上条「安価で武田家に仕官する」 馬場芳郎「まあ、武田は僕だけどね」 (1000)

※禁書キャラを戦国時代の人物に当てはめながら進んでいきます。なおサザエさん時空

※BD/DVD特典SS、攻略本付録SS未読。歴史関係については頑張るので多少マイナーでも可

※エロ・グロ系は程度にもよりますが、コンマか安価↓にすることがあります

※青天の霹靂な安価についても、コンマや確認安価をすることがあります

※雑談やキャラ推理など、気軽にどうぞ。むしろ場が温かい方がこちらも元気になります


一スレ目
上条「安価で天下統一する」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370485328/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371052223

〜登場人物〜

上条当麻
 元上杉一門衆。現在は上杉家を出奔して信濃に滞在中。現代の記憶あり

インデックス
 上条の優秀な解説役。現代の記憶あり

上条詩菜
 当麻の母親。正体は望月千代女

上条刀夜
 当麻の父親。元旭山城主だったが、部下に城を追われて武田に捕えられる

五和
 元上条さんの家老。現在は身代りの当主を立てていると思われる

番外個体
 京都の神官。寄進を求めて旅をしている。現在は越後へ向かっている

鳴護アリサ
 奥州蘆名氏の元にいたが、間諜として尾張へ向かっている。現代の記憶あり

食蜂操析
 長尾家当主。正体は長尾景虎

馬場芳郎
 武田家当主。正体は武田晴信

ローラ=スチュアート
 甲斐と相模の間あたりにある里で、武田打倒の準備を進めている

〜年表〜
※特に断りがない限り、上条一行の事績

天文24年3月
・上条とインデックスが戦国時代に送り込まれる
・上杉軍と武田軍が川中島で衝突

天文24年9月
・上杉家を出奔し、相模小田原へ向かう

天文24年10月
・アリサと一方通行が一行に加わる

弘治1年11月
・詩菜が一行に加わる
・小田原に到着。アリサと一方通行と別れる。番外個体が一行に加わる
・博士から武田・今川・北条領内の関銭の免状をもらう
・小田原を出発し、甲斐へ向かう

弘治1年12月
・ローラのいる里に入り、その陰謀知るが逃れる
・甲斐石和に到着するが、信濃諏訪へと向かう
・諏訪に入る。番外個体と別れる
・軟禁されている刀夜に会うため、上原城の牢に入る←イマココ

——第一章途中経過——

上条当麻=????
インデックス=????

馬場芳郎=武田晴信
フィアンマ=????
木原病理=????
上条刀夜=????
上条詩菜=望月千代女
浜面仕上=加藤段蔵

食蜂操祈=長尾景虎
結標淡希=????
初春飾利=????
オリアナ=????
フレンダ=????
五和=????
香焼=????

番外個体=????
鳴護アリサ=????
一方通行=????
ローラ=????
博士=????
レッサー=????

調べものしてたら遅くなりました
上杉氏は難しいです

では始めていきます

安価↓2

ぞろ目 裸の刀夜が裸の女の子達に抱きつかれ誘惑されていた
ほか 刀夜が、女の子達に誘惑されていた

上条「父さ———」

ルチア「もう、いいじゃないですかぁ!」

アニェーゼ「そうですよ。覚悟を決めちまってください」

刀夜「はっはっは……いや、困ったなあ」

当麻「」

当麻「何してやがるんですか。このおっさんは」

禁書「どうしたのとうま。……あ」

詩菜「あらあら。あらあらあら」ゴゴゴゴ

上条(いつになく母さんが怖い!)

禁書(もしかして血統なんだよ。血族のビートなんだよ)

安価↓2

上条さんがとるべき行動は?

上条「おい! クソ親父!」

刀夜「……ん? お、お前は、当麻! 当麻じゃないか!」

上条「ああ、上条当麻だよ。で? アンタはこんなところで何やってんだよ」

刀夜「私か? はっはっは……情けないことだがね、見ての通り幽閉生活さ。殺されないだけマシだが、ここには尊厳もなにもあったものではないよ」

上条「そうじゃねぇよ……その幽閉生活中のアンタが、どうしてこんなところで女の子といちゃいちゃしてるかって聞いてるんだよ!」

刀夜「……ん? いちゃいちゃ? いや、待て当麻。何か誤解が」

上条「ああ、こっからじゃあ俺の拳は届かねぇかもしれない。けど心には響くだろ。実の息子に説教されるなんて、善人のアンタに耐えられるわけないんだから!」

刀夜「待て当麻、落ち着いて……か、母さん?」

詩菜「あらあら、刀夜さん。ぜひ聞かせてもらおうかしら。いったい何をやってたかを」

刀夜「はは、は……じゃあ落ち着いて聞いてくれるかい?」


刀夜「この子たちはだな。私と同じ囚われものでな。ちょっと頼みごとをされていただけなんだ」

刀夜「まあ、なんだ。頼みごとというかお誘いだな。二字熟語にすれば誘惑ともいう」

禁書(なんか跡付けでマイルドな表現にしようとしてるんだよ)

刀夜「なんでも———」

安価↓2

アニェーゼたちが刀夜に頼んでいたことってなに?

刀夜「なんでも武田に調略を任されているみたいでね。私が同心すれば彼女たちも釈放されるらしい」

上条「ってことはなんだ。……スマン父さん。俺、誤解してたよ」

刀夜「でもって、彼女たちは側室になりたいそうだ」

上条「誤解じゃねーじゃねぇか!」

詩菜「刀夜さん? 彼女たちは、誰の、側室になりたがっているのかしら?」

安価↓2

アニェーゼたちの目論む側室の地位とは、誰の側室のこと?

刀夜「いやぁ、それがだな」

アニェーゼ「」///

アンジェレネ「」///

当麻(ビビっときた! これは嫌な予感がする……)

刀夜「当麻、お前のだよ」

禁書「とうま?」ギロリ

当麻「はぁ!? いや知らない。知らねぇって! そもそもアニェーゼたちに会ったのはこれが初めてだろ!」

アニェーゼ「 」

安価↓2

1.アニェーゼのみ、記憶もち
2.特に記憶なし。たぶん動機は利権関係ではないだろうか

アニェーゼ「そうですね。初めまして。アニェーゼ=サンクティスといいます」

上条「あ、ああ。よろしく。……じゃなくて! なんでお前ら、そんな意味のわかんねぇことを……」

禁書「そうだよ。とうまのお父さんを武田に取り込もうとしてるのに、どうして(世間的には)上杉方のとうまの妾になろうとしてるのかな!」

アニェーゼ「そいつはですね———」

安価↓2

矛盾するアニェーゼたちが上条に接近したがる動機とは?

アニェーゼ「上条当麻は武田にとって非常に重要な情報を知っちまってるんですよ」

アニェーゼ「それを吐かせるためなら側室でもなんでも……」

上条「いやいやいや! 待てよアニェーゼ。そもそもおかしいことがあるんだよ」

アニェーゼ「おかしいこと?」

上条「ああ。……上条当麻は、死んでることになってるはずだ。なのにどうしてお前が上条当麻が生きてるって知ってたんだ?」

アニェーゼ「ああ、そんなことでしたか。それは———」

安価↓3 コンマ

00-19 上条生存説はすでに知れ渡っている
20-99 アニェーゼ独自の情報

アニェーゼ「私たち独自の情報ですよ。春日山城で事故死したっていう上条当麻が、東国で目撃されたっていう」

上条「ば、バレてたってのか……」

アニェーゼ「でも安心して下さい。これは私たちしか知らない情報ですから」


上条「でも、俺が武田にとって重要な情報を知ってるって……」

禁書「とうま。もしかしてあのことじゃないかな?」

上条「あのこと?」

禁書「最大教主のことだよとうま。もし武田が魔術的な対抗手段を持たないとしたら、最大教主の準備してる魔術は武田にとって脅威なんだよ」

上条「そういえば……」

アニェーゼ「やっぱり心当たりがありましたね」

アニェーゼ「私たちはいま武田に潰れてもらっては困るんですよ」

アニェーゼ「それに、あなたが協力しなければあなたの父親の身元は保障できませんし、じきに武田家もあなたが生存していることを公開することだってありえるでしょう」

アニェーゼ「上杉にも武田にも追われて、あなたに生きる道があるっていうんですか?」

上条「それは……」

アレ?安価だとアニェーゼ記憶持ちなんじゃないの

>>52
なんてこったい!

上条「……っておいおい。待てよアニェーゼ。そもそも俺は武田軍に入るためにこうやってここまでやってきたんだぜ? 今更そんな籠絡されても意味ねーよ」

アニェーゼ「……へ?」

上条「だから、俺は武田軍に入るのが目的なんだって。別にそんな側室とか、そういうのがなくても問題ないんだ」

禁書「とうま。ちょっともったいないなって思ってるでしょ?」

上条「思ってねーよ! とにかく、アニェーゼ。お前の願いはそもそももう叶ってるんだって! むしろ俺を武田にうまく仲介してくれよ。そうすれば俺も助かる」

アニェーゼ「そ、そうでしたか……」


上条「ところでお前らはいったいどういう立場のやつらなんだ?」

禁書「私も気になるんだよ。えらく武田に執心のようだけど、でもその武田に捕えられてたんだよね?」

禁書「それに独自の情報っていうのも気になるし……」

アニェーゼ「あ、私たちはですね———」


>>52
なんとか後で拾います
素で勘違いしてました

安価↓3

アニェーゼたちってどういう身分の人なの?(個人個人別でも可)

アニェーゼ「ここの当主様の元側室なんですよ」

上条「マジで!?」

アニェーゼ「まあ側室なんてたくさんいますし、私たちはギリギリ名前を憶えてもらえる程度の扱いで、お手なんかつきませんでしたがね」

ルチア「せいぜいが小姓か侍女という感じでしたね」

上条「でも、じゃあなんでこんなところに押し込められてんだ?」

アニェーゼ「それはですね———」

安価↓3

武田の側室だったアニェーゼたちが投獄されている理由は?

アニェーゼ「いや、別に何か落ち度があったわけじゃあないんですよ」

アンジェレネ「そうですよ! お館さまったらひどいんです! そこのおじさんを懐柔するまで帰ってくるなーって言って、こうして無理やりに」

上条「つまり、父さんを説得するのが目的であって、お前ら自身が囚人ってわけじゃないってことか?」

アニェーゼ「ええ、そうです」

上条「なんだよ……武田信玄っていうのは、罪のない人間を牢に押し込めてまで人を籠絡させようっていうやつなのかよ」

禁書「とうま。武田信玄についてどんなイメージを持ってるか知らないけど、信玄は割と冷酷な逸話がたくさんあるんだよ」

上条「なんか少し幻滅した感じだよ……」

アニェーゼ「?」


上条「とにかく、武田に紹介してくれるんだよな? それと父さんの身柄も」

アニェーゼ「この男の身柄はともかく、あなたがここにいるのならば手っ取り早いです。すぐにそうしますよ」

刀夜「ちょ、私との約束は?」

アニェーゼ「我慢してください。それを決めるのは私たちではなくて、ここの城代なんですから」

刀夜「と、当麻! 頼むぞ。父さんもそろそろ限界なんだ」

上条「あ、ああ……」

………

……



アニェーゼ「……というわけで、運よく上条当麻の方からこちらにやってきたみたいです」

上条「ははは……どうも」

病理「これはこれは。まさか詩菜の言う男が、まんま彼女の息子であるあなただったとは!」

上条「で、俺を武田軍に入れてくれるのか……ですか?」

病理「そうですねー。まさか本当にアニェーゼの言う通り上条当麻が生存していたのは驚きですが、その件については———」

安価↓2

上原城代・木原病理は上条さんをどうする?

病理「わ・か・り、ました! 上条当麻、あなたを甲府に紹介しましょう!」

上条「本当ですか! ありがとう!」

禁書「やっとこの長い旅が報われたかも」

上条「あ、それと俺の父さんなんですけど」

病理「ああ、上条刀夜ですか? 彼がどうかしましたか?」

上条「アニェーゼの話では、俺を武田に引き入れれば牢から出すって話だったらしいんだけど、それもお願いできますか?」

病理「それはもちろん———」

安価↓2

病理さん、刀夜の処分はどうする?

病理「約束ですからね。もちろん解放してあげます」

上条「! ありがとう!」

病理「追って沙汰は下ると思いますが、当面はこの上原城に留め置きますよ」

アニェーゼ「上条当麻は私たちとともに甲府へ行きましょう」

詩菜「あらあら。それなら少し早いけど私も甲府へ行こうかしら」

病理「今回は証人として私も出ます。なので少しの間この城に滞在していてくださーい!」


上条「城暮らしなんてもう半年ぶりくらいだな」

禁書「そうだね。もう雪も深くなってくる季節なんだよ」

上条「どうも実感とかねーけど……もうすぐ今年も終わるらしいな」

禁書「そうだね。とうまと初めて会ってから、もうこっちにいる期間と変わらないくらいになってるね」

上条「それはマジで怖い話だよな。なんとかして元の世界に戻る方法を見つけないと……」

安価↓2

 上原城滞在。何かあったorした?

………

……



ガヤガヤ

上条「……なんだ? こんな夜遅くに騒がしいな」ムクリ

上条「ううっ……さむっ! 雪はやんでるみたいだけど、外で何かやってんのかな」


「起きてますか!?」ガラリ

安価↓2 上原城にいるメンツ

誰が知らせに来た?

刀夜「起きてるか、当麻!」

上条「父さん? ああ、もう牢から出してもらえたんだな」

刀夜「ああ。だが今はそんなことを言っている場合じゃあないぞ」

上条「どうしたんだ?」

刀夜「地元の野武士たちがこの城に侵攻しようとしているらしい。城では木原城代のもと、抗戦を試みているようだ」

上条「この騒音はそういうことだったのか……大丈夫なのか?」

刀夜「上原城は信濃経略の要の一つだ。それに少し南には高遠城という要害もある。今の戦況は———」

安価↓2

刀夜の伝える、今の戦況は?

刀夜「今のところ危機はないが、油断はできない」

当麻「ああ。で、俺はどうすればいいんだ?」

刀夜「いや私にもわからん。とにかくお前はあの連れの女の子を起こしてこい。木原城将に直接聞くのがいいだろう」

当麻「わかったよ」


禁書「野武士が夜襲なんて、そんな無謀なことをすることもあるんだね」

刀夜「ああ。もともと諏訪地域は武田に力で従属させられた経緯があるからな。過去にも高遠頼継、諏訪満隆、藤沢頼親と幾度か反抗も起きている」

禁書「さすがに詳しいね」

刀夜「ははは。私も武田上杉の勢力境界線上に長年いたからね。信濃の勢力図については頭に入っているつもりだよ」

刀夜「だが大抵はすみやかに鎮圧されている。今の諏訪家の陣代もおとなしくしているようだったのだがね」

病理「来ましたか。上条当麻。話は聞いてますか?」

上条「あ、はい。なんかこの城が攻められてるって。俺なにかした方がいいですか?」

病理「こんな夜盗程度、すぐに諦めてくれるでしょう。でもそうですね、あなたにできることと言えば———」

安価↓2

木原病理の上条に対する指示は?

病理「まあ、特に手出しする必要はないですよ」

病理「先代から引き継いだ上原城の防備を甘く見ないことですね!」

禁書「とうま。先代っていうのは武田両職と呼ばれた名将・板垣信方のことなんだよ」

上条「……すまんインデックス。全然知らない」

禁書「板垣死すとも……の祖先だって言われてる人なんだよ」

上条「あー、あの髭の」


上条「……そんなこんなで空も白んできたんだけど———」

安価↓2

翌朝、戦況はどうなっている?

上条「速攻で鎮圧されてるな」

禁書「さすがは武田軍なんだよ。もしかしたらわざと不穏分子をあぶりだしたっていう可能性すらあるかも」

上条「ああ、そういえばあのお姉さん、そういう頭まわりそうだもんなー」


病理「上条当麻。甲府行きの日程が決まりましたよ」

上条「いつなんですか?」

病理「年明け、新年の挨拶の際に伺候できることになりました。なのであなたはこの城で年を越してから甲府へ、といううことになりますね」

上条「なるほど……わかりました」

禁書「あと何日って感じだけど、とりあえず一服できそうだね」

安価↓2

1.城内の誰かと話をする(誰と?)
2.インデックスにこれまでの情報をまとめてもらう(誰の?)

上条「せっかくだし木原のお姉さんと話でもしてみるか」


病理「上条当麻ですか。何かようですか?」

上条「あ、忙しかったですか? 年末なのにすみません」

病理「いえ? 有意義なお話があるのでしたら歓迎しますよ?」

上条「それじゃあ———」

安価↓2

上条さん、木原病理に言っておくor聞きたいことはある?

上条「本気で惚れたんで結婚してください!」

病理「はい?」

上条「どうしてもあなたと一緒になりたいんです!」

病理「……それはそれは。困ったことを言いますねぇ」

病理「 」

安価↓2

諦めを司る将、なんて答える?

病理(ここは流して核心の話にするのが上策ですね)

病理「それはそうと、上条当麻。あなたたちは旅の道程で恐ろしいものを見たと聞いていますが、それは本当ですか?」

上条「へっ? あ、いや。それは本当ですけど……」

病理「その話を詳しく聞きたいと思っていたところでした。聞かせてもらってもいいですか?」

上条「あ、はい……」

上条(遠回しにダメってことだよな、これ)

上条「俺より詳しいやつがいるんで、そいつ呼んできます」

病理「わかりました」


禁書「———あれは武田の本拠地を一気に吸収するための企みかも。並の軍団じゃあきっと対抗策を練ろうとも捻り潰されるんだよ」

上条「こいつの言ってることは荒唐無稽に聞こえるかもしれませんけど、信頼できる話なんです」

禁書「むっ、とうまは一言多いかも!」

病理「なるほど。まさかそんなことになっていたとは」

禁書「びょうりには身に覚えのある話なのかな?」

病理「その襲撃の件ですか? それは———」

安価↓3 多数

1.心当たりはある
2.アニェーゼから聞いているだけ

病理「そうですね。一つだけ、懸念のことがありますが」

上条「懸念?」

病理「怪しげな術で武田を滅ぼそうとしている……もしかすると———」

安価↓2

病理のいう、ローラの心当たりとは?

今日はこのあたりにしておこうと思います
ありがとうございました

こんばんは

病理「もしかすると、甲府の奥方さまかもしれませんねぇ」

上条「奥方? えっ、ローラって武田信玄の奥さんだったの?」

病理「最近、お館の寵愛は奥方から移っているみたいですし、それに彼女は京都の出で禁術の一つや二つ、仕えても不思議ではないでしょう」

上条(やっぱ武田信玄クラスの妻ともなると、すげーレベル高いんだな……)

病理「有意義な情報をありがとうございました。では私もそろそろ自分の仕事に戻らないといけませんので失礼しまーす」

上条「あ、はい」


上条「さっきはとっさにあんなこと言っちまったけど……」

上条「ああいう人の話をしっかり聞いてくれるお姉さん、上条さんのタイプなんですよね」

上条「ま、同じ武田の人間になるんだし、また機会があるだろ」

安価↓2

1.インデックスと話をする
2.そして年が明けた

………

……



上条「あけましておめでとう、インデックス」

禁書「ハッピーニューイヤーなんだよ」

上条「って言っても、全然感覚ないよなー。やっぱカレンダーとかないからかな」

禁書「とうまはあんな科学の町なんかに住んでるから自然の中から季節を感じる能力が欠如してるのかも」

上条「……まあ確かに学園都市は雪も降らないしなぁ」

上条「さて。恒例のあいさつも終わったし———」

安価↓3 多数

1.明日は出立だ。さっさと休もう
2.せっかくだからちょっと部屋を出よう

上条「せっかくだし、ちょっと出ようぜ」

禁書「いいけどどこに? 明日はもう甲府に向かうんだよ?」

上条「城の誰かに挨拶に行くのもいいし、あのでけぇ神社にお参りに行くのも悪くないかな」

禁書「このころは初詣はあんまり浸透してないと思うけど、まあ今日が神社にとって特別な日だっていうのは間違いないかも」

上条「そうだな、じゃあ———」

安価↓2

上条さん、どこ(誰の所)に行く?

上条「尾張に行こう!」

禁書「本気で言ってるのとうま」グググ

上条「ごめんなさいごめんなさい冗談で言ってみただけです。だからその胸倉を掴んだ手を放してはくれませんかお嬢さん」


上条「は、初詣に行こう。せっかくでかい神社に来てるんだしさ」

禁書「……まあいいんだよ。私もちょっとこの時代の諏訪大社の新年は興味あるかも」

上条「な、なら行こうぜ! ほら、置いてっちゃうぞーインデックス」

禁書「最近のとうまはちょっと危ないかも」

〜諏訪大社〜

上条「なんか、あんまり近寄りがたい感じだな」

禁書「一年の頭にやる大事な儀式なんだよ。一般人が迂闊に入ってこれないのは当然かも」

上条「んー……あれは何やってんだ?」

禁書「私も見えないんだよ。でも朝の儀式の支度をしているのは間違いないかも」

上条「そっか……ま、お参りできそうなところならあちこちにあるみたいだし、さっさと済まして帰ろうぜ。やっぱ寒いわ」

禁書「そんなことわかりきってたかも……」

安価↓2

1.何事もなく城へ
2.何かあった。何が?

ザワザワ

上条「……ん? 本殿とは反対の方が妙に騒がしくないか?」

禁書「何かあったのかも」

上条「前の野武士の件といいきな臭いな……行ってみようぜ、インデックス」

禁書「またとうまは危ないことに首を突っ込みたがる! ここは様子を見るだけにしておいた方がいいんだよ」

上条「 」

安価↓3 多数

1.様子を見るだけ
2.そんな悠長なことは言ってられない

上条「いや、そんな悠長なこと言ってられないかもしれない。とにかく行ってみよう」

禁書「ちょ、とうま? とうまー!」


上条「ずいぶん小さいお堂だけど、何が起きてるんだ……?」

「おい! 余計な真似はするんじゃねぇぞ!」

上条「あ、あれは———」

安価↓2 コンマ

00-19 浜面
20-39 浜面
40-59 浜面
60-79 浜面
80-99 浜面じゃない

浜面「俺は本気だ! 武田にも上杉にも愛想を尽かされた今、俺はもうどうしようもねぇんだからなぁぁぁぁ!!」

上条「浜面じゃねーか……なんでこんなところにいるんだ?」

上条「いや、そんなことはどうでもいい。なんだあれ? もしかして人質に誰かをとっているのか?」

安価↓2 上原城の人orモブ

人質に取られているのは……?

