曜「千歌ちゃん、スクールアイドルやめる?」 (9)




・ラブライブ!サンシャイン10話までを見た上での想像です
・多分シリアス
・書き溜め無し




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千歌ちゃんは。
元気で、明るくて、前向きで、ちょっと抜けてて、可愛くて。
そばにいるだけで笑顔になれて。

なんていうか、私の活力っていっても過言じゃなくらいの大切な存在だった。



「ほんとにやるの?スクールアイドル」


そう聞いたのは反対してるからとかじゃなくて、千歌ちゃんがただ遠くにいったら嫌だなって、それぐらいの気持ちで聞いた。

だって私は渡辺曜。
千歌ちゃんの一番の友達なんだから。


千歌ちゃんの望む事はなんだってしてあげたいし、反対なんかもちろんしないし!

だから、
だからこそ。


何故あんな子に千歌ちゃんをとられてしまったのか不思議でたまらないの。

「…………」


「へ、変な意味は無いよ!?2人とも大事な友達だし!!
梨子ちゃんは泳ぎ苦手そうだなって思って……はは

それに曜ちゃんは水泳部だしちょっとは持ちそうだからその間に梨子ちゃんを助けて曜ちゃんをーー」


「うん、わかった。もういいよ千歌ちゃん」


「そ、そう?じゃ私はそろそろ……」


「ううん、行かなくていいよ」


「?どういうこと?」


「千歌ちゃん、梨子ちゃんね、スクールアイドル辞めたいみたいなの」


「え……?」


きっと千歌ちゃんは私が何を言っているのかよくわかってない。
私でさえなにを言ってるのかわからないから。




……まだ半年も経ってないのに、「大好きだよ」なんて冗談じゃない。

千歌ちゃんはそれぐらいの魅力があるってことはわかる。

でもさ、私知ってるよ。
東京にいったとき、ふたりで夜中こっそり話してたこと。
千歌ちゃんのお家で合宿した時二日連続で抜け出して海にいたこと。


ねぇどうして千歌ちゃん。
千歌ちゃんの一番はわたしじゃなかったの?


最近、千歌ちゃんのことがわからないの。
昔は何でも知ってたのに。



ー『なんでそういう言い方するの?』
『こう言うと千歌ちゃん燃えるから!』ー


そうだったよね、千歌ちゃん?
なのにどうしてあの日は答えてくれなかったの。


どうして私の前では泣いてくれなかったの。
どうしてあの子の前では悔しいって泣いたの?


「悔しくないの?」って聞いたのは私なのに。

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