神山「男子なのに戦車道部の試合をやることになってしまった…」 (35)


メカ沢式戦車内

林田「へっ、大洗女子学園戦車道部だぁ?戦車の数が10両もねぇぞ!」

神山「いや、落ち着こう林田君、向こう側は8両も戦車があるんだよ…」

林田「え?どういうことだよ神山」

神山「向こうの数に対してこちら側の戦車の数は…2両しかないことだ」

前田「そもそもなんでこんな練習試合の申請が通るんだよ…」

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前田「まあこうなったもんは仕方がねえがよ、もう1両の90式戦車は誰が乗ってるんだ?」

神山「そういえば…竹之内君率いる乗り物酔いさんチームは向かってる最中にリタイアしたから彼らじゃないし…誰だろう…」


カパァ

フレディ「…」

神山&林田&前田「お、お前かよーーーー!」

林田「たしか90式戦車って三人乗りだよな…あとは誰が乗ってるんだ?」

カパァ

ゴリラ1「…」

神山&林田&前田「お、お前かよーーーー!」

前田「そもそも大洗女子学園って言ったら全国大会優勝校だろ?もっと難易度下げても良かったんじゃないか?」

神山「いえ、実はですね、さかのぼる事数日前…僕達の高校って何度も倒壊してるのが原因で廃校を言い渡されたんです」

林田「生徒が良く暴動起こしたり隕石が落下したり色々あったよな…」

前田「むしろ今までよく廃校にならなかったと不思議に思うぞ」

神山「僕達が大洗女子学園に勝てば廃校を取り消してくれるって約束してくれた人が居るんですよ!」

林田「へえ、そんな寛大な人物が居たのか…で…誰だそいつは…」

神山「役人さんです」

林田「一度どんな奴か見てみたかったなぁ…」


90式戦車内

戦車長:フレディ「…」

装填手、砲手:ゴリラ「…」

操縦手:役人「なんで…」


基本単発ギャグであまり戦車でドガスカがないです…シュールなギャグ短編で終わりますすいません…
少々席をはずします。

90式戦車内

役人「(なんで支持を出さないんだ…)」

フレディ「…もぐもぐ」

役人「(しかもこの男、明らかに高校生じゃない…むしろ私より年上じゃないか…)」

ゴリラ「…もぐもぐ」

役人「(ええい、隣に関してはもう突っ込んではいけない…)」

役人「(そもそもなんで私がこんな暑苦しいおっさんやゴリラゴリラと一緒に戦車を操縦せねばならないのだ)」

ゴリラ「…」

スッ

役人「(はは、夢でも見ているのだろうか、ゴリラが戦車の弾を装填している…世も末だな…)」

ゴツッ

役人(今度はおっさんに右肩を軽くけられた…ちゃんと支持をだせるのか…何者なんだ)」


役人「ってまてまて…今バナナの皮を装填したろ…!」

役人「(やはり所詮はゴリラ…動物と得たいの知れないおっさんに90式戦車なんぞ扱えるはずもなかった…)

ゴリラ「…」

バァン!(バナナの皮)

役人「(うわぁ、本当にバナナの皮を発射したよ…挑発行為か何かと取られるぞ…)」

バッチィン!

みほ「へぁ!?」

役人「(大洗の隊長の額にバナナの皮が命中した…!)」

神山「今です林田君!この戦いはフラッグ戦!メカ沢式戦車の追跡ミサイルで打ち落としましょう!」

前田「そもそもメカ沢式ってなんだよ…しかも追跡型って…」

神山「良くぞ聞いてくれました前田君、この戦車には林田君のような頭の悪い人間でも操縦できるように追跡型ミサイルとレーダーを基本装備してます!」

林田「お、このボタンだな!」

ガチャ

みほ「何これ~前が見えません~!」顔面バナナ


チュドーン  


パサ(白旗)


