沙織「あれ？みぽりんってカバンにストラップ付けてなかった？」

みほ「っ！」

みほ「あ、あはは……。どこかで取れちゃったみたい」

沙織「ええ！？それって結構レアなボコだって、前に小一時間説明してくれた奴でしょ？」

みほ「う、うん……」

沙織「探そ！私も手伝うからさ！」

みほ「だ、大丈夫だから！」

沙織「大丈夫なわけないじゃん！あれだけ楽しそうに話してたのに！」

みほ「……うん」

沙織「ほら、行こ？」

みほ「……沙織さん、ごめんなさいっ！嘘なの！」

沙織「へ？」

みほ「実は～～～」

沙織「なるほどねえ。悪く言われたくなくって、ボコを外したんだ」

みほ「うん……」

沙織「もー！そんな変な悪口気にしちゃ駄目だって！」

沙織「みぽりんが優しくって、頼りになって、すっごく良い子っていうのはみーんな知ってるんだから！」

みほ「沙織さん……」

沙織「だからネットなんて無視ムシ！適当なこと言って楽しんでるだけなんだから！」

みほ「うん。ありがとう沙織さん！」ﾆｺｯ

………………
………
…

沙織「でもネットニュースかあ……。みぽりんは凄いなあ」

沙織「わ、私もニュースになってたり……なーんて」ｶﾁｶﾁｯ

『婚活戦士ゼクシィ武部！』

沙織「…………」ｸﾞｽｯ

沙織「…………」

華「あら？どうかしましたか？」

沙織「ううん……」

華「悩みがあるなら話して下さい！」

沙織「わっ！？な、なに？」

華「私、沙織さんの力になりたいんです！……迷惑でしょうか？」

沙織「ううん。そんなことないよ！」

沙織「だから、相談に乗って貰えると嬉しいな」

華「はい！」

華「なるほど風評被害ですか……」

沙織「うん……」

華「気にしてはいけません！」

沙織「うん。気にしちゃいけないって分かってる……分かってるけど」

沙織「酷すぎるよお。まだ高校生なんだよ！？」ｸﾞｽｯ

華「沙織さんはとても気配りができて、誰にでも分け隔てなく接することのできる方だと知ってます！沙織さんに好意を持つ方も多いはずです！」

華「だから、そんな変な陰口で傷つかないで下さい！」

沙織「……うん。ありがとう華」

華「また、いつでも相談してくださいね」ﾆｺｯ

華「ネットニュース……少し調べてみる必要がありそうですね」ｶﾁｶﾁｯ

華「あら？私の名前が……」

『五十鈴華は大食らい？』

華「？」

華「やはりネットはデタラメが多いですね」

エリカ「ネットサーフィンだけしたら、今日はもう寝ようかしら」

エリカ「ん？私の名前……？」ｶﾁｶﾁｯ

『西住みほにガン無視される女、逸見エリカ』

『逸見エリカは催眠音声が大好き！？』

『西住姉妹の犬宣言！？逸見エリカ』

『ハンバァーーーグ！逸見エリカ！』

『ついに逸見エリカのワニ好きに迫るわに！』

エリカ「…………」

エリカ「は？」

完