勇者「このデブが俺のお供?」 (5)

王「そうだ」

[ピザ]「……」

勇者「冗談だろ?魔王を倒す旅にこいつを連れていくのか?」

王「決まったことだ、変更はできない」

[ピザ]「……」

勇者「何故だ?なぜこいつを連れていかなければならないのだ?」


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王「しつこいぞ勇者よ!次に質問したらその首はなくなると思え!お前の代わりはいくらでもいるのだ!」

勇者「……チッ」

デブ「……」

王「明日、この者を連れて魔王討伐へ向かえ!それ以外は何も言わぬ!」

~酒場~

デブ「ガツガツクチャクチャ」

勇者「…何なんだよこいつ、食いすぎだろ」

兵士1「おい、あれって」ヒソヒソ

兵士2「何であいつが…」ヒソヒソ

勇者「……おい、そこの二人」

兵士1、2「ヒイッ!?」ビクッ

勇者「お前ら、こいつのこと知ってんのか?」

兵士1「い、いえ!何も知りません!」


兵士2「初めて見ますよ!この方は!」


勇者「嘘つくと首が吹き飛ぶぞ?」チャキ


兵士1「うっ……」


兵士2「おい、もう話すしかないだろ…」ヒソ


兵士1「そうだな…王に止められていたが仕方あるまい」ヒソ


兵士1「この方のことを説明するには、まず数ヶ月前に起きた事件のことを説明しなければなりません」


兵士2「東の森の近くの村の住民から、なにやら腐乱臭がするとの通報があり、私達は2人で森を調査することにしました」

兵士1「森へ入ると、ひどい匂いが鼻を刺激しました。私達は匂いの元を見つけるべく、森をうろついていました」


兵士2「しばらくすると、クチャクチャと不快な音が、森の奥から聞こえてきました」


兵士1「東の森は魔人こそは出ないものの、魔物が大量にいるので、私達は警戒しながら奥に進みました」


兵士2「すると、巨漢の男が魔物を……食いちぎっている情景が見えてきたのです」ブルルッ


兵士1「そ、それはまさに魔人といっても過言ではない、狂気に満ちた目で目の前の魔物を口へ運んでいたのです」


兵士2「私達はすぐに応援を呼び、その者の捕獲を試みることにしました」


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