~~
今日最後の授業は自習だった。当然殆どの人は真面目に自習などせず、適当に集まって駄弁っていた。男と友は、親友同士な上、隣席でもあったため、二人で話していた。今日は最近のアニメについて盛り上がっていた。
男「幼馴染って負けフラグだよな」
友「あー、分かる分かる。なんか幼馴染ってよく負けるよな」
男「まあ俺(視聴者)達にしてみれば幼馴染とくっついても(意外性なくて)つまんないもんなあ」
男「刺激が足りないって言うか、俺(視聴者)達が幼馴染に飽きたってのもあるだろうな」
友「そうだな。もう幼馴染の時代は終わったのかもな」
~~~~
男と友から離れた位置で真面目な幼馴染は黙々と勉強をしていた。そう、ついさっきまでは。
――幼馴染って負けフラグだよな――
幼馴染(男くんの幼馴染の女の子と言えば私だよね。それにしても、『まけふらぐ』ってなんだろう、ふらぐ、flag、旗……。負けの象徴ってこと!?)
――刺激が足りないって言うか、俺(視聴者)達が幼馴染に飽きたってのもあるだろうな――
幼馴染(男君が私に飽きた!?どうしよう、男くんに嫌われたら、私……)アタマカカエ
友「それで、最近幼馴染ちゃんとはどうなんだよ、男?」
男「え? どうって、特に変わりないけど。相変わらず真面目で、口うるさいんだよなあ。お前は俺の母親かっての」
幼馴染(そっか……男くんは私が口うるさいから私のことが嫌いに……今日からは優しくしてあげよう。)
友人「はいはいそーですか(さっさとくっつけばいいのに)」
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――――――――――――――――――――――――――――――――――――
キーンコーンカーンコーン!
男「お、授業おわったな。それじゃ俺、帰るから。テニス部がんばれよ、友」
友「おー。じゃあな」
男(それじゃ、いつも通り幼馴染と帰りますかね)スタスタ
幼馴染(どうしよう!? もう男くんこっち来ちゃう! とりあえず優しく、優しく……)
男「幼馴染、帰るぞー」
幼馴染「う、うん! 帰ろう!」
男「……?(おかしいな、自習の時間友と喋ってたこと、真っ先に注意されると思ったんだけどな)」
幼馴染「え、えっと。今日1日お疲れ様だね、男くん。今日の体育のバレーボールじゃ大活躍だったもんね。え、偉いぞー!」
男「」ゾワワワー
男(ナニコレ!?この幼馴染、キモチワルっ! 俺コイツになんかしたか!?)
男「や、やめろよ。お前にそういうこと言われると気持ち悪いわ!」
幼馴染「気持ち悪い!?」ガーン
男(やべえ、つい口走った。間違いなく殴られる!)
幼馴染「そ、そっかー気持ち悪いかー」プルプル
男(ヤバイ! 怒りに震えてる!)
男「ご、ごめん! 今のは間違いだ! だから殴らないでくれ!」
幼馴染(うう……男くんにとっての私って……)
幼馴染「ご、ごめんね男くん。私用事思い出したから一回学校帰るね。男くんは先帰ってて」ダッシュ
男「お、おう。また明日―……」
男(何だったんだあいつ……)
男「ただいまー」
妹(中三)「おかえりなさいです! 兄さん!」
男「ただいま、妹。聞いてくれよ、今日幼馴染がさー」
妹「むっ、また幼馴染さんの話ですか?」タメイキ
男「いや、今日は本当に変だったんだって。実はかくかくしかじかで……」
…………………
妹「そ、それは変ですね。いくら幼馴染さんと言えど心配になります」
男「だろ? おかしいよな、幼馴染が俺のこと注意しないなんて。それに、気持ち悪いって言われた程度気にするようなやつじゃないし……」
妹「高校でなにかあったんでしょうか?」
男「少なくとも昼休み喋ってた感じじゃなにもなかったけどなあ」
妹(確かに気になりますが、まあ幼馴染さんなら心配ないでしょう。それよりも私は、お兄様と二人きりのこの時間を――)
男「んー、心配だなあ」
妹「に、兄さん! 私、今日学校が早帰りで、兄さんのためにクッキー焼いてたんです!」クッキーサシダシ
男「お、マジか! 食う食う! ありがとう!」ナデナデ
妹「はぅ……。えへへ、兄さんに喜んでもらえて、私嬉しいです!」
男「うーん、やっぱり妹の焼いたクッキーはうまいなあ」モグモグ
妹「えへへ、他の料理じゃ兄さんに全く敵わないので、お菓子作りは必死に練習しましたからね」エッヘン
男「いやほんと、この道で食ってけるんじゃないか?」
妹「それもありかも知れませんねえ。……そうですね、大人になったら兄さんと私の二人でお菓子屋さんを開くとかどうです?」チラッ
男「んー、そうだなあ。特にやりたいこともないし、そういうのもいいかもなあ」
妹「本当ですか!?」パアア
妹(もしそうなったら、ずっとお兄様と一緒に……。えへへへ、夢のようです)ニヤニヤ
妹(これはもう、プロポーズと言っていいのでは? 私達は兄妹ですから結婚はできませんけど、二人でお店を切り盛りだなんて、もう実質夫婦ではないですか!)