ルチア「ちょ、放しなさい! この……っ」

上条「ルチアが人質に取られてる……だと」

禁書「はあ……はあ……ま、魔術を使わないってことは、もしかしたら礼装を持ってきてなかったのかも」

上条「くそっ、浜面。なんでお前は……っ」

上条「何度もそうやって罪を重ねるんだよっ!!」ダッ


浜面「この女の命が惜しければなぁーっ! ……ん?」

上条「浜面!」

浜面「ちっ、もう城の連中が……ん? お、お前は」

上条「何してんだよお前。春日山城で捕まってたはずだろ!」

浜面「て、てめぇは上条当麻……! バカな、俺の牢屋内丑の刻参りの呪いで死んだはずじゃあ……」

上条「俺のことなんかどうでもいいんだよ……お前、何してんだよ!」

浜面「何って、見りゃわかんねぇのかよ! こいつの命が惜しかったら俺を逃がせ! もう武田だの上杉だの、そんな連中と構ってられねぇんだよ!」

浜面「最初は上杉に仕えてみれば、あの結標って女に追い出されて」

浜面「次に武田に寝返ってみれば扱いは捨て駒当然」

浜面「しかも上杉は俺を利用することしか考えてねぇ……もうやってられねぇんだよ!」

上条「浜面……」

浜面「なんでお前がこんなところで生きてるか知らねぇけどよ……」

浜面「こいつの命が惜しければ、言うことを聞きやがれ!」

安価↓2

上条、どうする?

上条「待てよ浜面」

浜面「あ? なんだよ。お前みたいな牢人に要はねえんだよ」

上条「人質なら俺がなる。だからルチアは解放してやってくれないか」

浜面「はぁ!?」

ルチア「!?」

禁書「ちょ、とうま!?」

上条「ルチアよりも俺の方が人質的に価値はある。ルチアは数多くいる武田の側室の一人に過ぎないが、俺は武田にとってすげぇ重要な情報を握ってる。人質になら俺をとるべきだ」

浜面「へー……で? それを信じる必要がこの浜面仕上にあるっていうのか?」

上条「信じる信じないはお前の勝手だ。だがな、ここの国主は利害によっては平気で他人を切り捨てるやつらしいじゃねーか」

浜面「……っ」

上条「さあ決めろよ浜面!」

浜面「俺は———」

安価↓2

00-39 断る。もう頭が回転していない
00-79 上条の申し出を承諾する
80-99 上条の真心に打たれ、投降する

コンマは直下でいいと思うよ

浜面「だ、だまされねぇぞ……そうやって入れ替わったすきに俺を突き出すつもりなんだろうが!」

上条(くそっ……もう頭が回ってねぇのか。考えることをやめちまってる)

上条「そうかよ。いいぜ……お前がどうしてもルチアを人質に取ることをやめねぇっていうなら———」

安価↓2

交渉は決裂した。上条さん、どうする?

浜面「うっせぇぇぇぇ!! そんなに捕まりたいならお望み通りてめぇも道連れにしてやるよぉぉぉぉ!」ダッ

禁書「とうま! 危ない!」

上条「 」

安価↓2

00-69 気の動転している浜面は敵ではなかった
70-99 ヒーロー三すくみの法則。上条は浜面には勝てなかった

上条「もう、自分が何やってんのかもわかんなくなってるんだな……」

上条「目を覚まさしてやるよ、いつかの時みたいに、また這いつくばってでも戻ってこい……!」

浜面「」ドガッ

バタリ


ルチア「危ないところを助けていただき、ありがとうございました」

上条「ケガはないか?」

ルチア「はい。……しかし、この男はいったい」

上条「こいつもかわいそうなヤツなんだ。恨むなとは言わないけど、後のことは俺に任してくれないか」

ルチア「しかし神域の乱闘ともなると、大祝や神長官が黙っては……」

上条「そこらへんも俺がちゃんと連絡しておく。……別にこいつを無罪放免にするってわけじゃねぇよ」

ルチア「そうでしたか。わかりました、お任せします」


>>164
超忠告無視してしまいました
ごめんね

上条「ルチアは城に戻ったみたいだな」

禁書「不意をつかれなければ、彼女もそれなりの使い手なんだよ。一応、気を付けるようには言ってあるけど」

上条「さて、こいつ、どうしようか……」

浜面「」

上条「さすがに放置するわけにはいかねぇよな」

禁書「ルチアは真面目だし、不当なことをすればきっと怒るんだよ。それにあれだけの騒ぎだったんだから隠し通すのは無理かも」

上条「いざとなったら俺がかばってもいいけど、その程度でこいつを助けられるか……?」

禁書「任せろって言ったのにずいぶん男らしくないね。一度言ったんだからしっかりしなきゃだめなんだよ」

上条「そ、そうだよな! よし、じゃあ———」

安価↓2

危険人物・浜面をどうする?

上条「ここの牢なら放り込まれてもそこまで苦痛じゃねーだろ。父さんがいた牢に入れるように病理さんに頼んでみるよ」」

禁書「そう。ならそうすればいいんだよ。……全く、新年早々騒がしい人なんだよ」

上条「そういえば前に襲われた時は俺たちはこっちの世界に来たその夜だったな」

禁書「次に会うのはまた半年後かもね」

………

……



病理「上条当麻。昨晩の上社での騒ぎ、あなたも居合わせてたようですねぇ」

上条「はい。それでお願いがあるんですけど……」

上条「騒ぎを起こしたヤツなんですが、たぶん気の迷いだったと思うんですよ。できればここの牢で反省させてやりてーなーって……」

禁書(この女がはまづら……じゃなくて加藤段蔵だと知ったらことはそう簡単にいかないと思うけど……)

上条「お願いします!」

病理「なるほど。そうですねぇ———」

安価↓3 多数

1.面白そうなので許す
2.まずは尋問しないと

病理「せっかくですが、これも仕事ですしまずは色々と聞いてから決めましょうか」

上条(ダメだったか……!)

病理「……と、言っても、私たちはこれから甲府に赴かなければなりません。尋問は別の誰かに任せるとしましょう」

上条「……え?」

病理「甲府に赴かなくてはならないのは私と上条当麻、アニェーゼ=サンクティス。ああ上条詩菜も同行すると言っていましたね」

上条「それ以外のやつに任せる……ってことですか」

病理「はい。せっかくだから、あなたに決めてもらいましょうか。この騒動を担当する奉行役は誰がふさわしいと思いますか?」

上条「なら———」

安価↓2

1.ルチア
2.アンジェレネ
3.刀夜
4.インデックス
5.モブ

上条(きっとルチアなら口裏を合わせてくれる……はず)

上条(あいつ、気が短いところがあるからなぁ……聞いてくれればいいんだけど)

上条「じゃあルチアで」

病理「被害者本人に尋問させると……? いいでしょう! ならばルチアにはそのように伝えておきまーす!」

上条(ルチアを信じるしかないか)


病理「では出発しますよ」

上条「あの……上条さん、実は乗馬の経験がなくてですね……」

病理「そうなのですか? ならば徒歩でも結構です」

上条(なんか情けないな……もと上杉軍の重臣だったってのに)


禁書「とうまー!」

安価↓3 多数

1.もちろんインデックスさんも一緒に
2.インデックスさんは今回はお留守番

禁書「ついに武田の当主と面会できるんだね」

上条「ああ。まさか年が明けるとは思ってもみなかったけどな」

禁書「やっと私たちのこれまでの奮闘が報われるんだね……」

上条「ああ。つきあわせて悪かったな、インデックス」

禁書「今となってはもういいんだよ」

安価↓

00-79 無事に一行甲府入り
80-99 列の前方で何かあったようだが……?

………

……



上条「ん? なんか列、止まってねぇか?」

禁書「何かあったのかな?」

上条「うーん……あ、アニェーゼ。何かあったのか?」

アニェーゼ「ああ……それがですね———」

安価↓2

甲府への道中。何かあった?

安価↓ コンマ

ゾロ目 全裸でレイプ目の女の子集団が襲ってきた
それ以外 レイプ目の女の子集団が襲ってきた

アニェーゼ「何やら女の子の集団が列を乱しているようで……」

上条「はぁ?」

禁書「なんか、微妙に治安悪いね。ほんと微妙にだけど」

アニェーゼ「まあ女の子なんですぐになんとかなるとは思いますが……」

上条(いや、中には女の子って年でとんでもねぇことする奴だっている。例えば御坂……)

上条「待てよ……? 集団?」

上条「なあアニェーゼ。女の子の集団って、お前実際見たのか?」

アニェーゼ「え、ええ。何やら目に光彩がないというか、ちょっと危なげな感じでしたが……」

上条「それってもしかして———」

安価↓3 多数

1.上条さんの予感的中。それは禁書世界の人だった
2.上条さんの気のせい。モブ少女たちだった

安価↓2 禁書キャラ(少女)

それは誰?

上条「頭に変なもんつけてなかったか? その……兜じゃないんだけどさ」

アニェーゼ「ああ、ゴーグルのようなものを付けてましたね」

上条「えっ」

アニェーゼ「え?」

上条「な、なあアニェーゼ。もしかしてお前……」

ザワザワ

禁書「とうま、それよりなかなか騒ぎが静まらないかも」

上条「……みたいだな。まずはあっちの騒動を鎮めるのが先か。ちょっと行ってくる!」

アニェーゼ「ああ、ちょっと!」


上条「あそこか……うん。アレに見えるはまさしく御坂妹。そして———」

安価↓3 多数

1.集団がみんな御坂妹
2.妹達は10032号のみ

上条「———御坂妹。さらに御坂妹……」

上条「おいおい。マジですか? なんだってこんなところに……」

御坂妹「 」

安価↓2

妹達の目的はなに?

今日はここまでにしておきましょう
関東民は引き続きMXにて『とある科学の超電磁砲S』をお楽しみ下さい

ありがとうございました

お晩です

10032号「さあ。速やかに木原病理の身柄を引き渡すのです、とミサカは武器の存在をちらつかせながら交渉を行います」

10039号「ミサカ達は木原病理の捨て駒ではありません。他人を食い物にする奸臣はここで討たなければならないのです。とミサカはミサカ達の正義を掲げます」

13577号「ミサカ達はトカゲのしっぽのように、切り捨てられたのです。とミサカは木原病理にあの事件の責任があることを指摘します」

上条「何を言ってるんだ? こいつら」

アニェーゼ「全く。勝手に列を飛び出しちまわないでくださいよ」

上条「なあアニェーゼ。こいつらが言ってることってなんなんだよ」

アニェーゼ「……ああ。彼女たちは木原病理の元寄騎だったんですよ」

上条「寄騎……ああ与力ってことか。それで?」

アニェーゼ「主に地侍の統制の実働を任されていたんですけど、前に反抗的なのを何人か誤って殺しちまったことがありましてね。その時に彼女たちは所領を取り上げられちまいまして」

上条「なるほどな……けど、それってあいつらの過失なんだろ? 厳しすぎるのかもしれないけど仕方ないんじゃねーのか」

アニェーゼ「武士にとって所領っていうのは命よりも重いもんですからね……それに」

アニェーゼ「木原病理の諏訪地方統制はもとより厳しいものでしたから。彼女たちはある意味命令を忠実に実行したとも言えるのかもしれませんね。もっとも、私には分からないことですが」


10032号「」ハッ

上条「ん? 妹の一人がこっち見てる」

安価↓3 多数

1.御坂妹には記憶がある
2.ミサカネットワークには記憶なし

10032号「見かけない人がいますね。新参でしょうか。とミサカは他の個体に同意を求めます」

10090号「はい。武田家中にあんなツンツン頭のデータはありません。とミサカは10032号の見解に同意を示します」

上条「おい、お前ら!」

安価↓2

訳知り顔の上条さん、どうする?

上条「なんだか知らねーけど、言いたいことがあるなら俺が聞いてやるよ。だからその武器を置けって」

10032号「なんですか、このツンツン頭は」

10039号「事情も知らない人は引っ込んでいてください。とミサカは妹達を代表してツンツン頭を突っぱねます」

上条「お前らの口ぶりだと何か理由があるんだろ? 正当な理由ってのがあるっていうならまずはその理屈でもって俺を納得させてみろよ。他人が納得できないで正当な理由なんていえねぇだろ」

10032号「 」

安価↓2

00-59 仕方ないので話してやる
60-99 知ったことではありません。わー(掛け声)

10032号「仕方ないですね。無知なあなたのために話してあげます。とミサカは武器の構えを解きます」

13577号「いいのですか。10032号」

10032号「仕方ないでしょう。ミサカ達としても、何も知らない人に手を上げるのは本意ではありません」

上条「で? どうしたんだよ。少しは話を聞いてるけどさ」

10032号「ほう。ならミサカ達が何をしてしまったかも知っているのですね。とミサカは少し俯きながら確認を取ります」

上条「なんか、人を殺しちまったんだって?」

10032号「……はい。あれは確かにミサカたちの過ちでした。とミサカは反省をあらわにします」

10032号「ですが、あれは木原病理の指示によるものです。死なせてしまったのは過ちでしたが、圧政の指示を出したのは間違いなく木原病理なのです。とミサカは真っ直ぐにツンツン頭を見据えます」

上条「それは本当なのか?」

10032号「はい」

上条「 」

安価↓2

上条さんの考えは?

上条(あのお姉さんの裏の顔、ってことなのか……?)

上条(悪そうな人には見えなかったんだけどな……)

上条(でもこいつらは嘘なんてつくやつらじゃねーし……)チラリ

10032号「?」

上条「わかったよ。御坂妹。なら俺が直接交渉して土地を取り返してきてやる」

10032号「正気ですか? とミサカは新参の荒唐無稽な話に呆れを覚えます」

上条「ああ、本気だ。それにこっちにはまだ奥の手があるんだ。上の方だって説得できるかもしれない」

10032号「奥の手、ですか?」

上条「ああ。要はお前らに落ち度がなかったってことにすれば解決するんだろ?」

10032号「そ、それはそうですが……とミサカは少し心にぐらつきを覚えながら、しどろもどろに返答します」

上条「上条さんに任せろって」

10032号「……一応聞きますが、どうやってことを収めるつもりなのですか? とミサカは質問します」

上条「今、牢に入ってる敵国のスパイがいる。そいつをスケープゴートにすれば解決じゃねーか」

10032号「それは……とミサカはD4Cにドン引きします」

10032号「それにミサカ達が人を死なせてしまった件は、目撃者もいます。安易に替え玉を立てられるとは思いません。とミサカはそれは不可能だ、ということを示します」

上条「それは———」

安価↓2

目撃者はいる。ならばどうする?

上条「な、なら———」

アニェーゼ「さっきからまどろっこしいですね」

上条「あ、アニェーゼ?」

アニェーゼ「上条当麻。あなたはその娘たちを助けたいんでしょう? ならもっと貫徹する意思を持たないと駄目なんですよ」

上条「ど、どういうことだよ」

アニェーゼ「そもそも死んだのも目撃したのも、武田への不服従民じゃないですか。なら目撃者をみーんな消しちまえば、晴れてあなたの言う替え玉作戦だって功を期すんじゃないんですか?」

上条「そ、それは……」

アニェーゼ「ま、最悪里一つを根絶やしにすることになるかもしれませんがね。要は、そこまでしないと彼女たちをまんま助けるなんて不可能なんですよ」

上条「くっ……」

上条(いや待てよ。こいつらは“自分たちの過ち”って言っていた。つまり責任のすべてを他人になすりつけようとしてるってわけじゃねーんだ)

上条(だから相当の罪だったらたぶん受ける覚悟はあるってことなんだろう。だからこそこの列を襲撃したんだし)

上条(でも、アニェーゼの言うことは……)

上条(ここは———)

安価↓2

上条さんの決断は?

上条「アニェーゼ。お前に任せられないか」

アニェーゼ「はい? なんで私がそこまでしなくちゃ……」

上条「それと後でお前に話がある。甲府に着いたらでいいから時間を取ってくれないか」

アニェーゼ「!? い、いや。意味が……」

上条「頼む! もしお前が俺に少しでも恩義とかそういうのを感じてるんなら、こいつらのことを助けてやってくれ……!」

アニェーゼ(…………)

アニェーゼ「し、仕方ありませんね……でもこれは貸しですからね」

上条「ありがとう。アニェーゼ」


10032号「……で、どういうことになったのですか? と、ミサカは状況の確認をします」

上条「お前らのことは俺とアニェーゼがなんとかする。今回の騒ぎも木原さんにはおれから言っておくから、いったんは引いてくれないか」

10032号「……それをミサカ達に信じろというのですか」

上条「ああ。頼む、信じてくれ」

10032号「 」

安価↓ 12:15まで多数(スマヌ

1.信じる
2.信じられない

10032号「……わかりました。あなたを信じます」

上条「悪い。この件は必ず……」

10032号「ただし」

10032号「ミサカたちの身柄が保障されないと、この話は成立しません。とミサカはしつこく話を蒸し返します」

上条「わかった。木原さんには今話を付けてくる」

10032号「それと、ミサカたちのうちから一人を一向に加えてください。とミサカはダメ押しの要求を重ねます」

アニェーゼ「証人を立てたい、ってことですか?」

10032号「はい。そもそもこの問題はミサカ達の問題です。ミサカが黙って待っているというわけにはいかないでしょう。とミサカは正論を振りかざします」

上条「わかった。それも含めて待ってろ。今、言ってくるから」



上条「(圧政云々は伏せて)———というわけなんですけど、お願いできませんか」

病理「あの暴漢を身代りに、ですか……なかなか面白いことを言いますねぇ。てっきりあなたはもっと秩序側に立つ人間だと思っていましたが」

上条「詳細は俺じゃなくてアニェーゼに任せてあります。木原さんがいいと言ってくれれば、すぐに上原城に詰めているルチアに連絡を行かせるになっています」

病理「そうですね———」



ごめんなさい。キングダム視てました
許してぇ

安価↓2

1.許可
2.上条には諦めてもらう

病理「わかりました。あなたとアニェーゼ=サンクティスに任せましょう」

上条「ありがとうございます!」



上条「というわけで、お前らのことは俺とアニェーゼに任せてくれ」

10032号「ま、まさか本当に許可を得てくるとは……とミサカは驚きを隠しきれません」

上条「で、同行したいっていう件なんだが……誰がついてくるんだ?」

10032号「そうですね———」

安価↓2

1.10032号
2.10039号
3.13577号
4.10090号

10090号「そ、その……ミサカが」

10032号「ではどのミサカが同行するか決めましょう。とミサカ10032号はリーダーシップをとります」

10039号「待って下さい10032号。19090号が」

19090号「はい。このミサカが行きます。とミサカ19090号は自ら志願します」

10032号「ふむ。誰か異論はありますか。とミサカは他のミサカを見渡します」

10032号「いないようですね。では19090号、頼みましたよ。とミサカは面倒事を押し付けられてホッとしながら、19090号に後を託します」

19090号「はい、お任せ下さい。とミサカ19090号は……決意します」

上条「よくわかんねーけど、決まったんだよな?」

10032号「はい。ここからはこのミサカ19090号が同行します。とミサカ10032号はミサカ19090号を指摘します」

19090号「そ、その。よろしくお願いします。とミサカはツンツン頭の少年に深々と頭を下げます」

上条「上条当麻だよ。よろしくな、御坂妹」

19090号「はい。……いいえ!」

上条「へ?」

19090号「それは先ほど10032号に使っていた呼称ではありませんか、とミサカは少々憤慨しながら指摘します」

19090号「混同は困ります。せめてミサカ妹や御坂いもうと、と変えて頂きたいものです。とミサカは僭越ながら、しかしこれだけは譲れないと引き下がりません」

上条「……よくわかんねーけど、じゃあ———」


×10090号
○19090号

安価↓2 X+Yといった感じで。1+4は安価↓


1.御坂
2.みさか
3.ミサカ

4.妹
5.いもうと
6.イモウト

つけさせてはもらえんのか…姫とか考えてたのに安価↓

>>271
ぐぬぬ……一理ある
後でチャンス作ります

とりあえず安価↓

まぁ変なのになったら目も(ry

安価なら2

上条「じゃあ……みさかいもうと。これでいいか?」

みさか「は、はい! なんだか可愛い雰囲気がします。とミサカは独自の名前を付けてもらえたことにうれしく思います」

上条「お前がいいんならそれでいいんだけど」

アニェーゼ「じゃあ他の妹達の皆さんについては、上原城で待機をお願いしますよ」

御坂妹「はい。了解しました。とミサカは何やら複雑な思いを巡らせながら、一路諏訪へと向かいます」


上条「なんだかずいぶん時間かかっちまったな」

アニェーゼ「全く……諏訪郡代の統治レベルが低いからこんなことになっちまうんですよ」

アニェーゼ「ま、後のことはルチアに任せました。それ以上の協力はできるかわかりませんよ」

上条「いや、助かったよ。アニェーゼ」

アニェーゼ「はいはい」


>>273
察してもらえてありがとうw

………

……



禁書「何かいろいろあったみたいだけど、無事に甲府に着いたみたいだね」

上条「ああ……って、すげぇな。小田原には劣るけど、結構にぎやかじゃねーか!」

禁書「当然かも。甲府は中部地方では特に発展した地方都市なんだよ」

上条「武田信玄の城下町なんだから当然ってことか……」

アニェーゼ(シンゲン……?)



「お待ちしておりました。諏訪郡代どの」

安価↓2

出迎えの人は?

1.フィアンマ
2.飯富昌景(男キャラであれば禁書キャラでも可)
3.その他禁書キャラ
4.史実モブ

今日はここまでにします
ありがとうござました


※大事な訂正
 諏訪郡代の配置場所を「上原城」としていますが、
 弘治2年当時の諏訪郡代は「茶臼山城(高島城)」だったようです。
 板垣信方死後、移転したみたいですね。
 以後、気を付けます。ごめんなさい。

大河ドラマ面白すぎて見直しちゃいました
お晩です

テオドシア「お待ちしておりましたデス。諏訪郡代どの」

病理「どうも。お久しぶりですねぇ」

テオドシア「そちらお変わりなく。統治も順調のようで」

病理「……取り敢えずお館に挨拶でもしましょうか」

テオドシア「はいはい。ではこちらへどうぞ」

上条(どっかで見たことあるなぁ……)


フィアンマ「…………」

テオドシア「…………」

病理「…………」

アニェーゼ「…………」

上条「」

上条(ちょ、なんでフィアンマがここに)

禁書(最大主教に右方のフィアンマ。武田軍強すぎかも)

テオドシア「お館サマが参りましたデスよ」

上条「!」

上条(ついに武田信玄とお目見えか……俺、すみっこだけど)

スタスタスタ

馬場「…………」

上条(誰?)

