トレイン「海上レストランバラティエ?」 (120)
スヴェン「ああ、さっき街で福引きをイヴとやってな……バラティエ行きの船のチケットが当たった」
スヴェン「そのバラティエ行きの船も普段はなかなか予約できねぇし高えんだ……まさか一等の無料のチケットが当たるなんてな」
イヴ「ありがとうスヴェン」
スヴェン「何言ってんだイヴ、引いたのはお前だろ?」
トレイン「そんじゃそこでたらふく食えるってわけか、久しぶりのインスタント卒業だな」
イヴ「トレイン、それなんだけど」
トレイン「なんだよ姫っち?」
スヴェン「チケットは……二枚だ」
トレイン「は?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1470043066
ケット・シー
トレイン「だーくそ!! なんだよジャンケンって!! 早撃ちならぜってー勝てるのによ!!」
アネット「それは間違いなくトレインが勝つだろうね、平等じゃないと」
トレイン「……ちぇっ」
アネット「それで……イヴとスヴェンは今、バラティエに行ってるってわけかい」
トレイン「まーな」
アネット「しかし……あのバラティエに行けるなんて羨ましいね」
トレイン「バラティエってそんな有名なの?」
アネット「当たり前じゃないか……さてはあんた、戦うコックさんも知らないね?」
トレイン「なんだよそれ?」
アネット「そこは海上ってのもあってよく海賊がやって来るんだ」
アネット「そいつらはみんな食料や金を奪うのが目的でね」
アネット「けど……奪われたことは一度もない」
トレイン「……コックが強いからってわけか」
アネット「そういうことさ」
旅客船
イヴ「スヴェン! 見てあれ」
スヴェン「おっ!! ようやく見えてきたな」
イヴ「早く食べたいなぁ」
スヴェン「そうだな。今まで掃除屋(スイーパー)の仕事を頑張った分、いっぱい食べるか」
イヴ「うん」
リンス「あっ!! スヴェン!! イヴちゃん!!」
イヴ「!! リンス……!?」
スヴェン「驚いたな……お前もここにいたのか」
リンス「ええ、ちょっと仕事があってね」
イヴ「仕事?」
リンス「バラティエの常連客が常に携帯してるっていう宝石の盗みの依頼を受けてるの」
スヴェン「成る程な……」
リンス「本当はこの船の中で盗んでさっさとトンズラこくのもいいと思ったけど……どうせなら料理を食べた後でもいいと思ってね」
イヴ「美味しいらしいからね、バラティエの料理」
リンス「……そういえばあいつは?」
スヴェン「……珍しくツキがなかった」
リンス「は?」
数十分後
イヴ「やっと着いたね」
スヴェン「ああ……凄いな、メニューが沢山ある」
イヴ「あれ、リンスは?」
スヴェン「リンスはあっちのテーブルだ」
イヴ「……離れてるね」
スヴェン「まぁ一緒に予約したわけじゃないしな、しょうがないさ」
イヴ「うん……スヴェン、私これにする」
スヴェン「おっそうか。 じゃあ俺は……これだ」
スヴェン「おいウェイター!! 注文いいか!?」
サンジ「ウェイター?……それはクソ違いますお客様」
スヴェン「……?」
サンジ「おれはウェイターじゃなくて副店長です。 ウェイターは先日、全員逃げ出しましたので一人もおりません」
スヴェン「!?」
サンジ「ですが注文は承ります」
スヴェン「ああそうか……じゃあ注文を……」
イヴ「ウェイター一人もいないんだね」
スヴェン「ああ、驚いたな。 さぞかし戦うコックの気迫に負けたんだろう」
イヴ「あ、リンスがあの人を呼んでる」
スヴェン「ん?」
リンス「ねぇウェイターさん、注文いいかしら」
サンジ「……申し訳ありません。 おれはウェイターではなく副店長……ですが注文は承……」
サンジ「……」ボーッ
リンス「……?」
サンジ「……おお……神よ……」
リンス「……は?」
サンジ「ああ神よ、今日という日の出会いをありがとう///」
サンジ「ああ恋よ、この苦しみに耐えきれぬ僕を笑うがいい///」
イヴ「見てスヴェン、あの副店長の人の目がハートだよ」
スヴェン「こりゃ惚れたな」
リンス「ちょ、ちょっと……何あんた」
サンジ「僕は君となら海賊にでも悪魔にでも成り下がれる覚悟が今できた///」
リンス(……どこに行ってもあいつみたいなやつっているのね)
ジェノス「ぶえっくしょい!!」
サンジ「お姉さん……もしよろしければお名前を///」
リンス「……ナミよ」
サンジ「ナミさん……覚えたぜ、君の名を」
リンス「ええ、よろしくね。 ……貴方の名前は?」
サンジ「貴女の騎士(ナイト)……名をサンジと申します」
リンス「サンジね……よろしく」
イヴ「リンス、偽名使ってたね」
スヴェン「ああ、リンスレット=ウォーカーってのはそう易々と言っていい名前じゃないからな」
サンジ「ああナミさん……僕らの恋には大きな障害が……」
リンス「障害?」
ゼフ「おれのことかチビナス」
サンジ「!! クソジジイ!!」
イヴ「……スヴェン、あの人……」
スヴェン「……ああ、片脚がないな」
ゼフ「いい機会だ、その女と一緒にこの店から出て行っちまえ。 お前は要らねえよ」
サンジ「……おれはこの店の副料理長だぞ、要らねえとはどういうことだ」
ゼフ「客とはすぐに面倒を起こす、女とみりゃすぐに鼻の穴膨らましやがる。 それに碌な料理も作れやしねぇ」
ゼフ「ほかのコック共にも煙たがられてる。 海賊にでも悪魔にでも何にでもなって早くこの店から出て行っちまえ」
サンジ「てめえ……おれの料理を貶すとは許さねえぞ!! てめえが何言おうがおれはここでコックをやる!! 文句は言わせねえ!!」ガシッ
ゼフ「料理長(オーナー)の胸倉を掴むとは何事だボケナス!!」ガシャアアアアアン!!!