妹「(ニヤニヤ)」ポケー
男「おーい、妹―?」
妹「(返事がない、ただの屍のようだ)」
男(また妹がトリップしてる。なんか最近多いなあ。そう、中学生入ったぐらいから急に……。なんでだ?)
男「それじゃ俺、幼馴染の家行ってくるからな。やっぱり今日の幼馴染の様子は気になるし」
妹「」ポケー
男(ダメだこりゃ)
妹ちゃん、思考内では「お兄様」呼びで口にだすのは「兄さん」って設定になってますけど、お兄様で統一しようか迷ってます。
みなさんどっちがお好きですかね?
まだキャラ設定が固まりきっていないため更新あたりの文量が少ないです。ご承知ください。
設定固まってないと迂闊に情報盛れなくて書くのにすごく時間がかかりますね。
あと、妹ちゃんの兄呼称問題は従来通りの設定でいくことにします。意見くださった方ありがとうございました。
ピンポーン
男(インターホン鳴らしたけど、誰も出ないな……。幼馴染はまだ帰ってないのか)
男(あいつがなんで落ち込んでるのか、いや、情報が少なすぎて落ち込んでるのかすらよくわからないが、とりあえず機嫌がよくないことは確か)
男(ちょうどいい、時間もできたことだし、差し入れにケーキでも買っていくかな)
~~~~~~~~~
男と幼馴染が別れてから一時間後。幼馴染は学校の図書室でシャーペンを握り、本日の課題に取り組んでいた。
もっとも、幼馴染の握るシャーペンには芯が入っておらず、彼女はそれに気付きすらしていなかったのだが。
幼馴染(男くんから逃げてきてしまった……)モンモン
幼馴染「何やってるんだろ、私」
友「あれ、幼馴染ちゃん? なんでこんなところにいんの?」
幼馴染「うひゃ!? と、友くん!? べ、勉強だよほら! ……あれ、書けない!?」
友「ははは、勉強ねえ。そのノート、一文字も書いてないし、シャーペンに芯入ってないじゃん」
幼馴染「うぐっ! ……う、うるさいなぁ。これから、これから始めるとこだったの!」
友「ふーん。ま、そういうことにしておこうか。」
幼馴染「……それより友くんこそなんでこんなとこにいるのさ?」
友「外見てみ?」
雨音「ザーーーーーーーーーーーーーーー」
幼馴染「うわあ、すっごい雨……!」
友「この雨でテニスコートは潰れて、いつもなら基礎トレがっつりやるんだが、テスト間際ってのもあって、監督が今日はもう帰れって。それで、図書室に勉強しに来たんだよ。」
幼馴染「なるほど」
友「それで、どうしたの?」
幼馴染「えっ!? な、何が!?」
友「いや、明らかに様子がおかしいというか。幼馴染ちゃんがそこまで勉強に集中できないなんてよっぽどだよね?」
幼馴染「う……。(これだけ状況が整ってると、言い逃れられない……!)」
友「その顔、図星って感じかな。それで、何があったのさ?」
幼馴染「えっと……。私、男くんに嫌われたかもしれない。」
友「は?(いや何いってんだこの子)」
幼馴染「男くんが私のこと飽きたって、それに男くんに気持ち悪いって言われちゃったの。」
友「ええ!? なんであの野郎そんなことを!?」
幼馴染「分かんない」
友(あいつはたしかに何考えてるか分からないやつではあるが、少なくとも幼馴染ちゃんを嫌ってるってことはないはずだ)
友「だ、大丈夫! あいつに限って幼馴染ちゃんが嫌いとかありえないから! ほら、今だってきっと自分の言動に反省してケーキでも買いに行ってるんじゃないか?」
幼馴染「……そっか、そうだよね! ありがとう、ちょっと元気出たよ。前向きなのが私の取り柄! もう吹っ切れた!」
友「うん、それでこそ幼馴染ちゃんだ。ところで……」
幼馴染「何かな? 友くん」
友「幼馴染ちゃんって、男のこと好きだよね?」
幼馴染「ごふっゲフンゲフン! きゅ、急に何を……!?」
友「いや、なんとなくだけど、まあ、その反応で確信したけど」
幼馴染「う……!」
幼馴染(友くんは信頼できる人。話しても大丈夫、だよね。)
幼馴染「えっと、その……///」
友「うん」
幼馴染「だ、大好き……です!///」カァァ
