二宮飛鳥「背徳頽廃ダークイルミネイト」 (33)

アイドルマスターシンデレラガールズの二宮飛鳥と神崎蘭子のSSです。R18。地の文。レズ要素はありますが男も出ます。









誰しも、なんとなく自分の家に帰りたくない気分の時はある。

ボクはそれが他人よりちょっと多いだけさ。

なんて下らない言い訳をしながら、ボク、アイドル二宮飛鳥は今日も所属事務所に居残っていた。

この事務所はボクにとって、家よりももっと自分らしくいられる場所だ。

なにせ、普段から痛々しいことばかり言ってるボクみたいなのをわざわざ選び出すような変わったプロデューサーの拠点だからね。

プロデューサーは、普段はあんな量産型サラリーマンみたいな振る舞いをしているくせに、時折妙にこっちに波長を合わせてくる。

それは言葉の選び方であったり選好性の一致であったり……確たるものではないが、それゆえに心地良い。

あれでなかなか敏感なのだろう、ボクが会話を楽しみたいときは仕事の手を緩めて話しかけてきてくれるし、1人で黄昏ていたいときは放っておいてくれる。

そういう点でも、ここはとても落ち着ける場所だ。

……まあ、そのプロデューサーは今、外出中なのだが。

学校を終えて、用事もないのに事務所に来て、ボク1人だと分かった時には少々がっかりした。

でも、だからといってすぐに帰ったり、探しに行ったりはしない。

プロデューサーと同じくらい気の合う、彼女の言葉を借りるなら「半身」「眷属」が、そのうちやってくるだろうからね。

……と、やはり。思った通り。

事務所の扉を開き、漆黒のゴシックドレスに身を包んだ少女が明るい声とともに入室してきた。

「いまこそ魔王の降臨を祝すがいい! ……おお、我が眷属飛鳥! 闇に飲まれよ!」

「ああ、闇に飲まれよ」

彼女の流儀に合わせて挨拶を返すと、黒衣の少女は明るい笑顔を見せてくれる。

彼女はボクと同じ事務所に所属するアイドル、神崎蘭子。

黒を基調とし、フリルや細々したアクセサリーで着飾ったその佇まいはボクとはだいぶ趣が違うが、世間一般のスタンダードに背を向けているという点でボクらは仲間だ。

実際、「ダークイルミネイト」という名前でユニットを組んで活動することも最近は多い。

ファンの受けも上々で、孤独と孤立を尊んでいたボクのスタンスも若干の変更を余儀なくされつつある。

「我が眷属よ、今日この日は……魂を磨くべき時か?」

「いやいや、レッスンも仕事もないよ。ただ、まだなんとなく帰りたくない、って気分になったんだ」

「おお、我も同じよ! まだ日は高い、未だ落日の喇叭は鳴らず……!」

言葉遣いは大仰だが、別に暗号化されているわけでもない。

ある程度馴染んで、精神を蘭子ワールドに適応させれば、会話の受け答えに不自由はない。

そのまま、おしゃべりに花を咲かせることとなった。

そして、しばらく後。

そろそろ日も暮れて、いい加減帰らないといけない時間。

まだプロデューサーは戻らない。

できれば顔を合わせておきたかったが……まあ、ボクらのために外を回って働いてくれているんだ。

平日に会う機会が少ないというのは、きっと悪いことじゃあない。

物分りの良いような考えで寂しさを押し殺していると、不意に蘭子が鞄を漁りだした。

「そうだ、我が眷属に……分け与えるべき供物があった」

「ん、なにかな。
 これは……栄養ドリンク?」

遮光性の茶色い瓶に入ったその液体は、一見して滋養強壮薬のように見える。

しかしながら、その瓶にはラベルの類が一切なく、どこで誰が作ったものなのかも分からない。

「これは、心身の疲労を癒す霊薬! 我が友がその手腕でもって、開発段階の品を入手したの」

「……なるほど、試供品か。
 しかし栄養ドリンクとはね。アイドル事務所なら、普通は化粧品とかシャンプーとかが回されるものじゃないのかい。
 まあ、プロデューサーらしいといえばそうかもしれないけれど」

「ふふん、これはただの飲み物にあらず。身体のみならず精神をも癒やす薬よ」

「精神? なんだいそれ、危ないカンジがするぞ」

「心配無用、我らが友を信じるがいい! 
 これを飲んで眠れば、魂は抑圧から解き放たれ、生まれ変わったかのごとき爽やかな目覚めが与えられる」

「へえ……? 抑圧、ねえ。蘭子はこれ、飲んだことあるのかい?」

「うむ、昨夜飲んで、朝目覚めた時に……凄まじい魔力の迸りを感じたわ。悪影響も未だない」

「ホントかな。プラセボじゃないのかな。……でも、まあいいか。いただくよ。
 偽薬の類はボクには効きにくいと思うんだが……飲んでみれば分かるだろう」

「ならば受け取るがいい! 心身を休められる場所で飲むようにな」

「じゃあ、風呂あがりにでも」

「我と我が友は飛鳥の意見をも欲している。まだまだ開発段階ゆえにな!
 ……では、さらば! 我が半身よ!」

「ああ、またね」

こうしてボクは、よくわからない試供品を手に入れた。

その日の夜。

風呂から上がって自室に戻ったボクは、例のドリンクと相対していた。

まだ眠るには少し早い時間だが、いざ一人になってみるとこのドリンク、どんな効果が有るのか気になって仕方ない。

心の抑圧と言っていたが、一体どういうことだろう。

社会で生きている以上、誰だって抑圧は感じているはずだが……それが栄養ドリンクで解消される?

全く分からない。もはや自分で試すほかない。

覚悟を決めてボクは瓶の蓋を取り、中に入っていた液体を喉に流し込んだ。

薬臭い風味は、お世辞にも美味しくはない。

すぐに飲みきってしまって、ベッドに身体を投げ出す。

風呂あがりで体が温まっていたせいもあって、なんだか眠くなってきた。

ああいうドリンクにはたいていカフェインが含まれているはずだが。

掛け布団を引っ張る手つきも覚束ない。

ごろごろしているうちに、ボクはいつの間にか眠ってしまっていた。

そして、夢を見た。

プロデューサーの夢だった。

プロデューサーがボクを押さえつけてムリヤリセックスする夢だった。

明晰夢というのか、ボクは夢を見ている自覚があった。

いつも訪れている事務所で、二人きりになった途端、紳士の仮面を脱ぎ捨てたプロデューサーがボクを押し倒して。

夢とはいえ、あまりの恐怖で動けなくなったボクから乱暴に服を剥ぎ取って。

家族以外では初めて見せられる男の下半身。

漫画で見るようなのよりもずっとえげつないかたちの、その、それを……ボクに押し付けてきた。

ボクのことを誰より深く理解してくれているはずのプロデューサーがこんなことするなんて信じられない。

ソファーに組み伏せられて、両脚を広げられてパンツを強引にずらされる。

まだほとんど毛が生え揃っていない恥ずかしい股を凝視される。

冗談だろとか、今なら黙っててあげるとか、できるだけいつもどおりの口調で言ってみたが、それがかえって良くなかったか。

いっそう奮い立ったプロデューサーは、その赤黒いものをボクに寄せてくる。

お腹につくんじゃないかと思えるくらい反り返ったそれは、明らかに大人のもの。

ボクみたいな子供に入れていいものじゃないはずだ。

痛みの予感で凍りついたボクを、プロデューサーは決して離そうとしない。

何を言っても聞いてくれない。

まるでケモノのようになった男に対して、ボクはあまりに無力だった。

まだ誰にも許したことのないボクの身体が貪られる。

信頼していた相手にこんなことされる悲しさ、初めてを強姦で奪われる屈辱、涙が溢れて止まらない。

今更泣いた程度で責め手が緩むはずもなく、プロデューサーはそのまま力まかせに挿入してきた。

めりめり、っと筋肉の軋む音が聞こえる。

一瞬遅れて肉を裂かれる痛みが走り、ボクは息を詰まらせた。

体の奥をえぐられるような痛みは、どこか不確かな感じだったが、それゆえにか逃れがたい。

苦しみに声も上げられないボクを放って、プロデューサーは動き始めた。

がつんがつんと突かれる衝撃が頭まで届く。

鮮血が垂れて床を汚している。

無理やり押し広げられて、血が出るくらい嬲られて、何故かジリジリ痺れるような感覚。

まさか、これが快感?

力づくで制圧されて、人間扱いされなくて、単なる穴みたいに扱われて、ボクは気持ちいいのか?

そんな馬鹿なとすぐ否定しようとしたが、プロデューサーのが一番深いところまで突き挿さって、動きが止まると、ボクの方も考えている余裕が無くなった。

イってる、出してる、今、プロデューサーがボクの膣内に射精している。

コンドームも着けないで、こんな中学生のアイドルに生でナカダシしている。

ボクは当然もう生理は迎えていて、だから射精されたら妊娠しちゃうかもしれなくて。

大きな恐怖と、それ以上の甘い麻痺。

胎内にどくどく注がれる精液の感覚、一方的にボクを孕ませようとするその感触で視界が白くなる。

ふっ、と浮遊するような感じがして、抗いようもなくボクはイった。

押さえつけられて勝手に中出しされてイった。

ビクビクと体を震わせて、こんなレイプでイかされて、こんなんじゃまるで。

まるで、ボクは。

……というところで、眼を覚ました。

眼を開けると、そこは自室。

プロデューサーはいないし、股から血も出ていない。

夢を見ていたのは意外と短い時間だったらしい。

最後に時計を見た時から1時間も経っていない。

あれは、あの夢はいったい。

抑圧? ボクのなかにああいう、プロデューサーにムリヤリされたいっていう願望が抑圧されていて、それで?

