雪歩「波紋…?」 (66)

雪歩「また…逃げ出しちゃった…」トボトボ

雪歩「はぁ…」

雪歩「…弱いなぁ…私」

雪歩「あ…電話…」prrrr

雪歩「プロデューサー……でれないよ…」

雪歩「…はぁ」ピッ

雪歩(弱い私が憎い…)

雪歩(私も…真ちゃんみたいだったらなぁ…)

雪歩「…強く…なりたい……強く」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370946556

雪歩「はぁ…」トボトボ

チャラ1「あでっ」ドンッ

雪歩「ひうっ…す、すみませんですぅ!」

チャラ1「あーん?ちょっとちょっと〜俺服汚しちゃったよ〜汚いな〜」

雪歩「ふえ…え…?」

チャラ2「あ〜これ高い服じゃ〜んちょーやべーよー」

チャラ3「これは弁償もんじゃねー!?」

雪歩「え?え?」

チャラ1「可愛い可愛いお嬢ちゃん弁償ちてくれまちゅー?」

雪歩「お…お金は…」

チャラ4「大丈夫!大丈夫!お嬢ちゃん可愛いからちょっと変わりに楽しいことするだけだから!」

チャラ1「ちょっとこっち来ようかー!」グイ

雪歩「ひうぅぅぅ…ぷ、プロデューサー!」


チャラ4「プロデューサァァ〜〜〜〜?」

チャラ3「こいつ萩原雪歩じゃね!?」

チャラ1「はっはっはちょうどいいべ!アイドルが処女かどうかたしかめてやんよ!!」

雪歩「や…やめてくださいぃぃ!」

チャラ2「路地裏で叫ぶなようるせぇなァァァアア!」ドグッ

雪歩「うぐっ…」

チャラ5「おいこら顔はやめろよ顔は」

チャラ1「ひゃっはー!俺が一番なー!」

チャラ3「ずりーぞこらぁ!」

雪歩「ぷ…プロデュー、サー…」

P「呼んだか?」

チャラ1「あァ〜〜〜?誰だてめェ〜」

P「…」ツカツカ

チャラ5「おいこらなんだっつっt」グイッ

P「ッッ!!!」バキッ

チャラ5「ぐべッ!」ドサッ

チャラ4「こいつ殴りやがった!」

チャラ3「いいとこで邪魔してくれてんじゃねーぞダボがぁぁぁぁ!」

P「コオオオ…」

P「ズームパンチ!!!」バキッ

チャラ3「ホゲューーッ!」ドシャアアア




チャラ1「な、なにッ!!!」

チャラ4「お…おかしいぞコイツ!!腕のリーチはチャラ3の方が長いのに!コイツの腕が手元でグーンと伸びやがったッ!!!」

チャラ2「うるせぇ!チャラ3のパンチが出遅れただけだ![ピーーー]おらァァァ!」グッ

P「…」スッ

チャラ2「!!??」

P「波紋!」

チャラ2「び…ビリッときたああああ!!」ドシャ

チャラ1「な…なんだぁ!?」

チャラ4「こ…コイツおかしいぞ!逃げろ!!」

チャラs「うわああああああ!!」ドタバタドタバタ

P「コオオオオ…」

雪歩(プロデューサー…!す、すごい…!!)

P「いったか…大丈夫か!?雪歩!」

雪歩「大丈夫です…プロデューサー…」

雪歩「それより、い…今の!今の力は!?」

P「あー…ははは、そりゃ見てたよな…」

P「ん〜そうだな、今のは…『勇気』の力だ」

雪歩「『勇気』の…力…」

雪歩「…プロデューサー」

P「んー?なんだ?」

雪歩「私に、今の…今の力を伝授してください!!」

P「な…なんだと!?」

雪歩「プロデューサーは今…それを『勇気』の力と言った…」

雪歩「私は…強くなりたい…強くなりたいんです!!」

P「し…しかしこれには過酷な修行が…」

雪歩「それでもいい…どんな苦しみにも耐えます、どんな試練も克服します!」

雪歩「私は強くなりたい!もっと勇気が欲しい!だから、私に、その力を…!!」

P「雪歩…」

P(真剣な目だ…雪歩は本気で、本気で自分を変えようとしているッ!!雪歩…もしかしたらとてつもない才能と力を眠らせているのかもしれん!)

