凛「でね、希ちゃんは来れないって言うから…」 (74)

穂乃果「そう言えば凛ちゃんいよいよ土曜日だね」

凛「うん。もう凄く楽しみだにゃ~」

穂乃果「ね、本当に楽しみだね」

凛「あ、でも実は…希ちゃんね、用事が出来ちゃってどうしても来れないんだって」

穂乃果「え?嘘でしょ?一番楽しみにしてたのに?」

凛「うん。どうしよっか?」

穂乃果「そうだねえ。後一人分余っちゃっもんね」

絵里「…」

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凛「誰か他の人を誘う?」

穂乃果「そうだね~」

絵里「ゴホン」

穂乃果「あれ?絵里ちゃん風邪引いたの?」

絵里「ええ、ちょっと…」

穂乃果「無理する事ないよ?今日は練習お休みした方がいいんじゃない?」

絵里「いや、大丈夫。大丈夫よ?」

穂乃果「そお?ならいいけど…」

凛「ねえ?海未ちゃんは土曜日ダメなのかな?海未ちゃんが居たら、凛は物凄く心強いにゃ」

穂乃果「あ~、確かに海未ちゃんが居たら心強いね。でも、逆に相手が引いちゃうかも」

凛「まあ、武道やってるしね。海未ちゃんパニックになったら大変そうにゃ」

穂乃果「そもそも、今週の土曜日は日舞の出稽古って言ってたしね」

凛「うわ~、大変そうにゃ…そもそも日舞って何?」

穂乃果「なんか…踊るんだよ」

凛「へ~、踊るんだぁ」

穂乃果「そう…だね」

凛「じゃあ、絵里ちゃんと一緒だね」

絵里「え?ええ、そうね。そっか、海未は土曜日日舞の出稽古なのね。海未も大変そうね。暇な私と違って」

穂乃果「本当だね」

凛「尊敬しちゃうね」

絵里「そうね」

凛「で、海未ちゃんもダメとなると」

穂乃果「花陽ちゃんはダメだろうし…真姫ちゃんは?」

凛「確かに、かよちんは苦手そうだよね。逆にあっち側もどうしていいかわからなくなっちゃうかもね」

穂乃果「ダレカタスケテーって言ってるのが目に浮かぶよ」

絵里「…」

凛「でも、真姫ちゃんも無理だよ?」

穂乃果「え?駄目なの?」

凛「うん。前にも誘った事はあったんだけどねバカバカしいから行かないって」

穂乃果「そうなんだ。本当は怖いだけだったりして」

凛「あ、ありえそうにゃ」

絵里「あっ!?いっけない」

穂乃果「どうしたの?」

絵里「あ、別にたいした事はないんだけどね。亜里沙との約束が今週の土曜日じゃなくて来週の土曜日だったんだと思って」

凛「なんだ。そんな事か。何事かと思ったにゃ」

絵里「ごめんなさいね」







穂乃果「絵里ちゃんって意外とおっちょこちょいだよね」

凛「黙ってればクールに見えるのにね」

絵里「そうなのよ。私ってちょっとおっちょこちょいな所があるのよね。いや~間違えてたなぁ。土曜日フリーになっちゃったわ」

穂乃果「そう言えば、亜里沙ちゃんは土曜日雪穂と出かけるって言ってたもん」

絵里「あ、そうなんだぁ」

穂乃果「うん。なんか、原宿までお洋服を見に行くって。原宿なんて生意気だよね?中学生の癖に」

凛「そうだよね?凛なんて近くのファッションセンターだよ」

穂乃果「凛ちゃん。本当にオシャレな人はね、安物でもそれなりに見せるんだって」

凛「そうなの?」

穂乃果「うん。ことりちゃんが言ってたもん」

凛「あ、ことりちゃんは土曜日無理なのかな?」

穂乃果「前に海未ちゃんと行ったことあるんだけどね。苦手みたいで後半ほとんど固まってたよ」

凛「かよちんと一緒かぁ」

穂乃果「やっぱり、大人な人が一緒だと…」

絵里「!?」

穂乃果「となると、ツバサさんなんてどうかな?」

絵里「え?」

穂乃果「え?」

絵里「え?」

穂乃果「何かあった?」

絵里「いえ…何もなかったわ」

凛「ツバサさんかぁ。凛、ツバサさんは好きだけど逆にツバサに緊張しちゃいそうにゃ」


穂乃果「そっかぁ。そうだよね?じゃあ、どうしようか?」

凛「ねえ?」

穂乃果「何?」

凛「もう二人で行こっか?」

穂乃果「うん…そうだね」

絵里「何でよ」

穂乃果「え?」

凛「え?」

絵里「何でそうなるのよ」

穂乃果「え?どうしたの、絵里ちゃん?」

