P「俺と律子、どっちに付いて行きたい?」 (122)

     

  シン… 

 
春香「…………」グスッ

やよい「うぅっ……ひぐっ…」

貴音「…………」ハァ…

伊織「…いつまでもこうして、雁首並べて押し黙っていても仕方がないでしょ」

真「伊織…」

伊織「決めるわよ。アイツ…プロデューサーと、律子」


   「――私達が、どっちに付いていくか」
 
  

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真「どっちって…伊織」

伊織「何よ。それを話し合う為にこうやって私達だけで会議室に集まってるんでしょ?」

雪歩「で、でも…そんな、最初からバラバラになるのが前提みたいな形で……」

響「…前提でしょ、それはもう……」

雪歩「!響ちゃん…」

伊織「響の言う通りよ。…似たようなこと経験してるから分かるわ」

伊織「あれはもう、どうしようもない」

雪歩「そんな……」

響「…雪歩だって、分かってるから『最初から』なんて言ったんでしょ?」

雪歩「それは……ううぅっ…」ウルッ

貴音「響」

響「…悪い。自分、そんなつもりじゃ…ちょっと自分も参ってて……」

雪歩「うっううん…ごめん、私こそ……」グスッ

    シン……

伊織「……………ハァ、だから…「ミキは」

伊織「!」
 
美希「ミキはハニーに付いていくの」

あずさ「美希ちゃん……」

美希「律子…律子さんには悪いけど、ミキはハニーの言い分の方が正しいと思うし」

美希「アイドルとしての将来性を考えても、ハニーがプロデュースしてくれる方が信頼できるの」

亜美「っ!…それってりっちゃんじゃ頼りないってこと?」

美希「違うよ。そうは言って…」

真「…止めなよ」

亜美「言ってるじゃん!!それとも何?まだ竜宮小町に入れなかったこと根に持ってたの?」

美希「っ!!なにふざけたこと…!!」


     「止めろって!!!」

   

亜美・美希「………っ!!」

真「…ゴメン、大きな声出して」

真「でもボク達まで言い争ったって仕方ないだろ。もっと冷静にさ…」

伊織「亜美、今のは…」

亜美「分かってるよ。ゴメン、ミキミキ」

亜美「変なこと言って…」

美希「ううん。……ジッサイ、そういう気持ちもゼロじゃないかもしれないしね…」

真美「……………」

春香「………でもさ、美希」

皆「!」

美希「…なに?春香」

春香「分かってるの?プロデューサーさんに付いていくってことは……っ…」

美希「……うん」

美希「ハニーに付いて行ったら、ミキは765プロを辞めることになるね」

皆「……………」

やよい「…ひぐっ…!ごっほごほっ!」

あずさ「…………」サスッ…

春香「それで…いいんだ?」

美希「イジワルなこと聞くね。良いとか悪いとかじゃなくて、しょーがないの」

美希「そりゃミキだってあのソファーの寝心地は捨てがたいけど、他にもっと大事なことがある」

美希「優先順位。…それだけの話なの」

春香「………………」

伊織「ま…結局はそういうことなのよね。アンタにしてはまともなこと言うじゃない」

美希「あはっ☆デコちゃんに褒められるなんて良い思い出が出来たの」

あずさ「…私は、律子さんに付いていくわ」

皆「………!」

あずさ「もし新しい事務所に移っても、間違えてしょっちゅうこっちに来ちゃいそうだしね?」うふふっ

   ハハッ………

あずさ「………それに」

あずさ「傍に居てあげたいから」

あずさ「プロデューサーさんの居ない事務所で……律子さんの」

伊織「…………」

亜美「そんなのわざわざ言わなくても分かってるよ、あずさお姉ちゃん!」

亜美「だって亜美達は、りっちゃんが作ってくれた竜宮小町なんだから!何があっても」

亜美「ずっとりっちゃん隊長とはいちれんちくしょーだよね、いおりんっ!」

  「…………」

亜美「…いおりん?な、何で俯いて黙ってるの……?」

亜美「嘘だよね!?ねぇっ!?」

伊織「………ごめんなさい、あずさ、亜美」ペコッ…

亜美「!?!?!?」

伊織「私は、プロデューサーに付いて行くわ」

あずさ「そう…それが伊織ちゃんの決断なら、私は尊重するわ」

伊織「あずさ、ありが…「ふざけないでっ!!!」

亜美「………っ!!」ギロッ…!!

