安価でゆっくり話書く (59)

少しずつゆっくり書くよ
キャラクタ名はなし

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巫女

悪の敵

埋まるの早すぎやで…

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了解した
考えてきます

男「ちっ!イカれてんのかここの店は!」

男「おかしいだろこんな大金つぎ込んだのにあたんねーのは!」

店員「お客様店内であまり暴れては…」

男「うるせーよ!このイカサマヤローが!」

男「金返せよオラァ!」

店員「…もしもし、すいません追い出しお願いします、金すった男が暴れてしまって」

男「あぁ!?なんだてめぇら!?俺にさわんじゃねぇ!」


————

男「追い出されちまった…クソが!」

22歳、男、大学卒業して就職活動をするものの全滅。
そしてそのまま1年が過ぎフリーター。

男「どいつもこいつも…」

どうしてこうなってしまったのか。
いったいどこで間違えたのだろうか。
大学生までは順調だったのだろう。いや、そこがピークか。
俺はうまくいかない自分の人生にむしゃくしゃし、この状態。

今日も平日の公園のベンチで1人。
片手には缶コーヒー。

男「どうしてこうなったんだろうな…」

このセリフも何度目だろうか。

男「あー…くそ」

そう呟きながら缶コーヒーを額に当て目をつぶる。
フリーターになってからは、後悔だらけの毎日だ。

?「もし、そこの男性」

そんなことを考えていると、どこからか落ち着いた声で話しかけられた。

男「あぁ?」

ぶっきらぼうに返事をし、顔を上げた。
俺が顔を上げた先には、ごく普通の女性が立っていた。
いや、美人なほうか?まぁどうでもいーや。

女「道を尋ねてもよろしいか?」

男「なんだよ」

女「この近くで寺を探しているんだがどうも見当たらなくてな」

女「途方に暮れたところ、あなたを見つけたので道を尋ねたのだ」

男「ほーん…寺ねぇ…」

女「知らないか?大きく立派な寺らしいのだが」

男「…あー〇〇寺か。それならこの道をずーっと歩いて」

女「ふむ」

男「信号があるところを右に曲がってそのまま真っ直ぐいけばいい」

女「そうかありがとう。では失礼する」

寺…か。

小学校のガキの頃、よく寺の敷地でかくれんぼしたな。
敷地…というよりは、寺の中か。
勝手に忍び込んで走り回っては寺の地主につまみ出されていた。
…ふっ、つまみ出されたか。

男「くっくっく、今と対してかわらねーな俺」

昔のことを懐かしみながら昼間の公園で1人笑う、不気味な俺がいた。
他人から見れば不審者であろう。通報ものだな。

男「さーてそろそろ帰るか」

そう思って立ち上がり家路につこうとしたその時。

男「…」

女「えっと…えっと…」

先ほど道を教えた女性が何もないところで、地図を見ながら右往左往していた。

男「…」

いやお前、さっき教えただろ。
簡単だろ真っ直ぐいけばいいだけだろ?
なお現在進行中で女性はその場をうろうろしている。

女「…えーと」

挙動不審。その言葉がお似合いだな。
きっとこの動きは、さっき1人笑いしていた俺より不審者だ。

女「えーっと…こっち?」

男「いや違うだろ!」

女「…え?」

しまった。スルーするつもりがついツッコンでしまった。
でもこれは仕方ないと俺は思う。
俺が教えた道とは逆方向へ行こうとしてたらツッコミたくもなるわ。
漫画のキャラかお前は!

女「あ…さっきの…」

男「…おう」

女「…」

男「…」

女「…もっ、申し訳ないがもう一度道を尋ねてもよろしいか…?」

男「あー…わかった。次はしっかり聞いとけよ」

女「…うむ」

————

男「…だ。わかったか?」

女「う、うむ…かたじけない」

…丁寧にゆっくり説明したつもりだが、
なぜかまだ不安がある……そうだ。

男「…ちょっと地図と何か書くもんよこせ」

女「ち、地図はあげないぞ?必需品だからな?」

男「ちげーよ〇〇寺までの道のりを書き込むんだよ!」

女「む…お前」

男「なんだよ早くよこせ」

女「いや…わかった。今取り出す」

————

よしこれでいいだろう。

男「ほれ、この赤線を辿ってけば着く」

女「す、すまない…どれどれ…」

女性は不安そうに地図を見ながら、
生まれたての小鹿のようにふらふらと歩いていく。
…逆方向に。

男「ちがうわ!」

女「む、む?違うのか?」

あーもうじれったい女だ!