P「…いいだろう雪歩」

P「一週間!一週間だ!一週間後のライブを目標に雪歩…お前に波紋を伝授するッ!」

雪歩「は…はいっ!!!」パアアア

──一週間がたった!

ライブ会場

ワーワー!キャーキャー!ヒューヒュー!

P「…雪歩、大きな会場だ、男もいる、大丈夫か?」

雪歩「…コォォォォォ……はい、まだ…緊張しますけど、いけます!」

P「今回の相手だが、技術も、歌も、お前よりはるかに強い相手だ…いけるか?」

雪歩「大丈夫です、プロデューサー…行ってきます!!」タタタタタッ

P(雪歩…もうあの逃げ出していた頃の雪歩はいない…強くなったな…)

────

ライブ場

ワアアアアアアア!!

アイドル(相手が今日の相手か…こりゃ勝ちだな)

雪歩(呼吸を整えて…)コオオオオ

司会「それじゃあライブいってみよう!今日のライブは!赤ステージ000プロ!アイドル!!」

アイドル「頑張ります!」

ワアアアアアアア!

司会「青ステージ!765プロ!萩原雪歩!」

雪歩(…)コオオオオ

司会「勝敗はライブ終了後観客みんなの得票数の多いほうが勝ちになるぞ!それじゃあいくぞ!ライブバトルスタートォォォォオオ!」

ワアアアアアアア!

曲:First Stage

〜〜〜♪

雪歩「───♪」

アイドル「───♪」

P(雪歩にはこの一週間波紋を叩き込んだ…)

雪歩「───♪ッ!!」コケッ

ブーーーーーー!!

アイドル「───♪」(こけたし…こりゃ勝ったな)

P(一通り教えたが…波紋は完成した訳ではない…)

アイドル「───♪」(サビのアピールで決めてやる)

雪歩「───♪」(プロデューサー…!)

P(だが…実力も雪歩より少し上程度であり、慢心しきっているこの相手ならいけるはずだ…)

〜〜〜♪

アイドル「───♪」(サビだ!)

雪歩「───♪」(来た!)

P「いけ雪歩!ジャストアピール!」

雪歩「コオオオ…」

アイドル「───♪」(ん!?なんだコイツ!?)

雪歩(声を伝わり届ける波紋!白雪色の波紋疾走!!)

雪歩「───♪」コオーーーーン

観客s「!!???」

観客「こっこれはッ!この歌はッ!!?」

観客「なんだろう…聞いていると…体が…」

観客「ああ…体も、心も…まるで爽やかな草原で日向ぼっこしてるみてェーに…」

観客「体が…心が軽くなってくる!!」

観客「あの歌はいったいなんなんだァァァァァァ!!?」

ワアアアアアアア

アイドル「!!??」

P(勝ったッ!!)

雪歩「───♪」

アイドル「───♪」(くっ、クソッ!!)

〜〜〜♪

司会「シュゥゥゥゥゥリョォォォォォォ!さあ後は投票結果だ!結果はどうなるか!?結果は〜〜〜?」

570:2430

司会「勝者!765プロ!萩原雪歩ーーー!」

ワアアアアアアア!

雪歩「や…やりましたー!」

アイドル「くっ!!」

雪歩「うぅぅ…よかったですぅ…」

P「よォしやったな雪歩!それがアイドルの波紋の基本!利用法はまだまだあるぞッ!!」ナデナデ

雪歩「は…はいッ!!!」

──────

事務所から車で五分

橋を渡りトンネルを抜けるとそこには

「アイドルサバイバル」と呼ばれるトップアイドルを決める大会の会場があるッ!

町一つ全てを使いあちこちの会場でゲリラライブバトルし

アイドル達が己の技能を競い合う!!

これからこの町は戦場と化すッ!!

