孕ませ幼なじみ (110)

幼馴染「ねえ男。遺伝仕組みってさ」

幼馴染「すごくおもしろいよね」

ピタッ

男「…え?」

中学三年の秋、それは幼馴染の突然の一言だった。

男「いきなりどうしたんだ、珍しいな」

男「幼馴染が何かに興味を持つなんてよ」

幼馴染「興味があるわけじゃないよ。おもしろいなぁって思っただけ」

男「それを興味あるって言うんだよ」

幼馴染「そうかなぁ」

俺は内心とても驚いていた。幼馴染が何かに興味を持つなんて本当に珍しいこ

とだったからだ。何をやるにしても無関心なのに、何をやるにしても普通では

ない成果を出す女。それが、俺の幼馴染に対する印象だった。

幼馴染「でもね、親である二つの個体の性質を持った一つの個体できるって」

幼馴染「よく考えたらすごいことだよ」

男「当たり前のことじゃねえか」

幼馴染「んー…そうじゃなくてさぁ」

幼馴染「うまく言葉にできないけど、とにかくすごいの!」

男「…まあ、俺にはよく分かんねえ」

男「興味があるならもっと調べればいいんじゃね」

幼馴染「別にいい。もうどうでもよくなってきた」

男「うおぉ…相変わらずだなお前」

久しぶりに興味を持ったと思ったらどうやら違ったようだ。幼馴染とは長い付き

合いではあるが、こいつの考えてることは未だによくわからない。頭が良すぎる

と変人になるってのは本当らしい。

そもそも急に遺伝の話が出てきたのは、俺たちが受験勉強をしているからだろう。

俺と幼馴染は志望校が同じであり、県内でもトップの高校である。いくら幼馴染

といえども、あの入試は簡単ではない。

幼馴染の話で集中力が切れた俺は、休憩がてら気になっていたことを聞いた。

男「…幼馴染、この前の告白の返事したのかよ」

幼馴染「告白?なんだっけそれ」

男「あれだよ。たしか3組の…」

幼馴染「あぁ~…あれね」

幼馴染「そんなの断ったよ」

男「っ…そりゃ、そうか」

幼馴染は異常なほどモテる。基本的に何でもできる幼馴染は、勉強はもちろん、

体育では男子に勝る活躍をする。その上顔がとんでもなく整っており、スタイ

ルも良い…というか。あまり言いたくはないがエロい体をしている。野郎が寄

ってこない方がおかしい。

幼馴染は毎回告白を断っているから今回もどうせ…と思っていても、やはり不

安なので聞いてしまう。


俺も、幼馴染のことが好きだからだ。超鈍感女だからまったく気づかないが。

幼馴染「…モテるとお互い苦労するよね」

男「え?」

幼馴染「男、カッコいいもん。女の子はほっとかないでしょ」

男「ど、どうも…」

幼馴染「ふふっ、感謝されちゃった」

幼馴染「どういたしまして」ニコッ

男「っ…」

他の女なんて心底どうでもいいが、幼馴染にカッコいいと言われるのは流石に

うれしい。まあ、こいつのことだから適当に言ってるだけだろうけど。

幼馴染「…さっきの話だけどね」

男「ん?」

幼馴染「ほら、遺伝だよ。遺伝の話」

男「どうでもよくなったんじゃないのか?」

幼馴染「どうでもよくないもん」

男「どっちだよ…」

幼馴染「親の性質が受け継がれるってことは、父親と母親が優秀だったら」

幼馴染「その子どもはもっと優秀ってことになるの?」

男「まあ、なるんじゃね」

幼馴染「そうなんだ!」

幼馴染「やっぱり遺伝ってすごいね!」

男「お、おう…」

やっぱり俺の幼なじみは変人だ。正直、突然興味を持つ理由も分からないし、興

味の対象も意味不明すぎる。数年ぶりに興味を示したのが遺伝ってどういう…





幼馴染「そ………ら、………ね!」

幼馴染「そうだよね、男!」

男「ああ、そうだな」

幼馴染「そっかぁ!へへっ…そっかそっかぁ…」

男「…えっ」

今、幼馴染はなんて言った…?まずい、考え事していてまったく聞いていなかった…

幼馴染「さーて、勉強始めよ」

男「幼馴染、さっきなんて…」

幼馴染「…」カリカリ

男「…まあ、いいか」

やたらテンションが高かったが、何かに興味を持つのはいいことだ。いつもつまらなさ

そうにしてる姿を近くで見ているからこそ、いろんなことに興味を持ってほしい。

俺もできることならなんでも手伝ってあげるつもりだ。幼馴染が興味をもったことには、

どんなことでも協力したいと思った。