そこまで考えを進めると、他に誰も居ないのに急に恥ずかしくなった。

体が熱い。激しい動悸、首筋には冷や汗。

ドリンクのせいか? いや、きっと夢の内容のせいだ。

あんなひどいことをされていたのに、夢のなかのボクはほとんど嫌悪感を持っていなかった。

それどころか、身体をよじらせて激しく喘いで、煽るように悶えていたじゃないか。

あの淫らな熱はまだ残っている。

脚を動かしただけで股から水音がする。

思わず手を伸ばしそうになって、いつも世話になっている知り合い相手にあんな妄想をする罪深さ、恥ずかしさに急に襲われて、思い切り頭を振った。

電気を消して布団をかぶって、逃げるようにもう一度眠る。

気のせい、全部気のせいだ。

ボクは、大人の男性にレイプされて気持ちよくなる変態なんかじゃないはずだ。

指の先から漂う変な匂いをあえて無視するのは、少々骨だった。

 

翌日。

蘭子の言っていたとおり、目覚めの気分は悪くなかった。

しかし昨晩のあの夢、アレがボクの深層心理だったとしたら、どうしよう。

いや、別に、人間には内心の自由がある。

プロデューサーにレイプされたいって思ってたって、別に誰かに責められるようないわれは……

いやいや、そんなこと、おかしい、ありえない、はずだ。

確かにボクはプロデューサーの事を頼って、信頼してはいるが、あんな乱暴なセックスなんて……

ん、乱暴じゃなければいいのかな? もっとこう、穏やかで優しい、恋人同士みたいな……

って、そういう話じゃないだろう。

なんでボクは起き抜けからこんなことばかり考えているんだ。

ベッドから出て着替えが終わるまで、ボクの頬は熱を持ったままだった。

そして学校を終えて、放課後。

ボクは例のドリンクについて蘭子と話すため、また事務所を訪れた。

今日は蘭子のほうが早く着いていて、嬉しげに出迎えてくれた。

「して、飛鳥。昨日の霊薬は試してみたか?」

「ああ……」

さてどうしたものか。

抑圧について詳しく聞いてみたいところなのだが。

しかし、迂闊なことを言ってボクがただ思春期なだけなんてオチがついたらと思うと躊躇われる。

言葉を選びつつ、慎重に切り出した。

「確かに蘭子の言っていたとおり、目覚めの気分は悪くなかったよ。
 ただ、抑圧からの解放、ってのはよく分からなかったな。蘭子は何か、感じるようなことあったのかい?」

「……あれを飲んで眠りについた後、深い闇の中で長い夢を見たわ。
しかし、目覚めとともに冥闇の世界は失われ、もはや知ることも能わず」

「何かしら夢を見て、覚えてないけど気分がすっきりした……そういうことなのかな」

「いかにも。魔王の心に積もる悪しき澱は、清められなければならないの」

「夢……抑圧。なんだか、精神分析みたいな話だな」

無意識下に隠された夢という形で発散させて心を楽にする、そういうことか?

別に薬を飲んでいなくても、そういうことはありそうなものだが。

しかし、アレが本当にボクの願望だとすると、ちょっとまずいか?

いや、言わなきゃ誰にも知られはしないさ。

「そういうことか。実はボクも、何を夢で見たのかは覚えていないんだ。
 ボクを押さえつけているのがなんなのか。少し気になるところではあるんだけどね」

「ならば、更なる杯を授けようぞ!」

鞄から、昨日と同じ瓶が出てくる。

またあんな夢を見てしまったらと思うと少し躊躇したくなるが、いい気分になれたのは確かだ。

それに、あの夢はドリンクとか深層心理とかとは関係ない、本当にただの夢だったのかもしれない。

いや、きっとそうだ。そうであってくれ。

これを飲んで、おかしな夢なんて見なければ、あれは単なる夢だったと結論付けられる。

半ば祈るような気持ちで、ボクは瓶を受け取った。

そして夜。

昨日と同じく風呂あがりに、瓶の蓋を開けて中身を飲み下す。

ボクは14歳で、思春期で、欲望を感じることだってたまにはあるけれど、でもそれに振り回されるようなことは無かったはずだ。

だから、きっと今夜は大丈夫。

あんな変な夢を見るはずがない。

もし本当に、昨日の夢がボクの心理だったとしたら……彼に会わす顔がない。

そう考えながら、ゆっくりとボクは眠りに沈んでいった。

そして夢を見た。

思った通り、プロデューサーに犯される夢ではなかった。

同僚にして親しい友人、神崎蘭子に犯される夢だった。

夢のなかのボクは両手を縛られて、口をガムテープか何かで塞がれている。

そのボクにのしかかるのが蘭子。

両脇の下に手をついて押し倒す体勢で、ボクのスカートを捲り上げている。

パンツ越しに股をつつつっと撫でられて反射的に身体を跳ねさせると、嘲笑。

ちょっと触られただけなのにどうしてこんなに反応してしまうのか、自分でも分からない。

ゆっくり撫で擦るような手つきでしばらく弄られていると、また簡単に汁が漏れてくる。

わざと気づいていないような素振りの蘭子。

ああ、これは目が覚めるまでいつまでもやられるパターンか。
 
なんて、冷静であろうとしたのだが、相手が相手なのでなかなか平静を保てない。

蘭子の事は大切な友人だと思っていたが、ボクの深層心理はまた違った捉え方をしていたのか?

女同士で、こんな、考えたこともなかった。

ましてや蘭子に身体をいじられてボクが気持ちよくなってしまうなんて。

これは夢だからしょうがない、という気持ちと夢が欲望から生み出されたんじゃないかという懸念とが入り混じって、考えがまとまらない。

蘭子はそんなボクの身体を執拗に撫で回して、遂には下着を剥ぎとってしまう。

指先をほんの数cm挿入されて、ボクは叫んだ。

昨日プロデューサーに犯された……いや、あれは現実のことではなかったのだが。

その経験は引き継がれなかったようで、女の細い指が少し入っただけでボクは硬直した。

ずぷずぷっと少しずつ指先を沈めていき、同時に蘭子はボクに無理やりキスしてきた。

プロデューサーはレイプするばかりでキスはしなかったから、これがボクの初キス……

いや、これは現実じゃない、だから初キスなんかじゃない。

蘭子にファーストキスを奪われて少し嬉しいだなんて……あるわけがない。

唇同士を合わせる感覚はどこか朧げで、ボクの経験の無さを反映しているようでなんだか恥ずかしい。

股を手で弄り回される感覚のほうがよほど鮮烈だ。

口を封じられて叫ぶこともできず、強制的に気持よくさせられ、追い詰められている。

女同士の耽美的な世界観に興味は無くもなかったが、まさか自分がやることになるとは。

胎の中を優しく引っ掻かれて、舌をしゃぶられて唾液を啜られて、浮遊感と共に絶頂した。

痙攣と、子宮の引きつるような感覚で、気がついた時には目を覚ましていた。

起きて冷静になってみても夢の内容は未だ忘れがたい。

まさかこんなことになるなんて。

あれがボクの抑圧? 願望?

蘭子やプロデューサーに陵辱されたいと思っているのか、ボクは?

なんとか否定する材料を見つけたいところだったが、2日続けてこれでは。

これから蘭子と会う時、どんな顔をすればいいのやら。

全く検討もつかなかった。



それからというもの。

ボクは度々蘭子から例のドリンクを受け取り、夜中に自室で淫らな夢を見ながら自慰に耽った。

最初は、急に断ったら怪しまれるかもしれない、なんて思っていたのだが。

夢のなかでの陵辱が気持ちよくて、段々癖になってきたのだ。

出てくるのはたいていプロデューサーか蘭子で、ボクの服を剥ぎ取って処女を奪ってくれる。

意識の無い間にボクがいったいナニをしているのか、ボクにすら正しく把握できていなかったが。

目覚めた後、指先に絡んだ粘液の量は日を追うごとに増していった。

そんなある日。

夕方、蘭子と二人で雑談していたのだが、急に用事が入ったとかでボクはまた1人取り残されてしまう。

「すまぬ、飛鳥。もう少し闇の饗宴を楽しみたかったのだが」

「いや、いいさ。仕事があるのはいいことだよ」

「汝の寛大さに感謝を捧げよう。……そうだ」

また鞄を探りだし、取り出したのは例のドリンク。

今まで飲んだのと比べると、少し瓶が大きい。

「これは、件の霊薬の改良型。未だ希少なれど」

「へえ、効き目が変わったの?」

「うむ。前のものより遥かに強力という話だったが……この魔王の身には、あまり適合しなかったわね。
 よければ、我が眷属にも試してもらいたい」

よく見ると、蓋に開けた形跡がある。

少し飲んでみて、合わなかったということだろうか。

いくら数が少ないとはいえ、飲みかけを渡すというその神経にいささかの疑問はあったが、蘭子の飲みかけならむしろ欲しい。

ありがたく頂戴することにした。

「またいつもの飲み方で良いのかい」

「否、これは極めて不安定な薬剤ゆえ、開封後は早めに消費せねばならぬ」

「じゃあ……休憩室でも行くかな」

「それが良かろう!」

そして蘭子を送り出したボクは、ベッドのある室へ向かい、カギをかけ、渡されたドリンクを飲んだ。

今まで飲んだものと比べると、苦味が強い。

しかも粘度がやけに高くて、どろっとしている。

ブラックコーヒーよりもかなり濃厚な味で、蘭子の口には合わなさそうだな。

……もちろん、ボクにとっても美味しくはない。

しかし嗜好品でなく薬であるなら、少し不味いくらいのほうが効き目が強そうにも思える。

飲み終えてベッドに寝転がって、すぐにボクはリラックスしはじめた。

ボクはベッドに寝転んでいて、いつの間にか現れていた蘭子とプロデューサーに体を撫でられている。

二人の顔を見たのと、鍵の開く音を聞いたのと、どっちが先か分からない。

二人がかりでシャツを脱がされ、フワフワした感じのまま。

例のドリンクは脳にまですぐに回りきって、ボクは簡単に理性を失う。

蘭子がボクのブラを外すと、いかにも発展途上な胸が晒される。

同年代の娘と比べて極端に小さいというわけではないのだが。

同じく服を脱いだ蘭子のを見せつけられると、サイズの差が大きすぎてなんだか恥ずかしい。

こうして見ると、本当に蘭子のおっぱいは大きいね。

中身はボクよりも幼いところがあるくらいなのに、カラダはこんなに育っているなんて。

男だろうが女だろうが、好きになってしまうのも仕方ない、のかな。

正面から抱きしめられて、おっぱい同士がくっつきあうのを見てプロデューサーは明らかに興奮している。

物静かだったり、かと思えばボクらのセンスについていけるくらい中二感覚を持っていたりして、どこかアンビバレンツな大人だとは思っていたけれど。

やっぱり14歳アイドルの痴態を見せられると、こんな風になってしまうんだね。

でも、別にそれで構わない。むしろ嬉しいくらいだ。

興奮した大人の男に力づくで犯されて悦ぶ女だからね、ボクは。

むにゅっ、と蘭子のおっぱいが変形している。

ボクからみても、大きな胸がタプタプ言っている光景はとんでもなくいやらしくて……

オトコなら尚更これには抗えないだろうね。

それに比べてボクのは、貧乳という程でもないが蘭子と比べると明らかに小さい。

ここ最近急に膨らんできて、体の成長が追いつききっていないというか。

パツパツに張ってて触るとジンジンするんだが、でもこれくらいのほうが蘭子とのギャップがあっていいのかな?

