【モバマスSS】モバP「許してください何でもしますから!」【安価】 (136)

モバP(以下P)「ふぃ~…そろそろ休憩しません?」

ちひろ「そうですね、じゃあお茶入れてきます」スタスタ

P「あ”~、ずっと机に座ってたせいか腰痛い…」

ちひろ「今日はレッスンもお仕事もありませんから、丸一日事務仕事ですよ~」

P「マジすか、つらいなぁ……」

ちひろ「ふふっ、私としてもプロデューサーさんがずっと事務所にいるのちょっと違和感感じます」

P「俺としてもこんなに机に向かったの高校以来ですよ」アハハ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1471003443

prrrrr

ちひろ「あら、電話ですね」ガチャ

ちひろ「はい、CGプロの千川です」

ちひろ「はい…はいぃ!?は、はい…ではそのように伝えておきます、失礼いたします…」ガチョッ

P「仕事の依頼か何かですか?一応今すぐ向かわせられそうなのは、えーと……」

ちひろ「プロデューサーさん!」

P「は、はい!?いきなり大声出してどうしたんですかちひろさん」

ちひろ「先ほどの電話、社長からなんですが…」

ちひろ「『先週一週間休みにしたのに何で出勤してんの?社畜なの?死ぬの?』と…」

P「あっ……」

ちひろ「私、今初めて聞いたんですけど…これはどういう事なんですか…?」

P「え、えーっと………」

P「失礼します」ガチャ

社長「おお、来てくれたか」

P「社長、話とは一体……?」

社長「うむ、そうだな…まあ単刀直入に聞こう」

社長「君最近いつ休んだかね?」

P「え…と確か……半年前に一度、風邪で2日ほど」

社長「うん、風邪引くの当たり前だよね?休んでないもん」

P「アッハイ」

社長「風邪の話は置いておこう」

社長「まあつまりよそからブラックだと思われるので一週間くらい休んで欲しい訳だ」

P「な、なるほど…わかりました…」

P「みたいな事があったようななかったような……」

ちひろ「なんでそれを私に話してくれなかったんですか!」

P「い、いやその時はすぐ出なくちゃいけなくて……」

ちひろ「で、帰って来る頃には忘れてたんですね?」

P「そういうことですね!」

ちひろ「元気に言わないでくださいもう……」

P「で、それと一緒に思い出したことがあるんですよ」

ちひろ「何ですか?」

P「一週間アイドルの子達と遊ぶ約束してたんです」ダラダラ

ちひろ「はいィィィィィィィィ!?」

P「ど、どうすればいいですかね!?」アワアワ

ちひろ「いや知りませんよ!てかすっぽかされた子達とは翌日話さなかったんですか!?」

P「先週は仕事が多くてあんまり事務所いなかったじゃないですか!」

ちひろ「そうだった!じゃあ携帯とか…」

P「先週出勤ついでにスマホ修理に出しました」

ちひろ「お前最初っからすっぽかす予定だっただろ!」

P「んなわけないでしょ!全部偶然です!」

ちひろ「偶然にしちゃあまりにも出来過ぎなんですよ!」

P「ってこんなこと話してる場合じゃなかった…!今日は俺丸一日事務所なんだから100%話さなきゃならん……」

ちひろ「はぁー…とりあえず来週もう一度同じ約束すればいいんじゃないですか?お仕事でなければ多少は調整利きますし」

P「それだ!」

ガチャッ

P「何奴!」

誰が来た?(アイドル安価)↓2

七海「プロデューサー!」

P「な、七海か。どうした?そんな怖い顔して」

七海「ひどいれすよプロデューサー!先週七海と一緒に釣りに行くって約束したじゃないれすか!」

P「す、すまん!どうしても外せない用事があって……」

ちひろ(それ後から来る子にも言うつもりですか)

七海「嘘れす!」

P「なぬぅ!?」ギクッ

七海「プロデューサー…七海と釣りに行くの、イヤだったんれすよね……?」

P「んなっ…!?何を言ってるんだ七海!」

七海「絶対そうれす!だってプロデューサー前に『俺学校も会社も仕事も無遅刻無欠席なんだぜ』って言ってたれす!」

P(うんまあその伝説は半年前に破れたんだけどね!)

