴「いいもんいいもん!さぁ見る準備しましょ!(箒が一番羨ましいっ!)」

シャル「僕はお茶を入れてくるからねー」

セシリア「一夏さん、この間頂いた美味しいケーキがありますのよ!」

ラウラ「私は嫁の膝に座って見ることにする。嫁よ、早く座るのだ」

鈴「一夏ー、ベッド借りるわよ。あ、セシリアそこのジュース取って」

箒「い、一夏、楽しみだな!また親方の力強いシーンが見られるぞ!」




一夏「(なんだかこのロードショーの前の落ち着かない雰囲気…)」

一夏「(小学校の夏休みに戻ったみたいだ…家族みんなで見るジブリの感じ…いいなぁ)」

セシリア「あっ、始まるみたいですわ!みなさん、早くなさって!」イソイソ

鈴「音もうちょっと大きくしてもいいわよね?」ピッピッピ

シャル「丁度お茶も入ったよ。はいどうぞ、ラウラはココアね」

ラウラ「うむ、ありがとうシャルロット」

箒「…!」ワクワクワク

一夏「箒はもう待ちきれないって感じだな?昔からそうだったよなー」

箒「一夏!シーッだ!シーッ!」

ラウラ「ココアが熱かった…」

シャル「しょうがないな、もー」フーフー

鈴「はじまった、これは飛行船だわ…」ゴクゴク

セシリア「何か不思議な形ですわね?あら、悪者のようですわ?」

シャル「下にいる別の飛行船を狙ってるみたいだ…虫みたいな小型飛空挺が出てきた」

ラウラ「なるほど、囚われた少女を奪おうというわけか…どう攻める?」モグモグ

箒「私がISに乗っていたら、こういう感じで…」ワクワク

一夏「(みんなの掴みはバッチリだ、まぁ俺達も空を駆けることが出来るし、共感する部分はあるだろうな)」

シャル「いきなり突入だよ、豪快だね!」

ラウラ「催涙弾はいいが、機銃相手に正面から突っ込むだと!犬死にする気か!」

シャル「でも、何だかコミカルな感じだよね。ラウラ、あまり気にしない!」

セシリア「黒メガネ達も悪者みたいですわね…この子はどうなってしまうのかしら…」

鈴「いきなり派手なアクションシーンね!こういうの悪くないかも!」

箒「ISに拳銃なんか一切効くものか!正面突破だ!」

一夏「箒、自分が主人公ならこうするって考えを昔からよくするよな」

箒「はっ!…///」

一夏「いや、俺だってするぜ?教室にテロリストとかよく考えるし」

セシリア「悪者をビンで倒しましたわ!でもどうやって逃げるんですの?」

鈴「悪者から何か取り戻したみたいね。あれが物語の鍵かしら」

シャル「えぇっ!窓から逃げるの!?隣の部屋に行くのかなぁ?」

箒「いつ見てもこのシーンはドキドキする…」

ラウラ「何をやっているんだ、先回りされ…!」

女性陣「「「落ちたーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」」」



一夏「おお、いい反応」

セシリア「お、落ちてしまいましたわ!ど、どうしましょう!?」オロオロ

ラウラ「生身で飛行高度から落ちる…即死は免れないぞ」

シャル「ここでオープニングみたいだね…この世界の歴史かな」

セシリア「気になりますわーーーー!何でここでオープニングですのー!!」

鈴「空中都市がたくさんあったけど、滅んでしまったみたいね…」

箒「いつ聞いてもいい曲だな、一夏」

一夏「あぁ、物語の盛り上がりを失わずに視聴者を落ち着かせる、かつあらすじも含む」

一夏「冒険の始まりを予感させる、素晴らしいオープニングだ」

一夏「しかもこのオープニングが終わらないうちに…」



ラウラ「待て、何か光り始めたぞ…!」