友「可愛いなあ」
幼馴染「う、うるさい!」
友「うん、それが聞けてよかった。幼馴染ちゃん、俺は君を応援するから。今回みたいに、何かあったら俺に相談しなよ」
幼馴染「あ、ありがと……」
今日はここまでです
寝とり寝取られがないことを祈る
おつ
>>18
安心してください。友がNTRテンプレになってるのは意図的です。
その上で断言します。NTR展開はないです。
今日、ある程度まとめて投稿します。少々お待ちください
取り敢えずキャラ設定固まったんでキャラ設定書きます。
作中で描写してもいいんですけど、今から全部書くと、くどくなるうえに、違和感あるのでこういう形で書かせてもらいます。最初からキャラ固めとけよって話なんですが
作中時刻:1学期始業式から1週間
男達の学年:高校2年生
男
・やりたいことが無い。
幼馴染み
・本作のメインヒロインであり、主人公でもある。(意味おんなじだろってツッコミはしないで)
・男とは幼少期からの付き合いで、物心ついた頃から男の事が好き。
・最近になって、なかなか男と恋人同士になれないことに焦り始める。
・真面目で成績優秀だが本人いわく、決して地頭がいい訳では無いらしい。
・根性には自信があり、周囲からも努力の人だと認められている。立ち直りが早く、楽観的な思考の持ち主。
・表情がコロコロ変わる。嘘をつくのはあまり得意ではない。
友
・男の親友。なかなかのお節介焼きでお人好し。成績は普通。
・ゲームやアニメ、漫画などが大好き。
・男とは高校からの付き合いなので、男について知らないことは意外に多い。
妹
・中学3年生。男のいる高校に進学することを固く決意している。兄である男の一番の理解者。
・誰に対しても敬語で話す。以前は男のことを「お兄様」と呼んでいたが、あることをきっかけに「兄さん」と呼ぶようになった。
・重度のブラコン。誰に対しても男への好意を隠す気が全くない。なにやら最近焦っている様子の幼馴染みの目の前で、兄にベタベタして見せつけるのが最近のマイブーム。悪意はない。
・妄想癖がある。
・思考のリソースを殆ど兄のために使っているためアホの子に見られがちだが意外と成績優秀。というか天才。才能の無駄遣い。
今から投稿します!
今日中とはなんだったのか
男は商店街に幼馴染のためのケーキを買いにでていた。行動自体は友の想像通りであったが、動機は友の言うところとは別のところにあった。
男は別に、自分の行動に反省して詫びのケーキを買いに来たのではない。
ただ単純に、幼馴染の元気のなさそうな様子を心配してのことである。
それはそうとして、男は先程の妹との会話が引っかかっていた。
男(妹と二人でお菓子屋、か……わりと本気でありかもな)
男は案外真面目に妹の誘いを考えていた。
自分には特にやりたいことなどないし、妹のお菓子作りの技量はお世辞抜きに一線級。少なくとも二人で慎ましく生きる分にはなんら不自由のない額の収入は得られるだろう、と。
男(でも、別にお菓子作りは俺の『やりたいこと』じゃない)
そんなことを考えていた男の思考は、中断を余儀なくされた。
強烈な雨が降り始めたからである。
男(くそー、急に降ってきたな……。まあ、これならすぐ止むだろ。とりあえず雨宿りを……)
男は商店街に軒を連ねる八百屋の中にとっさに入った。
あのまま雨ざらしに突っ立っていたらすぐに湖にでも飛び込んだかのような状態になるのは明白。そう言い切れるほどの豪雨だった。
男(雨宿りさせてもらっておいて何も買わないのも申し訳ないな)
男は八百屋の中の様子をあらためた。
男(八百屋……っていうよりちょっとした市場みたいだ。中のスペースは案外広いな)
男(うおっどの野菜も新鮮で安いな!? この店今まで来たことなかったけど、これは大発見かも。あとで妹と一緒に来よう。)
???「サンビャクジュウハチ!サンビャクジュウキュウ!サンビャクニジュウ!」
男(……ん? 何だこの声、一定のリズムで数えてる……? それにこの声……女?)
