男「お前と幼馴染だったらよかった」 (155)
男「いっつもそう思うわ」
女「……そーーだね。私も思う! まだ出会って一年くらいなのにこんなに仲良くなると思ってなかったし」
男「でもお前が彼女とかは絶対ない気がするわ」
女「いやいや、ありえないから。ていうかこっちから願い下げだから」
男「なんだとブス」
女「チッ」
幼馴染「男ーー!! 一緒に帰ろー!!!」
男「おーーう!! じゃあなビッチ」
女「うるさいダメ男」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1472582955
★★★★
女友達「なんで泣いてんのお前」
女「だってぇ…! 男に彼女は無いとか言われたんだもん…!」
女友達「男のこと好きなんだっけ」ヨシヨシ
女「好きだよぉぉ……。幼馴染が良かったとか言ってんのに幼馴染枠あいてないもーーーーん」
女友達「じゃあさ、あいつを恋に落とす作戦しよっか」
女「……どうやって?」
女友達「あたしにまかせな」
作戦1
女「ようおはよ」
男「おーっす。なんか今日髪型ちがくね?」
女「あーわかるー?」
男「なんか、ぐにょぐにょしてる。たこみたい」
女「巻いてんだよ殺すぞボケナス」
男「へー女もそういうことすんだな。ところでさ、俺が昨日なに食ったか当てるゲームやろうぜ」
女「カレー」
男「ブブー、カツカレーでしたーー」
女「死ね」
男「あたりつえー。ん? なんか爪いつもと違くない?」
女(意外と見てくれてるっ?!)
男「魔女みたい」
女「埋めるぞ」
★★★★
女「男が褒めてくれないーーーーー!!!!!」
女友達「まぁまぁ怒んないで。外見を変える作戦は失敗だな。次だな。やっぱり外見だけじゃだめなのかもしれないな。私に任せな」
女「わかった」
作戦2
男「なぁなぁ」
女「なにかしら?」
男「は? なにその喋り方。変なの」
女「そうかしら? お話、続けてよくってよ」
男「女ってさー、あのー……さ」
女「?」
男「めちゃくちゃ聞きづらいし、なんか照れるんだけどさ」
女(まさか……この展開っ)
男「いるわけ……?」
女「な、なにがかしら…?」
男「s、s、……」
女(好きな人……?)
男「セフレ」
ドカッ
男「グェアッ」
女「しねしねしね!!! そんなこと聞くな!!! いないわハゲ!!!」
男「はげてねぇし!! 興味あったから聞いちゃっただけだし!!! あと喋り方きもいんだよ!!!ばーかばーか」
★★★★
女「えーーーーん!! 男にしゃべりかたきもいっていわれたぁぁ」
女友達「」クスクス
女「ねぇ!!! 私で遊んでるでしょ!! まともな作戦考えてよぉ」
女友達「わかった。私にまかせな」
作戦3
幼馴染「でさー、彼氏と別れてさーまぢきもかったんですけどー」
男「あーなるほど」
幼馴染「だからうちら付き合ってみちゃったりするぅー?」
男「……」
女(話しかけようとしたら突然のこの展開ッッッ! 幸先悪いなぁ……)
男「俺はさ、幼馴染」
幼馴染「んー? なにー?」
男「常人ではありえないまつ毛の長さの女とは付き合えないな」
幼馴染「あははまぢうけるぅーー、男きもすぎー」
男「おうまつ毛の手入れはしっかりな!」
幼馴染「ぶはは!!! おっけー! じゃあねー!」
女(なーんかこいつの会話はいつもズレてるんだよなーー。まぁそこも好きなとこなんだけどね)
女「ねぇゴミ男」
男「なんだカス女」
女「あ、あんたってさ、あのーさ、あれなの? あれ」
男「あ、あれ……? いやちょっとまて、おれはホモじゃねぇぞ!?」
女「じゃなくて!!! 好きな人とかいんの……?」
男「いない」
女「!! じゃあさじゃあさ! どんな人がタイプなの!!」
男「どんな人がタイプとか聞いてこない人」
女「」
男「ていうのは嘘で、俺と波長が合う人」
★★★★
女「好きなタイプ聞く作戦は成功した!!! 波長が合う人だって!!!!」
女友達「なんか曖昧じゃね」
女「……確かに」シュン
女教師「なになにー? 青い春の話かなー?」
女(なんか入ってきた)
女友達「そーなんですよー、こいつが恋の病でしてねー」
女(恋の病って……)
女教師「じゃーあー、特別に私がアドヴァイスをあげるわ」
女(え、え? 発音ウザっ!?!?)
女教師「かの有名な将軍の言葉があるじゃない。気長に待つのよ、本当に好きな人なら。鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギスってね★」
女「ってね★ じゃないでしょ、まずいやつでしょあんたそれ」
女友達「とりあえず次の作戦考えますか」
女教師「私も協力するわー」
女「は、はぁ……」
女友達「あたしたちにまかせな」
またきますん
★★★★
男「なぁ」
男友達「どしたー?」
男「仲のいい異性に好きなタイプを聞かれたんだけど、どう思う」
男友達「まぁじ!? それ脈ありじゃね!! 俺がテンション上がるわ!!!」
男「脈なかったら死んでるだろ」
男友達「いやあの、そういうことじゃなくてさ……」
作戦4
女友達「ねぇ男」
男「なんだ」
女友達「女が男のこと好きだってよ」
女(えええ、めちゃくちゃストレートな作戦ッッッ!!)