七海「だから……プロデューサーが来なかったってことは、七海との…うぅっ…七海との約束なんて…ひっく、忘れちゃうくらいどうでもよかったんれすよね……?」

七海「うぅ、うえぇ、わああああああん!」

P(ぐあああああああ!罪悪感で心が引き裂かれるうううううう!)

ちひろ(ちょっとプロデューサーさん!ダメージ受けてる場合ですか!)

P(くぅ……マジギレされるもんだと思ってたから泣かれるとは思ってなかったぞ………)

P(仕方ない…祖父の代から伝わる秘伝の謝罪を出すときが来ちまったようだ……)

P「七海!」

七海「……?」





P「許してください!何でもしますから!」





ちひろ(えええええええ!?何ですかそれ!?そんなんでどうにかなるわけ……)

七海「ホントれすかー!?」パァァァ

ちひろ(何とかなっちゃったーっ!)

P「ああ!実はもう既に来週休みがあるんだ、そん時は絶対すっぽかしたりしないし、釣りでも何でも付き合うぞ!」

七海「絶対れすか!?」

P「おうよ、絶対だ!」

七海「じゃあ、早朝から夜までずーっと二人で釣りするれすよー!」

P「イエアー!」

ちひろ「はあ……まあ七海ちゃんも泣き止んだ事ですし、良かったです」フウ

七海「あ、七海ホントは泣いてないれすよ~♪」ニコニコ

P「えっ」

ちひろ「えっ」

七海「この前女の武器は涙だって教えてもらったれす~」

P「ちょっと待って誰に教わったのそんな事」

七海「ちひろさんれすよ~」

ちひろ「あっ……!」

P「アンタか!」

ちひろ(な、七海ちゃんが本当に武器として使うなんて思ってなかった…)

七海「それじゃプロデューサー!次遅刻したら、許さないれすよー!」タッタッタッ

P「ちひろさん、小さい子達にそういう事教えてたりしませんよね?」

ちひろ「それは絶対にしてません!」

P「いやまあ、俺もちょっと驚きましたよ」

ちひろ「教えた身としても、まさか本当に使うとは思ってなかったんですよね~」

P「さて、それはそれとして、多分そろそろ…」

ガチャ

P(来た!)

誰が来た?(アイドル安価)↓2

ちひろ「あ、おはようみちるちゃ…ってどうしたの!?顔色悪いわよ!?」

みちる「ああ…ちひろさん……おはようございます……」ゲッソリ

P「大丈夫かみちる……今日は仕事もないし、休んでもいいぞ?」

みちる「ムッ!」バッ!

P「ど、どうした?俺の顔に何か付いてるか!?」

みちる「…うして……」ボソ

P「………?」

みちる「どうして来てくれなかったんですか…」ゴゴゴゴゴゴ

P「ヒィッ!?」ビクゥッ

みちる「ずーーっと待ってたんですよ……?プロデューサーがおいしいパン屋さんを見つけたって言うから、すごく楽しみにしてたのに……!」ズオオオオオオオ………

ちひろ「み、みちるちゃん……?」

ちひろ(どうするんですか!?正直七海ちゃんは最初から許す気があったからいけたような物だと思いますよ!)

P(今はまだ無理です……今は、ね)キリッ

ちひろ(なんか腹立つ)

P「みちる、すまなかった。先週インフルエンザにかかってしまってな……」

みちる「嘘です…」ズオオオオオオ

P「なぜバレた」

みちる「だってプロデューサー……この前『俺は衣笠祥雄さんや金本知憲さんを超えた』って言ってました……」ズオオオオオオ

ちひろ(さすがにそれは過言でしょう)

P(ですが今のでいけると確信しましたよ)

ちひろ(マジですか!?一体どこにそんな自身の沸く要素があったんですか!?)