コリコリになった乳首が蘭子の胸に沈み込むと、じんわりと快感が広がる。

ドリンクの影響だろうか、最近胸の感度が上がってきていて、独りでするときもしつこく弄ってしまう。

まだまだ膨らみ始めたばかりなのに乳首だけ大人だなんて、変態みたいだね。

でもいいんだ。これも抑圧だからね。

だからボクは、蘭子が顔を近づけてきて、後頭部に手を回して激しくキスしてきても抵抗はしない。

唇と唇が合わさって、蘭子の長い舌が口の中にヌルっと入ってきて、頭がくらくらする。

誘い込まれるように舌を突き出すと、二人の口と口がからみ合ってじゅるじゅると水音が鳴る。

蘭子は眼を開けたままで、ギラギラした眼光でボクの顔を見据えている。

熱くて強い視線から逃れられなくて、ただキスに没頭するしか無い。

でも、まさかキスだけで終わるはずもなく。

頬を凹ませたりしながらキスを味わい尽くした蘭子は、ボクの身体を抱えてくるんと回転した。

今まで押し倒されるような体勢だったが、今は蘭子が下だ。

ベッドとボクに挟まれて、蘭子は心底嬉しそうにしている。

ボクの腰を掴んでくいっと持ち上げ、それでナニをさせたがっているのか分かった。

抱き合ったまま膝をつき、お尻だけを持ち上げる、とんでもなく下品で屈辱的な体位を取ってあげる。

すると思った通り、背後からプロデューサーがスカートに手を突っ込んできた。

愛おしげに尻、腰、フトモモを撫で回す手つきは完全に痴漢のそれだ。

蘭子の柔らかい身体とプロデューサーの骨ばった指、どちらもボクとの相性が最高で、もう何も考えられない。

なんだか今日のはいつものよりも遥かに生々しくて、感覚もねちっこくて、普通じゃない。

振り返ってプロデューサーの方を見ると、天を衝くように反り返ったものが見える。

その汗ばんだ感じとか、微かな臭いとかがあまりにリアルで、もう汁が溢れそうだ。

脳の血管にドリンクの成分がめぐって、エッチになり過ぎちゃったかな。

なんて考えている余裕は、メリメリと後ろから挿入されただけですぐに掻き消えた。

触って貰う前から腰が震え始めていたくらいだから、実際挿れられてしまうとその快感は凄まじすぎて、半分も入らないうちにボクは変な声を上げて絶頂した。

おかしい、いくらなんでもこれは感じすぎている。

思考の警告は侵入してくるおちんぽに追い散らされる。

そのままゆっくり奥まで突っ込まれて、軽く腰を振られただけでボクはもう腰砕けになった。

背筋を走る感覚がボクを狂わせる。

太くてカタいおちんちんを突っ込まれただけで、ボクは潮を噴いていた。

びゅっ、びゅっと透明で薄い液体が股間から溢れ出ている。

ボクのスカートを水浸しにして、蘭子の下半身もいっぱい汚して、まだまだ収まりそうにない。

濡れて垂れ下がったスカートが蘭子の腹にベッタリ張り付いている。

もう、目を閉じることすらできない。挿入されたままのおちんぽで奥をぐりっとされると視界が真っ白になった。

いけない、これは駄目だ、おかしくなる、でもイイきもちいいおちんぽすき、でもこんな、おかしい……

快楽と混乱で、きっと今のボクはひどい表情をしている。

こんな、まるで男みたいに気持ちよくなって液体を漏らすなんて、今まで一度も無かったことだ。

二人に挟まれてセックスするのがこんなに気持ちいいなんて。

きっと今のボクは、トロトロになって知性の欠片もない、バカみたい顔になってる。

まぶたがひくついて口を閉じられなくて、こんなの見られたくないのに。

蘭子に頬を撫でられてまたキスされると、もう二度と戻れない思い。

気持ち良すぎて身体に力が入らなくて、それでも腰だけは媚びるように動こうとする。

ハメられて自分から腰を降る、まるで娼婦みたいだけれどキモチイイから仕方ない。

それに、おまんこが気持ちよくってきゅっとしまると、ナカに入ったおちんぽの形、カタい竿や張り出た高いカリの感触がして、それだけでまたイく。

身体を下げてお尻だけ突き出すメス犬みたいな格好をやめられない。

弓なりになって潮を漏らしながらイきっぱなし。

身体からの快感と、ドリンクの、神経からの快感が合わさって感じることしかできない。

プロデューサーはゆっくり腰を引いて、膣壁をカリカリ引っ掻くようにピストンしてくれる。

ぶしゅぶしゅという潮が止まらない。

赤黒い鮮血がベッドに染みを作っている。

破瓜の血もほとんど洗い流されてしまったのだろう。

部屋中に生っぽい臭いが充満して、ボクの乱れっぷりを強調されているよう。

でも、こんな、オナニーとは比べ物にならない気持ちよさで、初めて潮を噴かされて、どうしようもないんだ。

子宮の近くをごつごつ突いてくるおちんぽがキモチよすぎてエッチなおみずをダバダバたらしちゃってもどうしようもないんだ。

一回往復されるたびにびゅうびゅう出しちゃって、壊れた蛇口みたいなボク。

でもいい、それでもいい、壊れちゃってもいいからおちんぽちょうだいセックスして。

完全に脳がおかしくなったボクを、蘭子が優しく愛撫してくれる。

「そんなに良いのか、我が主の寵愛は?」

「いい、イイ、おちんぽイイっ! こんな、死んじゃう……!」

「なら、飛鳥も我と同じ愛奴隷になるのだな?」

「なる、奴隷でも道具でも、なんでもなる、だからもっと……」

「ふふ、くくくっ……
 ね、うまくいったよ……後で私にも、いっぱいご褒美ちょうだいね、ご主人サマ」

もう、何十回イったのかもわからない。

蘭子が何を言っているのか、半分も理解できない。

それでも、あまりにも浅ましすぎる性奴隷宣言だけはちゃんとできた。

まるでそれを褒めてくれているかのように、プロデューサーの腰使いは一層激しくなった。

パシンパシンと肉のぶつかり合う音すら子宮に響く。

潮だかおしっこだかわからない、穢い液体をぴゅっぴゅしながら何回もイく。

一回、奥の方までみっちり入れられて、それで腰を回すようにぐりんっと責められると、頭の中がぐちゃぐちゃになった。

そして、彼の動きが一瞬止まる。

子宮口に張り付いた亀頭が少し膨らむような感覚。

どくっどくっという、竿から伝わる脈動。

数えきれないくらいボクをイかせて、やっとプロデューサーも絶頂したのだ。

ボクのお腹の奥の子宮口を無理やり開かせてドロドロのアツいせーしたくさんながしこんでるんだ。

狂いそうなくらいイきまくってドロドロになったボクのナカに種付けしているんだ。

この、がちがちでクサくて最高にエッチなおちんちんから精液が出て、ボクに注がれているんだ。

そう認識しただけで膣がぎゅうっと締まり、少しでも多くの子種を搾り取ろうと蠢く。

生理からの日数なんて数えたこと無い、だからこんな風にナカダシされたらニンシンするかもしれないのになんでこんなにきもちいいの。

勝手に狂い悶えるおまんこで、ボクも失神しながらイった。

一瞬意識を失いそうになって、でも快感が強すぎてすぐに目覚めて、なんの意味もない言葉を叫びながら、蘭子の腕の中で果てる。

ボクのよりずっと大きいおっぱいに抱かれていると心が解されるようで、深イキから戻ってこられない。

