妹「姉が必ず風呂場にいます」 (123)
風呂場
妹「っしょ」
パサ
妹「あ、タオルない」
姉「はい」
スッ
妹「ありがとう」
姉「どういたしまして」
妹「……」
ヌギ
パサッ
ガチャ
妹「あの」
姉「なにかしら」
妹「ううん」
パタン
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1471918837
あ、良い忘れてたけど姉妹百合エロです
エロと言ってもお茶の間のみなさんも目をそらさないささいなものです
次の日
お風呂
妹「っしょ」
ヌギ
姉「はい、タオル」
妹「ありがと」
姉「いいえ」
妹「ね、お姉ちゃん」
姉「なあに?」
妹「んー、なんでもない」
姉「おかしな子」
妹「……」
パサッ
次の日
妹「ふー、良いお湯だった」
姉「はい、パンツ」
妹「ありがと」
姉「温めておいたから」
妹「うん」
姉「ちゃんと拭くのよ」
妹「はーい」
姉「さて、私も入ろうかな」
ヌギヌギ
パサッ
妹「先に入ってもいいのに」
姉「かまわないのよ」
妹「私お風呂長いし」
姉「そっちの方がいいわ」
妹「?」
姉「風邪引くから、早く服着なさいね」
パサッ
ガチャ
バタン
妹「はーい」
次の日
妹「今日、お風呂友達の家で入ってきた」
姉「え」
妹「だから、今日は入らないよ。お姉ちゃん、どうぞ」
姉「そう、なの」
妹「どうしたの」
姉「なんでもないわよ」
妹「ふうん」
姉「も、もう一回入らない?」
妹「めんどくさいからいいかな」
姉「そうよね」
次の日
妹「あ、シャンプー切れてる」
姉「はい」
ガサッ
妹「ありがと。お姉ちゃんいつも気が利くよね」
姉「当たり前よ。お姉ちゃんだもの」
妹「そっか」
ヌギヌギ
パサッ
妹「今日はやたら汗かいちゃったー」
フワッパサッ
姉「妹ちゃん、下着洗濯機入れておくね」
サッ
スポッ
妹「ありがとー」
ガチャ
パタン
姉「……」
シャー
姉「……」
ゴソゴソ
姉「……」
ゴソッ
姉「……」
トタトタ――
次の日
妹の学校
友「お姉ちゃんとお風呂って何歳まで入った?」
友2「そうだなー、中学校くらいまでかな」
友「私もそれくらいかな。大きくなったら狭くて無理だよね」
友2「妹は?」
妹「私は一緒に入ったことないけど、昔からお姉ちゃんって、私がお風呂に入るときは必ず風呂の脱衣所にいるよ」
友「何してんの、姉」
妹「タオルとか、渡してくれる」
友2「召使いみたい」
妹「私より絶対お風呂後に入るの」
友「妻か」
妹「変?」
友2「今時そんな優しい姉いないよ」
妹「そうなの?」
友「あ、もしかして妹のパンツ盗んでたりして」
友2「あほだな。んなわけあるか」
妹「……」
友「ほ、本気しないで冗談だから」
友2「妹、そんなことはないから」
妹「そーだよね」
3日後
夜
お風呂
妹「ふー、さっぱり」
ゴソ
妹「あれ」
姉「どうしたの」
妹「パンツがない」
姉「あら」
妹「お気に入りのやつ。こないだまであったのに」
姉「風で飛んでいったのかしら」
妹「あ、お姉ちゃんもしかして私のパンツ盗った?」
姉「なんで知ってるの? え」
妹「え」
姉「あ」
妹「や、やだ。冗談だよ」
姉「あ、冗談、そっか。ふふ、もお」
妹「へへへ……」
姉「……」
妹「……」
妹「盗ったの……お姉ちゃん?」
姉「……はい」
妹「なんで盗ったの? お姉ちゃん可愛い下着たくさん持ってるのに」
姉「妹ちゃんの匂いをかぎたくて」
妹「嗅ぐの!?」
姉「……」コク
妹「な、なんで」
姉「良い匂いするわよ」
妹「そんなことあるわけないよ! 嗅いじゃだめだよ! 返して」
姉「ごめん、食べちゃった」
妹「ひえ」
姉「それはうそよ?」
妹「心臓止まったよ、今」
姉「妹ちゃんが好きなのよ。だからこんなことしたの」
妹「だって、私達姉妹なのに」
姉「姉妹だから燃えるの」
妹「だ、誰か、お母さん」
姉「妹ちゃん、お姉ちゃんに好きって言われるの嫌?」
妹「嫌とかじゃなくて」
姉「お風呂の残り汁も味わってるなんて口が裂けても言えないわね」
妹「……」
ドサッ
妹「お姉ッちゃ」
姉「大丈夫? 冗談よ」
妹「冗談じゃないよね? そうだよね」フルフル
姉「お茶漬けにしたりみそ汁に入れたりとか」
妹「おろろろ……」
姉「冗談よ」
妹「ダメだよお姉ちゃん、冗談でも口にしちゃいけないことってあるよ」
姉「それもそうねえ」
妹「も、もうお風呂場に一緒に入ってこないで」
姉「えー」
妹「えー、じゃないよ! そんなことしてるってお母さんにばれたら大変だよ?」
姉「そうねえ。ばれないようにはやってるんだけど」
妹「お姉ちゃんそのうち捕まっちゃうよ!」
姉「妹ちゃんに?」ニコ
妹「チガウよ!」
姉「はーい」
妹「今日から禁止だよ? いいね?」
姉「……」
妹「お姉ちゃん」
姉「じゃあ、私がこの家から出て行くかお風呂場にいさせてもらえるかで決めましょう」
妹「そ、そんな大事にしなくても」