女「いや、待って!! そんなことあるわけなくない!?」
男「まぁそうだが、女顔赤いぞ。照れんなよ」
女「照れてない!! ばか!!!」
女友達「こいつ素直になれない奴でさー。なーんかガキなんだよね。よく言えば表裏がないっていうかさ。こんなやつだけど、これから恋人としてよろしく頼むよぉ」
女「展開早めないでええええ」
男「は、はぁ……。恋人にはなれないかもしれないなぁ」
女友達「それはどうしてだ? あ?」
女「いや目つき! 目つき悪すぎるよ!?」
男「なんていうか女は幼馴染に近いノリっていうかさ」
女「そ、そうだよ! 私たちが恋人とか意味わかんないもん!」
男「んなー!」
ダッ
女友達「ちょ、女!? 待ってよ!」
男「あいつどうしちまったんだろうな、生理かな」
ドカッ
女友達「しねええええ」
男「ええ……」
★★★★
女「えーん」シクシク
女友達「女、泣くな。泣くなよ」
女「だってぇええええ」
女教師「女さーーーん、男君の携帯番号ゲットしたよーー!これでいつでもラブコールが--」
女友達「いや最初から持ってるから」
女教師「えええぇええええ」
女友達「女結構いまセンチメンタルな感じなんで、そっとしておいてあげてください」
女教師「そうね……。恋の病っていうのは心の病気よね……。女さんにいいこと教えてあげるわ」
女「いいこと?」
女教師「恋には、粘り勝ちって言うのもあるのよ。ほら、一度ダメで、二回目がダメでも、三回目なら成功するってやつ。そうそう、仏の顔も三度三度までってね★」
女「え、私なんか殺されたりするんですかね、恋頑張ったら」
女友達「んー、とりあえず現時点で男は完全にお前を異性としてみていないことがわかった」
女「じゃあどうすればいいの……」
女友達「んー」
女教師「私に任せなさい」
女「ふあんなんですけど、大丈夫ですかね」
女教師「もちろんよ」
★★★★
男友達「なぁ、男」
男「どうした」
チャラ男「俺、女さんのことすきになっちゃったかもしれない」
男「まじかよ」
チャラ男「なんか、あの見た目に限りなくエロスを感じるんだよ、これって運命かな?」
男「かもしれないな、応援するぞ」
男友達「ちょっと待て、完全にそれ好きじゃないよね!? 目的違うよね!?」
作戦5
女「男ーー、一緒にかーえろ!」
男「あ、でも今日幼馴染と--」
女「ねぇ、いっつもそうじゃん、私とは滅多に一緒に帰ってくれない」
男「……わかったよ、今日はお前と帰る」
女「やった!」
男「なんかいつもと感じ違うなお前、なんかあったのか」
女「別になんもないけど」
男「ふーん」
女「ねぇ男」
男「んー」
女「幼馴染さんには、恋愛感情みたいなの抱いたことあるの?」
男「んー、ない。幼稚園くらいのときは結婚しようねとかありがちなことやってたけど、そっからはあいつと俺の系統が違いすぎて、そんな感情抱いたことないなぁ」
女「そっか。じゃあ私は男幼馴染になりたくないな一生」
男「ん、なんで。どういうことなのかわかんない」
女「なんでよばか。私のこともっと見てくれてもいいじゃんか」
男「見すぎたら俺変質者みたいになる」
女「もう嫌い!! 大っ嫌い!!! 先帰る!!!」
男「ちょ、え」
訂正です
男友達「なぁ
のところ
チャラ男「なぁ
です。
またきますね
★★★★
女「男って、恋愛に興味ないのかな。だからあんなにも鈍感なのかな」
女友達「さぁねー、興味ないってことはないんじゃないの。年頃の男子がさ」
女「あなたは一体何歳なの」
チャラ男「俺は恋愛に興味あるぜ!!!!!」
女(うーわまた変なのきたー)
女友達「いやいらないから帰れ」
チャラ男「ちょっとまったタンマ!! 俺は重大発表をしに来たんだ」
女「?」
女友達「はぁ?」
チャラ男「俺は女さんのことが好きだぁぁぁああああ」
女「えっえっ、どういうことなの」
チャラ男「そのまんまの意味だよマイハニー!」
ドカッ
女友達「しね!!!! なーにがマイハニーじゃぼけ」
★★★★
女教師「あら、男君こーんにーちわ」
男「ちわっす」
女教師「あなた、恋の罠に引っかかりそうな顔で歩いてたわよ」
男「は、はぁ」
男友達(んー、何言ってんだろうこいつ)
女教師「タイミングって大事だと思わない?」
男「さー、ちょっとよくわかんないですねー」
女教師「タイミングを胸に抱いて生きなさい少年」
男友達(なにこの人、え!?)
男「唐突すぎて……」
女教師「タイミングさえ見計らっていればきっとうまくいくわ。一発当たればもー幸せよ。言うじゃない、犬も歩けば棒に当たるってね★」
男友達「壁立ちふさがってないですかそれ、大丈夫ですか」
男「??」
作戦6
男「なーなー、恋の罠ってなんだと思う」
女「んー、知らない」
男「聞く相手間違えたわお前みたいなやつろくに恋愛してなさそうだもんな」
女「うるさいアホ男。あんたも大概でしょ!? クソ童貞!!」
男「くそど、ど、なんつーこというんだてめぇは!!」
女「うるさい童貞! それに私はずっと前から恋してるし……」
男「はー? なになにお前好きな人でもいんの(笑)」
女「うざ、あんたには何にも教えないから校庭にでも埋まっとけば?」
男「ほんと憎まれ口しか叩かないくそ女だな。嫁にいけねぇぞ」
女「心配してくれなくて結構ですー。私のこと好きっていってくる男子だっているんだからね、ばーか」
男「あっそー」
女(ちょっとくらい嫉妬してくれたっていいのに)
男「なんかめちゃくちゃ不機嫌そうになったけど、大丈夫か」
女「しらなーい、しねば?」
男「あ?」
★★★★
女「っていう嫉妬大作戦を盛り込んでみたんだけど、なかなかうまくいきませんね」
女友達「んー、かなり難攻不落の城だねやつは」
女「どーしたらいいのー。男と手繋いで帰りたいよぉ」
女友達「え、なに、可愛すぎてあたしが惚れそうなんだけど?」
女「かんべんしてね」
女教師「……」
女「なんか先生元気ないよね、どうしたの」
女教師「恋の罠に引っかかった……。玉の輿に乗っからなかっれ……」
女友達「荒んでんなー、だめだこりゃ。女を見習ってほしいわ、こんなに純情な子が目の前にいるというのに」
女「なんか照れるからやめて」
またきますん
★★★★
男「んー、女心ってよくわからんな」
男友達「お前の口からそんな言葉が出てくることに感動だよ」
男「俺のたちとの違いは、イチモツがついてるかついてないかくらいしか違いがないのに、なんであんなにも違う生き物みたいなの」
男友達「おーい、なんかやめろ? その表現。まぁでも確かに思う。難しいよな」
男「いきなり怒ったりする」
男友達「たぶんそれはお前がいけないんだと思う」
男「お前、女心がわかるのか!?」
男友達「いやそうじゃなくってさ」
男「ん? ん?」
男友達「お前って好きな人とかいたことあんの」
男「んー? 好きってなんだろう」
男友達「だめだこいつ」
作戦7
男友達「好きな人できたことないようなやつには女心はわからないよ」
男「やだ、わかってみたい」
男友達「駄々をこねるな」
女「お、男。今日ひま?」
男「おう女。いきなり出てきたな。暇だけどなんだ」
女「遊ぼうよ」