役人「何本当に勝っちゃってるの…」ガックリ

ゴリラ「ニヤ…」

フレディ「ニコニコ…」




役人「ゴリラに勝利導かれるとかやっぱねーわ」


つづく

亜美「スタート前に不意打ちなんてダメよ…」

神山「すみません…初めてで焦って」

前田「おい、あんこうチームの面々に睨まれてるぞ」

林田「隊長の額が真っ赤になってるな」

神山「そりゃ戦車の砲弾でバナナの皮を発射したんです…痛いに決まってるでしょう…」

前田「それ以前によく発射したバナナの皮が粉々にならなかったな…」

役人「ゴリラの的確な操縦センスのお陰です、末恐ろしい動物だ…」

林田「結局昼飯を挟んで午後からまた再試合だそうだ」

神山「いかがでしょう?ここは大洗の隊長に謝っては…」

林田「謝るったってどうやって?バナナの川をぶつけてすみませんとかそんな情けない事で謝るの嫌だぞ」

前田「ぶつけられた当事者の気持ちからすればぶっ飛ばしたくなると思うぞ…」

神山「しかもフライングで不意打ちなんて印象も最悪でしょうね…」

林田「嫌われたらどうしよう…」

前田「今更何言ってるんだお前…」

役人「ちょうど昼食ですし隊長にデザートでも持って謝罪したらいかがでしょうか?」

神山「おおそれがいい!」

役人「戦車の中にゴリラの保存食であるバナナが山ほどありますしこれでも…」

林田「いいもんあるじゃねーか、謝罪ついでにこいつを西住隊長に渡して謝れば…!」

神山「謝るだけじゃいけません、何かもっとこう誠意を伝えねば…」

林田「そういえばこの前よ、ゴリラの奴が彼女と喧嘩してな、謝る際バナナを渡して踊ってたぞ」

神山「それだ!踊って彼女達の気持ちをやわらげるんだ!そうすれば次の試合も円満に!」

前田「だめだ…なんか嫌な予感がしてきた…」

役人「どんなおどりなんでしょう…」


フレディ「…」

ゴリラ「…」

ゴソゴソ

神山「なんかゴリラとフレディが鉢巻をしてるよ…」

役人「しかも鉢巻にバナナを2本指し始めた…」

林田「なんだ俺たちの周りをグルグル回り始めたぞ!」

前田「奇怪な盆踊りみたいだ…これ逆効果じゃねーか?」

神山「でも不思議な気分になりますね…」

林田「ああ、こうやってグルグル踊られてると何もかもどうでもよくなるような」

役人「そりゃゴリラとおっさんですから…」

前田「絶対やめたほうがいいような…」

神山「さあ、そんな事を言ってると昼休みが終わりますよ!全員頭に鉢巻とバナナを装備して大洗の隊長の下へ向かいましょう!」

役人「私もですか…」


………

……



みほ「はぁ、痛かったなぁ…」

優花里「なんという卑劣な…反則なんてゆるせませんよ!」

沙織「まあまあ、向こう側も始めてらしいしそんなに厳しく言わなくても」

麻子「とりあえず謝罪を要求したいな」

華「あんな柔らかいバナナの皮を正確にみほさんの額にぶつけるなんて…」


神山率いるクロマティ軍団「こほん、西住隊長!」バナナ&鉢巻

みほ「」

優花里「ひっ!」

沙織「」

麻子「なんだこいつら…」

華「」

神山「さあやるぞ!ミュージックスタート!」

フレディ「ぶおおおお!」トランペット

ゴリラ「♪」マラカス

神山「にっしずみさぁんごめんなさぁい♪」

林田「バナナの皮~ぶっつけて~♪」

前田「西住さぁんごめんなさぁい…♪(ああ、もうどうにでもなれ)」

役人「この前廃校にしようとしてごめんなさぁい♪」


グルグル

みほ「…」


優花里「西住殿を囲んで踊り始めたぞ…」

沙織「今の男子の間で流行ってるのかな…メモしとこ」

麻子「やめろ、それに人外と高校生以外のも混じってる」

華「なんというかすごく見ていてむかつきますわ」

神山「ばなな~1発~フラッグアウト~ごめんなさぁい♪」お尻ふりふり

ゴリラ「うっほうっほ」マラカス

フレディ「ぶおおお」トランペット

林田「戦車2両で勝利~ごめんなさぁい♪」カスタネット

役人「大学選抜チームと殲滅戦~滅茶苦茶やらせてごめんなさぁい~♪」お尻ふりふり

前田「ご、ごめんなさい…」

スタスタスタ…

みほ「…(にこ」

神山「おお、西住隊長が笑ってくれたぞ!」

林田「きっと気に入ってくれたに違いない!」

みほ「…(にこにこ」




みほ「っ!!・・・・(大激怒」


バキィ!


