コツコツコツ
社長「君,君。そうそこの君だよ。
ひょっとして雪歩Cafeを探しているのではないかね?
よかったら案内しようじゃあないか
いや,私もあそこに行く途中なのだよ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1474100628
片側3車線の国道をまっすぐ行ったところにある雑居ビル。一階のたるき亭の横の階段を上がったあそこ
あそこが君が探していたティーショップ,雪歩Cafe
なんとも目立たない入口だが,土曜日の夕方,この店はアイドルたちが集まってにぎやかになるんだよ
さあ,ついたよ」
ガチャ
雪歩「いらっしゃいませ。新茶を仕入れていますよ」
社長「おおそうかね。ではその玉露を一杯」
雪歩「わかりましたぁ」
雪歩「お待たせしましたぁ。煎茶の新茶ですぅ」
社長「あぁ,ありがとう」
社長「いやー,うまいね。これも茶摘みさんたちがひとつひとつ摘んだたまものだね」
雪歩「そうでもないですよ。ここで使っているのは手摘みですけど,最近のお茶のほとんどは機械で摘んでますね」
社長「おや,そうなのかい?」
雪歩「はい。手摘みなのはもう全国で1%くらいだけだそうです」
社長「本当かね。夏も近づく八十八夜と歌いながら並んで摘んでいたのももう昔の話ということか」
亜美「ピヨちゃんもけっこうゲームするんだよね」
社長「おや,後ろのボックス席では,双海亜美君,真美君,音無君がゲームについて話しているようだね。
最近の流行を知っておくためにもちょっと聞き耳をたててみようかな」
真美「ピヨちゃんは任天堂派とソニー派どっちなの? 」
小鳥「私はセガ派よ」
亜美真美「「えー,セガってゲーム機作ってないじゃん」」
小鳥「時代を感じるわね。亜美ちゃん,真美ちゃんは昔のゲーム機って何を知ってる?」
亜美「プレイステーション1,2とか?」
真美「ファミコン,スーパーファミコンとか?」
亜美「64!」
真美「ゲームボーイ!」
小鳥「メガドライブは知らないかしら?」
亜美「知らないね」
真美「真美も」
小鳥「へこむわね。昔そういうゲーム機があってね? それで出たソニックで簡単な操作なのに,圧倒的なスピード感に感動してね。それからずっとセガ派なのよ」
真美「あっ! ソニックなら今もWiiUとかPS3で出てるよね?」
小鳥「ちなみにそのときの任天堂はスーパーファミコンで,プレイステーションはスーファミの周辺機器としての計画されていた時代よ」
亜美「えっ,プレステって周辺機器だったの?」
小鳥「そうよ。でもその計画は白紙になってね。だからソニーは単体のゲーム機としてPS1を開発し始めたの。
そのころセガのゲーム機はメガドライブからセガサターンに変わってね。セガは任天堂を抑えてゲーム機で一番人気だったわ」
真美「おお! でも真美たちその名前聞いたことないよ」
小鳥「そのあとPS1が発売されてもしばらくは勝ってたわ。でもね,FF7がでたときに逆転されたのよ!
それから64も出てきたから,セガは社運をかけてドリームキャストっていうセガにとって最後のゲーム機を開発したの。
一番売れてたのプレステにも負けない力を持ってたわ」
亜美「んじゃあ,どうして負けたの?」
小鳥「理由はいろいろあるけど,PS1に勝つためにシェンムーっていう切り札のソフトを開発したんだけど,
それに70億円という大金をかけてしまって,PS2が出てきたときに次世代機を開発できる体力が残ってなかったからかしら」
真美「もしも次が作れたら……」
小鳥「PS2に勝てていたかもしれないわね。でもドリキャスはマイクロソフトと共同で開発していたから,
ある意味Xbox,Xbox360が後継ぎとも言えなくわないわね」
亜美「Xbox360なら知ってるよ。あのゲーム機の中でダウンロードコ ンテンツが売れて有名になったソフトがあったよね」
小鳥「あったわね。確か日本でしか発売されていないのに,世界で3位の売り上げを達成してたわね」
真美「すごいけどあれ買おうと思ったらお小遣いでは全然足りないよね」
亜美「だよねー。しかも明らかにソフトと一緒に作ったやつを後から作ったようにして出してくるときあんじゃん」
小鳥「私もあくどいやり方のダウンロードコンテンツはゆるせないわ!
