シンジ「ポケモンバトルしようぜ!」(119)

Inゲオ

シンジ「どれにしようかな」

シンジ「HGSSか・・・そういえば僕が小さい頃は金銀が流行ってたんだよね」

シンジ「これにしよう」(SSを購入)

Inミサト宅

シンジ「うわあ、懐かしいなあコレ」ピコピコ

アスカ「何やってんのよ、バカシンジ」

シンジ「ポケモンだよ」

アスカ「ポケモン?」

Inゲオ

アスカ「バカシンジが言ってたやつはコレね、HGSS」

アスカ「この色、弐号機にピッタリね」(HGを購入)

綾波「なにしてるの」

アスカ「げっ、ファースト!?」

アスカ「あんたこそ何なのよ!」

綾波「あなたがこのお店に入っていくのが見えたから」

アスカ「気持ち悪いわね…あんたストーカー?」

綾波「私はストーカーじゃ、ない」

綾波「ところで、それは何?」

アスカ「これ?ポケモンだけど」

綾波「ポケモン?」

アスカ「ゲームよ、ゲーム!おカタいあんたはやったことないでしょうけどね」

綾波「ゲーム」

アスカ「あたしもう帰るから、じゃ」

Inミサト宅

アスカ「買ってきたわよ!バカシンジ」

シンジ「遅かったね」

アスカ「お店でファーストと会ったのよ」

シンジ「綾波と?綾波もゲームするんだね」

アスカ「ただのストーカーよ」

シンジ「?」

アスカ「ところで、あんたどこまで進んだの?」

シンジ「今バッチ2個目だよ、ヒノアラシが進化したんだ」

アスカ「よくわかんないけど結構進んでんのね」

シンジ「やってたらついついハマっちゃって」

アスカ「ま、そのくらいハンデがあったほうがちょうどいいわ」

アスカ「あんたなんか一晩で追い抜いてやるから!」

シンジ「そう上手くいくといいけどね」

アスカ「ふん、あとで吠え面かかないでよね」

アスカ「えっと、まずはこの三匹から選ぶのね」

シンジ「一応説明しとくと、ほのおはみずに、みずはくさに、くさはほのおに弱いんだ」

アスカ「三角関係みたいなもんね…」

アスカ「あんたはヒノアラシだったわね…、じゃあこのワニノコにしよっと」ニヤリ

シンジ「えぇっ、ひどいよアスカ!」

アスカ「あんたがあたしより先に楽しんでるのが悪いのよ!」

シンジ「そんなあ…」

あ、>>1>>3の間に↓の文章挟むの忘れてた


アスカ「ああ、アレね。わたしがドイツにいたころも流行ってたわ」

シンジ「アスカもやってたの?」

アスカ「あんな子どもっぽいゲームするわけないでしょ!」

シンジ「ゲームは子どものするものだと思うけど…」

アスカ「うっさいわね」

シンジ「アスカも一回やってみたら?楽しいよ」

アスカ「ふーん…あんたが勧めるんならやってみてもいいけど…」

シンジ「友達とポケモンの交換や対戦もできるんだ」

アスカ「ふーん」

アスカ「え、なによこのロン毛!」

シンジ「それはライバルだよ」

アスカ「自分でライバルの名前決められるようになってるのね」

アスカ「ロン毛だから…“アオバ”っと」

シンジ「青葉さんに失礼だよ、それ」

アスカ「別にいいのよ」

InNERV

青葉「ぶぇあーっくしょい!」

日向「おいおい、風邪か?」

青葉「…いや、別になんでもn」

伊吹「ちょっと…風邪ひいてるならマスクぐらいしてください」

青葉「いや、だから」

ミサト「自己管理も仕事のうちよ?」

青葉「」

Inミサト宅

アスカ「なによ、このホルスタイン!全然勝てないじゃないの!」ムキー

シンジ「一匹だけ集中的に育てるからだよ…相性も考えてもっとバランスよく育てないと」

アスカ「うっさいわね、そんなみみっちいことは嫌いなの!」

シンジ「でもそんなんじゃポケモンリーグ制覇できないよ」

シンジ「四天王はタイプを統一して挑んでくるからね」

アスカ「ぐぬぬ…じゃあ、とりあえずこのホーホーってのを育ててみようかしら」

今日はもう寝よう

アスカ「なんとか勝てたわ」

シンジ「よかったね、アスカ」

アスカ「ま、あたしが本気出せばこんなもん楽勝よ!」

アスカ「あんた、どこまで進んだの?」

シンジ「今5個目のバッチのところ」

アスカ「あと少しね…」

シンジ「僕はそろそろもう寝るよ、明日学校だし」

アスカ「あたしはもうちょっと進めるわ」

シンジ「そう。おやすみ、アスカ」

アスカ「おやすみ」

-朝-

アスカ「おはよー」

シンジ「あ、おはよう。朝ごはんできてるよ」

アスカ「うん、ミサトは?」

シンジ「部屋で寝てるみたい」

アスカ「どうせ明け方まで飲んだくれてたんでしょうし、放っときましょ」

シンジ「う、うん。ミサトさーん、学校行ってきますねー!朝ごはん置いてますからー!」

\ヘーイ/

In学校

シンジ「えっ、もう5個目のバッチとったの?」

アスカ「当たり前よ!この天才アスカ様をなめんじゃないっつーの!」

シンジ「じゃあ帰ったら対戦しょうよ」

アスカ「ふん、返り討ちにしてわるわ!」


綾波「対戦…」

トウジ「センセ、さっき惣流と何話しとったん?」

ケンスケ「またイヤ~ンな感じ?」

シンジ「違うよ、ポケモンの話してたんだ」

ケンスケ「意外だねぇ、碇もポケモンなんてするんだ」

シンジ「最近ね。二人もやってたりするの?」

トウジ「ワイはしてへんけど、妹がポケモン好きやからな。なんとなくは知っとるわ」

ケンスケ「俺はもちろんやってるよ、意外と奥が深いんだよな、ポケモンって」

シンジ「そうなの?」

ケンスケ「ああ、特に対戦はいいぞ。いろんな戦略があるからな」

綾波「碇くん」

シンジ「あっ綾波、どうしたの?」

綾波「碇くんもポケモン、しているの?」

シンジ「う、うん。もしかして綾波も?」

綾波「してないわ」

シンジ「そうだよね…、イメージ沸かないもん」

寝る寝る

綾波「でも、やってみたいと思う」

シンジ「ほんと!?じゃあ一度やってみなよ、面白いから!」

綾波「そう」

綾波「私も碇くんと対戦、できるかしら?」

シンジ「も、もちろんだよ!」

シンジ「じゃあ、ゲームの名前教えるね。僕がやってるのはポケモン金銀のリメイk」
アスカ「バカシンジ、さっさと帰るわよ!」グイグイ

シンジ「ちょ、アスカ!?」

アスカ「ほら行くわよ!」(ファーストと楽しそうに話してんじゃないわよ…)