幼馴染「その優秀な人たちが子どもをたくさん産んだら、すごいことになるよね!」

今日はここまで
このSSは過激なエロ表現があります。エロが苦手な方は注意してください

謎改行すんません
早速脱字も見つけたので改行脱字の修正版書きます

幼馴染「ねえ男。遺伝の仕組みってさ」

幼馴染「すごくおもしろいよね」

ピタッ

男「…え?」

中学三年の秋、それは幼馴染の突然の一言だった。

男「いきなりどうしたんだ、珍しいな」

男「幼馴染が何かに興味を持つなんてよ」

幼馴染「興味があるわけじゃないよ。おもしろいなぁって思っただけ」

男「それを興味あるって言うんだよ」

幼馴染「そうかなぁ」

俺は内心とても驚いていた。幼馴染が何かに興味を持つなんて本当に珍しいことだったからだ。

何をやるにしても無関心なのに、何をやるにしても普通ではない成果を出す女。

それが、俺の幼馴染に対する印象だった。

幼馴染「でもね、親である二つの個体の性質を持った一つの個体できるって」

幼馴染「よく考えたらすごいことだよ」

男「当たり前のことじゃねえか」

幼馴染「んー…そうじゃなくてさぁ」

幼馴染「うまく言葉にできないけど、とにかくすごいの!」

男「…まあ、俺にはよく分かんねえ」

男「興味があるならもっと調べればいいんじゃね」

幼馴染「別にいい。もうどうでもよくなってきた」

男「うおぉ…相変わらずだなお前」

久しぶりに興味を持ったと思ったらどうやら違ったようだ。

幼馴染とは長い付き合いではあるが、こいつの考えてることは未だによくわからない。

頭が良すぎると変人になるってのは本当らしい。

そもそも急に遺伝の話が出てきたのは、俺たちが受験勉強をしているからだろう。

俺と幼馴染は志望校が同じであり、県内でもトップの高校である。いくら幼馴染といえども、あの入試は簡単ではない。

幼馴染の話で集中力が切れた俺は、休憩がてら気になっていたことを聞いた。

男「…幼馴染、この前の告白の返事したのかよ」

幼馴染「告白?なんだっけそれ」

男「あれだよ。たしか3組の…」

幼馴染「あぁ~…あれね」

幼馴染「そんなの断ったよ」

男「っ…そりゃ、そうか」

幼馴染は異常なほどモテる。基本的に何でもできる幼馴染は、勉強はもちろん、体育では男子に勝る活躍をする。

その上顔がとんでもなく整っており、スタイルも良い…というか。あまり言いたくはないがエロい体をしている。

野郎が寄ってこない方がおかしい。

幼馴染は毎回告白を断っているから今回もどうせ…と思っていても、やはり不安なので聞いてしまう。


俺も、幼馴染のことが好きだからだ。超鈍感女だからまったく気づいていないが。

幼馴染「…モテるとお互い苦労するよね」

男「え?」

幼馴染「男、カッコいいもん。女の子はほっとかないでしょ」

男「ど、どうも…」

幼馴染「ふふっ、感謝されちゃった」

幼馴染「どういたしまして」ニコッ

男「っ…」

他の女なんて心底どうでもいいが、幼馴染にカッコいいと言われるのは流石にうれしい。

まあ、こいつのことだから適当に言ってるだけだろうけど。

幼馴染「…さっきの話だけどね」

男「ん?」

幼馴染「ほら、遺伝だよ。遺伝の話」

男「どうでもよくなったんじゃないのか?」

幼馴染「どうでもよくないもん」

男「どっちだよ…」

幼馴染「親の性質が受け継がれるってことは、父親と母親が優秀だったら」

幼馴染「その子どもはもっと優秀ってことになるの?」

男「まあ、なるんじゃね」

幼馴染「そうなんだ!」

幼馴染「やっぱり遺伝ってすごいね!」

男「お、おう…」

やっぱり俺の幼なじみは変人だ。正直、突然興味を持つ理由も分からないし、興味の対象も意味不明すぎる。

数年ぶりに興味を示したのが遺伝ってどういう…







幼馴染「そ………ら、………ね!」

幼馴染「そうだよね、男!」

男「ああ、そうだな」

幼馴染「そっかぁ!へへっ…そっかそっかぁ…」

男「…えっ」

今、幼馴染はなんて言った…?まずい、考え事していてまったく聞いていなかった…

幼馴染「さーて、勉強始めよ」

男「幼馴染、さっきなんて…」

幼馴染「…」カリカリ

男「…まあ、いいか」

やたらテンションが高かったが、何かに興味を持つのはいいことだ。

いつもつまらなさそうにしてる姿を近くで見ているからこそ、いろんなことに興味を持ってほしいと思っている。

