海未「ありふれた魔法」 (75)


2作目のラブライブssになります。

*海未ちゃんメインの2年限
*地の文多め
*書き溜めあり 一日に4,5レス投下予定

では、前置きはこの辺で。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427898379



さーっ、さーとゆるやかな雨が降っていますね。そんな微かな雨音ですが、私は目が覚めてしまいました。

時刻は朝5時を回ったところでしょうか。

朝の稽古の時間には少し早い気もしますが、せっかくなので起きてしまいましょう。

「雨、止むといいですね。」

気が付いたら私は、ぽつりとそんなことを呟いていました。

誰に聞かせるわけでもないですが、思っていたことが、口から自然とでてしまいました。これじゃまるで穂乃果みたいです。

そういえば昨日は穂乃果が、張り切っていましたっけ。明日は6月入って最初の休日練習だから、気合いれていこーって。

…しかし、今日のこの調子では、穂乃果はむくれてしまいそうですね。私は袴に着替える中で、そんなことを思います。

後々のメールを楽しみにしておきましょうか。

「まだ、お父様は来ていないようですね。」

道場に着いて一礼した後、中をぐるっと見回してみましたがお父様の姿はありませんでした。

まぁもう少ししたら来るでしょう。先に一回雑巾がけをしておきましょうか。

梅雨の時期になると、道場は滑りますからね。感謝を込めて、床を拭き始めます。

「ふう・・これで大丈夫ですね。さっそく初めていきましょう。」

奥に立てかけてある、竹刀に手を取り、私はいつもの場所へと立ちます。

素振りを始める前のこの静寂が、とても好きですね。凛と心を研ぎ澄まして、私は一心に竹刀を振ります。

「おう、早いじゃねえか。」

「あ、お父様。おはよう御座います。雨音で目が覚めてしまいまして。」

「なるほどな。素振りが終わったら久々に打ち合いでもやるか?一本勝負だがな。」

「ええ、是非お願いします。」

ひとしきり素振りが終わった後、防具を身に着けました。

こうしてお父様に、見てもらえる機会はなかなかないので、身が引き締まりますね。

お父様も準備が終わったようです。お互いに向き合い、立ち上がります。

ドンっと踏み込む音と、私達の声が道場に響き渡ります。

激しい鍔迫り合いの繰り返し、お互いに引けをとりません。

ですが、私は一瞬の隙を見逃しませんでした。

「やぁっ!めぇぇんっ!」

「むぅ…面ありだな。」

重く鈍い音をたて、お父様から一本取ることに成功しました。

一礼し、これで打ち合いは終わりです。

「強くなったな。これからも精進するように。」

「はい、お父様。」

「さてと、疲れたろ?朝飯を食いにいくぞ。」

「わかりました。着替えてから向かいます。」

お父様と共に道場を雑巾がけし、私はシャワーを浴びに行きました。

シャワーから上がると、良い匂いがしてきました。この匂いはおそらく、肉じゃがでしょうか。

密かに心が躍りますね。少しわくわくとしながら、食堂へと向かいます。

「最近、新しく部活をはじめたんだって?」

ふいにお父様に尋ねられました。どうやらお母様から、μ'sのことを聞いたようです。

ただ、お母様も世間には疎いですから、私達の活動をただのダンス部か何かだと思っているみたいです。

厳密に言えば違うのですが、それはこの際置いておくとしましょう。

「ええ、穂乃果やことり達と一緒にやっています。」

「ああ、あの娘達か。」

お父様はそれだけ言うと、どこか納得した様子でした。穂乃果とことりは、昔からの幼馴染ですからね。

その二人とやっていることならば、きっと別段口を出すことでもないと判断したのでしょう。

「まぁよくはわからないが、楽しんでいるのであればそれでいい。悔いだけは残さないようにな。」

「はい。」

そう言って、お父様は一足先に食べ終わり、食堂を後にしました。

「ご馳走様でした。」

朝食を済ませた私も、後に続くように自室へと戻りました。

本日はここまでになります

1つ注意文を忘れていました

 *sid風味を目指しています

完成まで時間がかかるとは思いますがどうぞお付き合いお願いします

「」の終わりに句点はあんまり入れないんじゃないか
作者の好みだから問題無いけど

 >>9
ご指摘ありがとうございます
確かに一般の小説でも、セリフの最後は。なしが多いですね
次からは。なしでいきたいと思います!