サンジ「ぐあっ!!!」
リンス「!!!」
イヴ「オーナーさんが……サンジさんを投げた……」
サンジ「……はぁ……はぁ……」
ゼフ「フン」
サンジ「てめえがおれを追い出そうとしてもな! おれはずっとこの店でコックを続けるぞ!! てめえが死ぬまでな!!!」
ゼフ「おれは死なん、後100年生きる」スタスタ
サンジ「……口の減らねえジジイだぜ」
リンス「ちょっと……大丈夫アンタ?」
サンジ「!! 失礼しましたナミさん。 おれとした事が騒ぎを起こしてしまい……」
サンジ「お詫びとしてフルーツのマチュドニアを持ってきます」
リンス「あら、気が利くじゃない。ありがとう」
男「おーい!! おれにもくれー!!」
サンジ「あぁ? なんでテメーみてーなタコ野郎にあげなきゃいけねーんだ」
女「私にちょーだーい!!」
サンジ「あーい!!///」
スヴェン「……」
イヴ「……スヴェン?」
スヴェン「……ちょっと聞いてくる」ガタッ
イヴ「ス、スヴェン?」
サンジ「それではナミさん、少々お待ちを……」
スヴェン「……なぁ兄ちゃん」
リンス「! スヴェン」
サンジ「ん? なんだおっさん」
スヴェン「そのレディファーストっぷり……煙草……服装……」
スヴェン「まさかお前も……紳士なのか?」
サンジ「は?」
スヴェン「……紳士道って知ってるか?」
サンジ「聞いたことねぇな。 なんだそりゃ」
スヴェン「そうだな……分かりやすく言えば……優しい女性の味方……ってとこか」
サンジ「優しい女性の味方……まあ確かに間違っちゃいねえな」
サンジ「……おれが貫いてるのは騎士道だ」
サンジ「この世の全ての女性の味方……」
サンジ「女性には決して蹴らない、女性のあらゆる悪事には目を瞑る」
サンジ「それが……男ってもんじゃねえのか?」
スヴェン「なんでもかんでも許したら自分が酷い目に合うだけだぜ?」
サンジ「それでもいいさ……その子が幸せになれるならな」
イヴ「……」
サンジ「!! その紳士道ってのは……ちゃんとその子にも貫いてるんだろうな」
スヴェン「まぁな」
スヴェン「残念だな……お前も紳士だと思ったんだが」
サンジ「悪かったな」
イヴ「……」
サンジ「! そうだ、君にもフルーツのマチュドニアをあげよう……名前は?」
イヴ「……イヴです」
サンジ「イヴちゃんか……可愛い名前だね」
サンジ「じゃあすぐ持ってくるから待っててね」
イヴ「ありがとうございます」
スタスタ……
スヴェン「……騎士道、か」
リンス「……二人とも、いつまで立ってるの?」
イヴ「! スヴェン、速く席に座ろう」
スヴェン「おっと、そうだな」
バラティエから離れた所
男「ギン……あの船で間違いないな?」
ギン「はい、間違いありません」
男「海上レストランバラティエ……」
男「あの船を奪うことができれば……」
男「誰もあの船を海賊船だとは思うまい……騙し討ちに使える」
ギン「……行きますか? 首領(ドン)・クリーク」
男→クリーク「……ああ、あの船をもらうぞ」
ザワザワ……
客「おい、見ろよあれ」
客「ああ、間違いねぇよ……」
スヴェン「なんだ? みんな外を見て……」
イヴ「……!! スヴェン、外に……」
スヴェン「!!」
リンス「あの船……」
スヴェン「でかい……しかもあの海賊旗……間違いねぇ」
リンス「ええ……首領・クリークよ」
イヴ「!!」
イヴ「首領・クリークって……あの?」
リンス「イヴちゃん……知ってるの?」
イヴ「うん」
スヴェン「普通は誰でも知ってるさ、知らねえのはトレインぐらいだろ」
イヴ「……」
イヴ(50隻の海賊船の船長達を総括する『海賊艦隊』の首領……別名ダマシ討ちのクリーク)
イヴ(海兵になりすまして上官を殺したり……海軍旗をかかげて客船を襲ったり……勝つ為には手段を選ばない)
イヴ(懸けられた懸賞金は1800万イェン……Aランク)
リンス「……待って」
イヴ「……リンス?」
リンス「船が……少ないわ。 巨大なガレオン船だけよ」
スヴェン「50隻の船はないのか……?」
サンジ「さぁナミさん!! とびっきりのデザートを……ん? なんかあったのか?」
スヴェン「……クリークの船が来た」
サンジ「クリーク……首領・クリークか?」
パティ「何ぃ!? 首領・クリークだと!?」
カルネ「ここら辺じゃ名の知れた海賊だぞ!!」
ゼフ「……」
イヴ「船が……こっちに向かってる」
スヴェン「ほかの海賊と同じく……食糧目的で来たのか?」
サンジ「……おいちょっと待て。 このガレオン船……ボロボロじゃねえか?」
スタ……スタ……
スヴェン「誰か入ってきたな……」
クリーク「はぁ……はぁ……」
客「見ろ、首領・クリークだ……」
客「本物、初めて見たぜ……」
ギン「……」
イヴ「もう一人いる」
リンス「……鬼人のギン」
イヴ「……総隊長の人?」
リンス「ええ」
イヴ(クリーク海賊団総隊長……鬼人のギン)
イヴ(鬼人は……躊躇いなく殺すその様から付けられた異名……)
スヴェン「……けど妙だな、海賊の中でも最強と言われてるあのクリークが……餓死寸前じゃねえか?」
クリーク「メシ……」
イヴ「!!」
クリーク「メシを……くれ……」
ギン「……見ての通り首領は何日間もメシを食べていない」
ギン「頼む……メシを貰えないか?」
クリーク「金なら……いくらでもある……」
クリーク「……あ」バタッ
ギン「首領!!」
パティ「はっはっはっ!! こりゃ傑作だ!!」
パティ「これがあの名だたる大悪党、首領・クリークの姿か!!」
パティ「すぐに連絡をとれ!! こんなに衰弱しきってるとは政府にもまたとねぇチャンスだ!!」
ギン「おれ達は客だ!! 金ならいくらでもある!! だからメシを……」
客「食わせんじゃねぇぞコック!! そいつが元気になった所で何されるか分かりゃしない!!」
客「死んで同然だ!! そいつはそれだけのことをやってきた!!」
クリーク「お願いします……どうか……残飯だけでも……」
ギン「首領!! 土下座なんて……やめてください!!!」
パティ「なんだ……同情引こうったってて……」
サンジ「そこをどけ、パティ」
ドゴォ!!
パティ「ぐほっ!!?」
サンジ「おい、こいつに食わせてやれ。 メシと酒だ」
ギン「!! い、いいのか……? ありがとう!!」
ギン「首領!! どうぞ!!」
クリーク「……すまん」
カルネ「サンジ!! てめぇとんでもねぇことしてくれたな!!」
カルネ「てめぇ、そいつがどんな奴か分かってるのか!?」
サンジ「……」
スヴェン「……あのコックの言う通りだぞ副店長」
スヴェン「ダマシ討ちのクリークの異名……忘れたわけじゃないよな?」
イヴ「……でもスヴェン、あの人本当にお腹が減ってるかも」
スヴェン「イヴ……?」
イヴ「ガレオン船があんなにボロボロだもん」
イヴ「あの船の状態で空腹なのも納得いくと思う」
スヴェン「……確かにそうだな、騙す為にわざわざガレオン船をボロボロにするなんてそんなめんどくさいことを……」
ドゴォ!!