凛「急に大きな声出して…怖いにゃ」

絵里「怖いのは私の方よ!どうして、気の置ける仲間の会話を横で聞きながらドキドキしなきゃいけないのよ」

穂乃果「絵里ちゃん…気の置ける仲間なんて言ってもらえて穂乃果は嬉しいよ」

凛「ね!あの頃の気を張っていた頃の絵里ちゃんと違って表情も柔らかくなったもんね?」

絵里「そうね。そうなのよ。それを踏まえてね?何かおかしくない?」

穂乃果「え?」

凛「あっ!?わかったにゃ。ごめんね、絵里ちゃん…気が付かなくって」

絵里「いいのよ?気がついてもらえれば」

凛「絵里ちゃんのシュシュ可愛いね。新しく買ったの?」

絵里「違う。違うわよ。いえ、違くないけど。新しく買ったけど」

穂乃果「凛ちゃん、良く見てるね~。モテるよ?」

凛「いやぁ、それほどでも…あるかな?」

絵里「違うのよ」

穂乃果「え?他にも何か買ったの?」

絵里「買ってないわ」

穂乃果「じゃあ、何?」

絵里「あのね…もう…自分で言わなきゃダメ?」

穂乃果「言ってもらわなきゃわからないよ」

凛「ねえ?」

絵里「土曜日よ」

穂乃果「へ?土曜日?」

凛「土曜日が…どうかしたの?」

絵里「なんで…なんで私は誘わないのよ」

穂乃果「え?」

凛「あ~」

絵里「あ~じゃないわよ。自分で言ってる私の気持ちわかる?目の前にいるのに。目の前にいるのに声を掛けて貰えない私の気持ちがわかる?」

穂乃果「いや、あのね?」

絵里「ねえ?目の前にいるのに声を掛けられない所かツバサさんって。普通、メンバーが全員無理なら流石に私じゃない?なに?ことりと来たからツバサってなったの?」

凛「あのね、絵里ちゃん」

絵里「私が…私がどんな気持ちで聞いてたと思う?あれ?私嫌われてるのかなって?心がギュってなったわよ」

穂乃果「そ、そうなんだ」

絵里「そうよ。だいたい、黙って聞いてれば…どこに行くのよ?合コン?合コンに行くの?高校生なのに?スクールアイドルなのに?」

穂乃果「いや…違うよ?」

絵里「にこの事はナチュラルに忘れてるし」

穂乃果「あっ…」

凛「すっかり忘れてたにゃ。そうにゃ。にこちゃん誘う?」

絵里「だから、私でいいじゃない?何で、私じゃ駄目なの?」

穂乃果「ええ?」

凛「どうする?」

絵里「何?そんなになの?」

穂乃果「じゃあ…絵里ちゃん…行く?」

絵里「じゃあって。もういいわ。もういいわよ」

凛「ええ?どっち?」

絵里「だって…そんな、仕方ないなぁみたいな言い方されたら…」

穂乃果「面倒くさいなぁ」

絵里「そんな事言わないでよ。わからない?わかるでしょ?誘われない人の気持ちが」

穂乃果「じゃあ、いいじゃん。もう、行こうよ」

絵里「いや、でももう行かない」

穂乃果「いや、もう絶対に行こう」

絵里「行かないわよ」

穂乃果「もう、引っ張ってでも連れていくよ」

絵里「私だってもう意地よ」

穂乃果「やだよ。穂乃果にだってプライドがあるんだよ」

凛「ねえ」

穂乃果「何?凛ちゃん?」

凛「もしかして、絵里ちゃん忘れてる?」

絵里「え?」

凛「凛と穂乃果ちゃん2週間前に誘ってるよ?」

絵里「ええ?」

穂乃果「そうだよ。今人気のお化け屋敷があるから行こうよって」

絵里「…あっ!」

凛「絵里ちゃん行かないって言うから…前売り券を希ちゃんと3人分しか買わなかったんだよ?」

絵里「…そう言えば」

穂乃果「もういいじゃん。あの時は予定が入ってたけど土曜日暇になったんでしょ?改めて誘うね?土曜日お化け屋敷に行こう、絵里ちゃん?」

絵里「あ、あの」

凛「絵里ちゃん。忘れてたんでしょ?人間なんだから誰だってそういう事はあるにゃ。気にする事はないから行こうよ」

絵里「あの…にこ…にこに悪いし」

穂乃果「う~ん…にこちゃん」

凛「確かに…そもそもにこちゃんとか真姫ちゃん辺りは最初から行かないって決めつけてたしね」

穂乃果「うん。その場にいたの私と凛ちゃんと絵里ちゃんと希ちゃんだったしね」

凛「まあ、どっちにしろにこちゃんは行かないよ。にこちゃん暗いのとか苦手らしいしね。真姫ちゃんが言ってたよ」

絵里(それは私の事よ)

