魔王城~
勇者「どりゃああぁぁ!」ズパッ
魔王「ぬおっ??」ガクッ
魔王「…ここまでか…」
魔王「だが勇者よ、これで終わったと思うなよ…?
お前の真の苦悩はこれからだ…」
魔王「これでやっと眠れる…」
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勇者「…やったか」
勇者「…」
勇者「…」
勇者「終わったああああぁぁぁ!!」
勇者「村を出て約10年!」
勇者「戦士と僧侶はでき婚し!」
勇者「魔法使いは蒸発し!」
勇者「死んだ数は2桁に登る!」
勇者「最後の3年一人旅!」
勇者「そんな旅が、ついに、ついに終わった!」
勇者「実家に帰ってドラクエやりたい!」
勇者「さて」
勇者「帰るか」ザッザッ
勇者「…」ザッザッ
勇者「あれ?」ザッ…
魔王城~
勇者「疲れてるのかな?まぁいいや」ザッザッ
勇者「…」ザッザッ
勇者「…また?」
魔王城~
勇者「この霧で前がよく見ないからか?」
勇者「なら、雷鳴術!」ズガアァァン??
勇者「これでも霧が晴れない…」
勇者「無限ループって怖くね?」
勇者「あーこれあれだ」
勇者「みちづれってやつだ」
勇者「このまま出さないで俺を閉じ込めておく訳だ」
勇者「ってことは何か?俺このまま死ぬって事か?」
勇者「なにそのホラー」
勇者「…まあ城の中探索してみっか」
玉座~
勇者「なんかここに座っていると王になった気分だ な!」
勇者「王は王でも魔王だが」
勇者「ってかこの城の中誰もいないのか?」
勇者「魔王城だし側近とかいてもおかしくないのだが」
勇者「ま、いいや。お宝でも探そうっと」
2←多分そのあとの話です
6←ご指摘ありがとう以後気をつけます
宝庫~
勇者「やっぱり魔王って凄いな!財力半端じゃない」
勇者「でも全部呪われてるのね」
勇者「?やけに業業しい宝箱が…」
勇者「これだけ他の黒い宝箱と違って白いな」
勇者「さては魔王の日記かポエムだな」
勇者「テレレレッテレー きーんーのーかーぎー」
勇者「がちゃり」
勇者「…手紙だ」
勇者「しかも俺あて」
勇者「なんだ?………!」
勇者え
この手紙を読んでいるという事はきっと私はあなた
に敗れたのだろう。そして今あなたはこの城から出
られないでいる。そうだろう?。私もそうだった。
結論からいうと私とあなたは同一人物だ。信じてはく
れないだろうがね。あなたの尻のほくろから毛が一本
生えているだろう?それはやがて三本になります。
これで信じてもらえたかな?
魔王「信じてもらえたところであなたのこれからの話
をしよう。勘のいいあなたの事だ。あなたはもう気づ
いてるかもしれないが、あなたは魔王となり、人間界
を侵略する。過去に戻ってね。そして自分に殺され
る。どこかの火の鳥のような話だが、今この身に起き
ているから信じざるをえまい。
その流れをあなたには切ってもらいたい。
3番目の俺よ、健闘を祈る。
勇者「…なにこのポエム?」
勇者「え、これマジなやつ?ドッキリとかじゃなくて?」
勇者「そしたら俺は未来の俺を殺したって事?!」
勇者「なんか気分悪くなってきた…」
勇者「俺あんな老け方するんだなぁ。ハゲっていうのかあれは。スキンヘッドか?」
勇者「てか3番目って、もう訳わかんねぇ…」
勇者「この手紙を鵜呑みにするのはあれだが他に手が
かりないしな。尻の毛知ってるの他にバーーーローーだけだし」
勇者「てか3本になんのかよ…」
玉座~勇者「うーん」
勇者「他に情報はないか散策してみたが、あのポエム
letterだけだな」
勇者「しかし過去に戻るのなら最初から侵略しなけれ
ば良いものを」
勇者「しかし、理解に苦しむ内容だな。俺はどうして
過去に飛ばされるんだ?」
勇者「(それに3番目ってのがどうも気になる。最初の
俺が魔王…てか俺か。俺が魔王俺を倒して魔王になっ
て魔王が俺に倒されて…)
??「…ま! …じ …様! 魔王様! 」
勇者「!?」
??「魔王様!今日は魔王初主任の会議ですよ!
早く起きてください!」
勇者「ここはだれ?? 私はどこ??」
??「まだ眠気がぬけてないようで」
勇者「(あ、そうか。あのまま寝落ちして…で目の前
にさっきまでいなかった人…魔族か?がいるって事は
ついちまったんだな。過去に)」
勇者「てかこの魔族…」
??「どうされました?私の顔を見つめられて」
勇者「(肌は大理石のような白。ボブヘアーの黒い
髪。そして灰色の目。耳が少し長いのを除けば人間で
通じるな…てかメガネって文化、魔族にあるのね)」
??「もしやと思いますが、私の事をお忘れのようですね」
??「私は魔王様の直接補佐役兼マネージャーの側近というものです。」
勇者「(あ、やっぱり側近はいるのね)」
勇者「(しまった魔王の話し方とかしらねぇ!)これは
失礼した側近よ。して、我はどのようにすれば良いの
かな?」
勇者「(どうだ?)」
側近「誰にだって、辛い事や悲しい事はありますよ
ね…魔王様でも」
勇者「(勘違いされてる!そしてバカにされてる!)」
側近「さあ、玉座からお起きになって下さい。朝食の
支度が整ってありますので。」
勇者「(まっずいなー出だしから重要キャラにマイナ
スな印象を与えてしまった…)」
今日はこの辺で
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