俺もできることならなんでも手伝ってあげるつもりだ。

幼馴染が興味をもったことには、どんなことでも協力してあげたいと思った。













幼馴染「その優秀な人たちが子どもをたくさん産んだら、すごいことになるよね!」

修正版終わり
ついでにもうちょっと続き書きます

ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー



幼馴染「男、おまたせ」

男「おお来たか。帰ろうぜ」

幼馴染「うん」

あれから2年…俺も幼馴染も無事合格し、高校でも一緒になった。

高校二年生になっても、俺たちの関係はあの頃のまま何も変わっていない。

幼馴染も相変わらず何事にも無関心なままだった。

俺は中学校のときから続けているバスケ部に入った。なぜか知らないが、幼馴染は女子バスケ部に入った。

幼馴染がバスケをやるって言ったときはうれしかったが、聞くとただの気まぐれで、興味を持ったわけではなかった。

最後に幼馴染が興味を持ったのは、未だにあのときの遺伝の話なのだ。

幼馴染「ねえ男」

男「なんだ」

幼馴染「テスト返ってきたよね」

男「おう」

幼馴染「帰ったらテスト対決しようよ」

男「え?今から俺の家来るの?」

幼馴染「男が来て」

男「俺が行くんかい」

幼馴染「うん」

男「…まぁ、いいけど」

幼馴染の家は俺の家から徒歩10分ぐらいのところにある。

よく遊びに行っているので幼馴染の家族とは昔から仲良くさせてもらっている。

幼馴染の家族は至って普通で両親と姉が一人いる。みんな普通にいい人だ。

なので、幼馴染がこんなに変わっていることを不思議に思う。なぜ幼馴染だけこんなに変人なのだろうか。

幼馴染「別に変人じゃない」

男「げっ、口に出てたか」

幼馴染「男だけだよ。私を変人扱いしてるのって」

男「いや、お前は間違いなく変わってるよ」

男「それに幼馴染を変人扱いしてるのは俺だけじゃねえし」

幼馴染「違うもん。変人じゃないもん」

幼馴染「どちらかというと男の方が変人なんだから」

男「ははっ、それはねえな」

男「ありえません」

幼馴染「だって、全然女の子に興味ないじゃん」

男「はぁ?」

幼馴染「男がいろんな女の子に好かれているのに見向きもしてないこと」

幼馴染「私、知ってるんだからね」

男「あぁ!?そりゃあ俺はお前が…っ!」

幼馴染「えっ、私が?」

男「ぐっ…」

もういっそここで言ってしまおうか、と思ってしまった。俺はもう何年も幼馴染への気持ちを抑えている。

でも、言ってしまって…幼馴染との関係が壊れたらと思うと…

男「…なんでもねえ。付き合うとか興味ねえだけだ」

幼馴染「あははそっかぁ。男ってばまだまだ子供だね」

男「お前も人のこと言えねえだろ」

幼馴染「あ、それもそっか」

男「はぁ…」

幼馴染はいつもこんな感じだ。適当なことを言って、適当な返事をする。

最近は、脈がなさすぎて逆に清々しいとすら思えてきた。

本当に今日はここまで
内容はハードイチャラブみたいなかんじです

ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー



幼馴染「ただいまぁ」

姉「あら、おかえり幼馴染」

幼馴染「うぇ!?お姉ちゃん!?」

姉「そんなにびっくりしなくても…」

幼馴染「来てたんだ。いらっしゃい」

姉「いらっしゃいって…ここも一応私の家だし」

姉「…あら?」

男「お久しぶりです。姉さん」

姉「やっほ男くん。いつ見ても男前ねぇ」

男「帰ってきていたんですね」

姉「まあねぇ」

男「それと言うのがだいぶ遅れましたね。ご出産、おめでとうございます」

姉「うふふ。ありがとっ」

この人は幼馴染の姉。俺たちよりだいぶ年上で、結婚もしている。

今は旦那さんと暮らしているが、どうやら今日は遊びにきているらしい。

つい最近子供が生まれたと聞いていたが、なかなか会う機会がなかった。

姉「近くに寄ったついでにね。幼馴染の顔も見たかったし」

幼馴染「そうなんだ。じゃあいっぱい見ていいよー」ズイッ

姉「ちょ、近い近い…!」

幼馴染「どうぞどうぞ。満足いくまで見てらっしゃい」ズイッズイッ

姉「もう!そういう意味じゃなくて…!」

男「ははっ相変わらず仲良いっすね」