姉「私にとってはそれくらい重要なの。妹ちゃんにばれちゃったからにははっきり言って欲しいの。こんなお姉ちゃん嫌ならはっきり言ってくれてかまわないのよ」
妹「普通に考えていやだよ。でも、出て行って欲しいとかじゃないもん」
姉「じゃあどうするの」
妹「お風呂場にいてもいいよ……」
姉「やった!」
妹「先行き不安だよ……」
おわり
お粗末さま。
ええな
>>17
読んでくれる人いると思わなかったので続けます
短編 女「隣に引っ越してきたお姉さん」
一日目
ピンポーン
ガチャ
女「はーい」
お姉さん「あの、こんにちは」
女「はい」
お姉さん「隣に引っ越してきたんですけど、これ良かったら」
女「え、あ、どうも」
お姉さん「おまんじゅう食べれましたか?」
女「好きですよ。わざわざすいません」
お姉さん「いえ、これからよろしくお願いします」ペコ
女「はい」ペコ
お姉さん「失礼します」ペコ
カツカツ
女(ひよこ饅頭だ、やっほい)
ガチャ
ガチャガチャ
女「ん?」
お姉さん「あれ、開かない」
ガチャ
ガコッ(取っ手が折れた音)
お姉さん「あ」
女「あ」
10分後
女「大家さん1時間くらいしたら来てくれるみたいですよ」
お姉さん「すいません、電話までして頂いて」
女「いえ、あの状況で放っておく人いないですって」
お姉さん「ありがとうございます」
女「あ、ひよこ饅頭食べましょう。持ってきてもらったものですけど。それと、紅茶しかないんですが、冷やしてるんでどうぞ」
コトッ
お姉さん「女さん、何から何まで」ペコペコ
女「困った時はお互い様ですって。だって、私も、ここに来た一番最初に鍵失くしちゃって、偶然通りかかった上の階の人に一緒に探してもらいましたもん」
お姉さん「そうなんですか。それは、災難でしたね」
女「そうです。よくあることなんですよ、きっと」
お姉さん「うう……」
女(可愛いお姉さんだなあ)
1時間後
大家「やー、すまんねすまんね。ココ点検してなかったよ」
女「すぐに修理できて良かったですね、お姉さん」
お姉さん「大家さん、女さんありがとうございます」ペコ
女「また、何かあった言ってくださいね」
お姉さん「こちらこそ、何かお手伝いできることがあれば言ってくださいね」
女「大家さん、ついでにうちの家の電子レンジ見て欲しいでーす」
大家「おいちゃんは何でも屋じゃないんだぞい」
女「はーい」
やっぱもうちょい続けます
夜
女「あー、明日仕事だ……ウツダシノウ」モグモグ
カシュッ
女「ゴクゴクッ」
TV「次のオリンピックに向けて……」
女「わー、日本始まってるなあ。ネットの反応めっちゃ気になる」
ドゴン!!
パリン!!
女「……」ビクッ
ゴン!
女「お、お隣から不穏な音が」ビクッ
TV「続いて、明日の天気ですが」
女「……収まった?」ゴクゴク
ドゴン!!
ウイイイイン!!
――いやああああ?!
女「え、え、え!?」ビクッ
ガタッ
タタタタッ
お隣の前
ドンドン!!
女「あの? 大丈夫ですか?」
ドンドン!!
女「あのー?」
ガチャッ
バンッ
お姉さん「きゃああ?!」
ダキッ
女「ぶほ!?」ヨロッ
お姉さん「くも!くも!くも!」
女「無い胸が……へこんだ」
お姉さん「あ、すいませんッ」
バッ
女「くも?」
お姉さん「あ、な、なんでもないです。ごめんなさいッ、夜中に騒ぎ立ててしまって」
女「家に、暴漢でも入ったのかと」
お姉さん「すいません……」
女「……」チラ
女(うお、中が悲惨なことに)
お姉さん「一匹は捕まえたので、もう、はい、大丈夫です……」
女「そうですか。それじゃあ」
クル
テクテク
女(ん? 一匹は)チラ
お姉さん「……」グッ
女(もしかして)
女(部屋に戻ろうとしないのは)
女「お姉さん、もしかしてまだ一匹いるんじゃ?」
お姉さん「……」ニコ
お姉さんの部屋
女「お邪魔します」
お姉さん「そ、そこコップ割れてるから気をつけて」
女「わッ」
お姉さん「あの、そこに」ビクビク
女「あー、いますね、天井の隅に」
女(くもでこれは、驚き過ぎでしょ……大きいっちゃ大きいけど)
女「いっつもこういう時どうしてたんですか?」
お姉さん「お父さんに来てもらってたんです」
女「お近くなんですか?」
お姉さん「隣の県なんですけど」
女「え?!」
お姉さん「どうしても無理で。どうしてもどうしても無理で来てもらってました」
女(素でびっくりしてしまった)
女「もう一匹は?」
お姉さん「そこの掃除機に」プルプル
女(ビニール袋が何重にも巻いてある……)
女「ぷッ……くすくす」
お姉さん「笑い事じゃないですッ」
女「す、すいません。勝手に笑いが……掃除機の後で外に持って行って、ゴミで出しておきますね」
お姉さん「ホントに? 女さん? ホントに?」
女「虫、好きってわけじゃないですけど、お姉さんほどじゃないので」
お姉さん「ありがとう…ッ」
女「さて、掃除機の袋取りますね」
ガサッ
ガシ!!