サンジ「がっ……!!!」
リンス「!!!」
イヴ「サンジさん!」
クリーク「……」
スヴェン「クリークに……吹き飛ばされた……」
カルネ「見ろ!! 言わんこっちゃねぇ!!」
サンジ「……そう来たか」
クリーク「……美味かった……感謝する」
ギン「……」ニヤッ
クリーク「……いいレストランだ。 この船をもらう」
クリーク「今、船には空腹と重傷でくたばってる部下どもが約百人いる」
クリーク「そいつらの分の食糧と水を……まず用意してもらおう」
カルネ「この船を襲うと分かってる海賊をあと百人おれ達の手で増やせってのか……!? 断る!!!」
クリーク「命令しているんだ……誰もおれに逆らうな!!」
コック「!!!」ビクッ
サンジ「……」スタスタ
パティ「おいサンジ!! どこに行く気だ!!!」
サンジ「厨房さ、百人分用意する」
カルネ「何ぃ!?」
クリーク「そう、それでいい……」
コック「……てめえはクリークの回し者かよサンジ」スチャッ
サンジ「! 銃……」
コック「お前のイカれた行動には……もう付き合いきれねえ!!」スチャッ
サンジ「……いいぜお前ら、おれを止めたきゃ撃て」
サンジ「……分かってるさ、相手が救いようもねぇ相手ってことぐらいは」
サンジ「けどそんなこと……コックのおれには関係ねぇ」
サンジ「食いてえやつには……食わしてやる!! コックってのは……そういうもんじゃねえのか?」
ゼフ「長いぞチビナス」
サンジ「……! クソジジイ!!」
ゼフ「……持ってけクリーク、百人分のメシだ」ドサッ
クリーク「……ほう」
パティ「オーナー!! どういうつもりですか!!」
カルネ「なんでサンジに肩入れするようなことを……」
ゼフ「……クリーク……50隻の船はどうした」
クリーク「……何が言いたい」
ゼフ「全部……沈まされたんだろう」
クリーク「!!!」
ギン「あんた……どうしてそれを!!」
ゼフ「そのガレオン船の状態を見れば分かる……」
クリーク「ああ……沈まされたさ……一人の男にな」
カルネ「な、何ぃ!?」
パティ「あの首領・クリークの船が……一人の男にだとぉ!!?」
ギン「ああ……全部あの鷹のような目の男にやられたんだ」
ゼフ「50隻の船が一人にやられたんだ……そんなやつらに戦意があるとは思えん」
クリーク「……だからメシをくれるというのか」
ゼフ「……このチビナスの意思もだ」
サンジ「クソジジイ……」
クリーク「……いいか、貴様ら全員に一時の猶予をやる」
クリーク「おれは今からこの食糧を船に運んで部下どもに食わせて……ここに戻ってくる」
クリーク「……死にたくねえ奴はその間に店を捨てて逃げるといい」
クリーク「もしそれでも無駄に殺されることを願うなら……面倒だがおれが海へ葬ってやる。 そう思え」
スタスタ……
ゼフ「さて……お前らどうする?」
ゼフ「裏口からさっさと店を出るか?」
パティ「いや……おれは残ります!!」
カルネ「おれもだ!!!」
コック「おれ達の居場所はここしかねぇんだ!!」
コック「戦うコックが泣くぜ!!!」
パティ「お客様はどうか旅客船に避難ください!!」
客「逃げろおおおおおおお!!!」タッタッタッ……
リンス「……!! マズイわ、私の標的が……」
スヴェン「イヴ、俺達もひとまず……」
イヴ「……」
スヴェン「……イヴ?」
イヴ「私……ここに残る」
スヴェン「!!?」
リンス「ちょっと!! 本気なのイヴちゃん!!?」
イヴ「私……戦わなきゃいけない。 みんなを守れるようになりたい」
スヴェン「!!」
イヴ「それに……ずっと逃げてたら成長できない」
スヴェン「……」
スヴェン(……イヴを安全な所に避難させようと考えていたが……)
スヴェン「……」
スヴェン「分かった……俺も残る」
リンス「スヴェン!!?」
スヴェン「……リンス、お前は避難してろ」
リンス「……もう!!!」
スヴェン「速くしないと……標的がいなくなっちまうんじゃないのか?」
スヴェン「俺達の心配はしなくていい。 戦うコックもいるしな」
リンス「……どうなっても知らないんだから!!」ダッ
サンジ「……!! お前ら、ここに残るのか?」
スヴェン「……」
イヴ「……」
サンジ「イヴちゃん、ここは危険だ。 君も旅客船に逃げるんだ」
イヴ「大丈夫です……私も……戦えます」
サンジ「……おいアンタ、ちゃんとこの子を守れるんだろうな」
スヴェン「……ああ、それにこの子ももう子どもじゃねえ」
サンジ「……お前らがここに残る理由はなんだ?」
スヴェン「女性達の憩いの場を邪魔したやつをほっておくのは……紳士道に反する」
スヴェン「そしてなりより……掃除屋としての仕事を全うするまでだ」
サンジ「掃除屋……!? まさかお前……掃除屋だったのか!!?」
サンジ「じゃあイヴちゃんも……」
イヴ「……私は違います」
サンジ「じゃあなんでここに残って……」
イヴ「強くなりたいんです……一人前の……掃除屋になる為に……みんなを守れるようになる為に……」
サンジ「!!!」
部下「……っはーーーーーーー!!!」
部下「生き返ったーーーーーーーーー!!!」
ギン「首領……全員回復しました」
クリーク「よし……お前達!!!」
クリーク「あの船を奪える気力はあるか!!!」
部下「あります!!!」
クリーク「いいか!! こんなボロボロのガレオン船とはおさらばだ!!!」
クリーク「店内のコックは全員ブチ殺せ!!!」
部下「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
サンジ「……どうやら来るらしいな」
スヴェン「ああ」
コック「ヒレ開くぞおおおおおおおお!!!」ガゴン!!!
イヴ「……『ヒレ』?」
ザバアアアアアアアアア!!!
ギン「! 海の中から……足場……」
クリーク「なるほど……店内を傷つけない為の戦場か。 船を貰い受けるおれ達にとっても好都合だ」
サンジ「さてと……オロすか」
スヴェン「来るぞイヴ……」
イヴ「うん……!!」
ケット・シー
トレイン「あーミルクうめー」
アネット「……それで何杯目だい?」
今日はここまで
荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」
↓
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」
↓
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋
↓
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」
↓
>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469662754/)
余談
7 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:06:48.44 ID:10oBco2yO
ターキー肉チーッスwwwwww
まーたs速に迷惑かけに来たかwwwwwwwww
9 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:12:33.84 ID:LxY8QrPAO
>>7
はいNG設定
この速さである
相変わらずターキー肉くん=>>1という事を隠す気も無い模様
31 ◆xmciGR96ca4q sage saga 2016/07/28(木) 12:50:19.79 ID:g6WSU+sH0
昨夜寝ぼけてスレ立てミスったんで憂さ晴らしも兼ねて久々のロイミュ飯でした。書き溜め半分残り即興なんで色々アレかもしれませんがアレがアレなんでアレしてください何でもシマリス(熱中症
建てたら荒れると判ってるスレを憂さ晴らしに建てる
つまり>>1は自分の憂さ晴らしにs速を荒らして楽しんでる
うーん、いつも通りのクズ>>1で安心するわー
パティ「バラティエ海戦兵器!!『サバガシラ一号』!!!」
カルネ「死にたくねぇ奴ぁ裸足で逃げ出せぇ!!!」
ゴオオオオ!!!
スヴェン「……!! あのレストランの頭の魚……兵器だったのか」
パティ「撃てえ!!」
カルネ「了解!!」
ドォン!! ドォン!!!
部下「ぐわぁ!!!」
パティ「次はお前だ!! 首領・クリーク!!」
ドカァン!! ドカァン!!!
カルネ「やったか!!?」
ガゴン!!
パティ「なっ……」
カルネ「サバガシラ一号が……動かねえ!!」
スヴェン「……!! あいつ……あの頭部の機械を片手で止めてる……」
クリーク「てめえらの遊びに……付き合ってる暇はねぇんだ!!」ブン!!!
パティ・カルネ「うわあああああああ!!!!?」
イヴ「サバガシラが……投げられた!!」
サンジ「……勢いだけだな、あいつら」
スヴェン「レストランに頭部が直撃するぞ!!!」
サンジ「……」バッ
ガン!!!
パティ・カルネ「サンジ!!!」
クリーク「足で……蹴飛ばした!?」
サンジ「……へへ」
スヴェン「あいつ……なんて蹴りの力の持ち主だ」
イヴ「凄い……」
コック「おい!! バラティエはなんとかなったが……サバガシラに乗ってた二人は無事か!?」
パティ「くぬやろうがサンジ!!」
カルネ「てめぇは味方を殺す気かぁ!!」
サンジ「ああ」
イヴ「無事だった……よかった……」
海賊「うおおおおおおお!!!」
スヴェン「……」ガゴン!!
イヴ「……」ファサ……
サンジ「……」スッ
パティ「海のコックを……」
カルネ「なめんじゃねええええええええ!!!」
ドゴォン!!!
