唯「えーあーる!」 (12)
唯「あずにゃんあずにゃん。ポケモンGOっていうのが流行ってるらしいね」
梓「ああ、アレですか。確かに大流行しているみたいですね」
唯「でも私の周りでは誰もやってる人いないんだよ。どうしてだろうね?」
梓「日本ではまだサービス開始されてないんですよ」
唯「なんとっ」
梓「サービス開始されれば日本でもブームになるとは思いますが」
唯「すごいよねー。現実の風景の中にポケモンがリアルにいるみたいになるんだよ」
梓「早くプレイしてみたいですね」
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唯「ああいう現実の世界を使ったゲームを『AR』って言うみたいだね」
梓「ざっくり言うとそんな感じですね」
唯「うーむ、すごい技術ですな」ふむ
梓「何を言ってるんですか唯先輩」
唯「へっ?」
梓「唯先輩、とっくにAR化されてるじゃありませんか!」
唯「!!」
唯「そ、そうだった・・・!!」
唯「私、4年前にAR化されてるんだったよ!!」ガタッ
梓「そうですよっ」
唯「今思い出したよーあずにゃん!!」
梓「とっくの昔に唯先輩はARになってるんですよ!」
唯「ローソンの期間限定イベントでARになったんだよっ!私っ!前にっ!!」ふんすっふんすっ!
梓「そうですそうです。ローソンの店舗Wi-Fiに接続すると唯先輩が店内に現れるんですよ」
唯「いやぁ、懐かしいですな」
梓「2週間くらいの限定イベントでしたよね?」
唯「うん。確かそんな感じだった!」
梓「すごい短期間だった記憶があります」
唯「よく憶えてたねーあずにゃん」
梓「唯先輩が忘れすぎなんですよ。自分のことなのに」
唯「えへへー」
梓「あれ、もう一回アプリ化しませんかね?限定イベントで終らせるにはもったいなかった気がします」
唯「・・・ってことはあずにゃん。あずにゃん期間中にローソンに行って私のARアプリダウンロードしてくれたんだ?」
梓「まぁ、一応ですけど」
唯「あずにゃーん♪」ぎゅっ
梓「はいはい。いちいち抱きつかないでくださいよ」
唯「私その当時ガラケーだから自分のARアプリ起動出来なかったんだよね」
梓「そうだったんですか?」
唯「うん。ARの私ってどんな感じだったのかな?」
梓「うーん、いつも通りの唯先輩って感じでしたよ?」
唯「そうなの?」
梓「はい。普通にしゃべったりとか、チョコチョコ動いたりとか・・・私も細かい部分までは憶えていませんが」
唯「そっかぁ。あのアプリ再配信して欲しいなぁ」
梓「もし再配信してくれるその時はローソンのWi-Fi限定を解除して欲しいですね。可能であれば」
唯「どうして?」
梓「単純に照れるんですよっ!ローソンの店内で!携帯の中の唯先輩眺めたりタップしてボイス聴いたりだとかがっ!」
唯「あー、なるほどなるほど」
梓「なるべく他のお客さんの迷惑にならないように隅っこの方でアプリ起動したたり、
イヤホン付けて店内ウロウロしたりしてたんですけど、長時間店にいるのがいたたまれなくなってくるんですよ!」
唯「確かにお店の中ではキツいのかもねぇ」
梓「最終的には店の外のギリギリWi-Fiの電波が届くスポット見つけて、私そこでアプリ起動してましたからね」
唯「そうだったんだぁ」
梓「そうですよ。携帯の画面に映る唯先輩をつついたりくすぐったりして反応を見たり、ボイス全パターン聴いたりするだけで時間かかりますし。
それをやっている自分を店員さんや他の人に見られたくないって言いますか・・・」
唯「えへー」にこにこ
梓「・・・なんですか唯先輩」
唯「あずにゃんそんなに私のARアプリで遊んでくれたんだなぁって思って」
梓「ダウンロードした以上は最大限遊んでみただけです。期間限定でしたし」
唯「あっずにゃーん♪」ぎゅーっ
梓「ああもうっ!いいじゃないですかっ!ARの唯先輩で遊んだって!」
唯「私もあずにゃんがAR化したらスマホごと買ってたのになぁ」なでなで
梓「なんですかそれは・・・」
唯「代わりに本物のあずにゃんをくすぐってみたりしていい?」ツンツン
梓「・・・ダメに決まってるでしょう」ぷいっ
唯「もー、あずにゃんのいけず~」すりすり
梓「まったくもう、唯先輩はっ!」
おしまい!
ARと聞いてなんとなく懐かしくなり書きました
あの唯ちゃんARは期間限定にしておくには惜しかった
ここらで終了します
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