禁書(誰?)

みさか「…………」

馬場「やあ。あけましておめでとう。畏まらないでいいよ。早速、実のある話をしようじゃないか」

馬場「ああ、木原病理か。お勤めご苦労様。新城の様子はどうだい?」

病理「順調ですよ。まあ最近また諏訪衆あたりが小賢しいのですが……問題ではありませーん」

馬場「それはいい話だ。で? 僕に何か話があるんだって?」

病理「そうですね……せっかくなので当人から話をしてもらいましょうか」クイ

上条「あ、ああ。はい」

病理「この少年は上条当麻。耳ざとい方ならご存知でしょうが……上杉一門のあの上条当麻でーす」

ザワザワ

病理「なんでも件の事故死はデマだったようですね。上杉を出奔し、この甲府にいるというわけですから」

馬場「へえ。どうしてまた」

病理「まあ彼には彼の事情があるのでしょう。それよりも彼の知っている情報が重要なのです」

上条「あ、はい。それがですね……」

………

……



馬場「へぇ……ローラのヤツが武田を滅ぼそうとねぇ」

上条「あいつのことは俺も知ってるんだが、並の人物じゃねぇ。すぐに対策を立てないと本当に滅亡なんてこともありえる」

馬場「ふーん。で、この情報は当然裏は取れてるんだよね?」

アニェーゼ「いま再確認の途中ですが、事実ですね。上条詩菜もその目で確認していると」

馬場「ああ、そういえばあの巫女の息子だったっけ。キミ」

馬場「なるほどね……でも僕らはあの上杉と刃を交えたばかりで余力は微妙なところだ。なにせ———」

安価↓

00-49 史実通り、武田上杉間は和睦が成立した
50-74 上杉軍が優勢。敵将を多数破った
75-99 武田軍が優勢。川中島一帯を手中に収めた

馬場「なにせ今川に和睦の仲介を願い出ることになったからね」

フィアンマ「……ふん。まあ、敵は散々醜態をさらした。次はなかろうよ」

馬場「キミの山勘には助けられたよ。いや、策だったかな?」

フィアンマ「勘で結構だ。だが次に上杉と対峙することがあれば、次こそ激戦になるだろうな」

馬場「とまあ僕たちの戦力はやや疲弊している。防戦に回るくらいならなんとかなるかもしれないが、あの女の力がどれほどのものかわからないからね。誰か意見があるものはいるかい」

フィアンマ「なに、敵の力量こそ不透明だが、戦力は先の連絡の通りなのだろう? ならば俺様直々に出陣すればいいだけの話だ」

テオドシア「いえ、純粋に物量で負ける可能性もありマス。フィアンマ、あなたが抜かれなくとも別が抜かれれば意味はないのデスよ?」

上条(どうしよう。何か言った方がいいのかな……)

安価↓2

上条さん発言する?(発言するなら内容を)

上条(新参者は黙ってる方がいいよな)

馬場「ま、機先を制するっいうのは大事だよな? フィアンマ、孫子曰く?」

フィアンマ「兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり。のことか」

馬場「その通りさ。早急に手を打とうじゃないか」

フィアンマ「異論はないな。それならば———」

安価↓2

軍師フィアンマの献策とは?

フィアンマ「まずは投降を呼びかけるのがいいだろう。彼女の実力が明らかになった今、それを利用しない手はないからな」

馬場「でもあいつはプライド高いし、そう簡単に従うと思うかい?」

フィアンマ「それならば兵糧攻めといこう。場所は聞いた限りでは山間の里だというじゃないか。ならば糧道を絶つくらいたやすい」

テオドシア「おや? さっきあなたが言っていた“未だ巧久なるを睹ざるなり”と矛盾するのではないデスか?」

フィアンマ「当然だ。それが狙いだからな。その隙に精鋭を組織して敵の魔術を破壊する。大規模魔術というものは強力な分発動条件が繊細だ。魔術に精通した者たちを派遣し潰す。その後に総攻撃、といった具合だが」

テオドシア「いえ? なんでもありませんデス」

馬場「結構じゃないか。さすがは僕のフィア……いや、フィアンマ。それでいこうじゃないか」

馬場「フィアンマは早速作戦の立案を頼むよ。……で、そうだな。この作戦の指揮官は———」

安価↓2

1.テオドシア
2.病理
3.未登場・飯富源四郎さん
4.僕が出よう

馬場「テオドシアの弟分がそろそろいい年だよな。ここらで実績を積んでみたらどうだ?」

「はっ」

安価↓2

飯富源四郎って?
1.史実通り
2.禁書の男性キャラ

すまんまだ決める時じゃなかったか
2で

アックア「腕が鳴るのである」

上条「あ、武田軍つえーわ」

禁書(中部地方に強い人が集中してるのかも……)


>>309
いや、決めてもらえた方が助かるっす
ありがとう

安価↓2

1.アックア、記憶ある
2.新兵アックア

アックア「ではフィアンマ。作戦の詳細を聞こう」

フィアンマ「問題は当然二つある。一つは投降を呼びかける人材だ。断られるのが前提だが、相手は仮にも馬場芳郎の側にいた女だ。重臣連中については熟知している。生半な人間では却って怒りを買うかもしれん」

アックア「ふむ」

フィアンマ「だからこれについては———」

安価↓2 甲府にいる人物

説得交渉に行かせる人材は……?

安価↓

フィアンマ「自分のケツは自分で拭くのが道理だろう。馬場芳郎と、ついでにあの女に行かせればいいだろう」

アックア「あの女とは、もしや———」

安価↓2 禁書女性キャラor「史実」

ローラの居場所を奪った女って誰?

アックア「ヴェントのことか」

フィアンマ「いい余興だろう。それでこの件の正当性は守られると言ったところだ」

アックア「味方ながら恐ろしい男であるな。フィアンマ」


フィアンマ「さて、問題はもう一つある」

アックア「やはり、奇襲部隊についてであるか」

フィアンマ「そうだ。これは魔術に精通している者でなければ支障が出る。最悪、ローラ=スチュアートと直接抗戦もあり得るから貧弱でも困る」

アックア「ふむ……ではどのようにすればよいのか」

フィアンマ「これは俺様の情報網から知りえたことなのだがな、あの上条当麻。その右手に宿る力はあの幻想殺しであるそうだ」

アックア「あの異能を打ち消す力か。実在していたのか」

フィアンマ「元よりそのような報告はあったが、まさかそれが上杉を脱し武田へ流れてくるとは好都合だ」

アックア「では、あの少年を送り込むと?」

フィアンマ「それが最も被害を少なく終わらせることのできる方法だ。なに、ヤツが死んでも右手は俺様が回収する」

アックア「了解した。ではそれ以外の面子はこちらで揃えておくのである」



上条「えっ、俺が特殊部隊に?」

アックア「その通りなのである。貴様の右手は、此度の問題を解決するのに最も有用なのである」

上条「あ、ああ。俺の幻想殺しを知ってんのか。……確かにそうだな。わかった。俺に任せてくれ」

禁書「とうまが行くなら私も行くんだよ。とうまは魔術の知識がないから、私なしじゃあ魔法陣の一つも見つけられないかも!」

みさか「ミサカもご一緒したいです。とミサカはかつての契約を匂わせながら、自らの希望を伝えます」

アックア「ふむ———」

安価↓3 多数

1.インデックスだけ許可
2.二人とも許可

アックア「確かに魔術的知識を補える人員は必要なのである。それに貴様が上条当麻と共に行動してきたことは聞いている」

アックア「禁書目録の同行は許可するのである」

禁書「ありがとうなんだよ」

アックア「しかし妹達。貴様の同行は認められないのである」

みさか「どうしてですか。とミサカは不満を露わにしながら尋ねます」

アックア「貴様は諏訪郡代配下への再編入が決定した。近日中には木原病理とともに高島城へ戻るのである」

上条「アニェーゼたちがうまくやってくれてるんだな。よかったじゃねーか、みさかいもうと」

みさか「そ、そうですね……と、ミサカは少し落ち込みながらも現状の回復を素直に喜びます」

アックア「では早速準備に入るのである。貴様ら奇襲部隊には———」

安価↓2 武田軍

上条さんたちと一緒に奇襲部隊に編入されたのは?

安価↓ コンマ

奇数 アニェーゼ部隊
偶数 テオドシア
ゾロ目 テッラ

テッラ、(今のところ)武田軍ではないので

アックア「アニェーゼ=サンクティスらをつけよう」

上条「アニェーゼたち……? あいつらって確か側室だったんじゃ」

アックア「側近であったのは確かである。奴らは先代当主が他国から呼び寄せた選りすぐりの魔術師である」

アックア「今代は家臣を側に置くのが好きなようであるからな。本来、そのあたりの区別は正室以外はあまりないのである」

上条「そうなのか」

アックア「では貴様らは別働隊に参加してもらう。指示通りに動くように」

上条「ああ」



アックア「さて。問題は場所であるな。確か甲斐と相模の境にあると聞いていたが、この位置は———」

安価↓ コンマ

奇数 武田領
偶数 北条領

アックア「ギリギリ北条領なのである。ローラ=スチュアート一人ならそう目立ったこともなかろうが、軍を率いていくと厄介であるな……」

フィアンマ「確かに。これは面倒な状況だな」

アックア「何か案はあるのか、フィアンマ」

フィアンマ「俺様を誰だと思っている」

安価↓2

フィアンマの案とは?

フィアンマ「変装すればいい」

アックア「本気で言っているのか」

フィアンマ「誰も北条軍に変装するとは言っていない。今川軍に変装するのだ」

アックア「……それはそれで問題であろう。三国は同盟国であるぞ」

フィアンマ「なに、保険だ。同盟があろうと最低限の兵は国境に配置するものだろう。今川はもともと北条と対立していた。念を入れて兵も配置しているはずだ」

アックア「承服しかねるのである。どうしてもというなら、今代から許しを得るべきだ」

フィアンマ「作戦は俺様に一任されているが……?」

アックア「作戦と外交は別物である。貴様の作戦のせいで、関係のない外交が拗れれば武田を窮地に追い込む元となる」

フィアンマ「仕方がないな。許しを得て来よう」


馬場「 」

安価↓3 多数

1.いいよ
2.いや、さすがに駄目だ

馬場「いいよ。フィアンマに一任しているからね」

アックア「よいのか」

フィアンマ「貴様の先代の花押を複製する技術がある。いま駿河にいる先代の独断として処理されるだろう」

馬場「ああ、あいつか。まあ構わないよ。もう終わった人間だ」

フィアンマ「では準備に取り掛かろう」



馬場「やれやれ。また僕自身が、しかもこんな辺鄙なところに赴かなけれなならないんなんてね」

ヴェント「ハッ! いいじゃないか。たまには運動不足なその体を動かした方が」

馬場「うるさいな……さて、ここが噂の村落か。結構広いじゃないか」

ヴェント「敵はローラ=スチュアートだけなんだってねぇ。村人には悪意がない、と」

馬場「仕組みはわからないけど厄介な能力なんだろう。さて、行くか」

安価↓

00-39 馬場ら、予定通りローラと接触
40-99 ローラ、布陣を察知して計画を早める

馬場「…………? どこにもいる気配がないじゃないか。聞こえるのは題目の声だけ」

ヴェント「チッ……どうやら先手を打たれたようじゃないか」

馬場「はあ?」

ヴェント「まんまと誘い込まれたんだよ。最悪、アタシとお前はここでお陀仏だね」

馬場「な、なんだと!?」



アックア「さすがはローラ=スチュアート。すでにこちらの動きを読んでいたのである」

アックア「致し方あるまい。早急に二人を回収し、そのまま包囲を敷くのである」

アックア「回収は———」

安価↓2 今回参陣できる武田軍の人。無効安価は史実へ

馬場らの回収は誰が行く?

アックア「面倒である。私が行こう」


ローラ「ふふふ……何を考えてるかは知らぬれど、軍を率いてきていることはわかりたるのよ」

ローラ「それに憎き馬場芳郎とピアス女は私の陣内。今がチャンスね」

ローラ「甲府まで行かずに済む分、すでに完成してある術式だけで十分」

ローラ「目に物を見せてやるのことよ!」

安価↓2 コンマ

00-39 無事、馬場らを救出
40-99 大仏顕現。戦いに発展

ゴゴゴゴゴゴ

馬場「う、うわあ! なんだコレ!」

ヴェント「チッ……これは厄介じゃないか!」

アックア「遅かったであるか」

馬場「あ、アックア! どうするんだ。こんなもの、人間に対処できるものじゃないぞ!」

アックア「回収が目的だったので単騎で来たが、どう逃れるか……」

ヴェント「この術式の仕組みは把握できてるんだろうな! アックア!」

アックア「大方は理解できている。だが術式に対抗できる人材は、本隊とは分けて潜伏させているのである」

アックア「仕方あるまい。ここは———」

安価↓2

アックアのとるべき対応とは?

アックア「所詮は自動人形が数体、それもこの大きさだと集団軍戦も機動力も劣るのである。私が引き受けた、ヴェント」

ヴェント「ああ、わかったよ。来な!」

馬場「あ、ああ……」ダッ


アックア「やれやれ。この大きさだと、我がアスカロンも短刀同様であるな……」

アックア「だが、機動力ならばこちらが上である!」

安価↓

00-19 アックア無双
20-59 一対一ならば片づけられる
60-99 大仏は強かった

………

……



アックア「こんなものであるか……思っていたよりも歯ごたえがなかったのである」

アックア「この分ならば、ヴェントでも足止め程度は余裕であろうな」

安価↓2

00-49 馬場ら、無事撤退
50-99 ローラが行く手を阻んだ

馬場「はぁ……はぁ……クソッ! こんな出鱈目やりやがって!」

ヴェント「聞いていたはずだよ。相手は全長20メートルの仏様だってね」

馬場「はっ……だけどどうするんだよ。あんなの、兵糧攻めで躱せる相手じゃないじゃないか!」

フィアンマ「術式が発動してしまったか。だがこうなるのも俺様の掌の上よ。ここからは———」

安価↓2

兵糧攻めの予定だったが……フィアンマの策とは?

フィアンマ(……いや、ここは挑発して場を熱したほうがいいな)

フィアンマ「いや。まだ貴様には働いてもらわねば困るな。馬場芳郎」

馬場「はぁ!? 僕は肉体労働は向いてないんだ。これ以上はお前らで何とかしろよ!」

フィアンマ「なに、貴様が出るまでもない。ただあの女めにわからせてやれ。なぜ貴様が捨てられたのか、をな」

馬場「は?」

フィアンマ「相手の動機はただの私怨だ。追い打ちをかければさらに激高するだろう。冷静さを失った魔術師など、赤子の手をひねるように潰せる。さあ、方法はいくらでもあるぞ?」

馬場「な、なるほど。それなら———」

安価↓2

馬場がローラを捨てた理由ってなに?

安価↓

ゾロ目 ヴェントが妊娠したから
その他 ヴェントの一門の子弟を重用するため

馬場「言ってやれよ。貴族の妻より武家の妻なんだって。今は一門を再構成する時期なんだ。油川一門は優秀な子弟が揃ってる」

馬場「先代の意向で迎えたけど、中央の無力な貴族の娘なんて何の価値もないんだって」

フィアンマ「いいだろう。その言葉、一字一句漏らさず布告しよう」



ローラ「ん? 何やらあちらこちらに矢文が……なになに」

ローラ「……ふーん。言いたいことを言ってくれたるわね……」

安価↓

00-39 ローラは出自にプライドを持っていた。激高
40-99 ローラは冷静に笑い飛ばした

ローラ「わかりたるわ。捻り潰してくれる」ゴゴゴゴ



フィアンマ「自動人形どもの動きが雑になってきたな。まっすぐこちらに向かってきている」

アックア「好機であるな。上条当麻らに合図を送るのである」



上条「合図だ! よし、行くぞ!」

禁書「とうま、気を付けてね。いくら相手がひきつけられてるって言っても、罠がある可能性もあるんだよ」

アニェーゼ「援護は我々に任せてください。あなたは術式の破壊を最優先に」

上条「ああ、わかってる!」

安価↓2

00-39 インデックスの指示で迅速に術式の核へ
40-99 問題発生

上条「インデックス!」

禁書「大丈夫、術式の構成はそう複雑じゃないんだよ。これなら……!」

アニェーゼ「止まってください! あれは……」

アンジェレネ「どうしたんですか、シスター・アニェーゼ!」

アニェーゼ「 」

安価↓2

立ちはだかる障害とは?

安価↓

ゾロ目 ローラが馬場の赤ちゃんを孕んでいる
その他 ローラが馬場の赤ちゃんを孕んでいると嘯く

と、今日はここで切りたいと思います
ありがとうございました

○○と○○の子供、っていうのはぶつかりそうなネタだと思っていたんですが、
すみません、少し考えます

こんばんは
最近どんどん開始が遅くなってますね;;

アニェーゼ「あそこにいるのは、最大主……ローラ=スチュアートではないですか」

上条「なに!」


ローラ「あら? そこにおりしは……いつぞやの」

上条「ローラ……! 会っちまったんなら仕方ない。ここであいつを止める!」

アニェーゼ「待って下さい! あなたの役目はあくまで術式を破壊することでしょう。彼女の相手は私らがしますから、上条当麻。あなたは先へ!」

ローラ「そこまでよ! 計画を邪魔するのであれば、まとめて踏み潰したるわ!」

禁書「とうま。ここはアニェーゼたちに任せて、相手にしない方がいいんだよ!」

ローラ「おっと! 術式を破壊する気たるわね? それはやめておいた方が身のためなりけるわよ!」

上条「どういうことだ!」

ローラ「私のお腹の中には……武田の嫡男がおりぬるのよ!!」

アニェーゼ「な」

ルチア「ん」

アンジェレネ「ですってー!」

ローラ「」ドヤ

ローラ「大人しく矛を引くことね。武田の血が惜しかりければ!」

上条「くそっ……子供の命を盾にしやがって……!」

禁書「待ってとうま。最大主教の言うことにはおかしな点があるんだよ」

禁書「彼女は前に武田を滅ぼすって言ってたんだよ。なのに武田の子を人質にするなんて変かも」

上条「た、確かに」

アニェーゼ「つまり……彼女の正確な目的は、武田の滅亡ではない、ということですか?」

ローラ「その通りなりけるわ。私の真の目的は———」

安価↓2

武田を滅ぼそうとしながらも武田の子を擁するローラの正しい意味での目的は?

ローラ「当然、あの腐れ当主を殺して、私の子を当主にするのよ!」

アニェーゼ「そ、そんなことをして家臣団が黙っている思っているんですか!?」

ローラ「そのための大仏術式たるのよ。アニェーゼ=サンクティス」

アニェーゼ「くっ……」

禁書「とうま。早く術式を止めないと取り返しがつかなくなるんだよ!」

上条「でもインデックス! ローラに罪があっても、お腹の子供には何の罪もねぇじゃねーか!」

禁書「最大主教が妙な行動に移る前に、迅速に術式を破壊するしかないんだよ!」

ローラ「甘きことね! 術式を破壊すといふことは、即ち私に直結する魔力の流れを破壊すといふことなりけるわ。術式が破壊さるれば、我が子はその衝撃に耐うることはあたわぬわよ!」

上条「それってつまり……」

アニェーゼ「術式を破壊すれば、赤ん坊もろとも、っていうことですか……」

上条「くそっ……卑怯なマネしやがって!」

ローラ「さあさあ。打つ手はなかりけるわね。大人しく兵を引きなさい」

上条「 」

安価↓2

上条の行動は?

上条(……待てよ)

上条(さっきからアイツ、もっともらしいこと言ってる気もするがやっぱり少しおかしくないか?)

上条(殺したいほど嫌いな男との間に生まれる子供に、こんなに執着できるものなのか?)

上条(それに当主を殺したからっていって、そう簡単にいくものなのか……?)

上条「なあ、インデックス」

禁書「なに? とうま」

上条「ローラの赤ちゃんって、本当に武田の子なのかな」

禁書「どういうこと? とうま」

上条「いや思いつき何だけどさ。必ずしも武田の子供とは限らないんじゃあ」

禁書「別の人との子供ってこと? でも最大主教は元は正室だったんだよ。そう簡単に姦通なんてできるものじゃないかも」

上条「じゃあ格下げされた後とか」

禁書「そんな誰もがわかるような、すぐにばれる嘘はつかないかも。それならむしろ……」

上条「……? インデックス?」

禁書「むしろ、最大主教の言っていること自体がデタラメ、って言った方が辻褄が合うんだよ」

禁書「もちろん、彼女が武田の子を宿していることがおかしい、っていうのが前提の話だけどね」

上条「でもいちいち確認なんてとってる暇はないし……」

禁書「仮にあの当主が否定したところで、他の家臣たちには真実はわからないからね」

上条「どうする。そもそもこれ以上のことを俺らの判断で決めちまっていいのか……?」

禁書「この作戦のカギはとうまが握っているんだよ。とうまが退くっていうなら、それに従うしかないかも」

上条「うう……上条さんにはそんな責任重すぎますよ……なら———」

安価↓2

上条さんの行動

ルチア「上条当麻。ここでうだうだ言っていても仕方ないでしょう」

アンジェレネ「そうですよ! 彼女は危険な存在なんです。それにいまさら追い出された女の子供なんて気にしても仕方ありませんってば」

上条「う……」

上条(この時代からすれば甘いってことはわかってた。けど、それでも赤ちゃんを殺してもいいっていうのか?)

ルチア「彼女言う真の目的、そのものがハッタリという可能性だってあります。いえ、むしろそちらの方が強いでしょう。子ができた、あるいはできるかもしれない女を、わざわざ放逐するなどということが、現実的にあり得ますか」

上条「それは……」

上条「なあアニェーゼ。お前も同じなのか。仕方のない犠牲だって思うのか?」

アニェーゼ「そうですね……」

アニェーゼ「…………」

アニェーゼ「仕方、ないんじゃないですかね」

上条「そうかよ……」

禁書「とうま?」

上条「勘違いするなよインデックス。俺は、あの女狐が嘘をついてるっていう可能性を信じてるってだけなんだ」

上条「術式を破壊する。どうすればいい、インデックス」

禁書「そ、そうだね……この術式は里人の唱える題目を重ねあわせることで術式を強化しているんだよ。けど術式自体の核は、確実に最大主教がしつらえたものかも」

禁書「だからとうまの右手を最大限に有効活用するには———」

安価↓2

インデックスの言う、術式の破壊方法は?