シンジ「…もう、ごめんね綾波―!また今度ねー!」

綾波「…」

Inミサト宅


シンジ「また負けたよ、レベル上げすぎだよアスカ…」

アスカ「あたしのオーダイルに勝とうなんて100年早いのよ!」

シンジ「なんでマグマラシはlv36なのにアリゲイツはlv30で進化なんだ…」

アスカ「ほんと、あんた見る目がないわねー」ププ

シンジ「くっそう…」

InNERV

綾波「碇司令、お願いがあります」

ゲンドウ「…何だ」

綾波「ポケモンというゲームを買いたいです」

ゲンドウ「……何故だ」

綾波「碇くんとそのゲームで対戦したくて…」

ゲンドウ「………」

ゲンドウ「…かまわん、買え」

綾波「ありがとうございます、碇司令」

プシュ

ゲンドウ「…」

冬月「いいのか?碇、あれで」

ゲンドウ「…問題ない」

冬月「…あの子たちにもたまには童心にかえらせるべきかもしれんな…」

ゲンドウ「……ああ」

Inミサト宅

シンジ「もう、対戦はいいよ、ストーリー進めよう」

アスカ「そうね、あんたのやり方もワンパターンすぎて飽きてきたわ」

シンジ「それにリーグ制覇した後のほうが対戦楽しめるし」

アスカ「ふーん、結果は一緒だと思うけどね」

シンジ「あとで覚えてろよ、このゲルマン野郎」ボソ

アスカ「…あんた、さっきなんか言った…?」

シンジ「え、何が?」

寝ます

綾波(あの弐号機の人がいたお店…このあたりだったはず)

綾波(あった、あれね)

ウィーン

InGEO

綾波(ポケモンコーナー…碇くんが言ってたのはこれね)

綾波(ずいぶんと安い…)

In学校

シンジ「ねえ、ケンスケ」

ケンスケ「なんだよ」

シンジ「対戦のコツを教えてくれないかな?アスカに何度やっても勝てないんだ」

シンジ「レベル差もそうなんだけど、オーダイルに有利なウツボット出してもれいとうパンチ当てられるし」

シンジ「僕の動きが読まれているんだ…」

ケンスケ「なるほどね。じゃ、教えてやるよ」

ケンスケ「インターネットで『ポケモン 対戦』と検索してみろ」

ケンスケ「そこにはポケモン対戦で重要な隠しステータスについて説明しているところがある」

ケンスケ「それを理解すれば対戦で勝てるようになるはずさ!」

シンジ「わかった。ありがと、ケンスケ!」

シンジ「あ、おーい!綾波!」

綾波「碇くん」

シンジ「ごめんね、この間は説明しそびれて」

綾波「大丈夫。もう買ったから」

シンジ「本当!?」

アスカ「あんたたち、なに話し込んでんのよ!」

シンジ「いやね、綾波もポケモン買ったんだって!僕たちと同じやつ!」

アスカ「ふーん、あっそ。で、あんたはどっち買ったわけ?」

綾波「これ」

アスカ「?なにこれ?」

シンジ「………」

シンジ「…綾波、これSSじゃなくて『銀』だよ…ゲームボーイカラーの…」

綾波「え」

シンジ「ごめんね綾波。ちゃんと説明しておくべきだった」

シンジ「僕たちが勝ったのはポケモン金銀のリメイクのHGSSだったんだ」

綾波「そうなの…どうりで安いと思った…」

シンジ「あのとき強引に帰ろうとか言うのが悪かったんだよ!アスカ!」

アスカ「」プルプル

シンジ「アスカ?」

アスカ「あっははははははははwwwwwwwwwwwwwwww」

綾波・シンジ「!?」

アスカ「笑えるわwwwwwwwwwwww二世代前のゲーム買うとかwwwwwwwwwwww」

アスカ「あんたはゲームボーイで一人寂しくやってなさいよwwwwwwwwwwwwwww」

綾波「…」

アスカ「安い時点で気づきなさいよwwwwwwwwwwwwwwwwww」

シンジ「……なよ」

アスカ「うはwwwwwwwwwwwwおkwwwwwwwwwwwwwww」

シンジ「笑うなって言ってんだよ!!!!!!!!!!」

アスカ「えっ?www」ビクッ

シンジ「アスカが悪いんだろ!!!話を中断させたアスカが悪いんだろ!!!!!」

シンジ「なのになんで笑ってんだよ!!!笑うんじゃなくて謝れよ!!!!」

アスカ「は、はあ?なんであたしが謝んなくちゃなんないのよ!」

シンジ「アスカが僕の言葉を遮ったせいで綾波が勘違いしたんだろ!!!!」

アスカ「そんなの知らないわよ!あんたがあとでちゃんと説明してればいい話じゃない!」」

シンジ「今さっき説明しようとしたんだよ!!!この腹ペコゲルマン!!!!!!!」

アスカ「言ったわねこのバカシンジ!!」

ヒカリ「ちょっとアスカやめなよ!」

アスカ「ヒカリ!ジャマしないで!」

シンジ「ほら、はやく綾波に謝れ!」

トウジ「まあまあ、センセ、落ち着いて」

ヒカリ「二人とも教室でケンカするのはやめて!ケンカなら家でやりなさい!」

トウジ「いいんちょ、それもちょっと…」

ヒカリ「綾波さんも困ってるでしょうが!」

綾波「…」

綾波「碇くん」

綾波「私は大丈夫。碇くんがそこまでしなくていい」

シンジ「綾波…」

アスカ「ほら!あたしが謝る必要なんてないじゃn」

ヒカリ「アスカはちょっと黙ってて!」

シンジ「……わかったよ。綾波がそう言うんなら僕もこれ以上アスカを責めない」

シンジ「…ただし、一つ条件がある」

アスカ「言ってみなさいよ!」

シンジ「アスカ、僕とポケモンバトルだ。ルールは6on6、レベルは50に統一」

アスカ「はあ?あんたばかぁ?そんなのあたしが勝つに決まってんでしょ!」

シンジ「対戦は一週間後。それまでにポケモンを育てておくこと」

アスカ「望むところよ!あんたのなんかあたしのオーダイルでぶっ潰してやるから!」

シンジ「じゃあ僕帰るから」

アスカ「返り討ちにしてやるから!」

ヒカリ「えっちょっと…碇くん!」

トウジ「いいんちょ、ここは帰らしとき」

ヒカリ「えぇ……」

ケンスケ(こりゃ一週間後が楽しみだなあ)