男「俺が寺まで案内するからついてこいや」

女「いや人様にこれ以上、迷惑かけるには…」

男「声かけられた時点で、俺にとっちゃぁ十分迷惑なんだよ!」

女「そ、そうか。そうだな。道案内をしてくれるとありがたい」

…ったく…。
…まぁこういう人助け(?)もたまにはいいだろう。
乗りかかった船ってやつだな。

疲れたから今日かまた明日に書く

〇〇寺へ向かう道

女「…」

男「おい」

女「…」

男「おい!」

女「むむっ、何だ?」

男「どこへ行こうとしているんだ、そっちは違う道だぞ」

女「いや…む?これは失敬」

男「どうしてすぐ違う方向へ歩き出すんだ」

女「周りを眺めながら歩いているとつい…な」

男「そうかよ…こっちは暇じゃねぇんだから、もっときびきび歩いてくれ」

女「かたじけない」

あっちへふらふら。

男「…おい」

女「…」

男「どこ行くんだよ」

女「む?すまない」

————

こっちへふらふら。

男「…おい」

女「…」

男「そっちじゃないぞ」

女「…ぬぬ?そうか」

男「…」

————

女「…」

男「…おい道違うぞ」

また、か。

女「…」

男「おい」

こいつ俺の話聞いてんのか?

女「…」

男「聞いてんのかって!」

女「静かに!」

男「おわっ」

俺は無理やり女性の右手で頭を掴まれ、
そのままの勢いでコンクリートの地面に倒された。
今の時期は夏場。気温は高く暑い。地面も熱い。

女「…」

…俺の体も、気分も熱い、きっと俺の頭は沸騰寸前だ。
それくらい苛立っていた。

女「…いったか」

男「…俺に何か言うことは?」

女「すまない…邪悪な力が」

ジャアクナ・チカラ?

男「…」

さて、
本日2度目のマジギレだ。

男「てめぇふざけんなよ!!」

女「え?えぇ?」

男「なんだよ人が親切に道案内してやってんのによ!」

男「勝手に違う道いくわ!俺の話は聞かないわ!」

女「いや…その」

男「挙句の果てに邪悪な力が?おちょくってんの?」

男「いい加減にしろよ…」

女「…」

男「どいつもこいつも…」

いつも俺を舐めやがって…。あの面接のときと同じだ。
人事のヤローはふざけた質問ばっかしやがって。
質問の答えがないだぁ?君の人間性を見ている?
根拠がないくせにえらそーに、本人の前で悪口叩きやがって
その割に何もできない奴ら。あークソが!

女「その…悪いことをした」

女「謝らさせてもらう…ごめんなさい」

男「はっ!反吐が出る。あんなふざけたことしやがって」

女「だが君のためなんだ、許してほしい」

男「俺のため?何が俺のためだ?どうせでたらめだろ」

女「…君は見たところ就活に失敗したようだな」

男「!?」

なぜそれを知って…そうか、そりゃそうだな。
平日の昼間っからベンチでうなだれていりゃ、
そう思われても仕方ない。

女「…疑うのは当然だ。もっと当ててみよう」

女「22歳、大学卒業」

男「…あ?」

なんだこいつ…なんで歳まで。

女「昨日は会社の面接を受けて、夜にバイトだな」

女「そして今日は気晴らしに賭け事をするも、すっからかん」

男「え…」

女「そうだな。明日は…昨日受けた面接に落ちるであろう」

女「…ふむ面白い。小中高はここで暮らしてたのか」

男「…ちょっとまてなぜわかる?」

女「やっと落ち着いてくれたか。さっきはすまなかった」

女性はそう言って、頭を深々と下げた。
意外としっかりして……そこじゃない。

男「謝るのはもういい。それより」

女「何だ?」

男「なぜ俺のことを知っている?」

女「…立ち話もなんだ。寺のほうへ歩きながら話そう」

…歩きながら話しても結局は立って話すんだがな。

男「…話の続きだ」

女「うむ。おそらく話しても信じてくれない話であろうが」

女「私は巫女なのだ」

…みこ?

