江ノ島「ってなによそれ。カムクラ先輩頭打った?」
霧切「学園長の要請と聞いて体育館に呼ばれてみればこれは一体何の冗談かしら」
七海「日向くん……急にどうしたの」
舞園「パンツがどうかしたんですか?」
77期生及び78期生に所属する女子生徒が体育館に集められていた。
体育館のスクリーンにはカムクライズルが映っていた。
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カムクラ「単刀直入に言いましょう」
カムクラ「あなた方は神に洗脳されています」
真昼「はぁ?」
カムクラ「小泉真昼、あなたは私に縞模様の紐パンをプレゼントしてくれましたね」
カムクラ「何故ですか?」
真昼「ちょっ…/// 何急にバラしてんのよ!!!」
舞園「カムクラ……いえ日向先輩!!女の子になんて事言い出すんですか?」
西園寺「まさか日向おにぃ、自分の渡されたパンツがなにか全部カミングアウトするつもり!?」
霧切「待って。あなたの話、この場に苗木君がいないことが関係しているのかしら」
霧切「あなたが姿を見せないことも」
カムクラ「その通りです霧切響子」
カムクラ「そして舞園さやか。『なんてことを言い出すのか?』と言いましたね」
舞園「え……ええ。当然ですよね」
カムクラ「確かにデリカシーに欠けた発言ではありました。
カムクラ「しかし一般的な常識から考えて問題提起されて然るべき、至極当然の議題であるはずです」
カムクラ「あなた方はなぜ想い人に自分のパンツをプレゼントしたのか?」
舞園「そ、それは…!!」
カムクラ「自分はなぜパンツを渡そうと思ったのか?実際に渡した時の会話はどんな内容でどこで行ったのか」
カムクラ「実際に自分がパンツを脱いだときの記憶があるか、渡した時に何を考えていたか」
カムクラ「そも最上級の親愛の証としてなぜよりにもよってパンツを?」
カムクラ「思い出せますか?そもそも一時的にでも記憶として保持していた確信がありますか?」
カムクラ「なにか自分にとって都合のいい、『恐らくこういうやり取りだったのだろうな』という漠然とした思考で納得していませんか?」
霧切&舞園&七海&その他「……!!」
江ノ島「いや、私苗木にパンツ渡したことないんだけど」
セレス「それで、あなたの導き出した結論が神による操作、であると?」
カムクラ「はい」
カムクラ「なんらかの神の意思によって我々はパンツに対しての行動を操作されている」
カムクラ「これは仮説ですが、高校生がパンツハンターとして覚醒する要因に苗木誠や日向創の持つアンテナが関係しているのではないかと考えます」
カムクラ「そしてアンテナから受信された神の遺志を受けた者に汚染されたあなた方はこう思ってしまうのです」
七海「この人にパンツを渡したい……って?」
カムクラ「そうです。これが第一段階」
終里「すまん。何言ってるかサッパリ分からねぇ」
ソニア「しかし、パンツといえどなにか問題が発生するわけでもないのなら放置しておいても構わないのでは?」
江ノ島「そこで二段階目の話ってわけでしょ。いやほんとどーでもいいけど」
カムクラ「そうパンツ至高天が真に完成を見た時、ある逆転現象が起こるのです」
カムクラ「親愛の証としてパンツをもらうのではなく、パンツこそが親愛の証であり逆説的にパンツさえ手に入ればその者と最上級の絆を結べたのだという考え方に変わる」
終里「???」
霧切「なんということなの……」
七海「つまりパンツゲッターからパンツゲッター(物理)に変わる……?」
カムクラ「理解が早いですね。これで警告は済みました要件は以上です」
カムクラ「もうじき”彼ら”が来ます。被害を被りたくなければ逃げてください七海千秋」
カムクラが指差した方向に校庭に四人の男が立っていた。