安価↓ コンマ

00 ローラの膣に右手を突っ込む
他 ローラを右手で腹パン

禁書「最大主教自身が術式の核ということは間違いないんだよ。さっき言ってたかも。“術式の破壊は赤ん坊をも道連れにする”っていう理屈が通るなら、当然その根源は彼女にないとおかしいんだよ!」

上条「げっ……あいつと正面切って戦わなきゃなんねーのかよ!」

禁書「とうま。術式の核がある可能性があるのは、耳、口、背中、そして腹部。そのうち耳と口だとこの規模の術式の維持はできないはずだから……」

上条「背中か腹部か!」

禁書「さすがはいち宗派を取りまとめるだけはあるよね。矛盾しているようで、でもその場を支配してしまう彼女の話術は並じゃないんだよ。けど、それを恐れずに最も可能性の高い部位があるとしたら、それは……」

上条(ローラは自分の腹の中には武田の子がいるって言ってた)

上条(もしそれが俺たちを足止めするための虚言だとしたら、敢えてそう発言するその理由は……)

上条「腹部か……!」

アニェーゼ「援護は私たちに任せてください。あなたはどうにかして最大主教のマウントへ!」

上条「ああ、頼んだ……!」

安価↓ コンマ

00-19 上条は速やかにローラに接近した
20-99 そううまくはいかない。ローラの攻撃が開始される

上条「ローラ! お前の企みもここで終わりだ……!」

ローラ「そうはいかぬのよ!」ゴゴゴゴ

上条「くっ……大仏か! 間近で見るととんでもなくでけぇな……!」

アニェーゼ「シスター・ルチア、シスター・アンジェレネ! あのデカブツの動きを止められますか!?」

ルチア「わかりませんが……やってみるまでです!」

アンジェレネ「きたれ! 十二使徒のひとつ、徴税吏にして魔術師を撃ち滅ぼす卑賤なるしもべよ!」

大仏「」ゴゴゴゴ

安価↓2

00-29 上条、突破口を見出す
30-99 大仏はそう簡単に手におえるものではなかった

大仏「」ツヨイ

アンジェレネ「だ、ダメです! ビクともしていません!」

ルチア「私たちとあの女……こんなにも力の差があるなんて……」

アニェーゼ(そりゃあそうですよ……!)

上条「くっ……敵は大仏が2体。しかもまだ増えるかもしれない……どうすれば!」

安価↓2

戦況は不利。どうする?

上条「くそっ……なあ、ローラ!」ダッ

ローラ「?」

上条「お前だってわかってんだろ!? こんなことしたって誰も幸せにならないってことくらい!」

ローラ「ふふふ。何を言っているのかわからぬことね。誰かを幸せにしようなどと誰が言ったかしら?」

上条「お前は理不尽な目にあったのかもしれない。そんな目にあわせた奴に恨みを持つ気持ちもわかる。けどなんで、なんでお前は一人で闘ってんだよ!」

ローラ「…………」

上条「お前にだって味方はいたんじゃねぇのか。相談すれば、親身になって話を聞いてくれる仲間が!」

ローラ「やれやれね。これだから外から来た者は。私は京の都より降嫁してきた身なりけるよ。こんな甲斐の田舎に味方などいるわけもなし」

上条「それでもお前は迎えられたんだろ! それにもし本当にお前に味方がいないなら、どうして最初に当主とヴェントが里に入ったと思ってんだ! お前を説得するためだったじゃねーか!」

ローラ「……あれは、私を油断させたるための罠だったはずだけれども」

上条「そういうお前の疑心暗鬼が、お前をここまで駆り立ててるって、なんで気づかねえんだよ!」

安価↓

00-39 ローラに動揺が走る
40-99 最大主教にそのような隙はない

ローラ「これ以上は聞く耳もたざるのよ」

大仏「」ゴゴゴゴ

上条「うわっ!」ドサッ

禁書「とうま!」

アニェーゼ「ちょ、いきなり飛び出してなにやっちまってるんですか!」

上条「くそっ……もうこっちの言うことなんか聞く気すらねえっていうのか」

安価↓2

言葉はもう通じない。どうする?

上条「くそっ……とにかくこの大仏をどうにかしねーと!」

アニェーゼ「そういえば禁書目録。女王艦隊の件で使ってたっていう強制詠唱はダメなんですか?」

禁書「えっ?」

上条「強制詠唱、そうか! シェリーのゴーレムだって対処できたあれなら……!」

禁書(積極的にこっちを攻撃してきてないことをみると、自立行動をとっているようにも見えるけど……)

上条「あいてはデカブツだ。一体抜けばそれをカバーできるだけの機動力はないだろ。俺が特攻するからお前はそれに反応する大仏の制御を奪ってくれ。そうすればその隙にローラに届くはずだ!」

禁書「で、でもとうま! もし失敗したら……」

上条「そん時はそん時だ。アニェーゼたちもいる」

アニェーゼ「蓮の杖で直撃だけは避けるように調整します。彼を傷つけることにはなりますが、大仏に潰されちまうよりりはマシでしょう」

禁書「そんな……とうま!」

上条「大丈夫だインデックス! 俺たちを信頼しろ!」

禁書「止めても無駄なんだね、とうま」

禁書「わかったんだよ。何が何でも大仏の制御を奪ってみせるかも!」

上条「よし……いくぞ———!」

安価↓

00-49 作戦は成功した
50-79 大仏は自動制御だった。強制詠唱はきかない
80-99 作戦は失敗。上条、大仏の攻撃を食らう

今日はここまでにしたいと思います
ありがとうございました

今日はいろいろ遅くてすみません

お晩です

禁書(慌てないで、とうまが通れる隙を作れればそれでいいかも)

禁書「左方へ変更。左脚を後ろへ」

大仏「」ググググ

ローラ「……あら?」

上条「よしっ! よくやったインデックス!」タッ

ローラ「ちょ、私の大仏が!? 私が綿密に計算して制御しつる鉄壁の守りが!」

禁書「敢えて精密な遠隔操作にしたのが仇だったかも。大雑把でも自動制御だったらよかったのにね」

上条「ローラぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ローラ「くっ……!」

安価↓ コンマ

00-49 上条の拳が突き刺さる
50-99 ローラの切り札が発動

上条「何もお前に同情してないわけじゃない……」

上条「でも、てめぇは一人でこれだけの人間を呼び寄せるだけの影響力があったんだ!」

上条「まずはここで倒されて、じっくりてめぇの立場を考え直してみやがれ……!」ドスッ

ローラ「ごふっ!」

ドサァ

大仏「」ゴゴ……ピタリ

禁書「や、やったんだよ! 大仏の動きは完全に停止したかも!」

アニェーゼ「ま、まさか本当に勝っちまうとは……」

ルチア「とりあえず捕縛しましょう。シスター・アンジェレネ!」

アンジェレネ「は、はい!」



アックア「どうやら向こうはうまくいったようなのであるな」

フィアンマ「まったく、派手なことをしてくれたな」

馬場「お、終わったのか……?」

………

……



ローラ「」

アックア「……確かに。ローラ=スチュアートの身柄はこちらで預かったのである」

上条「なあ、こいつはどうなるんだ? 放置しておくには危なっかすぎる。けど」

アックア「それは甲府に連行した上で決するのである。貴様には関わらない話だ」

馬場「くそっ……この女狐め!」

ヴェント「はいはい。ここで憂さを晴らしてもしかたないでしょーが。さっさと帰還するわよ」

アックア「同感である。全軍引き上げるぞ」

安価↓ コンマ

00-69 無事に帰還
70-99 騒ぎを聞きつけて北条軍が現れる

………

……



上条「さすがにローラの処遇を決める会議には出席させてくれなかったな」

禁書「私たちはまだ新入りだからね。仕方ないかも」

上条「処刑されるとか、やっぱあり得るよな……」

禁書「…………」

禁書「とうま。最大主教の役柄は、武田信玄の正妻。そして京都出身なんだよ」

上条「らしーな。貴族の出身とか言ってたっけ」

禁書「信玄には妻はたくさん伝わっているけど、正室として遇された女性は二人しかいないんだよ」

禁書「うち、最初の妻はすぐに死んじゃったらしくて、ふつう信玄の性質といったらこの人しかいないかも」

禁書「左大臣・転法輪三条公頼の娘、三条の方」

禁書「名門中の名門の出身なんだよ」

上条「大臣の娘だったのか。道理でプライドとか高かったわけだ」

禁書「戦国時代では左大臣に権力なんて全くないけど、けど権威は存在したんだよ」

禁書「京都へ胸腺送還ならとにかく、左大臣家の娘を一方的に殺害するっていうことは、考えにくいかも」

上条「……そっか」



アニェーゼ「ローラ=スチュアートの処断が決まりましたよ」

上条「アニェーゼ! で、どうなったんだ」

アニェーゼ「はい。彼女は———」

安価↓2

ローラの処分はどうなった?

アニェーゼ「当初のポジションに収まりましたよ。彼女は貴重な身分ですから、重臣方も手を焼いたようですね」

上条「武田の側室に収まったってことか……? でもそれじゃあ」

アニェーゼ「ええ。ですから前方のヴェントが考案した拘束用の礼装を取り付けられたようですね。武田家中の者には逆らうことができなくなる、とのことです」

上条「そっか。なら安心していいんだよな……?」

アニェーゼ「はい。少なくとも最大主教の件についてはこれで片が付いたと言っていいでしょう」

上条「あ、そうだ。一つだけ気になってることがあったんだけどさ」

アニェーゼ「なんです?」

上条「結局、ローラのお腹の中には……赤ちゃんはいたのか?」

アニェーゼ「ああ……その件なら———」

安価↓3 多数

1.幻惑させるための虚言だった
2.想像妊娠だった

アニェーゼ「ひどいもんでしたよ。どうやら彼女、本当に自分が妊娠していると思っていたようですよ」

上条「そ、創造妊娠ってやつか?」

アニェーゼ「本来は術式の核を腹部に刻んでいたんですけどね。きっと大義を見失ったからでしょうが、武田の子を宿していると錯覚しちまったようですよ」

アニェーゼ「目が覚めた彼女……一室に入れられていたようですが、これまでにないくらい感情を発露させていましたね。きっと精神的にも限界に近かったんだと思いますよ」

上条「どっちにしても今は大人しく捕まってる方が身のため、ってことか」

アニェーゼ「そうですね……」

禁書「ねえ、聞いてもいい? アニェーゼ」

アニェーゼ「なんですか。禁書目録」

禁書「さっきからあなたはローラ=スチュアートのことを最大主教って呼んでるよね。それにあの里での戦闘中も、女王艦隊のことを口にしていたかも」

上条「あ、そうだ。俺もその件について話があったんだよ」

上条「なあ、アニェーゼ。お前はもしかして、元の世界の記憶があるのか?」

アニェーゼ「!? ど、どうしてそれを。というか、もしかしてあなたたちもなんですか!?」

上条「ああ。俺とインデックスも記憶を持っている」

禁書「アニェーゼ。何か心当たりはない? どうして私たちはこの時代にいるのかな?」

アニェーゼ「……そうですね。なんだかんだで私も順応しちまっていたってことなんですかね」

アニェーゼ「私は下総というところで目が覚めたんですけど、周囲の者はまったくこの時代のことしか知りませんでした」

アニェーゼ「シスター・ルチアとシスター・アンジェレネとはこの甲斐で再開したんですが、やはり記憶はありませんでしたね」

アニェーゼ「思えば、もう私は考えることを放棄しちまっていたのかもしれません……」

上条「諦めるなアニェーゼ! ここでこうして会えたのも何かの縁だろ。これからは協力して、元の時代に帰る方法を探そうぜ」

禁書「仲間は一人でも多い方がいいもんね」

アニェーゼ「上条当麻……ありがとうございます」

………

……



アニェーゼ「上条当麻。そろそろあなたの仕官の件について正式に沙汰があるということです」

上条「あ、そっか。俺、まだ正式に武田軍に入ったってわけじゃねーのか」

アニェーゼ「武田家は私のように他国から流れてきた牢人衆にも比較的寛容ですが……私や、同じ牢人衆のシスター・ルチアたちが一度に放逐されかけた件もあります」

上条「そっか。ま、なるようになるだろ」

禁書「とうま。とうまはもうただの牢人じゃなくて、元上杉一門衆っていうかなり微妙な立ち位置の存在なんだよ。それに右手のことも知られてるし、どんな処遇になるかわからないかも」

上条「確かに。けど俺はもうここから下がるわけにはいかねーんだ」

テオドシア「上条当麻」

上条「うわ! あ、えーっと……」

アニェーゼ「テオドシア=エレクシア。……武田家では筆頭家老を務めながら、佐久郡代を兼任する重臣ですよ」

上条「あ、どうも……」

テオドシア「あなたの扱いが決まりマスので、どうぞこちらへ」

禁書「私も行くんだよ!」

アニェーゼ「…………」



馬場「ああ、君が上条当麻か。ローラの一件では大活躍だったそうじゃないか。大儀だったね」

上条「はあ。ありがとうございます……?」

馬場「別にそんなに畏まらなくていいよ。君と僕は同い年くらいだし……うちはほら、結構フレンドリーだからさ」

フィアンマ「馬場芳郎。さっさと話を進めろ」

馬場「……このように、当主の僕を呼び捨てにするのもいるからさ」

上条「あ、ああ。わかったよ」

馬場「で、君。あの上条刀夜と上条詩菜の息子なんだってね? だったら信濃衆に配属させるのがいいのかな?」

フィアンマ「現在、信濃だと木原病理の諏訪郡代、テオドシア=エレクシアの佐久郡代、それに川中島方面の先方衆あたりか」

アックア「しかし彼は希少な能力を持っている。本隊で管轄するという手も無くはなかろう」

馬場「そうだね。じゃあ———」

安価↓2

上条とインデックスの処遇は?

馬場「アックアの言うとおり、甲府勤番ということにしよう。いいね?」

上条「あれ? 信濃じゃねーの?」

アックア「貴様の右手は、それ以上の価値があるということである」

フィアンマ「こちらで上手く運用するということだよ」

上条「そ、そうですか……」

上条(ルチアたちや妹達には会えなくなっちまったな)

馬場「ま、よろしく頼むよ。しばらくはゆっくりしててくれ」

………

……



上条「これでようやくひと段落って感じかな」

禁書「これまでは常に目指すものがあったからね。目的のない時間なんて久しぶりかも」

上条「そういやアニェーゼ。お前たちは無事に側室の地位に戻れたのか?」

アニェーゼ「え、ああ。そうですね。今回の件で私たちはしっかり功績を上げましたからね———」

安価↓2

アニェーゼたちはどういう処遇になった?

安価↓

ゾロ目 夜の相手
その他 側室の地位回復を許された

アニェーゼ「上からは元通りの地位を約束されましたよ。シスター・ルチアは特に安堵している様子でした」

上条「そっか。じゃあアニェーゼも?」

アニェーゼ「私とシスター・アンジェレネは———」

安価↓2

アニェーゼとアンジェレネも側室の鞘に戻った?
(断った場合は転属先を)

アニェーゼ「いえ、私たちは断りました。あまり大きい声では言えませんが、あんまりあの男を信頼できませんから」

上条「ああ、そういえば一回裏切られてるんだったっけ。悪いやつには見えなかったんだけどな……」

アニェーゼ「私も彼についてよく知っているわけではないのですがね。……代わりに私とシスター・アンジェレネはあなたと同じ直属軍に配されることになりました」

上条「え、そうだったのか」

アニェーゼ「何かと一緒に行動したほうが好都合ですからね……シスター・アンジェレネは、おまけです」

上条「なんだそれ。ひでー言い方すんなよな」

アニェーゼ「いえ、別に。ふふっ」

禁書(アニェーゼ、すごいリラックスしてるみたい。これまで一人で辛かったのかも)

安価↓3 多数

そういえばインデックスってどういう扱い?
1.上条さんの配下
2.上条さんと同僚

禁書「私もとうまやアニェーゼと同じ部隊所属になったんだよ」

禁書「正直、私がいなかったら最大主教を捕まえることはできなかったかも」エヘン

安価↓3 多数

1.インデックスと情報の整理
2.そして時間は過ぎて行った

………

……



禁書「隣同士とはいえ、おうちが違うっていうのは初めてだね、とうま」

上条「ま、平屋の隣だから薄壁一枚なんですけどね」

禁書「で、情報整理をするんだね?」

上条「どうなんだ? 情報は集まってんのか? 俺はどうもよくわかんねーんだけど」

禁書「そうだね。武田家中であればそこそこ集まってきてるんだよ。特定できそうな人もいるかも」

上条「そっか。……あ、そういえばさ。アニェーゼは呼ばなくていいのか?」

禁書「うーん……まあ信頼できると思うし、私はいいんだよ。とうまが決めて」

上条「そうだな。じゃあ———」

安価↓3 多数

1.アニェーゼも加える
2.アニェーゼには内緒

上条「情報は多い方がいいだろ。アニェーゼも加えようぜ」

禁書「そうだね」



アニェーゼ「なるほど。それがこの時代の謎を解く鍵かもしれない、っていうことですね」

上条「ああ。だからお前も何か気づいたことがあったら遠慮しないで言ってくれ」

アニェーゼ「わかりました」

禁書「じゃあおさらいするんだよ」

禁書「今は弘治2年の正月。西暦で言うと1556年だね」

禁書「私たちの武田家は関東の北条氏、東海の今川氏と同盟を結んでいて背後は強固。もっぱら信濃経略に心血を注いでいるんだよ」

禁書「それに立ちはだかるのが上杉謙信……今の長尾景虎だね」

上条「この世界の謙信は、確か常盤台の制服着た女子中学生だったよなぁ……」

アニェーゼ「そういえば、あなたは上杉家から来たんでしたね」

上条「まーな。と言ってもほとんど外にも出れなかったし、主だった連中はすぐに出陣してったからあんまり情報とかはねーんだ」

禁書(少しはあるんだけどね)

禁書「さて。そろそろ情報を整理するんだよ。とうま、これまであった人たちの中で、気になる人はいるかな?」

安価↓3まで

情報を整理したい人物は?

上条「そうだな……あの馬場芳郎って人が武田信玄なのはわかってるんだけど」

禁書「うん。まあ正確には武田晴信だね。信玄は彼が入道した後に付けられた道号だから」

上条「っていうか馬場芳郎って誰だよ。上条さん知らねーぞ」

禁書「私も知らないかも」

アニェーゼ「見たこともありませんでしたね」

上条「ま、まああいつのことはいいか。たぶん学園都市の学生か誰かなんだと思うぜ」

上条「気になるっていえば、神の右席だよな。テッラ以外の三人が勢ぞろいしてるとは思わなかった」

禁書「武田軍強すぎだよね。事実上、ローマ正教の切り札を占有しているといっても過言ではないんだよ」

アニェーゼ「私たちアニェーゼ部隊もローマ正教出身ですしね。何か関係があるんですかね?」

禁書「今のところは偶然としか言いようがないかも。アニェーゼは下総の出身って言ってたしね」


禁書「と、神の右席についてだったね。じゃあまずははっきりしてる後方のアックアからなんだよ」

上条「あ、あいつの役はもうわかってんのか?」

禁書「うん。といっても間接的に証明された、っていう感じだけどね。アックアの正体がわかるってことは、あの人物のい正体もわかるっていうことかも」

上条「あの人物?」

禁書「うん。テオドシア=エレクシアなんだよ」

アニェーゼ「今の筆頭家老ですね」

禁書「武田の筆頭家老というと、両職と呼ばれた板垣信方と甘利虎泰が有名なんだよ。けどこの二人は8年前の信濃での戦いで戦死しているんだよ」

アニェーゼ「…………」

禁書「テオドシア=エレクシア。彼女は佐久郡代だって言ってたよね」

アニェーゼ「ええ。そうですね」

禁書「板垣・甘利に並ぶ重臣のうち、佐久郡代を務めた人は一人しかいないんだよ」

禁書「甲山の猛虎、赤備えの猛将と呼ばれた武田軍きっての武将、飯富虎昌」

禁書「そして、ばばよしおに“弟分”って言われていたことから察するに、後方のアックアの正体は……」

禁書「山県昌景。武田四名臣の一人。赤備えを継承した武田家随一の名将なんだよ」

禁書「まあ、まだ彼は山県氏の家督を継承していないから、飯富昌景って言った方が正確かもしれないね」

禁書「そうそう。前にしいなが言っていた“源四郎さん”っていうのはたぶんアックアのことなんだよ」

上条「へー。母さん、アックアの配下だったのか……」

アニェーゼ「さすがは禁書目録ですね。私は日本の歴史はあまり……」

禁書「このインデックスさんの頭の中には十万三千冊の魔導書……言い換えれば古書が大量に眠っているんだよ。これくらいわけないかも」

上条(本当にこれ魔導書の知識なのか?)