神山「ぐほぉ!」


優花里「西住殿が本気で切れたであります」

麻子「当たり前だ」

後半戦へつづく

みほ「私は西住みほ、大洗女子学園戦車道部の隊長です。」

みほ「今日はクロマティ高校との練習試合、彼らには学校の廃校が掛かってるらしく必死です」

みほ「でも私達も負けるために戦車道をしている訳ではありません、どんな相手でも真っ向から立ち向かい…たいのですが…」

あんこうチーム4号戦車の車体上にて

フレディ「…ごくごく」紅茶

ゴリラ「…しゃくしゃく」りんご


みほ「お願いです、自分の戦車に戻ってください」


華「ゴリラが砲身をいじるので狙いが定まりません…」

麻子「こいつら自分の戦車から離れてるぞ…チャンスだ…!」

みほ「これ、向こうの作戦なのかも」

優花里「いえ、ゴリラ殿とフレディ殿、今度はポテチを食べ始めてるであります…」

みほ「む、難しく考えちゃいけません!相手側の戦車は一両動かない状態…ならあれをしとめましょう!フラッグ車じゃないにしても障害が減ります!」

沙織「あれ…いま少し顔出したけど90式戦車がこっちむかってくるよ!」

みほ「え!?誰が動かしてるの!?と、とりあえず打ち落とします!」

麻子「あのおっさんが急にキャタピラいじり始めてるから無理だ…」

みほ「あーもうなんなんですか!?」

沙織「こんなに焦ってるみぽりん初めてみた…」

フレディ「…」カチャカチャ…

みほ「あれ、戦車の動きが滑らかに

フレディ「…にこ」

優花里「あれ、あの部分てたしかキャタピラ後部の消耗品…新しいのに変わってますよ!」

沙織「敵が敵の戦車の修理してるんだけど…」

麻子「本当になんなんだあいつというかなんなんだあのゴリラも」

みほ「あ、あは…あはは…」

華「みほさん気をしっかり!」

みほ「あ、90式戦車がとまった!」

役人「…」すたすたすた

麻子「役人がこっちへ向かって歩いてくるぞ」

みほ「砲撃中止!人にあたったら危険です!」

4号戦車の車体上

フレディ「…」

ゴリラ「…」

役人「…(にこ」



役人「俺一人に操縦させてるんじゃねぇ!!!!!!(大激怒」


バキィ!

フレディ「ふご!」

バキィ!

ゴリラ「ふご!」

神山「簡単にこっちの動きが読まれてますね…さすがは大洗の軍神…」

林田「感心してる場合かよ神山、どうすんだ?」

神山「さっきの件でおそらく西住隊長は完全に怒ってる筈です」

前田「結局逆効果だったじゃねーか…」

神山「そこで考えました…これを見てください」

前田「これってたしか昔少しだけ流行ったボコられグマのボコか…」

神山「これを戦車の車体に取り付ければ西住さんはこっちを打てないでしょ」

林田「たしかやつは無類のボコ好き、さすが神山だな」

神山「ぬいぐるみが好きな以下にも女の深層心理をついた攻撃ですね」

前田「お前も西住隊長とは別な意味でやばいよ」

みほ「あれ…メカ沢式戦車の天辺に貼り付けられてるの…ボコ!?しかも限定品の!」

沙織「み、みぽりん?」

みほ「うぅ…やっぱりあの人たち卑怯です…!」

麻子「そうくるか…神山君…やるな」

華「どうします…?」

優花里「あれ…なんか張り付いてるボコの様子が・・・・」


神山「あ、しまった…貼り付けが甘くてぬいぐるみが落ちた!!!!」


役人「ええいじれったい!ほら、パンツァーフォー!」

ギュルルルルルルルル!!!

神山「あ、90式戦車がボコのぬいぐるみをぺっしゃんこに…」

みほ「…」


神山「ふふ、これがボコですから、ね、西住さん?(ニコ」


みほ「各機、相手の数が少ないので優しくしてあげましたがもう遠慮は要りません、徹底的に叩き潰してください」


神山「どうしよう…余計に怒らせちゃった…」ふさぎ込み


前田「いや、どうでもいいから早く戦えよ」

神山「やばい…本当に凄まじい…弾幕の嵐だよ」

前田「お前らが西住怒らせたからだろ」

林田「あのさ、このまま廃校になっちゃっても俺は良いと思うんだ…」

神山「林田君!なんてことを言うんだ!」

林田「だって素人の俺たちがあんな優勝校に勝てるわけがねーんだよ…」

神山「僕達せっかく友達になれたのに離れ離れになるんだよ?いいの?」

林田「俺だってやだよ…お前らと友達になれたのに…でもよ、この状況をどうやって打破するんだよ…」

神山「うーん…」


べチャ


みほ「へあ!?」


役人「あ、今度はゴリラがゴム風船を西住隊長の額に当てた!」

神山「あ、いまだ」

林田「ミサイル発射」

ポチ  チュドーン!   