穂乃果「真姫ちゃんはなんで知ってるんだろうね?」

凛「まあ。とりあえず行こ?お化け屋敷」

絵里「…でも」

穂乃果「え?何で?何で渋ってるの?さっきまで行きたいって感じだったじゃん」

絵里「…その…ね?」

凛「そうだよ。本当は希ちゃんが行けなくなって心細かったんだよ。絵里ちゃんはポンコツな所もあるけど大人だし居てくれれば心強いし」

穂乃果「ね?行こう?」

絵里「あ、でも」

凛「も~、うんって言うにゃ」

パチン

穂乃果「ありゃ?明かりが」

凛「どうしたんだろ?」

絵里「キャァァァァァ」

穂乃果「え?絵里ちゃん」

絵里「ほ、穂乃果ぁ?どこ?凛?」

凛「凛はここにいるよ?」

パチン

希「二人ともえりちは見ての通りやから」

穂乃果「あ、希ちゃん」

凛「いつから来てたの?」

絵里「…希」

希「今来た所よ?」

絵里「き、急に暗くしないでよ」

希「という事でえりちは無理なんよ」

絵里「ちょっと」

希「これ以上の醜態を晒すよりマシやんか?今のが最善策やと思うけど」

絵里「ま、まあ」

希「二人とも。チケットは有効期限があるでしょ?」

穂乃果「あ、そっか」

希「もしも、他に行く人が居るんやったらと思ったけど二人が来週大丈夫なら来週にしない?」

穂乃果「私は…平気だけど」

凛「凛も」

希「よっしゃ。なら、来週で決まりな」

ほのりん「…うん」

穂乃果「…じゃあ、今週の土曜日は普通にお買い物でも行こうか?」

凛「…原宿でも行く?」

絵里「…そうね」

希「めでたし、めでたし」

ファッションセンス

凛「う~ん」

海未「凛、どうしたのですか?」

凛「う~ん」

海未「…勉強でもしてるのでしょうか?」

凛「わからないにゃ」

海未「凛?」

凛「は?海未ちゃん?いつから?」

海未「今来たところですよ?他の皆は?」

凛「まだ、来てないにゃ」

海未「あれ?さっき絵里が歩いてるのを見かけたのですが…」

凛「そうなの?」

海未「ええ。それより、先程から何を悩んでいるのです?」

凛「あのね。凛ね、最近スカート履くようになったでしょ?」

海未「ええ。とても似合っていて可愛いですよ?」

凛「本当に?嬉しいにゃ」

海未「それで?あっ!?…勉強をしてると思ったらファッション雑誌を見ていたのですか」

凛「そう言うこと。ファッションのお勉強にゃ」

海未「なるほど」

凛「凛、ファッションとか疎いから…何を買えばいいかわからなくて」

海未「なるほど…凛は今週末は暇ですか?」

凛「暇…だけど?」

海未「それなら私と一緒にお買い物に行きましょう?」

凛「お買い物?」

海未「ええ。凛のお洋服を私が選んであげます」

凛「え?」

海未「ん?」

凛「海未ちゃんが?」

海未「はい」

凛「お洋服を」

海未「そうです」

凛「え?」

海未「?」

凛「…その」

海未「どうしました?」


凛「…絵里ちゃん。絵里ちゃんも誘おうよ?」

海未「絵里ですか?」

凛「絵里ちゃんはおしゃれっぽいし」

海未「前に絵里の私服を見たでしょ?おへそを出したり…ハレンチです」

凛「そう言う風に思ってたんだ」

海未「凛にはもっと清楚で可愛らしい服装のがいいです。絵里のファッションは参考になりません」

凛「え~」

海未「なので二人で行きましょう?」

凛「ほ、穂乃果ちゃんは?」

海未「ほの字シャツが欲しいのですか?」

凛「いや…そう言う訳じゃ」

海未「でしょう?」

凛「…うん」

凛「じゃあ、ことりちゃんは…」

海未「着せ替え人形になりたいのですか?」

凛「それは嫌かも」

海未「でしょう?」

凛「じゃあ、希ちゃんを誘ってたまにはリリホワで」

海未「そんなに…凛は私と二人は嫌なのですか?」

凛「いや…嫌ではないよ?」

海未「先程から二人っきりを避けようと」

凛「いや…別に海未ちゃんと二人でも全然平気だよ?大歓迎だよ?服を買いに行く以外は…」

海未「え?」

凛「え?」

海未「今…何と?」

凛「あっ!?かよちん!?かよちんは…今週末は親戚の家に行くって行ってたにゃ」

海未「ですから、私と二人でいいじゃないですか?」




凛「いや…だって」

海未「だって…何ですか?」

凛「何処に買いに行くの?」

海未「近所のデパートで良いでしょう?」

凛「ほら」

海未「は?」

凛「ね?だからさ、やっぱり絵里ちゃんをさ」

海未「いや、意味がわかりませんけど?」

凛「え?なんで?」

海未「ほら?ってどういう意味ですか?」

凛「いや…特に…深い意味はないよ?」

海未「いや、そんな事はないでしょ?」

凛「本当に」

海未「もしかして…私の事、ファッションセンスが無いとか思ってます?」

凛「いや…別に?」

海未「ですよね?私は決してファッションに敏感な訳ではないですがセンスがないわけではないですもんね?」

凛「…うん」

海未「何ですか?今の間は?」

凛「いや…別に?」

海未「思ってるでしょ?私の事、ファッションセンスが無いと」

凛「いや、思ってないって」

海未「じゃあ、二人で行きましょう?それとも単に私が嫌なのですか?」

凛「だから違うって」

海未「だって、先程から私と二人は嫌みたいな」

凛「え?また、話が戻るの?」

海未「じゃあ、なんなんですか?正直に行って下さい」

凛「傷つかない?」

海未「傷つくような事を言うのですか?」

凛「ほら~」

海未「いや…すいません…正直に行って下さい」

凛「海未ちゃんに選んで貰うのは…」

海未「貰うのは?」

凛「お母さんに選んで貰うような感じだよ」

海未「は?」

凛「だから、親に選んで貰うようなものだって」

海未「親に選んで貰う事の何がいけないのです?」

凛「ほらぁ、やっぱり。デパートに買いに行くって言った時点で嫌な気がしたにゃ」

海未「言ってる意味が全然わかりません。穂乃果だってデパートで買ってますよ?」

凛「別にデパートで買うのが悪いとは行ってないにゃ。何処に買いに行くって聞かれてデパートって言ってるのがなんか…ね?」

海未「ね?と言われましても」

凛「そもそも、海未ちゃんの私服もお母さんが選んだって感じにゃ」

海未「あなたは人の親のセンスを否定するのですか?」

凛「違うよ。この場合のお母さんってのは海未ちゃんのお母さんを指してるんじゃなくてもっと漠然とした意味だよ」

海未「…あなたは何を言ってるのですか?」

凛「ほらね?だから、海未ちゃんに服を選んで貰うのは不安なんだよ?」

海未「全然納得いきません」

凛「納得いってよ。海未ちゃんの服装は地味っていうか…別に凛も派手な格好をしたい訳じゃないけど」

海未「私の服装が地味?そんな事はありません。高校生らしく派手にならないようになおかつ可愛さも補える服装を選んでいるのです。凛はあれでしょう?最近ファッションに興味を持ち始めたばかりで正確な判断が出来ないだけですよ?」