綾波「…」

Inミサト宅

ミサト「たっだいま~」

シンジ「おかえりなさい…」

ミサト「あら、どうしたのシンちゃん…ってアスカは?」

シンジ「さあ…友達(ヒカリ)の家にでも泊まってくるんじゃないですか?」

ミサト「…シンジくん、あなたアスカとケンカでもしたの?」

シンジ「………別に対したことじゃないですよ」

ミサト(あるわね)

ミサト「一応あなたたちの保護者だからできれば聞かせて欲しいんだけど…」

ミサト「あなたたちよりちょっちだけ長生きしてるから何かアドバイスできるかもよ?」

シンジ「…それがかくかくしかじか」

ミサト「まるまるうまうまってワケね…」

ミサト「レイの勘違いを笑ったアスカも悪いけど…女の子を怒鳴りつけたシンジくんにも非はあるわ」

シンジ「………」

ミサト「明日シンクロテストがあることだし、その時に話し合ってみたら?」

シンジ「…やってみます」

※ポケモンバトルすることはミサトには話してません

-翌日-

InNERV

日向「これはひどいですね…」

伊吹「三人ともシンクロ率、前回より著しく低下しています」

青葉(生理かな?)

リツコ「三人の間に何かあったとしか考えられないわね…」

リツコ「ミサト、あなた何か知ってる?」

ミサト「え?…ああ、そうね…」

ミサト「この前あたしも含めてラーメン屋行ったんだけど、何ラーメンが一番かでケンカしたちゃってさあ、そのことを引きずってるんじゃない?」

日向(バレバレだ…)

伊吹(嘘がつけない性格なんですね…)

青葉(しかしシンジくんは生理じゃないはず…もしやEDに!?)

リツコ「わかったわ」(教えられないってわけね…)

-更衣室-

アスカ「あーあ、全然集中できなかった~」

アスカ「誰のせいかしら?」

綾波「…」

綾波「弐号機の人」

アスカ「なによ、何か文句あんの?あと、その呼び方やめて」

綾波「…あなた、私のことが嫌いなの?」

アスカ「はあ?嫌うも何もあんたのことなんかどうとも思ってないわよ、感情のない人形なんだから」

綾波「……そう」

アスカ「それじゃ」

プシュ

シンジ「…アスカ」

アスカ「なに、今度はあんた?」

シンジ「アスカ、一応聞いておくけど、ここで仲直りする気は…ある?」

アスカ「あれれ?あんたからケンカふっかけてきたくせに、もうやめちゃうわけ?」

シンジ「違うよ、ただアスカのプライドを無駄に潰したくないと思ってさ」

アスカ「……ほんとムカつくわね、あんた」

アスカ「さぞかし自信がお有りのようだけど、何か秘策でもあるのかしら?…何回もあたしに負けたこと忘れんじゃないわよ」

シンジ「どうだろうね、でも負ける気はしないよ」

アスカ「ふん、面白いじゃない…」

アスカ「六日後、楽しみにしてるから」

シンジ「…うん」

Inヒカリ宅

アスカ「ただいま~」

ヒカリ「アスカ!お疲れ様!」

アスカ「ごめんねヒカリ。一週間もお邪魔することになって」

ヒカリ「いいのよ、あたしだってアスカと一緒に過ごせるの嬉しいし」

ヒカリ「まあ、転がり込んできた理由は好ましくないけどね」アハハ

アスカ「ヒカリ、やっぱりあたしがあそこでファーストに謝るべきだったのかな…」

ヒカリ「そうね…でも碇くんのアスカへ接し方も良くなかったからね…」

ヒカリ「あのときはアスカらしいなって思ったけど…アスカはもう少し自分に素直になったほうが楽になると思うよ?」

アスカ「うん…」

ヒカリ「でも今度は碇くんと正々堂々とポケモンバトルするんでしょ?強気で行かなきゃ!」

アスカ「そうよね…!」

寝ぬ

もはや誰も見てないと思うけど投下していきます

Inミサト宅

ミサト「その様子だと仲直りはできなかったみたいね」

シンジ「はい、でもちゃんと今度三人で話し合う場を持つことにしてます」

ミサト「そう…わたしたちの手助けは必要ないみたいね…」

シンジ「…いえ、ちょっとお願いがあるんですけど」

ミサト「え、なになに?聞かせて?」

シンジ「実は……に……を…………て欲しいんです」ヒソヒソ

ミサト「別に大丈夫だとは思うけど…なんで?」

シンジ「それはまた今度に」アハハ

ミサト「え~っ、…しょうがないわねぇ」

ミサト「わかったわ、頼み込んでみる」

シンジ「ありがとう、ミサトさん」

ミサト「こんなことなんてことないわよ!じゃあシンちゃん、ビール持ってきて~」

シンジ「はいはい」

InNERV

リツコ「まずいわね、この状態で使徒がきたらひとたまりもないわ」

伊吹「どうしましょう…」

日向「三人のうち誰かが話してくれればいいんですけど…」

青葉(俺はシンジくんになんて言葉をかけてあげたら…)