海賊「ぐわあああああああ!!!」
海賊「こ、こいつら……ただのコックじゃねえ!!」
海賊「おい!! こっちにも加勢に来てくれ!!」
海賊「どうした!!?」
海賊「あそこにいるコックじゃないやつらも……普通じゃねえ!!」
海賊「くっ……なんだこりゃ!! 獲れねぇ!!」
スヴェン「……お前らは捕獲用ネットで十分だ」
サンジ「へぇ……あいつ、口だけじゃなかったみたいだな」
海賊「おい!! ガキがいるぞ!!」
海賊「よし!! 人質にするぞ!!」ダッ
イヴ「……」
サンジ「!! イヴちゃん!!!」
イヴ「変身(トランス)……大槌(ハンマー)!」
ガゴォン!!!
海賊「ぐおおおおお!!!」
サンジ「!!!」
海賊「こいつ……ただのガキじゃねえ!!」
サンジ「……余計な心配だったか」
海賊「余所見してんじゃねえぞ!!!」
サンジ「……」ヒョイ
海賊「なっ……」
サンジ「そんじゃおれも……さっさと料理してやるか」
ガシッ
海賊「お、おい!! 離せ!!」
サンジ「パーティテーブル……キックコース!!!」ドドドドド
海賊「ぐわああああああ!!!」
クリーク「無能共が……それでもクリーク海賊団か」
クリーク「まぁあいつらがやられようが関係ない……うちにはギン……」
クリーク「そして……やつがいるからな」
海賊「くそっ!! このままだと全員お陀仏だ!!!」
男「全く……君達は何をやってるんだ」
海賊「! あ、貴方は……」
パティ「ん?」
カルネ「また誰か来たぞ」
ドゴォン!!
パティ「がっ……!!」
カルネ「ごっ……!!」
男「こんなやつら、これで一発だろう……」
海賊「す、すげえ……流石パールさんだ!!!」
男→パール「ハーーハッハッハッ!! 鉄壁!! よって無敵!!!」
コック「パティとカルネがやられた!!」
コック「嘘だろ!!? 無事か!?」
パール「おれのパールプレゼントを食らったんだ!! 無事なはずがない!!」
海賊「さてと……こいつが持ってる包丁でももらうとするか!!」
ガシッ
海賊「……ん?」
パティ「あ……あう……」
海賊「おい!! その手を離せ!! 大人しく包丁をよこせ!!」
ドゴォン!!
海賊「ぐおっ!!?」
サンジ「……包丁はコックの魂……クソ素人がやすやすとコックの包丁に手をかけんじゃねえよ」
パティ「サンジ……」
サンジ「しっかり持ってくたばってろ、あいつはおれがやる」
パール「おれは今まで戦闘で血を流したことは一回もない!! この鉄壁のおかげでな!!」
サンジ「……」スッ
ガゴォン!!
サンジ「……!!」
パール「そんな蹴り、おれの鉄壁の前では無力!!」
サンジ「……だったら後ろに回るだけだ!!」ダッ
パール「!」
ガゴォン!!
サンジ「!!」
パール「ハーーハッハッハッ!! 後ろに盾がないとでも思ったか!!」
サンジ「……クソ面倒な装備してやがる」
サンジ「……」
サンジ(こいつ……頭は無防備だな)
サンジ(そこをなんとか蹴れればいいが……)
ワーワー……
スヴェン「くそ……数が多い……キリがねぇな」
スヴェン「それにイヴと距離が離れちまった……」
スヴェン「……イヴは大丈夫なのか?」
パール「ハーーハッハッハッ!! おれはタテ男で……ダテ男だ!!」
サンジ「……」
ガゴォン!! ガゴォン!!
パール「何度やっても同じだ!!」
サンジ(クソ……中々顔面に当てさせてくれねぇ)
サンジ(おれにこの盾を壊せるほどの力があれば……!!)
バッ
パール「!!!」
イヴ「……黄金の連弾(ゴールドラッシュ)!!」
ドドドドド!!!
パール「ぐおお!?」
サンジ「イヴちゃん!!!」
海賊「お、おい!! パールさんが転んだぞ!!」
海賊「嘘だろ!!? あのパールさんが!?」
サンジ「ありがとうイヴちゃん……けど……君のその力は一体……?」
イヴ「私……変身ができるんです」
サンジ「!!」
イヴ「サンジさんがその人と戦ってるのを見て……サンジさんとの戦いに集中しているスキに頭を攻撃しようと思ったんです」
サンジ「そうか……流石だなイヴちゃん、ありがとう」
サンジ「まだ小さいのにそんな頭が回るなんて……君は凄いな」
パール「……」ムクッ
イヴ「!!!」
サンジ「まだやる気か……?」
パール「……」タラー
海賊「おい見ろ!! パールさんが……」
海賊「血だ!! 血が出てる!!」
海賊「やべえ!!!」
ワーワーギャーギャー……
クリーク「……!! パールの野郎……血が……マズイな……」
パール「身の危険……身の危険……」
海賊「パ、パールさん!! 落ち着いて!!」
パール「身の危険……身の危険……」
サンジ「何を始める気だ……?」
イヴ「……」
パール「身のキケーーーーーーン!!」ゴオオオオオ!!
サンジ「火!!?」
海賊「やべえ!! 出ちまった!! ジャングル育ちの悪いクセ!!」
海賊「猛獣の住むジャングルで育ったパールさんは身の危険を感じると火をたいちまうクセがあるんだ!!!」
コック「猛獣よけかよ!!」
パール「おれに近づくんじゃねえ!! ファイアパーーーーーール!!!」
パール「……大特典!!!!」
ゴオオオオオ!!
サンジ「!!!」
コック「炎を纏った真珠を撒き散らしやがった!!」
海賊「パールさん!! やめてくれぇ!!!」
コック「店に引火するぞ!!」
パール「燃えろぉ!! この炎の盾でおれはそりゃあもう超鉄壁だ!!」
ゴオオオオオ
ゼフ「……」
コック「オーナー危ない!! 真珠が!!」
ゼフ「……」フッ
シュウウ……
海賊「なっ!? なんだ今のは!?」
コック「すげえオーナー!! 蹴りの爆風で炎を消しちまった!!」
ゼフ「足一本なかろうともこれくらいなら造作もねぇこった」
スヴェン「くっ……参った……辺り一面炎で何も見えねえ……」
スヴェン「イヴも……誰も見えねえ……!!」
イヴ「……」
パール「ハーーハッハッハッ!! お前とあの金髪タバコ野郎を引き離してやったぞ!!」
パール「よくも……おれの顔に傷をつけてくれたなぁ!!」
イヴ「……」
イヴ(周りは炎に囲まれてる……気をつけないと)
サンジ「くそ……イヴちゃん!!」
海賊「おらああああ!!!」
サンジ「!! ちっ……クソ雑魚共が……まだこんなにいやがるのか!!」
パール「言っとくが!! おれは小さな女の子だろうが容赦しないぜ!!」
パール「おれにとって……そしてクリーク海賊団にとって危険なやつは全員敵だ!!!」
イヴ「……」
クリーク「バカが……乗っ取る船を丸焼きにしちまう気か!!」
クリーク「ここはおれがひとつ……」
イヴ「燃えてる盾に攻撃したらダメージを受けちゃう……」
イヴ「あの人の体の燃えてない部分に攻撃が当たれば……」
パール「ハーーハッハッハッ!! 当てさせてやるかよ!!」ダッ
イヴ「!!」
パール「ファイアパールプレゼント!!」
イヴ「!!」バッ
パール「ほう……かわすか。 だが当ててやるまで!!」ブン!!