禁書「コホン。じゃあ次は前方のヴェントだけど……」

禁書「前にも言ったけど、武田信玄の正室っているのは二人しか確認されてないんだよ。そして三条氏……最大主教が最後の正室。これは間違いないかも」

上条「ってことは、もしかしてもう歴史が歪んじまってるってことなのか?」

禁書「そうだね。たぶん武田信玄じゃなくて、あのばばよしおの意志で最大主教は遠ざけられたから、微妙に歴史が変わってきているんだよ」

アニェーゼ「ってことは、前方のヴェントは元々、馬場の側室でした。つまり武田信玄の側室の誰かがヴェント、ということですね」

禁書「うん。普通に考えれば、歴史上でも重きを置かれた女性が正室に繰り上がるとみていいと思うから、候補は絞れるかも」

上条「ってことは、まだ決定的な証拠はないってことか?」

禁書「……しょうがないんだよ。当時の女性の記録ってあんまり残ってないんだもん。せいぜい出自や生んだ子供の名前、死んだ年。このあたりがわかっていれば上等か」

アニェーゼ「で、その候補っていうのはどんなかんじなんですかい?」

禁書「信玄が最も寵愛した女性として知られるのは諏訪出身の諏訪御寮人だけど……私たちが信濃に入る頃には亡くなってるんだよね」

アニェーゼ「……ああ。確かに側室の一人が亡くなったのは事実ですよ。私はその時には高島城に移されていましたが、話には聞いています」

禁書「だとすると候補は……二人くらいかな」

禁書「武田一門衆出身の油川氏、それと信濃衆出身の禰津御寮人。このどちらかだね」

上条「どっちが有力、っていうのはないのか?」

禁書「うーん。まだどちらにも信玄との間に子供は生まれていないからね……。家格なら当然一門の油川氏だけど、あのばばよしおのことだから、そう単純じゃないかも」

禁書「……まあ最大主教が三条氏だとしたら、最大主教にも子供がいるっていうことになるんだよね。けど最大主教にはそんな素振りはなかったし……もしかしたら私たちの世界の人物については、血縁関係が特殊になっているのかも」

上条「どういうことだ?」

禁書「とうまは上杉一門衆なんだよ。けどなぜか信濃衆のとうやとしいなの子供として認知されてるでしょ? だから、血縁についてはあんまり参考にならないってこと。せいぜいが“育ての親”とか“同じ一門子弟”とかそんなところなんじゃないかな」

禁書「ねえアニェーゼ。ばばよしおには跡継ぎはいるの? たぶん最大主教の子供ってことになってると思うんだけど」

アニェーゼ「あ、はい。そうですね———」

安価↓2 

馬場の跡継ぎは?
1.禁書キャラ(名前も)
2.史実通り

アニェーゼ「いたにはいたんですが……今は行方知れずってことらしいですね」

上条「行方知れず?」

アニェーゼ「前に馬場が、お気に入りの側近を跡継ぎにすると言って大揉めしたことがありましてね。さすがに馬場以外のほとんどが反対したので実現はしませんでしたが」

アニェーゼ「でも馬場はその男がだいぶお気に入りだったようで。今でも側近を使ってその男の行方を追っているとか」

上条「ふーん。ってことは、武田の正式な跡取りっていうのは?」

アニェーゼ「正式とっていいかはわかりませんがね。一応、最大主教の一門で男が一人、女が二人いるようです。寺に入った子どももいると聞きましたが」

上条「そっか。なんだかんだで馬場ってのに振り回されてるんだな」

禁書「あれが暴君っていうやつかも。自分の価値観がすべてだから、共鳴すれば優しいけど、相反すれば最大主教やアニェーゼたちのようになるってことかもね」

上条「悪くないやつに見えたんだけどなあ……」

禁書「後は右方のフィアンマだね」

アニェーゼ「彼は馬場芳郎の側近です。軍師っていうんですか? 作戦の立案から使い番までやっているみたいで、ある意味、馬場のお気に入りっていう感じですかね」

上条「いや、っていうかあれは有能だから側においてるっていう感じだったぞ。フィアンマも特に反抗したりしてないからさ」

禁書「うーん……武田には後に甲州流っていう軍学ができるくらいだから、軍学に優れた人物は多いんだよ」

禁書「だから安易にこれと決めつけるのは早計なんだけど……一つだけ気になる単語があったんだよ」

アニェーゼ「気になる単語、ですか?」

禁書「うん。これもばばよしおの発言なんだけど、フィアンマの策略を褒める時に確かに言っていたんだよ。“山勘”って」

上条「山勘? 別に普通の言葉じゃねーのか?」

禁書「とうまも故事成語っていうのは知ってるよね。この山勘も、一説にはその一つだって言われてるんだよ」

禁書「人によっては“山師の勘”の略だっていう説もあるけど。もう一つ有名な説があるんだよ」

禁書「武田軍の優れた軍配者。その人物の名の頭文字を取って山勘。つまり……」

禁書「山本勘介。甲州流軍学の祖とも言われる伝説的軍師だね」

上条「えっ、山勘って山本勘介の略だったのか!」

禁書「有名な説の一つなんだよ。いずれにせよ、そういう話が膾炙するっていうことは相当な切れ者として伝わっている証拠でもあるしね」

上条「フィアンマが山本勘介か……」

禁書「ふう。今日はこんなものでいいかな?」

上条「んー、気になると言えばもう一人いるんだけど……」

禁書「? だれ?」

上条「ほら。俺たちに関所のフリーパスくれた博士っておっさんいただろ? あの人、今考えるととてつもなく顔が広いってことじゃねーか」

上条「北条だけじゃなくて、武田の領地でも使えただろ?」

禁書「確かに気になるね。けどその人についてはぜんぜん……」

アニェーゼ「博士のことですか? それなら私が少し知ってますが」

禁書「えっ! そうなの?」

アニェーゼ「ええ。私、実はちょっと前まで武田を出て、この世界について調べようと関東のあたりをうろうろしていた時期があるんですよ」

アニェーゼ「まあ、それが遠因で馬場に遠ざけられちまったんですがね。煽りを食らったシスター・ルチアたちには悪いことをしちまいました」

上条「関東ってことは、北条の領内にいたってことなのか?」

アニェーゼ「いたというか、扱いとしては北条軍の一員でしたね。合戦に従軍することはなかったですし、まあ客人扱いですよ」

アニェーゼ「で、ですね。博士っていうのはいわゆる隠密、日本で言う忍者の棟梁なんですよ」

アニェーゼ「基本的には北条家からの依頼を受けて忍者を派遣する、といった人足業とでも言えばいいんですかね? 北条家の一員というよりは、契約する企業の社長、といった感じでした」

上条「……だから上杉の出身である俺たちに力を貸してくれたのか」

禁書「たぶんね。きっといつわは何かしらのルートで博士と交流があったんだよ」

アニェーゼ「まあ私が知っているのはこんなあたりですが。どうです?」

禁書「うん、十分かも」

禁書「北条氏に従う忍者、即ち風魔党の棟梁。……風魔小太郎に間違いないね」

………

……



上条「ふわぁ……ずいぶん遅くまでかかっちまったな」

アニェーゼ「そうですね。今日もいろいろありましたし、そろそろ休んじまいますか」

上条「ああ、そうだな。明日明後日なにがあるかわかんねーし。慣れない環境だしさっさと休まねーと」

禁書「安心してとうま。戦っていうのはそう頻繁にできるものじゃないんだよ。しかもとうまは武田本軍の所属なんだから、出陣は滅多にないかも」

上条「だといいんだけどな……。じゃあお休み。インデックス、アニェーゼ」

アニェーゼ「ええ。お休みなさい」

禁書「おやすみ。とうま」

上条当麻=????
インデックス=????
上条刀夜=????

馬場芳郎=武田晴信
ヴェント=????
ローラ=三条の方
テオドシア=飯富虎昌
アックア=飯富昌景
フィアンマ=山本勘介
木原病理=????
アニェーゼ=????
アンジェレネ=????
ルチア=????
御坂妹=????
19090号(みさか)=????
10039号=????
13577号=????
上条詩菜=望月千代女
浜面仕上=加藤段蔵

食蜂操祈=長尾景虎
結標淡希=????
初春飾利=????
オリアナ=????
フレンダ=????
五和=????
香焼=????

博士=風魔小太郎
番外個体=????
鳴護アリサ=????
一方通行=????
レッサー=????

——第一章 川中島の合戦 弘治2年1月 了——

と、今日はここまでにします
ありがとうございました

こんばんは

安価↓3

1.上杉家中視点(五和)
2.諏訪郡高島城視点(浜面)
3.そのままシナリオ開始

浜面「…………」

浜面「どうなってやがる」

浜面「なんかあの上条のヤツから穏便にことを済ませるように、みたいなことをあのシスターが言ってると思ったら」

浜面「次の日には“あなたが妹達を先導して諏訪を混乱に陥れようとした”とかいって拷問」

浜面「でもその日の午後には“特赦された。神社の一件のみ責任を問う”とか言われて」

浜面「それ以降あのシスターには会ってねぇ……」

浜面「もしかして外でなんかごたごたがあったってのか?」


みさか「囚人、浜面仕上。外に出なさい。と、ミサカは看守の役割に徹しながら、牢の鍵を開けます」

浜面「……ん? なんだ?」

みさか「あなたの処分が決まったのでそれを告げるのです。ですから外に出て沙汰を待ちなさい。とミサカは上から目線でものを言います」

浜面「ああ……。もうどうでもいいか。おらよ、さっさと出るから案内しやがれ」

みさか「口のきき方がなってない囚人ですね。とミサカは文句を言いながら囚人を牢から蹴りだします」ドン

浜面「痛ぇ!」

………

……



病理「こちらに戻ってきたと思ったら、せっかくルチアらに押し付けた仕事が戻ってきたのですね。全く面倒です」

浜面「…………」

病理「まあ、事務方のほとんどはルチアが済ましてくれましたから、私がすることはあなたに判決を言い渡すだけなんですけどね!」

浜面(ああ、俺こんなところで死ぬのか……復讐とかいって信濃になんて戻ってくるんじゃなかった)

病理「あなたの処分は———」

安価↓2

浜面の処分は?

病理「自由意思を奪ったのち魔術式強化人間に改造し武田の戦略兵器として一生を捧げさせます」

浜面「」

病理「副作用めちゃくちゃキツイから覚悟してくださーい」

浜面「」

浜面(……魔術って何?)

………

……



御坂妹「あの囚人の話、聞きましたか? とミサカは他のミサカに噂の件について聞いてみます」

10039号「聞きました。とミサカは答えます」

13577号「ミサカも聞きました。ですが、どうも要領を得た話ではありませんでした。とミサカは所詮は噂の範疇だと皮肉を言います」

みさか「なんでも兵としてではなく兵器として使われるらしいです。とミサカは小耳にはさんだ情報を暴露します」

御坂妹「兵器ですか? とミサカは聞き間違いの可能性を配慮して、再度聞き直します」

みさか「詳細はミサカも知りません」

御坂妹「何はともあれ、一件落着のようで一安心ですね。とミサカは安堵します」

みさか「あの人はもうこちらには戻ってこないのでしょうか。とミサカは希望をつい漏らしてしまいます」

御坂妹「なんでも甲府勤番になったそうですよ。とミサカは淡々と情報を伝えます」

10039号「あの人の父の上条刀夜氏も、先だって甲府へと向かいましたね。とミサカは父が子に従うという滑稽な状況を思い出します」

みさか「また会いたいです……とミサカは再び希望を漏らします」

………

……



上条「なんつーかさ」

禁書「どうしたの? とうま」

上条「また最近、やることがなくなってねーか?」

アニェーゼ「仕方ねえですよ。私たちは奉行職も兼ねてませんし。やることと言ったらせいぜい畑を耕すくらいじゃないですか」

上条「なあインデックス。歴史的には次はどこと戦うんだ?」

禁書「また上杉となんだよ。今度は正真正銘、上杉家の家督を継いだ謙信が出てくるかも」

上条「それってやっぱり馬場本人も出るよなー。ってことは俺たちも戦いに出るってことか……」

禁書「気まずいの? とうま」

上条「気まずいよそりゃあ。それに五和たちがもし敵にいたらどんな顔すればいいんだよ」

禁書「考えても仕方ないんだよ。それにあんまり実際の歴史に拘り過ぎない方がいいかも」

禁書「信玄なら上杉と敵対を続けたんだろうけど、いまここにいるのはばばよしおなんだよ。どんなことになるかは検討がつかないかも」

アニェーゼ「そうですね。最大主教の一件も、明らかに現実とは毛色の違う事件でしたし」

禁書「当然あんな事件は実際には存在しないんだよ」

上条「うーん。そうなのか……?」

刀夜「当麻。いるか?」

上条「父さん?」

アニェーゼ「ああ。お邪魔してます」

刀夜「いや、私と当麻は家も別だからね。気にしなくていいよ。……それより当麻。館より使いがあった。出仕しろということだ」

上条「俺に?」

刀夜「ああ。恐らく彼女たちも一緒に呼ばれるだろう。なんでも次の軍事行動の話らしいからな」

上条「ついに来たか……覚悟しなくちゃならないな」

禁書「大丈夫だよとうま。とうまは旗本衆みたいなものだと思うし。何しろ今で軍を率いたことないんだから」

上条「それを祈るだけですよ……」



フィアンマ「来たか。上条当麻」

上条(右方のフィアンマ……確かあの軍師・山本勘介なんだよな。偉そうに作戦立案してるのも納得か)

フィアンマ「お前のこれまでの経歴は調べてある。なんでも親族衆ということであまり線上に立ったことはない、とのことだったな」

上条「あ、ああ……(去年以前のことは知らねーけど)」

フィアンマ「次の行軍で早々に慣れてもらわねば困る。我が武田は他国衆に寛容だが、しかし実力主義を採用している。お前の次の戦果次第で今後の実際の配置が決まるだろう」

上条「つまり、普通の合戦での働きを見る……ってことか」

フィアンマ「その通りだ。俺様程度になると、合戦を一度でも経験させれば資質くらいはわかるものだからな」

馬場「君には特別にある戦場に加わってほしいんだよね。それは———」

安価↓3

1.信濃
2.関東
3.美濃
4.尾張

馬場「尾張だ」

上条「はっ……? 尾張?」

禁書(ある程度外してくるとは思ってたけど、なんか意外なんだよ)

馬場「いま尾張では織田氏っていう成り上がりが幅を利かせているんだけどさ」

上条(出てきたか、信長)

馬場「なんでも一族の間で内紛を拗らせているらしいんだよね」

馬場「いま僕たち武田家にとっての敵っていうのは、当然越後の上杉氏なんだけど、それ以外にも小粒ながら敵っていうのは存在するんだ」

馬場「美濃の斎藤氏っていうのはまさにそれだね」

馬場「逆に友好関係を結んでいるのが今川氏。そしてその今川氏は織田氏と頗る仲が悪い」

馬場「一方で斎藤氏では内乱があってね。子が父を殺して国を奪い取ったらしい」

馬場「斎藤氏と織田氏は同盟を結んでいたけど、この一件で織田と斎藤は完全に敵対。そして斎藤氏は今川氏と誼を結ぼうとしているみたいなんだ」

馬場「けどそれは今川の問題で、僕らには関係のない話さ。斎藤は相変わらず敵」

馬場「そうなると微妙になるのが織田と武田の関係だろ? 今川の敵で斎藤の敵。つまり味方の敵であり、敵の敵でもあるのさ」

馬場「だから君はそこで真相を見極めてきてほしいんだ。織田の内紛、武田にとって何が味方で何が敵なのかを」

上条「えーっと……つまり、織田の内紛とやらに介入して来いと?」

フィアンマ「その通りだ。尾張への道には今川氏や斎藤氏が間にあるから容易に兵は動かせんが、うまく潜り込んで来い」

上条(そうとう無茶言ってないか……?)

馬場「さすがに重臣を動かすわけにはいかないけど、まあ当然何人かつけて行ってもらうよ。もちろん最低限の兵もね」

馬場「じゃあよろしく。出立は君に任せるけど、逐一連絡を寄越すようにね」

——第二章 稲生の合戦 弘治2年8月——

上条「また旅みたいなもんじゃねーか。誰だよ、旗本だから動かないって言ったのは」

禁書「そ、それは仕方ないかも! 誰だってこんな無茶な命令がくだるなんて思わないんだよ!」

アニェーゼ「確かに、ちょっとぶっ飛んだ命令ですね……これが禁書目録のいう、信玄ではなく馬場、ということなんでしょうか」

上条「まあ文句言っても仕方ないか……さっさと支度するか」

禁書「なら最初から言わないでほしいかも!」


禁書「そういえばとうま。一緒に行くっていう人はもう決まってるの?」

上条「ああ。ちゃんと上から言われてるよ。確か———」

安価↓2 武田で重臣以外

上条と一緒に尾張入りするのはだれ?

上条「母さんと一緒に行けってさ」

禁書「ふーん。まあ妥当かもね。歩き巫女のしいななら土地勘もあるだろうし」

アニェーゼ「上条刀夜は一緒じゃないんですか?」

上条「父さんは留守番だって。一応、俺がいない間のこの家の面倒を見てくれるらしいぜ」

アニェーゼ「なるほど」

禁書「と、とうま。その……」

上条「どうしたんだ? インデックス」

禁書「私も一緒じゃないのかな? ほら、とうまたちだけじゃあ目まぐるしく変わる戦況に対応できないかも! 主に知識の面で!」

上条「えーっと———」



垣根は今のところ武田じゃないので安価↓で

安価↓2

1.インデックスも一緒に
2.インデックスは留守番

上条「インデックスはなんか甲府で仕事があるみたいだぜ?」

禁書「」ガーン

上条「心細いのはわかるけど……ほらこっちにはアニェーゼもいるし、寂しくはねーだろ?」

禁書「っ!」ガブリ

上条「な、なにゆえー!?」

アニェーゼ「何やってんですか……」



アニェーゼ「じゃあ気を付けて。くれぐれも死なないように」

上条「死ななきゃいいんですか、上条さんは……」

詩菜「あらあら。当麻さん的には危険な目に遭うのは決定事項なのかしら」

上条「母さん。合戦に混じれって言われてんだから当然じゃねーか」

詩菜「なにも戦うだけが合戦じゃないのよ。前に武田と上杉も長期間のにらみ合いがあったでしょう?」

上条「そういう感じに済めばいいんですけどね……」

詩菜「じゃあそろそろ行きましょうか。アニェーゼちゃん、刀夜さんをくれぐれもよろしくお願いしますね?」

アニェーゼ「は、はい」

禁書「とうまー……」

上条「安心しろインデックス! あったことは全部メモして、お前に情報提供できるようにしておくからさ!」

詩菜「私も定期連絡を任されてますからね」

禁書「うん……。いってらっしゃい」

上条「ああ!」

アニェーゼ(わざとやってんですかね?)

上条「そういや、こっち来てからインデックスと離れるのは初めてだな……」

詩菜「あらあら。当麻さん、インデックスちゃんにべったりだったのね?」

上条「いやそういうわけじゃあねーけど……いや、ある意味そうなのか?」

詩菜「インデックスちゃん寂しがってたわよ? 早く仕事終わらせて帰らないとダメね」

上条「そうだな……」


詩菜「通り道は……信濃から美濃を経由するか、もしくは駿遠から三河を経由するか、ね。どうしましょうか?」

上条「どう違うんだ?」

詩菜「信濃と美濃の国境はいま、武田方の調略が行われているから……運が良ければ楽に通過できるかもしれないわね」

詩菜「駿遠は今川領ですから安全ですけど逆に三河と尾張の国境は緊張地帯ですから、そこが難関かしら」

上条「一長一短ってとこか……なら———」

安価↓3 多数

1.美濃ルート
2.駿遠ルート

人少ない時はもうちょっと工夫したら?

1

上条「美濃のルートにしよう。緊張地帯にわざわざ足突っ込むこともないだろ」

詩菜「そうねぇ。今川に感づかれてもよくないですからね。当麻さんの言うとおりにしましょう」



上条「あそこに見えるは諏訪だな。どうしよう、高島城に寄ってみてもいいよな……?」

安価↓3 多数

1.諏訪に顔を出す
2.先を急ぐ


>>563
何か思いついたらそうしてみます

上条「せっかくだし顔出してみるか」



13577号「まさか本当に来るとは。とミサカ13577号は19090号の慧眼にやや感動しながら出迎えます」

10039号「今回はどういった用件で来たんですか? とミサカ10039号は尋ねます」

上条「ああ。これから尾張に出張ですよ。お前らもしっかり再就職できたんだな。よかったじゃねーか」

10039号「それはあなたのおかげです。とミサカ10039号は改めて頭を深く下げてお礼を述べます」

13577号「まさか本当にお咎めなしで諏訪に帰ってこれるとは思っていませんでした。とミサカ13577号は同じく頭を下げます」

上条「いや、いいって。それよりみさか……えっと19090号も一緒なのか? 俺たちが甲府に帰ったらもういなかったんだけど」

10039号「19090号もいますよ。呼んできましょうか。とミサカ10039号は提案します」

上条「忙しいなら別に無理しなくてもいいよ。とりあえず今日はここで一泊するからさ。一晩だけどよろしく頼むよ」

10039号「はい。よろしくお願いします」

安価↓2 

1.御坂妹に会いに行く
2.みさかに会いに行く
3.病理に会いに行く
4.ゆっくり休む

………

……



上条「せっかくだし、木原のおねーさんに会いに行ってみるか」



病理「これは。久しぶりですね。上条当麻」

上条「いやーお陰様で武田軍に入れましたよ。ほんと感謝してます」

病理「こちらこそ諏訪衆との関係回復に骨を折っていただきました。感謝してますよ」

上条「諏訪衆? ああ妹達のことか。まあ、きっと何か不幸なねじれがあったんですよ」

病理「……不幸ですか。そ・う・だといいんですけどね」

上条「?」

病理「ところで尾張へ向かうらしいですね?」

上条「あ、はい。初めて行く場所だからちょっと不安ですけどね」

病理「詩菜と一緒でも不安なのですか?」

上条「うーん。母さんって戦えるわけじゃないじゃないですか。だから道中とかで何かあったら俺が母さんを守んないといけないし。随行の兵だって荷物持ちとかで5人くらいだし……」

病理「ふむ……」

病理「なら———」

安価↓2

1.妹達の誰かをつけてあげる(4人のうち誰か)
2.アドバイスを送る(内容も)

病理「一つ助言を。同じことを考えているのは武田だけとは限りません」

上条「え?」

病理「我々、甲相駿三国同盟は、婚姻関係も結んで強固なものとなっていますが、結局そんなものは形だけに過ぎません」

病理「いずれも様子を見ながら仮初の関係を維持しているのです。恐らく何かきっかけがあればすぐに衝突してしまうくらいには」

病理「特にこの同盟に後期から加わった北条はその気配が強いでしょう。特に長年敵対してきた今川氏に対しては」

上条「つまり……どういうことでせう?」

病理「今川氏の当面の敵、織田氏へ間諜を送っているのは武田だけとは限らない、ということですよ」

病理「北条家中には異能の力で強化された人間もいると言いますからね……」

上条「な、なるほど。ありがとう、気を付けます」

病理「…………」

………

……



上条「さて……そろそろ行きますか」

詩菜「当麻さん、忘れ物はないかしら?」

上条「えっと———」

安価↓2

1.ない。出発する
2.ある(内容も)

上条「大丈夫だ、行こう。じゃーな。妹達によろしく」

御坂妹「はい、承りました。とミサカは会釈をしながら上条当麻を見送ります」

御坂妹(一番期待していたミサカ19090号がろくに挨拶もできなかったのはなんというか同情しますね)


上条「で、どれくらいで着くの?」

詩菜「順調にいけば今月中には着くと思いますよ」

上条「順調か……上条さん不幸が襲い掛かってこなければいいんですけど……」

安価↓ コンマ

00-69 無事に木曾口へ
70-99 事件発生

上条「来てる! 上条さんの不幸センサーが!」

詩菜「あらあら。当麻さんったら……」

安価↓2

何が起きた?