女「はい?」
お姉さん「とるんですか? とっちゃうんですか?」
女「あ、はい」
お姉さん「くも、出てきませんか?」
女「構造的に、たぶん出てこないと思いますよ。たぶん」
お姉さん「……」
女「外に出てもらっても」
お姉さん「はい」コク
トタタタッ
ガチャッ
お姉さん「はい」(扉の隙間からこちらを見ている)
女「はいって」
女「っしょ」
ガサガサッ
カチッ
ウイイイイン――
女「ほら、降りなさい」
くも「……」
女「ほらほら、お姉さん困らすんじゃないよ。あんた、ここじゃなくても生きていけるでしょ」
くも「……」
女「吸っちゃうぞー」
スポッ
女「お」
カチ
女「ミッションコンプリート」
ガチャッ
お姉さん「あり、がとうッ」ポロポロ
女「泣いてるんですかッ?! おおげさですって」
お姉さん「ほっとして……」グスッ
女「……ちょっと捨ててきますね」
お姉さん「はい…」ゴシゴシ
マンションの外
チンッ(エレベーター)
ウイイン
女「よいしょ」
テクテク
女「……」
カパッ
ゴソッ
トントン
女「素手では無理……袋に入れて」
ぽいッ(ゴミ置き場)
女「よし」
パンパン
女「あー、酔いが完全に冷めちゃった……」
女「そして、明日仕事……ウツダノモウ」
お隣の部屋
ピンポーン
ガチャ
女「終わりましたよー……ん?」
女(扉の前に塩置いてある…この人、ド天然か)
お姉さん「あ、部屋も片付けたの……良かったら上がってください」
女「あ、いいですよ。お構いなく」
お姉さん「でも」
女「お姉さんも疲れたでしょ? 私も一人で飲んでたので」
お姉さん「そうなんでんすか……邪魔してしまって」
女「わッ、いいんですって。一人で飲んでもつまらないし……」
お姉さん「それじゃ、あの引っ越し祝いにもらったワインがあるので」
女(ワイン……ワインはまずいぞう。一杯でへべれけだぞう……)
お姉さん「ど、どうです? ねえ?」
キュッ
女(裾掴んでくるとか天然コワい)
女「じゃ、お言葉に甘えて……一杯だけ」
女(そう、一杯だけ)
30分後
女(一杯だけ……)クラ
お姉さん「全部、空けちゃいましたね……」
女「そうれすね……ごめん……ちゃい」ペコ
お姉さん「お、女さん?」
女「……ごめん、ちゃい」ペコ
お姉さん「可愛い……」
女「お姉ちゃんの方が、可愛い……」フラ
お姉さん「お、お姉ちゃん?」
女「お姉ちゃん」
ギュッ
お姉さん「お、女さんッ」ドキドキ
女「あったかい」
お姉さん「ちょっと、お水とってきますね」ドキドキ
女「……うん」
コト
女「お水、くーださい」ニコ
お姉さん「どうぞ。気をつけてくださいね」
女「うん」
お姉さん「ど、どうしよう……こんなに酔うと思わなかった」オロオロ
女「お姉さん」
お姉さん「はい?」
女「酔ってない!」
お姉さん「酔ってますよね……?」
女「証明する」
お姉さん「しなくていいですよ?」
女「逆立ちします」
お姉さん「ダメ、いいですッ。怪我しますッ」
女「問答無用!」
すくッ
バッ
女「とう!」
ひょい
お姉さん「あ」
女「……どーだ、すごかろ」ぷるぷるぷる
お姉さん「……」パチパチ
女「……」フニャ
グラッ
お姉さん「危ないッ!?」
女「あ」
ドベシャッ
数分後
女「……ん」パチ
お姉さん「よ、良かった」グスッ
女「ここ、どこ……」
お姉さん「……私の部屋ですよ」
女「あ、私……どうして寝て」
お姉さん「逆立ちして、頭打たれたんですよ」グスッ
女「……ばかじゃん」
お姉さん「私の責任ですッ」
女(一杯だけって言う己との約束は果たされなかったか)
女「私の自制心が甘かっただけですって……っと」
お姉さん「急に起き上がらない方が」
女「おとと」
フラ
トサッ
お姉さん「ほら……」
女「すいません……へへ」
お姉さん「しばらくこのままの方がいいですよ?」
女「じ、自分で座りますよ」カアッ
お姉さん「ふふ、でもさっき、私の膝の上に座りたがってましたよ」ニコ
女「……まさか、っはっは」
お姉さん「……」
女「ひいッ……自分が恐ろしい」
お姉さん「酔うと、可愛いんですね」
女「可愛い? いやいやめんどくさいだけですって」
お姉さん「私は、ああいう酔い方はきらいじゃありませんよ」
女「逆立ちして気を失うのがですか?」
お姉さん「そこはちょっと」
女「ですよね」
お姉さん「じゃなくて」
女「あ、だいぶラクになりました」
ヨロ
お姉さん「女さん、まだ」
女「大丈夫ですよ。もう遅いですし、片づけしましょう」
カンッ
お姉さん「私がやっておきますから、お部屋に戻ってください」
女「片づけるの好きなんですよー」
ガサガサッ
ポイッ
数分後
女「はー、すっきり。じゃあ、今度こそお暇しますね」
お姉さん「今日は、ありがとうございます」
女「いえ」
お姉さん「良かったら、また来てくださいね……」
女「お姉さんも、良ければ……」ニコ
お姉さん「ええ」ニコ
女「おやすみなさい」
お姉さん「おやすみなさい」
ガチャ
バタン――
女(どうしよ……めっちゃ好きなタイプだ)
お姉さん(もっと、一緒にいたい……だなんて)
女・お姉さん((これって……))
おわり。お粗末様です。
今日、も一個短編したいんですが、ネタ切れたんで募集しますね
>>43(被ったら↓)
もうちょい…続けよ、ね?