パサ(白旗)


亜美「大洗学園の勝利!」

神山「やったぞ!これで僕達の高校は消えずにすむ!」

林田「おう!この戦車とゴリラに感謝しないとな!」

ガツン

林田「あ、喜んで変なボタン押しちまった…なんだこれ」

ブォォォォォ

杏「戦車が浮いてるんだけど…」


………

……



亜美「クロマティ高校反則負け!」


クロマティチーム一同「なんであんなシステム戦車につけたんだよ…」ふさぎ込み

つづく


役人「ふっ、負けてしまいましたね…」

神山「あーあ、苦労したんだけどなぁ…」

前田「無駄な苦労だったぞ…」

フレディ「…」グス

ゴリラ「…」グス

役人「泣かないでください二人とも、貴方達は良く頑張りました…私も戦車に乗って初めて皆の気持ちが伝わりましたよ…」

林田「あんた…」

役人「そうですね、さすがに大洗に勝つのは少し厳しいようです…次は別の高校との試合で一戦でも勝利できたら…廃校は勘弁してあげましょうかね」

神山「あなたは…」

前田「なあ…」

一同『あんた誰』



役人「今更かよ」ふさぎ込み

みほ「今日はありがとうございました!」

神山「いえ、こちらこそ有意義な試合ありがとうございました!」

握手

優花里「一時はどうなることかと…」

麻子「本当に二度と体験できないような試合だった」

前田「二度と体験したくない…」

麻子「気が合うな…」

前田「まったくだ…」

沙織「廃校…なんとかならないの?」

役人「ふ、彼らにチャンスを与えました、大丈夫なので気にしないでください…」

華「まあ、それでは良かったですわ!」

林田「ええ、また戦うのかよ…」

フレディ「…」

ゴリラ「…」

亜美「さて、優勝した大洗チームには温泉無料券と、隊長には特別にボコの限定ぬいぐるみをプレゼントします!」

みほ「わぁ!うれしい!」

神山「あれって優勝商品だったんだ…」

亜美「へ?」

神山「いや、たまたまぬいぐるみがあったから作戦で使おうと拝借しちゃって…すみませんこんなになっちゃって」

ぺっちゃんこ泥まみれ

みほ「あ…」

すたすたすた

神山「西住さん、すみません…こんなになってしまいましたが、これは勝利したあなたの勲章です…大事にしてください」

みほ「…(にこ」

神山「はいどうぞ…」



みほ「っ!!・・・・(大激怒」


バキィ!


神山「ぐほぉ!」



みほ「~~~※#Π!!!(声にならない声」



優花里「落ち着いてください西住殿!」ガシィ


麻子「唯一西住さんを怒らすことのできる存在だな」

前田「いや、何の役にもたってねーだろそれ…」



オチ


役人「やべぇ、チャンス与えたって事は今後俺も試合に出ないとじゃねーか…」ふさぎ込み


最後に1レスだけつづきます

エリカ「隊長、次の練習試合高校なのですが…」

まほ「対戦相手の資料が来たか…見せて見ろ…ん…」

戦車 メカ沢式1両 90式1両

メンバー写真

神山 林田 前田

まほ「やけに少ない編成だな…こちらを見くびっているのか…それとも…」

エリカ「その下のほうのメンバーの写真も…」

まほ「ん…?」

メンバー写真
 
フレディ ゴリラ 役人

プルルルルルル

まほ「お母様!なんですかこの資料は!ゴリラと中年男性が!…え?本当の事?ふざけてるのですか!ちょ…!あ、電話切られた!」



西住家


しほ「私が知りたいわよ」ふさぎ込み


次回 これが本当のクロ黒戦です  ←いつか気が向いたら別スレで立てたいと思います…とりあえずこれで終了いたしますでは…

レス23の

亜美「大洗学園の勝利!」 ではなく


亜美「クロマティ高校の勝利!」に訂正します。

失礼しました

おまけ

みほ「はぁ…でもなんか神山君達に怒りすぎちゃったかな…」

優花里「戦車道を知らないとはいえあそこまで西住殿を怒らせるとは…」

沙織「あの温厚なみぽりんが我を忘れてたもんね…」

麻子「というか発狂に近かった」

華「フライパンで襲い掛かろうとしてましたものね」

みほ「うぅ…でも実際強敵だったな…あんな作戦始めて体験したし…」

優花里「ああ…メカ沢式戦車…もう少し拝借したかったですよ…」

麻子「だが決めてはゴリラのピンポイント攻撃だった…」


………

……



学園寮にて

みほ「いや…私達試合には勝ってるけどゴリラに勝負で負けてるんだけど…」ふさぎ込み


今度こそ完

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