凛「いや、そんな事はないよ」

海未「凛…冷静に考えて下さい」

凛「ずっと冷静だよ?」

海未「そうですか?なら、私の言うことをちゃんと聞いて咀嚼して考えて下さい」

凛「…うん」

海未「凛には今見る目が備わっているとは思えません」

凛「うわっ、とんでもない事をいい始めた」

海未「何もそれが悪いとは言っていません。むしろ、その為に雑誌を見て勉強していたのでしょう?」

凛「ま、まあそうだけど」

海未「ですから、最初は誰かに付いていって貰っていっしょに選んで貰う」

凛「うん」

海未「なぜ、誰かを連れていくのか?凛には服を選ぶセンスが備わっていないから…となるわけですね」

凛「…」

海未「だから…凛が私の服装を…あの…ダサいと言っても説得力に欠けるのです」

凛「ダサいとは言ってないにゃ」

海未「そうでしょう?ダサくはないでしょ?」

凛「…えっと」

海未「私が凛に教えてあげますから」

凛「凛が今一番身に付けたいのは100%善意で来ている空いての諭し片方にゃ」

海未「もう、一体どうすればあなたは納得いくのですか?」

凛「え?凛が怒られるの?」

海未「だって、そうでしょ?凛がはっきりしないのではないですか。私の服装を地味と言ってみたり…ダサいのかと聞くとそんな事はない、おしゃれだと言ってみたり」

凛「おしゃれとは言ってないよ」

海未「なぜそこだけ否定するのです?」

凛「そこだけが違うからにゃ」

海未「もう、どうすれば…どうすればわかってくれるのですか?」

凛「海未ちゃん…この雑誌見て?海未ちゃんのセンスとはかけ離れているでしょ?」

海未「それは…」

凛「ね?誰か他の人を誘って一緒に選んで貰おう?」

海未「何故、どさくさに紛れて私をそっち側にしてるのですか?」

凛「…そっち側って」

海未「だいたい、そんなファッション雑誌に載ってる様な服装はチャラチャラし過ぎなのです。私達は高校生と言う事をお忘れなく」

凛「えぇ?そんな事を言ったらもう」

海未「ね?凛、私を信じて下さい?お願いします」

凛「え?何でそこまで?頭を下げる意味がわからないにゃ」

海未「もう、こうなったら意地です。絶対に凛の服を私が選びます」

凛「そんな事で頭を下げないでよ。いつもの格好いい海未ちゃんに戻ってよ。やだよ、尊敬している人の頭を下げてるところを見るなんて」

海未「凛…私の事を尊敬していてくれたのですか?」

凛「さっきまでね?」

海未「…そうですか?さっきまで…もう、私には失うものがありません。お願いします。連れていって下さい」

凛「目を覚まして」

ガラガラ

絵里「お疲れ様~」

真姫「あら?まだ二人だけ?って何で海未は凛に頭を下げてるの?」

絵里「珍しい光景ね…何かしたの?」

凛「あ、絵里ちゃん、真姫ちゃん」

絵里「あら?この雑誌、今月号?」

凛「あ、うん」

真姫「ファッションのお勉強?」

凛「うん」

海未「そうなんです。凛は今ファッションに目覚めたのです」

真姫「ふ~ん。で、海未と二人で研究してたの?」

絵里「海未もせっかく可愛いのだからもうちょっとお洒落しなくちゃね」

真姫「確かに海未は今でもママが買ってきたものを着てるって感じだものね」

海未「え?」

絵里「そうね~、ちょっと海未の私服は地味よね?」

海未「ええ?」

凛「…海未ちゃん」

真姫「あ、そうだ。二人は今週末は予定ある?」

凛「凛は…」