「…………」

上条「あのー……どちらさまでせう?」

「おい、囲め!」

「」ワラワラ

詩菜「あらあら?」

「おい。命が惜しかったら荷物一切置いて行きやがれ」カチャリ

上条「ほらー!? だから言ったじゃねーか! 不幸だーっ!!」

「うるせぇ! 早くしやがれ!」

上条「……ん? お前———」

安価↓2

1.普通のおっさんだった
2.禁書キャラだった(名前も)

上条「確か……黒夜海鳥じゃねーか」

黒夜「あぁん? なんで私の名前知ってんだコラ。っつーかお前誰だよ」

上条「記憶はないか……いや、上条さんは旅の者だけど」

黒夜「チッ……知ってるツラかと思ったが記憶にはねぇな。おい、聞こえてんなら荷物置いてさっさと失せろ」

上条「 」

安価↓2

上条さん、どうする?

黒夜「おい、聞いてんの……」

上条「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」クワッ

黒夜「!?」ビクッ

上条「なんでだよ。どうしてこう邪魔ばっかはいるんだよ! 中には妹達みたいにしかたねーこともあったけど、ふっざけんなぁぁぁぁ!!」

黒夜「な、なんだよいきなり。大人しくしやが……」

上条「ゲンコロチョップ!」

安価↓

00-49 不意を打った。脳天直撃
50-99 さすがに躱される

黒夜「おっと」ヒラリ

上条「!」

黒夜「ちっ……抵抗しなきゃあ無傷で帰してやったんだけどな。そっちがその気ならこっちも気を遣う必要はないよねぇ?」

上条(くそっ。不意打ちでもダメだったか……なら———)

黒夜「お前ら、やっちまいな!」

安価↓2

上条さん、どうする?

上条(くそっ……黒夜一人ならなんとかなるかもしんねーけど、さすがにこれだけの人数を相手にはできない!)

上条「母さん! 逃げるぞ!」

詩菜「!」

黒夜「逃げる? ふざけてンのかァ!?」

安価↓

00-29 無事に逃げ切る
30-59 逃げ切るも兵たちは散り散りに
60-99 知らなかったのか……? 黒夜海鳥からは逃げられない

ドォン!

上条「うわっ!」

黒夜「おいおい……逃げるなんて寂しいことしてくれるじゃねェか」

黒夜「でも残念でした! てめェは半殺し確定なんだよ! 歯ァ食いしばって私に逆らったことを悔いるんだなァ!」

上条「くそっ……やるしかないのか!」

黒夜「窒素爆槍!」

安価↓2

上条の対応は?

上条「バカ野郎……手の内は知ってるんだ」

上条「お前じゃあ俺には勝てないんだよ!」

黒夜「は?」

安価↓ コンマ

00-69 キュイーン
70-99 サイボーグは健在。多方からの攻撃で上条ちゃんピンチ

上条「」キュイーン

黒夜「はァ!?」

上条「この小悪党め……少しは大人しくしやがれ!」タックルドン

黒夜「ぐっ……!」

黒夜(しまった、こう接近されると……)

上条「」グイッ

黒夜「……は?」

上条(もちろん抱える手は右手にして、と)

上条「よーく見ておけお前ら。これがお前らの棟梁の悪事の末路だ!」バーン

「!?」

黒夜「……おい。なんで私を抱える。っていうかなんだこの態勢は! こ、これはまさかぁぁぁぁ……」

上条「悪い子には……昔からケツを叩くって相場は決まってんだよ!」

黒夜「や、やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

上条「やかましい!」パシィン

黒夜「ふぐっ!」

安価↓

00-79 黒夜、完全に戦意喪失
80-99 黒夜、なんとか逃げ出す

黒夜「」チーン

上条「空しい戦いだった……」

詩菜「当麻さんの兵たちも、みんな敵を捕まえたみたいよ」

上条「さすがは本隊の兵だな……夜盗程度なら割と戦えるみたいだ」

上条「さて、こいつはどうしてくれようか———」

詩菜(当麻さんちょっと変態性癖に目覚めてないかしら。お母さん心配だわ)

安価↓2

黒夜をどうする?

安価↓

奇数 縛って連れて行く
偶数 地元の権力者に預ける
ゾロ目 裸神輿の刑

上条「よし。こう縛って……」

黒夜「」

上条「連れて行こう。武田の領内で暴れてたんだから、あとで牢屋にでもいれておけばいいだろ」

詩菜「あらあら。でも当麻さん。ここから先はもう美濃に入るけど、尾張まで連れて行くのかしら?」

上条「 」

安価↓2

黒夜はどこまで連れて行く?

黒夜(クソッ……目が覚めてみればいつの間にか縛られてんのか……)

上条「」ピン

詩菜「当麻さん。このあたりは武田領とはいっても、直轄領じゃないから預けられるかしら」

上条「あーそうだなー。じゃあ近くのゴミ捨て場にでも連れてくかー」

黒夜「」ビクッ

上条「このまま大人しくついてくるんならいいけど、そんなわけねーもんなー。うーん。やっぱゴミ捨て場だなー」

黒夜(この……クソ野郎……)

黒夜(しかし甘く見たな! 私に捕縛は無駄だっつの。ちょいと腕の関節を外して……)

安価↓2

1.黒夜縄抜け
2.抜かりない上条さん。最初から外してある

黒夜(って何ぃぃぃぃ!? もう外れてる……だと! クソッタレ!)

黒夜(ってやべぇじゃねぇか……マジでゴミ捨て場? もしかして肥溜め? この私が?)

上条「じゃあ行くかー。ゴミ捨て場になー」チラ

黒夜(どうしよう……)

安価↓2

黒夜、(縛られてるけど)どうする?

黒夜(クソッ、情けなく命乞いするのだけはご免だ)

黒夜(臥薪嘗胆。この屈辱は万倍にして返してやる……)

上条(強情だな……なら仕方ねーか)

上条「とにかくこいつを連れて行くと遅くなっちまうし、さっさと置いてこよう。人目につく場所なら誰かに助けてもらえるだろ」

詩菜「あらあら」



〜木曾あたりの里〜

黒夜「」ドサッ

上条「おーし、ご苦労さん。せっかくだから今日はここで休んでこうぜ。明日の朝に出発する時にこいつは置いて行こう」

詩菜「さすがに山の中ねぇ。甲府よりもずっと蒸し暑いかしら」

上条「とりあえず今日は休もう。明日には美濃に入るわけだし」

詩菜「そうですね。じゃあお母さんは先に休ませてもらいますから」

上条「ああ、お休み」



上条「さて……黒夜は部屋の隅にでも置いておいて、と」

上条「はあ。そういえばインデックスがいないから情報の整理もできないか」

上条「じゃあ休むか。黒夜は……もう起きてんのか寝てんのかわかんねーや。じゃあな、お休み」

今日はここまでということで
ありがとうございました

ちょっと今日は安価捌きが不安定ですみません
非人道(仮称)的なのをどうしようかなーって感じです



ゴミ捨て場じゃないんかい

>>647
翌朝、ゴミ捨て場に放置していく、ってことっす(夜のうちに捨てたら、誰かに解放されてまた襲われかねないから)
わかりにくくてすみません

なんかPCがネットに接続できないので、
接続できてから開始します

……今晩はキツイかも

回復しました
が、遅いのでまた明日

どうも

………

……



上条「ふわーぁ。朝か。そろそろ支度しねーと」

黒夜「」

上条「うお! ……そうだ。こいつのことすっかり忘れてた」

上条「捨てられてるところ見られるのもまずいし、今のうちに置いてくるか?」

上条「……って、どこに置いてこればいいんだろ。ゴミ捨て場って言っても、現代みたいにゴミ処理施設があるわけじゃねーんだよな」

上条「うーん。こういう時にインデックスがいればなあ」

上条「ま、いいか。さっさと置いてこよう」

安価↓2

黒夜、どこに置いてくる?

上条「ゴミ捨て場みたいなところはなかったけど……」ズルズル

黒夜「」ズルズル

上条「肥溜めならあった。ま、ここまでしておけばこいつも反省するだろ」

黒夜「」ズルズル

安価↓2

黒夜の様子は?

黒夜(まあ、起きてるんだけどね)

黒夜(クソッ……こいつ、腕のねぇ私のことを荷物か何かだと思っていやがる)

黒夜(そりゃあ襲われた側からしたら当然の報復なのかもしれねぇけどさ……)

黒夜「こんなのあんまりじゃないかぁぁ……私はまだ12歳なんだぞおおおおおおおおおおお!!」ビェェェェェェン

上条「うお!」

上条「な、なんだ……? 前触れもなく泣き出したぞ?」

黒夜「前触れありまくりだったじゃねぇかあああああああ! 肥溜めなんて……あァァァンまりだァァアァ!!」

上条(やばい。こんだけ騒がれると人が)

安価↓2

上条さんどうする?

上条(おかしい。上条さんの奥底からどす黒い感情が)

黒夜「」ビェェェェェェェェェェェェェン

上条(そもそも野盗ごときに足を引っ張られる上条さんじゃありませんのことよ)

上条(こうなったら徹底的に辱めてやる!)

黒夜「」ビェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェン

上条(騒ぎを聞きつけて里の人がやってくるのとどっちが早いか……勝負だ!)

安価↓ コンマ

00-39 里の人がやってきた
40-79 詩菜がやってきた
80-99 誰も来ない

………

……



黒夜「」

「私は救いようのないゴミです」

「どうか汚物としてお扱いください」

上条「せめてもの情けだ。その貧相な胸だけは隠しておいてやる」

黒夜「」キゼツ

上条「……よし! 母さんたち呼んで、さっさと出るか!」



詩菜「あらあら。当麻さん、あの娘はどうしたのかしら?」

上条「ああ、もう置いてきたよ。結構目立つところにおいてきたから今ごろ村人に見つかってるんじゃないかな」

詩菜「そうなの?」

上条「ああ。ま、そんなことはどうでもいいだろ。さっさと行こうぜ」

上条(これは母さんには隠したほうがいいよな。全力で)

上条「木曾を越えればいよいよ美濃なんだっけ? もう敵地?」

詩菜「このあたりは遠山一族の勢力地ね。美濃はほとんどが斎藤氏の勢力圏だけれど、この遠山一族だけは武田と誼を通じているのよ」

上条「そっか。でも武田の領地ってわけじゃねーんだよな。どっちにしろ気を付けねーと。また黒夜みたいなヤツが出ないとも限らないし」

安価↓

00-69 いよいよ斎藤領へ
70-99 事件発生

………

……



詩菜「当麻さん。ここから少しだけの間、斎藤氏の領地を通過しますよ」

上条「斎藤氏ねえ……斎藤道三なら知ってるんだけど、確か死んだんだっけ?」

詩菜「そうみたいですね。なんでも自分の子供に殺されたとか。大変ねえ」

上条「自分の親父をぶち殺すとか……考えられねーな。これが戦国時代なのか」

詩菜「その一件があったのは4か月前のことみたいですね。しばらくは美濃もごたごたしていたみたいですけど、今は少し落ち着いているのかしら」

上条「親殺しなのに、領主として認められたってことか」

安価↓2 コンマ

00-49 尾張へ
50-99 事件発生

………

……



詩菜「当麻さん。この川の先が尾張ですよ」

上条「えっ? もう?」

詩菜「なるべく美濃は迂回するような道を選びましたからね」

上条「な、なんだ。そんな大したことなかったんだな」

詩菜「でも油断しちゃダメですよ、当麻さん。ここからが問題なんですから」

上条「問題?」

詩菜「聞いているでしょう? いま尾張の織田家は分裂状態なんですよ」

上条「あ、ああ。それで確か、武田にとって得になる方の様子を見てこればいいんだよな?」

詩菜「いま尾張には主に三つの勢力があります」

詩菜「一つは尾張の最大勢力、織田弾正忠家」

詩菜「もう一つはそれに抵抗する勢力、岩倉織田家」

詩菜「そしてもう一つが、織田弾正忠の次男家。今はこの弾正忠家の家督争いが激化しているという情報が入っているわ」

上条「むむむ……なるほど(わからん)」

詩菜「それぞれ清州城、岩倉城、末森城が本拠地ですね。まずはこのあたりから情報を集めるのがいいんじゃないかしら?」

上条「なるほど……それなら———」

安価↓2

上条さん、尾張に入った。まずはどうする?

上条「なんか聞いたことあるし、清州城にしようぜ」

詩菜「あらあら。当麻さん的には、まずは最有力者の元へ行くのね」

上条(あとの二つはあんまり聞いたことない城だったしな)

詩菜「じゃあ行きましょうか」

安価↓

00-69 清州へ
70-99 事件発生

〜末森城下〜

上条「あれ? もう清州に着いたのか? あそこに城っぽい建物が見えるんだけど」

詩菜「ここは末森城ですよ。同じ弾正忠家の城ですから、あんまり離れていないのかしら」

上条「なるほどね。……ってことは、目的地から見たら敵地ってことなのか?」

詩菜「どちらにせよ、私たちは部外者ですからね?」

上条「そうでした」

安価↓2

何が起きた?

上条「…………」

上条「……ん!?」

垣根「」ブーン

上条「人が人を掴みながら空を飛んでる……あれは、確か……」

詩菜「あらあら。尾張にはすごい能力者がいるのねぇ」

小萌「」

上条「って! あの首捕まれてるのって小萌先生じゃねーか!」

詩菜「当麻さんの知り合いなのかしら?」

上条「あーえーっとそんな感じだよ。……くそっ、こっからじゃあ届かねえ」

安価↓2

上条さん、どうする?

上条「くそっ……誰か! 女性が男に襲われてる! 誰か助けてやれるやつはいねぇのか!」

上条「俺には無理だ。弓も鉄砲もない。けど、いるんだろ! 助ける力を持ってるヒーローが! こういう時のために構えていたヒーローがさ!」

上条「お前らだって待ってたんだろ! 人のためになれる時っていうのを! 心当たりがあるヤツは、いますぐあの空を仰いでみやがれ!!」

「…………」

パァン!

垣根「!?」

安価↓ コンマ

00-49 いきなりことにビビった垣根
50-99 垣根の未元物質に奇襲は通用しない

垣根「ハッ、なんだそれは!」キン

「チッ……」

上条「お、お前は———」

安価↓2

火縄銃を撃ったその人物は?
1.とあるキャラ(キャラ名も)
2.織田信長

テクパトル「?」

上条「あ、人違いでした」

上条(誰だよ、チクショウ)

垣根「へぇ……? なんだよオイ。俺にちょっかい出そうってのか。それともそこのツンツン頭に刺激されて善人ぶってるってか? あ?」

テクパトル「黙れ。そこの女なんぞに興味はないよ。お前がここで殺せればいいかと思ったんだが、さすがにそう甘くはないか」

垣根「ふん。まさか清州のバカ殿がじきじきに敵方の城下までやってくるとはな。テメェ正気か?」

上条(は、話が見えない……)

詩菜「当麻さん。清州のバカ殿って、もしかすると」

上条「え? バカ殿……え、もしかして……」

テクパトル(なんだこいつらは……)

上条「こいつが織田信長!?」


上条(ってことは、あそこで空飛んでるヤツ……どっかで見た気もするけど忘れた。あいつは信長と敵対してる派閥のヤツなのか)

上条(いきなりこんな場面に出くわすなんてな)

上条「ついてねーよ……!」

安価↓2

上条さん、どうする?

上条(ここは様子を見よう。空飛んでるヤツは当然相当の使い手だろうけど、信長の方はどうなんだ……?)

垣根「で? わざわざ敵方のお城に何しに来たんだよ。お兄サマ?」

テクパトル「ふん。大した用ではないさ。何せ尾張のうつけとは俺のことなんだろう? うつけ者が敵地をふらついていようと自然なことではないか」

垣根「チッ、相変わらず人を食った態度取りやがって。やっぱテメェみたいなヤツに織田の家督はやれねぇよなあ」

垣根「せっかく来たんだ。存分に食らってくたばりやがれ。クソ野郎……!」

安価↓ コンマ

垣根の未元物質がテクパトルに襲い掛かる!

00-09 未元物質に常識は通用しない。瞬殺(比喩)
10-49 テクパトル、なんとか回避
50-99 小萌を素材に原典の力を行使した

ドォン!

垣根「…………ふん」

垣根「所詮テメェは前線に出るタイプじゃねえだろ。一対一で俺の未元物質に勝てるとでも……、っ!?」

ビュン!

垣根「なんだと……?」

テクパトル「いや、ははは。そもそもおかしいと思わなかったのかね? お前の言うとおり俺が前線に出るタイプじゃないとして、どうして俺が何の備えも無しに敵地にやってくるかと」

垣根「テメェ……今、何しやがった」

テクパトル「お前に言ってもわからんだろうよ。……そもそもだな。お前がその女に絡んでいることからして、罠の可能性を疑わなかったのか?」

小萌「」

垣根「ちっ……ゲスいことしやがるじゃねぇか。こいつはただの囮ってことか!」

テクパトル「囮? いやいや」

テクパトル「れっきとした武装だよ」

安価↓

テクパトルの『月のウサギ』による長距離砲撃!

00-19 未元物質に常識は通用しないガード
20-39 初代垣根の未元物質ではガードできない。垣根重傷
40-99 垣根、回避

垣根「チッ、この程度……、!?」

垣根「ぐあああああああああ!?」

テクパトル「何を悶えている垣根帝督。貴様の未元物質が貫けるかどうかは、考証済みに決まっているだろうが」

垣根「ぐっ……!」ドサリ

小萌「」ドサリ

テクパトル「やれやれ。原典の調整に時間がかかってしまったが、まあこんなものだろう。これで戦は回避される。なんて平和的だろうかな!」


上条(信長は強い……!)

上条(けど空飛んでる方に捕まれてた小萌先生がピクリとも動かないのはなんなんだ。それにさっき素材って……)

テクパトル「再演算の時間など与えん。兄弟の情だ、楽に殺してやろう」

垣根「クソ……がっ……!」

上条(俺はどうすればいい———?)

安価↓2

上条、どうする?

上条(もう見てられねぇだろ……!)

テクパトル「終わりだ。死ねぇ!」

上条「ちょ、待てよ!」キュィィン

詩菜(当麻さんが手慣れた感じで閃光みたいなものを打ち消したわ!)

テクパトル「なんだお前は。……ああ、さっきの小僧か。もういい、お前は十分演出の役目を果たしただろう。見物人Aはもうクランクアップだよ」

上条「待てって言ってんのが、わかんねぇのかよ!」

上条「なあ一つだけ聞かせろ。小萌先生をこんな目に遭わしたのはお前なのか」

小萌「」

テクパトル「うん? なんだ。貴様、そこの女の知り合いなのか?」

上条「答えろって言ってんだろ!」ダキ

小萌「」

安価↓

00-59 幻想殺し発動。小萌は原典から解放された
60-99 幻想殺し超発動。原典解放+黒曜石化した骨も回復

小萌「」キュィ-ン

上条「ん?」

テクパトル「はあ……先ほどは私の原典の攻撃をどう防いだかは知らんが、次はそうはいかんぞ。邪魔をするというのならば、そこのクズ同様、始末してくれる」

上条(右手が働いた……? どういうことだ?)

テクパトル「チリに帰れ! 小僧ぉぉぉぉぉぉ!!」


テクパトル「……ん?」

上条「?」

テクパトル「な、なんだ。術式を誤ったか? くそ、もう一度だ!」


テクパトル「な、なぜだ! なぜ原典が発動しない!?」

上条「なるほどな……」

テクパトル「!」

上条「素材、ってこういうことかよ。てめぇは小萌先生を素材にして、その魔術を発動させていたんだ」

テクパトル「っ!? そ、それがどうした! それがわかったからと言って、私の原典は破ることはできん!」

上条「逆に言えば、素材がなければ何もできないってことだろ」

テクパトル「な、んだと?」

上条「覚悟しろよ……魔術師!」

安価↓2

上条さん、どうする?

詩菜「当麻さん。ちょっと待って」

上条「母さん?」

詩菜「そこの人、弾正忠家の当主でしょう? さすがに私たちが直接手を下して、後でそれが露見したらまずいわ」

詩菜「何が起きたのかはわからないですけど、ここは……」

上条「…………くそっ!」

上条「おい魔術師。次、また同じようなことをしてみろ」

上条「その時は、遠慮なくその幻想をぶち殺してやる」

上条「母さんは小萌先生を頼む! 俺はあっちの男を連れて行く!」

詩菜「当麻さん?」

上条「敵の敵は味方ってわけじゃないけどさ、こいつが死んだら話も聞けなくなる!」

詩菜「わかりました。当麻さん、無理しちゃだめよ?」タッ

小萌「」

上条「任せた!」ダッ

垣根「」



テクパトル「お、おのれ……コケにしやがって……!」

上条「でも、逃げるってどこに逃げればいいんだ?」

詩菜「尾張も不安定な状況ですからね。この騒動が伝播すればまた均衡が崩れてしまうかしら」

上条「もう清州には行けねーよな。どうしよう?」

安価↓2

上条たち、どこへ逃げる?

早いですが今日はここまでで
ありがとうございました

引き続き、関東民はMXにて『とある科学の超電磁砲S』をお楽しみ下さい

こんばんは
キングダム始まるまでお付き合いください

垣根「」ピクリ

上条「ん? もしかして気づいたか。でも無理すんじゃねーぞ、魔術で貫かれてるんだ」

垣根「……安心しろ。自覚はある」

垣根「どこの誰だか知らねぇが、俺を末森城に連れて行け」

垣根「ついでにてめぇの一応の安全も確保できる。悪くはない条件のはずだ」

上条「バカヤロウ。まずはお前の安全が第一だろうが」

上条「末森城だな!」



〜末森城〜

*「誰だ! って、うわあ、垣根さんがやられてるぞ!」

上条「入れてくれ! 重傷なんだ!」

*「し、しかし……」チラ

垣根「」コクリ

*「わ、わかった。おい! ご家老を呼んで来い!」

垣根「構わねぇ。中に入れ」

上条「ああ!」


「だ、大丈夫ですか!?」

安価↓2 とあるキャラor「史実」

上条たちに駆け寄ってきた人物は?


査楽「大丈夫ですか!」

垣根「出血はねぇ。だがやられた箇所はダメだな。まさかあのテクパトルがあそこまでやる野郎だったとはな」

査楽「う、うつけとの評判だったのではなかったんですかね?」

垣根「ゲス野郎だ。だが頭は回るってこったな。ヤツがあの能力をこれからも軽々と行使するとしたら、危ういかもしれねぇ」

上条「」

査楽「ところで、この人たちはどなたですかね?」

垣根「わからん。正義感ぶった野次馬かと思ったが、結果的に俺はこいつに助けられた」

査楽「そうでしたか。名前は知りませんがありがとうございました」

上条「いや……それより———」

安価↓2

上条、どうする?