頬で、暖かくて柔らかい胸を感じているととても安らげるのに、まだ挿さったままのおちんぽがナカでくいくいうごいてイかされる。

とうとう膝からも力が抜けて、ぐったりと倒れこんでしまった。

ずるるっとおちんちんが膣から抜け出て、その感触でまた漏らした。

ボクの魂は気持ちいいことだけで塗りつぶされて、犯される以外に何もできなくなってしまう。

そんなセックス人形みたいなボクを次に弄ぶのは、蘭子だった。

仰向けに転がし、ボクの顔に股を押し付けボクの股に顔を突っ込む、いわゆるシックスナインだ。

じゅるじゅると音を立てて、穴から流れ出る精液を啜っている。

大きく呼吸すると、それに合わせて膣口からザーメンがだらだら漏れていく。

なんだかもったいないような気もするが、ごぽっという音と大量の精液は彼がボクの身体で気持ちよくなってくれた証でもある。

セックス直後の所を舐められるのはくすぐったいが、蘭子の責め手はそれほど激しくなく、甘く労るような舌使いが心地いい。

ボクからも舐めてあげようか、と顔を上げかけた時。

プロデューサーが、今度は蘭子を犯し始めた。

顔の真上で、さっきまでボクを犯していたものが蘭子に突き挿さっている。

散々ボクに種付けしておいて、全然満足できていなかったらしい。

後ろから入れられて、蘭子は息を詰まらせる。

ウエストを掴んで腰を打ち付ける、なかなか乱暴なピストン。

さっきまで、ボクもこんなふうにヤられてたのか。

ぱしんぱしんと肉のぶつかり合う音がする。

蘭子は胸だけでなくお尻もよく育っているから、こんなエッチな音がするんだろうか。

頭を持ち上げて二人がつながってる部分にキスしてあげると、透明な液体が降りかかった。

蘭子もボクと同じで、濡れやすい方らしい。

二人揃って潮噴き体質だなんて、なんだか面白いね。

生ぬるい飛沫が肌に広がる感覚。

クリトリスに吸い付くと、白い肌が紅に染まって楽しい。

二人がかりで責められながらも、蘭子はボクの股ぐらに顔を突っ込んでクンニし続けてくれている。

フトモモで軽く頭を挟んでみると、可愛く呻く。

出し入れされるたびに陰唇をヒクヒクさせているのが、誘っているようでエッチだ。

プロデューサーに激しく犯されてる最中なのに、まだまだしたがっている淫乱みたい。

ピストンのじゃまにならないようにぺろぺろ舐め続けていたら、また彼の動きが速くなってきた。

断続的に噴出する潮を飲みつつ、プロデューサーの竿の根元の方まで舐めに行く。

裏側、付け根のあたりにキスすると睾丸が少し持ち上がった。

悪い反応ではなさそうだ。

もう一回同じ所を、さっきよりも強く吸ってみた。

一瞬痙攣するような動きの後、おまんこがめくれ上がりそうなくらい深く挿入した。

そして止まって、蘭子も静かになる。

イってるんだ。蘭子の子宮に射精してるんだ。

竿と膣壁の間に舌を割り入れて息を吸い込むと、生ぬるい液体が溢れ出てくる。

その、ザーメンと愛液の混ざり合った変な味の液体を少しずつ飲む。

男臭い味と汗っぽい潮の香りが混ざっていて、頭がくらくらする。

何回か飲んでいると、ようやくドリンクが抜けてきたのか、頭が段々はっきりしてきた。

視界が晴れていって、ふと気がついて覚醒するのがいつものパターンだが。

今日は違う……裸の蘭子も、精液の味も、潮の臭いも、一層現実感を増すばかり。

眼を覚ましたら、ベッドは綺麗なままでボクは1人で寝ていて……

そのはずだったのに。

まだ思考力は戻りきっていないが、それでも分かってきた。

これは夢でも妄想でもない。現実だ。

ボクは、変な薬で朦朧としながら、夢のなかだと思い込んで処女を失ったのだ。

まだ離人感が抜けきっていない状態でも、大変なことになったのは分かる。

ボクの恐れを他所に、プロデューサーと蘭子はただひたすら仲睦まじげにしていた。

結局その日、どうやって帰ったのか覚えていない。

念入りにシャワーを浴びて自室に戻ってからも、全く落ち着けなかった。

ドリンクを飲んで見た夢は、夢だったはずなのに。

今日のあれは、どうして……蘭子のしわざなのか。

どうしてこんなことになってしまったんだ。

薬で正気を奪われて犯された屈辱。

でも、ボクの記憶にはあの凄まじい気持ちよさが忘れがたく残っていて……

これからどうなってしまうのか、あれを忘れて生きていけるのか、忘れられなかったらどうすれば良いのか。

もう、何にも分からなかった。

そして翌日。

ボクは蘭子を事務所の屋上に呼び出した。

昨日あんなことがあったばかりで、事務所へ行くのは嫌だったんだが。

二人きりになるのは怖いし、かといって他の人には絶対聞かれたくない話をするわけだ。

ここ以外、アテがなかった。

晴れ渡った空、ジリジリと肌を焼く夕日。

かつてのボクなら、いかにも何か起きそうな不穏な雰囲気だ……とでも言うところだが。

屋上についてしばらく待つと、言っておいたとおり蘭子が一人でやってきた。

「召喚に応じて降臨したわよ、我が眷属よ。いかなる用か?」

「知っての通り今のボクには余裕が無い。悪いが蘭子にはあまり合わせてやれない。
 率直に聞くよ。……昨日のあれは蘭子の仕業かい?」

「あれ、とは? 淫欲を掻き立てる魔薬を飲んで快楽に耽ったことか?」

「そうに決まってるだろう……! なんで、あんなことを! ボクが何かしたっていうのか!」

「なぜか、だと? 当然であろう。快楽のためよ。
 あの魔薬……我が友、プロデューサーがもたらしたもの。
 アレによって導かれる楽園、そこに我が眷属も招きたくなっただけのこと」

「なっ……! なんだよそれ、おかしいだろう!?
 あの薬は明らかに普通じゃない、プロデューサーのせいなのか? 
 蘭子はずっと前から、プロデューサーにいいようにされてたってことなのか!?」

「ふふん。何も怒る必要はあるまい。飛鳥も昨日は悦んでおったろうに」

「だからそれは薬のせいだろ。
 確かにボクは、その……不道徳な事を口にすることも無くはなかったけれど! だからって」

「他に契りたい相手がいたか?
 ……それは無かろう? 汝の想いには、我も、プロデューサーも、とうの昔に気づいておったわ」

「!?」

「魔薬を渡した次の日からずっと、あのような視線を向け続けていて、どうして露見しないと?」

「ぐ……、と、とにかく、ボクはもうあんな事しないしクスリも飲まない! いいな?」

「ふふっ。ふふふ、まだまだ不慣れなのね」

瞬間、蘭子の表情が一変した。

普段の魔王キャラとはかけ離れた……潤んだ瞳、誘うように開いた唇、真っ昏な瞳。

真っ赤な夕陽は濃い影を落とす。

彼女が今まで演じてきたどんな人格よりも悪魔的。

こちらへ一歩踏み出し、楽しげに笑う。

愛欲に蕩けたような、もしかしたら昨日ボクはずっとこんな顔だったかもしれない、そんなしどけない雰囲気で、こっちににじり寄ってきた。

「怖がらないで。お互いにあのクスリを飲んでエッチすると、世界に私達だけ、っていう気分になれるの。
 その世界に、飛鳥も入れてあげるって言ってるの」

さっきまでとはまるで異なる、唆すような口調。

これは本当に蘭子か、あの、ボクとは少し違った類の病にかかっていたあの蘭子なのか?

