前回
モバP「幼馴染はリオデジャネイロ」
モバP「幼馴染はリオデジャネイロ」 - SSまとめ速報
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※前回のPとは別人です。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1474364493
法子「へー! これが小学校の時のプロデューサーなんだ!」
P「そうだぞ。これは遠足の時の集合写真だな」ペラッ
法子「わー、プロデューサーちっちゃいね!」
P「そりゃそうだろ」
法子「あれー、この女の子って…」
P「あー、それ時子だぞ」
法子「えー!?」
P「俺、アイツと小学校同じだったからな」
法子「わー! 時子さんかわいい!」
P「俺が4年生の時だから、時子は2年生だな」
法子「ちっちゃい! ちっちゃい!」
P「うん、もう少し他の言葉使おうか」
法子「ねぇねぇ、時子さんってどんな子だったのっ♪」
P「んー……何ていうか、今みたいな感じではなかったな」
法子「女王様でビシバシー! じゃなかったんだ」
P「この頃はまだ、俺の後ろをついて回るような奴だった」
法子「へー…」
・
・
・
【はるかむかし】
P「……なぁ」
時子(8)「なによ」
P「シャツひっぱるのやめろよ。伸びるだろ」
時子「やだ」
P「あのなぁ…」
時子「いいからさっさと歩きなさい」
P「はぁ…」
いぬ「バウッ!バウバウッ!!!」
時子「きゃああっ!」
P「おっと、イヌか」
いぬ「ぐるるるるる…!」
時子「ひっ…!」
P「おーよしよし。おとなしくしてくれな」
いぬ「ばうっ!」
P「よしよしよし。いーこいーこ」ナデリ
いぬ「ばうばう……」
P「よーしよし」ナデコナデコ
いぬ「……」
P「…こんなもんか」
いぬ「ハッハッハッ」フリフリ
時子「……(しゃがんで頭抱えてる)」
P「おい。もう大丈夫だぞ」ポン
時子「ひっ!」
P「だからもう大人しくなったって」
時子「…ほんと?」
P「ほんと」
時子「ふぅ……手こずらせるわね」ムクリ
P「オマエなんもしてないだろ」
・
・
・
P「アイツ犬が苦手でな」
法子「意外!」
P「その他にもニワトリ、ヘビ、カラス、ウシもダメだな」
法子「牛も!?」
P「『デカくて模様がイヤ』って言ってたな」
法子(あー、それだから…)
P「小学校4年の頃だったかな。アイツが変わり始めたのは」
法子「何かあったの?」
P「あの日は確か、担任の先生に頼まれて世界地図を4年の教室に持って行ったんだ」
法子「……」
P「その時に見たよ。今の時子の片鱗を」
・
・
・
【ちょっとむかし】
先生「P。すまんがこれを持って行ってくれんか」
P「わかりました」
先生「次使うのはたしか…4年C組だな」
P「じゃあ持ってきますね」
先生「すまんな」
P「4年C組か。時子のクラスだな」
P(アイツ、普段はどうなんだろうな…ひとりぼっちとかじゃないよな?)
P「えーっと、C組C組っと……ここか」
P「失礼しまーす」ガラガラガラ
時子「……」
A「時子様ー!」
B「時子様ー!」
C「時子様ー!」
Q「卑弥呼様ー!」
時子「……」ピシイッ
Q「あいたぁいっ!」
P「……」
ガラガラガラ
ピシャッ
P「……」
P(え、どゆこと? 何今の光景は)
P「幻覚だよな。ははは、疲れてるのかな」
P(もう一回開ければ大丈夫…)ガラガラガラ
時子「……」
A「時子様ー!」
B「時子様ー!」
C「時子様ー!」
Q「今からコーラを一気飲みして、徳川げふっ」
時子「飲む前からゲップしてんじゃないわよ!」ビシィッ
Q「ありがたき躾っ!」
P「なんだよこれぇぇぇぇぇ!?」
ナンダヨコレェェェェェ
ナンダヨコレェェェ
・
・
・
P「……いつからあんなことになったのかは、正確にはわからないんだ」
法子「突然変異かな?」
P「血筋なのかなぁ…?」
法子「凄い血だねっ♪」
P「まあアイツの家、すっげえ金持ちだからなぁ。あり得ると言えばあり得るが」
法子「確かに育ちよさそうだもんね」
P「アイツのお父さん、確か政界にも顔が利くとかなんとか…」
法子「うわー、なんだかもうよくわかんないや」
<ガチャ
時子「何よ、騒々しいわね」
法子「あ、時子さん!」
P「おう」
時子「……」
つかつかつか
時子「……」バシッ
P「あ、卒アル」
時子「……そういえば、事務所に来る途中でドーナツのフェアやってたわね」
法子「ドーナツ!?」
時子「ほら、適当に買ってきなさい」つ「諭吉」
法子「いってきまーす!」
<バタン
時子「……さて」
P「はい」
時子「何か言うことはあるかしら」
P「んー? 特に何も」
時子「余計なことを法子に吹き込んでないわよね?」
P「余計なことは何も言ってないぞー」
時子「フン…」
P「ただ、時子は昔イヌが苦手だったとか言っただけだぞ」
時子「それが余計なコトって言ってんのよこの豚ぁ!」ビシッ
P「おっと」ヒョイ
時子「避けるんじゃないわよ」
P「反射的に避けちゃうなあ」
時子「チッ…」
P「なあ時子」
時子「何よ」
P「そんなに弱さを見せるのが嫌か?」
時子「嫌に決まっているじゃない。言わせるんじゃないわよ」
P「むぅ。強情ですなぁ」
時子「私は上に立つ人間よ。弱みを露呈するなんで恥以外の何物でもないわ」
P「でもさ、俺にはもう少し弱さを見せてくれてもいいんじゃないか?」
時子「ハァ?」
P「俺はお前の強さを、誰よりも知ってるんだから」
時子「……」
P「どうした?」
時子「ハァ……貴方には何を言っても無駄なようね」
P「ブタに真珠ってか?」
時子「この私を装飾品扱いとはいい度胸ね」ピシッ
P「おおっと、ジョークジョーク」ヒョイッ
時子「だから避けるんじゃないわよ!」
P「当たったら痛いから避けるよ」
時子「このっ…!」ヒュッ
P「よっと」グイッ
時子「きゃっ…!」グラッ
時子「放しなさい…! くっ…」
P「さーて、壁際だな」
時子「放せって言ってるのがわからないのかしら?」
P「んー? わかるけど……ね?」グイッ
時子「……!」
ちゅっ
P「……」
時子「……」
P「さて、と」
時子「……この豚! よくもこの私に」
P「いつも手の甲だったから、たまには唇にやるのもアリかなって」
時子「脳味噌が足りてないようね。財前流の教育を叩き込んでほしいのかしら…?」ゴゴゴ
P「……」
P「……逃げるが勝ちっ!」
時子「逃げるなこの豚ァ!」
P「痛いのは嫌なんですぅ!」
時子「どうやら貴方にはキツい躾けが必要ね。脱ぎなさい、脱げぇ!」
P「真昼間から脱げだなんてそんな……大胆すぎないか時子様」
時子「あぁもう! いいから黙りなさいこの豚ァ!!!」
おわり。
強引なキスは幼馴染の特権(?)
読んでくれた人はありがとう。それじゃ
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