イヴ「!!」バッ
イヴ(顔には盾がない……)
イヴ(もう一回顔に……攻撃が当たれば……)
イヴ(なんとか……あの人のスキを作らせれば……)
イヴ(……だったら……アレで……)
イヴ(大丈夫……スヴェンがいなくても……私一人で戦える!!)
イヴ「……」ピタッ
パール「お! とうとう諦めたみたいだな!!」
イヴ「……」
パール「さあて!! 今度こそくれてやるぜ!!」
パール「ファイアパール……プレゼントォ!!」
ガキイン!!!
イヴ「……変身……盾(シールド)」
パール「!!!」
イヴ(驚いてる……計算通り)
イヴ(後はこのまま変身攻撃を……)
パリーン!!
イヴ「!! 盾が……」
パール「ハッハッハッ!!! おれの盾の方が上だったみたいだな!!」
ゴォン!!
イヴ「うっ!!!」
パール「おれの盾に盾で挑もうなんざ、無謀にもほどがあるぜ」
イヴ「はぁ……はぁ……」
イヴ(この人……想像以上に強い……体が……)
イヴ(早く……立ち上がらないと……)
パール「まだ息があるな……もう一発くれてやるとするか!!」
イヴ「!!」
パール「ファイアパーーーーーール!!!」
パール「プレゼントオオオオオ!!!!」
ドゴオオオオン!!!
イヴ「……」
イヴ(……あれ)
イヴ(痛くない……)
イヴ(なんで……? だって私……今、あの人の攻撃を……)
サンジ「……」
イヴ「!」
パール「なっ……!!! おれのパールプレゼントを……足で受け止めただと!?」
サンジ「大丈夫かい? プリンセス」
イヴ「……サンジさん!!!」
サンジ「悪いな、すぐに君を助けたかったんだが……クソ雑魚共を料理するのに時間がかかってな」
イヴ「……ありがとうございます」
サンジ「安心してくれ、後はおれがやる」
パール「き、貴様……この炎の中を通ってやって来たと言うのか!?」
サンジ「バーカ……炎が怖くてコックが務まるかよ」
イヴ「火傷は……大丈夫ですか?」
サンジ「大丈夫だ、心配してくれてありがとな」
パール「援護に来ようが……関係ねぇ!!」
パール「てめえもくらえ!! ファイアパール……プレゼント!!」
サンジ「……」ヒョイ
パール「なっ……」
ドゴォン!!
パール「がっ……!!」
イヴ「!」
サンジ「てめえは顔面一発で十分だ」
パール「あっ……」バタッ
スヴェン「無事かイヴ!!」
イヴ「スヴェン!! ……スヴェンも炎の中を?」
スヴェン「ああ」
イヴ「火傷とかは? 大丈夫?」
スヴェン「ああ、平気だ」
スヴェン「お前の声を頼りに炎の中を探してたんだ。 見つかってよかった」
パール「」
スヴェン「! 倒したのか……怪我はないか?」
イヴ「うん、大丈夫」
サンジ「……逞しいなこの子は」
スヴェン「……ああ、おれも見習わなきゃいけねぇ」
ゴオオオオオ……
イヴ「!!」
スヴェン「鉄球!?」
サンジ「マズイ!! 危ねえ!!」
ドカァン!!
サンジ「!!」
バシャアン!!
スヴェン「なっ……ヒレが砕けた!!」
イヴ「でも……今のおかげで炎が消えた」
スヴェン「ああ……そうだな」
サンジ「クリークの野郎……」
クリーク「ひとまず……店が灰になるのは避けれたか」
ゼフ「ぬあ!!」
スヴェン「!!」
ギン「あんたら……悪いがそこまでだ」
ゼフ「くっ……」
サンジ「クソジジイ!!」
コック「オーナー!!」
パティ「あの野郎……オーナーの義足を折って……動けなくしてやがる!!」
カルネ「畜生!!」
ギン「さっきのパールの真珠を消したのを見て確信した」
ギン「あんたは強い……真っ先に殺しておく人物だ」
パティ「オーナーに……」
カルネ「何しやがる!!」
ギン「……」ブン!!
パティ・カルネ「ごほっ!!!」
サンジ「あいつら……大人しくくたばってろっつったろ」
サンジ「しかしまぁ……なんて間抜けな姿だよクソジジイ。 そんなんじゃ戦うコック共に示しがつかねぇだろ?」
ゼフ「ふん……チビナスにぁ何も言われたかねぇな」
サンジ「何がチビナスだクソ野郎!! いつまでもガキ扱いするんじゃねえ!!」
ギン「……」
サンジ「おい……その銃、おれに向けろ」
ギン「!」
イヴ「サンジさん……?」
スヴェン「お前……死ぬ気か?」
サンジ「まぁな」
イヴ「!?」
ギン「……何故そこまでする?」
サンジ「この店は……クソジジイの宝物だ」
ギン「!」
コック「サンジのやつ……オーナーが嫌いなんじゃねえのか?」
サンジ「おれはクソジジイから何もかも取り上げちまった男だ」
サンジ「力も……夢も……」
ゼフ「……」
サンジ「おれはこれ以上……クソジジイには何も失ってほしくねぇんだよ!!」
ゼフ「こんな時にくだらねぇことほざいてんじゃねえ……チビナスが」
サンジ「うるせえな!! おれをいつまでもガキ扱いするんじゃねえ!!」
サンジ「おれはクソジジイも殺させねえ……レストランも渡せねえ……」
サンジ「たかがガキ一匹生かすためにでけぇ代償払いやがったクソ野郎だ」
サンジ「おれだって死ぬことぐらいのことしねぇと……クソジジイに恩返しできねぇんだよ!!!」
ギン「……それが……あんたがおれに銃を向けさせる理由か」
サンジ「さぁ、速く撃てよ」
ギン「……」スチャ
イヴ「サンジさん!!」
サンジ「……イヴちゃん。 目、瞑っときな」
スヴェン「サンジ! 馬鹿な真似はやめろ!!」
ギン「……撃つぞ」
サンジ「ああ」
シュルルル……ガシッ
ギン「!!!」
スヴェン「!! なんだ……?」
ギン「くっ……なんだこのワイヤーは……!?」
イヴ「……あっ!!」
リンス「……心配してきて見てよかったみたいね」
サンジ「ナミさん!!!」
スヴェン「……盗めるもんは盗んできたのか?」
リンス「そんなのどうでもいいわよ!!」
リンス「それよりも……私一人だけ逃げることが……なんか悔しかったのよ!!」
リンス「かといっていたら足手まといになるかもしれないから……」
スヴェン「……様子を伺ってたわけか」
サンジ「流石だナミさーーーーーーん!!!/// ありがとーーーーーーー!!!///」
リンス「速く!! 私が止めてるスキにこいつを!!」
サンジ「スヴェン! おれの足に乗れ!!」
スヴェン「足……?」
サンジ「お前を蹴って飛ばす! この距離だとそっちの方が速い!」
イヴ「サンジさん、そんなことが……?」
スヴェン「……しっかり頼むぜ」
サンジ「言われなくてもそうするっての」
スヴェン「……」バッ
サンジ「空軍(アルメ・ド・レール)……」
サンジ「紳士蹴り(ジェントルシュート)!!」
ゴオオオオオ!!!
ギン「……このっ!!」ブチッ!!