Prrrrrr

リツコ「はいもしもし、ああミサト?…ええ、シンジくんが?…そうね、大丈夫だけどなんで?……そう、わかったわ」

リツコ「ごめんなさい、ちょっと出かけてくるわ」

プシュ

-セントラルドグマ-

リツコ「…ここにいたのね、レイ」

綾波「赤木博士」

リツコ「話してくれないかしら?あなたたちの間になにが起こったのか…」

綾波「…はい」

~中略~

リツコ「なるほど、アスカとシンジくんがポケモンバトルをすると…それを盛り上げるためにわたしに頼んできたのね」

綾波「ポケモンを知ってるんですか?」

リツコ「ええ、わたしもやるの、たまにだけどね」

リツコ「話してくれてありがとう、レイ。それじゃ」

プシュ

綾波「…」

-翌日-

Inミサト宅

トウジ「うっす、センセ、遊びにきたで!」

ケンスケ「おっじゃまっしま~す」

シンジ「二人とも!」

トウジ「ケンスケがセンセにアドバイスしたいゆーからやねん」

ケンスケ「ふふ、あの惣流の悔し顔を撮ったら高く売れるに違いない!」

トウジ「ほんま、くだらんのーおまえは!」

シンジ「ふふ」

ケンスケ「で、碇、こないだ俺が言ってたやつ見てくれたか?」

シンジ「うん。個体値、種族値、努力値…だいだいのことは理解できたよ」

ケンスケ「おおっさすがはEVAパイロット!飲み込みはやいなあ!」

トウジ「なんやのそれ?」

ケンスケ「隠しパラメータみたいなもんさ」

トウジ「はーん」

シンジ「で、孵化厳選か乱数調整かで迷ってるんだけど…」

ケンスケ「うーん、そうだな…時間があるなら厳選でもいいけど残り五日だからなあ…乱数のほうがいいんじゃないか?」

シンジ「そうだよね、でもサイトみても良くわからないんだ」

ケンスケ「なーに、俺が教えてやるよ!任せとけって!」

シンジ「ありがとう、ケンスケ!」

トウジ「…」←漫画読んでる

Inヒカリ宅

アスカ「あーん、もーなによー!このワタルってやつ!何回カイリュー出せば気が済むのよ!」

アスカ「しかも全員微妙に技構成ちがうし、絶対モテないわねこいつ」

ヒカリ「ポケモンってよく知らないんだけど、大丈夫なの?アスカ」

アスカ「ふん、こんなのオーダイルさえいれば楽勝よ!」

ヒカリ(あたしが何かアドバイスできればいいんだけど…)

ヒカリ(そうだ!鈴原にメールしてみよっと)

Inミサト宅

シンジ「あ、そういえばまだリーグ制覇してないんだった…」

ケンスケ「おいおい、しっかりしろよ碇。殿堂入りしてないといろいろ面倒いぞ」

シンジ「わかった速攻でクリアするよ!」

チロリーン

トウジ(お、いいんちょからや。なになに『ポケモンのことについて何かしってる?』)

トウジ(そうやなあ…ワイもあんまり詳しくないんやが…そうや!)

Inヒカリ宅

ピロリーン

ヒカリ「あ、返事きた!」

アスカ「よっしゃー!最後のカイリュー倒したー!」

ヒカリ「おめでとう、アスカ!」

アスカ「うん!」

ヒカリ(えーと『ポケモンには個体値?などの隠しパラメータがあるらしい』)

ヒカリ(へーそうなんだ。これはアスカの役に立つかも!)

アスカ「これでエンディングか、一通りゴールしたみたいね」

ヒカリ「ねえねえアスカ!」

アスカ「ん?」

Inミサト宅

シンジ「よし、次はいよいよチャンピオン戦だ」

ケンスケ「先発はデンリュウにしておいたほうがいいぞ」

シンジ「ギャラドスだっけ?」

ケンスケ「そうそう」

トウジ(『さすが鈴原だね!』ってなんや嬉しいなあ…)

InNERV

プシュ

リツコ「碇司令、お話が」

冬月「碇なら出かけたよ」

リツコ「そうですか…では副司令、代わりによろしいですか?」

冬月「構わんよ」

リツコ「五日後にトレーニングルームでEVA目的外の使用を検討しているのですが…」

冬月「ああ、その件なら既に『彼』から聞いている」

リツコ「『彼』って…」(まさか加地君!?)

冬月「そういうことだ、期待しているよ」

リツコ「…ありがとうございます」

プシュ

冬月「…」

冬月「あの子たちを童心にかえらせるというよりも逆に成長させてしまったのかもしれんな…」

Inヒカリ宅

アスカ「隠しパラメータ?それ、誰から聞いたの?」

ヒカリ「鈴原だけど…」

アスカ「あいつね…あのバカトリオのことだからなーんか怪しいわね」

ヒカリ「鈴原は誰かにウソついたりしないよ!」

アスカ「そ、そうね。一度ネットで調べてみよっか」

ヒカリ「うん!」

Inミサト宅

シンジ「やっと殿堂入りだ」

ケンスケ「これからどうする?準伝説でも捕まえるか?」

シンジ「うーん…できれば今のパーティを生かしたものにしたいんだけど」

ケンスケ「別に厨ポケでもなんでも使っちゃえばいいじゃん、遠慮することないだろ?」

シンジ「そうだね、何も知らないゲルマンを厨パでボコボコにしてもいいけど…」

シンジ「僕はアスカに恥をかかせるためにポケモンバトルを挑んだわけじゃないからね」

ケンスケ「…碇らしいな」

トウジ「zzz」

InNERV

加持「…葛城か」

ミサト「あんた、わたしになんか隠し事してない?」

加持「……さあな、ところでどうだい、葛城?今夜にでも」

ミサト「ふざけないで。いいから教えなさい」

加持「やれやれ、まいったな…」



ミサト「要は五日後にシンジくんとアスカがゲームでバトルをするのね」

ミサト「お互いの気持ちを確かめ合うために」

加持「そういうことさ」

ミサト「でもあんたが何でそこまで知ってんのよ?」

加持「リっちゃんとレイが話しているところを聞かせてもらったんだよ」

ミサト「ふーん…そう。諜報もほどほどにしときなさいよ、消されないようにね」

ミサト「わたしもう帰るから、相手はまた今度してあげるわ」

加持「楽しみにしてるよ、葛城」

プシュ

加持「ここまではシナリオ通りか…あとは碇司令が上手くやってくれれば…」

寝る!