男「いいぜ」
男友達「お前らなんか仲良いよな、付き合ってんの」
女「なにいって……付き合ってるわけないでしょ!!」
男友達(焦りすぎ焦りすぎ)
男友達「んじゃなんの関係なのお前ら」
男「なんか幼馴染みたいな、ね」
幼馴染「幼馴染はうちじゃね!!!」
男友達(うーわ、出た)
男「お前もいきなり出てきたな、流行ってんの」
女「幼馴染さんと男って、いつから仲良いの?」
男「んー、幼稚園くらいから一緒な気がする。あんまし覚えてない。でも昔の幼馴染のほうがまつ毛が短くてよかった」
幼馴染「ぶははははでたそれまぢうける」
男友達(なんだこいつら)
女(幼稚園からかー、幼馴染ってすごいなぁ。よっぽと波長が合うんだろうなー。ん?波長が合う人が好きとか言ってなかったっけ)
幼馴染「つーかぁ、男ってぶっちゃけ童貞なの?」
男「声がでかい!!!! ど、ど、童貞とかそんな、そんなことあるわけねぇだろ」
幼馴染「うーわ! あやし!! どーてー! どーてー!」
男「お前次どーてーとか言ったら俺の右こぶしが黙ってないからな」
幼馴染「うけるぅ」
男友達「なんだこいつら」
男「ん?」
男友達(あ、やべ、声に出てた)
女「本当仲良いよねー」
★★★★
女「ってことなんだけど!!! 遊ぶことになった!!」
女友達「いいじゃん、順調順調」
女教師「あまり自惚れるなよ小娘」
女友達「いやお前キャラどうした」
女「怨念がすごい」
女友達「とりあえず、遊びに行った時が勝負だ。目標を決めたほうがいい」
女「目標かぁ……。んー」
女教師「接吻をせよ少女よ」
女友達「いやだからお前キャラどうした」
女「せっ……。それキスのことですよね!?」
女教師「さよう」
女「無理です無理です無理です」
女友達「でも、目標としてはいいんじゃないの、よしその作戦でいこうぜ」
女「えええええむりだよぉおおお」
女教師「やろうぜ、女」
女友達「なんかブレブレだなお前は」
またきます
★★★★
男友達「それお前のこと好きなんじゃないの」
男「え、まじ。そんなことあるかな」
男友達「絶対そーだって。なんかいつもの感じ見てるとそうだし、初めて遊びに誘ってきたんだろ?」
男「そーだな。そーなのか」
チャラ男「うぃーーーっす、なんの話?」
男友達「女さんが男のこと好きって話」
チャラ男「ピャアアアアアアアアアアア!!! ユーアーライヤーー!!!!!!」
男友達「なんだコイツ」
男「どうしたのお前」
チャラ男「黙れえええええ女さんは俺が貰う!!!」
男友達「え、なに本当に好きなのか」
チャラ男「当たり前だハゲ!!!」
男友達「ハゲてねぇけど」
男「そーなのかあ。がんばれよチャラ男、お前ならやれる!」
チャラ男「黙れ俺の敵!! 見損なったぞ!!」
男「え、なんかわりぃ」
男友達「確実に身体目当てかと思ってたけどな」
チャラ男「身体なんていらないさ、夢の中で僕らは何度もあっているんだから」
男友達「え、え!? お前病院いかなきゃやばいよ!!!」
男「夢の中で女と会ってんの」
男友達「なんか反応薄くね!?!?」
男「まぁなんにせよ今日遊んで色々なことを考えることにするわ」
男友達「それがいいかもなー。お前にはあのこともあるしなあ」
男「あのことは小さい頃から仲いいお前と幼馴染しかしらないから秘密だからな」
男友達「もちろん!」
チャラ男「えええええ、女さんと遊ぶのお前!?!?!? おれも連れていきたまへ」
男「むり」
チャラ男「ファック!!! あアアアアアアアアアアアア」
男「これが恋の病ってやつなのかな」
男友達「いや……。これはただの病だと思うけど」
作戦8
女「どこいく」
男「んー、金がないからそのへん」
女「私もそれでいいよ。なんか制服で放課後遊ぶとか青春っぽいよね」
男「でも相手はお前」
女「うるさい。ろくでなし」
男「アバズレ」
女「めちゃむかつくんだけど?」
男「そのわりに笑ってるじゃんか」
女「だって楽しいもん」
男「なにが。あたまおかしい」
女「あんたと喋ってるのが」
男「お、おう、なんかへんなの」
女「なんもへんじゃないけど?」
女「ねぇ」
男「んー」
女「あんたって好きなの人とかできたことあるの?」
男「秘密」
女「つまんないの。どうせろくに恋もしたことないでしょ」
男「うるせぇ。お前も同じようなもんだろ」
女「いったじゃん、私はいるってば」
男「じゃあ誰だよ」
女「男には絶対教えない」
男「なんでだよバカ」
女「うるさいボケ」
男「チャラ男はお前のこと好きなんだってな」
女「なんでしってんの」
男「本人が言ってたから。付き合えば」
女「やだ」
男「ふーん。ほんとに好きな人いるんだな」
女「嘘ついてもしょうがないでしょ、頭悪いの」
男「お前よりは成績いいけどな」
女「勉強ができてもバカじゃん」
男「だまれお前も大概だからな??」
女「あ! あの服可愛くない!?」
男「んー、女には似合わなそう」
女「は!? むかつく! しね!」
男「女は制服が一番似合ってる」
女「は、な、なにそれ」
男「照れてんの?」
女「照れてないから! 勘違い野郎!」
男「勘違い野郎!? 俺がナルシストとでもいいたいのか!?」
女「動揺しすぎじゃない? ナルシストなの?」
男「ま、まぁ自分のこと嫌いではない、けど、うん」
女「そーですか、ナルシ君」
男「ち、ちげえし!!」
女「あはは、なんかかわいい」
男「かわいいって言うな男に向かって」
女「なんか、昔からあんたと知り合いだったらよかったのにな」
男「ああ、俺もそう思う。なんていうかお前とはノリがあう」
女「そうだね。幼馴染さんよりも?」
男「あいつはなんか、違う世界に住んでる。ファッションが理解できない」
女「確かに男とは系統違うかもね。でも仲いいじゃん」
男「幼馴染だからな。お前とも幼馴染がよかったなって、ほんとに思う」
女「そうだね……。私も思うよ……」
男「なんか暗い」
女「そんなことないし」
男「お前はよくわからないときある。いきなり怒ったり暗くなったり。二重人格なの」
女「ほんとに男は女心わからないよね」
男「女心てお前にも適用されるの」
女「殺すぞ」
男「こわい」
女「あ、ねぇプリクラとろーよ」
男「いいけど、なんか女の子みたい」
女「全然女の子よ?」
男「すげぇ、じゃあ俺いまデートしてるのかな」
女「かもしれないよ、おめでとう」
男「やったー」
女「棒読みありがとう」
男「いえいえ」
女「あと3秒だけどどんなポーズする?」
男「かっこいいやつ。俺の真似して」
女「なんかナルシストみたいだね」
男「ち、ちげえ!!」
女「これ、財布の中しまっとこうよお互い」
男「えーなんかカップルみたいじゃん」
女「やなの」
男「……」
女「嫌ならいいけど」
男「そんなのことない」
女「さっきの間はなに」
男「時空の歪み」
女「高校入りたての時のこと覚えてる?」
男「お前と会った時?」
女「そう。あんたが一番マシに見えた瞬間」
男「なにそれ、はらたつ」
女「あんときの男はちょっとカッコよく見えた」
男「お前が登校途中に足くじいて歩けないとか言い始めたから仕方なく」
女「でもなんも言わずに学校までおんぶしてくれた」