>>43
ごめんね
再安価?
少女(10)「一夏の思い出」
少女の家
少女「お母さん、出かけてくるね」
母「どこに行くの?」
少女「公園」
母「6時までには帰りなさいよ」
少女「はーい」
母「あ、これお隣に回覧板届けてくれない?」
少女「うん」
トタタタッ
お隣の家
少女「……」
ピンポーン
少女「……」
ピンポーン
少女「おばさんいないのかなあ」
ガラガラ
おねえさん「はい」チラ
少女「あの、こんにちは。回覧板です」
おねえさん「どうも……」
少女「失礼します」ペコ
おねえさん「……」
公園
少女「ごめんねー!お待たせ!」
友「いいよー。駄菓子屋いこー」
少女「うんッ」
友「少女ちゃんて、プリクラとか撮るの?」
少女「撮ったことないよ」
友「私もないんだよねー。今日、初プリしようよ」
少女「でも、どこにあるの? 見せてもらったことはあるんだけど撮る場所知らないの」
友「街の商店街にあるから、今日はちょっと遠出ね」
少女「はーい」
駄菓子屋
少女「ねー、これシール可愛いよ」
友「ほんとだッ。これ、みんな持ってないよね」
少女「だよね」
友「プロフィール帳もそろそろいっぱいなんだよ。買い換えないと」
少女「ね、ね、これ、CMで見たお菓子」
友「あ、すっごく辛いやつ!」
少女「買おうよ」
友「いいけど、私絶対食べないよ?」
少女「えー」
友「少女ちゃんが食べて大丈夫だったら食べるね」
少女「うー……買う」
友「よしよし」
街へ行く途中
友「ねー、あの雲、めっちゃうんちじゃない」
少女「友ちゃん、ソフトクリーム食べてる時にそういうの言わないでよ」
友「でも、めっちゃうんもが」
少女「悪い口にはソフトクリームをつめます」
友「もが!」
少女「……あれ」
おねえさん「……」
テクテクテク
少女「おねえさん……」
友「どうしたの?」
少女「うん」
友「知り合い」
少女「……隣のおねえさん」
友「なんか、怖くない?」
おねえさん「……」
テクテク
友「どこ行くんだろ」
少女「さあ……」
友「まあいいや、いこ?」
少女「うん」
友「少女ちゃん、クリーム鼻についてる」
少女「ありゃ」ペロ
友「器用だねー」
少女「えへへ」
友「少女ちゃんの鼻にもうんもが」
少女「友ちゃんちょっと静かに」
―――
――
商店街
友「詰めて詰めてー」
少女「友ちゃん、なんか顔ひきつってる」
友「初めてだからしょうがないでしょ」
少女「せーの」
ピリリリ
友「あ」クル
少女「あ」
パシャッ
友「げ、お母さんだ」
少女「えー、なに?」
友「おばあちゃん突然来たから帰って来いって」
少女「突然来ちゃったの?」
友「突然来ちゃった」
少女「はー」
友「ごめんって」
少女「プリクラ撮ったら帰ろっか」
友「ごめんよ、ほんと」
少女「辛いの食べてくれたらいいよ」
友「それはいや」
―――
――
少女「じゃあねー」
友「ばいばーい」
少女「……まだ4時か」
トテトテ
少女「あ」
少女(あの橋の上にいるのおねえさんだ)
少女「……」
少女(あれ、あんな所に足かけてどうするんだろ……)
少女「あれ、あれ、え」
ダダダッ
橋の上
おねえさん「……」
グッ
少女「待って!!」
おねえさん「え」
ガシッ
グラッ
おねえさん「きゃッ」
少女「だめえええ!」
おねえさん「ッ?!」
ドサッ
おねえさん「いッた……」
少女「はあッ、はあッ――げほッ」
おねえさん「なに、あんた」
少女「おねえさんこそ、今、どこに行こうとしてたんですかッ」
おねえさん「あんたに関係ないでしょ」
少女「か、関係ないですけど……だって」
おねえさん「どいて」
少女「待ってください」
ガシッ
おねえさん「離して」
少女「おねえさん、私が小さい時遊んでくれたの覚えてますよ……おねえさん、すっごく優しかったのに」
おねえさん「知らない」
グイッ
おねえさん「……」
テクテクテク
少女「……」
タタタッ
少女「……」
おねえさん「……」
テクテクテク
少女「……」
おねえさん「……」
ピタッ
クルッ
おねえさん「ついてこないで」
少女「いやです」
おねえさん「家に帰るだけよ」
少女「うそです」
おねえさん「ホントよ」
少女「……」
少女「じゃあ、お隣だから方向同じですね」
おねえさん「……」
ダッ
少女「にげたッ?!」
おねえさん「……ついてくんな!」
少女「おねえさん!」
タタタタッ
駅
おねえさん「はあ………ッ」
少女「けほッ……つかま……た」
おねえさん「はな……せ」
車掌「扉、しまります。ご注意ください」
少女「え」
おねえさん「はッ……ぁ」
プシュー
少女「え、あ、え」
おねえさん「あんた、気づいてなかったの」
少女「わああ?!」
ビタッ
ガタンガタン
少女「とっきゅう?」
おねえさん「あんた、お金払ってないでしょ」
少女「わ、私どうやって乗ったの?」
おねえさん「はあッ」
少女「……ど、どうしよう」
おねえさん「知らないわよ」
少女「……」
ガタンガタン
おねえさん「……つかれた」
少女「……」チラ
―――
――
車掌「チケットを拝見します」
おねえさん「……」
スッ
車掌「ありがとうございます。お嬢さんは」
少女「あ、あの、私」ビクッ
おねえさん「……」
車掌「うん? どうしたの?」
少女「その、えっと」ビクッ
車掌「こういうね四角い紙、最初にもらわなかったかな?」ニコ
少女「えへへ……」
車掌「今日は一人で来たの? お母さんかお父さんは?」
少女「……」ブンブン
車掌「困ったなあ」
おねえさん「あの、この子無くしたので再発行してもらっていいですか」
車掌「あ、そうなんだね。お金あるかな? もう一度ね、お金払わなくちゃいけないんだ」
少女「……」ブンブン