でもね画面がきれいになった分,増えてしまった開発費をソフトそのものに乗せるとソフト本体が高くなりすぎてしまうのを防ぐためのものなのよ……本来はね」
亜美「でもさ,たまにゲームボーイとかで遊んでみたら思うんだ」
真美「ゲームの面白さは画面の綺麗さじゃないって」
鳥の詩
http://www.nicovideo.jp/watch/sm122635
765pro Saturday Tea Shop 雪歩Cafe
貴音「社長。お疲れさまです」
社長「おお四条君,ごくろうさま。予定より遅かったんじゃないかね?」
貴音「ええ。撮影が長引きまして。雪歩,何かすっきりしたものをいただけますか?」
雪歩「わかりましたぁ」
春香「最近いつも持ってるよね?」
社長「おや,カウンターの奥の席では如月君と天海君がちょうどカメラの話をしはじめたようだねぇ」
貴音「 千早は最近明るくなったように思います。視界も広がり,かめらも始めたようですね」
社長「ではその広がった視界について,耳を傾けてみようかな」
千早「春香,一枚撮ってもいいかしら?」
春香「もちろんいいよ! あっ,それなら私も千早ちゃん撮ってあげるね」
カシャ カシャ
春香「あれ? あんまりきれいに写らなかったな。千早ちゃんが撮ったのは……きれいなのに。やっぱり携帯のカメラじゃあだめなのかなぁ」
千早「そうでもないわよ。設定次第である程度までなら携帯電話のカメラでもきちんと撮れるわ」
春香「えっ,どうやるの?」
千早「こういうところではフラッシュを使ったら写真が白くなりやすいし,その周りの雰囲気的にもわるいわ。まずフラッシュをオフにするの」
春香「この雷のマークだね。でもこのまま撮ったら暗すぎない?」
千早「ええ。だから露出を変えるのよ」
春香「ろしゅつ……ってなに?」
千早「ええと,カメラが光を取り込む時間だと思ってくれればいいわ。写真を撮る前にピントを合わせたいところを押すでしょ?」
春香「うん。黄色い四角がでるやつだよね?」
千早「それの横に太陽のマークが出るでしょう? それが露出よ」
春香「ん……と,上にあげると明るくなって,下に下げると暗くなるね」
千早「光を取り込む時間が長くなれば写真が明るくなるわ。
長くしすぎると全体的に白くなってしまうのだけれど。それでとればきれいに撮れるはずよ」
春香「おっけー,じゃあ千早ちゃん,もう一回モデルになってね!」
カシャ
春香「ほんとだ。きれいになってる。さっすが千早ちゃん。最近カメラの本読んでただけあるね」
千早「そんなことないわ。まだこのカメラが使えるようになっただけで,他のものはまだ全然使えないもの」
春香「じゃあさ,そのカメラなら他に何が設定できるの?」
千早「そうね……たとえばさっきの露出っていうのはシャッター速度とF値っていうので決まっているわ。それを細かく変えることができるわね。」
春香「それは明るさを変える以外にも何かつかえるの?」
千早「例えばシャッター速度を速くすると動きが速いものでも止まったように撮れるわね。
逆に遅くするとちょっと幻想的な写真になるわ。例えばこんな感じね」
http://sozaing.com/wp-content/uploads/IMG_9231-540x360.jpg
春香「…………」
千早「どうしたの?」
春香「千早ちゃんはほんとに変わったよね。もちろんいい方向に!」
やさしさに包まれたなら
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8600062
765pro Saturday Tea Shop 雪歩Cafe
貴音「雪歩,この茎茶というのは真,美味ですね」
雪歩「気に入ってもらえてよかったですぅ。インターネットなんかを見ると二級品とか言われていますけど,全然わるいものじゃないんです」
社長「ああ萩原君。私にもそれをもらえるかね」
雪歩「わかりましたぁ」