上条「いったいこの街で何が起きてるんだ?」

垣根「……何? てめぇ何も知らねえで手を出したっていうのか」

査楽「もしかして他国の方ですかね。申し訳ないですが、あなたたちの素性を聞いてもいいですかね」

上条「あ、ああ。俺たちは———」

安価↓2

上条さんの素性をなんと説明する?

上条「俺たちは武田のもんでな……?」

詩菜「あらあら。当麻さん?」

上条「母さん。ここまで足を突っ込んだんだからもう腹をくくるしかないと思うんだ」

上条「そもそも織田と武田は特に仲が悪いってわけじゃねーんだろ。なら」

詩菜「…………」

垣根「武田、だと?」

査楽「武田の者がなぜ尾張にいるんです……?」

上条「まあ端的に言えば情報収集だよ。いま尾張は3つに割れてるって言うじゃねえか。その様子を確認するために俺が来たってわけ」

垣根「3つじゃねぇ。2つだ」

上条「え? でも聞いた話では」

垣根「ふん。バカ単純に割り算をするからそうなるんだよ。せいぜい、清州と岩倉の対立関係に、俺たち末森勢が第3勢力として出てきた、っつー発想だろ?」

上条(いや、論理の展開は知らねーけど)

垣根「ふん。そもそも元から拮抗する対立関係の中に第3戦力が生まれるなんてことがあるかよ。正確には、清州と、末森・岩倉だ。俺たちと岩倉は協力関係にある」

上条「それをお前はばらしちまってもいいのかよ?」

垣根「ふん。町娘でも知ってる情報だ。てめぇが迂闊に漏らした情報の億分の一の価値もねぇよ」

垣根「さっき俺と交戦したのは清州の主だ。で、俺が末森の主。後は言わなくてもわかるな?」

上条「ってことは、さっきの戦闘は大将同士の一騎打ちだったってことじゃねーか!」

垣根「ふん。正確には二対一だろうよ。そこで寝てる女は、向こうのヤツだぞ」

小萌「」

上条「そうだ……小萌先生。母さん、小萌先生の様子は? 大丈夫なのか?」

詩菜「大丈夫ですよ。少なくとも、そちらの人よりは軽傷じゃないかしら」

垣根「テクパトルの野郎……いつの間にあんな能力を備えてやがった。俺が那古屋にいたころにはそんな片鱗はなかったはずだ」

上条「テクパトル……それがさっきのヤツの名前なのか?」

垣根「そうだ」

上条「あいつは言ってた。小萌先生を素材にして魔術を使ったって。つまり小萌先生は、鉄砲で言う火薬みたいなものだったんだ」

垣根「なるほどな……」



垣根「さて……とまあこれまでは客人ムードだったわけだが、てめぇらが他国の間諜だと知れればこっちも黙ってはいられねぇな」

垣根「衆人環視の下だったとはいえ、俺が重傷を負って伏せているなんていう情報を他国に流すわけにはいかねえ」

垣根「だが、俺をここまで運んできたっていう恩が、ないわけでもねぇ」

垣根「だからてめぇに選ばせてやるよ。おい、名前は?」

上条「俺は上条だ」

垣根「ならば上条。ここからお前がどうするかは、お前で決めろ」

垣根「当然、選択次第ではこっちもあらゆる行動をとらせる」

垣根「さあ、上条。てめぇはこれからどうする」

上条「俺は———」

安価↓2

上条の決断は?

上条「……お前の現状については決してばらさない」

垣根「ほう」

上条「だから……」

垣根「だからなんだ? はっきり言わなきゃわかんねぇなら言ってやる」

垣根「てめぇは俺の敵か? 味方か? それともあくまで監視に徹するって言うのか」

詩菜「……当麻さん?」

上条(ごまかしは通用しないか……)

上条(あいつは悪いやつじゃない……と思う)

上条(けどたぶん冷酷になれるやつだ。俺の返答次第で最悪、母さんや小萌先生に被害が及ぶかもしれない)

上条「俺は———」

安価↓2

上条さんの返答は?

上条(まだ、だよな)

上条(俺はまだ末森側の視点でしか物事を見れていない)

上条(どこかに肩入れするって判断ができるほど、尾張の情勢も正確に把握できてねえんだ)

上条「俺は……お前らに味方してやることはできない」

垣根「」ピク

上条「だけど、テクパトルってやつに味方する気もない。俺はあくまで情報収集役だ。それ以外のことはするつもりがないんだ」

垣根「ほう。で? 俺がそんな浮ついたヤツをここで逃がすとでも思ってるのか?」

上条「信じてくれ。俺はお前の情報なんて流さない。尾張国内にも、……武田にもだ」

垣根「武田にもだと? それでてめぇは情報収集の任務を達成したと言えるのか?」

上条「情報収集はする。けどそれ以前に、お前と約束したことを破ることはしない」

垣根「…………」

査楽「垣根さん? どうしましょうかね。やっぱりここで……」

垣根「……フン。所詮はあの事件は白昼堂々行われた事件だ。それにあの能力を使ったテクパトル本人は当然、俺がどれだけのダメージを負ったかくらいは把握してんだろ」

垣根「帰してやれ。別に機密事項を知っちまったってわけでもねえ」

査楽「いいんですかね?」

垣根「構わねえよ。最終的にテクパトルを退散させたのは多分こいつだ。どっちにせよ、清州につくっていう選択肢はねえ」

上条(確かにそうだな……)

垣根「おら。そうと決まったらさっさと帰れ。これから話す内容まで聞くっていうんなら、てめぇら全員敵とみなすぞ」

上条「ああ、すまない」

小萌「」

上条「……っと、そうだ。なあ垣根。小萌先生はどうするんだ。確かテクパトル側の人なんだろ?」

垣根「ああ? そうだな———」

安価↓2

垣根、小萌をどうする?

垣根「ま、殺しはしねぇよ。元はといえば、我が織田弾正忠家の家臣だしな」

上条(そういえばそうなんだっけ)

上条「そっか、じゃあ頼んだぜ。じゃーな。せいぜい養生しろよ!」



垣根「チッ……お人よしが」

安価↓2

1.上条視点
2.垣根視点

垣根「で、だ」

垣根「オイ。まずはそこの女だ。敵の手先の一人てって以上、何も情報持ってねえってことはねえだろ」

査楽「そうですね。じゃあどうするんですかね?」

垣根「好みじゃねえが、拷問の時間だ。この女から情報をもらおうじゃねえか」

査楽「……何の情報を得るんですかね?」

垣根「そうだな。まずは———」

安価↓2

小萌から何を聞き出す?

垣根「当然テクパトルについて全部だ。俺が知らない情報は洗いざらいはいてもらう。おい、そいつを起こせ」

査楽「はい」バシャア

小萌「う……ここは、どこです?」

小萌「って、ああー! 垣根ちゃんじゃないですか!」

垣根「起きたか」

小萌「っていうことは、先生もしかして捕まっちゃってるんですか?」

垣根「ご名答だ。そしててめぇが今から何をされるかも、もちろんわかっているよな」

小萌「うう……拷問して私から情報を引き出そうってことですね」

垣根「話が早いじゃねぇか。と言っても俺だって家臣筋に痛い目には遭ってほしくねぇ……わかるな」

小萌「 」

安価↓ コンマ

00-29 義理高い小萌は口を割らない
30-69 テクパトルの仕打ちを思い出した小萌は動揺した
70-99 保身のために情報を洗いざらい吐いた

小萌「あわわ……わかりましたぁ!」

垣根「いい子だ」

小萌(私の方が年上なんですけどぉ……)


小萌「と言っても私は重臣でもなんでもありませんし、あんまり大した話は知らないんです」

小萌「私は最近、テクパトルさんの側におかれることが多いんですけど、ちょっと前にテクパトルさんから呼ばれまして」

小萌「なんでも末森方を一気に制圧するために私の力が必要だとか言って」

小萌「その後のことはあんまり覚えてないんです。テクパトルさんの命令に従ってここに来たっていうのは、なんとなーく思い出せるんですけど……」

垣根「そういえば、さっきの上条とかいうヤツ。てめぇのことを素材だの抜かしてやがったが」

小萌「素材……」

垣根「原理は知らないが、あいつはてめぇの何らかの苦痛と引き換えに、能力を行使したと考えるのが妥当だな。覚えはねぇのか」

小萌「そういえば、月のウサギがどうとか……」

垣根「月のウサギ……? 餅ついてるとかそんな話か」

小萌「月のウサギ……を利用した、高出力の長距離砲撃、」

垣根「なに?」

小萌「うーん。ごめんなさい。このくらいしか……」

垣根(まあそんなものか。むしろこれだけ覚えていたこと自体が大したもんだ)

垣根(高出力の長距離砲撃。これはわかるが、月のウサギとはなんだ。それに、その素材っていうのはこの女じゃなくても成立するのか)

垣根(もしこの女以外でも素材たり得るとしたら、厄介な武装を手にしているってことだな。俺の未元物質を貫通するほどだ。ヤツの能力も、この世の常識にあてはめられるものじゃないのかもしれねぇ)

小萌「あ、あのぉ……もういいですかぁ?」

垣根「あん? そうだな———」

安価↓2

まだ聞くことはある?

垣根「……もういいか。おい、逃がしてやれ」

査楽「えっ。いいんですかね?」

垣根「こいつも上条と同じだ。俺たちに捕まったことが明らかな以上、清州には戻りにくいだろうし、別にこちらの秘密を握ってるわけでもねぇ」

垣根「あとは好きにしな。せいぜい助かった命を大切にするんだな」

小萌「あ、えと……ありがとうございます」

小萌「……あっ! そういえば、なんで私助かったんです?」

垣根「あん?」

小萌「素材ということは、私の何かを消費してテクパトルさんは攻撃したんですよね? なのに先生はあちらこちら痛みますけど、特に異常があるようには……」

垣根「さあな。きっと正義のヒーローでもいたんじゃねぇのか」

安価↓2

その後の小萌の足取りは?

………

……



小萌「うーん……城から放してもらえたはいいですけど」

小萌「このまま清州へ返しても垣根ちゃんの言う通り、内通者扱いされて殺されてもおかしくないですよね」

小萌「それに私は跡継ぎでもありませんし、このまま帰らない方がよさそうです……」

小萌「どこか……そうですね———」

安価↓2

小萌が寺子屋のようなものを開こうとしている場所は?

小萌「遊女の集まるところに行きましょう。ああいうところならきっと監視の目も甘いのです」

小萌「このあたりだと……そうですねぇ」

安価↓2

1.末森城下
2.岩倉城下
3.津島港

小萌「まあ末森であれば、清州方も手は出しづらいですよね」

小萌「そうです! せっかくなら町衆に手習いを教えてあげるのです!」


—垣根side out—

キングダムそろそろ始まるのでここで切りたいと思います
早いですが、ありがとうございました

こんばんは

………

……



詩菜「当麻さん? これからどうするのかしら。末森はいいとしても、清州方には明らかに悪印象だったと思うのだけれど」

上条「敵の大将に顔割れちまったからな……もともと清州に行くっていうことだったけど、どうしようか?」

安価↓2

末森城を退去した上条、これからどうする?

上条「やっぱバカ正直に清州に行くのはやばいよな……そうだ」

上条「とりあえずこのあたりで宿をとって拠点にしよう。清州ならとにかく、末森は今のところ俺たちは黙認状態のはずだ」



上条「宿は確保できた。インデックスもいないし、とりあえず俺にできることって言ったら足で情報を稼ぐことくらいだよな」

上条「それに母さんはあれでも情報収集のプロってことだし、頼りになると思う」

上条「現状を整理すると……」

上条「いま特に対立しているのは末森の垣根と、清州のテクパトルってヤツだ。そんで垣根は、第三勢力の岩倉織田家と繋がっている……と」

上条「そういえば今川や斎藤みたいな他国とはどういう関係になってるのか聞くの忘れてたな……まあそういう対立軸なら他の人に聞いてもわかるだろう」

上条「さて……これからどうするか———」

安価↓2

拠点を得た上条たち。これからの行動指針は?

上条「突撃! となりの晩ごはん!」

詩菜「当麻さん?」

上条「せっかく尾張に来たんだから尾張の名産とか食べてーよなあ」

詩菜(あらあら。当麻さんったら、敵地でも休息する時は人が変わったようになってしまうのかしら)

上条「そうだなー、じゃあ———」

安価↓3 多数

1.適当な武家屋敷へ
2.適当な寺へ

上条「適当な屋敷あたりに飯たかりに行こうぜ!」

詩菜(大丈夫かしらこの子……)



上条「ごめんください!」ガラリ

「な、なんだお前は!」

安価↓2 とあるキャラor「史実」

そこにいた人物は?

青ピ「な、なんやお前は!」

上条「ん? 誰かと思ったら青髪ピアスじゃねーか」

青ピ「ぼ、僕はお前のことなんか知らんで! 何しに来たんや!」

上条「あ、いや。怪しいもんじゃないんだよ。旅の者なんだけど、できればお食事を恵んではいただけないかと……」

青ピ「な、なんや。物乞いかいな」

上条「金ならある! どうかこの私めに尾張の郷土料理をご馳走してください!」

青ピ「い、いきなりすぎて着いていけんわ……」

安価↓ コンマ

00-69 しょうがない。ご馳走する
70-99 怪しいから拒否

上条「なあ頼むよ。これも何かの縁だしさ」

青ピ「……あかんあかん!」

青ピ「いまの尾張の情勢は一触即発なんや。旅のもん言うたって、それがスパイやないっていう保証はどこにあるんや!」

上条「」ギクリ

青ピ「お前みたいな怪しいやつはお断りや。ほらさっさと帰り」

上条「ぐぬぬ……」

安価↓2

断られた上条、どうする?

上条「ちっ、わかったよ!」バン!

青ピ「…………」

青ピ「な、なんやったんや……」



上条「くそー青髪ピアスのやつ、薄情になりやがって……」

上条「なんか無性に腹が立ってきた! どうにかして……ん?」

上条「ほうほう。青髪ピアスの屋敷に併設されている井戸を発見しましたよ?」

上条「当然、この時代の人は井戸から水を汲んで飲んだり服洗ったりしてんだよな……?」

上条「ふっふっふ……上条さんを蔑ろにしたささやかな復讐と行きますか!」

シー

安価↓ コンマ

00-19 様子を見に来た青ピに目撃される
20-49 通行人に目撃される
50-99 何事もなく退散

人間の器がちっさい上に人としてアウトコースだな

上条「ケッ! 二度と来るか!」ペッ

上条「ったく……」スタスタ

上条「…………」スタスタ

上条「…………」ピタリ

上条「何やってんだ、俺……」



詩菜「で、当麻さん。おいしい尾張料理は召し上がってこれたのかしら?」

上条「あー、うん。まあ」

上条「ま、そんなこといいだろ。そろそろ本腰入れて仕事に取り掛からねぇと」

上条「とりあえず今後の方針は———」



>>819
もっと言ってやって!

安価↓2

あらためて、これからの行動方針は?

上条「……一応、岩倉の方も見ておくか」

詩菜「大将自らやってきた清州はともかく、岩倉方はまだ話にしか聞いていませんからね」

上条「ああ。とりあえず情報を集めながら岩倉を目指すことにしよう」



上条「ふーん。岩倉っていうのは少し離れてるんだな」

詩菜「ここと清州よるは離れているでしょうね。そもそも末森城は清州城の支城なんですから」

上条「支城?」

詩菜「尾張はもともと斯波氏が守護職を務めていて、織田氏はその重臣。守護代を務める家柄だったのよ」

詩菜「それが今はその勢力図は逆転して、織田氏が幅を利かせる状態」

詩菜「その織田氏もいつの間にか南北に分裂して、北の岩倉織田家、南の清州織田家で尾張を二つに割ることになったのね」

詩菜「けれどもそのうちに今度は清州織田家の一門衆だった“織田弾正忠家”が独自の勢力を伸ばして、遂に清州織田家を倒して清州城を乗っ取ってしまった。そう聞いています」

上条「そうだったのか。そんで今度は織田弾正忠家が二つに割れたと。昔から内紛ばっかりだったんだな」

詩菜「わかりやすい下剋上の風潮が蔓延する国、ということなのかしら」

上条「ま、そういうことなら岩倉はやっぱはずせねーな。さっさと行ってみようぜ」

安価↓ コンマ

00-69 岩倉城下へ
70-99 事件発生

………

……



上条「ここが岩倉かー。なんというか、末森より小ぢんまりとしてないか? 尾張の二大拠点だったんじゃねーのか?」

詩菜「それだけ織田弾正忠家というのは羽振りがいいということかしら」

上条「ふーん……でここで情報集めをすればいいんだよな。なら———」

安価↓2

岩倉に着いた上条たち、これからどうする?

上条「とりあえず、実地調査だよな。本当は清州でこれをするつもりだったんだけど」

詩菜「情報収集の基本かしら。なら二手に分かれて街中を歩きまわってみましょう」



上条「よーし。上条さん、張り切って聞き込みしていくぜー」

上条「町人……でいいのかな。とりあえず庶民の声も大切だよな!」

安価↓3まで

街中から聞こえてきた噂・評判は?
(矛盾した場合は無効安価)

………

……



上条「ふむふむ。とりあえずこんなもんで母さんと合流しよう」

上条「やっぱ多いのがテクパトルがうつけってヤツだな」

上条「割と知能派に見えたけど……まあ信長のことだから行動が奇想天外ってことだよな。あいつ、小萌先生を道具みたいにしやがってたし……」

上条「それに、租税が高いとかいう話も割と聞いたな……」

上条「これって重要なのかな。よくわかんないから後で母さんに聞いてみよう」

上条「……そういえば、変な話もあったな。なんでもここの偉い人は必要以上に肌を露出する人を連れている、とか」

上条「偉い人って……やっぱり岩倉城の主だよな」

上条「……まあこれはどうでもいいか」



詩菜「あらあら当麻さん。情報は集まったかしら?」

上条「ああ。母さんは?」

詩菜「そうねえ。整理すると———」

安価↓2

詩菜の集めた情報は?

詩菜「あのテクパトルにはファンクラブが存在するらしいわね」

上条「……はい?」

詩菜「まあちょっと適当に言い過ぎたかしら。正確には彼に従う人の中に、熱狂的な配下が存在するらしい、ということかしら」

上条「あいつ、面だけは悪くなかったしな……」

詩菜「きっと親衛隊に登用していることでしょうね。忠誠心が高すぎる部下というのは、かなりやっかいかしら。何しろ、主のために死ぬことに何の戸惑いもないんですから」

上条「マジかよ……つまり負け戦であっても犠牲を惜しまないってことじゃねーか」

詩菜「そうですね。テクパトルの裁量次第では……けれども弱点もある」

上条「弱点?」

詩菜「主が死んだ場合、忠誠心が高い配下は必ず仇討ちを目論むでしょう?」

上条「まあ、そうだろうけど」

詩菜「けど、忠誠心が高すぎる配下というのは、主が死ぬとただの烏合の衆になるのよ」

上条「そっか……主に依存しすぎてるから」

詩菜「一ついい情報が手に入りましたね」

詩菜「当麻さんはどんな情報を集めてきたのかしら」

上条「う、こっちはあんまち大した情報は集まらなかったです……」

上条「あ、でも一つだけ気になる情報が」

上条「なんでも、このあたりの租税が高いって不満があるみたいなんだ」

上条「これってどういうことだと思う?」

詩菜「つまり、端的に言えば岩倉の殿様はあんまり庶民からの支持を得ていないのね」

詩菜「……愚痴で済んでいるからまだいいけれど、もし戦の矛先がこちらに向かえば、何かしらの内訌が誘発されるかもしれないかしら?」

上条「うへぇ。また内部抗争ですか……」



上条「街中で得られる情報はこんなもんだと思うけど……どうするかな———」

安価↓2

岩倉の上条さん、これからどうする?

上条「いや、こんなもんだろ。いったん末森の方に帰るか」

詩菜「そうね」

安価↓ コンマ

00-69 末森の宿に帰還
70-99 事件発生

………

……



上条「末森、岩倉とそこそこ情報は集まってきたよな」

詩菜「そうですねえ」

上条「けど俺たちの任務は情報収集じゃなくて、どうすれば武田にもっとも利益があるかを見極めること、だよな」

上条「清州の織田家はたぶん最も優勢。しかも当主のテクパトルの魔術は尋常じゃない威力だった」

上条「その清州の織田と鋭く対立している末森の織田家も負けてはいないけど、今は当主の垣根が負傷中」

上条「そして末森と手を結んでいるっていう岩倉織田家は、正直見劣りするって感じか」

上条「どうなんだ? この状況で俺は判断を下すことができるかな……?」

安価↓2

1.清州織田家を助けるべき
2.末森織田家を助けるべき
3.岩倉織田家を助けるべき
4.まだ判断はできない
5.その他、自由安価

上条「……なあ母さん」

詩菜「何かしら」

上条「俺の考えなんだけど、武田家としては岩倉織田家と関係を持つのがいいんじゃないかと思う」

詩菜「あらあら。よりにもよってなぜかしら?」

上条「ああ。一番劣勢なんだろうけど、でもそれってつまり武田が圧力をかければ思いのままにすることもできると思うんだよ」

上条「南の織田家が相争っているうちは静観できるしさ」

詩菜「なるほどねえ。けどその判断を武田へ連絡するのはお母さんの役目なのだけれど、お母さんが納得すると思ってるのかしら?」

上条「俺は、俺の考えは今のところ間違ってない、と思う」

詩菜「…………」

安価↓ コンマ

00-29 詩菜、再考を促す
30-99 役目を遂行する

詩菜「そうね。お母さんの役割はあくまで監督と連絡ですから」

詩菜「甲府にはそのように伝えます」

上条「ありがとう母さん」

詩菜「それで、甲府に要請することは何かあるかしら?」

上条「そうだな……さしあたっては———」

安価↓2

甲府に要請することは?(なしでも可)

今日はここで切りたいと思います
ありがとうございました

こんばんは

上条「そうだ。別でインデックスにお願いしてもいいかな」

詩菜「インデックスちゃん?」

上条「ああ。魔術についてはたぶんあいつが一番詳しいから」

上条(とりあえず俺が見た限りのテクパトルの魔術についてを書いておこう。何か分かるかもしれない)

詩菜「わかりました。なら同封しておきますね」

上条「ああ。ありがとう」



上条「馬駆けさせても数日はかかるよな。それまでやっぱり引き続き調査を続けるべき……だよな?」

詩菜「何もしないというのは非生産的じゃないかしら」

安価↓2

上条、甲府からの新しい指示が出るまでどうする?