男「世話がやける」
女「最初全然話さなかったよね、あんた」
男「初対面の人苦手」
女「人見知りなんだね」
男「まぁな。気づいたら女と仲良くなってたな」
女「そーだね、色々あったといえばあったけどね」
男「そーだな」
女「これからもよろしく」
男「気が向いたら」
女「チッ」
男「レディとあろうものが舌打ちとははしたない」
女「思ってもないことは言わない」
男「はい」
女「聞き分けよすぎて腹立つんだけど?」
男「短気だな、老化が早まるぞ」
女「うるさい」
男「なぁ」
女「なに次は」
男「お前ってさ…。その…すごく聞くの恥ずかしいんだけどさ」
女「なに」
女(出たこのパターンこいつの突拍子もないこと聞くやつ)
男「お前って……」
女「なに、セフレならーー」
男「俺のこと好きなの? もしかして」
女「……え?」
男「だから、さ。俺のこと好きなのかな、って」
女「……そんなこと聞いて何になるの? そんなに自分に自信でもあるの?」
男「いや、そういうわけじゃなくて……」
女「もううざい!! 嫌い!! 帰る!!」
★★★★
女「もうやだーーーー! 男がアホすぎてやだぁ」
女友達「なんでそんなこと聞いたんだろーな」
女「あいつが考えてることなんにもわかんないいぃ。泣きそう」
女友達「いやもう泣いてるから。よしよし」
女「私があいつのこと好きなのばれたかな、気まずくなるのかな」
女友達「大丈夫だよ。男はかなり鈍感だから大丈夫。ばかだから」
女「そうかなぁ」
女友達「そうだよ。いっそのこと告白でもすればいいんじゃね」
女「むりむりむりむりむり」
女友達「じゃあこれまでどおりちょっとずつせめるしかないな」
またきますぅ
女教師「貴様……攻めるなら大胆にいけ!!!!!」
女友達「うわでたーーー」
女「大胆て言われても……」
女友達「そーだよ、そんな簡単にいくもんじゃないだろ」
女教師「では決めようではないか少女よ」
女友達「喋り方なんなの」
女「決めるって何を……」
女友達「汝がいままで行った作戦は8回。作戦20回目までに恋人関係になれなければ綺麗さっぱり諦めるんだな」
女「20回……」
女友達「まぁいいかもな。あと12回猶予が残れてるって考えれば」
女教師「これでお前もこちら側の仲間入りだ、ははははははは」
ドカッ
女教師「グエッ」
女友達「失敗前提で話すなボケ」
女教師「はい……」
女友達「20回目までに男と付き合えなかったら諦めるってのはいい作戦かもしれないな。危機感があったほうがいい」
女「……でも……」
女教師「さぁ決めろ!!!! お前の答えを!!!!!!!」
女友達「うるさい」
女教師「はい」
女「そう……してみる」
女友達「よくいった女! さてと、次の作戦を考えますか」
★★★★
男友達「お前がさ、女と遊んでる時あの人に会ったぞ」
男「そうか」
男友達「んー、そんだけ? なんとかしないの」
男「なんとかできるのかあんなの」
男友達「人間のクズだぞ? それに、この前聞いた時お前はとぼけてたけど、あいつのこと好きだったんだろ」
男「昔のことは忘れた」
男友達「まじかよー……。なーんかいっつもとぼけるよなー男は」
チャラ男「?ぉおおおおおおおおおい!!!!! 男おおおおおお!!!」
男友達「なんか来たよ(笑)」
男「どうしたチャラ男」
チャラ男「どうだったんだデートはぁ!?!?」
男「んー、まぁまぁ」
チャラ男「いいなぁぁぁぁあああん。ところで男、お前に質問があるんだけど」
男「どうした」
チャラ男「なんか転校生がきたらしいんだけど、お前の知り合いなん?」
男友達(女が絡んでないとめちゃ普通だなコイツ)
男「転校生……? 特に身に覚えがないけど」
チャラ男「そーなんか。なんかすげぇお前のこと探してたぞ」
男「んんん」
「男、見つけましたよ」
男「!? 誰だ」
女「なんか、この人が男のこと探してるみたいだから、連れてきちゃった」
転校生「男君、みつけましたよ」
男「何言ってんのお前のこと知らないんだけど」
転校生「やはりバカそうですねあなたは」
男「殴るぞクソメガネ」
女(男……全然人見知りじゃないじゃん……うそつき)
転校生「今日放課後付き合ってもらいたいのですが」
男「はぁ? 何言ってんのお前」
★★★★放課後
男友達「お前あのよくわかんないメガネのとこいくの?」
男「まぁ、別に断る理由もないしな」
男友達「なんか心配だから俺もついていく!」
男「そーかな」
転校生「さてと、ではついてきていただきましょう」
男「なんなんだお前は」
転校生「さぁ、僕にもわかりません」
男「???」
男友達「ちょっとまて……お前あいつに似てないか」
転校生「?」
男「!!!!! まさか! おいメガネ、俺のことわかるか!?」
転校生「ええわかりますよ」
男友達「俺のことは!?」
転校生「わかりませんね、僕の使命は男君を連れていくことですから」
男「……あのクソ野郎!!!!」
男「悪いけど、かえる」
男友達「……」
転校生「残念ですね、またの機会に。いつか必ず」
★★★★
女「片思いってさー、したことある?」
女友達「んー、あるよ」
女「楽しいのかなぁこれ」
女友達「してる本人がそんなこと聞いてきてどーすんの」
女「んー、わかんない」
女友達「なんだそれ。そういえばさ、もうすぐ二年生になるじゃんあたしら」
女「そーだね」
女友達「同じクラスになれるといいねあんたら」
女「うん!」
女友達「さてとー、次の作戦はどーするかねー」
作戦9
幼馴染「おーい!! 何組だった!? うち3組!」
男「ん、3組」
幼馴染「一緒じゃん!! 運命だわまじで結婚する??」
男「むり」
幼馴染「ぶはは、冷たすぎまじ萎えるぅ」
女「あ、二人とも何組だった?」
男「3組だった」
チャラ男「おれも!!!! おれも!!!!!」
男友達「俺も3組だ!」
女友達「あたしもだ」
女教師「みーんな私のクラスかぁーーー覚悟しなさいね」
転校生(5組ですか……)
女友達「ねぇ、みんなで男の家で遊ばん?」
男友達「お、いいねぇ」
チャラ男「うええええええい」
女「い、いいね!」
女(いきなりぶち込んできたなーー)
男「ちょ、ちょっとまていきなりすぎない」
男友達「エロ本隠す準備くらいはさせてあげるからさ」
男「いやそういうことことじゃなく……」
チャラ男「うええええええい」
女友達「お前ちょっと黙れ」
チャラ男「はい」
幼馴染「面白そうだし、うちもエロ本探しするわ。童貞のくせに何見てんのか気になる」
男「どど童貞ちゃうわ!!」
★★★★男の家の前
幼馴染「うち家近いし、一回帰ってからいくわ」
男友達「あー、んじゃ俺も」
女「私も近いし、着替えてくるね」
チャラ男「早く片付けてこいよなー」
女友達「三分くれてやろう」
男「落ち着け落ち着け。すぐ戻るからまっててくれ」
男(ていうかなんで流れで俺の家になってんの)
五分後
男「めちゃくちゃ急いで片付けてやったよ」
女友達「二分オーバー」
男「図々しい女」
女友達「かっこいいだろ」
男友達「なんか、お前んちくるの久しぶりだなー」
幼馴染「あれ、お前んちの犬の名前なんだっけ、枝豆だっけ」