貴音「わたくしには使い方がわかりませんが,いんたーねっとというものは,便利なものであるようですね」
社長「パソコンでメールを送れば,順一郎会長にも簡単に皆の様子を伝えられるからね」
雪歩「お待たせしましたぁ。茎茶ですぅ」
社長「ああ,ありがとう」
あずさ「この前事務所でパソコン? を組み立ててましたよね?」
社長「おや,カウンターの向こうの席では秋月君が三浦君とパソコンの話をしているようだね。
2人にしては珍しい話題だし,ちょっと聞いてみようかな」
あずさ「あのパソコンは何に使うんですか? 小鳥さんも律子さんもプロデューサーさんもみんな一台ずつ持ってますよね?」
律子「あれですか? あれはサーバーにするんですよ」
あずさ「サーバー? ビールとかが出てくるんですか?」
律子「それはビールサーバーです。まあ考え方は同じです。あのパソコンに注文すると何かのサービスをしてくれるんです」
あずさ「まあ,どんなサービスをしてもらえるんですか?」
律子「みんなが携帯やパソコンであのパソコンにアクセスすると,例えばこの前のライブ映像や楽譜なんかが見えるようにしようと思ってます」
あずさ「それはいい考えですね。ところでどうして律子さんがパソコンを組み立てていたんですか?」
律子「経費の削減のためですね。とはいっても最近は完成品とほとんど値段の差はないですよね」
あずさ「でも私から見たら組み立てるのはとっても難しそうです」
律子「そう見えるかもしれないですけど,意外と簡単なんですよ。
それぞれのパーツは刺さるところにしか刺さらないようになっていますから,無理やり刺したりしなければ壊れることはほとんどないですね」
あずさ「律子さんはどうやって組み立て方を覚えたんですか? やっぱり本なんかを買って勉強されたんですか?」
律子「特に本とかは買わなかったですね。矛盾するようなことを言いますけど,一度他のパソコンで調べながら組み立てたら,組み立てる知識はつくんですよ。
困るのはトラブルが起きたときですね。メーカーが組み立てたものならそのメーカーに電話すればいいんですけど,自分で組み立てたものなら自分で対処しなければならないんです」
あずさ「それがさっき言っていた少しの値段の差になるんですね。でもそれならメーカーさんに頼んだほうが楽じゃあないですか?
最近みんな売れてきているから多少の経費くらい払うことはできますし」
律子「それを言われると困るんですけど……,まあぶっちゃけ趣味ですね。私は構成を考えて,パーツを買ってきて,組み立てるのが単純に面白いんです。
……あっ他の子に言わないでくださいね。遊んでるみたいなものなので」
あずさ「あらあら。大丈夫ですよ。それに安心しました」
律子「安心ですか?」
あずさ「はい。律子さんは最近,竜宮小町のプロデュースで自分が楽しむ時間を持ててないんじゃないかって心配してましたから」
私たちはずっと…でしょう?
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17396772
765pro Saturday Tea Shop 雪歩Cafe
社長「いやー今日は皆,それぞれが普段使っている機械について面白い話が聞けたねぇ」
貴音「しかし皆,よく使いこなせるものですね」
社長「まったくその通りだ。私もまだまだ学ぶことは多いねぇ。どうだったかね? 今夜の雪歩Cafe。では四条君,お先に失礼させてもらうよ」
雪歩「お帰りですかぁ?」
社長「うむ。萩原君,ごちそう様」
雪歩「いってらっしゃいませぇ」
765pro Saturday Tea Shop 雪歩Cafe
This program was prot you by AVANP
久しぶりにPodcastでAVANTIを聞いたから勢いで書いた
初めてだから足りないところもあるかもしれないけど,楽しんでいただけたら幸いです
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