では、今日はここから

しかしまだ、8時手前ですか。時計を確認し私は悩みます。さてと、どうしたものでしょうか。

昨日出た宿題もわずかに残っていますし、読みたい本もありますね。

手持ち無沙汰気味だった私は、なんとなく携帯を見てみました。そこには2通のメールが届いていました。

一つは、絵里から全体あてへ、今日の練習は中止の旨が書かれたメール。残りは、穂乃果からでした。

『もうっなんで今日は雨なの!?』

『すっごく楽しみにしてたのに! 穂乃果の昨日のワクワクを返してよっ>A<』

ふふ、やっぱり私の想像通りですね。相変わらず、わかりやすいんですから。

『仕方ないじゃないですか。降ること自体は昨日の予報でも言っていましたし』

『それに楽しみにしていたのは、穂乃果だけではありませんよ?』

『私も楽しみでしたから』

返したメールはそんな内容でした。不思議なものですね。

自分には、縁のない世界だと思っていたアイドル。その活動をやりたい自分がいる。

人間何が起こるかわからないものです。おそらく、以前の私がみたらびっくりしてしまうかもしれません。

そのあといくつかのやりとりを得て、ことりと一緒に私の家に集まる流れになりました。

練習が出来なかった不満を解消するために、穂乃果はどうしても、じっとしていられなかったのでしょう。

二人が来るまでには、まだまだ時間がありますね。ひとまず部屋の掃除を、済ませておきますか。

特にこれといって、散らかってはいないですが、まぁこういうのは気持ちが大事です。

親しき仲にも礼儀あり。人を呼ぶときには、環境は最低限に整えておくものだと私は思います。

掃除も終わり、読書をしていたときでした。視界の隅で、携帯が明るくなるのを感じました。

『海未ちゃーん。おはよ~』

『そこの公園で綺麗な紫陽花が咲いてたから、画像送るね♪』

『あ、あと少しで着くから待っててー』

ことりからのメールですね。添付されてきた紫陽花は確かに、綺麗に色づいています。

とてもカラフルで、見ていて飽きがこない、素敵なものです。心が自然と穏やかになった気がします。

…っとそれよりも、もうそんな時間ですか。つい読書に没頭して、時間を忘れてしまいそうになりました。

二重の意味で、ことりに感謝をしながら私は、短く返事を返しました。

ではでは、本日はこの辺で。

乙です

穏やかな気持ちになる雰囲気…
荒んだ心が洗われる気がする

差し支えなければ一つ目のss教えて下さい

みなさん心温かいレスありがとうございます

>>21さんへ
 
凛「星空の下で」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426299593/)