おねえさん「あります」
車掌「じゃあ、下りる駅で買えるからね」
少女「ありがとうございます……」
おねえさん「あんたさ」
少女「はい」
おねえさん「お金渡すから、次の駅で下りな。帰り方は駅員に聞いて」
少女「おねえさんは、どこにいくんですか」
おねえさん「どこだっていいでしょ」
少女「一緒に行きます」
おねえさん「……」
少女「行きます……」
おねえさん「好きにしたら」
少女「はい」
とある駅
プシュー
おねえさん「……」
テクテクテク
少女「……」
トタトタ
おねえさん「ねえ」
少女「?」
おねえさん「死ぬ前にしておきたいことって何かある?」
少女「え、えっと、んんー?」
おねえさん「あと30秒」
少女「わ、わ、泳げるようになりたい!」
おねえさん「は?」
少女「私、泳げないから……いつも友達にバカにされるの」
おねえさん「ふーん、じゃ、行くか」
少女「どこに?」
おねえさん「海」
とある砂浜
ザッバーン
少女「……わあ、海だあ」
おねえさん「泳げ」
少女「え、命令形なんですか?」
おねえさん「ほら」
少女「あの、水着じゃないんですが」
おねえさん「行くよ」
ギュッ
ザクザクッ
少女「おねえさん、本気ですか……」
おねえさん「泳がないなら、ここに置いてく」
少女「うええ……虐待だ」
おねえさん「10歳なんて、パンツ一枚で泳いでたって変じゃないんだから」
少女「それは、脱げってことですか」
おねえさん「……」
少女(着いていくんじゃなかったかも……)
岩陰
少女「ぬ、脱ぎました」カアッ
コソコソ
おねえさん「なに恥ずかしがってるの? 胸なんて隠したって誰も見てないから」
少女「おねえさんのばーか、ばーか!」
おねえさん「ほら、入りなさい」
げしッ
少女「きゃッ」
ザブン!
少女「あ、気持ちい」
おねえさん「……」
ザブザブッ
少女「おね、おねえさん服のままって」
おねえさん「別にもういい」
おねえさん「30分で泳げるようにしてあげる」
少女「え」
おねえさん「泳ぐときに何が不安か言って」
少女「えっと、顔に水がついたり耳とか鼻に入るのが怖いです」
おねえさん「わかった」
少女「……?」
おねえさん「もっと怖いこと教えてあげる」
少女「はあ?」
おねえさん「あんたが30分で10メートルも泳げなかったら、私死ぬから」
少女「……」ビクッ
―――
――
30分後
少女「はあッ……はあッ」
ジャプジャプッ
おねえさん「泳げるじゃない」
少女「だ、だってあんなこと言うからッ……はあ」
チャポンッ
バシャッ
少女「わッ」
おねえさん「なんで、泳げちゃうのよ」
少女「おねえさん……あの」
おねえさん「勝手に着いて来ただけの癖に」
バシャッ
少女「わぷッ」
おねえさん「勝手……みんな勝手よね」ツー
少女「……」
おねえさん「う……あッ――あああッひッ」ポトポト
おわり
お粗末。
乙?
お、乙?終わりかたが唐突だったけど…
あれやな、お姉さんがデレるまで書いて欲しかったな
二つ目が良いです!
女「隣に引っ越してきたお姉さん」2
夜
ガチャ
バタン
女「はあ、疲れた」
女「今日、風強かったな。髪、ぼさぼさになっちゃったし」
女「あ……洗濯物飛んで行ってないかな」
トタトタ
ガラガラ
女「良かった、全部ある。ん?」
女「げ、ブラ落ちて……あれ、でかい?」
ワシッ
女「なにこれ、Eくらいあるんじゃない」
ワシワシッ
女「なに、人ん家のベランダに勝手に入ってきてんのさ、お前はよぉ。嫌がらせか?」
ワシワシッ
コンコン
ヒョイッ
お姉さん「あの、ベランダから失礼します」
女「わッ?!」
お姉さん「た、大変お恥ずかしいんですが、それ……私のです」
女「え、お姉さんの!? ご、ごめんなさいッ」ワタワタ
お姉さん「嫌がらせとかじゃないんですッ……風でたぶん飛んでいってしまって、ホントにごめんなさい」シュン
女「違いますッ、そんなこと思ってないですよッ。いやあ、災難でしたね!」
お姉さん「いただいてもいいですか」
女「はいッ」
スッ
女(ベランダでブラを渡すことになるとは)
お姉さん「ありがとうございます」
女「他のも飛んでないか確認されました?」
お姉さん「はい。これだけどうしても見当たらなくて、もしかしたら飛ばされたのかなって思って、ふと女さんのベランダを見たら落ちてあって……帰ってくるまで実は待ってたんです」
女「そ、そうだったんですねッ。遅くなってすいませんッ」
お姉さん「いいんです。それにしても、いつもお帰り遅いんですね?」
女「朝が遅いのでいっつもこんな感じなんですよ」
お姉さん「お夕飯食べましたか? 良ければ、八宝菜作ったのでどうでしょうか」
女「いやいや、悪いですよ」
お姉さん「多めに作ったので気にしないでください」
女「でも、お姉さんもう食べたでしょ?」
お姉さん「まだですよ」
女「え、じゃあ待ってたんですか?」
お姉さん「はい」
女「うー、そんなの断れないですよッ」
お姉さん「やったあ」ニコ
女「すぐ行きますね」
お姉さん「待ってます」
ヒョイ
女「……」
トタトタ
女(あれ、なにかな、すっごく可愛いんですけど)
女(やばいんですけど、やばいんですけど)
女「……はッ、汗臭い。ダッシュでシャワー!」
ドタタタッ
ヌギヌギ
女「服は、おしゃれしていくべきか、いやいや気軽な感じで誘ってくれたんだし、隣に行くだけだし、スウェットで良かろうッ」
バタバタッ
シャワー後
女「えーっと、こっちからも何か持っていくべきかな」
キョロキョロ
女「とは言っても、お酒しかありまてんね」
ガシッ
女「4缶あったらいいかな」
女(いやー、でも今日やたら疲れてるから2缶でも酔うかもなあ)
女(よし、今日は1缶だけにしよう!)