男「巫女って…初詣とかにいる?」

女「その通りだ。初詣にいる巫女のほとんどは日雇いのバイトだがな」

男「…なぜその巫女が〇〇寺に行こうとしているだ?」

女「神事の奉仕だ。まぁ簡単に言ってしまえば雑用だ」

男「雑用?」

訂正

男「…なぜその巫女が〇〇寺に行こうとしているだ?」×

男「…なぜその巫女が〇〇寺に行こうとしているんだ?」〇

疲れてきたのかな

続き

女「私の父親が神職(しんしょく)でな」

女「そのお手伝いということで、寺に赴(おもむ)くのだ」

男「…なるほどそれはわかった。だが俺が聞きたいことは」

女「わかっておる。なぜ出会ったばかりの私が…」

女「君のことを知っているのか、ということかな?」

男「そうだ」

女「カンニングしたのだ」

男「はぁ?」

女「正確に言うと、君の神から聞いた」

男「はぁ?神?俺に神なんてついてるわけねーだろ」

女「よくわかっているな。君の言うとおり、人に神はつかない」

女「だが親しんだ人間を守ってはくださる」

男「…よくわかんねぇな」

女「ふむ…君は小さい頃からあの〇〇寺に通わなかったか?」

男「確かに…ガキの頃はよくあそこで遊んだな」

そして、なお現在も年に一度くらいは〇〇寺に行く。

女「それを神は覚えてくださっているのだ」

男「ちょいまて……ってことは…〇〇寺に神がいるってことか!?」

女「何をいまさら驚いている。どこの寺にもどんなに小さな神社でも神はいる」

男「…知らなかった」

女「まぁ一般人は知らなくて当然だろう…本題に入る」

男「本題?何か問題でもあったのか?」

女「君のためだ。最初に言っただろう」

男「俺?」

女「そうだ」

女「今、君には悪いものがいる」

男「悪いもの?」

女「悪の敵、と言ったらわかりやすいだろうか」

女「まぁ悪も善もないがな」

男「…それで何が問題なんだ?」

女「先程も言ったが、君には悪いものがいる」

女「それだけと言えばそれだけなのだが」

男「んだよ早く言えよ」

女「それだ」

男「あぁ?」

女「今、君は私の言葉にイラッとしただろ?」

男「…あぁ」

女「それは、昔からだったか?」

男「…」

口が悪く短気なのは昔からでは、ない。
むしろ俺は穏やかなほうだった。
大学生活までは事がすべてうまくいっていたのだ。

男「…違うな」

女「だろう?」

男「これが悪いものの正体か?」

女「半分だけだ」

男「半分ん?」

男「残りの半分は何だよ」

女「ツキだな。運がなかった」

男「は?」

女「去年の運がなかったんだ。とてもツイてなかった」

男「…そんだけ?」

女「それだけとはなんだ。運気は重要だぞ」

女「宝くじあてるのも運。いい結婚相手を見つけるのも運だ」

女「すべては運で決まるといっても過言ではない」

女「わかったか?」

男「まさに運も実力のうちか…ん?」

男「去年、の運っていったよな?」

女「そうだぞ」

男「去年だったら今年は関係ないんじゃ」

女「…悪いものの半分だ」

男「はぁ」

女「去年は確かにすごぶる運が悪いだけだった」

女「だがたった1年の結果次第で、性格はいともたやすく変わってしまう」

女「君の今の状態が、まさにそうだ」

女「君は自分自身で去年終わるはずだった、運の悪さを引きずっているんだ」

男「…納得した」

男「それで俺はどうすればいいんだ?」

きりのいいところまで頑張ろうと思ったけど疲れたからまた明日

疲れたたたた


(男が言いたいのは巫女(神道)が寺(仏教)に行こうとしてるのかって意味だろうか)

悪の敵って正義の味方と似て異なる物だと思ってた

>>38
やばいそこらへんまったく考えてなかった

「〇〇寺」を「〇〇神社」に変えます
不甲斐無いミスをしてしまってごめんなさい
勉強不足だ…

>>39
おおむねその通りだと思います
正義の敵でもいけるし、悪の敵でもいける
今回は邪悪な敵ってことにしてます(そもそも敵ではないんですが)

