モバマスssです
乙倉くんか……
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~OPテーマ in fact~
文香「……」
ありす「……」
モバP「二人とも!始まってるぞ!」
文香「」ビクッ
ありす「」ビクッ
文香「あ、すいません。…みなさんこんばんは。」
ありす「あ、今晩は。」
文香「…ありすちゃん?」
ありす「あ、そうですね。今夜も始まりました。文香とありすの今夜はこの一冊
」
ありす「この番組は戯曲、小説、エッセイ、新書、雑誌、漫画にwebnobelまでジャンル、媒体問わず、何でもかんでも紹介していく番組です。」
文香「お相手は、鷺沢文香と――。」
ありす「橘ありすでお送りします。」
~CM~
キャハッ!ラブリー
~CM明け~
ありす「今度は、ちゃんとやりますからね!見ててください文香さん。」
文香「…ええ。頑張ってありすちゃん。」
モバP「CM開けたぞォ!!橘ァ!!」
文香「」ビクッ
ありす「あ、ああ。またやってしまいました///」
文香「大丈夫です、ありすちゃん。」
ありす「文香さん?」
文香「先週のコメントを見ましたが概ね好評なコメントをいただいていました。」
ありす「いつのまに!?あ、カンペです。この映像は○コ○コ生放送でも配信しています…だそうです。私達も確認しますので良ければコメントを残していってくださいね。」
文香「こちらのモニターに写っていますね。……前回の放送から思った以上の反応があったようですね。」
ありす「ですね。感想メールからリクエストメールまで、たくさんいただきました。」
文香「おかげで新たな書に出会うことができました。ありがとうございます。」
ありす「え!?まさか文香さん、もうリクエストの本読んじゃったんですか!?」
文香「……ふふっ。」
ありす「えっ!?もう、文香さーん。」
文香「さて、早速紹介に移りましょうか。」
ありす「あ、話をそらしましたね。徹夜で読書してるとまたプロデューサーに怒られちゃいますよ。それで、今回は何を紹介するんですか?私個人としては『夜は短し歩けよ乙女』って本が気になったんですが。」
文香「……『橘ありすのこの一冊で黙らせます!』のコーナー……。」
ありす「えええ!このタイミングでやるんですか!?」
文香「……ありすちゃん説明を。」
ありす「あ、はい。このコーナーはもうちょっとラジオっぽいことをやれよ、というプロデューサーの要望にお応えしてつくられたコーナーです。」
文香「…ありすちゃんが気になった書を軽く紹介してくれるコーナーですね。」
ありす「さ、流石に少し緊張しますね。」
文香「……大丈夫です、ありすちゃん。……たとえどんな書が出てきても、少なくとも私とプロデューサーさんは読みますので。」
モバP「!?」
ありす「ふ、文香さん……。ありがとうございます///」
ありす「それでは、紹介しますね。私この番組が始まるまでネット小説というものを読んだことがなかったんです。」
ありす「それでせっかくなので、文香さんも見たことがなさそうなものをと思って頑張って探しました」フンス
ありす「今回紹介するのはこれです!『絶望の世界』」ババン
モバP「ハイ!カアアアアアアアット!!!」
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文香「……それでは今回の一冊に入りましょう。」
ありす「そうですね、さっきも言いましたけど『夜は短し歩けよ乙女』って本が気になります。」
文香「今回紹介するのはこの本。『クワイエットルームにようこそ』です。」
ありす「??」
文香「『クワイエットルームにようこそ』です。」
ありす「えええ?先週言ってたのと全然違うじゃないですか!!」
文香「…それは、かかったなアホが。というところですね。」
ありす「ダイア―さああん!!」
文香「……ありすちゃんはジョジョを読んだことが?」
ありす「奈緒さんと比奈さんに薦められて///」
文香「……恥ずかしがるありすちゃんの姿も見られましたし、先に進めましょうか。」
ありす「///」
文香「まあ、ジョジョ1部について語ってもいいのですが、それはまた今度ということで。」
文香「『クワイエットルームにようこそ』は松尾スズキ著の小説です。映画化もされたようですが私は見たことがありません。内容は……奇作でしょうか?」
ありす「奇作ですか?」
文香「内容を紐解くと分かるのですが。この書は終始、薬物依存や精神疾患を患った方々がメインです。いわゆるメンヘラ…ですね。」
ありす「それはまた……放送して大丈夫なんですか?」