苗木「誰でもいい気分なんだ……別に江ノ島のでも」
日向「駄目だ……獲(ト)りたくて仕方がナイ……七海!七海!!七海ィ!!!」
松田「どうなってやがる。急にドブスのパンツが欲しくなって……」
狛枝「それが希望だからだよ。純白の聖逆三角(パンツ)という名のね」
逆蔵「おいお前ら、女子生徒への暴行は」
日向「壊ァ!」break
逆蔵「な、ちょっ……お、おい///」スースー
松田(なんて野郎だ。見えなかった)
狛枝「直立した人間からパンツを破ること無く剥ぎ取るとは……流石日向君だね」
日向「虎柄のブリーフか。いい匂いだぜ」
苗木「一の丸突破ァ!皆!希望は前に進むんだ!!」
四人「おおぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
霧切「……(絶句)」
舞園「な、苗木君……」
七海「ああっ……日向君が白髪で赤目のスパークを纏ったなんか無敵な感じの日向くんに……!!」
カムクラ「なるほど。アンテナを持つ者なら見境なく覚醒するようになったというわけですね。今頃世界でどれほどのハンターが覚醒していることでしょう」
江ノ島「何アレちょっと見習いたいくらいぶっ飛んでる眼じゃん」
カムクラ「余裕ですね江ノ島盾子。一番危険なのはアナタですよ」
江ノ島「へ?」
カムクラ「(ゲームシステム上)あなたのパンツだけは苗木誠と日向創といえど手に入れられてませんからね」
カムクラ「必然、標的としての優先順位は高くなるはず」
江ノ島「残姉!」
戦刃「盾子ちゃんには指一本触れさせない……!」
戦刃「くらえ!!」パンパキュン
日向「壊ァ!」break
戦刃(と、獲られた……一瞬で)スースー
江ノ島「ノーパンでも戦えなくなったわけじゃないだろ」
戦刃「あっそっか」パンパンパン
苗木「戦刃さん!もうやめよう!」
戦刃「苗木君……女の子のパンツを無理やり獲るなんて最低だよ」
苗木「そう思ってこの前戦刃さんからもらったパンツを持ってきたんだ。さ、風邪をひく前にこれを履いて」
戦刃「な、苗木君……////」
江ノ島「」
朝日奈「ひぇぇぇ……なんでこんな日に限ってさくらちゃんがいないの……」
狛枝「彼女なら今日は早退だよ。僕がHR前にプレゼントしたプロテイン一年分引換券(期限ギリギリ)を持って景品を受けとりにいったんじゃないかな?」
朝日奈「そ、そんな……!!」
狛枝(さぁ日向君。これで道は作ったよ)
日向「七海ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
日向「お前のパンツがもう一枚欲しいんだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
七海「い、いいけど……」ヌギヌギ
日向「ありがとな!」クンカクンカ
神座万象ネタでなんか書こうと思ったらこんなのになっちゃって自己嫌悪
すっかり喋らせるの忘れてたけどこのカムクラは相手の応答や周囲の状況を予測し切って自然な会話に見えるように撮った録画
苗木(……)
舞園(苗木君……苗木君はどうするんですか?)
霧切(私か舞園さんか、それとも朝日奈さんやセレスさん?)
舞園&霧切(誰のパンツを最初に獲るの……!?)
苗木(僕は…)
苗木(僕は……!)
日向「苗木!迷うことなんて無いんだ!」
苗木「日向君!?」
日向「お前の渇望を……解き放て!」
苗木「わかった…やってみるよ!」
苗木「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
その瞬間、世界が灰色に染まった
苗木「これが僕の答えだ!!!」
苗木「破ァ!!」break
舞園&霧切(……まさか!?)スースー
霧切(……私達のパンツを同時に獲ったというの!?)
舞園(一瞬の、時間差もなく……!!)