伊織「亜美……」

亜美「いおりん正気!?自分が何言ってるか分かってるの!?」

伊織「分かってるわよ。全部分かって、熟考した上での決断。分かってくれとは言わないけど…」

亜美「分かるわけないよっ!!いおりんは竜宮小町のリーダーなんだよ!?」

亜美「それが自分の都合で抜けるなんて……そんなの許される訳無いじゃん!!」

千早「亜美、抑えて…。それに、事務所を移ったからと言って」

千早「絶対ユニットを抜けなければいけないという訳じゃ…」

亜美「そんなのダメに決まってるじゃん!!りっちゃんを裏切っておいてそんな…!!」

伊織「…当然よ。勿論、極力竜宮小町にダメージが無い様に動くつもりだし」

伊織「事務所を移ってからでも、私の後釜の育成にはきょうりょ――


      バチンッ!!


伊織「っ………」ジンジン…

亜美「………っ!!!」ボロボロ…

真美「あ、亜美。暴力は――」

亜美「いおりんのバカっ!!大バカっ!!!」

亜美「居る訳無いじゃんいおりんの代わりなんて!!」

伊織「…………」キュ…

亜美「りっちゃんが居て、いおりんが居て、あずさお姉ちゃんが居て、亜美が居て……それが竜宮小町でしょ!?」

亜美「いおりんが居なくなるんならもう終わりにするしかないよ!!」

あずさ「…………」

亜美「はぁっはぁっ……」

亜美「…んな……そんなこと……いおりんなら」


   「理解ってるんでしょ…?」ポロポロ…


伊織「…ごめん。ごめんなさい……」グスッ…

俺「みんな俺についてきなさい」

俺「まぁ落ち着け。全員俺が面倒見よう」

  
  ガチャッ…

春香「!……どう?」

真美「うん…亜美も落ち着いて、今は3人で話してるよ」

真美「詳しいことまでは、聞いてないけど…」

真「そう…とりあえず、よかったね。話し合う場が作れたのは…」

美希「…ケツロンは、変わらないんだろうけどね」
 
 「………………」
 
真「って、これじゃまた伊織に怒られるよ?」ハハ…

響「だな。この際、どっちに付いていくのか1人ずつ順番に言ってく?」

美希「実に響らしいデリカシーの欠片も無い案なの」クスッ

響「う……って、自分らしいってどういうことさー!」

やよい「…真美、大丈夫?」

皆「!」

真美「ふぇ?なにが?真美は全然元気百倍モリモリMAXでー…

やよい「凄く苦しそうだったから…」

真美「………やよいっちに言われちゃ、しょーがないね」ズル…

真美「流石は『お姉ちゃん』って感じなのかなー」

春香「…どういうことか聞いていい?真美」

真美「真美はさ、兄ちゃんに付いて行くつもりだったんだ」

皆「!」

真美「けど…さっき泣いてる亜美を見て、分かんなくなっちゃった」

真美「自分が……真美が、どうすればいいのか…」

美希「デコちゃんを…ううん、竜宮小町を失った亜美をほっとけないってこと?」
  
真「美希…」

雪歩「み、美希ちゃんまだ決ま…っ……」

真美「…………」

美希「そういうの、ロクなことにならないから止めた方が良いって思うな」
 
美希「シツレイだよ。亜美にも……律子にも」

響「美希、真美の場合は自分たちとはまた事情が…」

真美「ううん、ミキミキの言う通りだよ」

真美「いや…もっと汚いのかな。真美が兄ちゃんに付いていきたいって思ったのは」

真美「竜宮小町が居るりっちゃんの所に行っても、そこに真美の居場所があるのかどうか不安だったからで…」

真美「だから竜宮小町が無くなるんなら別に…っていう……ははっサイテーだね」

やよい「嘘だよ」

やよい「そんなの嘘。真美は…気付いただけ」

真美「気付いた…?」

やよい「うん、家族がバラバラになるってことが、どんなに怖いことなのか」

真美「っ……!」

春香「…………」