目の前で友人が変わってしまったかのような恐怖。

つり上がった口角、引き裂かれたような口元。

陰影をまとった表情はなにか底のないものを感じさせる。

思わずボクは蘭子を突き飛ばした。

「あっ……え、ええと」

「! ……やれやれ、まあいいわ。汝は既に我と同じ身。もはや逃れられまい」

冗談じゃない。一回しただけで、そんな、永久に囚われたみたいな。

なにか言い返そうとした瞬間、どろどろに蕩けた笑顔。

「我慢できなくなったら、またしようね。いっぱい可愛がってあげるから」

もう、耐えられない。

こんな、毒婦と化した蘭子と話すことなんて無い。

ボクは後ろを振り返らず、逃げるようにその場を離れた。

数日後。

もうこんな事務所には一日たりとも所属していたくなかったが、急に辞めたいなんて言ったら絶対に詮索される。

それで万が一ボクのあの痴態が暴かれたらと思うと、迂闊に動けなかった。

プロデューサーを変えてもらう手もあったが……

彼の事を考えると、あの時のことが否応なく思い出されて、抗う心が萎えるのだ。

いや、これは一時的なものだ、いずれは報いを受けさせないと……

とは思っていたが、カラダが言うことを聞いてくれない。

たった数日空いただけで、胎の奥がしくしく疼いて陵辱を求める。

この前、レッスンしていた時も。

最初レッスンルームに入った時、ボクより先に来ていた蘭子の微かな匂いを嗅いで、否応なしにあの時のことをを思い出してしまう。

レッスン開始後も、腹筋を使って深呼吸するたびにお腹の奥で何か収縮するような感覚に襲われたり。

柔軟体操で体の筋肉を伸ばすたびに犯されていたときの体勢を思い出したり。

もう、ほとんど上の空だった。

素早くターンしたりポーズを取ってみたりするたびに首筋の毛が逆立って、動揺を隠し切れない。

視界の端で蘭子がポーズを決めていて、それを見ただけでなにか漏れそうになる。

トレーナーや他のアイドルに不審がられないよう取り繕うのがやっとだった。

ようやくレッスンを終えて荷物を取りに事務所へ戻って、遂に我慢できなくなってボクはトイレに駆け込んだ。

個室へこもり、震える手でスカートと下着をずり下ろすと、べっとりとした粘液が布と肌の間で糸を引いている。

発狂しそうな快感は完全にボクの心に刻み込まれてしまっていた。

あんなの二度としちゃいけない、そう思っていても熱が抑えきれない。

半ば無駄だと分かっていながら、こうして1人で発散するしか無い。

彼のものによって押し広げられたボクの穴は、もう指が2本も入る。

右手の人差し指と中指をずぷずぷっと差し込んでいくと、濡れっぱなしだった媚肉が絡みついてくる感覚。

シャツの下に左手を突っ込んで乱暴に胸を揉みしだきながら、愛液を撒き散らしてオナニーする。

カタい乳腺にまで指先を食い込ませ、乳首を指で挟んで強く締め付けて。

右指をカギ状に曲げて激しく出し入れして、体の奥をひっかいてみて。

そんな、痴女そのものな自慰でも満足するには程遠い。

膣奥からは粘液がとろとろ出てくるばかりで、潮なんて噴く気配も無い。

イきながら噴く、あの快感を知ってしまって、もうこんなダラダラ汁を垂れ流すだけじゃ全然気持ちよくない。

何枚もの布に隔てられているかのようなもどかしさ。

手を激しく動かしてみても、欲望はかえって強まるばかり。

それでもしばらくやっていれば、多少は熱も引く。

指をベタベタに汚して、フトモモの内側まで愛液を広げて。

ひどい惨状だが、これで取り敢えず帰ることはできるだろう。

帰ったらまた1人で無理やり発散して……

こんなの、いつまで続くんだろう。

そう思って扉を開けると。

そこに蘭子が立っていた。

「なっ……!」

「禍々しい呻きが聞こえたわね」

そう言って、蘭子はボクを押して個室へ戻し、自分も身体を滑らせて入ってきた。

後ろ手に扉の鍵を締め、壁との間に追い詰めてくる。

言い逃れようかとも思ったが、恐らくずっと、扉の前でボクがオナニーする音や喘ぎを聞いていたんだろう。

今更言い訳なんて思いつかないし、自分でも分かるくらい股からいやらしい臭いが立ち上っているし。

身体をくっつけられても、なんとも言いようがなかった。

「欲望に苛まれているのね。哀れな娘」

「誰のせいだと……!」

「我に償いを求めるか。ならば我が慰撫を受け入れるがいい」

言うなり、蘭子はボクの身体を抱きしめて、抵抗する間も与えずにキスしてきた。

ボクより少しだけ背の高い、その割に身体の肉付きは随分大人な蘭子。

ゴシックドレスの分厚い生地越しでも分かる大きな膨らみ。

お互い服も脱いでいないのに、こうして触れただけでボクの胸はじんじんする。

自分の指で弄ってみても痛痒いばかりでなかなか気持ちよくなかったのに、蘭子のおっぱいだとこんなにイイのか。

引き結んだ口を思わずだらしなく開いてしまうと、そこに舌がぬるりと侵入してくる。

唇を舐めて軽くキスしていたかと思いきや、隙さえあれば深く貪ってくる。

女同士の熱烈なくちづけは、お互いまだ舌使いが拙いせいもあってか唾の音が必要以上になって、頭の中でびちゃびちゃ響く。

胸が気持ちよくて、口から脳まで犯されて、抵抗できない。

力が抜けそうなのを悟ったか、蘭子はボクのスカートの中にそっと手を入れてきた。

べっとり汚れた下着を片手で器用に降ろし、自慰で昂ぶったままの股に人差し指を差し込む。

ずぷぷっ、という感触で、軽く絶頂した。

自分一人ではどれだけ触っても得られなかった気持ちよさが、蘭子の指だとこんなに簡単に。

子宮が収縮するような感覚は否応なしにあの時の狂的な快感を思い出させる。

キスされながらおまんこを責められているという状況まで似通っていて、必死に忘れようとしていたあのセックスが脳内に蘇ってくる。

文章や知識よりも、もっと原始的な感覚と結びついた記憶は、こんなにも忘れがたく思い出しやすいのだ。

しかも、なんだか蘭子の唾から妙な味がする。

これは、あのドリンクの味だ。

薄いけれど、間違えようはずもない、あの味だ。

蘭子が呼吸のためにキスを中断し顔を離し、思わず追いついていきそうなのを必死に取り繕い、ボクは言った。

「蘭子……まさか、あのドリンクをまた飲んだのか?」

「いかにも。もはや我も我が友も、あれなくしては生きて行けぬ」

「プロデューサーも? ふん、自制心のない人らだよ」

「しかし、な」

そういうと、また蘭子の表情が緩んだ。

指を引きぬき、絡みついた粘液を舐めしゃぶり、わざとらしく飲み下して。

虚ろな瞳と満面の笑み、まるで人形みたいな顔なのに、それでも彼女は美しかった。

「ドリンク飲まされて、でもまだセックスはしてないの。
 したかったら飛鳥を連れて来いって、プロデューサーが。
 ……だから、逃さないよ。一緒にぐちゃぐちゃになろ。ね」

ほんの一滴の口移しのドリンクと、その誘惑で、ボクは屈服させられた。

こんなのおかしい、絶対良くないことだって分かってはいる。

でももう耐えられない、こんなふうに気持ちよくされて、昼間からエッチなことしか考えられなくされて。

でもついていかなかったら、オナニーだけじゃいつまでもイけないんだ。

もうボクは自分の昂ぶりを自分で鎮めることができないんだ。

だったらしょうがないじゃないか。

思えばプロデューサーの事も蘭子の事も、もともと嫌いではなかった。

気持ちよくなるクスリを飲んでああいう夢を見るくらいだからね。

なら、そんな二人に愛されるのも、悪くはない、よね。

間に合わせの言い訳がいくらでも湧き上がってくる。

本当に、ちょろいな。ボクってやつは。

自嘲で己を保とうとする努力すら儚い。

指同士絡ませて蘭子がボクの手を取る。

引っ張られて外へ連れ出されても、もはや抵抗はしなかった。


そしてボクら二人は連れ立って休憩室を訪れた。

そこには思った通りプロデューサーが待っていて、ボクの顔を見るなりいやらしい笑みを浮かべる。

まったく、ボクを思い通りに出来てそんなに嬉しいか。

そんな反抗的な言葉は口には出せない。

蘭子がプロデューサーの服を脱がせて、がちがちになったものをボクに見せつけてきたからだ。

「さ。二人でお願いしよ。オクスリください、おちんぽくださいって、ね」

汗の匂いを放つおちんちんを見ていると、もう何もかもどうでも良くなってしまう。

目の前のものとエッチする以外何も考えられなくなって、この前まで処女だったのに、こんなのでいいのかな。

良心のか細い警告を無視して、竿を挟んで蘭子と反対側に膝をつく。

一回舌なめずりした蘭子が横からおちんちんにキスする。

目配せは、ボクにも同じようにしろという意味か。

命ぜられるがままに亀頭にキス。

張り出た所を唇で優しく刺激。

二人がかりで口奉仕されて、薄い粘液がすぐに漏れだす。

14歳の人気アイドル二人に性処理させているんだから、すぐに反応してしまうのも当然か。

と、プロデューサーが何か取り出した。

瓶だ。蓋を開け、高く持ち上げ、ボクらの口と彼のおちんちんめがけて液体を垂らす。

これはあの時飲んだドリンクだ、あのどろどろした媚薬だ。

匂いで察すると同時に、ボクはしゃぶりついた。

苦くて飲みにくい味だけれど、一度身体に取り込んでしまうと下半身が熱くなって、脳が茹だる。

できるだけ零さないように、蘭子と二人がかりでおちんちんを吸う。

じゅる、じゅるるっという音を立てながらクスリを啜る。

舌を突き出して先端をしゃぶっていたら、いつの間にか蘭子と竿越しにキスしていた。

亀頭に二人分の舌を絡みつかせて、唾をダラダラ垂れ流しながらしゃぶる。

やっと恵んでもらえたクスリが全身を駆け巡り、数日ぶりの歓喜をもたらす。

特にこれといって味の無いおちんちんをベロベロするのが、どうしてこんなに楽しいんだ。

散々オナニーして、でも全然満たされていなかった下半身がきゅんきゅんする。

早くこれがほしい。おちんちんほしい。入れて欲しい。

でもその前にご奉仕しないと。

脚を開くと雫が垂れ落ちそうなくらい股を濡らして、でもボクは一心に口を使う。

いや、でもオナニーくらいはいいんじゃないかな。

ボクが自分で自分を慰めてるの見たら、きっとプロデューサーも悦ぶだろう。

そうだ、きっとそうだそうにちがいないだってお腹がじんじんしてガマンできないんだよ。

できるだけこっそり指を挿入してみたが、くちゅうっと言う水音ですぐバレる。

彼のフトモモに胸を押し付けて、股を弄りながら口だけでフェラチオしているボクの浅ましい姿が見られている。

見られながら、しゃぶりながらしているだけで、さっきのオナニーとは比べ物にならないほど気持ちいい。

このまましてたらもしかしたらイけるかもしれない。

でもやっぱり、彼より先に1人でイっちゃあまずいだろう。

蘭子と協力して、しっかり気持ちよくなってもらわないと。

張り出た部分は、ボクのナカを引っ掻いて無理やりイかせる、女の敵みたいな部分だけれど。

同時に、オトコにとっても弱点だったはずだ。

唾をたっぷりまぶしてしつこく舐めてあげると透明な液体がトロトロと出てくる。

なんだか気持ちよさそうだ。

もっとこれが出るようにフェラチオすれば良いのだろう、多分。

蘭子と目を合わせて、キスし合いながらのフェラチオに没頭する。

女同士で唾を飲ませ合う嫌悪感はもはや無い。

こんな美人の友達と愛し合えるのに、何の不満があるものか。

蘭子の白い肌が赤らんで、ボクと同じくらい興奮しているのが分かる。

ぐっちゃぐっちゃ音を立ててオナニーを魅せつけたせいだろうか?