勢いで書いた
後悔はしてる

真「うわ〜すごいですね、本当に町一つ使ってるんだ」

亜美「お祭りですな→!」

真美「遊び行こ→よ!!」

律子「こら!落ち着きなさい!」

春香「プロデューサーさんライブですよ!ライブ!」

千早「こんなとこで歌えるんですね…!!」

P「ははは、すごいだろ?」

あずさ「雪歩ちゃん、そのマスク、苦しくないの?」

雪歩「な、慣れました〜…」

伊織「それで?最初の相手はどいつよ」

P「ああ…961プロだ」

やよい「ほ…本当ですか!?」

律子「961って…嫌な噂しか聞かないとこじゃないですか!」

高木「いやぁすまんね諸君……黒井は危険な男だ…しかし、なんとしても、奴を止めねばならんのだ」

高木「今日このアイドル達のためにも!」

律子「だからってなんで…」

高木「…黒井は765を買収しようとしているようなのだ……私たちはまだ弱小プロだからな…この大会で示さねばならない…」

高木「それに彼がああなった責任は私にもある…なんとしても…なんとしても私が、私が止めねばならんのだ」

P「わかってますよ社長、大丈夫です、彼女たちを信じてください」

高木「P君…すまんな…すまん…」

春香「私、やる気出てきましたよ!」

やよい「961プロに見せつけてやりましょう!」

伊織「私たちが弱小だなんて言わせないんだから!」

ザワザワ

真「…ん?」

P「おう、路上でダンス披露か、ずいぶんと自信のある奴だな」

真「…ボク、行ってきていいですか?」

律子「…ウォーミングアップ程度にね」

真「わかってますって!」

春香「転ばないようにね!」

千早「あなたが言うの?」

真「よっしゃー!」パチン タッタッタ

────

おおーーー!

響「─♪ふふーん自分、完璧だからなー!!」

真「へへっ!ボクも負けませんよ!!」

響「おっ、やるのか?」

亜美「まこちん大丈夫かなー?」

P「はっはっは、まあ見てろって」

───

真「いきますよー!」シルシルシル

───

千早「!?あれは…鉄球?」

雪歩「ぷ、プロデューサー!まさか…あれも?」

P「いや、あれはいわく『技術』だそうだ」

P「菊地家は代々鉄球を使った家業を生業としてきたそうだが…詳しくは知らん」

真美「すごいよまこちん!鉄球と踊ってるよ!」

あずさ「あんなことができるのね〜」

P「本当は別に使い方があるがな」

響「…やるなー!」

真「へへーん!ダンスじゃ負けませんよ!」

響「…ライブバトルが楽しみさー!!」

真「こっちこそ!」

響「そろそろ時間だから、じゃあね!」タッタッタ

真「じゃあね!」

真「…へへっライブバトルが楽しみになってきましたよ!ワクワクするなー!」

高木「うむ、それはなによりだ」

高木「それではいくぞ諸君!ライブ会場へ!」

春香「おー!」

───

屋内ライブ会場

ウオオオオオオオオオオオ!!!!

雪歩「お、大きい…」

P「ここはこの辺で一番でかいライブ会場だな、観客も数千どころか数万になる」

春香「あばばばばば」

千早「大丈夫春香?」

春香「ダイジョブダイジョブ…」

律子「気を抜かないでよあんたたち…」

高木「…ぬっ!!」


::..,,  ''::..,,  ;;    ';' ;, ;'     ,,:''     ,,..-::''  ,,..::ll
  ''::..,,.  '':, ':.,    ':; ;,    ,,:''   ,,...-::''" ,,..:-::''".. ll
     '';;., ':.,...,,:..,,  ;,   ,,::'' ..,,::-:.,  .,,.::-:''",:.., '::., '':::..ll
     ;;  ;;  ';:'  ''::;, ,,:''.,,:::''   ':,,'', ':.., ''::..,, ..,,.::-:''ll