鈴「光に包まれて、女の子が落ちるのがゆっくりになって…助かったの?」

シャル「鈴の言うとおり、あのペンダントが重要みたいだね」

セシリア「よかったです…!よかったですわ…!」

箒「セシリア…」ウンウン

シャル「主人公らしい男の子が出てきたね。パズーって名前か。この時代は子供も働いてるみたい」

ラウラ「なるほど、この者の仕事場に先ほどの少女が落ちてくるわけだ」

セシリア「女の子が男の子の腕の中に降りてきて…ロマンチックですわね!」

一夏「でもこのあと」

女性陣「「!!!!??」」

箒「(私はこんなに重くない!ないはずだ!でも、剣道ばかりしていたから…)」シュン

一夏「…浮いてると思ってたところに、急にこうなるんだから仕方ないよな」

女性陣「「Yes!!仕方ない!!!!」」

ラウラ「一晩明けたようだ…自宅で少女を保護したようだな」

鈴「爽やかな朝ね!谷にある街並が綺麗だわ」

箒「(こんな風に鳩に包まれてみたい…!)」

一夏「(とか考えてそうだなぁ)」


セシリア「少女の名前はシータというのですのね。パズーとシータ」

シャル「青く光って空から落ちてくるんだもん、そりゃ不思議がるよね」

セシリア「古くから伝わるペンダント…え、今度はパズーが飛び降りましたわ!!」

ラウラ「死んだか?」

シャル「うわ、シータも落ちてきた!痛そう…!」

ラウラ「私が落ちてきても受身を取ることが出来る。嫁に痛い思いはさせん」ムフー

一夏「わかったわかった、ありがとうな」ナデナデ

ラウラ「えっへん」

鈴「飛行機関係のものが溢れてる、何だかお洒落な家ね。一人で住んでるのかしら」

箒「ここでラピュタが出てくるんだ…」

セシリア「なるほど、ラピュタに憧れてるわけですか…(父親の遺したものですのね…)」

セシリア「悪者たちが追いかけてきましたわ!上手く変装で誤魔化せたみたいですわね」

シャル「親方の家にも先回りされてる!しかも帽子が取れてバレちゃったよ!?」

鈴「親方が立ち塞がった!これは一戦交えるしかないわね!」

ラウラ「?なんだか箒が嬉しそうだが…」

一夏「あー、箒は親方が気に入ってるんだ。親方は男らしくてな…まぁ見てろ」

箒「…!」ワクワク

シャル「相手は武器を持ってんだよーって言いながらフライパンを持つのか…おかみさん何だか男らしい?」

ラウラ「1対3だと…!?私なら即座に目潰しを加えるが…不利すぎるぞ」

鈴「でもラウラ、なんか雰囲気がまたコミカルになってきたわよ?」

箒「シャツ破り対決キタァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」

一夏「よかったな、箒!俺もこのシーンは面白くて好きだぞ!」

セシリア「きゃーーーーーっ!胸毛、胸毛ですわーーーーー!///」

ラウラ「孔雀かこいつらは…」

鈴「親方のやつやるわね…でも尻に敷かれてるみたい」ケラケラ

箒「お、親方ーーーーーーー!!!おやかたーーーーーー!!」

一夏「やっぱり鉱山の男たちはアツいぜ!!やっちまえ!」

シャル「街の人たちを巻き込んで大乱闘になっちゃった…パズーたちは逃げたみたいだね」

ラウラ「うむ、この間に列車に乗り込んで逃避行か…しかしこの列車遅そうだぞ?」



セシリア「も、もう胸毛は終わりましたか?///」

箒「最後まで先陣を切って立ち向かった親方は漢の鏡だ…」フー

鈴「また黒メガネ…こいつらも密かについてきてるみたいね」

シャル「ドーラ一家は車で列車を追いかけ始めたね、これは追いつかれそうだ」