海未「あの、凛と二人で洋服を買いに」

真姫「あ、ちょうどいいじゃない?私も行くわ。海未のお洋服を選んであげる」

絵里「あ、私も行くわ。選びがいがありそうよね、海未は」

真姫「なんなら、ことりにも声を掛けましょうよ」

絵里「そうね。ことりが居ると心強いわね」

海未「…あの、二人とも?」

絵里「むしろ、今で何故ことりに選んで貰わなかったの?」

海未「いえね、私は別に」

真姫「別に…とかそういうことは言わないの」

絵里「そうよ。誰だって最初は分からないんだから恥ずかしがる事ないじゃない?私だって失敗する事あるし」

真姫「確かに合宿の時のヘソ出しは責めすぎだったわね」

絵里「もう、それを言わないでよ」

真姫「あれじゃ、絵里って言うよりエリーよ」

絵里「あ、その呼び方良いかも」

真姫「何よそれ」

海未「…あの」

絵里「じゃあ、今週末…日曜日でいいかしら?」

真姫「ええ」

凛「…うん」

絵里「海未の洋服を買いに行きましょう」

海未「…あれ?私の方が主になってる?」

凛「海未ちゃん…」ポン

海未「アハハ」

「お礼に」

絵里「今日は二人ともありがとう」

希「いやいや、困った時はお互い様やん?」

花陽「そうだよぉ」

絵里「本当に頭が下がるわ。二人も困ったことがあったら言ってちょうだい?」

希「ふふ、そうする。ね、花陽ちゃん?」

花陽「うん」

グゥ~

希「あら?お腹すいたん?」

花陽「…ちょっと」カァァ

絵里「恥ずかしがる事ないじゃない?花陽らしいわ」

花陽「え、絵里ちゃん」

絵里「夕飯を食べていきましょう?」

希「お、いいやん」

花陽「うん」

絵里「今日は私が奢るわ」

希「いや、それは悪いよ」

花陽「そうだよぉ」

絵里「いいのよ。私がそうしたいんだから。年末年始のバイト代が結構貯まってるし」

希「でも」

絵里「ね?」

希「じゃあ、お言葉に甘えようか?」

花陽「本当にいいの?」

絵里「ええ。じゃあ、焼肉でも行きましょうか?」

希「焼肉?」

絵里「ええ。女の子だけなんだし気を使う必要もないでしょ?」

希「そうやけど…大丈夫?」

花陽「値段が結構…」

絵里「そんなに高い所に行く訳じゃないし平気よ」

希「えりちが言うなら…」

絵里「ね?」

希「そうしようか?」

花陽「うん」

希「あ、じゃあウチ食べ放題のお店知っとるよ?」

花陽「あ、もしかして駅前の?」

希「うん」

絵里「でも、今から駅前に行くと…結構混んでない?」

希「まあ、ちょっと電話して聞いてみる」

プルル

希「もしもし…あ、はい、えっと今って…あ、そうですか…」

花陽「標準語だね」

絵里「ええ、標準語ね」

希「凄く混んでるって」

絵里「そう。どうしようかしら…あっ、あそこにも焼肉あるじゃない?」

希「どこ?」

花陽「あ、本当だ。向かいのお店だよね?」

絵里「そうよ。あそこにしましょう?あそこなら帰り道だし」

希「でも、高くないかな?」

絵里「平気よ。ほら、垂れ幕にリーズナブルって書いてあるじゃない」

希「まあ、えりちが良いなら」

花陽「そうだね」

絵里「決定ね」

~焼肉屋~

絵里「さあ、好きな物を食べて?遠慮なんかしたら承知しないわよ?」

花陽「…本当に?いいの?」

希「…うん…無理しないでよ?」

絵里「もう、野暮な事を言わないの」
(小さな頃から毎年コツコツ貯金をしてたから大丈夫よ。バイト代もあるし)