男「クッキーだよいい加減にしろ」
幼馴染「ぶはははは、まじうけるぅ」
チャラ男「幼馴染さんまじ面白いのな」
幼馴染「でしょーー」
女「お邪魔しまーす」
姉「いらっしゃーい」
男友達「おねえさん、お久しぶりです」
幼馴染「ねえちゃん! おひさーー」
姉「相変わらず、男友達は礼儀ただしいな」
チャラ男「こんちわーす」
女友達「こんちには」
女「こ、こんちには」
男「女、緊張しすぎな」
姉「……」
チャラ男「てか、男ってねえちゃんいたのな」
男「まぁな。23歳で結婚の見通しもないけどね」
ドカッッ
男「いてえええ」
姉「殺すぞボケ」
男「すみません」
男「おまえら、俺の部屋入っても荒らすなよ」
男友達「もちろん」ニヤニヤ
チャラ男「おう!!!!! 多分!!」
女友達「そんな心配すんなって、悪いようにはしないから」
幼馴染「エロ本さがそーぜーー、いぇーい」
女「あんたの事だから黒歴史でも隠してそう」
男「お前らなんも信用できないんだけど!?!?」
ガチャ
男友達「さぁ、始まりました男君の部屋にエロ本があるか選手権! 一番最初に見つけた人にはそのエロ本をプレゼントします!!」
チャラ男「っしゃおらああ」
幼馴染「気合いれるぜまぢ」
女友達「探し物なら得意分野だ!」
女「絶対負けない!!」
男「いや、ちょっとまって、え、勝手に盛り上がらないで」
チャラ男「あ!!さっそくこれエロ本じゃね!?!?」
女友達「ただの週刊誌じゃん。あんたそのうちコロコロコミックもエロ本とか言い始めそうだな」
男友達「あ! エロ本じゃないけどなんか見つけた!!!」
幼馴染「なになに見して!」
女「手紙ー?」
幼馴染「なにこれラブレター?」
男「あ、ちょ、やめろ」
男友達「なになに、皆さんへ」
幼馴染「ラブレターじゃないんかーい」
男友達「時が来たらこれを俺に渡してください?」
女「なにそれ?」
男友達「自分の自己紹介文(笑) 耳フェチとか書いてある(笑)」
幼馴染「ぶははははは、なにそれうける」
女友達「なんだそら、タイムカプセルかよ」
男「やめろって、恥ずかしい」
女「黒歴史かなー、これは」
男「うううるさい」
チャラ男「まあ、気にすんなよ、人には黒歴史の一つや二つ」
女友達「あんたは歩く黒歴史みたいなとこあるよな」
チャラ男「え」
寝ますん
男友達「他にもなんかないか探すか」
男「やめて、やめて!!!」
★★★★
転校生「男君には逃げられてしまいました」
「そうか、次は必ず連れてこい」
転校生「はい、わかりました」
「あの子には聞かなければいけないことがあるのでな」
★★★★
男友達「そろそろ飯だし帰るわー」
幼馴染「あーうちー」
女友達「んじゃあたしもー」
チャラ男「え、もうかえるーー」
女友達「ほら帰るよ!!」
チャラ男「あ、え、はい」
女友達「んじゃねー女」
女「う、うん」
女(めちゃくちゃ強引)
男「みんな帰っちゃったけど、お前はいいの?」
女「まー、家近いしいいよ。あんたの黒歴史もっとみたいしね」
男「いやもうないから。ほんとに」
女「ねぇ、この写真立ての写真!」
男「ん、それがどうかしたのか」
女「これ男と幼馴染さん?」
男「そうだよ」
女「幼稚園くらいの頃だねこれ、二人とも可愛い」
男「そうか? お前にもこんくらいのときあっただろ」
女「うちの親昔から写真撮らなくてさー、お父さんがいつも写真嫌うから」
男「ふーん」
女「めちゃくちゃ興味なさそうで腹立つ!」
男「興味のあるよ」
女「うそつき」
男「ほんと。お前の昔の話とか聞きたいな」
女「え、な、なにいきなり」
男「前にさ、幼馴染に恋愛感情抱いたことないの、みたいな質問してたけど女は幼馴染みたいなやついないの」
女「いないよー、小中学校は私立でこの辺の人と全然仲良くないし、いきなり公立きたのが不思議なくらい」
男「そーなのか。もしお前にも俺と同じように幼馴染がいたら、どういう感情抱いてたんだろうな」
女「わからないけど……さ。男が幼馴染だったら……ていうか、幼馴染じゃなくても……」
男「ん?」
女「ねぇ男。片想いってしたことある?」
男「秘密」
女「教えてくれたっていいじゃんケチ」
男「残念でした。お前はあるの」
女「今してるんだけど、辛いことが多いねこれ」
男「片想いは楽しいみたいな話は嘘なの」
女「そーとも言い切れないかも」
男「じゃあやっぱり楽しい?」
女「そうだね、あんたの顔見たり声聞いたりすると、ああ片想いしててよかったなって思うよ」
男「……ん? そうか、それはよかった」
女「は!?」
男「え?」
女「あんたほんとバカじゃないの!! かえる!!」
男「んん!? ど、どしたの……」
★★★★
女友達「はぁ? それもう告白とかわらなくね」
女「うん……。勇気出したのになー。悲しい」
女友達「やっぱあいつはすごいな。わざとなのかなんなのか」
後輩「あ、あの!」
女「ん?」
後輩「男先輩ってこのクラスですか!」
女友達「そうだけど、どしたん」
後輩「男先輩に大事な話があるんです!」
女「大事な話、ってもしかして」
女友達「好きなん?あいつのこと」
後輩「は、はい……。そうみたいです」
女友達「ライバル登場っっ!! 燃えるねー」
後輩「ライバル……?」
女「ちょ、なにいってんの」
後輩「女先輩ですよね? あなたも男さんのこと好きなんですか?」
女「うん、あいつのことが好きだよ。ていうかなんで私のこと知ってるの」
後輩「負けませんから!! 男さんの周りの人は調査済みです!!」
女友達「ストーカーってしってるか」
後輩「男さんを呼んでほしいです!!」
女友達「話をきけよ」
女「私が呼んでくるよ」
後輩「敵ですが感謝します」
女友達「もう戦いが始まったのか、はやいなおい」
女「男ー!! 後輩が呼んでるよー」
男「ん、わかった!」
後輩「男さん、これ受け取ってください!」
男「ん」
女(ラブレターっ!)
★★★★
男友達「なぁ、さっきの可愛い子となに話してたの」
男「あんまり話してないけど、これもらった」
チャラ男「ラブレター!?!?!?」
男「んー、どうだろ。見てみよう」
『男先輩へ。一目惚れしました、付き合ってください。返事は明日の放課後、屋上で待ってます』
チャラ男「ファァアアアアアアック!!!!!!」
男友達(女が絡んでなくても発狂し始めたなとうとう)
男友達「どうすんの?」
男「とりあえず、明日放課後屋上までいくことにする」
男友達「おまえ、じゃあ付き合うの!?」
男「それは……。わからない」
チャラ男「めちゃ可愛いやんあの子、死ねよ男」
男「んー……」
★★★★
男「おっす」
後輩「来てくれたんですね、返事をいただきたいです!」
男「君のことよく知らないからさ、友達から始めようよ」
後輩「そうですよね! じゃあ今週末デートしましょう!! 電話番号教えてください!」
男「え、あ、ああ」
後輩「じゃあまた当日電話するので出てくださいね! では!」
男「展開早すぎてすごいな……」
女(つけてきちゃったけど、あの子やるな……もう男と遊ぶ約束までしてる)
男「なぁーどう思う」
女(独り言……?)