シャル「車で線路に入っちゃったよ!?うわぁ、落ちそうだ!うわぁうわぁ!」

セシリア「ムチャクチャな運転ですわ!列車を切り離しても突進してくるなんて!」

鈴「IS操縦に慣れてない頃の一夏みたいよねー」


ラウラ「(ココアをおかわりしたいが、言い出せる雰囲気じゃない…)」



一夏「ラウラ、飲み物のおかわりはどうだ?入れてくるから」

ラウラ「ココア!ココアを頼む!」パアア

セシリア「軍隊のお出ましですわね、これでパズー達が助かりますわ!」

シャル「そう都合よく行くものかなぁ?うわ、やっぱり黒メガネだよ…」

シャル「あ、でも機関士の人が時間稼ぎしてくれたね!でも蒸気とか被って大丈夫なのかなぁ」

箒「機関士のおじさんがとても格好いいんだ…。年をとっても男らしいのはいいものだな」

ラウラ「後ろからもドーラ一家がやってきたぞ!…脇道に逸れたか、しかし遮蔽物などないぞ!」

一夏「装甲列車相手にボロ車で構うもんか突っ込めって突撃するドーラさんマジ鈴みたい」

鈴「なっ!私はそんなことしないわよ!」ポカポカ

ラウラ「装甲車の射撃で、鉄道橋が崩れていくぞ!」

セシリア「あわわわわわわわ!どうなってしまいますの!片手一本なんて無理ですわパズーーーー!!」

シャル「開始20分で高いところから落ちるシーン満載って高所恐怖症にはきつそう…」

箒「(こうやって男性に抱えられた時、一体どのような感情になるだろうか…)」チラッ

一夏「この崩れかかるときの木が軋む音がすごく怖いんだよなぁ…」

鈴「あぁ、指がプルプルし始め…」



女性陣「「「落ちたーーーーーーーーーーーーーー!!!!」」」



一夏「この子達見ていても飽きないな」ジュースゴクッ

鈴「待って!またペンダントが青く光ったわ!!」

ラウラ「また落ちるスピードがゆっくりになって…これで敵から逃げることが出来るな」

セシリア「はぁ、はぁ…し、心臓に悪いですわー…」

シャル「セシリアは感情移入がすごいよね、見ていてこっちもハラハラしちゃうよ。はい、紅茶で落ち着いてね」

箒「あ、シャルロット、私にも一杯もらえないだろうか…私もヒヤヒヤしてしまって」

シャル「分かったよ、実を言うと僕もかなりドキドキしちゃったんだ」

ラウラ「嫁よ、ケーキをあーんするのだ」

一夏「お前らの気の抜けようは面白いな、はいあーん」

セシリア「炭鉱の底まで降りてきましたわ。
ちゃんと出口を見つけることが出来るのかしら」

鈴「ここで気休めの食事タイムみたいね、シンプルな食事なのに美味しそう!」

一夏「ラピュタに限らずジブリの食事シーンはとても食欲をそそると評判なんだ」

箒「ラウラ、もっと食べるか?ほら、あーん」

ラウラ「うむ、次はそのモンブランを頼む」モッシャモッシャ

シャル「ラウラがモロに影響されてるよ…餌付けかい?可愛いけど」

鈴「ペンダントは代々受け継がれてきたものだった…」

セシリア「一体どういうシロモノなんでしょう?気になって仕方ありませんわ!」

シャル「(二人共親無しかぁ…僕も似たようなものだけど、こうして一緒にラピュタを見る友達がいるのは幸せだよね)」チラッ

一夏「どうした、シャル?」

シャル「えへへ、なんでもないよっ!♪」ニカッ

ラウラ「む、怪しいやつ!また敵か!」クワッ

箒「ラウラ、モンブランが超こぼれてる!」

一夏「ポムじいさんだ、パズーの知り合いなんだよ」

シャル「パズー達をかくまってくれるみたいだね。岩たちがざわめくって…?」

鈴「洞窟の内部が青く輝き始めた…うわぁ、天井は星空みたいになってる!!」