女の声は店の奥、半開きのドアを隔てて聞こえてくる。
男(なんでだか気になる……。でも店の裏覗くのはマナー違反だよな……)
だが、男はどうしてもその扉の向こうが気になった。その中を見なければいけないような気すらした。だから、男が中の様子を覗き込んでしまうのにたいして時間はかからなかった。
???「428! 429!…………!」ブンッ
男(やっぱり女の子だ、いや、それよりも……)
男がみた光景、それは、不思議なものだった。
男の目の前にいる少女は、よく通る声で数を数えながら素振りをしている。その手に握るのはバットでもなく、ゴルフクラブでも、テニスラケットでもない。
そう、それらのどれよりも太いグリップを持つ棒状の――
大根だった。
しかしながら、はじめ男の興味は大根にはなかった。
そう、男という人間にとっては、大根の違和感に思考のリソースを割くより重要なことがあったのだ。
男(テニスのスイング……400回以上も振っていて微塵のブレも見受けられない。美しい、完璧なスイング。女子選手にしてはインパクトの瞬間のヘッドが高いな。あれは本人の天性の才能ってやつだろう。それに、毎回振り方が違うし、降る前に毎回数歩歩いている。おそらくこの素振りは試合をイメージしてのものだろう。浅いボールや深いボールを打たれたときの打ち方の違いも考えて、仮想敵と戦っている、といったところか。おそらくこの人のプレイスタイルは……(長ったるいので以下略))ブツブツ
大根を振りし者「488! 489! 490!………………………500!!!……ふう。一旦休憩かな……あれ?」
大根を振りし者「お客さんですかー? ごめんなさい、集中しちゃってて気付きませんでした!」ペコリ
男「へ!? あ、ああ……。いや、奥の方から声がしたもので……。すみません、覗いてしまって」ペコリ
大根を振りし者「いえ、それは別にいいですよ。……と、いうかその制服、私の高校のじゃないですか! 何年生なんです?」
男「ああ、学校同じだったんですね。えっと、2-Aの男です」
大根を振りし者「なーんだ学年一緒だったんだあ。えっと……私は同じく2-Aのメインヒロインだよ」
男「ああ、メインさんは始業式からずっとインフルエンザで休んでたんだっけ。というか、そんな素振りしてて大丈夫なのか?」
メイン「もう大丈夫だよ。ほら、インフルエンザって一週間くらい強制的に休まされるけど、最後の方はもう元気じゃん? でも部活には参加させてもらえないから、体力持て余しちゃってさ。明日からは学校にも行くし。」
男「新学期早々大変だったな……」
メイン「あはは……。タイミングが良くないよねぇ。というか、大分濡れちゃってるね。制服乾かしたげるからちょっと脱ぎなよ」
男「ん……ああ、ありがとう」ヌギヌギ
男は制服のブラウスとシャツを脱いで渡した。初対面の女子の前で半裸になるのに抵抗がなかったわけではないが、なぜか男は素直に従ってしまった。
メイン「はい、受け取りました! それじゃ私タオル取ってくるね」トテトテ
男(ハツラツとした女の子だ……。言葉に力があるというか、言われるがまま上を脱いでしまった。前のクラスじゃ人気者だったんだろうな……)
プルルルルル
着信『妹』
男(妹から電話か……)ガチャ
妹『お兄様!? 大丈夫ですか!? 濡れてませんか!? 冷えてませんか!? 寒くありませんか!?』ゼエゼエ
男「あー、妹? ちょっと落ち着け」
男「ほら、ゆっくり深呼吸だ。吸ってー、はいてー」
妹『すーっ…………はー……』
男「よし、落ち着いたな。まず、大丈夫だ。冷えてない。寒くもない。今商店街の八百屋で雨宿りさせてもらってる。心配ないから安心してくれ」
妹『分かりました! 待っていてくださいね兄さん! 今カサと雨がっぱもって迎えに行きますから!』
男「え!? 雨強いし危ないからいいよこなくて!……電話きれてる……」ズーン
メイン「あはは。兄思いで可愛らしい妹さんだね。はい、タオル」タオルサシダシ
男「危なっかしくて兄として心配だ」カミノケフキフキ
メイン「私一人っ子だからそういうの羨ましいなぁ。……ところで、男くんは何かスポーツやってんの?」ジロジロ
男「いや、何もやってないよ。」
メイン「でも、ちょっとやそっとじゃ付かないよ?そんな筋肉。」
男「……別に普通だよ。ほら、年頃の男子なんてモテたくて筋トレするもんなんだよ」
メイン「そんなことないと思うけどなあ? だってその筋肉、『見せる筋肉』じゃないよね? その筋肉をつけるの、女の子が喜ぶ筋肉をつけるよりずうっと大変だと思うけど?」
男(くっ……流石によく知ってるな)
男「へぇ、そうなのか。それは知らなかったな。随分効率の悪いことをしてたんだな、俺」
メイン「ふ~ん、まだとぼけるんだ」スタスタ
男(なんか近づいてきた!?)
メイン「うん、ほんといい筋肉。君のは、力強くて、たくましい、実用性のある筋肉だよ。間違いない」ペタペタ
男(なんかめっちゃ触ってくるんですけど!?)ドキドキ
メイン「――男くん」
男「な、なんだよ」ドキドキ
メイン「私と一緒に、テニスやろうよ!」
男「……やらない。」
メイン「なんで!? やろうよ! なんとなくだけど、君と一緒なら、もっと高いところに行けそうな気がするんだ!」ペカー
男(相変わらず、言葉に力がある。思わずうなずきたくなってしまうような、不思議な力。なんというか、まぶしい奴だ。)アトズサリ
メイン「やろうよ! 絶対楽しいよ? 後悔なんてさせないからさ!」グイグイ
メインの言葉の持つ力に圧倒された男は無意識にあとずさり、ほどなくして壁に背をつけてしまう。
男「……ごめん。俺は、テニスは……」
メイン「うるせえ! やろう!」ドン!