グッ
ピンポーン
女「……」
女(同じマンションの人とご飯食べたりとかなかったから、新鮮だなあ)
女(ずっと、男の人しか住んでなかったし)
女(女の人が隣って、ほっとするというか安心感が違うよね)
ガチャ
お姉さん「あ、お待ちしてました」
女「……」
お姉さん「どうされました?」
女「さっきは暗くてよく見えなかったけど、部屋着ワンピースなんですね」
お姉さん「普段はこんな感じですよ」
女「いいなあ、可愛いです」
お姉さん「そんなことないですけど……帰ってきて、一番楽なのって私の中でワンピースなんです」
女「ああ、なんとなくそういうの分かります」
お姉さんの部屋
女「お腹ぺこぺこだったので、助かりました!」
お姉さん「おかわり自由ですよー。あと、ゴーヤとするめの和え物なんですけど、おつまみ感覚で美味しいので良ければ」
女「わーい! 私もですねー」
ガサッ
女「じゃん!」
お姉さん「あれ、ビール持ってきてくださったんですか? 実は私も」
ガサッ
女「ありゃ」
お姉さん「じゃあ、飲み過ぎ注意で」ニコ
女「はーい」ニコ
30分後
女「お姉さん、料理上手ですよね。私も見習いたいです」
お姉さん「最初は、卵焼きもできなかったんですよ」
女「え、想像つかない」
お姉さん「ありがとう。でも、お母さんが料理だけは作れるようになっておきなさいって。それがあれば生きていけるって」
女「先に相手の胃袋をわしづかんだ者勝ちですよ」
お姉さん「なんの勝負でしょうか」
女「恋愛的な」
お姉さん「そういうのは、からきしダメなんです。料理が上手くなっても食べてくれる人いませんもん」
女「えー、私がいるじゃないですかー」
お姉さん「女さん、美味しそうに食べてくれるので私も嬉しいです。いつでも来てくださいね」
女「えへへ、私、お姉さんみたいな奥さん欲しいー」
ゴクゴク
お姉さん「あれ、それ2缶目じゃ」
女「あ、ほんとだ」
お姉さん「ダメですよ」
ヒョイッ
女「やッ」
ヒョイッ
お姉さん「……さっき、1缶だけって約束しましたよね?」
女「……知らない」フリフリ
お姉さん「こら」
女「わッ」
お姉さん「返しなさい」
女「べー」
お姉さん「あらあら……」
女「お姉さんッ」
お姉さん「はい」
女「可愛い!」
ギュッ
お姉さん「きゃッ」ドキ
女「ワンピース可愛い! ずるい! なんでそんなに可愛いんですか? 私がワンピース来ても小学生になるのにッ」
お姉さん「小学生も可愛いですよ」
女「色気ゼロですけどッ」
お姉さん「部屋着ですし、そういうのはちょっと」
女「部屋着ですら、色気のあるお姉さんのくせに!!」
お姉さん「落ち着いてください……お水とってきますね」
女「……ん」チラ
女(あー、今、何か失礼なことを言ったような……)
女(まあ、いっか……)
女「お姉さん」
お姉さん「なんですか」
女「ブラ渡すの忘れてました」
ヒョイッ
お姉さん「それ、うさぎのぬいぐるみですよ? ブラはさっきもらいました」
女「……」
お姉さん「はい、お水」
女「ありがとうございます」
お姉さん「大丈夫ですか?」
女「お姉さんにご迷惑をおかけしている気がします」
お姉さん「そんなことは」
女「反省します。正座します」
サッ
お姉さん「……」
女「……」キリッ
数分後
女「正座、つかれ……んッ!?」
お姉さん「どうしましたか」
女「しびれ……」
お姉さん「あら……ぷッ、ふふふッ」
女「わ、私なんで正座なんかしてたの……?」
お姉さん「ふふッ……くすくすッ」
女「なんで、笑って?」
お姉さん「今日の女さん、すっごく面白い酔い方されてましたよッ」
女「うッ……いたたたッ」
お姉さん「……つついていいですか」
女「え、だめ、絶対ダメですよ」
お姉さん「ふふ」
女「こないでくださいッ。やだ、やめてッやめたげてッ」
お姉さん「えい」
女「―――!?」ビクビク
女「悪魔……」ビクビク
お姉さん「しんどそう……」
女「動けない相手にッ」
お姉さん「触った方が治りが早くなるんじゃ」
女「この顔見て、そんなこと言えるなんて、人間じゃないッ」
お姉さん「女さん、面白くてつい……ごめんなさい」
女「も、もうクモが出ても助けてあげませんからッ」
お姉さん「ええッ、それは……」
女「あ、クモ」
お姉さん「きゃあ?!」
ギュッ
女「ふわあお!?」ビクビク
お姉さん「あ」
女「はあ……ッ」クテ
お姉さん「ごめんなさい。大丈夫ですかッ」
女「……」コク
お姉さん「でも、嘘ついちゃだめですよ」
女「……」コク
お姉さん「お水、飲みます?」
女「……」コク
ゴクゴク
―――
――
女「明日、お仕事なのに、なんかすいません」
お姉さん「いいえ、楽しかったです。仕事の疲れも吹っ飛んじゃいました」
女「それは、良かったです」
お姉さん「また、いつでも来てくださいね」
女「おもてなししてもらってばかりですし、今度は私が何か……できることがあるなら、はい」