だったら嬉しいんだけど。

指を深く食い込ませると背筋から脳までビリビリした感覚が走って、軽くイきそうになった。

蕩けた視界の中で蘭子がボクの口を啜っている。

じゅっぱじゅっぱいう音がたまらなくエッチだ。

手を使わずに口だけでするのは、なかなか難しいところもあるが。

いまさらこんな気持ちいいオナニーを止めるなんて無理だし、蘭子の方も手はプロデューサーの脚を抱くのに使っているから、このやり方で正解なんだろう。

唇を亀頭に張り付かせたり、息を吸い込んで頬を凹ませてみたり、舌で味わってみたり。

二人でできる、思いつく限りのことをやってあげていたら、とうとうプロデューサーが息を呑んだ。

蘭子がこちらに目線をくれて、ニンマリ笑う。

もうそろそろ、ということらしい。

ボクと蘭子は息を吸い込み、二人同時に先端に吸い付いた。

ちゅるるるっ、と同時に吸引すると、口元に熱い液体が溢れた。

射精したんだ、と思うより先に舌を伸ばした。

勢い良く噴き出る精液を受けきれず、ボクと蘭子の顔にもかかってしまう。

でも蘭子が手で支えてくれたおかげで、ちゃんと口に注いでもらうことができた。

やっぱりボクより経験豊富なだけはある。

口を大きく開いてザーメンをためて、深呼吸する姿にも余裕が感じられる。

ボクはといえば生まれて初めてのフェラチオで口に射精され、受けるのに精一杯。

蘭子の手で竿をこっちに向けてもらって、しゃぶりつくように受け止める。

かわりばんこで口に出してもらって、竿を弄られっぱなしのプロデューサーは少し苦しそう。

でも、勢いが弱まった時に蘭子が優しくしごいて最後の一滴まで搾り出そうとした時には、なんとも言えず切なそうな表情を浮かべた。

口の中いっぱいにザーメンを恵んでもらって、ボクもそろそろ限界だ。

おねだりしたいところだが口の中にドロドロの精液が溜まっていて、うまくしゃべれない。

少しずつでも飲んでいくしか無いか、と思った時、蘭子がボクの手を取る。

頬を膨らませたままボクの手を引き、ベッドへ誘いこみ、横向きに寝かせて向かい合い、抱き合う。

そしてボクの後頭部にそっと手をやり、引き寄せるようにしてちょっと強引にキスしてきた。

お互い、まだ口の中に精液がいっぱいだから、キスというよりは飲ませ合い。

ずるっ、ずるるっと唾よりもっと下品で淫らな音を鳴らしてザーメンを弄ぶ。

ずるっ、ずるるっと唾よりもっと下品で淫らな音を鳴らしてザーメンを弄ぶ。

最初はドロドロしていた白濁液は、唾と混ざったせいか少しサラサラになってきている。

これくらいのほうが飲みやすいけれど、零しやすいので注意が要るね。

しっかり唇を合わせないと。

レズカップルもかくやという熱烈なキスで、舌に精液を絡ませて飲んだり飲ませたり。

苦くて生っぽくて変な味の精液だけど、こくこく飲んでるだけで心臓が高鳴る。

ザーメンの濁った白と舌の赤さのコントラストが強烈。

やはりボクより慣れているらしい蘭子は、時折精液をごくっと飲み下しながらキスしてくれている。

こっちはそんな余裕が無いので、口の中にザーメンを貯めたままだ。

普段のボイストレーニングの甲斐あってか、口の中を大きく広げたままでも息はできるし、舌も使える。

唇の端から精液をこぼしそうになると、蘭子がちゅるっと吸い込んでくれる。

ボクも吸ってみたいんだが、手を耳に当てられると頭蓋骨の中でキスの音が反響して、もうされるがまま。

こんなのエッチすぎる。

男なら絶対耐えられないだろう。

果たしてボクの後ろにプロデューサーの気配。

脚を掴まれて股を開かされ、プロデューサーの脚とボクのとを交差させてから、萎えていなかったおちんぽを一気に挿入してきた。

前後を挟まれて逃げられない状態で、搾りたての精液を少しずつ飲まされて、後ろからセックスされるなんて。

こんなの耐えられるわけがない。

ずぶずぶっと奥まで届いた瞬間、ボクは絶頂した。

身体が固まって動けなくて、逃げ出したいくらいの激しい快感。

ボクは口を閉じることもできないで、ただ頭を灼く感覚に翻弄される。

おちんぽに気を取られて零してしまう精液を、蘭子が吸い取ってくれている。

だらしなく開いたボクの口にその精液を流し込んでくれる。

ぐいぐいっと短いストロークでプロデューサーはボクを責める。

ずっと待ち望んでいた子宮への愛撫で、イくのが止められない。

一回突かれるたびにビクンビクンと痙攣して、視界に星が弾ける。

すごい、おくすりせっくす、やっぱりこんなのダメだ、たえられるわけない。

口の中の精液を零さないようにごっくんすると、同時に腰を使われて1人じゃ触れない場所を犯されてイく。

イきっぱなしのボクを、蘭子は心底楽しそうに見ている。

ぴんぴんに立ったボクの乳首をつまんでイかせて、口の中で残った精液をぶくぶくぶくっとうがいして。

そうしてボクの耳元に頭を近づけて、薄まったザーメンを飲み下す音をしっかり聞かせてくれる。

ごくっ。ん、くっ。ごっく……んっ。

ぷはあっ、と精子臭い息を吐いて口を開いて、精液が一滴も残っていないことを見せつけてくる。

イッてる時にこんなことされたら、ボクは精液を飲んだり飲まされたりするだけで絶頂する変態にされてしまう。

でもそれの何がいけないんだろう? イくのはキモチイイからいっぱいいっぱいイきたいのに。

うん、そうだ、キモチイイのはいいこと、おクスリ飲まされて3人でナマセックスするのはいいことに違いない。

キスされてイって、精液飲んでイって、オマンコごりごり突かれてイって、またいつの間にかボクは潮を噴いていた。

勢い良く噴き出る水はボクの感じっぷりを晒しているようで恥ずかしいけど、でも恥ずかしいのも気持ちいい。

ぷしゅぷしゅエッチな水を漏らして、きもちいいのから戻って来られない。

こんなのおかしくなる、でももうだめだ、これを教えられた時にボクはもうおしまいだったんだ。

体位の関係で余り動きは激しくないけれど、その割にねちっこく奥のほうを犯してくれるセックスが気持ち良すぎる。

これと比べたら、他に価値あるものなんて無い。

きっと蘭子も、こんな風に堕とされたんだろうな。

それで、ボクにもこの気持ち良いのを教えてくれようとしていたんだな。

前に、ひどいこと言っちゃったな。ちゃんと謝らないと。

ボクの鎖骨を甘噛したり、まだまだ膨らみかけの胸に指を食い込ませて勃起乳首を責めてくれている蘭子。

あんなに最高のおクスリをくれて、死んじゃうくらい気持ちよくしてくれるプロデューサー。

最高の二人に挟まれて、ボクは声が枯れるまで喘ぎ、出すものが無くなるまで潮を噴き続けた。

それからというもの、ボクは蘭子とプロデューサーと毎日遊ぶようになった。

夕方になるくらいから腹の奥がじくじく言い出すので、蘭子と2人慰め合いながら主の帰還を待って、それから何もかも忘れるくらい激しく睦み合う。

時には昼間に3人のうち誰かが我慢できなくなって、空いた時間でこっそりセックスして、精液が漏れてこないように注意しながら仕事したりレッスンしたり。

そんな、アイドル失格もののことばかり繰り返していた。

そして今夜、ボクたち3人はプロデューサーの車で人気の無い公園に来ていた。

なかなか大きくて遊具のたぐいも色々置かれているが、こんな夜中にはもちろん他の利用者などいない。

一旦端のトイレに隠れ、ドリンクを飲ませ合い、ボクと蘭子はゆっくりと服を脱ぎ始めた。

確か蘭子が言い出したんだったか、露出プレイをしてみたいということで、プロデューサーがこの場所を選び出したのだ。

着ていたもの全てを鞄に仕舞いこみ、エクステと靴以外何も身につけない状態になる。

蘭子の方も首から上はいつもどおり、銀髪をリボンでまとめて耽美的な雰囲気のアクセサリなんかつけているが、他には靴以外何も無い。

そんな、完全に裸の状態でボクたち二人はトイレを出た。

公園の内側をぐるっと一周してみたいという話だったので、ボクらは手を繋いでゆっくり歩き始めた。

真夏の夜だが、こうして真っ裸で外に出ていると意外と風が冷たかったりして、普段何気なく着ている衣服の恩恵というものを思い知らされる。

でも、こんな裸で外を歩こうとしている、それだけで心臓がバクバク言って頭に血が上る。

人通りは無く、遠くの方で車の音が聞こえるくらいだが、でもいつあの角の向こうから人が出てくるかわからないのだ。

蘭子の方を見ると、ボクとは違ってなんだか堂々としている。

彼女にとっても初めての体験のはずだが、どうしてこんなに落ち着いていられるんだろう。

考える暇もなく、ボクは手を引かれるままに歩き出した。

やや高い生け垣で囲われた公園は、内側に隠れれば万が一近くを車が通っても問題無さそうだ。

しかし自転車に乗った人や歩行者が近くを通ったら、ボクらが服を何も着ていないことはすぐにバレてしまうだろう。

こんな、明らかに異常な、まともな人間なら絶対しないことをして、ボクは早くも濡れ始めていた。

ただ歩こうとするだけで内腿が擦れて、愛液が零れそうになる。

蘭子はそんなボクをニマニマ笑って、ただ見つめる。

ぐいぐい手を引かれて半ば強制的に歩かされると、風が吹くだけでも気持ち良い。

もしこんなことしてるって、世間にバレたらどうなっちゃうんだろう。

ボクも蘭子も、そしてもちろんプロデューサーも、二度とこの業界にはいられなくなるんだろうな。

未成年の女に変なことさせたってことで、プロデューサーは捕まるかもしれない。

そうしたらボクと蘭子は……もうドリンクも飲めなくなって、満たされない身体をいつまでも二人で慰め合うことになるのかな。

そんな破滅的な未来に思いを馳せると、また奥の方からエッチな粘液がごぽっと溢れる。

脚に強いて歩き続けていても、どこかで何か物音がするたびにびくびくしてしまう。

今の音は、バイクのエンジン音じゃないか?

今の音は、民家の窓を開ける音じゃないか?

そんな風に思ってしまうと、夜闇の中から視線を浴びているような気がして振り払えない。

誰かに見られてないか、写真なんか撮られてないか、「アイドル二宮飛鳥が深夜の公園で露出に及んだ」って炎上しないか。

恐ろしいことのはずなのに、考えるほどに股がひくつく。

足を止めそうになると蘭子が引っ張ってくれるのだが、それがまた晒し者にされているようで気持ちいい。

空いた左手で、遂にボクは歩きながら自慰し始めた。

裸で外をうろついて、興奮したからってそのまま性処理するなんて、まるでケモノだ。

見世物にされて、有りもしない視線を全身に浴びて悦ぶ雌犬だ。

自虐的に考えるほどに乳首がいやらしく勃起して、見るからに飢えている。

ようやく半分ほど歩き終えた頃には、もうセックスすることしか考えられなくなっていた。

ちょうどそこには小綺麗な東屋があり、大きなベンチが整備されていた。

愛蜜を垂れ流して歩くボクは、一番手前のベンチに体を預け、仰向けになって寝転ぶ。

そんなボクを押し倒す体勢で蘭子が身を寄せてくる。

脚を開かせ、すべすべむっちりフトモモを割り込ませ、そのまま脚でクリトリスを押しつぶす。

股に体重をかけられて脚を絡め合わされて、ボクは思わず悶えた。

「あ、ひっ……!」

「虚飾を廃して己を晒すのは、心地よかろう?」

粘液を塗り広げるように脚で責めてくれる。

更に蘭子は、大きさは全然変わっていないくせに最近どんどん感度が良くなってきたボクの胸に吸い付く。

なだらかな膨らみの頂点、薄い胸の上でコリコリになった乳首を口に含み、前歯で優しく甘噛。

それだけでボクは思わず身体を跳ねさせた。

胸と股を同時に刺激され、呼吸が一瞬途切れる。

カリカリと軽く胸や乳首に歯が立って、母乳も出せない胸が奮い立つ。

外で、誰に見られるかもわからないこんな場所で女同士でセックスするなんて。

ボクの地位をなげうってまでする露出セックスは、狂いそうなくらい気持ちいい。

蘭子がおっぱいを吸う時、まず乳首の先端を口に軽く含み、ちゅっちゅっと音を立てながら頬をへこませる。

その後少し頭をあげると、ぺったんの胸が無理やり持ち上げられて、張り詰めた皮と未発達な乳腺が広がって痛気持ちいい。

その後もフェラチオみたいに頭を上下させて乳首をしごいたり、おっぱいの肌をぺろぺろ舐めたり。

更に、気持ち良すぎて勝手に足を開いてしまうド淫乱なボクの股を、その長い指で責めてもくれる。

粘り気の強い愛液が膣に詰まっていて、蘭子が指を差し込むと雫がダラダラ流れ出る。

掻きだしても掻きだしても濡れ続けるボクの股に指を2本入れて、中でぐいっと広げられた。

大きく穴を押し広げられる感覚は今までに無いもので、1回目の軽い絶頂に襲われる。

酷薄なる魔王はイッている最中ももちろん手加減せず、2回3回とイかせてくれる。

おちんぽ突っ込まれる深イキとは違うが、こうして甘くいじめられるのも気持ちいい。

いつまでもこの恍惚に浸っていたいとすら思えていたのだが、風の音に混じってなにか聞こえる。

もしや歩行者か? 近くの住民か?