文香「インターネット配信なので……。」
ありす「『自重しろ』ってカンペ出てますけど。」
文香「……自重はしましょう。」
ありす「たしか前回は、文香さんがほとんどネタバレしちゃって、見る必要ないじゃんって意見が出てましたね。」
文香「『ロミオとジュリエット』は古い上に、有名な作品ですから……。気にしなくていいと思ったのですが。」
文香「今回からは注意をしていくことにしましょう。」
ありす「関係各所から怒られたくはないですしね。」
ありす「……注意してくださいね?」
文香「…さて、」
ありす「!?」
文香「この作品、短くてサクッと終わる作品です。ページ数にして100ページ強くらいだったはずですね。」
ありす「短いのはいいですね。私くらいの年齢でも最後まで読めます。」
文香「内容を非常に簡潔に説明すると、精神病棟で生活する人々との交流をコミカルに描く前半部分、主人公の異常性や秘密が次々に明かされる後半部分に分かれています。」
ありす「シンプルな作りですね。」
文香「ただ、地の文が主人公の話し言葉で書かれているため、それを受け付けられない人には少しきついかもしれませんね。」
文香「あと、若い子が読むのもおススメできません。」
ありす「え?なんでですか?」
文香「…内容が精神病棟といった、ある種異常な状況を描いていることに加え、地の文が主人公の主観で描かれているため、精神病患者の異常な精神状態を疑似的に体験することができるから。……とかですかね?」
文香「主人公に感情移入するタイプの人は多いですし。」
ありす「確かに私も主人公に感情移入するタイプです……。」
文香「……まあ、自分を主人公に置いた人ほど、終盤の爽快感は強いのかもしれませんが。」
ありす「なるほど…。」
文香「さて、それではもうちょっと細かい話をしていきましょうか。」
文香「バツイチのフリーライターである佐倉明日香は、目が覚めると真っ白な部屋で拘束されて目を覚まします。」
文香「そこは、精神医学病棟の中でも特にやっかいなものが入れられる閉鎖病室”クワイエットルーム”にいました。」
ありす「いきなりすごい始まりですね。」
文香「文章で見るともっとすごいですよ。」
文香「『わたしは、ゲロがあふれんばかりに注がれたコップを片手に、でもって、もう片方の手は腰にっていう、いわゆる銭湯で牛乳を一気飲みするオヤジみたいなナイスなポージングで、今まさに「うがい」をしようとしているのである。』」
文香「『鯉?鯉が頭からずいと喉にもぐりこみ、わたしのなを呼びながら、尾びれで頬っぺたをビンタしているようだ。』」
文香「『テンテキヲサレテイルウエ、サンソヲオクリコマレテイル。』」
文香「…など、かなりエッジの効いた文章でこちらの想像力を壊しに来ます。」
ありす「全く想像できないんですが……。」
文香「……まあ、精神が異常であると感じることができれば十分なのかもしれませんが。」
文香「この後、自分が大量の薬を飲んでODをおこしてしまったことを知った明日香は、その病棟でしばらくを過ごすことになります。」
文香「その病棟で出会う人々は、異質でありながらも普通な人たち。一般に思われているほど、異常が大きく表に出ているひとはあまりいないんですね。」
文香「尊大なナース江口、ADで恋人鉄ちゃん、最強の摂食障害者、盗みの常習者。」
ありす「後半が怖いんですが……。」
文香「……この書に出てくるのは後半のような人物たちが大半です。」
ありす「うわー。」
文香「ですが、暗いばかりではないんですよ?むしろ、文章が非常にテンポよくコミカルなので重さはほとんど感じません。」
文香「『失禁、わたしは、あの有名な、噂に聞く、失禁というやつをしたのか。――失禁に加えて尿パックだって、ああ、だめだ。私はもう、このナースの前で未来永劫、見栄を張れない。』」
文香「『需要の20倍くらいポジティブな歌声が流れるホールで、わたしは屈辱のあまり立ち上がることが困難になっていた。冒険、終了也。』」
>○コ○コ生放送
ってマジ?やってる時間帯教えてほしい
ありす「文香さん!?」
文香「と、失禁のシーンは、臨場感が無駄にあってなかなか面白いですよ。」
ありす「失禁失禁と連呼しないでください!!」
文香「まあまあ、ありすちゃん。失禁程度で驚いていては文学は学べませんよ。」
ありす「私、別に文学を学びに来ているわけではないのですが……。」
文香「……と、それからこの本、章の最後にそれぞれ妙な絵が描かれているんです。」
ありす「どれどれ……うわぁ。これは抽象画ってやつですか?美術は詳しくないのですが。」
文香「私も詳しくないのですが……。書の内容が精神病棟での出来事なので中々おどろおどろしいものを感じますね。」