    ,,:''   ;;,  ;,   ,;' ,,:''       '';; ';, ,,::-::''   ll
    '':,,      ,,:-::,,':-::..,,, ,,::::::..,,    .;;',,::''  ,,..::'''  ll
    ;'"''-::..,;;:''::,,:' '';, '';,   "'''"":;;   ;; ,,...::''"  ,,.;;:''"ll
    ,;''...''::: :;;::::::::::::::::;  ;;.,,     ,,;'   ;;;  ,,,.-:,,:';;;:''::..,ll
,,-''""  ""'''::;;,:::::::::::::;:' ,,:'' ,;";''-::.,,,;:'  ,,,::'' '''"",,;;;;;;;;'' .  ll
.':i    ,,...,,, "''::;;:;;:'' ,,:''  ':, ';  :,:'' ,,::''   ,,,;;;;;;;;;''     ll
 l  ,;;.,,::'' ,,:''";;'' '':::'''   ,:;:' .,::'.,::''   ,,,;;;;;;;;;;;::''     ll
 i  ;;' ':.,,.:' ;' ;;'  :   ..:::':,; ,:,:'':::;' ,,;;;;;;;;;;::::''" ,,;;;;    ll
 ;  "''-::..,, ,/  ::.  .:::::::... '::::::;;;;;;;::::''"  ,,::':;;;:''.    ll
 ''--::...;;::...,,"'::.,, ::::::...::::::   ,,;;;;;'  ,,..:::'''" ,;'' .    ll

     ':,;'  ';;'';:::.  :: :: ::.. .,,;;;;:''';;'''",:'':;;,:::''"        ll
      ''-::.,.;;  ::..::;, ;,:';;;,,,;;;;:''::::::,; ,,::'''"......        ll
        .,;;;:::.....:....,,::...;;::''   '':;::::::::::::::::::::::        ll
        ;::::::::::::::;; .,'      ::::::::::::::        ll

         "''::;;:::;;' ,'       :::::::          ll
           ;::;:' ,'        ::::          ll
           ';:' ..:,       ..:::            ll
           ;':: ::;.      ..::::            ll
          ,'  .,:''''"                  ll
          '':,,:',,    .                ll
            ;;"''::::,,::''                ll
             ;;  ,,.'                 ll
              ;; ;':;;::::;;::'       ,,..:::''       ll
              :;,  """''""~~""~           ll
              ';, ':,     ,,.,,.:;;;;::''        ll
              ';, "'':;''"""             ll
               ';,  .;'              ,,'.ll
               ;;:..::.:.:..:.          ,,::''" .ll

                ;:..::..:.::.:        ,,::''"   ll
''::,,               ;;,:::::::,,,......,,   ,,..:::''" ,,...-''"  ll
:., ':,,              "'':;;:::..,,,::::''"~,,::::;;''"  ..::::: ll
 '::...,,''::,,              ,;';,'::.,,..:::''"..:::::;'  ,,::'' :::: ll
    "''::..,,             ;;:::::::::::::::::::::::;:'  ,:'     ll
       "'':::...,,     ,,::''";;::::::::::::::::::::::;'  ;;  ,,::''  ll
           ''':,,,;;;::''::::::::::;;::::::::::::::::::::;:'  ,,;;,,::''    ll

高木「崇男ッ!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

黒井「時は来た…………きさまらのアイドル生命も没する時だ!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

貴音「…」

響「…」

美希「…」

真「あっ!お前!!」

響「さっきのダンスの!」

律子「美希!?あんたなんで…!?」

美希「…」

貴音「…」

春香「わ…私は!私はこの瞬間に対する心の準備はしてきたッ!」

春香「だけどやはり恐ろしい気分になる!汗がふき出すッ!あのトップアイドル候補No.1のプロジェクトフェアリーが私たちの目の前にいることによッ!」

亜美「負けないよッ!!!」

真美「真美だってッ!!!」

高木「あの時…まだ希望に燃えていたアイドルたちの願いを、最低の裏切りで返した男」

高木「あいつ…あいつだけは!!」

高木「アイドルを育てるものとしてゆるしちゃあいけない…」

P「黒井社長……………」

P「個人的にはあなたのことは知らない……」

P「ですがあなたがプロデュースしたアイドルたちの怒りをもってあえて言おう」

P「とうとう会えたな!」

黒井「…」

司会「へーーい準備はいいか!?諸君!!注目の対決が始まるぞ!」

司会「今回のライブバトル!対戦は赤ステージ!!もはや説明不要!誰もが知ってる最強ユニット!!961プロ!プロジェクトフェアリー!!!」

ワアアアアアアアアアアア!!!