真美「な、なに言ってんのやよいっち。亜美と真美はそもそも家族なんだから」

真美「事務所が違うことになっt……あ、あれ…?」カタカタ…

真美「お、おかしいね。手が…」

雪歩「真美ちゃん…」ギュッ…

真美「こわい……こわいよ」ポロポロ…

真美「今亜美から離れたら…一生遠くに行っちゃったままになる気がする……」
 
真美「それは…ヤだ。亜美に負けたくなかったけど」

真美「真美を見つけてくれた…ひぐっ…兄ちゃんに恩返しがしたかったけど……」

雪歩「真美ちゃん、大丈夫。大丈夫だから…」ギュッ…

やよい「いいんだよ、真美。それが真美の素直な気持ちなんだから」
 
やよい「本当に亜美を守ってあげられるのは、真美だけだと思う」

真美「………ありがとう、やよいっち…」

響「現状…律子に付いて行くって言っているのが」

響「亜美とあずさ。あと、真美」

響「プロデューサーに付いて行くって言ってるのが」

響「美希と伊織…だね」

  「……………」

響「い、いや人数がどうこうってことじゃないけどさ…」

美希「語るにストーンなの」あふぅ

美希「ていうか、ミキは意志ヒョーメーしてるのにこのまま居ても良いの?」

貴音「意志を告げた者が退席するしすてむではありませんよ」

美希「ざーんねん。真美に付いて行ってミキもお昼寝に行こうと思ったのに」

響「おいおい…」

雪歩「ねぇみんな……本当に、無理なのかな?」

皆「!」

真「雪歩、気持ちは分かるけどそれは…」

雪歩「だって!!」

雪歩「私達は全員!!本当は皆いっしょに居たいって思ってるんだよ!?」

  「………っ!」

雪歩「さっきの真美ちゃんを見て分かった…私達は離れたりしちゃダメなんだよ」

雪歩「皆が…全員が揃ってるこの765プロっていう帰る場所が無いと…」

雪歩「私は…!どこへも飛び立って行くことなんて出来ないよ!」

春香「……ッ…」ギュゥッ…!!

雪歩「だから皆でお願いしよう!?」

雪歩「私達が全員揃って、一緒に居たいって二人に心を込めてお願いすればきっと分かってもらえるよ!」

千早「…………」

雪歩「ねぇ春香ちゃん!春香ちゃん前に言ってたよね、私達はもう1つの家族みたいなものだって!」

春香「―――っ!」

雪歩「私もその通りだと思う!だから家族みんなで力を合わせ―

   
  
          「それで」

 
 
千早「今回仮に二人が受け入れてくれたとして…それはいつまで続くの?」


雪歩「い、いつまで…?そんなの、いつまでだってずっと…」

千早「二人は優しいから、たしかに私達が懇願すれば今回の件は取り止めになるかもしれない」

千早「けれど…そんなのは形だけの現状維持。すぐに綻びが出ることは目に見えているし…何より私は、枷にはなりたくないわ」

雪歩「枷………千早ちゃんは、私達の、この一緒に居たいっていう気持ちは」

雪歩「律子さんとプロデューサーの歩みを邪魔する、鎖だって言うの…!?」キッ!!

真「ゆきh…っ!」

雪歩「…………ッ!」プルプル…キュッ!

千早「…言葉が悪かったわ、ごめんなさい」

千早「だけど私は…」

  スッ

千早「!」

真「…………」フルフル…

雪歩「…………分かってるよ、私だって」

雪歩「律子さんにも、プロデューサーにも『私達の所為で』なんてことを、考えさせちゃいけない……」

雪歩「それは大事な…何よりも大事な、楽しかった今までの思い出さえ」

雪歩「汚してしまうことだから……」ポタポタ…

千早「っ…………」

雪歩「分かってるよ、分かってるけど、だから…!!こんなに……!!」

真「…………」ポムッ
  

     「ひっ…ひぐっ…うああああん!!!」

      

美希「…………」

 
 