男(ル○ィかお前は!)
メイン「……ごめん、なんか言いたくなっちゃって」カアア
男(やっぱりル○ィかよ。そしてそこは恥ずかしがるのか……)
男(てかこの状況、傍目から見たら相当アレだな。半裸の男に壁ドンする少女。見られたら絶対誤解され――)
妹「お、お兄様から離れてください! 不潔、不潔です!!! ぜっっっっっっったいに許しません! 万死に値します!!!」
男(見られてたあああああああああああああああああああ)
~~~~~~~
妹視点
妹「ぜえ、ぜえ……つ、着きました」
妹(ふふふ。お兄様の為に傘を持ってきました。そう、一つだけ!)
妹(これで堂々とお兄様と相合傘ができます。この機会を逃すわけにはいかないのです)
妹(まあ、お兄様が濡れてしまっては意味が無いのでカッパも持ってきてますが)
妹は八百屋の中に入った。
妹「着きましたよー?兄さーん?」ボソリ
???「ふ~ん。まだとぼけるんだ?」
妹(あれ、なんか奥の方から女の人の声が聞こえますね。あっちでしょうか)スタスタ
謎の女「うん、ほんといい筋肉。君のは、力強くて、たくましい、実用性のある筋肉だよ。間違いない」ペタペタ
妹「」
妹(えっ……えっ!? な、おに、お兄様はだ、裸で!? あ、良かった下は着てますね。ってよくないですよ!?)
謎のビッチ「男くん、私と一緒に――やろうよ」
妹(今、なんて!? 何を、何をやろうというのです!?)
兄さん「……やらない」
妹(ほっ。なんだお兄様嫌がってるじゃないですか。あんな奴吹き飛ばしてしまいましょう、お兄様)
クソビッチ「なんで!? やろうよ! なんとなくだけど、君と一緒なら、もっと高いところにイケそうな気がするんだ」
妹「」
妹(高いところまでって、いったいどこですか!? お兄様と一緒ならナニが絶頂なんですかねえ!? 私は純粋なのでわかりませんが。分かりませんが!)
かわいそうな兄さん「ごめん、俺は――」
クソビッチ「うるせえ! やろう!」ドン!
妹(ついに本性あらわしやがりました! 許せません。お兄様を無理やりだなんて!)
妹(というかお兄様はなぜあのクソビッチを突き飛ばさないのでしょうか。あんなやつお兄様なら簡単に……)
クソビッチ「……ごめん、なんか言いたくなっちゃって」カアア
妹(なるほど、ときおりみせる女らしさのせいで手が出しづらいんですね。それなら、私がこの命に代えてもお兄様を助けます!)
妹「お、お兄様から離れてください! 不潔、不潔です!!! ぜっっっっっっったいに許しません! 万死に値します!!!」
眠い。限界です。今日(昨日?)の分の更新は終わりです。
物語の構成上ご覧の通りなかなかこの物語のメインヒロインたる幼馴染ちゃんが出てこないので出て来るところまで一気に更新したかったんですけどちょっと無理でした。
テニス知識はガバガバです。突っ込んでも何も出ないので突っ込まないでください。読み飛ばしてもいいですし雰囲気だけでお楽しみください
あとSS書くの初めてなんでよくわからないんですが、今回みたいに
妹()
妹()
……
って感じなら地の文にして書いたほうが良いんですかね?地の文もかけないことはないんですがちょっと読みにくいかなって
今のままでも大丈夫だと思うけど
>>35
ありがとうございます。今のままで行きます。
それでは今夜の分投下していきます
~~~
元の視点
妹は男を助けるため、メインに襲いかかった。
メイン(…?お兄様?不潔?)ヒョイ
妹(かわされた!? 結構やりますね。……少し本気を出しますか)ゴゴゴゴゴ
メイン(……なんだかよくわからないけど、すごい殺気……!)
妹「その大きな胸で兄さんをたぶらかそうだなんてこの私が許しませんよ!」ヒュッ
妹の鋭いパンチ。しかしメインはこれを受け止めた。
…………大根で。
メイン「ダイコンガード!」ガキィ
妹「んなっ!? なんですかこの大根は!? 恐ろしく硬いです!」ビリビリ
メイン「フッフッフッ……! この大根は農家のおじさんから貰った硬すぎて売り物にならない再硬にして最強のダイコン! そう簡単に砕けやしない!」
妹「お、おかしいです! ダイコンがそんなに硬いなんて絶対におかしいです!」
メイン「八百屋の娘をなめないで欲しいね。野菜に関してはスペシャリストなのさ!」
妹(くっ……! 相手は武器を持っていておそらく運動能力は高い……! 強敵です! ですが私は、お兄様のため、負けるわけにはいかないのです!)