そうは思っていても、身体は言うことを聞かない。

誰かに見られながら蘭子にイかされる、その瞬間を想像するだけで軽く気絶しそうになる。

足音が近づいてくるような気がする。

生け垣の向こうに誰かいそうな気がする。

今のボクたちの狂宴を見ているんじゃないだろうか。

そう思うと蘭子がボクの中で指を曲げて膣壁をかりっと引っ掻いた、それすら羨ましくてたまらなくなる。

ああ、もうダメだ、見られる。

見られながらイく、クスリで狂わされて女の子に押し倒されて何回もイく、ボクの惨めな姿が見られる。

ちょろろろっと弱い勢いで潮が噴出する。

蘭子の指使いは結構大胆で、ボクのおまんこのなかを断続的に刺激してくれている。

クイクイ引っ張られるだけで子宮も膣も収縮しようとする。

指なんて、いくら搾っても精液もらえないのに。

ボクがこんな、まだ中学生なのにセックスのために膣を締めるのが得意な女になってしまうなんて。

全く予想もできないことだった。

視線や足元はますます強く感じられる。

生け垣の向こうから息の音さえ聞こえそう。

もうダメだ、こんなの絶対見られてる、きっと裸で絡みあうボクらを盗み見して誰かがオナニーしてるんだ。

恐れと快感が頂点に達した瞬間、蘭子が強めにボクの鎖骨を噛んだ。

薄い皮一枚で覆われた細い骨は思いの外刺激に弱かったらしい。

かりっと噛まれただけで体の中心を責められているような強烈な感覚が襲う。

必死に声を押し殺そうとしても、歯と歯の間から媚びるような喘ぎ声が漏れ出る。

眼がチカチカするくらい絶頂して、勢い良く潮を噴く。

快感で緩んだままの頭でもわかる。

得体のしれない気配も、車の音も無い。

ボクはただ、誰かに盗み見られながら蘭子に犯されたいとおもって、そういう状況を自分で頭の中に用意したに過ぎないんだと。

蘭子の体を抱き寄せると、二人とも体が火照り切っているのがわかる。

ゆっくりと立ち上がり、残り半分の散歩を済ますべく歩き始めた。

ほら、ボクたちこんなにできあがったよ。

外を裸でうろついて女同士でセックスしてイく、ヘンタイになったよ。

プロデューサー好みの淫乱になって、もうセックスし放題だよ。

だから早くしようよ、お願い、ね。

蘭子に引っ張られながらボクはただひたすらプロデューサーに犯される事を期待し続けていた。



出発地点のトイレに戻ってきて、もう誰にも見られる心配は無いと思った瞬間、軽くイった。

準備のいいことで、プロデューサーももう服を全部脱いでいる。

広い多目的トイレは三人で絡み合うのに十分なスペースが有る。

早くも先走りを漏らし始めているおちんぽを見ているとヨダレが止まらない。

もしかしてボクらの痴態を見ていて、それでこんなになったのかな。

一刻も早くしてほしい、頼むよ、キミのを入れてくれ。

そんな風に誘惑してみたが、意地悪な男は顎を掴んでキスだけして、先に蘭子を選んだ。

ボクのと同じくらいぬらぬら光った股。

あの粘液は二人分の愛液が混ざり合ったものだと思うと、それだけでいやらしく思えてくる。

今にも雫が垂れ落ちそうなそこに、蘭子は自分の指を添えて開いてみせた。

ボクのよりもやや色の濃い媚肉はべっとりとした粘液にまみれていて、やっぱり蘭子もボクと同じくらい興奮しているのだとわかる。

プロデューサーに促されるまま、壁に手をついて尻を突き出してみせる。

彼が立ち上がり、腰骨を抱えてゆっくりおちんちんを挿入させると、穢れた喘ぎ声が響いた。

「ひぐっ……あ、ああっ……!」

ボクとの野外セックスは最高の前戯だったらしく、めりめりっと奥まで入れられただけでもう脚をガクガクさせている。

身体を前屈させて腕の力で姿勢を保とうとしているが、そんな体勢だと中学生にしては規格外のおっぱいがずしんっと垂れてエッチだ。

大きくてハリがあって、重力に引かれてもほとんど型くずれしていない巨乳を、プロデューサーはすぐに掴みに行った。

右手を脇の下から通し、片手に余るサイズのおっぱいを容赦なく揉みしだく。

むにっむにっと変形する乳房を見ているだけでもびしょびしょに濡れてくる。

柔らかい肉に指が深く食い込んで、紅潮した汗だくおっぱいとしこりたった乳首を責める。

乱暴な揉み方だが、蘭子はただ快感だけ感じているらしい。

雄に向けて性器を突き出すケモノみたいな体勢で、おっぱい虐められながらバックでがしがし突かれるのが気持ちよくってたまらないらしい。

玉の汗を散らし、首を反らせて、くずおれそうになりながらも自ら腰を振っている。

こんなに激しく子作りして、大きなおっぱいを搾るように揉み続けて、母乳が出ないのが不思議なくらいだ。

いや、今日も避妊具なんて使っていないし、こんなこと続けていたらボクらのどちらか……いや、両方共妊娠してしまうかもしれない。

お腹を大きく膨らませて、胸からミルクをダラダラ垂れ流して、それでもきっと3人でおクスリ飲んでセックスするのはやめられない。

そんな、人として最低なボクらの姿を想像してしまうと、これ以上の焦らしには耐えられない。

蘭子との子作りに没頭しかけているプロデューサーに身体を寄せて、最近膨らんできた胸を押し付けて、精一杯誘ってみた。

ねえ、ほっとかないでくれよ。

ボクのことも可愛がって、お願い。

言うやいなや、プロデューサーは蘭子の胸を揉んでいた右手をボクに向けてきた。

蘭子を壁に向かって押しやり、壁との間にギュッと挟みこむようにして、やや短くピストンしながらボクの股を弄ってくれる。

激しく腰を振られて高められた後にこうしてじっくり奥を突かれると、ボクも蘭子も意識が飛びそうになるんだ。

こりこり乳首と柔らかおっぱいを壁に擦りつけて、ひくひく痙攣しながら蜜を漏らす蘭子。

ボクも蘭子と同じくらい気持ちよくなりたくて、ちょっと強引ににじり寄ってこっちを向かせてキスした。

このボクが熱烈にアピールしたことで少しプロデューサーは驚いたようだったが、それでもそのまま蘭子を犯しながらボクと舌を絡めあってくれる。

下から指で子宮を突き上げられるような愛撫で、否応なしにつま先立ちにさせられて。

ボクよりずっと背の高いプロデューサーの首に手を回して、しがみつくようにキスし続ける。

アイドルとキスしながら別のアイドルとセックスするのはなかなか難しそうだが、でもすごく幸せそうだ。

二本の指を膣に出し入れしながら、蘭子と立ちバックでセックスしながらなので、キスの方はこっちが主導権を握れる。

頭を引き寄せるようにして、瞳をじっと見据えて唾を鳴らす。

ちゅうちゅう音をさせるとボクが彼にべったべたに甘えているみたいで少し恥ずかしい。

でも、こんないやらしいキスをしていたら頭クラクラになって、恥ずかしいのも気持ちいい。

ドロッとした男の唾液を飲み下しながら、骨ばった指の陵辱に溺れる。

根本までずぷっと突っ込まれ、ナカで関節を曲げられて引っ掻かれると、一瞬失神した。

意識が途切れて、透明な液体が溢れ出て、彼の手と床を汚す。

同時にプロデューサーと蘭子も絶頂したようで、身体をぐぐっと押し付けて子宮口の方まで先端を届かせて、弱い部分を小刻みに責められて蘭子が叫ぶ。

プロデューサーは動きを止め、深く突っ込んだものが抜けないように、子種汁が漏れないように蘭子を抱きしめている。

捕まえられて、犯されて、ナカに思い切り射精されて、身体を抑えこまれて孕まされる蘭子の顔は涙とヨダレでもうぐっしょぐしょ。

壁に爪を立てて、立ったままイかされておしっこを漏らしている。

個室の床を思い切り汚しながら、蘭子はものも言えない。

ただ、絶頂しながらもなお腰を小刻みに動かそうとしているその仕草が、とんでもない淫乱みたいで興奮する。

快感が強すぎて限界に達したか、蘭子はそのままぐったり倒れこんだ。

たっぷり気持ちよくなったんだ、しばらく休んでいてもらおう。

そろそろボクも、もうガマンできない。

指よりもっと太くてエッチなものが欲しい。

蘭子から抜き出されたものは射精直後ということもあってやや萎え気味だが。

抜くと同時に蘭子のオマンコから白濁液がドロっと流れ出るのを見て少し反応しているあたり、まだまだ余力はありそうだ。

次はボクの番だ。

早速セックスするか……? いや、どうせならもっと楽しもう。

蘭子のおっぱい揉む手を止めてまでボクを手でイカせてくれたプロデューサーに報いるとしよう。

彼を座らせ脚を開かせ、股間の正面に跪いたボクは、まだまだ平坦な胸を一撫でして言った。

キミは女性の胸が好きだよね。

ボクの胸も、最近膨らんできているんだよ。

蘭子と比べたらまだまだだけど、それでもキミを気持ちよくしてあげられるってこと、教えてあげようか。

柔らかくなりかけていたおちんちんをそっとつまみ、ボクの胸に押し付ける。

かちかちになった乳首が、精液と愛液がドロドロの竿とぶつかって気持ちいい。

汗やその他体液で、滑りも十分。

優しく手を添えてズレないようにしてから、身体を上下させ始めた。

ボクがこんなことするのは彼にとって少し意外だったろうが、それだけに嬉しそう。