P(まだ会話ができたんです!)

ちひろ(みちるちゃんって本当に危険なときは会話できなくなるんですか!?)

P(よし、言うぞ!)

P「みちる!」

みちる「はい………?」ズオオオオオオオオオ





P「許してください!何でもしますから!」





ちひろ(い……言ったッー!)

みちる「プロデューサー…」ズオオオ…

P「な、何だ?」

みちる「私……本当に楽しみにしてたんです」ズオオ…

みちる「プロデューサーと二人っきりでパンを頬張りながら色んな事を話したかったんです……」ズズ…

P「来週、今度こそ一緒に行こう」ニッ

みちる「!!」スゥ…

P「それまでに、もっとたくさんパン屋探しておくよ」

みちる「………」

P「もう丸一日ずーーっとパン食って色んな話をしよう」

みちる「…はい!」ニコッ!

ちひろ(あれ?なんか感動的なシーンみたいになってる……?)

みちる「あははー!お騒がせしましたー!」

ちひろ「いえいえ、これは約束をすっぽかしたプロデューサーさんの責任ですから」

P「うぐぅ」

P「み、みちるはもう大丈夫か?」

みちる「ええ!今日はレッスンですよね?」

P「ああ、頑張れよ!」

みちる「はい!いってきまーーっす!」ダダダダダー

P「あードっと疲れたぁ………」ハァー

ちひろ「完全なる自業自得ですよ?あと5人いるんですから」

ガチャ

ちひろ(噂をすれば)

誰が来た?(アイドル安価)↓3

瞳子さん了解しました
続きはまた明日書きます

人がいると信じて投下していきます!

瞳子「プロデューサーさん……良かった、ようやく会えたわ……」

P「やべっ……」

ちひろ(そ、その反応…まさかプロデューサーさん、瞳子さんとも約束を……?)

瞳子「プロデューサーさん!どうして!どうして来てくれなかったの!?」ガシッ

ちひろ(マジかお前ェェェェェ!)

P「え…えーっとですね、行く途中で自転車にぶつかってしまって……」

ちひろ(さすがにその言い訳は苦しいですよー!?)

瞳子「嘘よ!」

P「ぐっはあ!?」

瞳子「だって貴方『子供の頃から怪我した事無いんですよ俺』って言ってたじゃない!」

ちひろ(そういえばプロデューサーさん、殴られそうになっても全部避けてましたねぇ)

P「あ、えーっと、そのー……」アワアワ

瞳子「……もういいわ」

P「え…?」ポカーン

瞳子「所詮貴方と私はアイドルとプロデューサーの関係……ビジネスパートナーでしかなかったのね………」クルッ

瞳子「だけど、貴方は私に色んなものをくれたから……だから、もしかしたら、って………」ジワ…

瞳子「ごめんなさい……私…変な勘違いしちゃって……」ポロポロ

ちひろ(これはギルティですね……)

P(ま、待った!まだ『アレ』を出してません!)

ちひろ(あんな適当な謝罪で許される流れじゃないですよ!)

P(じゃあもしダメだったら俺プロデューサーやめて瞳子さんを嫁にします!)

ちひろ(それはそれでプロダクション内で問題が起きるんで勘弁してください!)

P(とにかく!俺は親父とじいちゃんを信じます!)

P「瞳子さん!」

瞳子「っ!」ビクッ





P「許してください!何でもしますから!」





瞳子「………」

P「………」ゴクリ

瞳子「ふふっ…何それ……?」ニコッ

ちひろ(ゆ、許されたァァァァァァァァァァ!?)