希「じゃあ、とりあえず…カルビを」

絵里「カルビね…どれどれ」

カルビ 1200円

上カルビ 1800円

極カルビ 3000円

ソフトカルビ 600円

中落カルビ 1300円

絵里「え?」

希「えりち…どうしたん?やっぱり…」

絵里「だだだ大丈夫よ?さあ、カルビでしょ?あ、このソフトカルビってなんだか美味しそうね」

希「えりち…」

花陽「ねえ、絵里ちゃん?」

絵里「何、花陽?いいのよ?どんどん頼んでも?」

花陽「じ、じゃあソフトカルビにしよっか?」

希「そ、そうやね?」

絵里「え?いいの?極じゃなくていいの?」

希「いや、極は流石に」

花陽「ね?」

絵里「そう?残念ね。私は極カルビが良かったけど?」

希「え?じゃあ、せめて普通のカルビにする?」

絵里「え?」

希「…ねえ?思ったより高かったんやない?」

絵里「そそそ、そんな事はないわよ?」

花陽「絵里ちゃん、無理しなくても」

絵里「花陽?こう言う時に先輩に恥をかかせるものじゃないわ?」

花陽「でも、先輩禁止じゃ…」

絵里「と、とにかくカルビね?カルビ。ソフトじゃないやつね?それから…あ、このサンチュなんか美味しそう」

希「そ、そうやね」

花陽「…うん。物凄く胃に優しそうだね」







絵里「じゃあ、サンチュとカルビね?まだ…食べれるかしら?カルビ脂っこいと思うけど?」

希「あ、ウチはそれだけでお腹いっぱいかも」

花陽「わ、私も」

グゥ~

絵里「ほ、他にも頼みましょう?あ、ロース。ロースを忘れてたわ?」

ロース 1300円

上ロース 1800円

絵里「ええ?」

希「いや、ええよ?カルビだけで」

花陽「うん。本当に食べきれるか分からないし」

グゥ~

希(は、花陽ちゃん)

花陽(ごめんなさい)

絵里「いえ、ロースも食べるわ。それに、花陽はご飯も欲しいでしょ?」

ライス 300円 大盛プラス50円

絵里「ほっ」

花陽「じ、じゃあライスを」

絵里「ライス…10人前はいけるわよね?」

花陽「いや~流石に…」

絵里「いえ、あなたならいけるわ」


希(えりち…花陽ちゃんのお腹を比較的値段の安いライスで満たすつもりやね?でも…浅はかやって。花陽ちゃんは10杯くらい食べれるって)