Inミサト宅

ケンスケ「俺たちそろそろ帰らなきゃならないからさ、パーティーの構成とか考えとけよ」

シンジ「うん、わかったまた明日ね」

ケンスケ「乱数はまた今度教えるよ。おいトウジ、起きろ!帰ろうぜ!」

トウジ「…ん、もうそないな時間か…退屈すぎて寝とったわ」フア

ミサト「ただいま~」

シンジ「ミサトさん、おかえりなさい」

トウジ・ケンスケ「お仕事お疲れ様です、ミサトさん!」

ミサト「あら、あなたたち来てたの?」

ケンスケ「今から帰るところです」

ミサト「晩ご飯食べてったら?」

トウジ「…い、いえ、ワイらやることがありますんで」

ミサト「そう、またきてね」

トウジ・ケンスケ「はい!お邪魔しました!」

シンジ「またね」

トウジ・ケンスケ「おう!」

~帰り道~

ケンスケ「はあ~、やっぱり晩ご飯ご馳走になりたかったな」

トウジ「しゃーないやろ。ミサトさん、センセになんか話があるみたいやったし」

ケンスケ「まあね。ところでトウジ、さっきは誰とメールしてたんだよ?」

トウジ「い、いいんちょやけど…」

ケンスケ「ふ~ん」ニヤニヤ

トウジ「べ、別にメールくらいしてもおかしくないやろ!」

Inヒカリ宅

アスカ「…ふーん、個体値、種族値、努力値ねえ…それに孵化厳選、乱数調整…」

アスカ(あいつ(トウジ)が知ってんならバカシンジももちろん知ってるはず…)

アスカ(やけに自信ありげなのはこういうことだったのね…)

ヒカリ「アスカ、どんな感じ?」

アスカ「かなり役に立つ情報だったわ、ありがとヒカリ!」

ヒカリ「どういたしまして!」

ヒカリ「アスカ、そろそろ晩ご飯食べましょうよ」

アスカ「そうね、もうお腹ぺこぺこ!」

Inミサト宅

シンジ「ミサトさん、晩ご飯の用意できましたよ」

ミサト「いつも悪いわね、シンちゃん」

ミサト「…アスカ、帰ってこないわね」

シンジ「多分あと数日は友達の家に泊まってくると思います…」

ミサト「そう…」

ミサト「ところで聞いたわよ、今度の“話し合い”、五日後なんですって?」

シンジ「えっ?…はい、そうです」(何だ…ミサトさん知ってるのか…)

ミサト「頑張ってね!」

シンジ「…はい!」

ミサト「それじゃ、ご飯食べましょうか」

シンジ「今日は自信作のカレーですからね、レトルトより美味しいですよ」ニヤ

ミサト「あはは、そうね…」ニガワライ

寝ます

In綾波宅

綾波(弐号機の人…わたしのことを何とも思ってないって言ってた…)

綾波(わたしはあの人のこと、よくわからないけど嫌いじゃない…)

綾波(けどあの人が碇くんと話しているとなんだかモヤモヤする…)

綾波(あの人もわたしと同じように考えているのかしら…)

綾波「……」カチリ ピロリーン ティン♪

綾波「…ポケットモンスター銀」

綾波「チコリータ…これにしよう」

綾波(弐号機の人とも通信できたら…)

-翌日-

Inミサト宅

ケンスケ「よっす!碇!」

シンジ「ケンスケ!…あれ?トウジは?」

ケンスケ「それが家の手伝いがあるみたいで来られないんだってさ」

シンジ「そっか…」

ケンスケ「ところで、パーティーちゃんと考えたか?」

シンジ「うん、わざ構成はまだだけどメンバーの役割はだいたい決めたよ」

ケンスケ「おっマジか!俺が辛口評価してやるよ!」

Inヒカリ宅

ヒカリ「ごめんねアスカ、ちょっと買い物行ってくるわね」

アスカ「うん、いってらっしゃい!」

アスカ「さてと…まずはメンバー決めね。エースのオーダイルは確定として、弐号機と似たカラーリングのこれも捕まえておくか…」

アスカ「イカついポケモンが欲しいわ…そういえばドラゴン使いとかいたわね」

Inミサト宅

シンジ「どう、ケンスケ?」

ケンスケ「そうだな…タイプ的にはドラゴンに弱い気がするな、鋼を入れたらいいんじゃないか?」

ケンスケ「あの惣流のことだ、おそらくドラゴンタイプ使ってくるだろうしな」

シンジ「一応こおりタイプ入れてるけど…」

ケンスケ「ドラゴンに氷技は有効だけどドラゴンに耐性ないと後出ししにくいんだよ」

シンジ「なるほど」

ケンスケ「こいつなんてどうだ?」

シンジ「え、でもこれ600族だよ?」

ケンスケ「一体くらい入れてもバチあたんないよ!へーきへーき」

シンジ「そうかな…じゃあドンファンを抜こうかな」

~街中~

トウジ「まったく…なんでワイがおつかいなんかせなあかんねん…」

???「あ、鈴原じゃん!」

トウジ「ん…?っていいんちょ!?」

ヒカリ「鈴原もお買い物?」

トウジ「せ、せや。あそこのスーパーにお使い頼まれたんや」

ヒカリ「奇遇だね!わたしもそうなんだ!」

トウジ「ホンマかいな!?」

Inヒカリ宅

アスカ「GTS…世界中の人とポケモンを交換できるのね、へー」

アスカ「えーと…ヨルノズクにふしぎなアメ持たせとけば誰か交換してくれるでしょ」

アスカ「三犬あたりも捕まえておこうかしら、タイプ的には…こいつね」

アスカ「あとはこのはがねタイプと…ん、このガチャピンみたいなやつもカッコいいわね」

アスカ(まってなさいよバカシンジ…あんたなんかぐうの音もでないほどぶちのめしてやるんだから!)