P「ははは……スミマセン。でも、瞳子さんの事をビジネスパートナーだと思った事は一度もありませんよ」

瞳子「え……?」

P「本当にそう思っているなら、誘われた段階でお断りしちゃいますから」

ちひろ「まあ行かなかったプロデューサーさんが全面的に悪いですけどね」

P「ぐっ…ま、まあでも、瞳子さんさえよければ来週こそ一緒に出かけましょう」

瞳子「……じゃあ、次来なかったら本当に何でも言う事聞いてもらっちゃおうかしら?」

P「瞳子さんの言いなりになるのも悪くありませんが、約束した以上は絶対行きますよ」

瞳子「なら、来週もずっと待ってるから、今度こそ来てね?」ニコッ

P「ええ、必ず!」ニッ

ちひろ「そういえばプロデューサーさん、瞳子さんとどこに行く予定だったんですか?」カタカタ

P「え……と、確か遊園地に行くって話だったような……」

ちひろ「あら、私としては温泉巡りでもするのかと思ってました」

P「どうやら前に川島さんと遊園地に行った時の話を聞いたみたいで……」

ちひろ「なるほど、それで瞳子さんも行きたい、と」

P「そういう事らしいです」

ガチャ

ちひろ(これで4人目ですかね)

P(ここか折り返し地点…気合入れて切り抜けるぜ!)

誰が来た?(アイドル安価)↓

志乃さんですね了解しました
たぶん夜にまた来ると思います

お待たせしました
投下していきます

P「あ、志乃さんおはようございます」

ちひろ「おはようございます~」

志乃「二人ともおはよう、今日は二人だけかしら」

P「そうですね、今日は仕事もないので全員レッスンか休みです」

志乃「そう…なら丁度いいわね」

P「?」

ちひろ「?」

志乃「プロデューサーさん、先週のドタキャンについて聞かせてもらえるかしら?」

P「!?」

ちひろ(え、まさか覚えてないんですか!?)

P(志乃さん達とはよく飲むのでいつどんな約束をしたのか当日以外覚えてないんです……)

ちひろ「えーっと確か先週はプロデューサーさんお休みだって…」

志乃「そう、だからたまにはお酒なしで普通に遊びに行きましょうって言ったら、プロデューサーさんOKしたわよね?」

P「………」ダラダラダラ

志乃「……まさか、忘れてたのかしら?」ジロ

P「え、えーっと…その……」




P「許してくださいなんでもしますから!」バッ




ちひろ(出すの早過ぎィ!しかも今回は土下座付き!?)

志乃「謝るという事は……忘れていた事を認める訳ね?」

P「はい………」ガタガタ

志乃「そう…わかったわ」スタスタ

ガチャ バタン

ちひろ「………」

P「………」

P「これは…許された……?」

ちひろ「んな訳ねーだろこのドグサレがァーッ!」ブンッ

P「うおお危ない!いきなり殴りかかってこないで下さい!」

ちひろ「これは確実に失敗ですよ!志乃さんからの信頼が一瞬にして消えましたよ!」

P「うぐう……」

テーテレテテテーテレレテーテテーテーテー

P「む、こんな時にメールが……志乃さんから!?」

ちひろ「本当ですか!?ちょっと私にも見せてください!」

差出人:志乃さん

件名:また後で

『お仕事が終わったら少しだけ付き合って頂戴ね
今回の埋め合わせの事も含めて色々話したいから

PS.さっきはほとんど何も言わずに出て行ってごめんなさいね、驚かせちゃったかしら?』


P「し、志乃さん……!」ジーン…

ちひろ「今回は志乃さんの寛容な心に感謝しなくちゃですね」

P「今日は俺の奢りですよこれは……」

ちひろ「そろそろお昼ですねぇ」

P「おおっと、どおりで腹が減るわけだ」グゥ

ちひろ「じゃあ何か買ってきますね、なにかリクエストはありますか?」

P「え、いやそんな行かせるなんて悪いですし俺が…」

ちひろ「出かけている間に他の子が来るかもしれませんから、プロデューサーさんはここにいた方がいいと思いますよ?」

P「ああ、なるほど………じゃあお任せで」

ちひろ「はーい♪行ってきまーす」ガチャ

P「………」フゥ

P(よし、心の準備完了……!いつでも来い!)

ガチャ

誰が来た?(アイドル安価)↓2

P「あっ」

早耶「あっ……プロデューサーさぁん……」

P(しまった早耶の買い物に付き合う予定も入ってたのを思い出した…!)