セシリア「飛行石?もしかして…」

ラウラ「ペンダントと同じ石、というわけだな」

セシリア「ペンダントがとても強く輝いています…!飛行石の結晶でしたのね…!」

箒「このシーンと曲はとても幻想的だ…先程まで軍隊に追われていたとは思えない、シーンや雰囲気の切り替え方がすごいんだ」

一夏「確かに。こういうところが2時間という短い中で大冒険を繰り広げる秘密かもしれないな」

鈴「なるほど、ラピュタが天空に浮かぶ城なのは飛行石の力なのね」

シャル「飛行石を加工する技術はラピュタ人だけ…、シータはラピュタと関係がありそうだ」

鈴「ラピュタ…ポムじいさんの言い方からすると、ただのロマンの対象ってワケじゃなさそう」

ラウラ「ポムじいさんとやらの案内で外に出られたみたいだが、これからどうするんだ」

セシリア「シータは石と共に名前を受け継いだ…?」


女性陣「「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ!!?」」

鈴「ちょっとどういうことよー!シータはラピュタ人の子孫だっていうの!?」

シャル「関係があるとは思ったけど、ここまで直接的な関係とはね…ん、飛行機?」

ラウラ「上空からの奇襲だ!!先ほどの軍隊か!?」

セシリア「ああ!逃げてくださいお二人ともっ!!」


女性陣「「パズーーーーーーーー!!!」」



一夏箒「…」ニヤニヤ

セシリア「軍隊の要塞に囚われてしまいましたわ…シータは別なのかしら?」

ラウラ「なるほど、軍隊と政府の特務機関が協力してラピュタ探しをしている」

ラウラ「鍵となるシータを捕まえたが、軍隊のミスでドーラ一家にシータを奪われた…というのが冒頭までだな」

シャル「黒メガネのボス、茶色メガネはムスカって名前だね…どうも軍隊とは別にクサい感じがあるね」

鈴「シータを地下に連れて行って何を見せるのかしら?…ロボット?」

箒「この内臓みたいな部品が嫌だったな…(実際後で内臓みたいに動くし)」

一夏「ロボットというより生き物みたいだもんな(実際後で内蔵みたいに動くし)」

セシリア「なるほど、このロボットを手がかりにラピュタやシータの調査を進めていましたのね」

シャル「石は持ち主のシータ無しには働かない…うわ、平和をダシにしてシータを丸め込みにかかったよ」

鈴「平和で動かないとなれば、パズーを人質にしやがったわ…男の風上にも置けないわね…」

セシリア「シータの本名をムスカが知っているなんて!そしてシータはラピュタ王女…!?」

ラウラ「ラピュタ人であるとは思っていたが、まさか王位継承者とはな」

一夏「初めて箒がムスカを見たときは大変だったなぁ、卑怯者ー!って暴れまくって抑えるのに苦労したよ」

箒「うっ…すまん、(でももう結末を知っているから大丈夫だ)」ボソボソ

一夏「まぁ、この頃のジブリには珍しい完全な悪役だもんな」

シャル「そしてパズーは解放されて、シータはラピュタ捜索に協力か…今までの逃避行が水の泡だよ」

セシリア「あーん!どうなってしまいますのー!」

箒「おかみさんにも構わず家まで走っていく様に、小さい頃私は涙を流したものだ」

シャル「金貨を投げつけるのをやめたのは、虚しくなってしまったからかな…」

セシリア「パズーの家にドーラ一家が入り込んでいますわ!あぁまた捕まってしまって!」

一夏「落ち込むパズーに正論ばかりぶつける感じが、なかなか痛快だよな」

鈴「まぁその通りよねー。情報を手に入れたら、石さえあれば用済み…」

鈴「子供向けだと思ってたけど、こういう部分もきっちり抑えるのね」