姉「この子、私をからかわないと死ぬ病気なのかしら…」

幼馴染「…ふぅ。男、いこっか」

男「おう」

姉「…ああ、そうだ男くん」

男「はい?」

姉「子供も連れてきてるから見ていきなよ」

姉「自分で言うのもあれだけど、超かわいいんだから」

男「おお。見てみたいです」

姉「オッケー。じゃあこっちに来て」

幼馴染「そっか。男は見たことないんだったっけ」

男「ああ」

幼馴染「私が見たときはただのかわいいお猿さんだったよ」

男「生まれたばかりなんてそんなもんさ」

幼馴染「男も生まれたときはお猿さんだった?」

男「そうだよ」

幼馴染「私も?」

男「ああ」

幼馴染「うきーうきー」

男「…」

幼馴染とくだらない話をしている間に、姉さんの赤ちゃんがいる部屋へとやってきた

姉「ほら見て男くん、この子が私の愛しい息子よ」

男「おお…っ」

そこでは立派な赤ちゃんが静かに眠っていた。あの姉さんが母親だと思うと、不思議な気持ちになった。

眉毛あたりは姉さんにちょっと似ている…かもしれない。

幼馴染「やっぱりかわいいね」

男「そうだな…」

姉「ほんと、この子を見てると今まで頑張ってきてよかった…なんて、思っちゃうなぁ」

姉「…そうだ男くん。だっこしてみなよ」

男「えっ、いいんですか!?」

姉「いいよいいよ。イケメンにだっこしてもらえばイケメンに育ちそうだもん」

男「なんですかその変な理由…」

幼馴染「お姉ちゃん。つぎ私ね」

姉「あんたはこの前散々だっこしたでしょー」

幼馴染「ぶーぶー」

姉「よいっ…しょ。結構重いわよ、気をつけてね」

男「は、はい」

絶対に落とさないように、俺は慎重に姉さんから赤ちゃんを受け取った。

小さな寝息、温かい感触…本当に生きているんだと実感した。

自分の腕の中の小さな命に、大きな感動を覚えた。







ドクンッ





幼馴染「っ…!」





男「すげえな…赤ちゃんって…」





ドクンドクンドクンドクンドクンドクン





幼馴染「っ…っ……」ギュッ





姉「…幼馴染、どうかした?」

幼馴染「あえっ!?…いや…その…っ」

幼馴染「な、なんでもないよ!なんでもない!」

姉「そう?ならいいけど」

幼馴染「…」

ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー




男「ほい、876」

幼馴染「…うぐぐ、852」

男「今回も俺の勝ちだな。残念でした」

幼馴染の家で夕飯をごちそうになった後、俺たち幼馴染の部屋は恒例のテスト対決をした。

合計900点のテストで俺は876点だった。ちなみに、幼馴染には一度も負けたことがない。

幼馴染「やっぱり男ってすごいねぇ。ほんとにすごい」

幼馴染「これじゃ一生勝てないよー」ベッドダイブ

男「褒めても何も出ねえぞ」

幼馴染「うそ。いつもケーキおごってくれる」

男「…」

あんな幸せなかわいい顔して食べるんだから、おごってあげたくもなる。

まあそんなこと、本人には絶対言わないけど。

幼馴染「モンブランがいい」

男「あのさぁ…なんで俺が勝つと幼馴染におごらなきゃいけないんだよ」

男「いつも思うけど普通逆じゃね?」

幼馴染「知らないよ。男が勝手におごってくれるんだもん」

幼馴染「…あ、モンブランやめた。ティラミスとモンブランがいい」

男「…」

いつも何事にも無関心な幼馴染だが、食べることと寝ることに関しては話が違う。

この二つに関しては本当に容赦がない。ご飯はたくさん食べるし、一度眠くなったらどんなに止めようと爆睡する。

男「太るぞ。流石の幼馴染でも」

幼馴染「別にいいよー。死ぬわけじゃないし」

男「変なところでポジティブだよな、お前」

幼馴染「…」

男「まあいいけど。てか、モンブランこの前食ったばかりだろ」

幼馴染「…ねえ男」

男「ん?」

幼馴染「さっき、赤ちゃんを抱いてみて」

幼馴染「どう思った?」

男「どうって…意外と重いなぁって感じかな」

幼馴染「他には?」

男「他に…温かいなぁとか」

幼馴染「そっか…」

男「どうしたんだよ急に」

幼馴染「…別に、なんでもない」

男「そうかよ」

男「…じゃ、そろそろ帰るわ」

幼馴染「えっ、もう帰っちゃうの」

男「時計見てみろ。もうこんな時間だぞ」