リンス「!! 嘘でしょ!? ワイヤーを自力で……」
ギン「……おれは女だろうと容赦しない」ブン
リンス「!」
スヴェン「……」ゴオオ
ギン「!!」
スヴェン「おらぁ!!」
ギン「くっ!」ヒョイ
サンジ「大丈夫かナミさん!!」
リンス「ええ……ありがとう」
スヴェン「躱されちまったが……お前が無事でよかった」
ゼフ「……」
ギン「このレストランは……あんたらの血で染まる」
サンジ「パティ!! カルネ!! クソジジイを安全な所まで連れてけ!!」
パティ「おう!!」
カルネ「オーナー!! おれ達が担ぎます!!」
ゼフ「……ああ」
ギン「……」
スヴェン「来るぞ……鬼人が」
サンジ「ああ」
イヴ「……」
スヴェン「リン……いや、ナミ。 今度こそ下がってろ」
リンス「! で、でも……」
サンジ「レディを休ませる……それが紳士と騎士の仕事だろ?」
スヴェン「……まぁな」
リンス「……」
リンス(現に今、私はギンにやられそうになった……)
リンス(これ以上いても……私は……)
リンス「絶対に……死ぬんじゃないわよ!!」
スヴェン「……ああ」
サンジ「……イヴちゃん、君も危なかったら」
イヴ「ううん、私は戦う……まだやれます」
スヴェン「そうか……頼りにしている」
イヴ「!! ……うん!」
イヴ(さっきはサンジさんに助けられた……)
イヴ(ここから先は……足を引っ張らないようにしないと!!)
パティ「オーナー!! 怪我は!?」
ゼフ「……義足を折られただけだ、心配するな」
カルネ「しかしサンジの野郎……危うく死ぬ所だったぜ」
ゼフ「……」
ゼフ「……そう簡単には死なねえさ、ああいう馬鹿は」
トレイン「……はー」
アネット「どうしたんだい」
トレイン「暇」
アネット「恨むんならジャンケンで負けた自分を恨みな」
『緊急速報です』
トレイン「?」
『海賊が海上レストランバラティエを襲ってるとの情報が入ってます』
トレイン「……バラティエ?」
『襲っているのは懸賞金1800万、Aランクの首領・クリークで……』
トレイン「……」
アネット「トレイン……スヴェンとイヴが!!!」
トレイン「……アネット、ここからバラティエの距離は?」
アネット「……そう遠くはないよ」
トレイン「……」
アネット「行くのかい?」
トレイン「……おう」
トレイン「不吉を……届けにな」
トレイン「あっ、でも海上っつーことは船いんじゃん」
カランコロン……
トレイン「?」
男「ボートならある」
男「おれも丁度ここで飲んだらそいつらで暇つぶしをしようとしていた所だ」
トレイン「……久しぶりだな」
アネット「これは偶然だね。 まさかあんた達が同じ時間帯に来るなんて」
トレイン「……あんたもよくここに来るのか?」
男「ああ」
トレイン「……おし、じゃあボート出してくれ」
今日はここまで
明日で終わる予定です
ギン「3対1か……別におれは構わないがな」
スヴェン「……」
サンジ「……」
イヴ「……」
パール「3対2ですよ!! ギンさん!!」
イヴ「!!!」
ギン「パール……」
パール「てめえらああああ!! さっきはよくもおおおおおおお!!!」
サンジ「こいつ……まだくたばってねぇのか」
ギン「パール……おれは男二人をやる」
ギン「お前は子どもを頼む」
パール「勿論!! おれに血を出させたあの小娘を……絶対にぶっ飛ばしてやるううううう!!!」
イヴ(来る……今度こそ!!)
クリーク「ギン!! パール!!」
ギン・パール「!!!」
クリーク「……いつまでモタモタしていやがる」
イヴ「!!」
スヴェン「……やっと親玉が本格的に動くか」
ギン「も、申し訳ありません首領!! 今すぐにこいつらを……」
クリーク「お前のすぐはいつなんだ」
イヴ「……」
クリーク「……ふん!!」ブン!!
スヴェン「!!」ヒョイ
クリーク「その緑のやつはおれがやろう」
パール「わ、分かりました!!」
クリーク「このおれに殺されるんだ、光栄に思うがいい」
スヴェン「……こいつは一筋縄じゃ行かなそうだな」スッ
イヴ「! スヴェン……あれを使うの?」
スヴェン「ああ」
サンジ「……!! お前……その眼は……?」
スヴェン「……未来眼(ヴィジョンアイ)だ」
スヴェン「……数秒先の未来が視える」
サンジ「未来が……?」
クリーク「はっはっはっ!! そいつは面白い!!」
クリーク「きっとその眼には無様に倒れてるお前が見えるだろう!!」
スヴェン「……」
クリーク「……」ガゴン!!
スヴェン「!」
クリーク「蜂の巣になれ!!」
バンバンバンバン!!!
スヴェン「予想通りだ」
クリーク「!!」
クリーク(躱した……?)
クリーク(……まるで……おれの撃つ場所が分かるように……)
スヴェン「これで……」スッ
スヴェン「……!!」
クリーク「……どうした?」
スヴェン「……対策は万全みたいだな」
クリーク「来ないならこっちから行くぞ!!」バンバン
スヴェン「くっ……」ヒョイ
スヴェン「……」
スヴェン(アタッシュケースに仕込んである睡眠ガスを使おうと思ったら……)
スヴェン(あの野郎……未来でマスクなんかつけやがって)
スヴェン「はぁ……はぁ……」
クリーク「どうした……未だ攻撃は当たってないが?」
スヴェン(くそ……どんな攻撃を当てようとしても……)
スヴェン(こいつに攻撃を当てれる……未来が見えねえ)
スヴェン「……」スッ
クリーク「はっはっはっ!! どうした!! 眼帯は外すんじゃなかったのか!!」
スヴェン(ダメだ……これ以上未来眼が発動してたら……こいつを倒す前に眠りに着いちまう)
スヴェン(俺の計画だと未来眼の力を使い切ったと同時にクリークを倒すつもりだったが……)
スヴェン「……」
スヴェン(あいつはパールの野郎と同じで身体のスーツで防御を固めてやがる……)
スヴェン(パールと同じだ……顔面に一発ぶち込めば……)
スヴェン「……」ガゴン!!
クリーク「!! ほう……マシンガン搭載のアタッシュケースか……面白い」
クリーク「当てるものなら当ててみろ!!」
スヴェン「……」
スヴェン(顔に一発……顔に一発……)
スヴェン「……」ドドドドド!!!
クリーク「効かん!!」カキイン!!
スヴェン「……」ドドドドド!!!
クリーク「はっはっはっ!! 撃ちながら近づこうが効かないものは効かない!!」
スヴェン「……」ブン!!
クリーク「!! アタッシュケースを投げた……?」
スヴェン「ずっと見てろ」
クリーク「!!」
クリーク(アタッシュケースに気を取られてる隙に……おれを殴る、ということか)
クリーク「……甘いな」バッ
グサッ!!
スヴェン「!!?」
クリーク「……剣山マントだ」
ギン「死ね!!」ブン!!
サンジ「!!」ヒョイ
サンジ(今はこいつの攻撃を避けるので精一杯……)
サンジ(なんとか一転攻勢できる方法はねぇか?)
ギン「……」ブン
サンジ「……」
ガキイン!!
ギン「……足で受け止めるとはな」
サンジ「……反撃開始だ」
ギン「……?」
サンジ「……」ペッ!!
ギン「くっ!!!」
ギン(こいつ……タバコをおれの目に……)
サンジ「……」スッ
ギン「!」
サンジ「首肉(コリエ)!!」ドカン!!
ギン「!!?」
サンジ「肩肉(エポール)!!」ドカン!!