P「あー、早耶…あのな……?」

ダッ! ギュッ

P「うおおおおおォォォォォ!?どうした早耶!?」

早耶「プロデューサーさぁん!早耶の事嫌いにならないで下さぁい!」

P「な、何を言って……」

早耶「だっで………ぎでぐれながっだがらぁ………」グスッ

早耶「だがら…ぎらわれだんじゃないがっで…ずぅっと……ふえええええん!」

P「どわーっ!お、落ち着け早耶!」

早耶「うああああああん!」

P(お、俺はなんてことを~!くそう、過去に戻れるなら先週の俺を全力で殴りに行くのに!)

P(そうだよなぁ…早耶はいつも俺にアピールしてた訳だしな)

P(せっかくのデートに来なかったらそう思っちまうのも無理ないよな……)

P(こんな所をちひろさんに見られるわけにもいかん……)

P(今回ばかりは絶対に成功してくれよ……!)

P「早耶ァ!」

早耶「ふあ!?」ビクッ





P「許してくださいィィィィィィ!何でもしますからァァァァァァァァ!」





早耶「………」キョトン

P(やばいこれ他の部屋にも聞こえたかも)

早耶「………」ジー

P(ダメか……!?)

早耶「…ほんとに、何でもですかぁ……?」

P(!)

P「ああ!…とは言っても一日だけだがな……」

早耶「ううん、一日でいいんですぅ…もう一回、もう一回だけ早耶とお出かけする約束してくださぁい……」

P「ああ…!もちろんだ!来週、絶対に行くよ!」

早耶「じゃあ…指切りしてくださぁい」スッ

P「ああ…わかった」スッ

P「ゆーびきーりげーんまーんうっそつーいたーら」

早耶「プーロデューサーやーめる♪」

P「なっ!」

早耶「ゆーびきったぁ♪」

P「おいおい……参ったな………」

早耶「これで、来なかったら早耶にも他の子にもあんまり会えなくなっちゃいますよぉ?」

P「ああ…まあそれもあるんだが……」

早耶「?」

P「お前らをどこの馬の骨とも知れないヤツにプロデュースさせる訳にいかないよ」

早耶「ふふ…お父さんみたいですよぉ?プロデューサーさぁん」

P「もう、大丈夫か?」

早耶「んー……なでなでしてくれたら元気になるかもしれませんよぉ?」

P「ったく…しょうがないな」ナデナデ

早耶「えへへ……♪」

P「そろそろ行けそうか?」

早耶「はぁい♪早耶、今日も元気にレッスン行ってきまぁす!」タッタッタッ

P「おう!行ってらっしゃい!」

ガチャ バタン

P「はぁ~………」グッタリ

P(改めて自分がやらかした事の重大さを思い知らされたなぁ……)

ちひろ「お疲れ様です、プロデューサーさん」ガチャ

P「ちひろさん……」

ちひろ「はい、スタドリでもどうぞ♪」

P「ぷはぁ…俺とんでもないことしでかしたんですね……」

ちひろ「あ、ようやく理解しました?」

P「ええ、過去の俺を殴ってやりたいくらいには」

ちひろ「確かにお仕事も大事だとは思います……でもアイドルは人なんです」

ちひろ「仕事で失敗したなら今まで以上に頑張れば取り返せます」

ちひろ「でも人付き合いで失敗したらどんなに頑張っても取り返すのは難しいんですよ」

P「何で忘れてたんですかね…大事な事なのに」

ちひろ「ま!過去の事を悔やんでも仕方ありませんよ!」パンパンッ

P「現に失敗したんだから、取り返せるよう死ぬ気で頑張るしかないってことですね!」

ちひろ「そういう事です!おにぎり買ってきたのでどうぞ!」スッ

P「昆布とシャケで」

ちひろ「いやさすがにプロデューサーさんの好みは知らなかったのでどっちもありませんよ」

誰が来た?(アイドル安価)↓2

和久井さん了解です!また明日になるかと思われます
あと仁奈ちゃん多過ぎィ!