司会「対する青ステージ!最近急速に力をつけてきた期待の新星!765プロ!765エンジェルス!!!」

ワアアアアアアアアアアア!!!

司会「勝敗はいつも通り!ライブ終了後観客みんなの得票数の多いほうが勝ちになるぞ!それじゃあいくぞ!ライブバトルスタートォォォォオオ!」

ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!

春香「765プロ、ファイト、オー!!」

一同「オー!」

曲:THE IDOLM@STER

P「ヘイベイビー!そんな指示も出せないとこで戦う気か?おりてこい……」

黒井「図に乗るなよたかが虫ケラプロが」

黒井「プロジェクトフェアリーはアイドル会の頂点………未来を拓く最強のユニットになった……」

黒井「きさまらごときと対等の地におりていけるか!無礼者がッ!」オオォン

P(ヌウウ……こいつ、なんと圧倒的な悪の大気よ!すでに暴帝になりつつある貫禄か!)

P「きさま───いったい何人のアイドルをその地位のために犠牲にした!?」

黒井「お前は今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」

P「くっ…く」ギリギリ

黒井「ゆけ、貴音ちゃん」

貴音「はい…仰せのままに…」

曲:フラワーガール

春香「───♪」

貴音「───♪」

P(…やはり歌唱力は相手の方が高い…)

P(だが…こちらとて負けてはいられないッ!!)

P「くらわせろ雪歩!ジャストアピール!」

千早「───♪」

雪歩(声にのせる!太陽の波紋!白雪色の波紋疾走!!)コオォォォ

雪歩「─黒井「貧弱!貧弱ゥ!」

黒井「貴音ちゃん!ジャストアピール!!」

貴音「──────♪」パアアア

ワアアアアアアア!!

──♪」

小鳥「ピヨッ!?」

P「こ…これは!?」

雪歩「───♪」(あ…あれ?)

律子「なッ!?」

黒井「Pとかいうの、きさまのエネルギーは声に関係あるらしい!したがって!こちらが一歩早くアピールすることで観客をわかせる!」

黒井「するとその観客の歓声できさまらのひょろっちー歌声なんぞかき消されてしまう!」

黒井「そうすればエネルギーは観客に届けられまい!」

黒井「わたしのアイドルともなれば、いつ何時身振り手振りの合図でアピールポイントを指示できることは知っていよう!」

黒井「つまりわたしはきさまらの声を『打ち消し』たのだ!」

黒井「そして!」

黒井「バーストアピール!!」バッ

貴音「───♪」(…承知いたしました)

貴音「───♪」コオォォォ

貴音(声にのせて届ける波紋…白銀色の波紋疾走!)

貴音「──────♪」コオーン

観客s「!!!???」

ウワアアアアアアア!!

観客「これがあの貴音ちゃんの魅惑の歌声か!」

観客「こいつはすげえーッ!!心の中がビンビンするぜーッ!!」

観客「いえええええ!プロジェクトフェアリー最高ォ!!」

P「ま…まさか」

律子「そ…そんな!?」

高木「なんという事だッ!!」

司会「一曲目しゅうううりょおおおお!!!」

司会「どっちも最高のパフォーマンスだったぜ!!!」

司会「だがしかし勝負はこれからだ!!二曲目いってみよう!!!!」

ワアアアアアアア!!!!

───

P「いけない…これはいけない…」

P「だが対策がない訳ではない!こちらのアピールポイントがばれているのなら!曲を変えてしまえばいい!!」

P「みんな!!新曲だ!」

千早「はいっ!!」

真「了解です!」

春香「まさかここで初披露することになろうとは…」

亜美「亜美達の準備もOKだよ→!!」

真美「オッケ→!!」

あずさ「みんな気合十分ね〜」

伊織「当然じゃない!」

やよい「いつでもいけますー!」

律子「あんたたち…」

P(よかった…志気は下がってないみたいだ…)

高木「頑張ってくれたまえよ!!応援しているぞッ!!」

小鳥「私もついてます!!」

春香「765プロ、ファイト、オー!!」

一同「オー!」

───

司会「なんとここで765プロより曲変更だぁぁぁ!!!新曲とのことだがどんなパフォーマンスを見せてくれるのかー!!?」

ワアアアアアアア!!