お姉さん「無理しなくて大丈夫ですよ。明日もお仕事頑張りましょうね」
女「はい。じゃあ、お邪魔しました」
ガチャ
バタン
お姉さん(女さん、なんだか保護欲くすぐられちゃうなあ)
女(今日のワンピース写メっておきたかった……)
おわり
以上でおしまいです
ありがとうございました
続きはよ
>>98
そんなものない
女「隣に引っ越してきたお姉さん」 3
日曜
プルル
お姉さん「はい、もしもし」
友『あ、ごめん、今時間大丈夫?』
お姉さん「うん、いいよ」
友『あんたんとこの会社に就職したいって子がいてさ、時間あったらでいいんだけど、ちょっと今日の昼に会ってやってくんない?』
お姉さん「大丈夫だよー」
友『助かるッ! うちの上司の子どもでさー、知り合いが働いてますってつい言ったら、断れなくなってさ』
お姉さん「役に立てるか分からないけど、どこで待ち合わせたらいいかな」
友『近くにスタバあるでしょ? そこでいい? あっちが奢ってくれるって』
お姉さん「えー、そうなの? なんだか、悪いな」
友『いいじゃん、奢られときなよ。15時に集合ね。男君て言う人で、スーツ着てくるからすぐわかると思う』
お姉さん「友も一緒に行くんでしょ?」
友『あ、ごめん、ちょっとデートあるんだ☆』
お姉さん「と、友、私……男の人、特に人見知りするよ? 知ってるよね?」
友『頑張れ』
プッ
ツ―――
お姉さん「ど、どうしようッ、どうしようッ」ワタワタ
ピンポーン
ウイイン
女「キレイキレイしましょッ」
ウイイン
ズボッ
女「ひやああ!? ハンカチ吸い込んじゃった!? やばいやばい!」
カチッ
ピンポーン!
女「え、え、もうッ、こんな時に誰だ、ばかッ」
ガチャ
女「はい、ちょっと今、取り込み中でしてッ」
お姉さん「あの」
女「あ」
お姉さん「お忙しそうですね……ご、ごめんなさい」ペコ
女「ま、待って」
ガシッ
お姉さん「え」
女「全然忙しくないですから!」
続きあるじゃないですかぁ~
―――
――
女「なるほど、それで私と一緒にならってわけですね」
お姉さん「いきなり、こんなこと頼まれても困りますよね……」
女「そんなことないですけど、私こそ何のお役にも立てませんけど」
お姉さん「いいえ、隣にいてくれるだけでいいんです」
女(なんか、一度は言われたい台詞ベスト10がサラッと聞こえたような)
女「じゃあ、隣に座ってるだけでいいなら」
お姉さん「ありがとうございますッ」
ガシッ
ブンブン
女(これで好感度が上がったらいいなあ……へへ)
>>102
書き溜めてないし、ちょ、ちょっとだけだからね
30分後
ハンカチ「……」
女「ごめんね、ハンカチ、汚いごみと一緒になったあげくボロボロにしちゃって」
女「さよなら」
ぽいッ
女「さーて、何、着て行こうかなあ」フンフン
ギイッ
女「お姉さんに合わせて清楚系で行くか。周りの男を引寄せないためにカジュアルな感じで行くか」
女「あ、せっかくだし……帰りにお姉さんとどこか行きたいなあ」
女「なにこれデートみたい楽しい」
女「って、思ってるのはこっちだけか」
―――
――
ガチャッ
女「あ、お姉さん、すいませんお待たせしました」
お姉さん「大丈夫ですよ」
女「お姉さんって、けっこう人見知りする方なんですね。私と会った時全然そんな感じしなかったですよ」
お姉さん「あ、それは、女さんだったからですよ」
女「そうなんですか…」
お姉さん「はい、女さんと一緒にいると落ち着くんですよね。不思議ですね」
女「私も、お姉さんといる時、そんな感じです」
お姉さん「波長が合うってことなのかも」
女「波長かあ。あ、でも、もし私が男の人だったらお姉さんすっごくタイプですよッ。付き合うならお姉さんみたいな人がいいですもん」
お姉さん「女さんなら、もっと良い人いますよ。私なんて頼りないし」
女「ううん、そういうお姉さんも好きですよ」
お姉さん「口説かれてるみたい……なんだかドキドキしちゃいますね」カア
ペチペチッ
女(しまった、勢いに任せて何言ってんの自分ッ)
――――
―――
スタバ
お姉さん「……」
女「……」
女(若干の気まずさで、お互い口数が少なくなってしまった)
お姉さん「あ、あの人だ」
男「あ、お姉さん、ですか?」
お姉さん「は、はい」
ギュ
女(手、手を握っていらっしゃる)
男「あの、隣の方は」
女「あ、友だちです。今日は、付き添いで」
男「す、すいません。ありがとうございます」
女「いえ」
お姉さん「入りましょうか」
―――
――
男「志望理由はそんな感じでして、どうですかね」
お姉さん「い、いいと思います。この会社に入ることで、会社を成長させたいって気持ちは凄く分かりました。ただ、さらに良くするなら……自分もどんな風に成長したいのかという所をもう少し深掘りしてみるといいでしょうか」
男「ふんふん」
カキカキ
女(ふー、何もやることがない。ケーキをつつこう)
ツンツン
モグモグ
女(うまーい!)
