理亞「別にどうでもいい」

聖良「悪役っぽく登場したのがマズかったかなぁ……でもそういう風に指示あったし……」

理亞「誰から……」

聖良「大丈夫だよね？なんだかんだ人気出るよね？私たちのファンは聖闘士とか呼ばれるようになるよね？」

理亞「興味ない……」

聖良「だって私たちって、あのA-RISEと同じ立ち位置なんだよ？Aqoursのライバルっていうか、お互いを高め合う重要なファクターっていうか……なのに悪役とか噛ませ犬とか……」

理亞「どれだけネットに影響受けてるの……」

聖良「だいたい悪役っぽいイメージ定着しちゃったのって、理亞にも責任あるんだからね」

理亞「意味がわからない」

聖良「普通あんなところで煽るみたいに器械体操する？跳んでる途中で意味ありげな微笑浮かべちゃってさ。ていうか下にマットもなにも敷いてなかったんだよ？ケガしたらどうするつもりだったの」

理亞「そんなヘマしない……」

聖良「あとツリ目だし」

理亞「関係ない」

聖良「うあぁ～……叩かれるのヤダよぉ～……批判されるの怖いよぉ……」

理亞「スクールアイドル……叩かれるのが運命……」

聖良「やっぱりグループ名かなぁ……Saint Snowって中二っぽい名前……。でもカッコいいよね！？ねぇ理亞！？」

理亞「それは同意」

聖良「ちゃんと千歌×聖良とか流行るよね？絵師さんとか同人作家さんとか、描いてくれるよね？」

理亞「……私も入れて」

聖良「聖良×理亞とか」

理亞「それはない」

聖良「どうすれば悪いイメージを払拭出来るかなぁ……」

理亞「関係ない……」

聖良「え？」

理亞「誰がどう思おうと、私たちがやることは変わらない」

理亞「私たちの歌を……お客さんに伝えるだけ。ありのままの姿を……見せればいい」

聖良「理亞……」

聖良「そうだよね……うん、それしかないよね」

理亞「うん」

聖良「よっし、やる気出てきた。じゃあ……行こうか」

理亞「ん」

聖良「……そうだ、理亞」

理亞「？」

聖良「これからも、よろしくね」

理亞「……ん」