男「バレてるぞ、女」
女「えええ、うそいつから」
男「最初から。落ち着かなかったし、ついできそうだなって。お前のことなら大体わかるよ」
女「なにそれ。ほんとに幼馴染みたいだね。なんか嬉しいかも」
男「嬉しいの。ていうかあの子、どう思う」
女「どうって?」
男「俺のこと好きなのかな」
女「好きって言ってたから好きなんじゃないの」
男「んー、なんか好きな人の前だと気分がもっと高揚しちゃうっていうかさ、あれだよあれ」
女「それ体験談?」
男「まぁな。……あ」
女「あんたってバカなの誘導尋問すぐ引っかかりそうだね。秘密って言ってたのに」
男「お前が妙な聴き方するから」
女「べつにしてないし。それで、その子には高揚感とかが感じられないって?」
男「そんな感じする」
女「んー隠してるんじゃないの?」
男「隠してるってなんで」
女「恥ずかしいんじゃない」
男「ふーん。そうなのか」
作戦10
女友達「半分まできたね、作戦今回は尾行だよ」
女「尾行って……。意味あるの?」
女友達「んー、強いて言うなら面白いから?」
女「そんなことで私の作戦カウント減らさないで!?」
女友達「まあまあ。色々知れるかもしれないしさ」
女「うー」
ガチャ
男「いってきまーす。あれ、お前らこんなとこでなんで突っ立ってんの」
女友達「あー、ちょっとやることあってね」
男「ふーん、じゃあ俺行くわ」
女「あの子とデート?」
男「まー、そんなとこ」
女友達「デート確定だね。じゃあ尾行開始しますか」
女「うん!」
女友達「意外とノリノリじゃね? あんた」
女「そんなことないし」
後輩「男さんの好みのタイプ教えてくださいよー」
男「んー、そうだなー」
女友達「好みのタイプの話してるよ! これは聞いとくべきじゃん!」
女「そ、そうだね!」
男「タイプっていうか、好きな人」
後輩「いるんですか!!」
男「過去形かな、いまは色々あったから」
後輩「そうなんですか、なんか複雑なんですね」
女友達「過去形ってどういうことなんかな。元カノとか」
女「そーなのかなー、そういう話聞いたことないからちょっとショックかも」
後輩「男さん! 水族館行きたいです!」
男「ん、じゃあ行くか」
★★★★
男「久しぶりに水族館とかきたなー。水族館好きなの?」
後輩「はい! なんていうか、落ち着くんですよねー」
男「へぇ、なんかあんまりわからん」
後輩「あ、ペンギンいます!! めちゃ癒されるぅー」
男「可愛いな、ペンギン」
女「なんかふつーにデート楽しんでるっぽくて腹立つ! 私と遊んだ時もっとテンション低かったのに!」
女友達「まぁまぁ怒らない怒らない。情報収集が大事だよ女」
女「そ、そだね」
後輩「男さん、知ってますか? 二匹一緒にいるペンギンは夫婦らしいですよ!」
男「へぇそうなのか、ずっと一緒にいるあれとかのことか」
後輩「そうです! 私も男さんとあんな風になりたいなーーー」
男「はいはい」
後輩「あー! 流さないでくださいよ!!」
男「流してない流してない」
女「私にはあの二人が割といい感じに見えるんですけど!?」
女友達「そんなこたないよ、だいじょぶ」
女「ほんとかなぁー」
男「「なぁ、後輩」
後輩「はい? なんですか!」
男「俺のこと好きなやつがいるんだよ」
後輩「はい? どういう話ですか?」
男「俺のこと好きで、ノリがすげぇ合うやつ。でも話すとなんかいっつも怒らせちゃうんだよなー」
後輩「???」
女友達「いきなり話はじまったけど、あんたのことじゃね?」
女「そうなのかな。だったら、私があいつのこと好きって気づいてるってことじゃん!! いつもごまかすくせに!!」
女友達「落ち着こう。まぁでも確かにそうだなー、気づいてるねあの感じは完全に」
男「だからさ後輩」
後輩「はい?」
男「なにが目的なの」
後輩「え」
男「俺のこと好きなあいつはもっと楽しそうに話す。俺も好きな人の前だといつもと違う。でも君は違う」
後輩「……」
男「俺は、後輩が本当に俺のこと好きなようには見えない」
後輩「あちゃー。ばれてましたか」
女「え、そうなの。なんか言ってたけど、本当にそういうパターンだったの!?」
女友達「意外と勘が鋭い男だなあいつ」
男「ばれるよそりゃ。俺は人を想う気持ちの凄さを知ってるからな」
後輩「言ってることはよくわかりませんけど、私があなたに近づいた理由は、ただ単にお金がほしいからです」
男「え、なにそれ美人局かなんか」
後輩「そういうわけでもないです。あなたをあるところに連れて行くだけでお金がもらえるんですよ」
女友達「なんかぶっそうな話になってきてるな」
女「たしかに」
男「なんだそれ。だれに頼まれてんの」
後輩「転校生さんです」
男「!!!! あいつの差し金か!!」
後輩「あいつ……? 転校生さんと知り合いでしたっけそういえば」
男「ああ、知り合いだ。でもそうじゃない、もっと真理がある」
後輩「どういうことかまったくわかりませんけど、話が早そうなので、ついてきていただけませんか」
男「絶対にいかない。君も関わるのをやめたほうがいい」
女「なんかわけわからない話してる」
女友達「だなぁ」
男「とりあえず今日は帰る。じゃあ」
後輩「そうですかー。釣れないなー」
★★★★
男友達「なぁなぁそういえばデートどうだったん!」
男「あー、なんか別に俺のこと好きじゃないみたい」
チャラ男「どゆことーーー」
男「んー、金に目がくらんでやがった」
男友達「なんか闇が凄そう。そういやさー、お前ってやっぱあの人のこと好きなわけ?」
男「まぁずっと隠しててもしょうがないしな、好きだよ今でも」
チャラ男「え、だれだれだれ!!!!!!!」
男友達「うるさい」
チャラ男「はい」
★★★★
女友達「んーー、なんか謎は深まるばかりだったな」
女「そうだねー、わかったのはあいつが私の好意に気づいていながらも気づかないふりをしてるってことくらい」
女教師「ミステリアスな男に惹かれるのは女の性よ。もがきなさい少女。あなたが運命だと思った瞬間から運命は運命なのよ」
女友達「なんだお前」
女教師「なんか扱いひどくなってない!?!?」
女(相変わらずだなぁ)
女教師「そして、私はいつ結婚できるのかしら??」
女友達「知らんわ!!」
女「んー、次の作戦考えなきゃなー」
女友達「もういっそのこと聞いてみたらいいんじゃないの」
女「聞いてみる?ってなにを」
女友達「好きなことに気づいてるんだから、返事のことにきまってるじゃん」
女「ええええ、それでだめだったら気まずいじゃん!!」
女教師「勝負にリスクは付き物よ。当たって砕けろ」
女「え、なんか個人的にすごく怨念こもってる感じしますけど?!」
女教師「そんなことないわよ。異性とか恋愛とか興味ないしね」
女(うそつけえええ)
女友達「とりあえずその作戦でいこうか」
★★★★
幼馴染「おーい、男!! 一緒にかえろーぜ!!」
男「あーわりぃ、女に一緒に帰ろうって誘われたから今日は」
幼馴染「あーなるほどねー。先帰るわ」
男「ところでお前はなんで年中無休で肌の色が黒いんだ。病気か」
幼馴染「ぶはははは! 日サロ行ってるからに決まってんじゃん! じゃーね!」
男「おーう! 気をつけて帰れよ」
女「男、そろそろ帰ろ」
男「ん」
作戦11
女「ところでさ、いきなりなんだけど」
男「どしたの」
女「あんたってさ」
男「ん」
女「私があんたのこと--」
転校生「やあこんちには男君」
男「またお前かよ。後輩といいお前といいなんなんだよいちいち」