私の前作になります 凛ちゃんssです

では再開ですっ

ぴんぽーんと、少し間の抜けた電子音が響きます。下で待っていた私は、すぐに玄関へと向かいました。

戸を開け、目の前のことりと穂乃果に、入るように促します。

「二人とも、どうぞ上がってください」

「「おじゃましまーす」」

「そうそう、今日はたくさんお菓子を作ってきたんだよ♪」

「本当!?わぁいっ楽しみっ!」

ふわっとした甘い薫香がするのは、ことりがお菓子を作ってきたからだったんですね。

シナモンの匂いでしょうか。やさしい香りです。

「ありがとうございます。ことりの手作りはとても美味しいですからね。私も楽しみです」

「えへへ、ことり張り切っちゃいました」

「私の部屋はわかりますよね?先に行っててください」

「うんっ。いこ、ことりちゃん!」

「あ、待って引っ張らないでぇ~」

傘を立てかけ、靴を揃え、奥へ進もうとしていた時でした。くぅ・・と小さく私のお腹が鳴りました。

私としたことが、うっかりしていました。普段であれば、人前でお腹を鳴らしたりはしません。

今の微笑ましいやりとりで、無意識に気が緩んでしまったのでしょう。すかさず穂乃果に、指摘をされました。

「あれ?海未ちゃん、もしかしてお昼食べてないの?」

「う・・はい。先ほどまで、読書をしていたもので」

ええい、こうなってしまったら恥はかき捨てです。

「二人はもう済ませました?まだでしたら、一緒にご飯を作りませんか」

と、思い切って尋ねてみると、大げさにお腹をさする穂乃果に、はにかんで照れくさそうにしていることり。

「いやー、実は穂乃果もまだなんだ。さっき時間あるからって、つい二度寝しちゃったんだよねー」

「私もお菓子作りに夢中になってて、気付いた時にはもう、ご飯食べてる時間がなかったの」

そんな偶然に、たちまち可笑しくなってきて、三人で笑い合います。

「一緒ですね私達。ふふ、じゃあメニューは何にしましょうか」

とは言ったものの私は、にこや、絵里のように特別、料理が得意というわけではないですけどね。

しかし、料理で大事なのは、自分の腕前よりも、食べてくれる人のことを思うことと、お母様が言っていました。

大したものは作れないかもしれない。けれど二人のためならば、私もきっと、お母様のように美味しくできる気がします。

ああ、また一つ楽しみが増えました。小さな情熱を胸に、食堂へと足を運びます。

はい、本日はここまでになります

いろいろ忙しく更新おそくなりましたすみません
しかし、まさか前作を知ってくれている人がいるとは…感無量です!

再開になります

「さて、この食材だと、ことりはなにがいいと思いますか?」

「うーんっとね・・・あっ回鍋肉なんていいかもっ」

流石はことりです。私の得意と言える料理は炒飯なので、合うものをぴたりと提示してくれました。

回鍋肉であれば、穂乃果たっての希望である、肉が主役のおかずですから、一石二鳥ですね。

「ありがとうございます、ことり。穂乃果はそれで構いませんか?」

「ピーマンをいれないなら大丈夫だよ!それに、海未ちゃんが作ってくれるんだもん、全然オッケーだよ!

 あ・・・もっ、もちろん待ってるだけじゃなくて、私もちゃんと手伝うからねっ!?」

なにもそこまで、動揺しなくてもいいと思うのですが。

もしかして、私に何か言われるんじゃないかと、焦っていたのかもしれませんね。

「それでは、お願いします。私と一緒に材料を切りましょう」

「うんっ、まかせてよ!」

「ことりには回鍋肉を頼みます」

「りょーかいです♪」

それぞれ分担し、私達は作業に取り掛かります。

私が炒飯に取り掛かる頃には、食堂いっぱいに、オイスターソースのいい香りが広まっていました。

「はぁい、完成だよ。ことり、お手製の回鍋肉ですっ♪」

「なかなか美味しそうですね。すぐ炒飯を作りますので、もう少し待っていてください」

「えへへ。海未ちゃんの炒飯楽しみにしてるね」

「くぅ~っ、私もうっ待ちきれないよ!海未ちゃん、なるべく早くね!」

「ふふ、善処しますよ」

待ってくれている二人のためにも、全力で臨みましょうか。

煙が出るほど熱した中華鍋に、材料を加え、しっかり芯まで空気が入るように炒めていきます。

私がフライ返しをするたびに、小さな歓声があがります。これ、実は結構得意なんですよね。

まあそれもそのはず、なんせお父様直伝の技ですから。

お父様から教わった、餃子と炒飯だけは誰にも負ける気がしないです。

卵を軽くぱらっとさせたら完成です。小気味よく皿に盛りつけ、私の役目はこれにて終了。

「お待たせしました。さぁ、出来ましたよ」

おそらく本日は昼間にも書きこむと思います ではでは

乙です
前作は短いながらもとても良かったので今作も楽しみで仕方ないです!
海未ちゃん特製炒飯食いたい…

>>38
ありがとうございます ご期待に添えられるかはわかりませんががんばりますっ

「わぁ・・まるでお店で見るような炒飯だね。流石は海未ちゃん♪」

「おお、すごいよ海未ちゃん、ことりちゃんも!とーっても美味しそうだよっ」

出来上がった料理を前に、穂乃果は興奮を隠しきれない様子です。

「二人とも、ありがとうございます。では、冷めないうちに頂きましょう」

「「「頂きます」」」

「…!おいしいっ。二人は料理上手で羨ましいなぁ」

「ありがとう穂乃果ちゃん。でも、ことりはそこまで料理得意じゃないんだよ?作れるのは、本当に簡単なものだけだから」

「私もですよ。実際のところ、炒飯と餃子くらいしか誇れるものはないですし」

別に謙遜しているわけではなく、これは事実です。ことりも、本当のことを言っているのでしょう。

しかし、穂乃果は納得がいかなかったようです。

「えーっ?これで得意じゃなかったら、穂乃果なんてだめだめじゃんっ。おまんじゅう包むくらいしか出来ないよ!」

高らかに言う穂乃果に、思わず吹き出してしまいました。

「ふ、ふふ…っ、そんなに自信満々に…い、言わなくても……っ」

「ううぅ笑わないでよーっ。はぁ、どうしたら穂乃果も出来るようになるのかな」

「穂乃果ちゃん家も御夕飯、当番制にしてみたらいいんじゃないかな?ほら、ことりはお母さんたちが忙しいから。
 
 自然とやることが増えて、出来るようになったって感じかなぁ」
 
「結局地道にやるのが一番ってこと?そっかぁ…じゃがんばらなくっちゃね」

「その意気です穂乃果。きっとおば様も喜びますよ」

やると決めたことは、しっかりとやる、穂乃果のいいところですね。現に今、料理についてことりに聞いています。

私はそのひたむきさが、好きですよ。ただそれが、勉強にも適応されれば文句なしなんですけれど…。

「ようしっ、燃えてきた!次は私が二人に、とっておきをふるまっちゃうんだから楽しみにしててよっ」

「うん、頑張って穂乃果ちゃん♪」

心に火が灯されたようです。ふふ、私も負けられません。次こういった機会があるときまでに、お母様から学んでおきましょう。

そしたら炒飯だけでなく、もっと他のメニューも二人に、喜んでもらえるかもしれないですね。

新たな決意を胸に、緩やかなお昼が過ぎていきます。

「「「ご馳走様でした」」」

「さてと、片づけて部屋に行きましょうか」

「そうだね。あ、今度は海未ちゃん手作りの餃子を、ご馳走して欲しいな♪ そのときは、μ'sのみんなで集まりたいよね」

「おおっ、いいんじゃない?穂乃果は賛成だよっ」

「なるほど。確かに集まって料理を作るのも楽しそうですね。是非、みんなに聞いてみましょう」

思っていたよりも早く、ふるまう機会が来そうです。お母様から、いろいろ学んでおきましょうか。

「みんな喜んでくれると思うよ。海未ちゃんの料理、すごく優しくて美味しかったもん!」

「ことりもそう思うな。きっと楽しいパーティーになるね」

「ありがとうございます。次までに腕を磨いておきますよ」

こうして常に楽しいことで、私を満たしてくれる、二人とならいつまでも、幸せが尽きないような気がします。

なんて考えているうちに、洗い物も終わり、私達は部屋へ向かいました。

では、今日はここまで
私のイメージとしては、あと2~3日で完成するかと思います
まだまだお付き合いのほど、よろしくお願いします<m(__)m>

再開です

「海未ちゃんの部屋、昔と全然変わってないね。あ、ことりの作ったぬいぐるみがある!

 えへへ、大切にしてくれてありがとう」

「せっかくことりが作ってくれたものですから。それに、見ているとなんだか落ち着くんですよね」

私の机に置いてある、ことりお手製のぬいぐるみ。確か小学生の頃にもらったものでした。

小さなベレー帽を被った、可愛らしい小鳥。今でも、裁縫が下手なりに努力して、ほつれたところを直しています。

「…そうだ、ことりちゃんことりちゃん、今度穂乃果にもなにか作ってよ!」

「いいけど…時間かかっちゃっても大丈夫?」

「全然オッケーだよっ。穂乃果待ってるから」

ぬいぐるみが羨ましくなったのでしょうか、穂乃果が目を輝かせています。

ところで、私は穂乃果が来た時からずっと気になっていたことがあります。それは、穂乃香の寝ぐせです。

跳ねた毛先は、あっちこっちに向いていますね…。ふふ、湿気の所為もあるのかすごい有様です。

自分のことには割と無頓着で、根っからの跳ね返り娘といいますか、小さなことは、目もくれないまっすぐな性格。

だからこそ、そばにいて支えたくなるんですよね。

「穂乃果、酷い寝ぐせですよ?整えてあげますから、ちょっとこっちへ来てください」

「ありがとう、海未ちゃん。本当は二度寝するつもりはなかったんだよ?ただ、やることないなぁって、
 
 ぼーっとしてたら、なんだか眠くなってきちゃって、つい寝ちゃってた」

「ことりもなんとなくわかるかも。ただじーっとしているのって、あんまり得意じゃないから。

 あっそうだ、せっかくだから、三人で髪型を変えて遊んでみない?」

穂乃果の髪をすいているのを見て、ことりがふいに思いついたようです。

髪型変更ですか、私はなにやら嫌な予感しかしないのですが…。

「いいねっ!海未ちゃんの髪って、さらさらつやつやだから、いろいろいじってみたかったんだ」

「うんうん♪きっと海未ちゃんの長さなら、いっぱい試せるよね。やーんっ、どきどきしちゃうっ」

ああ、予感的中です。二人のスイッチが入ってしまいました。

こうなってしまったらもう止められません。はしゃぐ二人を横目に、私は若干顔がひきつるのを感じました。

「もう、しょうがないですね。あんまり派手なのは勘弁してくださいね?」
 
「大丈夫だよ~。海未ちゃんなら、なんでも可愛いって思うな♪」

ことりの笑顔が、いささか不安です。…なるように任せましょう。

「やっぱり、ことりが思った通り♪海未ちゃんはこういう髪型も似合うねっ。ほら、鏡見てみて。」

差し出された鏡に映っていたのは、絵里を全体的にボリューミーにした私でした。

なんというか、ことりの技術のおかげなのか、普段の私とはまるで違いますね。

「海未ちゃん、いつもより色気倍増だね。絵里ちゃんの色気は、やっぱりこの髪型が原因なのかな…。

 穂乃香もこうしたら色っぽくなるのかなぁ」

「いや、絵里の場合はおそらく雰囲気だと思うのですが。穂乃果ももう少し、おとなしくすれば近づけるかもですね」

「うぐっ、それは厳しいね…」

「まぁまぁ、穂乃果ちゃんはそのままが一番だよ」

ふふ、ことりの言うとおりですね。

こう言ってはなんですが、天真爛漫な穂乃果が艶っぽくなったところは想像できないです。

今日はここまでになります

名前ミス多いから気をつけた方がいいと思うよ
投下する前に穂乃香で検索してみるとか

>>53
ご指摘ありがとうございます
なぜか昨日の部分だけ変換間違えていたとは…
ちゃんと単語登録していたはずなんですがね(^_^;) 
次からは気をつけます!

あ、すみません本日はおそらく投下できないです 

お待たせしました ここから再開です

「あー、穂乃果も絵里ちゃんみたいになりたい!よし、今度秘訣を教えてもらわなくっちゃ。

 きっと絵里ちゃんの色気には、なにか秘密があるはずだよっ。それが分かれば穂乃果も…」

「あはは…聞いてどうにかなることじゃない気がするけど」

流石に今の発言には、ことりも苦笑いしてますね。聞いて解決することなら、誰も苦労しないと思いますよ。

「別に絵里みたいにならなくても、十分ですよ」

「海未ちゃん、なんか余裕だね。そっか、いつもモテモテだもんね」

あれ?私に飛び火しました。

「穂乃果知ってるよ。この間も、一年生からラブレター貰ってたのを!」

「えぇっ、海未ちゃんまた貰ったんだ。流石だね♪」

「なっ、み、見ていたのですか!?」

私としたことが、迂闊でした。てっきり、あの日は誰も居ないものだと思っていたのに。

「そりゃあもう、ばっちりとね」

くっ…不肖、園田海未。もう一度、注意力の鍛錬をし直す必要がありそうです。

「あれはなかなか、すごい光景だったね」

一部始終を見ていたらしい穂乃果が、身振り手振りでその光景の、再現を始めました。

それをことりが嬉しそうに聞いていますね。本当、この類の話が好きなのは相変わらずです。

まったく、二人は昔から私に浮ついた話があると、すぐこうやって盛り上がるんですから。

おかげで、だんだん恥ずかしくなってきました。これ以上は私の身が持ちません、早めに二人を止めておきましょう。

「もうっ、やめてください!その話はなしです!」

「はぁい♪」

「えーっ!?これからが一番いいところじゃん!」

素直なことりに対して、穂乃果からは不満の声が上がりました。

「さぁ、私の話は置いておいて、次は穂乃果の髪をアレンジする番ですね。ことり。手伝いお願いします」

「うんっ、ことりのおまじないでもっと可愛くしちゃうから」

そう言ってことりは、鞄から一冊の雑誌を取り出しました。

「じゃ~ん、この間にこちゃんから借りたヘアカタログです!これで、どんな髪型もお任せあれ♪」

「にこちゃん、こういうのも持ってるんだ。μ's1のオシャレ番長は伊達じゃないねっ」

オシャレ番長って、なんだか物騒な呼び名ですね。にこが聞いたら可愛くないって、抗議が飛んできそうです。

まぁ、このことは私達の秘密にしておきましょうか。

はい、今日はここまでです
次の投稿で最後になる予定です!