Inミサト宅

ケンスケ「あとは、べつにいいんじゃないか?碇の好きなポケモン使えば」

シンジ「そうだね、じゃあまずはうずまきじまに行くかな」

ケンスケ「そういえば乱数についてまだ教えてなかったな」

ケンスケ「うずまきじまに行く過程で教えるよ」

ケンスケ「乱数ってのは簡単に言うと条件をいじって高個体値のポケモンに出会うようにしむけるってことなんだ」

シンジ「うんうん」

ケンスケ「で、その詳しいやりかただけど……

~街中~

トウジ 「ようやっと買い物終わったわ…にしても外は暑いなあ…」

ヒカリ「ねえ鈴原!あそこの木陰にベンチがあるし、ちょっと一休みしない?」

トウジ「お、ええで!ワイ、ちょっと飲み物買ってくるわ!」


トウジ「はい、これいいんちょの分」

ヒカリ「あ、ありがと」

トウジ「ふ~っ、にしてもポケモンバトルまであと四日か…もうすぐやな…」

ヒカリ「鈴原…碇くんってまだアスカのこと怒ってる…?」

トウジ「いんや?そこまで怒ってるそぶりはなかったけどなあ…」

ヒカリ「そう…よかった。碇くんがアスカのこと完全に見放しちゃったらどうしようかと心配してたの…」

トウジ「心配いらんで、いいんちょ。センセはそんな冷たいやつちゃうからな」

ヒカリ「そうね…」

トウジ「惣流のやつはいいんちょの家にいんの?いろいろと大変ちゃう?」

ヒカリ「そんなことないわ。わたしだってアスカと一緒に過ごしてて楽しいもの」

ヒカリ「アスカもね…あのときはああ言ってたけどアスカなりに反省しているわ…ただちょっと不器用なだけなの…」

トウジ「…さよか」

ヒカリ「…」

トウジ「ま、まあワイらがウジウジ悩んでてもしゃーない!」

トウジ「それにあいつら普段は夫婦かっていうぐらい仲ええし、またすぐに元通りになるに決まってるわ!」

ヒカリ「…そうね!」

ヒカリ「ありがと、鈴原。あんたと話してたら気が楽になったよ!」

トウジ「お、おう!そりゃよかったわ!」

ヒカリ「じゃーねー!」

トウジ「またなー!」

寝る寝る寝る寝

Inミサト宅

ケンスケ「このとき話しかければ…」

シンジ「ほんとだ、色違いが出てきた!」

ケンスケ「乱数調整の大まかな説明はこんなかんじだな」

シンジ「すごいね、ケンスケ!」

ケンスケ「じゃあこんどは碇がやってみなよ。あ、べつに色違いじゃなくていいからな」

シンジ「うん」

Inヒカリ宅

アスカ「よし!ここで話しかければ…」

アスカ「やった、色違いだわ!…うーん、でも普通の色のほうが弐号機にはあうわね」

アスカ「乱数調整のコツもつかめたし、、この調子でどんどん捕まえていくわよ!」


InNERV

ミサト「リツコ…この間頼んだやつはどんなかんじ?」

リツコ「そうね…あと三日もすれば完成ってところかしら」

ミサト「ならいいわ。…ところでリツコ、あなたレイから話聞いてるのよね?」

リツコ「そうだけど…なんで知ってるの?」

ミサト「あいつから聞いたのよ」

リツコ「そういうこと…ほんと加持君はいつもあなたには甘いのね…惚れた弱みってやつなのかしら」

ミサト「あいつが惚れてる女なんていくらでもいるわよ」

リツコ「ふふ…」

Inミサト宅

ケンスケ「おっともうこんな時間だ、俺そろそろ帰るよ」

シンジ「いろいろありがとね、ケンスケ」

ケンスケ「気にすんなって。そのかわり勝ったらまたEVAに乗せてくれよな」ニヤ

シンジ「あはは、わかったよ」

ケンスケ「じゃーな、碇」

シンジ「またね、ケンスケ!トウジにもよろしく!」

Inヒカリ宅

ヒカリ「ただいま、アスカ!ごめんね遅くなって!」

アスカ「おかえりヒカリ。なんかあったの?」

ヒカリ「うん、途中で鈴原と会ってね、ちょっと話してたんだ」

アスカ「もしかしてホントはデートしに行ってたんじゃないの?」ニヤニヤ

ヒカリ「ちっ違うよ!本当にたまたま会ったんだってば!」

アスカ「ふーん…」

ヒカリ「と、とにかく夕飯の支度してくるから!」

アスカ「あ、あたしも手伝う!」

ヒカリ「え、いいよ、アスカ」

アスカ「いーの!あたしもお世話になってる身だしね」

ヒカリ「…ありがと」

Inミサト宅

Prrrrr

シンジ「はい、もしもし」

ミサト『あ、シンちゃ~ん?ごめんね~今日リツコと飲んでくるから夕飯はいいわ、悪いけど食べちゃって』

シンジ「わかりました。なるべく早く帰ってきてくださいよ、ミサトさん」

ミサト『は~い、じゃあね~』ブツッ

シンジ「今日はひとりか…」

シンジ(バトルのことはケンスケに教えてもらってるからいいけど…アスカが何してくるかわかんないんだよね…)

シンジ(綾波、大丈夫かな…この前のこと引きずってなきゃいいけど…)

In綾波宅

綾波「…このミルタンク、強いわ」ピコピコ

InNERV

冬月「どうだった、碇?」

ゲンドウ「……予定日の前日に連れてこさせる手はずにしている」

冬月「委員会には何て言ったんだ?」

ゲンドウ「なに、少し脅してやっただけだ」

冬月「…どうなっても知らんぞ」

ゲンドウ「……計画に支障はない」

―――そしてあっという間に三日が過ぎていった

-翌日-(決戦三日前)

Inミサト宅

ケンスケ「孵化乱数はこうやってやるんだ」

シンジ「ふんふん」

トウジ「んごあー、んごあー」

Inヒカリ宅

アスカ「やった!ヨルノズクと交換してくれたわ!」

ヒカリ「よかったね、アスカ」

In綾波宅

綾波「ベイリーフがメガニウムに進化した…!」

綾波「なんか…変」

-決戦二日前-

Inミサト宅

ケンスケ「努力値は…そうだな、素人相手に耐久調整するのも変だしなあ…」

シンジ「じゃあもう全振りにしよう」

トウジ(最近、いいんちょからメールけえへんなあ…)

Inヒカリ宅

アスカ「耐久調整…?そんなみみっちいことしないっつーの!全振りよ、全振り!」

ヒカリ(鈴原…今頃なにやってんだろ…)

In綾波宅

綾波「いよいよポケモンリーグね…」

綾波「殿堂入りすればあの二人に追いつける…」

BGM「次回予告」
http://www.youtube.com/watch?v=8Pk-f7HttEY

ミサト「三人の間で深まった溝。シンジがアスカにポケモンバトルを持ちかける。
    二人との関係に思い悩むレイ。一週間のあいだ、それぞれがお互いのことを思いながら日々を過ごしていく…
そして、ついに決戦前日を迎える!そのとき三人は何を思うのか!?
シンジがリツコに頼んだものとは!?そして、ゲンドウの目論見とは!?
次回、『眠れない、夜』
さあーて、この次もサービスサービスゥ!」

-決戦前日-

Inミサト宅

シンジ(やばっ昨日遅くまでポケモンの育成してたから寝坊しちゃった)

シンジ(今日はシンクロテストだったんだ)

シンジ(ミサトさんは…いないな、もうNERV本部へ行ってるのかな?)