黒井「ウィ?新曲とは…こざかしいマネを…」

美希「…黒井社長、『765プロに敬意を払うの』」

美希「それが大切なの」

美希「そうすれば美希達に敗北はない…………勝てるの……」

黒井「分かっているとも美希ちゃん」

黒井「奴らはそう簡単にくたばらん…」

黒井「高木という男、そしてあのPという男もなァ〜〜…」

黒井「ゆけ美希ちゃん、奴らに思い知らせるのだ!」

美希「分かってるの…」スタスタ

曲:relations

───

春香「練習はバッチリ!」

曲:MUSIC♪


司会「ミュージック!!スタートッ!!」

〜〜〜♪

春香「───♪」

美希「───♪」

───

P「961プロは特に曲の変更はなし…か」

律子「今回はいけそうですね」

P「ああ…もちろんだ!!」

高木「君たち、黒井を…黒井を甘く見てはいけない…やつは必ず…なにかしてくるはずだ…なにか……」

律子「なにかって…歓声を被せるにしても新曲ですよ?こっちのアピールポイントもわからないんじゃ…」

P「…よし!きたぞ!ジャストアピールだ!」



春香「───♪」(きたッ!!雪歩ッ!)

雪歩「コオォォォ…」

雪歩(今度こそ…届ける…ッ!!)

雪歩(声を伝わり届ける波紋!白雪色の波紋疾走!)

雪歩「─黒井「無駄無駄無駄無駄ァーッ!」

黒井「美希ちゃん!ジャストアピール!」バッ

美希「──────♪」キャルン☆

UOOOOOOOOOO!!!!!

─♪」

P「な…なんだとォーーーーッ!?」

小鳥「し…新曲のはずじゃ…!?」



黒井「その曲の作曲者は!NBGI…そしてッ!!練習場は461スタジオだったか〜〜〜〜?」

P「まさか…まさかッ!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

黒井「…きさまらの弱小プロの情報なんぞお見通しよォ〜〜〜…」

黒井「貴様らの希望は崩れ去った!」

黒井「000プロのアイドルとかいうのをたおしたと聞いた時はほんのちょっと驚いたが…」

黒井「実際たしかめてみてもう問題ではない!」

黒井「『新曲』?『波紋』?『呼吸法』だと?フーフー吹くなら……」

黒井「この961プロのために、ファンファーレでも吹いているのが似合っているぞッ! 」

コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"

司会「二曲目しゅううりょおおおおお!」

司会「さあこのバトルも残り一曲だぁ!!会場の諸君!!最後も盛り上がっていくぞーーーーー!!!!!」

ウワアアアアアアア!!!!