絵里「じゃあ、と、とりあえず注文頼んじゃうわよ?これだけあればオッケーよね?カルビとロースとサンチュがあればオッケーよね?」

ピンポーン

店員「はい!」

絵里「あの、カルビとロース…普通ので…あと…サンチュとライスをじ、10人前で」

店員「10人前ですか?」

絵里「はい」

店員「あの…カルビとロースとサンチュは?」

絵里「え?あっ…1人前…じゃなくて各3人前で」

店員「以上で…よろしいですか?お飲み物等は?」

絵里「え?あっ」

希「う、ウチは水でいいよ?いや、水がええかな?やっぱり食事中は水が一番やもんね?」

花陽「そ、そうだね。水がいいよね」

絵里「そうよね?水が一番合うわよね?あの、飲み物は結構です」

店員「…かしこまりました」




希「ねえ、えりち?えりちは焼肉とかってよく来たりするん?」

絵里「え?いやぁ…あんまり来たことがないのよね」

希「…やっぱり」

花陽「ここって比較的お値段が…高いよね?」

絵里「え?」

希「ねえ?やっぱり、割勘にしようか?」

絵里「ほ、ほ、本当に大丈夫だから。もう、じゃんじゃん食べて?」

客「あのぉ、すいません」

店員「はい」

客「上カルビ2人前に上ハラミ2人前、ロース2人前にホルモン2人前追加ね」

絵里「…」

希「いや、隣の人達大人やから」

花陽「そ、そうだよ?そもそも、ここは高校生だけで来るような所じゃなかったんだよ」

絵里「そ、そうなの?私はいつもここだから」

希「いや、偶然見つけたやん。って言うか焼肉ってあんまら来たことないんやろ?」

絵里「…」

希「もう、あんまり無理する事ないって」

絵里「で、でも」

希「どう考えてもこのお店は高校生が一人で払えるような所やないって」

花陽「そうだよ。お店に入る前に気付かなかった私達にだって責任はあるんだし」

絵里「いや、」

希「いやもへったくれもない!ウチ等の前で格好つける必要はないやん?な?」

絵里「ノゾミィ」ウルウル

希「また今度奢ってな?」

絵里「ウゥ」

希「あらあら、えりちは涙を流す姿も様になるなぁ。でも、これから楽しく焼肉を食べるのに涙は邪魔やから…ね?」

絵里「うん」

店員「…ライスになります」

絵里「あっ…10人前」

花陽「大丈夫!食べれます」









「決めポーズ」

海未「皆のハート撃ち抜くぞ…バァーン」



海未「ラブアローシュート」



海未「うん。今日も絶好調ですね」



海未「…皆ぁ、今日はぁ海未の為にぃ」



海未「流石に恥ずかし過ぎますね。にこはよく簡単にこなしていますね」



海未「…誰も来ませんね」



「あっ。そう言えば生徒会の仕事が…普段、穂乃果にあれほどきつく言っているのに…私とした事が」

海未「急がなければ」

ガチャ

海未「わっ」

真姫「きゃあ」

海未「…な、真姫?今来たところですか?」

真姫「う、うん。今来た所よ?」

海未「そうですか。私はちょっと用事があるので遅れますね?」

真姫「わ、わかった」

海未「では」

真姫「頑張ってね…」



ガチャ

真姫「…凄い場面を見てしまったわ。あの、海未が…一人であんな事を…見たなんて言ったら腹を斬りかねないわ」

真姫「…私も…にこちゃんみたいに何かあった方がいいのかしら?…あくまでスクールアイドルとして」

~1時間後~

真姫「にっこにっこに~…まっきまっきま~…微妙ね…」



真姫「皆のハートを撃ち抜くぞ、ラブアローシュート」



真姫「…いや、私は弓道やってないし」



ガタ

真姫「!?…誰?誰かいるの?」

ガチャ

海未「あの、ただいま戻りました」

真姫「う、海未?」

海未「はい?」

真姫「いえ…何もないわ」

真姫(まずい…今の見られたかしら?)

海未「…あの」

真姫「何?」

海未「凛と花陽は?」

真姫「あ、あの二人なら委員会の仕事を…でも、遅いわね」

海未「しかし、3年生組も遅いですね」

真姫「そうね」
(この様子だと全く見られてなかった見たいね)

海未「?…どうしました?」

真姫「いえ、別に」

海未「はあ…そうですか」
(完全にさっきの見られてたじゃないですかぁぁぁ。ああ、恥ずかしい。消えてなくなりたい。だって、真姫がやっていたのってどう考えても私の真似ですよね?ラブアローシュートって言ってましたよね?)

真姫「…海未?どうしたの?」

海未「え?いや…何か変ですか?」

真姫「いや…何かそわそわしてるし」

海未「何もないですよ?」

真姫「そう」

海未「ええ」
(あれ?なんか…もしかして私の聞き間違い?そうですよね?真姫がラブアローシュートなんてやるはずが…確かめてみましょう)

海未「いやぁ、ラブライブももうそろそろですね」

真姫「ええ、そうね」

海未「所で真姫は決めポーズとかあるのですか?例えばにこみたいな」

真姫「え?決めポーズ?」
(完全に聞こえてたじゃない。もう嫌。この場から消えたい。って言うかなんでそんな事を聞いてくるのよ。私が海未の真似をしてたって事は海未も見られてたって事よ?うやむやにした方がお互いの為じゃない?何でわざわざ話題にだすのよ)

海未「え、ええ。アイドルとしてそう言うのがあった方がいいかなって」

真姫「…別に私はそう言うのはいらないわよ。何?海未は欲しいの?」

海未「そうですよね?私も特にそう言うのは恥ずかしくてとても」

真姫(何が恥ずかしくてとてもよ。おもいっきりやってた癖に)

海未(やっぱり、私の見間違いですね。あせって損しました)