InNERV

シンジ「遅れてすみません!」

ミサト「あら、シンジくん。ギリギリ間に合ったわね」

ミサト「早くエバーに乗って。アスカとレイはもうすでに搭乗してるから」

シンジ「はい!」

伊吹「三人ともシンクロ率、前回よりもかなり回復しています」

日向「なんだか三人のわだかまりは解けたみたいですね」

青葉(よかった…シンジくんは正常だったんだな…)

リツコ「だといいけど…」


シンジ「綾波!」

綾波「碇くん」

シンジ「この前のこと大丈夫?」

綾波「ええ。平気」

シンジ「ならよかった」

綾波「碇くんこそ大丈夫なの?明日」

シンジ「うん、大丈夫だよ。しっかり準備してるからね!」

綾波「そう」

アスカ「あら、シンジじゃない。遅れてきたのは夜逃げの準備でもしてたから?」

シンジ「目の下にクマがあるアスカに言われたくないよ」

アスカ「……言っとくけど少し“工夫”したくらいであたしに勝てると思ってんじゃないでしょうね」

アスカ「あたしだってこの前よりもパワーアップしてるんだから!」

シンジ「そんなこと思ってないよ。でも、僕も負けないから」

アスカ「ふん!度胸だけは認めてあげる」

アスカ「…あと明日どこでポケモンバトルするか聞いてないんだけど?」

シンジ「ああ、そうだったね。じゃあ明日の朝、ミサトさんちに集まってよ」

アスカ「わかったわ。ファースト!あんたもくんのよ、いいわね!」

綾波「わかったわ」

-技術開発部-

ミサト「ようやくできたわね…」

伊吹「けどセンパイ、これ何に使うんですか?」

リツコ「そうね…」

ブツッ

『あー、これより館内放送をする』

『明日の朝、NERV職員で暇な者はトレーニングスペースに集まるように』

ブツッ

伊吹「明日トレーニングスペースでEVAの起動実験等は行われないはず…一体何があるんでしょう?」

ミサト「あそこでコレを使うのよ」

伊吹「?」

リツコ「見てのお楽しみってことね。…あとちょっとわたし席を外すから」

伊吹「あ、はい」

プシュ

-セントラルドグマ-

綾波「…赤木博士」

リツコ「レイ…あなた今ゲームボーイ持ってる?」

綾波「はい、持ってます」

リツコ「悪いんだけどそれ、一晩だけ貸してくれないかしら?明日の朝には返すわ」

綾波「いいですけど」

リツコ「悪いわね、ちょっと借りていくわ」

プシュ

Inヒカリ宅

アスカ「ただいま~」

ヒカリ「おかえり、アスカ!どうだったの今日のテスト?」

アスカ「そうね、まあまあってとこかしら」

ヒカリ「それならよかった!」

アスカ「あー、いよいよ明日ねー」

ヒカリ「もうポケモンの育成も終わったなら早く寝たほうがいいよ」

アスカ「そうね」

Inミサト宅

トウジ「よっ、センセ!」

ケンスケ「今日は決戦前日だからな、泊まりに来たぜ!」

シンジ「二人共…」

ケンスケ「あれ?ミサトさんは?」

シンジ「うーん…連絡来てないけどもしかしたらリツコさんと飲んでるのかも」

トウジ「なんやてぇ…」ガックシ

In綾波宅

綾波(いよいよ明日…碇くんと弐号機の人がポケモンバトルする日…)

綾波(これが終わったら二人と通信できるようになるかしら…?)

綾波(それとも…)

Inヒカリ宅

ヒカリ「すやすや」

アスカ(バカシンジのやつ…最後の最後まで余裕だったわね…)

アスカ(あいつが勝ったらまたあたしに文句の一つでも言ってくるのかしら…)

アスカ(あたしが勝ったら、そのときは―――)

Inミサト宅

ケンスケ「すぴー」

トウジ「んごあー、んごあー」

シンジ(綾波が平気そうでよかった…アスカも相変わらずだったけど…)

シンジ(明日のために今日まで準備してきたんだ…勝てるはずだ…!)

シンジ(自信を持つんだ…逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…)