───

P「…まずいな」

春香「ううぅ…また…」ハアハア

伊織「あの黒井め〜…」ハアハア

亜美「亜美…疲れたよ…」ハアハア

真美「真美も〜」ハアハア

あずさ「こんなに苦戦するなんて…」ハアハア

やよい「フラフラしますぅ〜」ハアハア

律子「消耗が激しいわね…やっぱり新曲は厳しかったかしら…」

小鳥「残ってるのは…」


千早「私ならまだ歌えます!!」

真「ボクもまだまだ!!」

雪歩「…」

真美「ゆきぴょん疲れないの〜?」ハアハア

雪歩「えっ?あの…あんまり…」

P「波紋の効果だな」

律子「3人…ですか」

P「千早、雪歩、真…歌の勝負じゃ分が悪い、最後の一曲…ダンス勝負に持ち込むぞ」

P「真…お前が要だ!」

真「任せてください!」

雪歩「…」ガタガタ

P「…雪歩?」

雪歩「この勝負…勝てるんでしょうか?私、怖い…」

P「…雪歩!アイドルの思考その�だ!」

P「ノミっているよなあ……ちっぽけな虫ケラのノミだよ!」

P「あの虫は我々巨大で頭のいい人間にところかまわず攻撃を仕掛けて戦いを挑んでくるなあ!」

P「巨大な敵に立ち向かうノミ………これを『勇気』と呼べるだろうかねェ」

雪歩「プロデューサー…?」

P「ノミどものは『勇気』とは呼べんなあ」

P「それでは雪歩!『勇気』とはいったい何か!?」

P「『勇気』とは『怖さ』を知ることッ!『恐怖』を我が物とすることだッ!」

P「呼吸をみだすのは『恐怖』!だが『恐怖』を支配した時!呼吸は規則正しくみだれないッ!」

P「波紋法の呼吸は『勇気』の産物!!」

P「人間賛歌は『勇気』の賛歌ッ!!人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!」

P「いくら強くてもあいつらは黒井の卑劣な手により常に勝利をつかんできたッ!あいつらプロジェクトフェアリーは『勇気』を知らん!」

P「ノミと同類よォーッ!!」

雪歩「『勇気』…」

雪歩「…わかりましたプロデューサー…いってきますッ!」

P「おう!」

律子「真、鉄球を使いなさい!許可するわ!」

真「もちろんですって!」パチン

千早「いくわよ!二人とも!765プロ、ファイト、オー!」

雪歩・真「オー!」

曲:inferno

黒井「さあ仕上げだ響ちゃ〜ん」

黒井「あの卑怯な765プロどもを倒してこい!」

響「あんな裏で悪いことばっかりやってる奴らギッタンギッタンにしてやるさー!」

美希「…黒井社長?わかってるの?」

黒井「もちろんだとも、『敬意を払え』…だろ?」

響「じゃあ自分、いってくるさー!!」

黒井「いって来い響ちゃん…ふふふ…」

曲:Next Life

───

司会「さあぁ!!準備はいいか諸君!!最後の一曲だ!!ミュージック!!スターーーートッ!!!!」

ウオオオオオオ!!

〜〜〜♪

千早「───♪」

響「───♪」

真「〜♪♪♪」シルシルシル

観客「うおおおすげぇ!なんだあのこ!?」

観客「鉄球と戯れ、踊っているぞッ!」

観客「あんなダンス見たことねぇ!!」

ウワアアアアアアア!!!

───

律子「つかみは上々ですね…」

高木「黒井は…いったい何を考えている…

───

ブツン!!

観客s「!!???」

観客「な…なんだァ!??」

観客「て…停電だ!」

ザワザワ

律子「停電!?」

P「まずい!ステージはッ!?」

───

雪歩「な…なんですかぁ!?」

千早「こ…これは…」

───

響「…社長?本当にやるのか?」シルシルシル

黒井「奴らは卑怯なゴミ虫どもだぞ?」

黒井「関係ない」

黒井「やれ」

雪歩「…?なんかかすった…?」ヒュッ

───

P「…雪歩?どうした?」

───

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

雪歩「これはいったい……」

真「…雪歩?」

雪歩「会場の半分がッ!」

雪歩「私の『左半身』がぁあああ!!」

───

律子「雪歩ッ!?」

P「落ち着け雪歩、あわてるんじゃあないッ!」

P「それは『左半身失調』ッ!」

P「真の鉄球とは違う……!琉球護衛戦闘のための鉄球の能力なんだッ!」

P「『WRECKING・BALL』『壊れゆく鉄球』と───名付けられているッ!」

───

雪歩「『左』?何?『左半身』がなんですか!?」

───

P「自分から見て『左』!『左』が見えていないッ!」

P「衝撃波のせいで全ての『左側』半分がなくなっているように見えるッ!『そういう能力』!」

P「だが左腕も左脚もじつはある!」

P「目で見ていても自分の脳が失くなっていると認識しているだけなんだッ!」

───

ブン

観客「あ、ついた!」

司会「諸君!!停電になんか負けていられないぞッ!!さあ曲も再開だああああ!!!」

ウオオオオオオ!!