書き上がったので投下します
うまくいけば今日で終わると思いますうまくいけば

テーテーテーテレーテレレーテーテーテレー

P「ん、またメールが」ムシャムシャ

差出人:留美さん

件名:今どこにいる?

『話したい事があるのだけれど、今どこにいるの?
事務所にいるならそのまま待っててもらえるかしら』


P「あ」

ちひろ「お、その反応はもしかして覚えてます?」

P「ええまあ一応……」ウーン

ちひろ「どうしました?」

P「留美さんには、言い訳とか通用しなさそうだなぁって……」

ちひろ「なるほど、まあ私は知ったこっちゃ無いですけどね」

P「ですよねー」

ガチャ

留美「おはよう」

P「あ、留美さんおはようございますー」

ちひろ「おはようございます♪」

留美「それでプロデューサー君、メールの件だけど……」



P「許してください!何でもしますから!」バッ!



留美「!?」ビクッ

ちひろ(早っ)

P「ホントにすんません!先週は折角誘ってくれたのにすっぽかしたりして!」

留美「……どういうことかしら?」

P「えっ」

ちひろ「えっ」

留美「実は私……恥ずかしいのだけれど君と出かけるのが楽しみで寝付けなかったの」

留美「それで…起きたらもう12時過ぎで……」

留美「急いで向かったのだけど…いなかったから。愛想尽かせて帰っちゃったのかと思っていたのだけど……」

ちひろ(あ、これ墓穴掘った感じですね)

留美「君のさっきの言葉から察するに、最初から来ていなかったという事……!?」ワナワナ

P「あっあの、えーとそのぅ………」アタフタ

留美「どういう事なのかはっきり説明してちょうだい!」ダァン!!

P「す、すいません!」

P「えー…、実は休みである事忘れてそのまま仕事に行きまして…」

留美「無遅刻無欠席が売りの君がそんなイージーミスをするはずがないわ!もっとマシな嘘をつきなさい!」

ちひろ(どんだけ言って回ってたんだろうそのネタ)

P「すいませんこれは嘘じゃないんです!本当なんです!」

留美「なっ……!だとしたらスケジュール管理が甘いんじゃないかしら!?」

留美「そもそも君は働き過ぎなのよ!仕事を取ってきたり、打ち合わせしたりと忙しいのはわかるけどそんな生活ができるのも若い今だけよ!」

留美「それに私との約束を忘れるのも、君が心のどこかで『仕事に行かなきゃ』って義務感があったからなんじゃないかしら!?」

留美「もう少し心にゆとりを持ちなさい!夜寝る前に明日の予定を確認して、朝起きたら今日何する予定だったのか思い出すくらいはしなさい!」

留美「朝も昼も夜も起きてる間中ずーっと仕事の事を考えるなんて…まるで前の私みたいよ!」

P「………」ポカーン

ちひろ「………」ポカーン

ちひろ(これは…怒ってるのとはちょっと違う気がしますね……)