ありす「なんだか怖いですよ・・・。」
文香「そう、そこなんです。」
ありす「?」
文香「この書は理解できない怖い行動をする人がけっこう出てくるのですけど、その人たちって普段は普通の人と変わらないんです。」
文香「病んでいる人であれ一般の人であれ対してかわりがないと言いますか……。」
文香「自分では普通と思っていても周りから見ればそれがとっても異常な行動であったりするんです。」
文香「この辺りは明日香さんの思考と言動を追っていけば分かりますね。」
ありす「なんだか難しいですね。」
文香「…そればかりは読んでみないと分かりませんからね。この書は読む人によって感じ方が大きく変わると思います。」
ありす「なるほど・・・。じゃあ――」
文香「ありすちゃんはまだ読まない方がいいと思いますよ?」
ありす「ええー、どうしてですかー。」
文香「……止めはしませんが、純粋な子ほど感じるものも大きいということです。」
ありす「ぐぬぬ……。」
文香「さて、それでは『クワイエットルームにようこそ』の紹介は以上です。」
ありす「あれ?何だか今回は内容に関してあんまり語りませんでしたね?」
文香「『ロミオとジュリエット』とは違って、内容をあらかじめ知っていると面白さが半減してしまうタイプの書ですからね。」
ありす「読んだ時のお楽しみというやつですね!『ロミオとジュリエット』は前回放送の後、演劇を見ましたよ!」
文香「舞台は書で読むのとは違う面白さがありますからね。どうでしたか?」
ありす「マキューシオがかっこよかったです!!やっぱり友情って大切ですよね!…最後はロミオを恨んで死んじゃいましたけど。」
文香「マキューシオは立場的に死を免れられないですからね……。」
ありす「……暗くなってしまいましたが今回もお別れのお時間です。」
文香「……暗い書を読んでつらい気持ちになることも読書の醍醐味ですよね。」
ありす「ハッピーエンドばっかりじゃ面白くないですよね。…物語の中限定ですけど。」
文香「ふふふっ。それでは、次回予告ですね。」
ありす「えーっと、次回は……すいません文香さん。読めないのでお願いしてもよろしいですか?」
文香「ええ。次回は『べろだしちょんま』『金瓶梅』『翔丸』『テレポーター』のいずれかをお送りする予定です。」
ありす「リクエストもお待ちしております。詳しくは番組ホームページまで!」
~エンディングテーマ bright blue~
ありす「……あの、文香さん。」
文香「なんです?ありすちゃん。」
ありす「前回の予告で紹介した本って紹介しないんですか?」
文香「……どうでしょうか?」
ありす「ええええ!?紹介しないんですか!?」
文香「……一週間もあれば気は変わりますから。」
ありす「けっこう楽しみにしてたんですが…。」
文香「……大丈夫です、ありすちゃん。」
ありす「文香さん?」
文香「……ありすちゃんのためだったらいくらでも番組外で紹介しますよ?」
ありす「文香さん!」キラキラ
モバP「エンディングしめてくれよ……。」
文香「……あ、そうですね。……今夜のお相手は、鷺沢文香と」
ありす「橘ありすでした。」
ありふみ「「今夜も皆さんの夜が素敵な一冊とともにありますように。」」
ありふみ「「ばいば~い。」」
~エンディング後~
オツカレサマデース!!
ありす「お疲れ様です。」
文香「……お疲れ様です。」
ありす「あ、そうだ文香さん。ちょっと聞きたいことがあったのですが。」
文香「何ですか?」
ありす「収録の前。プロデューサーに怒られてましたよね?何かあったんですか?」
文香「……ああ。…あれですか。……本当は、今日は漫画を紹介しようとしていたのですが。」
ありす「漫画ですか?問題と思いますが。なんてタイトルなんですか?」
文香「……『君は淫らな僕の女王』」
モバP「文香ちゃーん!アウト―!」
完
何だこのタイトルは(困惑)
やっぱ酒飲んでやるとダメですね。紹介文がゆるゆるなのは本を読んでみて下さいということで。
>>13
ありすの年齢考えると遅くても8時とかじゃないっすかね(適当)
次回やるときのタイトルは
文香とありすの今夜はこの一冊~3人寄ればニュージェネレーションってマジ!?新波も忘れないでください~
とかですかね?わかりません。
あ、あと予告の本は続けばいつかは書きます多分
依頼だしときます
マルドゥックは登場人物の境遇がひどすぎて草も生えないんですがいいんですかね・・・・
うぶかたさんは天地明察が面白すぎるという問題があるのでNG
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