転校生「あなたにきてほしいんですよ。あくまでも断るなら男友達君か幼馴染さんから先にきてもらいましょうかね」
男「終わらせにかかってんのかあいつは」
転校生「かもしれませんね」
男「俺らの仮説が正しいならあいつは気づいたんだろうな」
転校生「あなた方は知りすぎました」
男「やっぱりな」
男「俺がノコノコついてったらあいつは救えねぇんだよ」
転校生「そうですか。あの人がどう出てもあなたは文句を言えませんね」
男「勝手にしろ」
女「ね、ねぇなんの話してるの」
男「あーごめん、こっちの話」
女「なによ、こっちの話って。なんかむかつく」
男「高血圧かな」
女「殴るよ」
男「ごめんなさい」
女「泣いたの」
男「え?」
女「初めてあんたにあったとき、捻挫しておんぶしてもらって、私は泣いてた」
男「そーだなそういや」
女「別に捻挫が痛かったからとかじゃないんだよね。あのとき泣いたの」
男「そーなのか」
女「うん。なんか勝手に涙出てきちゃってわけも分からずって感じ」
男「不思議なこともあるもんだ」
女「そのときからあんたのことがずっと好きなんだ」
男「………」
女「あんたはいつから気づいてたの」
男「さぁな」
女「返事は……くれないの」
男「……さぁな」
女「いつもいつもごまかす。そういう態度はわざとなの」
男「……」
女「もう疲れてきちゃったよ私。いつまでそういう態度なの」
男「わからない」
女「もういい。先に帰るね」
またきます
★★★★
「あの子は……あの子達はもうすでに……いやもっと早くから気づいていたのか」
転校生「そうかもしれませんね」
「では、そろそろ終わらせなければならないな」
転校生「はい。迅速に」
★★★★
女友達「なー、あんたはなんなの」
男「え、なにいきなり、人間だよ」
女友達「いやそういう話じゃなくてだな」
男「どういう話なんだ」
女友達「気づいてんだろ? いい加減」
男「なにに。お前が女という事実にか?」
女友達「二度と減らず口叩けない身体にしてやろうか」
男「あ、本当にごめんなさい」
女友達「女があんたのこと好きって話だよ」
男「……」
女友達「なんであんたはあの子があんなに一生懸命なのに応えてやろうとしないんだ? 真正面から向き合ってあげるべきだろ!」
男「……俺は」
女友達「なんだよ、言い訳かよ」
男「俺は今のあいつに向き合っちゃだめなんだ」
女友達「なにいってんだお前は」
男「やることを終わらせてからじゃないと」
女友達「関係あるかぼけええええええええ」
男「えええ」
女友達「なぁ男。単純に考えてみろよ」
男「なにを?」
女友達「今の女がどうとか、お前の状況がどうとかあたしからしたらまったくよくわかんねぇけどさ、もっと簡単でいいんじゃないの。女が男のこと好きで、あんたはそれと向き合う。いまはただそれだけなんじゃないの」
男「……」
女友達「あんたが思ってることあの子に言やぁいんだよ。幼稚園児でもわかるだろ?」
男「……そうだな。確かに」
女友達「案外話分かんじゃん。最近の女見てるとさあ、辛いんだよこっちが。一生懸命すぎてさ」
男「……」
女友達「なーに泣いてんだあほ」
男「……泣いてねぇ」
女友達「意地っ張りだなおい。まぁとりあえず女あんたが仲直りしないことにはなんも始まらんからな。仲直りしな」
男「っていってもなぁ」
女友達「なんとかなるから」
男「なんとかなんのかなぁ」
★★★★
チャラ男「また夢を見たんだよ聞いてくれよ」
男友達「ええ、またかよぉ。勘弁してくれよ」
幼馴染「あれっしょ? また女が出てくる夢っしょ」
チャラ男「そうそう、幼馴染ちゃんまじ話はえー」
幼馴染「ぶははは、その夢何回目だよまぢうける」
男友達(もうやだこいつら……)
女教師「夢にまで出るほど恋しき愛する人とはなんとも素晴らしい!!!!」
男友達「またなんかきたぁあ」
チャラ男「女教師さん!!! あなたは恋の適確なアドバイスをされると聞いています!!」
幼馴染「そーなん? じゃあチャラ男相談してみろよ!」
女教師「なんでも相談しなさい、青き春は一度きりなんだもの」
チャラ男「女さんのことが好きなんですけど、どうやったら付き合えますか!?!?!?」
女教師「あー無理それは」
男友達「エグいドライ具合だなおい」
幼馴染「ぶははははは、うける」
チャラ男「ちょ、どういうことですか!?」
女教師「ライバルが強大すぎるのよ女さんを想うには」
チャラ男「ライバル!?!?!? だれだあああああああ」
男友達「うるせぇなこいつ」
幼馴染「男友達、こえに出ちゃってんだけど! うける!」
男友達「あ」
女教師「しかしだな少年よ」
男友達(キャラ定まらないなぁ)
チャラ男「?」
女教師「一つだけいいことを教えてくれよう」
チャラ男「??」
女教師「恋愛ってものは楽ではない。だがな、なんどもなんども色んな障害に抗っていくうちに答えは近づいてくるものなのだよ」
男友達(なんか語り始めた)
女教師「あなたもそういうことをしていくんだと思う。そしてあなたは運命を信じる?」
チャラ男「信じる!!!!!!」
女教師「この感じチャラ男と女さんは運命じゃねぇわこれ」
幼馴染「ぶははははは」
男友達「ブッっっっ」
チャラ男「笑ってんじゃねぇぞ! あ!?」
★★★★
女友達「女ー、怒ってんの?」
女「ううん、べつに」
女友達「じゃあ、悲しんでんの?」
女「いや」
女友達「んじゃあ、すねてんの?」
女「……」
女友達「可愛いなぁー! あんたはぁ!」ナデナデ
女「な、なんもいってないじゃん!」
女友達「それが答えってやつ」
女「もーー」
女友達「男と話してきたよ」
女「えっ!? 女友達が? なにを!?」
女友達「きまってんだろぉー。あんたと男のことについてだよ」
女「え、え? なに言ったの!?」
女友達「大したこといってないよ。ちゃんと向き合いなってだけ」
女「そ、そっかあ。ありがとね」
女友達「気にすんなよ! それより、早く仲直りしなよね」
女「う、うん……」
後輩「あ、女さんたちこんちにはぁー!」
女友達「おう後輩。なんか久しぶりだな」
後輩「そうですねー、男さんとは毎日のように話すんですけどね最近」
女友達「へぇーそうなのか、意外だなまだ絡みあったんだな」
後輩「はい! 男さん探しにきたんですけど、いないですか?」
女友達「あー、そこの教室いるよ」
後輩「ありがとうございます!!」
女友達「ほらぁああいう子に取られちゃうぞー」
女「あ、あの子は違うじゃん!」
女友達「あの子はそういうのじゃなくても、他にもいるかもしれないだろー?」
女「うーー」
こんにちはが結構な頻度でこんちにはになってますがスルーでおねがいしますwww
後輩「おーとーこーっさん!」
男「お、おつまたお前か。なんかあの件から毎日のように俺に声かけてくるけど、あそこにはいかねぇからな」
後輩「そんなことどーでもいいんですよー! 私は男さんと話したいから話してるんですもんっ」
男「どういう風の吹き回しかわかんないな。俺のこと好きにでもなったのかよ」
後輩「はいっ!!」
男「え?」
女「え?」
女友達「え?」
後輩「自分から聞いといて、え?ってなんですかぁ!」
男「いや、冗談だったんで」
後輩「でも先輩は好きな人いるんですよねーー、今」
男「まぁな。え、ていうかなんで知ってんの」
後輩「女の情報網なめないでほしいですねー」
女「え、そうなの、女の情報網すごい……」
女友達「あんたいま社会的役割を一つ捨てたね」