上条「……うん。とりあえず調査続行するか。ちょっと目立ち過ぎた気もするから少し控えめに」

詩菜「仕事熱心ねえ、当麻さん。それでどうするのかしら?」

上条「そうだなー。とりあえず場所を絞ろう。とりあえず———」

安価↓2

1.まだ行っていない清州へ
2.栄えた港町・津島へ
3.濃尾の国境へ
4.三尾の国境へ

上条「そういえば小耳に挟んだんだけど、なんか港の方はもっと栄えてるって話だったよな」

詩菜「津島港ね。元は津島神社の門前町で、尾張の経済拠点として知られているそうよ」

上条「あそこはまだ行ってなかったな。行ってみるか」


〜津島港〜

上条「やっぱり雰囲気が違うみたいだな。これが商業都市ってやつか」

詩菜「いわゆる自治都市というものですからね。武家が直接支配しているわけではないから活発なのね」

上条「ふーん。でも尾張の内紛に無関係ってことはないよな。目立たないように、まずはどうするかな———」

安価↓2

上条、津島港でどうする?

上条「岩倉の時みたいにそれとなく、各織田家の評判を聞いて回ってみるか」

詩菜「ならお母さんと二手に分かれて聞いてみましょう」

上条「そうだな」

安価↓ 各織田家早いもの勝ち

津島の土豪たちによる、各織田家の評判はどうだった?
「○○織田家は〜××である(らしい)」といった形式でお願いします


参考:
 清州織田家(テクパトル)
 末森織田家(垣根帝督)
 岩倉織田家(????)

………

……



詩菜「収穫はあったかしら。当麻さん」

上条「ああ。って言っても要領を得ないんだけど、何でも末森方には“科学式強化人間”っていうのがあるらしいんだ」

詩菜「……聞き馴染みのない言葉ねえ。強化人間ということは、特殊な人間ということなのかしら」

上条「そういえばあの垣根ってやつ、たぶん能力者だけど空飛んだり規格外だったな……これも関係あるのかもしれねーな」

詩菜「他には何かなかったのかしら」

上条「これといって。なんというか、もっと厭戦的なのかと思ってたら、割と活発で驚いたよ」

詩菜「彼らにとっては戦は収入源の一つに繋がるからかしら。農地ではなくて交易で栄えている人達ですからね」

上条「なんか納得いかねーんだよな……母さんの方は?」

詩菜「こっちは具体的な情報は集まらなかったかしら。例えば、岩倉の殿様は無能だとか」

上条「ずいぶん突っ込んだ話だな……他には?」

詩菜「そうね。清州の殿様は、逆らう者にはそれは容赦しない苛烈な性格なのだとか。ここの土豪たちにも恐れられているみたいね」

上条「なるほど、あいつらしい話だよな。……それで、だ」

上条「結局この津島はどの織田家に同情的なんだ? それともどこかを直接支援してたりするのか? それとも中立?」

詩菜「聞いた感じですと———」

安価↓2

津島の土豪たちの意志はどのような感じだった?(一枚岩ではないという意味での複数・割合可)

詩菜「表向きは清州方という感じだったわね」

上条「やっぱ最大勢力だからか」

詩菜「いいえ、むしろ逆かしら。津島を味方につけたから、織田弾正忠家は強大になったということね」

詩菜「彼らと結んで財力の基盤を得たことが、織田弾正忠家を尾張筆頭へ押し上げたということかしら」

上条「じゃあやっぱり……ん? 表向きって言ったか? 母さん」

詩菜「言いましたよ。……これまでの交流からして、織田弾正忠家の嫡流である清州方と誼を結んでいるのは自明だけど」

詩菜「彼らの内心は末森方にあるようですね。既に密かに支援の手をまわしている商家もあるとか」

上条「ってことは……」

詩菜「岩倉も味方につけている以上、状況次第では末森方が出し抜く可能性もある、かしら」

上条「なるほど……」



上条「これで十分情報は得たよな。後は甲府からの連絡を待って、これからの行動を決めることになるかな」

上条「えっと、末森に帰る前にやり残したことってなかったよな?」

安価↓2

1.やり残したことがある(内容も)
2.ない。末森へ帰還

………

……



詩菜「当麻さん。甲府からの返書が届いていますよ」

上条「本当か!? 貸してくれ母さん」

上条「…………読めない。同封されてるインデックスのやつは読めるけどメインの方が読めない」

詩菜「あらあら。当麻さんったら文字が読めないのかしら。ならお母さんが読んであげます」

上条(そろそろこっちの文字の読み方勉強しないとまずいかな……)

詩菜「そうねえ。要約すると、甲府から当麻さんへの指示は———」

安価↓2

岩倉織田家が最も有益な存在と理解した武田家。上条さんに下った指示とは?

詩菜「岩倉城への使者となって、この書簡を渡してくるようにとあるわね」

上条「この三通目の手紙かあ。あ、サインっぽいのもある」

詩菜「それに、近々正式な使者をこちらに派遣するそうよ。その時は当麻さんも同席するようにとあるわね」

上条「正式な……使者?」

上条「って、俺たちだって旅人に紛れてなんとか尾張に入ったのに、そんなの送れるのか!? 確か隣国の斎藤氏・今川氏はどっちも織田家と仲が悪いんだろ? そう簡単に通行できるはずが……」

詩菜「それもそうねえ。向こうは本当に状況を理解しているのか、それとも別の情報で可と判断したのか……まあそれは私たちの裁量からは外れるから、当麻さんはどっしり構えていれば平気じゃないかしら」

上条「そ、そうなのか……?」


上条「あ、そうそう。忘れるところだった。インデックスからの返事は……っと」

安価↓ コンマ

00-29 インデックス、上条の説明ではよくわからなかった
30-99 知恵インデックス

上条「ふむふむ……」

禁書『それはたぶんアステカに伝わる原典の一つ・暦石の記述を引用した魔術なんだよ』

禁書『太陽神トナティウが生まれた時の逸話だね。トナティウにはテクシステカトルっていうライバルがいたんだけど、彼はその才覚を神々に認められず、太陽として昇ったところにウサギを投げつけられて明るさを失い、月になったんだよ』

禁書『この“月に投げつけられたウサギ”の話をもとにした長距離砲撃が、その術式の正体かも』

禁書『当然、術式が完全であればその射程は月まで届くんだよ。昇順の調整が完璧ならとてつもない脅威かも』

上条「げっ……かなりやべえってことじゃねえか!」

上条「……でもわざわざ末森まで赴いてたってことは、昇順調整は完璧じゃないってことなのか?」

………

……



上条「とりあえずさっさと仕事を済ませるか。母さん、岩倉まで行こう」

詩菜「あらあら。思い立ったが吉日というわけね」

上条「俺に交渉がうまく務まるともわかんねーし、もしやばかったら母さん、悪いけど助けてほしい」

詩菜「わかってますよ。そのためのお母さんなんですから」

安価↓ コンマ

00-59 無事岩倉へ
60-99 事件発生

………

……



上条「よし。手紙も持ったし、多少身支度もしたし、と」

詩菜「あらあら。当麻さんイケメンじゃない! お母さん鼻が高いわあ」

上条「や、やめろよ母さん、ん?」

ザワザワ

上条「……なんだ? どうも町の様子が」

詩菜「明らかに慌ただしいわねえ。当麻さん……?」

上条(一応、現場の判断は任されているけど……)

上条「……あ、あぁ」

安価↓3 多数

1.まずは任務を遂行する
2.様子を確認しに行く

上条(いや。ここは臨機応変に動くべきだ)

上条「やっぱりちょっと見てくる。それからでも判断は遅くないだろ!」

詩菜「あらあら、当麻さんったら」


上条「…………」

上条「あれは、もしかして進軍してる、のか? 末森城の軍が」

上条「ど、どういうことなんだ? もしかして、ついに合戦になるっていうのか!」

上条(でも状況はさっぱりわかんねえ。かといって行列に割り込んで話を聞くなんて言うわけにももちろんいかない。それに甲府からの指示もあるし……)

上条「どうする———?」

安価↓2

出陣する末森軍を見た上条さん。どうする?

詩菜「当麻さん……?」

上条「母さん。これは明らかに緊急事態だろ。ちょっと様子を見よう」

詩菜「様子を見るって、行軍の様子を見るのかしら? ついて行くの?」

上条(あ、そっか。末森城の様子を見るっていう選択とかもあるのか)

上条「ああ、ここは———」

安価↓2

上条さん、どこに視点を合わせて様子を見る?

上条「別に全軍が出払ったってわけじゃねーんだよな。とりあえず城の様子を見ておこう」

詩菜「あらあら。でもこれから城に動きがあるかはわからないわよ?」

上条「一応だよ」

安価↓ コンマ

00-69 城に動きあり
70-99 以降、城からは動く気配はない

………

……



詩菜「当麻さん、城門が」

上条「!」

「急げ! 急報だ!」ダダッ

上条「あれは……早馬?」

詩菜「伝者のようねえ。向かった方向は……岩倉でもない。津島でもない。清州とも違う……?」

上条「? 母さん、あっちには何があるんだ?」

詩菜「あちらは那古屋城かしら。かつての織田弾正忠家の居城だと思うけれど……」

上条「ってことは清州方の城なのか? なんでそんな方向に……」

安価↓2

上条さん、どうする?

上条「母さん! あの早馬を追おう!」

詩菜「え? けど当麻さん、馬は……」

上条「そうだった……! けど目的地はなんとなくわかってるんだろ? なら」

詩菜「……わかりました。なら怪我しないように行きましょうか」

上条「ああ!」

安価↓ コンマ

00-19 上条さん、無事に那古屋へ
20-69 上条さん、傷を負いながらも那古屋へ
70-99 上条さん、リタイヤ

〜那古屋城下〜

上条「」プルプル

詩菜「あらあら。さすがはお母さんの息子ですね。馬術も才能があるのかしら!」

上条「もも……攣りそう……」

ザワザワ

上条「……ん? あれは」

詩菜「こちらでも兵が動員されているのかしら」

上条「これはどこへ向かってるんだ? 北か?」

詩菜「方角的には岩倉城の方向ですけど……変ねえ」

上条「変?」

詩菜「岩倉城なら清州や末森からの方が近いから、どちらの陣営からだとしてもここの兵が岩倉へ向かうとは思えないのだけれど……」

上条「っていうか、ここって清州方の城なんだよな?」

詩菜「そうね。私も今の城主が誰かは知らないけれど……」

上条「いま尾張で何が起きてるっていうんだ……?」

安価↓2

上条、これからどうする?

上条「と、とにかく追おう。せめて目的地くらいは確認しないと……」

詩菜「あらあら、その脚で? さすがの当麻さんでもそろそろ落馬してしまうと思うわ」

上条「うっ……確かに」

詩菜「別に追わなくても調べられるんじゃないかしら? 那古屋はまだ未調査だったでしょう?」

上条(でも追えば確実に情報は得られる。上条さんの体力さえもてば……)

上条「うーん———」

安価↓3 多数

1.那古屋城下で調べる
2.軍を追って調べる

上条「……やっぱきついか。ちょっと休憩してから、ここで調べることにするよ」

詩菜「あらあら。当麻さんは休んでていいんですよ? お母さんが一人でも調べてくるから」

上条「あ、ありがとう母さん。俺も動けるようになったらちょっと回ってみるよ」

上条(……行けて一か所だな)



上条「ふう……なんとか歩けるくらいにはなったかな。帰りはゆっくり帰れるといいんだけど」

上条「目の前には名古屋城?とにかくお城。そして雑多ながらも割と活気のある城下町。奥には山寺?も見えるな」

上条「さて、どうしようか」

安価↓2

上条さん(疲)の情報収集。どこに行く?

×名古屋城
○那古屋城

安価は↓

×名古屋 那古屋
○那古野

ごめんなさい。今気づきました
安価は↓

上条「やっぱいつもどおり、城下町で噂を聞いて回るのがいいかな」

上条「あ! そこのおじさん! ちょっと聞きたいことがあってですね———」

安価↓ コンマ

00-29 情報は得られなかった
30-69 部分的に情報を得られた
70-99 行軍の目的地まで情報を取得した

上条「」ポツネン

上条「上条さん、才能ないんでせうか……」

上条「いやいや! 秘匿された情報なのかもしれない」



詩菜「当麻さん」

上条「ああ、母さん。何か分かったか?」

詩菜「そうねえ———」

安価↓ コンマ

00-09 情報は得られなかった
10-59 部分的に情報を得られた
60-99 行軍の目的地まで情報を取得した

今日はここまでで切ります
ありがとうございました

KONBANWA

詩菜「大抵の状況はなんとなく集まったかしら。問題は、それが何を意味するかですね」

上条「さ、さすがは母さん……」



詩菜「この那古野城は、なんでも清州方のご家老が城を預けられているらしいわね。なんでも筆頭家老なのだとか」

上条「ってことはやっぱり清州方の救援か? でもなら早馬が末森から飛ばされたんだ?」

詩菜「それがどうも、那古野は末森に通じていたということらしいのよ」

詩菜「元々内通を疑われていたようで、一度は事なきを得たらしいのですけど、やはり末森方とは繋がっていたようですね」

上条「えっ。岩倉や津島だけじゃなくて、清州方だっつー那古野も末森方だったのか!?」

詩菜「いま出陣していったのは、ここのご城主の一門の方だとか。当然、さっき出陣した末森方と合流するのでしょうね」

上条「で、そいつらはいったいどこに向かっているんだ?」

詩菜「……ここからほぼ真北、ちょうど末森と清州の間あたりにある稲生原っていう場所があるらしいのですけど」

詩菜「そこに清州方が、末森城を牽制するために砦を建設したらしいの」

詩菜「それを知った末森方がそこを抑えるために、今回軍事行動に出た、というのが真相のようだわ」

上条「つまり……れっきとした合戦、ってことじゃねーか」

詩菜「ええ。当然その砦には駐屯している清州方の兵もいるでしょうし、稲生原から清州は、末森からとそう距離も変わらないから……。今日明日には衝突する可能性が高いかしら」

上条「くそっ、あと数日あれば武田が介入することもできたっていうのに……」

詩菜「どうしようもないわよ当麻さん」

上条「……このことは岩倉城には伝わってるのかな?」

詩菜「どうかしら……距離的には清州や末森と変わらないけれど……」

上条「そっか……」

上条(まさかもう戦闘が起こっちまうとは……)

上条(前にインデックスは、合戦っていうのは一朝一夕に終わるものじゃないとは言ってたけど、あの程度の兵力で、しかもこんなに近距離の勢力がぶつかったとしたらわかんねーよな)

上条(いや、深く考えても無駄だ。一刻を争う状況なんだ。そん中で、俺がすべきことって言うのは———)

安価↓2

この状況下、上条さんはどのように行動する?

上条「母さん。とりあえず岩倉城へ行こう」

詩菜「あらあら。当麻さん、それはどういう意味で行くのかしら?」

上条「え?」

詩菜「それから、どのように行くのかしら」

上条「どういうことだよ、母さん?」

詩菜「どういう意味で、というのは言うまでもないでしょう? この稲生原の戦いの岩倉方の様子を見る、ということなのか。書状を渡すというそれと役目を果たすために行くのか」

詩菜「この軍事的緊張状態、うまく行けば交渉に使えないこともないですからね」

上条「…………」

詩菜「それにルート。いいかしら? この那古野から最も近いルートは北へ直進するということ、つまり稲生原を横断するということですよ?」

上条「運が悪けりゃ野戦の場所に突っ込んじまうってことか」

詩菜「もちろんどちらにせよ行くのであれば早く着く方がいいでしょうね。けれど、それなりのリスクというものを考えないといけません」

上条「そ、そうだな———」

安価↓2

1.最短ルートで岩倉へ
2.迂回して岩倉へ

上条「まだ戦は始まってないかもしれない。とにかく岩倉城へ急ごう!」

詩菜「それで、いく理由は決まっているのかしら?」

上条「岩倉に着いたら話すよ!」ダッ

安価↓ コンマ

00-49 末森方による砦包囲が始まっていた
50-99 末森方による砦攻撃が始まっていた

上条「砂煙が上がってないか……?」

詩菜「当麻さん。残念だけどもう戦闘は始まっていたみたいですよ」

上条「くそっ……遅かったか」



詩菜「あれが最近清州方が築いた名塚砦ですね。清州方の重臣が配されていると聞いているけど、奮戦しているようね」

上条(インデックスだったら誰が砦の大将なのかとかもわかるんだろうな……)

詩菜「攻め手は……わからないけど、あの怪我の様子だと末森の城主さんは出陣していないと見た方がいいかしら」

上条「まだあれからほとんど日も経ってないしな」

詩菜「どうするのかしら当麻さん。数は少ないと言ってもこちらは騎馬で来ているんですよ。敵に誤認される可能性もあるかも」

上条「そ、そうだな———」

安価↓2

名塚砦攻撃は始まっていた。上条たちはどうする?

上条「参ったな……どうする」

ドドドド

上条「……うん?」

上条「ぼんやりとしか見えねーんだけど、なんか少しずつ兵が分散……してないか?」

詩菜「別働隊かしら? 妙ねえ。出先の名塚砦を奪取するのが目的なのになぜあんな無意味な行軍をしているのかしら」

上条「今のうちならすり抜けられないかな、母さん」

詩菜「まだ戦闘は続いているけど、あの本体に抜けていく隊に紛れていければ……」

上条「ああ、一か八か。このチャンスに賭けてみようぜ!」

安価↓ コンマ

00-49なんとか通過に成功
50-99失敗。戦に巻き込まれる

………

……



上条「っ! 抜けた!」

詩菜「危なかったわね……気づかれなかったということかしら?」

上条「よし。さっさとこの場を離れようぜ! 母さん、ここから岩倉まではどれくらいなんだ?」

詩菜「末森からとさほど距離は変わらないでしょうね。急いでも少し時間はかかるかしら」

上条「とにかく急ごう!」

上条(そういえば……)

上条(結局、あの別働隊っていうのは何が目的だったんだろうな)

安価↓3 多数

1.上条サイド
2.稲生原サイド

………

……



上条「なんとか岩倉に到着できた……」パンパン

詩菜「あらあら。当麻さん、歩けます?」

上条「うう……少しだけ休憩時間を下さい……」

詩菜「はいはい。で、当麻さん。結局、岩倉城への用事はどのようなものだったのかしら? やっぱり甲府からのお仕事かしら?」

上条「そうですねぇ———」

安価↓2

上条さん、岩倉ですることとは?

上条「やっぱり仕事を済ませよう。そもそもそのために俺たちはいるんだし」

上条「それにさっきの戦場視察も無意味じゃないだろ。交渉の持っていきようでは何かに使えるかも。見たところ、岩倉方に動きはないみたいだし」

詩菜「それは、岩倉方に出陣を進めるということかしら?」

上条「どうなんだろ? 母さんはどう思う?」

詩菜「武田が支援する家が勢力を保持するのは大切かしら。ここは兵力を温存するか、あるいは勝利する方に加担して権勢を増すか、といったところかしら」

上条「そっか。なら流れで出陣を進めるのもありだな」



上条「よし。とりあえず落ち着いて行こう」コホン

上条「頼もーう!」

*「なんだ騒々しい。何者だ」

上条「甲府から使いで来た、上条当麻ってもんだ。ここに甲府の武田様から預かってきた書状がある。ぜひお殿様に面会をさせてくれ!」

*「こ、甲府? し、しばし!」

上条「さすがは武田。こんなところまでも全然威名は響いているんだな」

安価↓ コンマ

00-19 殿は会えないと言っている
20-99 殿は会おうと言っている

*「待たせたな」

上条(ん? なんか違和感)

*「残念だが、岩倉殿は会えないと仰られている」

上条「な、なんでだよ! こちとら甲斐から遠路はるばる来てるんだぞ!?」

*「なんでも———」

安価↓

岩倉城主が上条に会わない理由とは?

*「殿はお加減がすぐれない。また出直して来い」

上条(それってよくある断り文句じゃねーか!)

上条(……でも100%嘘とも限らないよな)

上条(どうする、出直すか? それともなんとか言いくるめる?)

安価↓2

上条、どうする?

上条「ま、待ってくれ! お前らは知らないのか!?」

*「な、何をだ」

上条「いま南のあたりでついに末森方と清州方が直接交戦を開始したんだぞ!」

上条「いや、もう戦闘が始まって時間が経ってる。もしかしたら何らかの進展があってもおかしくねぇ」

*「いや、私に言われてもだな……」

上条「バカヤロウ! だからそれを上に伝えて掛け合ってこいよ!」

*「し、承知した……」


詩菜「あらあら、当麻さんったら乱暴ね」

上条「仕方ないよ。今は急を要するだろ」

*「お、お待たせした……」

安価↓ コンマ

00-19 そのような事は知っている。だが会えない
20-69 知っている。だがそういうことなら会ってもいい
70-99 知らなかった。詳しく聞こう

*「そのような事情は当然わが方も察している。だからと言って貴殿らと面会をする必要もないだろう、とのことだ」

上条「くそっ……分からず屋めっ!」

*「さあもういいだろう。今日の所はお引き取り願おう」

上条「くそっ……」



詩菜「追い返されちゃったわねえ」

上条「ああ、どうしよう。もう一度ダメ元で行ってみるか?」

詩菜「まだ交渉の材料ってあったかしら? 向こうの知らない情報とか、手土産とか」

詩菜「それとも次の行動へ移るのも悪くないでしょう? あまり足掻いても時間を浪費するだけですよ?」

上条「……ああ———」

安価↓2

岩倉で佇む上条たち。どうする?

新スレ
上条「安価で尾張統一する」 上条詩菜「あらあら」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372171361/)

埋まり次第移行します
安価は↓

上条「とりあえず、息を整えておこう。脚ほぐしておかねーと」

詩菜「もう急ぐこともないですからね、帰りはゆっくり帰りましょう」

上条「ああ。それと一応情報を集めておこうぜ。まだ俺たちも完全に情報を集めきれてるわけじゃないし」

詩菜「当麻さんったら熱心ねえ。けど岩倉だと私たちの知っている以上の情報はなかなか入ってこないんじゃないかしら」

上条「それもそっか……ま、やるだけやってみよう」

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