    「自分は…家族を食べさせていかなきゃいけないから。勿論律子が駄目ってことじゃないけど…自分は、」


    「何も迷うことなどありはしません。わたくしは交わした契りを唯…遂行するのみです」

    「伊織ちゃんと友達のままで居られるのかな…それが一番、不安かもです」

    「ずーーーっと…悩んでたんだ。ボクが居ないことで、崩れちゃうのはどっちかとか…実際はそんなことは無いんだろうけどね。けど…」


   千早「私は――どちらも選ばない」

   千早「ピースが欠けたままのパズルを見続ける位なら――」


美希「…千早さんの選択が、ある意味一番正しいのかもってカンジだよね」

美希「モチロン、海外レコーディングの時に凄い人にミソメラレタっていう、千早さんの実力あってのことだけど」

美希「それで…皆自分の身の振り方を話して、今は二人きりな訳だけど」



        「春香は――どうするの?」



春香「…………」

春香「何言ってるの?美希。私だってさっき言ったじゃん」

春香「抜けちゃう皆の分も、これから頑張って765プロを盛り上げて行こうって」

美希「うん、言ってたね」
 
春香「だったら――「春香はトップアイドルになるんじゃなかったの?」

春香「………っ!」

美希「…………」じっ

春香「なるよ?それが私の夢だもん」

春香「これからだって、律子さんと一緒にもっともーっと頑張っていつか絶対に「無理だよ」

春香「!」

美希「律子じゃ…ううん、世界中のどんな凄腕プロデューサーだって出来る訳無いの」

美希「春香をトップアイドルにプロデュース出来るのは『プロデューサーさん』だけ」

美希「そんな当たり前のこと、春香が気付いてない訳無いって思うな」

春香「…………」

春香「…美希、そんなに私と一緒の事務所が良いんだ?」

美希「え?ミキは全然来て欲しくないよ?765に残るって聞いた時グッ!ってしたの」

春香「それはヒドくない!?」

美希「春香はミキの一番のライバルなんだから、トーゼンなの。いつヌケガケされるか分かったもんじゃないし」ツーン

春香「何それ…」

美希「けど……けどさ」

美希「絶対に絶対に!!一生認めてなんてあげないけど……」
  


       「春香なの」


 
美希「ハニーがどうしても実現させたい理想。それを体現したトップアイドルになれるのは…きっと、春香だけ」

春香「………ありが「黙れなの」

春香「はい…」

美希「ハァなんでミキがこんなこと……」ガシガシ

美希「……だから春香」

春香「ねぇ、美希」

美希「?」

春香「私は―――」 
 


     「765プロアイドルの天海春香だから」


   

美希「――――っ!」

春香「今日、皆の話を聞いて、話して。改めて気付くことが出来たんだけど」

春香「律子さんでも、プロデューサーさんでも…無いんだ」

美希「……春香にとって、一番大事なのがそれってこと?」

春香「…………」コクリ

美希「そんなのバカげてるの!!千早さんも言ってたでしょ!?壊れちゃったものをいつまでも抱きしめてたって何も…

春香「壊れてなんかない」

春香「聞いてくれる?美希」

春香「私の、天海春香の『これから』を――」

     
 
  


 
 ………………………………

 
   
   ピッ


 
 「…………さて」 

   

   
 「彼らの…12人の真意を、これで君達は知ることが出来た訳だが」


 「……………」

 「……………」グスッ


 「それじゃあ、先程の質問をもう一度させてもらうよ」

 「君達は―――どうするね?」


 「……………」チラッ


 
       「俺は――」



         END

       

  「ハイ、カット―!!!」

 
P「ふー。お疲れ様で-す」

律子「お疲れ様でしたー!」

  ワイワイ  ガヤガヤ

P「全く…元アイドルの律子はともかく俺まで出演することになるとはなぁ」

P「見ろよ、たった一言のセリフでこの手汗」

律子「あはは、名演技でしたよ。プロデューサー殿」

P「面倒なゴタゴタを一掃する為の劇薬として話を呑んだとはいえ」
 
P「まさかこんな…皮肉にも程がある脚本に仕上がってるとはな…」

律子「まぁ…あの人も色々思うところがあった結果のことなんでしょう」

律子「…尤も最終的にはあn「言うな」

P「唯のフィクション。それ以上でも以下でも無い、そうだろ?」

律子「…ハイ、そうですね」

P「…それじゃあ、俺はもう行くよ。亜美とあずささんをタクシーに待たせてるしな」

律子「私、美希に捕まえとけって頼まれてるんですが」

P「鬼軍曹の許可さえ出ればいつでも会ってやるからって宥めといてく…痛てっ」ゴンッ

律子「養育費代わりのスタミナドリンクです。伊織から」

P「…高っけぇんだろうなぁ……春香のお菓子で足しにしといてくれ」スッ

律子「貴音が喜びますよ」

P「それじゃあな」

律子「えぇ」
 

  スタスタスタ……ピタッ 



  「愛してたぜ、律子」

  「私もですよ、プロデューサー殿」
     

 
P「俺と律子、どっちに付いて行きたい?」END

終わりです、ありがとうございました

あ、聞かれたら答えますので、何かあればどうぞ

響「響と」

貴音「貴音の」

響・貴音「「質問回答のコーナー~」」

響「このコーナーは、視聴者の皆様からの質問にお答えすることで」

響「本篇疑問や不満を解消していく狙いのコーナーだぞ」

貴音「後付けで少しでも蓮根の如く開いた穴を埋めようということですね。まこと浅ましきことです」

響「そういうこと言っちゃ駄目だって貴音!なんかちょっと怒ってる?」

貴音「本編におけるわたくしの台詞の数…幾つだと思いますか?」

響「さぁ1つ目の質問にいくぞ!」

Qこれは最初から用意してたend?
それとも途中で変更した?