InNERV

リツコ「…」カチャカチャ

ミサト「レイにサプライズしてあげるなんてあんたもたまには気が利くのね」

リツコ「あら、わたしはいつでも気が利いてると思うけど?」カチャカチャ

加持「リっちゃんは意外とロマンチストな部分もあるんだなあ」

ミサト「だいたいなんであんたまでここにいんのよ?」

加持「たまにはいいじゃないか、葛城。こうして昔みたいに三人で会話するのも」

リツコ「そうね」カチャカチャ

ミサト「まったく…しょーがないわねー…」

冬月「碇」

ゲンドウ「…なんだ」

冬月「これは赤木博士から聞いたことだが…ポケモンというのは将棋に似ているらしい」

冬月「戦略しだいで歩兵でも飛車を倒せる、そういうゲームだそうだ」

ゲンドウ「………」

冬月「…楽しみだな、明日」

ゲンドウ「………ああ」

???「すべてはリリンの流れのままに、か…」

???「変わらないね、君は」

???「碇シンジ君」

-決戦当日-

In綾波宅

綾波「今日はポケモンバトルの日…」

綾波「碇くんの家にいかなくちゃ」

Inヒカリ宅

ヒカリ「おはよ、アスカ。ゆっくり眠れた?」

アスカ「ええ、ヤル気満々よ!」

ヒカリ「碇くんちでやるんだったわね、用意ができたら早速行きましょうか」

アスカ「そうね!」

Inミサト宅

ケンスケ「え、惣流と綾波がここにくんの?」

シンジ「うん、ここに“集合”してもらうことにしてるんだ」

トウジ「なぜかワイも緊張してきたでえ…」

ピンポーン

綾波「おはよう」

シンジ「おはよう、綾波!」

アスカ「来てやったわよ、バカシンジ!」

ヒカリ「お邪魔しまーす」

ケンスケ「お、来たか!」

トウジ「いいんちょも!?」

アスカ「じゃあ、早速始めましょうか、ポケモンバトル!」

シンジ「いや、ここでするわけじゃないんだ」

アスカ「はあ?じゃあどこですんのよ!」

シンジ「NERV本部」

アスカ「なんですって!?」

綾波「!」

ΩΩΩ「ナ、ナンダッテー!?」

InNERV

伊吹「トレーニングスペースでアスカとシンジくんがポケモンバトル?」

日向「ああ、噂ではそういうことらしい」

青葉「まま、まじで!?」ガタッ

日向「ああ」(最近、こいつ様子がおかしいよな…ちっとも喋らないと思ったら急に喋り出したり…)

青葉「俺、ポケモン大好きなんだよ!アニメだって毎週見てるしな!」

日向「そ、そうか…」

伊吹「・・・・・・・・・(ドン引き)」

トウジ「ここがNERV本部か~」

ヒカリ「すっごーい!」

ケンスケ「しまった・・・こんなことならカメラ持ってくりゃよかった・・・」

綾波「・・・」

アスカ「で、どこでやんのよ?」

シンジ「ついてくればわかるよ」

アスカ「もったいぶってんじゃないわよ!」

ミサト「あらあ、みんないらっしゃい」

アスカ「ミサト!」

ミサト「会場は向こうのトレーニングスペースよ。・・・二人とも頑張ってね」

アスカ「もちろんよ!」

シンジ「・・・はい!」

ケンスケ「じゃあはやく行こうぜ!」

トウジ「せやせや!」

ヒカリ「二人ともはしゃいじゃって・・・」フフ

ミサト「あら、・・・もしかしてあなたの家にアスカがいたの?」

ヒカリ「あ、はい。そうです」

ミサト「ごめんね~、アスカが迷惑かけちゃって」

ヒカリ「いえ、大丈夫です!おかげでアスカともっと仲良くなれたので」

ミサト「・・・そう。ありがと」

綾波「・・・」

ミサト「レイ、あなたに渡したいものがあるわ」

綾波「?」

ミサト「リツコから返しといてって言われたの。はい、ゲームボーイ。あとコレもね」

綾波「・・・!」

ミサト「『積極的にいきなさい』だってさ。・・・はやくあなたも会場に行きなさい、遅れるわよ?」

綾波「・・・ありがとうございます」タタッ


ミサト「わたしたちにできることはここまで・・・」

ミサト「あとは・・・あの三人次第ね」

-トレーニングスペース-

ヒカリ「ここがトレーニングスペース・・・広いのね」

アスカ「そりゃそうよ!ここは本来、EVAの起動実験に使ってるんですもの!」

リツコ「待ってたわ二人とも。さ、あなたたちのDSにこの端子を差し込んで」

シンジ「わかりました」カチ

アスカ「なんなのよ?コレ・・・」カチ

ヴゥン

青葉「おおっ!スタート画面のルギアとホウオウが3Dで動いている!しかも実物大だ!」

トウジ(なんやこのオッサン・・・)

リツコ「このバトルを盛り上げるためにこの3D対応のゲーム機器を開発したの」

リツコ「ちなみに二人の音声に反応するようにプログラミングしてあるから、指示をすれば自動的に対応してくれるわ」

リツコ「名づけて、『ポケモンバトルレボリューション 3D』よ」

日向「すごいですね・・・」

伊吹「さすがセンパイ!」

ケンスケ「これがNERVの技術開発部の実力・・・!」

リツコ「すべてシンジくんがすべて企画してくれたんだけどね」

アスカ「あんたが!?」

シンジ「こうでもしないと面白くないと思ってね」

アスカ「ふーん・・・バカシンジのくせになかなか粋なことしてくれるじゃない!」

シンジ「それじゃ始めてください、リツコさん」

リツコ「ええ、条件は6on6、レベルは50と・・・」

アスカ「ようし!今度こそ行くわy」
???『 Ladies and Gentlemen ,』

???『本日はNERV主催のポケモンバトル大会にお越しいただきありがとうございます』

???『待ちに待ったこの日、会場はもうすでに熱気に包まれています!』

アスカ「誰よ、あんた?」イライラ

カヲル『本日のバトルの審判及び実況を務めさせていただきます、渚カヲルです。よろしく』

アスカ「ふん!」

カヲル『おはよう、碇シンジ君』

シンジ「お、おはよう・・・///」(なんで僕の名前を・・・?)

綾波「・・・」

カヲル『・・・』ニコリ

※初対面設定です

-別室-

冬月「来たか・・・いよいよだな・・・」

ゲンドウ「・・・ああ」

冬月「・・・碇」

ゲンドウ「何だ」

冬月「・・・・・・貧乏揺すりはよせ」

ゲンドウ「・・・・・・・・・」

-トレーニングスペース-

アスカ「まあいいわ。さっさと始めるわよ!」

シンジ「う、うん」

カヲル『それでは両選手はバトルコートの向かい側に。観客席の皆様は両サイドでお楽しみください』

トウジ「頑張れよ、センセー!」

ケンスケ「碇、負けんなよ!」

シンジ「わかった、頑張るよ!」

ヒカリ「アスカー!負けないでよねー!」

アスカ「当たり前でしょ!」

綾波「・・・頑張って」

カヲル『―――それではバトル、開始!』

BGM「次回予告」
http://www.youtube.com/watch?v=8Pk-f7HttEY

ミサト「ついに始まったポケモンバトル。そして突如現れた謎の少年、渚カヲル。
リツコ特製のバトレボ3Dによって大迫力の接戦が繰り広げられる・・・
次第に追い込まれていくシンジ。絶体絶命の危機の中、彼はある選択をする。
死闘の末にアスカ、レイ、シンジの三人がたどり着いた結論とは!?
次回、『その先にあるもの』
さあーて、この次もサービスしちゃうわよん♪」

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