───

P「いいかあわてるな!『衝撃波』は十数秒で消えるッ!まもなく元に戻るッ!!」

P「雪歩!歌はいい!右側だけでいい!!踊れ!」

P「真!雪歩は今!『左側』を認識することができない!お前の鉄球で動かせ!雪歩にダンスを合わせろ!」

───

真「はい!!いくよッ!雪歩!」シルシルシル

雪歩「は…はひいい!!」ガクガク

千早「───♪」

響「───♪」(…悪いことばっかしてるから…当然の報いなのさー……多分)


観客「なんか…765のダンスおかしくね?」

観客「ああいうダンスなんだろ、左右対称の」

───

小鳥「こんなことをしてくるとは…」

高木「黒井…ッ!!」

P「…まずいな、もう一発来ないとも限らん…」

春香「雪歩…」

亜美「ゆきぴょん…」

───

雪歩(あ…も、戻ってきた…)

真「〜♪♪」シルシルシル(次…次きたら…防がないと…ボクの鉄球、『黄金長方形』の回転でッ!!)

千早「───♪」

響「───♪」

黒井「…もう一度だ」

スタッフ「し、しかしまだライブバトル中ですよォォォォ」

黒井「関係ない」

黒井「やれ」

スタッフ「は……はいいィィィィィィ〜〜〜!!」

───

ブツン

観客「な、なんだよォ〜〜…」

観客「またかァ〜〜〜?」

───

響「…」ギャァァアアアア

───

P「真、あいつ次のを投げたぞォーッ!また来るッ!」

P「『黄金長方形』だッ!『黄金長方形』の回転だッ!!叩き落とせッ!!」

───

真「ッ!!」ギャァァアアアア

ドギャッ ドスッボトッ

雪歩「きゃん」」シャッ

───

律子「…嘘」

P「…まさかッ!『黄金の回転』が失敗ッ!!」

P(た…たたき落とされた……まさか……真の鉄球が……)

───

美希「…真君の求めるもの!『黄金長方形』からえられる……無限の回転パワーは……『生命』と『自然』への深い洞察から生まれる…」

黒井「菊地真の鉄球に『敬意』を払うならな……」

黒井「だがここは『屋内ステージ』その『黄金のスケール』がどこにある?」

P(『黄金長方形』そのスケールひとつひとつ真からもぎとって行くために)

P(この生命から隔離されたステージ──『屋内ステージ』を選んだ!)

───

黒井「うむ…これでいい……いい出来じゃあないか響ちゃ〜ん…」

───

ブン

観客「戻った…」

司会「二度の停電もなんのその!!このライブバトル盛り上げるぞおおお!!」

ウオオオオオオ!!!

───

雪歩「ふえぇ…」ガクガク

真「雪歩ッ!もう一回いくよ!」

千早「───♪」

響「───♪」

司会「しゅうううりょおおおおお!!盛り上がったかみんな!?さああとは投票結果を待つのみだ!!」

ウオオオオオオ!!!

司会「投票結果は〜〜〜」…

19610:390

司会「勝者!961プロ!!プロジェクトフェアリー!!!」

ウオオオオオオ!!!

───

律子「そ…そんな…」

春香「負けた…?」

P「…」

黒井「ふん…虫ケラどもめ」

貴音「…」(765プロ…)

───

千早「…プロデューサー!」

亜美「もうダメなの?」

P「…ひとつだけだ…ひとつだけ」

P「奴らに再戦を申し込むッ!!」

雪歩「再戦…?」

P「ああ!」

───

黒井「…再戦?再戦だと?」

黒井「どうしてこうも奴らは負けず嫌いなのだ?」

黒井「…876!モバプロ!もはや私の出るまでもない!こいつらに敗北という絶望をたたき込んでみせろッ!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

舞「…」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

モバP「…」

春香「なんだこいつらはーーっ!!」

黒井「後始末!この虫けらどもの駆除はおまえたちにまかせるぞッ!!」

P「こいつらに…勝てということか…」

雪歩「ぷ…プロデューサー…」

───

黒井「行くぞ」

貴音「はい…」

響「わかったぞー!」

美希「…じゃあね」


  /└────────┬┐
 <     To Be Continued... | |
  \┌────────┴┘

申請出します

ちょっと氏んでくる
てか氏にたい

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom