男「なんで北海道に移住するんだよ！」

女「でっかいどー！」

男「ここにいればいいじゃん！」

女「来週戻ってくるよ」

男「まじで？」

女「うん！」


男「……」

男「（まじか。女ともう会えなくなるぞ、なんて友がいうから……）」

男「（はめられたのか……？　そんな言い方するから北海道に移り住んじゃうのかと……）」

男「（……華麗なるいやがらせだな）」

女「どうしたの？」

男「ごめん女！　俺バカだからよくわかんない！」

女「……？？？　私もバカだからよくわかんない！」

女「男、Skiー！」

男「そんなポニョみたいなこと言い方されても……今なんて？」

女「愛してるー！」

男「え、な、な、な、なんで！？」

男「（うっ、驚きすぎて心臓発作が）」




＿人人 人人＿
＞ 突然の死 ＜
￣Y^Y^Y^Y￣


女「男ー！」

男「……空がきれいだ」

男「（土とミルクの香り。そよぐ風が気持ちいい。けど……）」

男「……ミルク？」

牛「モーツァルト！

男「なんだ今までの全部夢か」

男「（親の転勤で北海道に強制移住。だからこんな夢をみたんだろうか？　ここはじゃがバターとラーメンと意外と娯楽が充実してるのと気がいい人ばかりなところを除けばゴミみたいな土地だ）」

男「ひとりでドッチボールでもするか」ｱﾊﾊ八八ﾉヽﾉヽﾉヽﾉ ＼ / ＼/ ＼

女「男ー！」

男「ん？　幻影か？」

女「夢じゃないよー！」ﾊﾞﾁｺｰﾝ

男「圧倒的暴力ヒロインっ……！」ﾄﾞﾋﾞｭｰﾝ

男「なんでここにいるの？」

女「なんでだろうね」

男「なんとなく？」

女「そうかも」

男「……来てくれたんだ」

女「ただの旅行だけどね！」

男「まだ俺の居場所はあるのかな？」

女「作ろう！」

男「できると思う？」

女「やればできる！」

男「じゃあ大学そっちいくよ」

女「やったー！」

男「（指定校推薦でもうそっちいくことはもう確定してたけど）」

男「（こう言われると安心するな）」

女「北海道は飯がうまい！」

男「東京の方が普通においしいよ！」

おしまい