メイン「これを受け取りな」ブンッ
妹「これは……!」パシィ
メインが投げたそれは、見た目は普通のゴボウだった。
メイン「最強の矛たるゴボウだよ」
妹「敵に塩を送るなんて……後悔しても知りませんよ」ゴボウカマエ
男(何だこれ……)
メイン「せいっ」
妹「せいやっ」
ガキィン!
ズガガガガガ
男(いやいやいやちょっとまて! 剣戟音?が鳴り響いちゃってるんだが!? あの野菜どんだけ硬いんだよ!というかこれじゃ――)
メイン「すごいね君! 私と互角にやれる人なんて久々だよ! 楽しいなぁ!」
妹「フン、私は兄さんのために戦っているだけです!」
男(――というかこれじゃ、負けたほうが大怪我してしまう)
男(どうにかして止めなければならない)
男(まず、おそらくメインを止めるのは難しい。あれはおそらく戦闘狂みたいなものだ)
男(妹に戦いをやめさせることは簡単だ。あいつは俺の言葉に決して逆らったりしない。それこそ死んでも遵守しようとするだろう。だが、それゆえに俺がいきなり戦いをやめさせようとすれば、大きなスキができて妹が怪我をしてしまうかもしれない)
男(……仕方ない。今ここで力を使えばおそらくあの戦闘狂の俺への興味が強くなってしまうだろうが、今はなにより妹の安全が大事。背に腹は代えられない)
男(全神経を集中。二人の行動を予測。)
男(行動予測から、俺の体をねじ込むための『スキマ』をみつける)
メイン&妹「セイッ」
男(今だ!)スッ
メイン(なっ!? 男くん!? いつの間に……てか危ない!!!)
妹(ああ!? お兄様の手を煩わせてしまいました!)
間に割り込んだ男はメインと妹の野菜を握る腕の手首を正確につかみ、一瞬強く力を込めることで二人の手から野菜を落とした。
妹「すみません兄さん! 私が不甲斐ないばかりにお手を煩わせて……ムグっ!」クチフサガレ
男「あー偶然うまくいったな、うん。それじゃ帰るぞ妹よ」スタスタスタ
妹「モガモガモガ(すみません兄さん)」
メインは去っていく二人に何も声をかけられなかった。
メイン「」ゾクゾクゾク
メイン(目の前に来るまで、気配に気づけなかった)
メイン(いや、それだけじゃない。あの瞬間、彼は二人の動きを同時に予測していた)
メイン(そうでないと絶対にできない動き。加えてそれを実行するだけの身体能力と思い切りの良さ)
メイン(やはり彼は只者じゃない。私のカンは間違ってなかった。)ニヤ
メイン「ふふふ。これって運命、なのかな?」
とりあえずここまでです。
たぶんまた今日中に更新します。
乙
メインヒロインいる時点で幼馴染は負けなんじゃ
>>44
すいません本来ならメインちゃん登場から今日これからの更新分まで一気に進めるべきだったんですが何分忙しく……
メインちゃんのキャラはまだ立ちきっていないというか、この物語においてメインちゃんがどういう存在なのかが描写し切れていないです。
今日これからの更新分でやっとこさそのへんがハッキリします。
そしてその原稿は……今から書きますすいません。
~~
時間は少し戻り、図書室にいる友と幼馴染の続き
友「――何かあったら俺に相談しなよ」
幼馴染「あ、ありがと……」
幼馴染「それじゃあ早速いいかな?」
友「おお、なんだ?」
幼馴染「友くんから見て私と男くん、どうかな?」
友「さっさと結婚すればいいのにって思ってる」
幼馴染「ええ!?」
友「客観的に見てお前らの仲の良さははっきりいってなんで結婚してないのか不思議なレベルだ」
幼馴染「けけ、結婚なの!? カップルすら飛び越しての結婚なの!?」
友「お前らが実は夫婦だったと聞いてもなんら驚かない自信がある」
幼馴染「うう……嬉しいようで嬉しくない評価だよ……」
友「まあそうだよな。実際家族に見えるレベルで仲いいのに恋愛関係じゃないってのはかなりキケンだと思う。典型的な幼馴染の負けフラグだな」
幼馴染「負けフラグ!?」ガーン
幼馴染(負けフラグ……負けの象徴……ってあれ? その意味だと微妙に友くんの言葉にニュアンスがあってないような気がする……)
幼馴染「ねえ友くん。負けフラグってどういう意味?」
友「え? ああ、幼馴染ちゃんはアニメとかあんま見ないもんな。男は俺が勧めた奴なら大体見てくれるんだが。あいつ相当暇なのかな。……っと話がそれたか」
友「負けフラグってのは直訳的に言うなら『負けの伏線』。要は負けの兆候って感じかな」
幼馴染「なるほど、負けの兆候……」
友「他にも『死亡フラグ』とかが有名かな。これはあんまりアニメとか見ない幼馴染ちゃんでもよく見ると思うけど、『この戦いが終わったら俺結婚するんだ』ってやつってだいたい死ぬだろ?」