お待たせしました 本日で最後の更新です
いつもより長めに投稿していきます

いろいろと夢中になっていたら、いつのまにか時間が経っていました。午後4時ですか…。丁度いい頃合いですね。

「ふぅ、一端この辺で休憩にしましょうか。では、お茶を淹れてきますので、ゆっくりしていて下さい」

「海未ちゃん一人じゃ大変じゃない?持ってくるの手伝おっか?」

「気持ちだけで嬉しいです、穂乃果。ただ、私がもてなしたいだけですので、待っていて大丈夫ですよ」

「そっか、ありがとう」

「はい、では行ってきます」

私は足早に下へと降りて行きました。前にいいほうじ茶を貰ったので、今日はそれにしましょう。

「…ねぇ、ことりちゃん。海未ちゃんあの髪型を気に入ったみたいだね」

「そうだねぇ。ポニーテール動きやすいって言ってたもんね」

温めた湯呑に、均等になるように注いでいきます。蒸らしたほうじ茶の香りが心地よいです。

淹れ終わって一息ついたところで、気が付きました。

「…そういえば、ことりが作ってきたものって洋菓子でしたね。紅茶の方がよかったかもしれないですね」

しかし、生憎ながら私の家は生粋のお茶派、紅茶は置いていないのが現実です。

「まぁ、二人がそこまで気にするとは思いませんし、なにより美味しいほうじ茶ですから、大丈夫でしょう」

無理やりですが、自分に言い聞かせ、上へと戻ることにしました。

「お待たせしました。すみません、扉を開けてください」

「うん、今開けるね~」

「ことり、ありがとうございます」

テーブルの上にお茶を置いて、私も席に着きました。

「全員揃ったし、食べよっか♪今日のお菓子はことりの自信作なのっ」

箱から出てきたのは色とりどりのお菓子。鮮やかな見た目は、見ているだけでも楽しいです。

「これって…もしかして」

「そう、まかま~かマカロ~ン?」

「「おいしーいっ。いえーいっ」」

ふふ、ことりと穂乃果は息ぴったりですね。

「というわけで、今回はマカロンを作ってきたの。味もいろいろだから好きなのを食べてね」

「このピンク色のは何?」

「ええとそれはねぇ、イチゴ味だよ。」

「じゃ最初はこれにしよっと」

「はい穂乃果ちゃん、あーんっ」

「あーん、…うんおいしいっ!」

幸せそうな二人を見てると、こちらも自然と頬が緩んできますね。

薄い緑色、おそらく抹茶でしょうか。とりあえずこれにしましょう。

「ことり、頂きます」

「召し上がれ♪」

手にしたそれは、予想通り抹茶味でした。甘さ控えめですごく食べやすいですね。

なんというのか、ことりの優しさが詰まっているような気がしました。

「流石ですね。とても美味しいです」

「二人ともありがとう。えへへ~、まだまだあるからいっぱい食べてね。そうだ、海未ちゃんもはいあーんっ」

「え?い、いや、それは…」

恥ずかしいので自分で食べますと、言おうとしたときでした。

「海未ちゃん、だめ?……おねがぁいっ」

うっ、いつものパターンですね。正直な話、ことりには勝てる気がしません…。

「あ、あーん…」

素直に応じてしまいました。しかし毎度のことながら、食べさせてもらうのってやっぱり恥ずかしいです。

「海未ちゃんもいい加減に慣れなよー」

にやつく穂乃果に茶化されてしまいました。

「慣れろと言われましても…恥ずかしいものは恥ずかしいんです」

「そこは本当昔から変わらないんだね。穂乃果は全然だけどなぁ」

「まぁ海未ちゃんは、意外と照れ屋さんなのが可愛いところだよねぇ」

「うんうん!普段はあんなにかっこいいのにね」

「からかわないでくださいっ。もう…」

この二人相手だと、私はどうしても後手に回ってしまいます。まぁでもこのやりとり、嫌いじゃないですけどね。

楽しい時間も過ぎて、ちょうど食べ終わったころ、私は部屋に光が射しているのに気が付きました。

「あ、二人とも見てください。日差しが出ていますよ。」

「本当だ。雨止んだんだね。ねぇ海未ちゃん窓開けていい?」

穂乃果はどこかワクワクとした様子です。

「ええ、大丈夫ですよ。」

「ようし、それじゃあっと…。おおーっ見て見て、虹が出来てるよっ!」

「わぁ、綺麗だね~」

「ですね。久々に虹を見た気がします」

目に映る景色に私達は心奪われていました。雨上がりの空って、どうしてこうも惹かれるものがあるんでしょうね。

単純には言い表せないですが、強いて言うならちょっとした魔法みたいですよね。

ありふれた光景ですけど、今こうして私達三人が見ているものは、私達だけの世界です。

まったく同じ景色を知る人は、私達以外には誰も居ない。

「今日が雨でよかったかもしれないですね。練習は出来ませんでしたが、みんなにお土産話は出来ましたね」

「そうだね。あー、でも次こそは雨降らないでね、絶対練習やるんだから!」

穂乃果が空に向かって叫んでいます。そんな穂乃果に私とことりは、笑いを堪えきれませんでした。

こんなときのためにも部室があったらと思ってしまいます。

そうすれば今度雨が降ったら、私達三人だけでなく、μ'sのみんなで同じ景色が見れるかもしれませんね。

はい、というわけで無事完結です
とはいえ、多少のミスがあったのはお許しください<m(__)m>
応援してくださった方、暖かいレスの数々ありがとうございました!

html化依頼出してきます
次回の題材は決まっておりませんがこれからも精力的に続けていきたいです
では、失礼します♪

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