エルフ「よ、よろしくお願いしますご主人様!」 (19)

エルフちゃん…人間に拾われた女の子、ちょっとドジッ娘

男…エルフの主人、常識人

メイド…人間の女の子、天然のボケキャラ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371030647

男「あぁ、よろしく…(はぁ…なんでこんな事に…)」

____三日前____

メイド「おはようございます」

男「あぁ、おはよう」

メイド「ご主人様にお客様が来られてますが」

男「客?」


〜応接間〜
男「客ってお前か」

女商人「なんやーウチ嫌いか?」

男「お前が来るといい事があったためしがないんだが?」

女商人「そうか?まぁええわ」

男「よくねぇ!」

女商人「それより兄さん人手不足なんやて?」

男「なんで知っている?」

女商人「メイドちゃんに聞いたからや」

男「あの天然娘…後でお仕置きだな」

女商人「で商売の話やで」

男「本題はそっちか」

女商人「まぁ落ち着きぃ」

男「言っとくが人間を雇う余裕はないぞ?」

女商人「それやったら安心しぃ人間よりかなり安いで」

男「人間よりって…まさかエルフか?」

女商人「奴隷廃止法令の事か?」

男「あぁ」

女商人「安心しぃって言うたやろ?一応形式的に契約し住み込みで雇うっちゅう事や」

男「エルフをねぇ…いくらだ?」

女商人「金貨2枚と銀貨4枚でどうや?」

男「安っ!?」

女商人「まぁ拾いもんやし」

男「おいっ今不穏な発言が聞こえたぞ」

女商人「気にしたら負けや、今商品はギルドに預けとるさかい…3日待っといてくれればええで」

男「ちょっと待てまだ買うとは言って無い……はぁ…買うよ、契約成立だ」

_____

エルフ「まずは何をいたしましょう?」

男「そうだなまずは」

〜料理〜

エルフ「痛っ」

男「また指切ったのか?」

エルフ「す、すいません」

〜掃除〜

エルフ「きゃあ!?」ガッシャーン

男「……また何か倒したか…」

エルフ「すいません…」

〜料理〜

エルフ「……」

<うごめく何か>

エルフ「……」

男「どうするんだこれ?」

エルフ「わ、私が食べます」

男(そもそも食べて大丈夫なのか?)

エルフ「げほっげほっ、死ぬかと思いましたね」

メイド「というか食べたのあれ?」

エルフ「え、まぁもったい無いですし」

メイド「え…(なんだか違う気がする…)」

〜書斎〜
男「はぁどうりで安い訳だ…アイツ知ってたな」

男「しかしどうしたものか…お使いとかなら…いやそれもドジりそうだな…」

男「アイツまさか…在庫処分したかっただけか」

男「そういやアイツ拾ったとか言ってたな…はぁ〜」

男「ギルドに行って確かめるか…」

〜ギルド〜

受付「エルフを連れた商人ですか?来てませんね」

男「なんだと…(じゃあアイツはどこから連れて来たんだ?)」

男「マスターを呼んでくれ、元宮廷魔術師の男と言えば通じる」

受付「少々お待ちください…」

〜ギルド•マスタールーム〜
マスター「久しいですね男殿」

男「久しぶり、早速で悪いが最近エルフが行方不明になったって話を聞かないか?」

マスター「エルフですか…確か族長の娘が家出したとか……それが何か?

男「それって超ドジな奴か?」

マスター「さぁ?私もそこまで詳しい訳では無いので」

男「調べてくれるか?」

マスター「報酬は?」

男「金貨8枚」

マスター「……いいでしょう…時間をください、こちらから連絡します」

マスター「ところで、王宮に戻るつもりはないんですか?」

男「姫…いや、女王様に伝えてくれ…貴女お気に入りの宮廷魔術師はあの日死んだって」

マスター「分かりました」

男「じゃあな」

ギィ バタン

マスター「男殿…」

男の屋敷付近
男「さて…そろそろ出てこいよ」

イフリート「まさか貴様が生きていたとはな…魔王様の命令だ……死んでくれ」

男「ごめんだな」

____屋敷____

セイレーン「あらあら、女同士2人っきりなんて不用心」

メイド「あぁ、扉が壊れた…」

エルフ「そういう問題じゃ無いですよ」

セイレーン「あらあら、1人はエルフで1人は人間なのね」

メイド「どーしましょ?」

エルフ「とりあえず逃げた方が…」

メイド「え、でもお客様ですし」

エルフ「もぅ、死にますよ」ガシッ


セイレーン「あらあら、逃げたわ…」

サキュバス「はやく追いかけよーよ」

___

男「くそっ…俺もなまったな…」

イフリート「劣ってなどいない…我とここまで戦えるのは貴様だけだ」

男「それ誉めてんのか?」

イフリート「あぁ、あの日と同じだ」

2年前、魔王城
男「覚悟しろ魔王!“炎よ!”」

魔王(幼女)「イフリート」

イフリート「ふんっ!」

男「何っ!?」

イフリート「邪魔はさせん」

____現代____

男「あの日俺はお前に敗れた」

イフリート「我が肉体も再生に苦労したぞ」

男「そうかよ…ここで決着をつけようぜ」

イフリート「そうだな…」

男「女王様の為に」

イフリート「魔王様の為に」

男「はぁっ!」

イフリート「はぁっ!」

エルフ「はぁ、はぁ、裏口ならきっと…」

メイド「ちょっと待って誰かいる」


〜台所〜
サキュバス「んふふ〜先回りっていい感じ♪」

サキュバス「んふふ〜私天才かも♪」

サキュバス「……今気付いた…すっごく暇……あーあ、イフリートと一緒にあの男の方行けばよかった…」

エルフ(あれって魔王の…いったい何が起こっているの?)

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