一夏「お、鈴も分かってきたな。でもまだまだこれからだぞ?」

ラウラ「…」

ラウラ「ふむ、ドーラ一家…味方になるかもしれんな」

セシリア「ラウラさん、どういうことですの?」

ラウラ「パズーもドーラ一家もシータと石が欲しい。目的は一致しているし、パズーは要塞の内部事情を把握している」

ラウラ「ドーラ一家は海上要塞相手でも、小型飛空艇を用いた奇襲可能な装備がある。手を組んでもおかしくはない」

鈴「確かに、言っちゃなんだけど物語的にはそれがアツい展開よね」


ラウラ「それに…なんとなくドーラが悪いヤツには見えん」


一夏「ラウラ…。お前、そういう考え方もするようになったんだな」

ラウラ「嫁のおかげだ、褒めてもいいぞ?」ニヤ

シャル「ほんとだ…ラウラの言ったとおりの展開になってきた!」

セシリア「ドーラはなかなか粋な性格をしていますのね、打算込みではありますけども」

鈴「パズーも決意を固めたようね!顔つきが変わった!また雰囲気や音楽も変わってきたわね!」

箒「その決意や迷いのなさを「40秒」という数字で表現しているのかもしれないな」

一夏「何か大したことが出来る時間じゃないが、気持ちを固める時間には十分だと思うぜ」

ラウラ「巨大飛行戦艦か、タイムリミットは夜明け、どう戦うかだな…」

鈴「幼少期の記憶から、シータが呪文を思い出したわ!」

セシリア「あの青い光がまた…ってロボットがああああああああああああ!!!」

シャル「確かこのロボットってムスカによれば戦闘用じゃ…!」


女性陣「「うわああああああああああビームだああああああああああああああああ」」


一夏「相変わらず、はみ出てる部品がうねうねしてるのが苦手だ…」

箒「IS学園に来てからこいつとどう戦うか考えたことぐらいあるだろう?」

一夏「あーあるある、授業中に襲ってくる設定で想像してた」

一夏「千冬ねえが出張中って設定にしとかないと、リアリティがないんだよなぁ」

箒「私も紅椿ではなくわざと打鉄で戦う設定にして考えてたぞ!」ウキウキ

一夏「わかるわー、俺もわざとエネルギー切れになるようにしてた」

セシリア「あああああああ!登ってきますわよぉ!!」

シャル「階段を塞ごうとしてるけども…」

女性陣「「うわあああああああああああビームだああああああああああああああ」」

ラウラ「石に吸い寄せられてるのか…?」

鈴「ビームでムスカとシータを別れさせて…何するつもり!?」

女性陣「「うわあああああああああああ飛んだあああああああああああああああ」」


一夏「お前らも飛べるだろうが…」

箒「それで私はロボットの残ってる足を切り落してだな!」ワクワク

鈴「呪文のせいか、光が一直線に!ラピュタの方向を示しているのね」

ラウラ「ムスカが軍から指揮権を奪ったな。ロボット相手に砲弾を打ち込むか」

セシリア「ロボットが…敬服するような仕草を?」

シャル「あぁっ!ロボットが撃たれちゃったよ!壊れちゃったのかなぁ?」

セシリア「石も飛んでいってしまいましたが…っ」


女性陣「「うわああああああああああああああ動いたあああああああああああああ」」

女性陣「「暴走だあああああああああああああああああああああああああ」」


一夏「うわぁー大惨事やー…」

箒「やー…」

シャル「パズー達も急いでるみたいだけど、うわっ、ビームが街の方にまで!」

ラウラ「超絶射程だな…、む、今度は飛行戦艦からロボットを狙い撃つつもりか?」

セシリア「そ、そんなことをしたらシータに当たってしまいますわよ!?