おっぱいをオモチャにするのが好きなのは、分かりきっていたからね。

ボクのおっぱいはまだまだ未発達だけれど、こうしてくっつければ膨らみは感じられるだろう。

でも、乳腺の成長に身体が追いついてないみたいで、ずっと張り詰めたような、皮が引っ張られたような感じがする。

だから少し硬いかもしれないね、蘭子と比べると。

でも、いっぱいセックスしたからか、この痛痒いのも気持ちいい。

いや、ボクばかり気持ちよくなっちゃいけないんだが。

でもいつのまにかプロデューサーのも元通りガッチガチになっているし、全然問題ないね。

また透明な汁を垂らし始めたおちんちんを見ていると、乳首がじんじんしてくる。

このまま胸でこすり続けて射精させてあげようか、それとも硬くなったのを入れてもらおうか。

ボクとしては、目の前でおちんちんが勃起しているのを見せつけられて子宮が狂いそうなんだが。

でも、こんな小さな胸でも悦んでもらえるというのは女として嬉しいことだし……

挟みこむのは到底無理なので、左右のおっぱいを交互にこすりつけたり、尿道口に乳首をそえて割り開いてみたり、硬い胸骨で刺激してみたり。

実際にやってみるのは初めてだが、膨らんでいないならいないなりに、いろいろやりようがあって楽しい。

カリ首に指を回して、裏筋を乳首でずりずりなぞっていると、急に竿が脈動した。

なんだ、もう限界?

パイズリっていっても、蘭子みたいにおっきなおっぱいに挟まれてるんじゃないのに。

こうやってムネを擦り付けられるだけで、もうイきそうなのか。

まさかこんなにすぐ反応してもらえるとは思っていなかったので、なんだか嬉しい。

硬くなった乳首で裏筋をなぞって、竿とおっぱいの間に先走りの粘ついた糸を引かせてみたり。

手でおちんちんを抑えて上半身を押し付けるだけの愛撫だけれど、その上半身に彼の熱い視線をジリジリ感じて、いい感じに出来ているのが分かる。

見下ろしながらパイズリしていると、陰嚢がキュッと持ち上がったような気がした。

もう、そろそろか。

しっかりとザーメンを受け止められるよう、身体を倒して、唾をダラっと垂らして滑りを良くしてやると、尿道口が開く。

そして一瞬の後、手と胸に温かい汚液が降り注ぐ。

慌てて身体を寄せて手と胸で精液を受け止める。

どくどくっという激しい射精を浴びながら、意外に早かった屈服に驚いた。

量も多いし、粘りもある。

たっぷり気持ちよくなってくれたという証拠だが、ボクのこの薄い胸がそんなに良かったのだろうか。

指でしごいて最後まで出し切って貰った後、手に溜まったザーメンを胸に塗りたくってベトベトに汚してあげると、また竿が跳ねる。

どうだい、こんな幼い胸でも、楽しんでもらえたかな。

尋ねてみると、なんだかバツの悪そうな顔をして肯定してくれる。

へえ、なんだかんだいって巨乳好きだと思っていたんだけれども。

ボクくらいのおっぱいも、これはこれで好きだということか。

全く節操のない男だよ、胸なら何でもいいのかい。

なんて、そんなことを言ってみても自分の昂りは抑えられない。


座ったままの彼ににじり寄り、再び萎える時間なんて与えない。

股を開いて腰を跨いで、体重をかけて騎乗位で、奥まで一気に挿入してもらう。

ごりっと膣の奥まで亀頭が届いて、待ち望んだものを与えられてボクの理性は簡単に飛んだ。

おまんこは勝手にぎゅうぎゅう締まって、カリ高ちんぽの形まで感じ取れそう。

ボクの中に食い込むこのエロチンポがあれば、他にはなんにも要らない。

床に足をついて、やや不自由な体勢のままボクは身体を動かし始めた。

ベッドでやる時のように上下するのは難しいので、上半身を預けて抱き合いながら腰を前後させる。

ぬっちゃぬっちゃ音が鳴って、陰毛に絡みつく粘液が泡立っている。

一回往復するだけでも背筋から頭まで電撃が走って、身体がガクガクする。

じゅっぷじゅっぷするのが気持ち良すぎて、ほとんど何も考えられない。

それなのに腰だけは浅ましく動いて、二人でイこうと必死だ。

こうやって上下よりも前後の動きを強調して騎上位していると、奥の方、背中側のところにカリが何度も当たってトびそうになる。

相手よりも自分の快感を優先してるみたいで恥ずかしいけれど、身体が勝手に動いて止められない。

ザーメンでヌメるおっぱいを胸板に押し付けると、硬くなったままの乳首がずりずりして気持ちいい。

ボクの動きに合わせてプロデューサーも腰を使ってくれて、そのたびに子宮口におちんぽの先が届いて胎がきゅんとする。

軽い絶頂から戻って来られない。

ずっとひくひくイきっぱなしのボクは、前に蘭子に聞いたやり方を試そうと思い立った。

卑猥な言葉で男を誘う、そのやり方は、普通なら恥ずかしくてとてもできないだろうが、今なら。

頭の中でフレーズを思い浮かべただけで、おまんこがきゅぅっとなる。

一瞬身体を固まらせたプロデューサーの耳元に口を寄せて、腰を動かしながら言った。

ほら、もっと、気持ちよくなって。

ボクはキミの性処理便器だ。

単なるオナホール、生オナホなんだよ。

だからこの穴に、いっぱいいっぱい精液捨てて欲しいんだ。

乱暴にしてもいいよ、ボクはキミのオモチャだからね。

できるだけ平静な口調で言ってみたかったが、結局喘ぎながら、とろけたように誘惑する声しか出せなかった。

自分の発したあまりにも下品な言葉を自分で聞いて、それで一回絶頂した。

視界の端に星がちらついて、首筋の毛が逆立って、手足を突っ張らせる。

奥まで挿入された膣がぎゅうっと一際強く締まり、それを強いて動かしたらプロデューサーもイった。

狭くてきつい穴で無理やりしごかれて、濃厚なあつあつ精液がボクの中に注ぎ込まれる。

イってる最中のおちんぽをボクのキツマンでせめてあげるとおなかのおくにあったかいのがジンワリひろがってきもちいい。

いい、いい、これ、なかだしきもちいい。

もっとだして、ボクのらんし、いくらでもじゅせいさせてあげるから。

深呼吸して腹を凹ませると、子宮がジンジン疼いてまたイく。

もっともっとちんぽ欲しくて動こうとすると、プロデューサーがボクの腰を掴んだ。

射精が終わりかけた直後だというのに、プロデューサーは力まかせにボクの身体を上下させている。

ぐちゅっ、ぐちゅっと飛沫が飛び散り、張り出たカリ首で出したてのスペルマを掻き出しながら、膣内射精直後の穴をがつんがつん犯す。

もうイッていたところに、こんな乱暴なヤられかたしたら深イキから戻れない。

思わず止めてもらおうとしたけれど、息が詰まって言葉が出ない。

ただ、ひゅうひゅうと掠れた呼吸音が響くだけ。

でも、それも当然だね。

ボクはオナホだから。薬でダメにされたセックス人形だから。

オナホが犯されるのを拒めるはずもない。

こんな風に乱暴に使われて、何度も何度もイッてるボクはきっと生まれつきのエロ玩具だったのだろう。

奥の方まで食い込んだおちんちんが狭い部分をムリヤリ押し広げて、自分のナカが作り変えられるような感覚でまたイく。

プロデューサーがそんなボクに何か囁く。

何を言っているのか、自分の悲鳴がうるさくてよく聞こえないが、でも何を言えば良いのかはわかる。

いい、きもちいい、もっと、もっとして。

もっとつかって、ボクはナマオナホだからたくさんせーしだしてもらえてきもちいいの。

言い終わると、繋がりあった股から潮が勢いよく噴出した。

目の前のご主人様に自分の汚液を浴びせ掛ける気持ちよさ。

ぶしゅぶしゅ噴きながら腰をぐりぐりされると気持ち良すぎて、また噴く。

手足はだらんと垂れ下がり、喉をそらしてあんあん言いながら突かれるたびにぴゅっぴゅっ漏らすエロ女。

もう人間ですらない、こんなのただの下品な人形だ。

根本まで乱暴に挿入されて、反動と腕の力で勢い良く持ち上げられて膣口近くまでがりがりって掻かれて、また勢い良く落とされる。

こんなの何度もされたら頭がバカになってしまう。

いや、もうなっているんだ。

だからこんなに気持よくて、抗えないんだ。

ボクがかつて求めていた、普通とは異なるセカイ。

世間でも、アイドル業界でもない、他でもないプロデューサーとのセックスにあったのだ。

もうボクにはこれ以外要らない、薬で酔わされて潮噴き生オナホとしての生活だけ欲しい。

潮だかおしっこだか分からない液体を撒き散らしながら、ボクは子宮で精液を受け止め、その生暖かい感触に耽溺する。

もうこれで何十回イったかわからない、これからのこともわからない、そんな朦朧としたボクの前に、蘭子がいる。

いつのまに復活していたのか、激しいセックスに溺れるボクらのもとによってきて、瓶を取り出してドリンクを飲ませてくれた。

3人それぞれに行き渡り、これがあるかぎりボクらはいつまでも愛しあうことができる。

願わくばこの狂宴が永遠に続いて欲しいと、ただそれだけを想っていた。

以上です。

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