苗木(これが日向くんと同じ、僕の力!?)クンカクンカ
創造名『無限大パンツ天国』
元となった渇望は「パンツを永遠に見ていたい」「スカートが消えればいい」。
「時の体感速度を遅らせる」「時を切り刻み分割し極限まで引き伸ばす」 という創造であり、
能力者の視点では周囲の時間がごくゆっくりと進む中、自分だけがいつも通りの速度で行動できる云々カンヌン以下略。
また協力強制により対象者が「この人にならパンツを獲られても良い」と一瞬でも思えば能力者の手元にパンツが瞬間移動する。
舞園「苗木君…苗木君の覚悟、見せてもらいました」
苗木「舞園さん…」クンカクンカ
舞園「そこまでハーレムを…パンツの山を築きたいと思ってるのなら…受け入れるしかないですよね」
霧切「忘れていたわ……優劣をつけない、そんな底抜けの甘さに惹かれてしまったことをね」
朝日奈「うう…」
セレス(イライラ)
カムクラ「どうやら女性陣の思考汚染も末期を迎えつつあるようです。白旗の準備は出来ましたか江ノ島盾子」
江ノ島「いやだー!!!いくらなんでもこんな意味不明アホ騒動で私の計画を潰されたくないーーー!!」
松田「おいブス。パンツを一枚よこs」
江ノ島「松田あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ドガバキ
江ノ島「お前何やってるううううううううううううううううううううううううううううううううう」
ゲシゲシゲシボキゥ
松田「待て、ちょブス」
ブチブチブチブチブチ
松田「」チーン
江ノ島「はぁ…はぁ…こんなことで松田君を手に掛けちゃうなんて……」
江ノ島「なんて低品質な絶望……」
戦刃「盾子ちゃん…とりあえず逃げよう?」
戦刃「そのうち、きっとそのうち皆もとに戻るよ。そしたらまた、さ。ね?」
江ノ島「あぁ~~なんで私様がそんな淡い希望にしがみつかなきゃいけないのよう」
それから世界はアンテナを持つ者と持たざる者に区分けされるようになってしまった。
ゲットするものとされるもの…薄布一枚を賭けた聖戦の始まりは悲劇の序章だったのだろうか。
山田「セレス殿ー!拙者にパンツを一枚」
セレス「ほらよ」パンパンパキュン
山田「」
罪木「山田さぁああああああん非モテがパンツを求めちゃダメですよぅ殺されちゃうますよぅ」
西園寺「ゲロブタは毎日毎日怪我人の相手で大忙しになっちゃったね」
狛枝「あはは…住宅地を歩いているだけでパンツが降ってくるなんて僕はなんて幸運なんだろう」
こまる「すいませ~ん。それ私のボーダーなんですけど~」
狛枝「ああ、これは失敬。お詫びに僕のパンツをプレゼントするよ」
こまる「あ、ありがとうございます!」クンカクンカ
狛枝「なに気にすることはないよ。アンテナを持つ者同士、互いのパンツを交換し合うのが習いだからね」
狛枝「ところで君は平日の真っ昼間になにをしているのかな」
こまる「パンツを探して…いえ兄を探しているんです。急に連絡がつかなくなって……」
狛枝「それはお兄ちゃん想いだねぇ…あはは。じゃあね」
狛枝「ああ…日向君苗木君…君たちは今頃どこでなにをしているのかな…」
日向「いいのか苗木?この戦いは一度初めてしまったらもう俺達にも止められないんだぞ」
苗木「いいんだ日向君。僕達はこの世界の真実に気づいてしまった。ならもうしょうがないじゃないか」
日向(きっかけは些細な事だった)
日向(七海から丁度50枚目のパンツをもらったときだ…)
日向(七海は…もうパンツがないよって、ちょっぴり泣きながら俺を見たんだ)
日向(その涙を見た時、俺はようやく正気に戻った)
苗木(そしてその日向くんの正気に当てられた僕も、正気に戻っちゃったんだよね)
苗木「この世界を操り、僕達を操った神…スパイク・チュンソフト!!」
日向「絶対に許さない…!!」
苗木「スパイク・チュンソフトを滅ぼす」
日向「ついでに◆Z05PGixqGAも殺す」
苗木「いくよ日向君」
日向「ああ、合わせろよ苗木」
ーーーーーーーーー『太・極』ーーーーーーーーーーーーーー
『無限大パンツ天国』
完
終里
私は死にましたがスパイク・チュンソフトは倒せませんでした
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クソワロた