男「あ、お友達さん良ければ僕のもどうぞ」
スッ
女「あ、どうも」モグモグ
お姉さん「……ッ」プルプル
女「?」モグモグ
女(お姉さん、どうしたんだろ)
男「で、あと、ここもお伺いしたいんですが」
お姉さん「はい」ニコ
―――
――
男「はー、今日はありがとうございますッ」
お姉さん「いえ、お役に立てれたか分かりませんが」
男「とてもためになりましたッ。あ、あの良ければ、これからも相談に乗ってもらえたら」チラ
女(なんだと、このガキ)
お姉さん「はい、大丈夫ですよ」
女(あ、お姉さん分かってない)
男「電話番号とか教えてもらってもいいですか? それかSNSとかしてます?」
女(ですよねー)
お姉さん「あ、えっと」オド
男「次、いつ会えますか?」
女(質問ばかりしおってからに)
お姉さん「で、電話番号だけなら」
男「ホントですか? やった!」
お姉さん「あはは……」
女(お姉さんも、嫌なら嫌ってはっきり言わないと……お互いしんどいだけだよ?)
男「今日は、ほんとにありがとうございました! また、連絡しますね!」
お姉さん「気をつけてくださいね」
女「……」
お姉さん「……さあ、帰りましょうか」
女「そうですね」
お姉さん「あれ、女さん、何か怒ってますか」
女「怒ってません」
お姉さん「す、すいません。つまらなかったですよね」
女「いいえ、ケーキも美味しかったので問題ないです」
お姉さん「言葉に、トゲがあります……」
女「気のせいです」
お姉さん「私、何かしたなら言ってください」
女「怒ってません」
お姉さん「女さんッ」
女「……だって、お姉さん優柔不断」
お姉さん「え」
女「さっきの男君苦手っぽいのに、男君の好意に気が付いても電話番号教えちゃうんですから」
お姉さん「それは、彼の就活の手伝いのためですし……」
女「そうですよね。お姉さんはそう言う人なんですよね。苦手な人でも仲良くしちゃう良い人なんです」
お姉さん「女さんは、私が彼と仲良くするのが嫌なんですか?」
女「……」
お姉さん「……嫌なんですか?」
女「嫌じゃないです」
お姉さん「なら、いいじゃないですか。私の勝手ですよ」
女「……ッ」グッ
お姉さん「女さん」
女「……うッ」
お姉さん「なんでそんな顔されるんですか」
女「自分でも、分かりません」
お姉さん「ごめんなさい。意地悪なこと言いましたね」
ギュッ
女「……え」
お姉さん「ホントのこと、教えてください」
女「お姉さん……あの、私」
お姉さん「さっきの彼に、一目惚れしちゃたんですね」
女「ぶほッ?! ごほッ、ごほッ」
お姉さん「きゃッ、だ、大丈夫ですか?」
女「なんで、そうなるんですかッ」
お姉さん「え、だってケーキ貰った時も嬉しそうにしてたし、今だって」
女「あれは、単に美味しかったからで……今さっきのは、お姉さんがあの男に気があるんじゃないかって心配で」
お姉さん「?」
女「あー、もう、だから! お姉さんが、とられちゃうって思ったんです!」
お姉さん「そんな、とられるなんて」
女「仲良くなったお姉さんが、とられちゃうのが嫌だったんです!」
お姉さん「ぷ……」
女「笑うなー!」
お姉さん「女さん、甘えん坊なんですね」
女「だって、私が好きなの……お姉さんですから」
お姉さん「ありがとうございます」
女「あの、私が言ってるのは」
お姉さん「ねえ、女さん」
女「は、はい」
お姉さん「私、女さんの隣に引っ越してこれて良かったです」ニコ
女「……」
お姉さん「さっき、女さんが隣でいつも通りにしてくれてたから、私も普通にお話できたし、初日もクモを追い払ってくれました。まだ、数える程しか一緒にご飯も食べてないですけど、それもすごく楽しかったです」
女「私もここ最近、すっごく充実してます」
お姉さん「良かった」
女「お姉さんの隣は今後も譲れないです」
ギュ
お姉さん「でも、私……また、次いつ引っ越すかわからないですよ。転勤族なので」
女「……やだ」
お姉さん「困りましたね」
女「いっそ、一緒に暮しましょう」
お姉さん「初めてそんなこと言われました……ふふ」
女「見る目ないやつらばかりだったんですね」
お姉さん「違うんです。私が断ってきたんです」
女「じゃあなおさら。今までの人達はその程度だったんですね。お姉さん、仕事まだ辞めたくないんでしょ? だから、断ってきた。いいじゃないですか、続けていけば。私は、お姉さんがどこに行こうがついていきます」
お姉さん「それは、女さんの生活もあるでしょ?」
女「だから、これからの私の人生あなたにあげます」
お姉さん「……そんな、軽々しく言っちゃだめ」
女「……」
ギュウ
お姉さん「んッ」
女「……私、男だったらお姉さんと付き合いたいっていったけど」
チュ
女「ッ……ン」
お姉さん「ぁッ……お、女さん」
女「……チュパ」
お姉さん「ンッ」ビク
女「私のこともらってくれたら、どっちでもいいです」
お姉さん「……ッ」
女「お姉さんのものにしてください……」
おわり
これ以上続けると、Rに行かなくてはいけないね
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