女「え、え、え。 あいつ好きな人いたの。泣きそう」
女友達「ちょっと垂れてきてるやん」
女「トイレ行ってくる!!!」ダッ
女友達「あ、ちょ!」
男「まあな。15年分が返ってこないと始まらないんだけどな」
後輩「はぁ? なに言ってんのか全然理解できません」
男「まぁそうだと思う。後輩ばかだもん」
後輩「うざっ!! うざっ!!」
男「なのに笑ってるの」
後輩「悪いですか! 好きな人と話してたら勝手ににやけちゃいますよ!!」
男「あ、今度は本当の気持ちだ。わかる」
後輩「えー、なんかむかつくなーそれ」
男「なんでいきなり嘘が誠になったのか気になって眠れなさそう」
後輩「そんなこと思ってもないくせに! なんかあなたの雰囲気が気になり始めちゃってあとはそのまま流れですよ!ばか!!」
男「ほう」
後輩「なんですかその返し腹立ちます」
男「ごめん」
女友達「おーい、女ー」
女「うぐっ、うっ、いまは好きな人いないって、うっ、いってたのにぃい!! えーーん」
女友達「おいおい、あんたがそんな感じじゃだめだろーー、泣かないの。出ておいで」
ガチャ
女友達「聞き分けがいいなおい」
女「だってさぁあ! 好きな人いるんじゃ勝てっこないもんんん!!!」
女友達「おーよしよし、泣くな。大丈夫あんたは十分かわいいんだから、まだチャンスないわけじゃないんだしな」
女「えーーん」
女友達「さぁて、仲直り作戦といきますか」
女「うん……」
女友達「とりあえず男と一緒に帰って、いつも通り話せるようにしな」
女「そうだね、がんばる!」
女友達「おう!あんたにまかせた!」
女「うん!」
またきますん
作戦12
女「ね、ねえ」
男「どした」
女「今日、さ、一緒に帰らない?」
男「ん、わかった」
幼馴染「あ、今日女と帰る感じ?」
男「そういうことだ」
幼馴染「はーいよ」
★★★★
男「……なあ」
女「ん?」
男「この前は、えっと……ごめん」
女「怒ってないよ」
男「そうじゃなくて、悲しませてごめん」
女「……うん」
男「ちょっと理由があって、お前の気持ちに気づかないふりしてた」
女「……」
男「でもそろそろなんじゃないかなって、思う」
女「そろそろ……?」
男「俺が女にきちんと向き合わなかったのは、俺が向き合うべき時じゃないと思っちゃったからなんだ」
女「どういうこと……?」
男「なんていうか、ちゃんとしたお前になったらしっかりと話をしたいなって思ってさ」
女「な、なに? どういうことなの」
男「俺はお前の事がずっと昔から好きだよ」
女「ずっと……前? で、でも私と男が出会ってから1年くらいしかたってないじゃん!」
男「そこから間違ってる。俺達は、幼馴染なんだ」
女「へ? 言ってること全然わかんないんだけど」
男「そりゃそうだ。色々小細工されてるから」
女「小細工……?」
男「うん。でも近いうちに終わらせる。全部終わったらお前はわかるよ、俺の言ってること。きっと」
女「あんたが私のこと好きとか、私たちが幼馴染とか、どっからが嘘でどっからが本当か全然わかんないよ!」
男「……全部本当だ」
女「ご、ごめんなんかもう色々整理できないかも」
男「そりゃそうだ」
女「そりゃそうって……」
男「今のお前の15年間は偽りなんだから」
女「!? どういう意味??」
男「すぐわかるよ。でもさぁ本当に昔のお前と俺はお互い素直になれなくて、あの頃のお前が俺のこと好きかどうかもわかんなかったし」
女「なんのことか、本当にわかんないよ」
男「だから、後から思い出してほしい。きっと、わかるから。再開した時は、俺も泣いてた。お前のことおぶって、ほとんどなにも話せなかったのはそのせい。お前が本当に俺のこと忘れてて、悲しかった。幼馴染のことも男友達のことも」
女「……」
男「今のお前は俺のこと好きって言ってくれる。でもあの頃のお前はどうだったのかなって。それを知りたくて、しょうがない。だから、俺は今のお前に、向き合わなかったんだと思う。本当にごめん」
女「……」
男「鈍感なフリとかいっぱいしちゃってごめん。じゃあね」
女「ちょっ」
★★★★
男友達「あれ、今日男欠席なの。珍しいな」
幼馴染「まじー? あいつでも風邪ひいたりすんのなーうける」
チャラ男「転校生も休みらしい。それのが珍しくね?」
男友達「たしかに」
幼馴染「男とかズル休みで家でオ○ニーしてそー」
男友達「下品極まりないな、おい」
チャラ男「てかさー、たまに思うんだけど、右の金玉だけ大きいときない!?」
幼馴染「あー! わかるわかるー!」
男友達「お前にわかってたまるかぁぁぁあ!!!」
★★★★
女友達「わけわかんねー、ついに頭逝ったのかな」
女「さぁ……。でも本当によくわかんなくて」
女友達「そうだろうなぁ。あたしがその話されたら、若干どころか割と引くレベルには意味がわかんないしね」
女「んーー、どういうことなのかなぁ」
女友達「考えてもわかんなそうだなぁ。とりあえずは、両思いってことっしょ?」
女「えっ」
女友達「え、じゃないだろ! 混乱で色々意味わかんなくなってるけど、男があんたのこと好きってことは本当だろ?」
女「そ、そそうだね」
女友達「顔真っ赤。ピュアかあんたは」
女「だ、だって……冷静になってきたら、意外と……」
女友達「んじゃあどーする? つぎは恋人になる作戦でもやるか?」
女「う、うん」
女友達「あいまいで終わるのは気持ち悪いしなー」
女教師「おい小娘、恋人が出来そうってか? おうおう色めきだって愉快なことだ。だがてめぇにゃ100年はええってこと、覚えとけ」
女友達「いやまじでだれだよ!?」
女「キャラぶれすぎてない!?」
女友達「とりあえず、明日あいつが学校に来たら、一緒に帰って、そんときに決めてきな!!」
女教師「全て、タイミングしだいよ」
女友達「いきなりまともになんのやめろ??」
女「うん!!」
★★★★
作戦13
女「あ、おはよう男。学校来たんだ。今日一緒にかえろ」
男「いいけど……」
女「けどってなに? なんかあんの?」
男「名前……教えてもらっていいですか……?」
女「……へ?」
女「な、なに言ってんの?」
男「あ、タメか。ごめん敬語じゃなくて、名前教えてもらっていい?」
女「あんたそれ本気でいってんの?!」
男「え……うん」
男友達「どうしたの? お前ら」
女友達「こいつが、名前教えてとか言ってくる」
男友達「はは、なにそれ」
男「なぁ、男友達」
男友達「んー?」
男「ほんとに、この人だれ?」
男友達「は?」
女「……」
またきます!
男友達「ちょっとまってよ! もしかして……」
男「??」
女「やっと、全部全部思い出したのに!!」
男友達「……女、じゃあ俺たちのことも」
女「うん。思い出したよ。私たち四人が幼馴染だった過去。今までの記憶がつくりものだったことも」
女友達「……ん、何が何だか……」
男「?? 全然わかんない」
男友達「男、俺のことはわかるんだよな?」
男「うん」
男友達「放課後、男の家いく。女もきて」
女「うん……わかった」
★★★★
女「ってことになったんだけど」
女友達「なんか、あんた達の会話本当によくわかんなかったんだけど、どゆこと?」
女「んー、なんか本当の過去を思い出したっていうか……」
女友達「それがよくわかんないんだけどなあ。とりあえず細かいことはいいな。あたしたちは友達ってことに変わりないんだし」
女「うん! いままでどーりだよ!」
このSSまとめへのコメント
頑張ってください‼︎
男性格悪すぎ