幼馴染「ああ、うんそうだね。確かによくあるような気がする」
友「そうゆうのを死亡フラグっていうんだ。それを男女の恋愛における敗北の兆候を言うバージョンが負けフラグって感じだな」
幼馴染「ちょっと待って! 負けフラグがそういう意味なら男くんが言ってた『幼馴染って負けフラグだよな』ってどーゆーこと!? やっぱり遠回しに幼馴染はないわーってことなの!?」
友「あー、あれ聞いてたの? いや、別にあいつ自身が幼馴染ヒロイン嫌ってるとかじゃなくて、最近の傾向の話だと思う」
幼馴染「最近の傾向?」
友「アニメなんかじゃ最近の幼馴染ヒロインはだいたい負けるんだよ。それこそあまりにも負けすぎて存在自体が負けフラグと揶揄されるレベルで」
幼馴染「うぅ……なるほど。男くんの幼馴染の私としては他人事だとは思えないなあ。具体的に言うとどんな幼馴染が負けるの?」
友「んー、そうだな。まず、主人公(男性)の周りに主人公に好意を寄せた複数のヒロイン(女)が居る」
幼馴染(妹ちゃんくらいだしセーフかな)
友「小さい頃から一緒に居る『だけ』でお互いがお互いの人生の運命にあまり影響しあわない。メタ的に言えば能力不足とかで本編に関わってこれないとか」
幼馴染(うぐっ。これはグレー、かなぁ。今の男くんは『本編』がない状態だけど、何か目的を見つけたとしてきっと私の能力じゃそれについていけないだろうし……)
友「一番先に告白する。一番先にキスする……といった具合にあまりに急に距離を縮めてしまった場合。これはもうほぼ負ける」
幼馴染(これは完全にセーフ)
友「逆に何も行動を起こさないパターン。正妻の余裕的なものを見せた幼馴染ヒロインはほぼ死ぬ。けどこれはハーレム展開になってきたときに限るかな。ダブルヒロインくらいならむしろ勝利フラグかも」
幼馴染(はーれむ? ダブルヒロイン?ちょっと何言ってるのかよくわかんないな。まあでも何もしなかったらそりゃ負けるよね)
友「髪の毛が緑色」
幼馴染(髪の毛が緑色の高校生なんていないよね!? 当然これはセーフ)
友「メガネをかけている。そしてその眼鏡を外すことがない」
幼馴染「メガネかけてるだけで負けるの!? 幼馴染業界厳しすぎじゃない!?」
友「そういうもんなんだよ。メガネを外すと実は可愛いってパターンだとかなり強いけど、決して外さないパターンは普通に死ぬ」
友「そして、最強の負けフラグというかここまで来ると負けそのものと言えるフラグがある」
幼馴染(いったいどんな……)ゴクリ
友「主人公が運命的な出会いをする、だ。この場合は幼馴染はある意味最強の負けヒロインになる。強烈な個性を持った『メインヒロイン』の登場によって物語がガラッと動く。そうなったが最後、幼馴染はその運命の強固さを表すための舞台装置に成り下がる」
友「もはや負けることが仕事とも言える。幼馴染ヒロインは一見最強のヒロインに見える分、その存在が振り向いてもらえないという事実はメインヒロインがメインヒロインであるという事実をより強固なものにする」
幼馴染「な、なるほど。でもそれって当たり前だよね? 『運命的な出会い』って、後から振り返ってあれは運命的だったなーって思うからこそな訳で」
友「ま、そうとも言える。けど、そこまで行かなくても直感で分かるもんもあるんじゃないか? なんつーかこう、ビリビリっとこれは運命なのかなみたいな」
幼馴染「うーん。少なくとも私はまだそういうのは経験ないなあ」
幼馴染(まあこれはセーフだよね。男くんにはそういう人いないし)
幼馴染(でも、私としてはむしろそういう人があらわれてほしいかな)
幼馴染(だって今の男くんは、退屈そうなんだもん)
幼馴染(退屈そうな男くんの日常をガラッと変えてしまうような、強烈な存在)
幼馴染(そんな存在が現れてくれれば私は嬉しい)
幼馴染(私は本心から男くんの幸せを願っているのだから)
幼馴染(けれど私には、それはできない)
幼馴染(必死に努力して、ギリギリ男くんと同じ大学に入れるかどうかってぐらいの人間なのだ、私は)
幼馴染(ついていくだけで精一杯。私じゃとても男くんを引っ張って行くことは出来ない)
幼馴染(だから私は、男くんに『運命的な出会い』をしてほしい)
幼馴染(だけど私は、女として男くんのことが大好き)
幼馴染(男くんが運命的な出会いをしても、相手が男の子なら私が嫁になっても問題ないよね)
幼馴染(出会うなら同性にしてよね、男くん)クスッ
ピロン!