響「どうなんだ?貴音」

貴音「結論から言えば、どちらも否ですね」

貴音「基本的に終始、書きながら考えていたので用意は勿論、変更したという訳では無いということです」

響「オチも?」

貴音「オチも。全編を通してその場の閃き頼り」

貴音「厳密に言えば2段オチにしようと思い付いたのは、雪歩ぱーとの辺りだった様な気がしますが…朧気ですね」

響「まぁ…散々言われてるギャグオチにするのも視野だった位だからなぁ」

貴音「そもそもが二年前にvipで即興で書き始めて、投げ出したもののりさいくるですからね」

Q愛してたぜってことは破局したの?
ついでに美希の台詞でミソメラレタってミトメラレタのミスでよろしい?

貴音「…………」
  
響「黙っちゃ駄目だって」
  
貴音「その辺りの台詞は散々書き直して、疑問を残したまま投稿してますからね…」

響「あぁ、最初はラスト「いくぞ、春香」「はい、プロデューサーさん!」って書いてたっけ」

貴音「えぇ…今思い浮かんだことを言うと」

響「聞くぞ」

貴音「養育費の下りから読み取れる様に、Pと律子の間では「まるで離婚みたいだな」という様な話が以前にあって」

貴音「愛していたという台詞も、かつて765プロで一緒に居た期間=結婚期間ということでの」

貴音「Pなりの粋なじょーくだったのでは無いかと…」

響「空回ってるなぁそれ」

貴音「なお、ミソメラレタは見初められたですね」

響「美希の台詞のカタカナ配分ってどういう基準なんだろうな?」

Q:Pと律子に着いてく子が劇中と実際で逆になってる…のか?
面白かったけど正直さっぱり分からんのでガッツリした解説が欲しかったり

貴音「はい、逆になっております。もっと仄めかして気付く人だけ気づく位にするつもりでしたが」

貴音「結局露骨な感じになってしまいましたね」

響「なんかこういう、後で議論が起こるオチみたいなのやりたかったんだろうね」
 
貴音「劇中劇、ドラマの中での内訳は」
 

律子派
亜美、あずさ、真美、やよい、春香
P派
美希、伊織、響
海外移籍
千早
 

貴音「この様な感じだったのですが」

貴音「最初から逆になるオチにすると決めていれば、これも変わっていたかもしれませんね」

響「貴音と雪歩と真はどっちなんだ?」

貴音「…………?」

響「あっ」

Q:P達は普通に話してるから険悪になったとかじゃないっぽいけど最後に律子が何をいいかけたのか全く分からん


貴音「………」ペラペラ

響「読み返すなって。尤も…のトコでしょ多分」

貴音「普通に話しているというのは、別れたら仲良くなるという離婚あるあるの一環ですね」

貴音「別れるまでは普通に一切口も利かない冷戦状態だったと思われます。何故そうなったかは皆目見当もですが」

響「おい」

貴音「離婚家族会議ネタをやりたいという所からすたーとしておりますので」

貴音「そこだけは、一貫してるような気がしなくもないですね」

響「気の所為だと思うけどな。律子が言い掛けたのはどういうアレなんだ?」

貴音「続きを明かすと「あの子達が作ったんでしょうけどね」ですね」

貴音「意趣返し含め、各々の様々な感情が入り混じった末でのドラマ内容なのだと思います。多分」

響「ドラマの方の台詞も決して嘘では無いみたいなことかな」

Qドラマという体でやることに意味あるのか?
このドラマが何のために作られたのかがよくわからない
ただわかれるならこんなドラマ作った意味ねえしなんかあるのか?


貴音「えいぷりるふーるに、まことの重大発表をするのに近いですね」

響「まぁ実際こんな分裂騒動あったら世間は騒いで」

響「ゲスい記者の根掘り葉掘りからいつもの中傷記事が来るだろうから」

響「先手として自分から暴露して茶化していくスタイルーみたいなことだよね」

貴音「勿論2段オチがやりたいからが先に来た後付け理由ですが」

貴音「実際、策としては面白いかもしれませんね「あれは本当のことなんですか?」などと尋ねるのも」

貴音「下衆な輩からすれば恥でしょうし」

響「ドラマっていう体だからこそ、本音が言えるであるとか」

響「アイドルの皆の内心の心情まで考えると、ちょっと面白いよね。美希とか特に」

貴音「熱演に本音の吐露を混ぜることで、二人へ伝えたいものがあったのかもしれませんね…」

ガッツリした解説が欲しいって言った者だけど、ようはトリックというか分かると「ああ!」となるようなオチではなくて単に行き当たりバッタリな感じなのね
ドラマシーンは面白いと思ったし好きだけど最後のオチは苦しいわな…面子が逆になってたり律子の台詞だったりと意味深な描写重ねた割には特におおっという何かがある訳でもない、まあ変な期待したのが悪いのかもだけど