男「それに、お前も眠そうだしな」

幼馴染「全然眠そうじゃない」

男「嘘つけ。じゃあまた明日な」

幼馴染「…うん。ばいばい」

ガチャ バタン

幼馴染「…」





男『すげえな…赤ちゃんって…』





幼馴染「…っはぁ…はぁ」

幼馴染「苦しい…なに、これ…っ」ギュウウ

今日はここまで

すまんちょっと海外に行ってた
落ちてなくて良かった

ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー



ある休日の朝。日頃の疲れを取るべく俺は熟睡していた。
学校も部活もない素晴らしい睡眠を、しみじみと味わっていたのである。
しかし、その心地良い眠りを妨害するのがあの変人の常なのだ。

幼馴染「男」

男「…zzZ」

幼馴染「おきて、男」ユサユサ

男「…zz」

幼馴染「男ぉ~はやくぅ~もう朝ぁ~」ユサユサペシペシ

男「…」

幼馴染「揺らすものが違うのかな…よいしょ」

ポヨンッ

男「!?」

幼馴染「おきておきておきてぇ~」ユッサユッサボインボイン

男「うおおおおおおおおい!!!そういうことじゃねえよ!!」ガバッ

幼馴染「きゃっ!」

男「…あっ」

幼馴染「んふふっ…おはよ♪」

男「勘弁してくれ…何時だと思ってんだ…」

幼馴染「5時」

男「ふざけんな」

幼馴染「ふざけてない」

知ってはいたが、早朝から隣でやかましいのなんて幼馴染しかいないだろう。
もちろん、幼馴染が無意味にこんなことをするやつじゃないのは分かっている。
目的があって来ているのだが、すでにその見当はついていた。

幼馴染「ケーキ」

男「いくらなんでも早すぎるだろ…」

そう、この前のテスト勝負で勝ったはずなのに俺がおごることになったアレである。
お互い忙しくて1ヶ月近く予定が合わなかったがついに連れて行くことになった。
幼馴染の早朝ハイテンションを見るに、今日が待ち遠しかったのがよく分かる。

幼馴染「いつものところでいいよ」

男「いつものならこんな朝早くに起こさなくていいだろうが」

幼馴染「…うるさい」

男「えぇ…」

幼馴染「ばーか」

男「どっちがだ」

男「…てか、お前まだ寝間着じゃん。さっさと二度寝してこい」

幼馴染「わかった。ここでいい?」

男「もちろんお前の部屋で」

幼馴染「やだ」

男「ふざけんな」

幼馴染「ふざけてない」

自分でも時々忘れかけるがこいつは俺の好きな女なのだ。隣で寝られては二度寝どころじゃない。
そもそも、幼なじみとはいえ平気で隣で寝ようとする行為をなんとも思ってないのはどうなのか。
どんだけ脈なし…まあ、今さらすぎて半分どうでもいいけど。

男「それよりケーキのことだけどさ」

男「あまりに早いからいつもと違うところに行くのかと思ったわ」

幼馴染「ん?」

男「どこまで遠いところに行くつもりなんだと…」

幼馴染「…そうする?」

男「えっ」

幼馴染「二人でケーキの旅…みたいなのになっちゃうかんじ?」

男「は?」

幼馴染「ほうほう…ふふっ、そっかそっかぁ」

幼馴染「ちょっと遠くまで行っちゃうかんじでも…私は全然いいけど?」

幼馴染「最悪お泊りすることになっても、1日ぐらいなら学校休んでも大丈夫だし…ね」

長い付き合いの俺には分かる。こいつは今、とてつもなくワクワクしている。
滅多にないことだし連れて行ってあげたいが、現実的な問題が立ちはだかる。

男「絶対金が足りねえんだよなぁ」

幼馴染「お金なら私あるよ」

男「えっ、マジ?」

幼馴染「自分の分は出すし、なんだったら男の分も全部出せるからね」

男「お、おう…」

幼馴染「お金の心配はなくなったね…どうしよっか」

男「…はい」

今日はここまで
長いこと放置してすまんの

2月中に再開します
完結までは絶対いきます

ネタバレになるのであまり言いたくなかったけど気にする人が結構いたので言います
NTRと鬱展開は100%ありません

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年12月26日 (月) 01:57:46   ID: fcPG16Gq

旅行に行ってその時イチャラブ展開が入るんでしょうね。
察しました

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