携帯(メッセージアプリ)『妹:兄さんがどこに居るか分かります?』
幼馴染「ごめんね、友くん。ちょっと返信させて」
友「おう」
携帯『幼馴染:ごめんね、わかんない。』
携帯『妹:そうですか、失礼しました♪』
幼馴染(なんで『♪』ついてるんだろう。機嫌いいのかな)
携帯『幼馴染:なんか機嫌良さそうだね』
携帯『妹:実は兄さんにプロポーズされまして』
幼馴染「」
携帯『妹:あ、今兄さんに電話つながりました。それでは失礼』
幼馴染「ちょちょちょちょっと待って!? どういうこと、どういうことなのお!!!」
友「おい!? 幼馴染ちゃんどうしたよ? ちょっと声抑えようか!」
幼馴染「あ、ゴメン。いや、いつもの冗談だと思うんだけど、男くんの妹が『男くんにプロポーズされた』って」
友「あいつシスコンなの?」
幼馴染「いや、男くんはシスコンじゃないって自分で言ってたけど、妹ちゃんは自他ともに認めるブラコンだよ」
友「へえ、是非見てみたいな。面白そうだ」
幼馴染「うん、すごく可愛くていい子だよ」
友(この褒め言葉は正妻の余裕……って感じじゃないな。みるからに取り乱してるし。きっと妹ちゃんをライバルだと認めた上で本心から褒めてるんだろうな)
友(幼馴染ちゃんがこういう子だからこそ、俺は幼馴染ちゃんを応援したいと思ったんだよな)
友「よし、今日はこのくらいにして勉強するか」
幼馴染「そ、そうだね。妹ちゃん返信くれないし……」
~~
次の日。
いつも通り男と幼馴染は2人で通学路を歩き、登校していた。
幼馴染「ねえ、男くん。昨日、妹ちゃんが男くんにプロポーズされたとか言ってたんだけど」
男「んあ? なんであいつそんなことを……ああ、2人でお菓子屋さんやるのも良いかなって言ったからか」
幼馴染(うわぁ羨ましい! わ、私だって!)
幼馴染「ね、ねえ男くん? えっと、その……私と一緒にってのはどうかな?」カアア
男「いやお前料理ド下手じゃん」
幼馴染「」グサッ
幼馴染「う、うるさいな! 確かに私料理出来ないけど!」
男(良かった。いつも通りの幼馴染だ)
男「幼馴染が作った料理ははっきりいってやばいからな。どうやったらああなるんだ」
幼馴染「あれでも私は真剣にやってるの!」
男「お前そんなんじゃ嫁に行けないぞ」
幼馴染「フン、大丈夫だよ。私が結婚するのは料理が上手な人だから」
男「そう都合よく相手が見つかるかっての」
幼馴染(目の前に居るし)ボソッ
男「ん? なんて言った?」
幼馴染「なんでもない!」
何千何百と繰り返してきた日常。
男と過ごす幼馴染にとっての幸せな日常。
幼馴染と過ごす男にとっての幸せな日常。
男の、刺激のない退屈な日常。
幼馴染の、男についていくために必死で努力する日常。
それら全てを変えてしまう程の、強烈な個性を持った人物がいたとするならば、
その人物は、間違いなく2人にとって「運命の人」であろう。
メイン「おはよう! 男くん! 私と一緒にテニスやろうよ!」
男「やらない」ダッシュ
メイン「やろう!!!」ダッシュ
幼馴染「わわっ! 待って、待ってよぅ!」ダッシュ
――――――――
ダカラヤラナイッテイッテルダロ!
エーナンデヤロウヨー!
幼馴染「うぅ、もうあんな遠くに……」ゼエゼエ
幼馴染「も、もう無理、私じゃ追いつけない……」ゼエゼエ
幼馴染(あの女の子、男くんの全速力についていくなんて……)
幼馴染(私じゃあの2人には、ついていけない)ズキン
幼馴染(なんだか胸が痛いな。なんでだろう)ズキズキ
幼馴染(全力で走ったから?確かに脇腹は痛いけど、違うよね)ズキズキ
幼馴染(簡単な話だ。友くんの言ったとおり、ビリビリってきた)
幼馴染(あの人が、男くんの『運命の人』なんだ)
今日はここまでです。
と、言うわけでこの話は幼馴染という負けフラグを背負ったヒロインが運命に抗うお話です。
やっとプロローグが終わったって感じです。
負けヒロインってどうしてあんなにも魅力的なんでしょうね。
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