でもこれなら、例えばはいドラマでしたーっていう一つ目のオチを踏まえて、
ドラマでした→こんなの実際にはありえないよねーキャッキャ→いやでも本当にそうかなと思わせる不穏な演出で意味深に二段オチで幕引き、とかの方が分かりやすく纏まってる気がする
とにかくラストをここまでややこしい設定にするなら、劇中にそこらへんを仄めかす描写をもっと入れるなり撮影後のやり取りにアイドルも絡めてもっと膨らますなりしないと読んでる側はよく分からんかな

とにかく乙、面白かったです
長い解説貰ったのでとこっちも長文感想書いたけどマジで気持ち悪いな、申し訳ない

Q? >>109

響「いやーここまで力入れて読んでくれた人が居るだけで、書いた甲斐があるって感じだな」

貴音「冥利に尽きるという物ですね。慣れてはいても傷付かない訳も無いので、救われた気持ちになりました」

貴音「ご意見真摯に受け留めさせていただきました。思い付いたことを全て入れる所為で、全体としてのバランスが崩れるのは」

貴音「直さねばならぬ悪癖ですね…」

響「逆オチは、添え物程度に入れた要素だしなぁ…」

響「実際に起こったこととドラマがイコールでは無いということの表現とか、意味無い訳でもないけど…」

貴音「春香パートに厚みをもう少し入れて、ラストはそれでもPを選んだ春香…という焦点の当て方をすれば」

貴音「もう少し締まったかもしれませんね」

響「この「私が765プロになる!」って台詞は完全にギャグだから削って英断だけどな?」

Q二人が何が原因かはわからんがどっちかが765離れるしかなかったの?
それとこのことは社長はしってたの?
 
貴音「…………」ボソッ

響「小声でもこっちが知りたいとか言っちゃ駄目だって」
 
貴音「どういう理由かはともかくとして、事務所を別れるしかなかったのは確かですね」

貴音「それまでの765プロの方針から外れているのは、Pの方なので」

貴音「Pが出て行くことになったと…まぁそれでなくても心情的にPが先輩の律子嬢に出て行けとは言い辛いでしょうし」

響「まぁ子供が居る離婚の場合、男側が出て行く方が一般的な感じはするな。稼ぎのこともあるし」

響「社長はなんか、一応黒幕みたいな扱いにしておきながらあえて社長とは明言せずぼかして逃げてたけど、どうなんだ?」

貴音「分裂する理由は、当然把握していたと思われます」

貴音「ドラマ作成の話を持ちかけたのも高木社長で、その脚本に関してはPも律子も一切関与しないという約束の下」

貴音「今回の撮影が行われた…というプロローグなのだと思われます。恐らく」

響「細かい指示とかは無くて、自分達がアドリブみたいな感じでやったんだとしたら、どういう心情だったんだろうなぁ…」

Q 最初の方にSMAPの解散騒動が元ネタみたいに言われてるけどあくまで似てる程度で解散騒動が元ネタではないんだよね?

響「そもそも似てるかな?」

貴音「彼の事件を元ネタにするのであれば、もっと寄せるでしょうね。誰を誰のぽじしょんにするのかが悩み所ですが」

響「律子退社で、竜宮がそれについて行くけど直前であずささんが意趣返しが一番近いかな」
 
貴音「まぁ、あまり趣味の良い真似では無いですから書くことは無いでしょうね」

Q 次作品書くとしたらどんな作品にするの?

響「コメディかなぁ、元々そっちが本職(?)だろ?」

貴音「メモ帳にあるアイディアだけなら冗談抜きで300近くございますので」

貴音「その中のどれかになるとは思いますが…長編はもう体力的に辛いですからね」

響「1つのネタを13人分を書くみたいなのもやりたいけど、まぁ続かないだろうなー」

貴音「ドッロドロの愛憎劇というのも挑戦したいテーマですね」

響「離婚だの愛憎だの、嗜好が歪んでると思うぞ」

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