シャル「あ、パズー達がシータを捕捉したね。3機で援護しつつ、パズーが突っ込むのか!」

鈴「いい感じよ、燃えてきたわ!」

一夏「ここから先のシーンは確かにアツイし、有名なところだなって…」

箒「…」グスン

一夏「(お前、ロボットの最期のシーンはいつも泣いちゃうんだよな)」ボソボソ

箒「(だって…可哀想だから…)」ボソボソ

セシリア「パズーがやっとシータに会えましたわ!信じていれば助けに来てくれますのよ!」

女性陣「(私たちもきっと一夏(さん)が…///)」

シャル「なかなか塔に近づけないよ!…ロボットが離してくれた!?」

女性陣「「うわああああああああああああああロボットがあああああああああああああああ!!」」

鈴「そんなのってないわ!…だってロボットはシータを助けてくれたのよ!」ナミダメ

ラウラ「パズー達は爆発に巻き込まれたのか!?」



女性陣「「おばさあああああああああああああああん!!」」

ラウラ「くっ…シータの叫び声が悲痛だな…!」」

セシリア「何とか踏ん張ってくださいまし!」

シャル「あぁっ!岸壁に突き当たっ…!」

女性陣「「いやっほおおおおおおおおおおおううう!!おばさあああああああああああああん!!」」


一夏箒「(外国人のテンションってやっぱりすげぇ)」

セシリア「すり抜けながらシータをかっさらいますのね!」

鈴「ここが正念場よ!パズー!!」

女性陣「「いっけえええええええええええええ!!よっしゃああああああああああああ!!」」

セシリア「や、や、やりましたわーーーーーーーー!」

シャル「で、でもロボットが…うぅ」グスン

ラウラ「シャルロット…あいつはパズー達を導いてくれたのだ…シータの元へと」

鈴「しかも石がムスカの手に!どうしよう、ムスカがラピュタを見つけちゃうわよ!?」


一夏「未視聴組が思った以上の熱中ぶりだ…」

箒「だがまだこれで半分という怒涛の展開なのだ!」ムフン

ラウラ「故郷には戻らず、ラピュタへと向かうのだな」

シャル「ドーラ一家にも認められて、目標がはっきりしたね。これから後半戦だよ!」

セシリア「粗暴な方たちのようですが、陽気でもありますわね。ムスカがやはり本格的な悪者でしょうね」

一夏「このドーラ一家の本船が楽しそうなんだよなぁ」

鈴「わかる!秘密基地みたいだもんね!」

箒「一夏は自分の部屋の布団を、支え棒を使ってキャンプの外布みたいにしてたんだ」

箒「そしてベッドの中にお菓子やら漫画とか持ち込んで、秘密基地だーとな」

一夏「こ、子供の頃の話だろうが!」

箒「私は一緒に秘密基地に入れてもらい同じベッドの中でよく遊んだものだ、そしたら棒が倒れて私達に布団が被さり…」」

シャル「」

セシリア「」

鈴「」

ラウラ「こら、お前たちラピュタを見ないか」

一夏「こほん!シータはラピュタへの航路の情報を提供して、パズーは機関士の手伝いだな」

鈴「ジトー…まぁいいわ、シータの情報をもとにゴリアテを追跡するみたいね」

セシリア「シータ、調理場を任されましたわね!やはり、台所を守れる女性が男性に必要ですわね!」

セシリア「ね、一夏さんもそう思いませんこと!?」

一夏「うん、でもセシリアは台所を守るというよりも攻め落とすって方が正しいかもなーHAHAHA」

シャル「(まぁ炎上させそうだしね…)」

セシリア「?」キョトン

セシリア「…!あぁ!攻撃は最大の防御といいますものね!HAHAHA」

一夏「うーん、ちょっと違うかな!HAHAHA」

箒「確かシータは12歳だったはずだが…このルイという男」

一夏「ドーラは50歳だからな、下手すれば30近いはずなのにな…」

鈴「でも女っ気がドーラだけじゃねー!飢えるのも仕方ないかもよ?」

女性陣「「(…あれ?まんまこれって男女逆にしたら私達と同じ…?)」」

一夏「…?」



一夏「チェスをしてる時のじっちゃんがなかなかいい男だな」

シャル「堅気に肩入れしても尊敬はしてくれない…か。ドーラには何か思い入れでもあるのかな?」

箒「結局それに関しては何も触れられなかったんだ。結構意味深なセリフだと思ったのだが」

箒「単純に気のいい太っ腹な気質を言いたかっただけなのかもしれない」

ラウラ「また食事シーンだ!」グー

シャル「あんまり食べ過ぎちゃダメだよ、ラウラ」

ラウラ「おかわり!おかわり!おかわり!」