サンジ「背肉(コートレット)!!」ドカン!!
サンジ「下肉(セル)!!」ドカン!!
サンジ「胸肉(ポワトリーヌ)!!」ドカン!!
サンジ「もも肉(ジゴー)!!」ドカン!!
ギン「がっ……!!」
サンジ「……」スッ
ギン「!!!」
サンジ「羊肉(ムートン)ショット!!」ドドドドド!!
ギン「!!!?」
サンジ「……」
サンジ「デザートは要らねぇか」
パール「はーはっはっはっ!!」ブン
イヴ「……」
イヴ(攻撃が中々顔に当たらない……)
イヴ(あの時みたいに隙を作ることができれば……)
イヴ(……!!)
イヴ(ううん、違う……あの盾を壊せる程の力があればいいんだ)
イヴ(……やってみなきゃ分からない!!)
イヴ「……」シュルルル
パール「!!」
パール「さっきの髪の毛で使った拳か!!」
パール「そんな物は鉄壁にさえ当たれば無駄だぁ!!」
イヴ(イメージして……あの盾を壊せる程の……鋭い刃を!!)
イヴ「……」
イヴ(……できる!!)
イヴ「……」
パール「はああああ!!」
パリーーン!!
パール「!!!?」
イヴ「……」
イヴ(できた……イメージしたらできた……)
イヴ(今の私の……最大威力の技が……)
イヴ(そう、この技の名前は……ナノスライサー)
海賊「おい!! あそこ見ろ!!」
海賊「……!!」
ギン「……」
パール「……」
海賊「嘘だろ!? ギンさんと……パールさんが!!?」
コック「すげえぜサンジ!!」
ゼフ「……フッ」
サンジ「やったなイヴちゃん」
イヴ「はい! ……そうだ、スヴェンは……」
クリーク「こいつがなんだって?」
スヴェン「……」バタッ
イヴ・サンジ「!!!」
スヴェン「……」
イヴ「スヴェン!! スヴェン!!」
クリーク「はっはっはっ!! そんなヒョロヒョロの身体と貧弱なアタッシュケースだけでおれに挑もうとする事が間違っていたのだ!!」
クリーク「しかしギン……パール……なんてザマだ」
ギン「ド……」
パール「ドン……」
クリーク「……」スッ
ドカァン!!
サンジ「!!!」
イヴ「!!!!! どうして……どうして仲間を……!!?」
クリーク「……うちに弱えやつはいらねえ」
クリーク「たかがコックと小娘にやられるぐらいのやつはな」
ギン「ド……ン……」バタッ
サンジ「……クソイカれてやがる」
スヴェン「……はぁ……はぁ……」
クリーク「! まだ息があるのか……」
クリーク「……とどめをさしてやろう」
イヴ「スヴェン!!」バッ!!
スヴェン「!!!」
サンジ「イヴちゃん!! 危ねえ!!!」
イヴ「……」
クリーク「……」スッ
バシャアアアアン!!!
海賊「うわあああああああ!!!」
クリーク「!」ピタッ
海賊「首領!! 大変です!!」
クリーク「何事だ!!」
海賊「ガレオン船が……斬られましたぁ!!」
クリーク「何だと!!?」
イヴ「……?」
海賊「首領!! あいつです!! あいつが……!!」
クリーク「!!! まさか……またやつなのか!!!?」
ミホーク「……」
トレイン「よっ」
イヴ「トレイン!!」
スヴェン「……遅えよ」
イヴ「トレイン……どうしてここに?」
トレイン「テレビでここが海賊に襲われてるっていうニュースが流れててな」
スヴェン「……そうか……」
トレイン「……あんたはゆっくり休め、姫っちもな」
スヴェン「……ああ」バタッ
イヴ「!!」
スヴェン「zzz……」
イヴ「そっか……未来眼を使ったから……」
サンジ「イヴちゃん……あの銃を持ってるやつは一体……?」
イヴ「私の……大切な仲間です」
サンジ「……後ろの男もか」
イヴ「……分からない、でも……」
イヴ「……悪い人ではなさそう……勘だけど」
クリーク「……」
海賊「あいつだ!! あいつ一人で……あの剣を持ったやつが……おれ達の船を沈めやがったんだ!!」
コック「ひ、一人でだと!?」
パティ「まさか……あいつが?」
カルネ「本当だったのか……」
ゼフ「……」
海賊「な、なんでだ!! なんでそこまでおれ達を追いかけるんだ!!」
ミホーク「……暇つぶし」
海賊「ふざけんなあああああ!!!」バンバンバン
ミホーク「……」スッ
イヴ「!!」
サンジ「なんだ今のは……剣で弾道を変えた?」
トレイン「そんで……あんたもあの首領・クリークってのをやるのか?」
ミホーク「いや、おれはもう今ので十分だ」
ミホーク「お前の戦いを見ることで暇をつぶそうとしよう」
トレイン「……そんじゃお言葉に甘えるぜ」
トレイン「さぁて……首領・クリーク」
クリーク「?」
トレイン「お前にくれてやるぜ……海上レストランバラティエ裏メニュー……不吉の盛り合わせをな」
サンジ「……そんなんうちにはねぇよ」
コック「な、なんなんだあいつ……」
海賊「あの男じゃなくて……ヒョロヒョロのガキが首領・クリークとやるってのか?」
クリーク「……フフフ」
クリーク「はっはっはっ!! 笑わせてくれる!!」
クリーク「見たところ、貴様の武器はその銃だけ……」
クリーク「対しておれはどうだ!?」
クリーク「見ろ!! 誰よりも強い鋼の腕!!」
クリーク「誰よりも硬いウーツ鋼の体!!」
クリーク「全てを破壊するダイヤの拳!! 全身に仕込んだあらゆる武器!!」
クリーク「いいか!!! 武力こそが強さなんだ!!!」
クリーク「この時点でお前の敗北は決定している!!!」
クリーク「お前もあの眼帯の男と同じ末路を辿る!!」
トレイン「……どんだけお前がそんな事言おうとな」
クリーク「……?」
トレイン「俺の届ける不吉はな……受け取り拒否はできねぇんだ」
トレイン「……」スチャ
クリーク「ほう……おれの忠告を無視するか」
クリーク「そんな銃弾なんぞ!! このウーツ鋼の前では無力!!」
クリーク「銃弾を放った後の貴様の呆然とした顔が目に浮かぶ!!」
トレイン「炸裂(バースト)……」
クリーク「来い!!」
トレイン「弾(ショット)!!」
バァァァァァァン!!!
サンジ「あいつの頑丈さを……知らねえのか?」
イヴ「……ううん、あの技ならきっと」
サンジ「イヴちゃん……?」
クリーク「……??」
サンジ「!! 嘘だろ? クリークのウーツ鋼に……穴が?」
クリーク「……何故だ……何故だ……」
クリーク「何故おれは今倒れた!!? 何故ウーツ鋼に穴が!!?」
トレイン「撃たれたから」
クリーク「あり得ん!! そんなもの……おれの前では無力のはずだ!!」
トレイン「……うるせーな」
クリーク「……ちいっ!!!」スチャッ
ドドドドド!!
ゴオオオオオ!!!
ドバアアアン!!
海賊「ド、首領!! 落ち着いてください!!」
コック「火炎放射器にピストルに炸裂手裏剣……どんだけ身体に仕込んでんだよ!!」
ヒョイ……ヒョイ……
トレイン「あたんねーよ、そんなの」
クリーク「!!!」
海賊「嘘だろ!? 首領のあの猛攻を……全部躱した!!?」
クリーク「……ぬん!!!」
ガキイン!!!