こういう色んな意味で解釈できる安価うれしい楽しい

ゆっくり話っていうから

巫女れいむ「どぼぢでごんなごどずるのおおぉぉ」

って話かと思ったのに

>>41
そんなあなたもゆっくりしていってね

女「あー…すまぬが後でいいか?どうやら神社に着いたみたいでな」

男「…ほんとだ」

会話に夢中で気が付かなかったが、すでに〇〇神社が目と鼻の先にあった。

女「早急にやらなければならないことがあってな」

男「…まぁ話はいいや、面白かったし」

女「時間があればまた話してやってもよいぞ?」

男「そうか…ならまた明日の昼ごろ、ここで話してもらっていいか?」

男「どうせ俺も暇だしな」

女「うむ…わかった。それでは」

巫女はそういって駆け足で〇〇神社へと入って行った。
明日…か。

翌朝。
今日はバイトも入っていないし、会社の面接もないので
ゆっくりと起床した。今日も平日だというのに俺は何をしているんだろうか。

男「そういえば今日は…」


女「そうだな。明日は…昨日受けた面接に落ちるであろう」


自称巫女に昨日言われた辛辣(しんらつ)な言葉を唐突に思い出した。

男「…まさかな?おとといの面接は好感触だったから落ちるはずはない…と思う」

男「しかも今日その結果が来るとは思えないし…いくらなんでも早すぎる」

男「…」

…しかし、なぜかは知らないが
結果が気になったのでポストを確認することにした。

1つの封筒が入っていた。

————

男「…」

昼。
俺は〇〇神社の鳥居にもたれかかりながら巫女を待っていた。
…残念な結果を受け止めきれずにいるまま。

男「…はぁ」

俺はうつむきながら重いため息を吐いた。

また、また落ちた。しかもまだ早い段階でだ。一次面接だろ?
いけると思ったんだが…ダメだった。
何がダメだったんだろうか?さっぱりわからない。
わかっていたら今頃バリバリ働いているか…。

男「はぁ……」

女「その卑屈さがいかんというとるのだ」

男「うおっ!」

いつの間にか、俺の横に昨日と同じままの恰好をした巫女が立っていた。
というか心読まれた気が…。

女「読もうと思って読んどるわけではないわ」

また読まれた。


男「勝手に他人の心を読むんじゃない不愉快だろ!」

女「別に読んではおらぬ。落ち込んでいるのが見え見えだ」

男「でも2回も」

女「適当に言っただけだ。乙女の勘だ」

男「…ちっ。クソが」

女「…まぁよい」

男「それよりお前、今日は早かったじゃないか。てっきりまた迷子になってるかと思ったんだが」

女「私もこんなに早くここにたどり着けるとは思っていなかったぞ!ふふんどうだ」

そんなに勝ち誇って言う台詞じゃねぇだろ。

女「それでは行こうか!」

男「は?どこに?」

女「店を調べておいたのだ。ゆっくり話せる場所を。私に着いてこい」

まぁそっちのほうがいいか。幸い金もあるし外も暑いからな。
それにしても、こいつの道案内か。

女「何を棒立ちしている?早くこい」

…とてつもなく嫌な予感がする。

今日はここまでで

またミスあるわ

女「店を調べておいたのだ。ゆっくり話せる場所を。私に着いてこい」×

女「店を調べておいたのだ。ゆっくり話せる場所を。私についてこい」〇

女「…あれー…」

男「…」

女「…」

男「…いつになったらお店につくんだ?」

女「むむ…大丈夫だ!迷ってはおらん!」

男「さっきから同じところぐるぐる回ってるんだが」

女「そ、そうか?」

男「…やっぱり迷子だろ」

女「……う、む。迷子だな」

男「ほれみろ」

女「だがしかし!いずれ辿り着く!」

男「…」

女「迷子になっても最終的には目的地に着くのだ!」

女「よって!迷子になっても何の問題もない!」

男「……お前だけだよ問題ないのは」

男「いーよな前向きで…うらやましいかぎりだよ」

女「だからその卑屈さが」

男「へーへー悪かったよ!無駄口叩くなってことだろ!」

女「……かりかりしおって……進歩が見えんな」

男「うっせぇ…人間わかっててもすぐに変われないもんなんだよ」

女「ふむ、それもそうだな。だが口を酸っぱくして言うが」

男「わかったから地図をかせ!」

女「あっ」

男「ったく…」

女「……むぅ」

こうして地図を見ながら俺が先導し再び歩き始めた。

女「…」

巫女の女は地図を取り上げられてから、ずっとしかめっつらで俺の後をついてくる。
すごい不機嫌そうだ、きっつい顔してんなこいつ。

そんなことを考えながら歩いていると
無事、お店にたどり着くことができた。

男「お……ここか?」

女「あーそうだ、ここだな」

男「おい…ここ…」

女「何だ?もしかして一度行ったことある店だったか?」

男「……俺んちの隣の店じゃん…」

すごい無駄足だった。
なぜこんな近い店にに行くのに1時間半も時間を費やせばならぬのだ。

余談だが、この店は俺んちから徒歩1分で行ける。
もう一度言おう。

すごい無駄足だった。

女「さぁ早速入るぞ」

男「……はぁ」

神様。どうやら俺はまだ不運に取りつかれているようです。
早くなんとかしてください。

女「そう思うのならばもっと努力をせんか」

男「……心を読むな」

女「失礼。お前さんの心は読みやすくてな。つい口が滑ってしまうのだ」

男「……はぁ」


————

女「うむ、やはりうまい」

男「……はぁ」

女「ため息をつくのをやめろ。飯が不味くなるわ」

男「あっそ」

女「……ふぅ、よし。ごちそうさまでした」

女は手を合わせ丁寧にそう言った。

これ見てる人いる?

なんだか書くの飽きちゃって
時間があいたのもそのせい

読んでる人いないならやめようかな
ミスしまくりだし

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