ガチャ

ことり「遅れましたぁ」

真姫「あら、ことり。生徒会でしょ?」

ことり「うん。その後お母さんに用があったから海未ちゃんには先に行って貰ってたんだ」

真姫「そうなの?」

海未「はい」

真姫「穂乃果は?」

海未「サボりです」

真姫「全く…先が思いやられるわね」

ことり「所で二人だけ?」

真姫「そうなのよ。1時間も待ってるんだけど誰も来ないのよ」

海未「何してるんですかね?」

ことり「二人は何してたの?」

海未「へ?」

ことり「真姫ちゃんと海未ちゃんって二人でどんなお話しをするのかなーって」

海未「あ、ああ。私達はアイドルですがにこみたいな決めポーズというか決め台詞的なものがないと話していたのです」

真姫「まあ、私達には似合わないものね」

ことり「でも、海未ちゃんはたまに一人でやってるよね?」

海未「は?」

ことり「え?よく一人でやってるよね?」

海未「やってませんよ?」

真姫「そ、そうね。私も海未がそんな一人でラブアローシュートの練習をしてる所なんて見たことないわ」

海未「…真姫」

ことり「真姫ちゃん、今なんて?」

真姫「え?…あっ」

海未「やっぱり、見ていたのです?」

真姫「何が?何の事?」

海未「ああ、もう。穴があったら入りたいです」

ことり「海未ちゃん?」

真姫「海未、気にする事はないわよ?」

海未「真姫?私も見ましたからね?あなたが一人でやっている所を」

真姫「ええ?嘘?やっぱり、見てたのね?」

海未「そうです。見てました。言うなれば私達は運命共同体です。協力してなんとか被害を最小に押さえましょう」

真姫「そうね…でも、私はことりにバレてないし…」

海未「見捨てないで下さい?お願いします」

真姫「し、仕方ないわね。お互い墓場までの秘密よ?」

ことり「二人とも?どうしたの?」





真姫「ことり、海未が一人で何をしてたって?」

ことり「だから、決めポーズの練習かな?」

真姫「なんて言ってたの?」

ことり「ラブアローシュートって言ってたよね?」

海未「ラブアローシュート?」

ことり「え?なんでとぼけるの?」

海未「ラブアローシュートとは一体?」

真姫「あ、もしかして。ラブアンドピースと間違えたんじゃ?」

ことり「え?それは無理があるような?」

真姫「そうよね?だって、今度の曲はラブアンドピースって言ってたものね?」

海未「え?あ、そうですね?」

ことり「本当に?」

海未「ええ。本当にです。もう、歌詞も考えてあります」

真姫「そ、そうよ。これから曲をつけるところだったのよ?」

ことり「そうなんだぁ」

海未「はい」

ことり「じゃあ、ラブアローシュートはことりの聞き間違いだったんだね?よく考えれば海未ちゃんはそんな事をしないもんね?照れ屋さんだから」

海未「そうです。私は照れ屋さんなんです」

真姫「本当、海未は照れ屋さんで困っちゃうわ」

海未「ア、アハハ」

真姫「う、ウフフ」

ことり「で、どんな曲なの?」

海未「へ?」

ことり「ラブアンドピースって」

海未「えっと」

真姫「とりあえず、何か言いなさいよ」

海未「Oh,Love&Peace
優しい風になれ心
そうさ元気をあげたい
頑張るから
Oh,Love&Peace
君が悲しい時ずっと
抱きしめると誓おう
忘れないで~」

真姫「こ、これに曲をつけるのよ?」

ことり「…」

うみまき「…」ゴクリ

ことり「良い詩だね。流石海未ちゃん」

海未「い、いえ」

真姫「ほ、本当に。私もやりがいがあるわ」

ことり「ね、楽しみだね」

ガチャ

希「お疲れ様~」

ことり「あ、希ちゃん」

海未「希、遅かったですね?」

真姫「何してたのよ?」

スタスタ

希「いや、穂乃果ちゃん達がえりちにドッキリ仕掛けるって言うからウチは隠しカメラを設置しとったんやけどえりちが急用で帰ってしまったから外しにきたんよ」

海未「何をしているのですか、あなたは。というか、穂乃果も一緒なのですか?」

真姫「…海未」

希「穂乃果ちゃん、凛ちゃんもう出て来てええよ?」

ガチャン

穂乃果「ふぅ、狭かった」

ガチャン

凛「死ぬかと思ったにゃ」

海未「あ、穂乃果!生徒会の仕事をサボって遊んでいたのですか?」

穂乃果「あ、海未ちゃん!そして、真姫ちゃん!」ニヤニヤ

海未「な、なんですか?」

穂乃果「ううん。別に」

真姫「…ねえ、海未」

海未「真姫、ちょっと待ってください。穂乃果のお説教が先です」

希「ウチはあっちでカメラを再生してるね?えりちは帰ったけどもしかしたら何か面白いものが写ってるかも」

海未「全く希は…希?もしかして?」

真姫「そのもしかしてよ。それに、穂乃果と凛も…」

穂乃果「穂乃果も希ちゃんと見てこよう」

ガチャ

海未「穂乃果ァァァァ、待ってください」

真姫「お願い。待ってぇぇぇ」

凛「…あの二人があんなに大きな声を出すなんてよっぽど恥ずかしかったんだね」

ことり「そうだね」

凛「ことりちゃんも意外と人が悪いね」

ことり「凛ちゃん、ラブアンドピースだよ?」

凛「あれ、本当に良い詩だったよね?」

ことり「うん」

お わ り

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