留美「ハァ……ハァ……ハァ……」

ちひろ「る、留美さん大丈夫ですか!?お水持ってきますね!」タッタッタッ

留美「ぷはぁ…ありがとうねちひろさん」

P「留美さん、すみませんでした」ペコリ

留美「謝らなくていいわ…私も遅刻したのに偉そうに言ってごめんなさい」

P「わかりました。では、ありがとうございます」

留美「お礼なんて…それこそ本当にやめて頂戴」

P「いえ、留美さんに言われた事は全部その通りです。俺、みんなにもっと輝いて欲しいって思ってました……」

P「だけど、そんな風に考えてたせいで仕事の事ばっかり気にして、今回みたいな失敗をしてしまった」

P「留美さんだけじゃなく、みんなも心配してましたよね……?」

留美「そうね…みんな働きすぎと言っていたわ」

留美「だけどあなたが必死で取ってきた仕事だもの、やりたくないなんて言えなかった」

P「みんなには精神的な部分で、自分自身には肉体的な部分で苦労をかけていたんですね……」

P「プロデューサー失格ですよ…俺ってヤツは……」

留美「確かにそうかもしれないわね、アイドルとのコミュニケーションを怠った結果がこれだもの」

P「………」

留美「最後に一つ聞かせてくれるかしら」

P「何でしょう」

留美「仕事と私達、どっちが大事?」

P「!」

P「留美さん達ですよ!当然です!」

留美「そう、それなら良かったわ」ニコッ

スタスタ ガチャ バタン

P「留美さん…ありがとうございました」

ちひろ「ふふっ、今日はプロデューサーさんの意識改革の日なんですかね?」

P「かもしれませんね」ハハハ

テーテーテーテレーテレレーテーテーテレー

P「おおっと、メールだ」

差出人:留美さん

件名:確認だけど

『これからは時々休日を入れなさい
働きづめよりも休みを入れるほうが仕事の効率は上がるものだから

PS.休日のどこかで今回の埋め合わせ、お願いね』


ちひろ「留美さんは何と?」

P「時々休みを入れろ、取った休日に埋め合わせを、との事です」

ちひろ「では来週にでも、ですね♪」

P「ええ」

P「ふぅ…仕事は大体終わりですかね」

ちひろ「そうですねぇ、後は最後の一人の子を待つのみです」

P「七海、みちる、瞳子さん、志乃さん、早耶、留美さんと…」

ちひろ「思い出せますか?最後の一人……」

P「ええ、たぶん間違いないと思います」

ガチャ

P「待ってたぞ」

誰が来た?(アイドル安価)↓3

ですよねー

スミマセン、どうにもうまく書けないのでちょっと方針を決めるために協力お願いします………

来た人は?
1.他のアイドル(仁奈ちゃんがすっぽかされた部分は変わらず)
2.仁奈ちゃん自身
↓5までで多かった方にします、ホントすみません

過半数入ったので1にします、ご協力ありがとうございます
登場アイドルの安価もあるので使わせていただきます!

早苗「プロデューサー君!」

美優「大変なんです!」

P「あ、あれ!?」

ちひろ「どうしました?」

P「あ、いえ……」

早苗「? まあいいわ、落ち着いて聞いて欲しいんだけど………」

P「………」

美優「仁奈ちゃんが、病院に運ばれました………」

P「……っ!」ダッ

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん!?まさか!」

美優「どうやら…駅前で衰弱していたみたいで……」

早苗「周りの人は寝てるんだと思ってたみたいなんだけど、友紀ちゃんが偶然見つけて話しかけたら…って事みたい」

ちひろ「そうでしたか……」

P「う………」ガクッ

ちひろ「プロデューサーさん!?大丈夫ですか!?」

P「だ、大丈夫です……」

美優「とても大丈夫そうには見えませんよ…?家で休んだ方が」

P「それは絶対にできません……!」

ちひろ「プロデューサーさん…やっぱり……」

P「今日丸一日一緒にいたちひろさんならわかっちゃいますよね…はは………」

早苗「ど、どういう事?」

ちひろ「少し長くなります……とりあえず事務所に戻りましょう……」

美優「そんな……!じゃあ……」

P「そうです…全部、俺のせいです……」

早苗「プロデューサー君……」

P「なんでしょう……」

早苗「歯を食いしばれェッ!」

バキィ!!