シャル「もー」

一夏「当直のシーンだな。楽しい場面が続いたけどゴリアテに遭遇するかもしれないわけだしな」

セシリア「うぅっ、寒そうですわ…ちょっと、シータも抜け出しましたわよ!?」

鈴「うわっ危な!風に飛ばされちゃうよ!」

箒「そうそう、布団が被さった時こんな風に布団を二人に巻きつけて、暖かいねと…」

一夏「わーわーわー!しばらくシータの独白だから!シリアスシーンだから!」

シャル「やっぱりシータも恐怖してたんだね…でもパズーが上手くカバーした」

ラウラ「これからのことを考える、いい心がけだ。しっかりやりたいことを決めておけば戦場でも死ににくいからな」

セシリア「!」

セシリア「一夏さん、私たちのこれからを決めませんこと!?」

一夏「分かった、今からラピュタの続きをしっかりと見よう…一緒にな?」

セシリア「は、はい一緒に!分かりましたわー!えへへ///」

箒「セシリア、お前はそれでいいのか…」

鈴「ゴリアテだー!真下にいるぞーーーーーーーーー!!」

鈴「(もともと私がラピュタ鑑賞に誘ってもらったのに…一夏のバカぁ)」

セシリア「運良く砲撃は避けられたようですわね」ホッ

シャル「見張り台が凧になるって…パズー達は潜望鏡の役割を果たすのかな?」

ラウラ「この感じだと、翼を広げた瞬間吹っ飛びそうなものだが…気にしないでおこう」

鈴「シータも上に残るのか!度胸あるなぁ」

鈴「それにしてもワイヤー一本って、千切れてしまいそうね」

一夏「(まぁ千切れるんだけどね…)」

セシリア「進行方向がずれてしまっていますわ!」

シャル「しかも爆弾低気圧ってやつもきた!プロペラの飛行船で逃げきれるの!?」

鈴「もーピンチになるの早すぎよぉ!!」

ラウラ「舵も効かないし、エンジンは燃えそうだし、今ゴリアテに出会ってしまったらマズいだろう!?」

箒「ここの「シータ、海だ!」ってセリフは何を表しているんだろうか」

一夏「よく分からないんだよな、低気圧の塊と海上が関係あるかとも思ったけど…」

一夏「わざわざ言うことじゃないしな…すまん!分からない!」

シャル「龍の巣…?」

鈴「うわぁ、音楽が緊迫感のあるものになってきた…」

セシリア「父さんの言った通り…まさか!」

鈴「ラピュタはこの龍の巣の中にあるって言うの!?」

ラウラ「!?こんな時にゴリアテが!しかも背後を取られているぞ!」

ラウラ「ひ、被弾したぞ!」

シャル「続けて被弾したよ!…あぁっ!ワイヤーが!」

セシリア「あわわわわわ!ワイヤーが千切れてパズー達は龍の巣の中に!!」

鈴「う、嘘…船が…」

ラウラ「撃沈だ…しかも低気圧に飲まれた…もう…」

セシリア「嘘…嘘ですわ!ドーラ一家が…まさか!!」

ラウラ「セシリア…残念だが…」

女性陣「「うわあああああああああああああドーラあああああああああああああ」」



一夏「この世の終わりみたいな叫び声を出しおる…」

箒「私達が小さかった頃はここまで悲愴な光景にはならなかったと思うが…」

セシリア「ムスカ達も龍の巣へ入ろうとしていますわ!」

シャル「本当にこの中にラピュタが…あるの?」

ラウラ「…ぐすん」

鈴「ラウラ、まだ諦めちゃダメよ。物語はハッピーエンドに向かうものなの!」

鈴「(きっとそれがジブリのはず…そうよね、一夏)」



一夏「(ドーラ一家が無事だったときの反応が楽しみだ)」

箒「(ラウラかわいい)」

鈴「ともかくパズー達は龍の巣の中へ…何これ!?」

セシリア「雷が龍のように…生きてるみたいですわ!」

シャル「…!龍がこっちに!よけられない!」

ラウラ「…っ!あの後ろ姿は」


女性陣「「…父さん?…とうさああああああああああああああん!!」」


一夏「何だか手に取るように叫ぶタイミングが分かってきたな」

箒「しかし次のシーンで悲壮感が全部吹っ飛ぶ。本当にすごい表現だよ」

セシリア「龍の巣を抜けたのかしら?」

鈴「これは…木?植物が何でここに…」

シャル「地面もある…凧が着陸した…」

箒「雲が晴れていってその先に…」

一夏「この場面はいつ見ても、浪漫があるんだ」

ラウラ「空に浮いた都市だ…ここが、ここが…ラピュタなのか」

箒「なんて綺麗なんだ…」

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