サンジ「!! なんだ……?」
海賊「首領が……大戦槍を……大戦槍を使う気だ!!」
クリーク「ぬええい!!」ブン
トレイン「!」ヒョイ
ドカーン!!
イヴ「……爆発?」
海賊「1tもあり爆発する巨大な槍を……片手で振り回してる!!」
コック「なんちゅー力の持ち主だよ!!」
クリーク「小僧!! これが武力だ!! これが強さだ!!」ブンブン!!
ドカーンドカーン!!
トレイン「……」ヒョイヒョイ
クリーク「猿が……」
トレイン「俺は猫だよ」
クリーク「ほざけ!!」ブン!!
サンジ「さっきからあいつ……避けてばかりで……勝てるのか?」
イヴ「大丈夫……トレインには……アレがあるから……」
サンジ「アレ……?」
トレイン「……」ピタッ
クリーク「!」
トレイン「……」バチバチバチバチ
クリーク「足を止めたな!!」
トレイン「……電磁(レール)」
クリーク「散れえ!!!」ブン!!
トレイン「……銃(ガン)!!」
ドオオオオオオオオオン!!!
サンジ「……やった……のか?」
スヴェン「zzz……」
イヴ「……!!」
クリーク「」
トレイン「終わり」
コック「うおおおおおおおおおおお!!!」
海賊「首領・クリークウウウウウウウウウウウウウ!!!!」
パティ「あの野郎……いきなり現れて……いきなり倒しやがった!!」
カルネ「オーナー!! 戦いが……終わりました!!」
ゼフ「……そうだな」
ミホーク「……いい暇つぶしにはなった」
トレイン「もう帰んのか?」
イヴ「! そうだ。 トレイン、この人は……?」
トレイン「時の番人(クロノ・ナンバーズ)」
イヴ「!!!?」
イヴ(もしかして……あの剣は……オリハルコン……?)
ミホーク「さらばだ……強き者よ」
スーッ……
トレイン「……相変わらずだな」
イヴ「トレイン……ありがとう。 本当にありがとう」
トレイン「いいって別に」
サンジ「……ありがとな、助かった」
トレイン「誰お前」
イヴ「副店長のサンジさんだよ」
トレイン「へー……あっそうだ!!」
イヴ「?」
トレイン「姫っち!! 俺腹減ったんだけど!! 折角バラティエに来たんだから食べよーぜ」
イヴ「トレインは招待されてないから無理だよ」
トレイン「はぁ!? いいじゃん別に!! 食べたいのを食べなくて何が悪いんだよ!! それぐらい自由にさせろよ!!」
サンジ「……こいつうるせえな」
ゼフ「……」
サンジ「! クソジジイ……その足、折られたんじゃ……」
ゼフ「義足なんぞいくらでもある……それよりもチビナス」
サンジ「なんだよ……」
ゼフ「……おれが教えた蹴りであんなに倒すのに時間がかかるとはなんてザマだ」
サンジ「なっ……!!」
ゼフ「おれは1分で倒せるぐらいには教えたつもりだぜ」
サンジ「うるせえ!! お前の教え方が悪いんだろうが!!!」
ゼフ「どうだか」
サンジ「……けどまぁ」
ゼフ「?」
サンジ「生きてて……良かったよ、クソジジイ」
ゼフ「……あと100年生きるって言っただろう」
パティ「……なぁサンジ」
サンジ「あ? なんだよ」
パティ「さっきお前が言ってた……夢も力も奪ったてのは一体……?」
サンジ「……お前らに教える必要はねぇよ」
カルネ「何っ!?」
サンジ「ただ……夢見た馬鹿を生かす為に……自分の足を犠牲にしたって話だ」
カルネ「!!」
サンジ「……」スパーッ
スヴェン「……はっ!!」
イヴ「よかった、起きた」
スヴェン「……そうか、未来眼を使ったから……」
リンス「でも……無事でよかったわ……」
スヴェン「……!! ここは……家……?」
リンス「ええ」
スヴェン「……あのレストランはどうなった? サンジは?」
トレイン「倒したよ、俺が」
スヴェン「!! そうか……ありがとな、トレイン」
トレイン「そうだ、あんた宛に伝言」
スヴェン「伝言? 誰からだ?」
トレイン「副店長から」
スヴェン「!!」
トレイン「『ありがとう、紳士』だってよ」
スヴェン「……」
イヴ「スヴェン、また行こうねバラティエ」
スヴェン「……そうだな」
その後、バラティエ
サンジ「……」スパーッ
ゼフ「……まだここをやめねえのかチビナス」
サンジ「お前が死ぬまでやめねえっつたろ」
サンジ「おれがいなくなったら誰がここを守るんだよ」
ゼフ「てめえに心配される程老ぼれちゃいねえよ」
サンジ「……あの時義足折られてなきゃ説得力あんだけどな」
ゼフ「それに……うちにはあいつがいる」
サンジ「……この間入ってきたばっかの雑用か?」
ゼフ「ああ、お前の数倍強い。 心配の必要はねぇよ」
サンジ「……いるいないはおれの好き勝手にさせろ」
プルプルプルプル
サンジ「!」
ガチャッ
サンジ「はい、こちらクソレストラン。 ご予約で?」
サンジ「……!! ナミさん!!? お久しぶりです!!!」
サンジ「……はい!!! 勿論空いてますとも!! ナミさんの為に!!」
サンジ「……! イヴちゃんとスヴェンも!?」
サンジ「……ああ分かった!! 楽しみにしてます!!///」
ガチャッ
サンジ「ナミさん……ナミさん……///」
ガン!!
サンジ「いてっ!!」
パティ「おい、サンジが壁にぶつかったぞ」
カルネ「女から電話が来て周りが見えてなかったんだろ」
次の日
リンス「こんにちはサンジ」
サンジ「ナミすわああああああああん!!!///」
スヴェン「でけえ声は紳士道に反する」
サンジ「おれは騎士だっつてっんだろ」
イヴ「サンジさん、お久しぶりです」
サンジ「おーっ!! でっかくなったねイヴちゃん!!」
スヴェン「それで……あいつは頑張ってるか?」
サンジ「見るか?」
スヴェン「ああ」
サンジ「おい!! 雑用!!」
トレイン「……へーい」
イヴ「トレインが悪いんだからね、首領・クリークの懸賞金をあっと言う間にいろんなのに使うんだから」
リンス「ある意味天才ね」
トレイン「わーったわーった」
スヴェン「そんじゃ雑用くん……これ頼む」
スヴェン「新メニュー……不吉の盛り合わせをな」
トレイン「へーい」
サンジ「おら、ちゃんとイヴちゃんとナミさんの分も聞け」
トレイン「……つーかなんだよナミって、リン……」
ガン!!
トレイン「いっ!!?」
サンジ「ナ、ナミさん……?」
リンス「な、なんでもないわ。 なんでも」
イヴ「……サンジさん、私はこれで」
サンジ「よし来た!! すぐ作るから待っててくれ!」
ゼフ「おいチビナス」
サンジ「なんだクソジジイ、またおれとナミさんの会話を邪魔しやがって」
ゼフ「海賊船だ」
サンジ「!!!」
トレイン「おーほんとだ」
スヴェン「……でけえな」
イヴ「……やるしかないね」
リンス「……本当よく来るわね、ここって」
ゼフ「チビナス、さっさと終わらせろ」
サンジ「言われなくてもやってやるよ」
トレイン「さてと……」
トレイン「不吉を……届けてやるぜ!!」
~終わり~
終わりです、所々めちゃくちゃでごめんなさい。
読んでくださった方、レスしてくださった方、ありがとうございました。
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