美優「さ、早苗さん!?」

ちひろ「お、落ち着いてください!」ガシッ

早苗「落ち着けるもんですか!こんないい子がなんでこんなひどい目に合わなきゃいけないのよ!」ジタバタ

美優「それでも!プロデューサーを殴っても何も変わりません!」

早苗「わかってる……っ!けど……!」

P「いいんですよ美優さん…これは俺が受けるべき罰なんだと思います……」

ちひろ「そんな……プロデューサーさんしっかりしてください!どうしちゃったんですか!?」

P「たとえ俺がどんなに軽蔑されてもいい…もう一度仁奈が元気に走り回ってくれれば……」ブツブツ

ちひろ「プロデューサーさん!プロデューサーさんっ!」

美優「………」スッ

ちひろ「み、美優さん……?」

美優「プロデューサーさん、よく聞いて下さい」

P「……?」

美優「確かに今回、プロデューサーさんがしたことは許されるものではありません」

美優「だからこそ、逃げないで下さい」

美優「人間は大なり小なり失敗するものです、そして今回はそれが貴方にとっては計り知れないほど大きい」

美優「プロデューサーさんは一週間分…全部で7人の子達に迷惑をかけました」

美優「でも、貴方を許さなかった人はいましたか……?」

P「今回の事を聞けば、みんな許さないと思います……」

美優「仁奈ちゃんが許してくれます」

美優「そして仁奈ちゃんが許してくれるなら、きっと他のみんなも不本意かもしれませんが許してくれます…きっと」

P「………」

ちひろ「プロデューサーさん…今日、みんなと話して感じたことは何ですか……?」

P「………」

七海『七海との約束なんて…ひっく、忘れちゃうくらいどうでもよかったんれすよね……?』

七海『あ、七海ホントは泣いてないれすよ~♪』

P「七海は妙にしたたかになっちゃってたなぁ……」

みちる『私……本当に楽しみにしてたんです、プロデューサーと二人っきりでパンを頬張りながら色んな事を話したかったんです』

P「みちるは本当はちょっとだけ怖かった……」

瞳子『貴方は私に色んなものをくれたから……だから、もしかしたら、って………ごめんなさい……私…変な勘違いしちゃって……』

P「瞳子さんには、余計な心配かけちゃったかな……」

志乃『そう、だからたまにはお酒なしで普通に遊びに行きましょうって言ったら、プロデューサーさんOKしたわよね?』

P「志乃さんには、全然適わなかったなぁ……」

早耶『だっで………ぎでぐれながっだがらぁ………だがら…ぎらわれだんじゃないがっで…ずぅっと……ふえええええん!』

P「早耶には俺がしでかしたことの大きさを教えられたよ……」

留美『実は私……恥ずかしいんだけど君と出かけるのが楽しみで寝付けなかったの』

P「留美さんはすごく楽しみにしてくれてましたっけ…こんな俺なんかとの約束を」

美優「何も変わりませんよ……今日と何も変わりません」

美優「仁奈ちゃんが目覚めたら、また今日みたいに謝ればいいんです」

P「許してくれますかね、仁奈は……」

早苗「当たり前でしょ?プロデューサー君がちゃんと誠意を見せれば、あの子は許してくれるわ」

P「そうですか……」

P「…早苗さん」

早苗「何?」

P「背中を叩いてもらえますか、気合を入れたいので」

早苗「ふふっ、しょうがないわね…それならほら、二人も!」

ちひろ「わかりました♪」

美優「えっ…私もですか……!?」

早苗「いいから行くわよ!せーのっ!」

バチィィィィン!!

P「~~~~っ!」

P「…っしゃ!」ダッ!

P「ありがとうございました!行ってきます!」

ガチャ バタン

早苗「まだまだ子供っぽいとこあるのねー彼」ハァ

ちひろ「それがプロデューサーさんらしさなのかも知れませんね」

早苗「正直、こーゆーことになる前に頼りなさいよ!と思うけどね」

美優「でも、そういうところも嫌いじゃないです」ニコニコ

早苗「それはないわー」

ちひろ「ですねー」

美優「ええっ!?」

ガラッ

P「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」

仁奈「スゥ……スゥ……」

P「仁奈……」

P「こんな言葉で許されるなんて思っちゃいない、お前が目覚めたらいくらでも謝る」

P「だけど、今はこれしか言えない」




P「許してください、何でもしますから」




仁奈「スゥ……スゥ……」

P「罵声ならちゃんと受け止める、お願いならなんでも聞く」

P「目が覚めたら、何でも言ってくれ……」

P「とりあえず今は……お前が起きるまで傍にいることにするよ」

本日はここまで
後は7人の後日談を書いてこのスレも終わりになると思います

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