提督「……は?」
鳳翔「このたび当局からの指示で未成年にお酒を与えるのがイカンとのことで」
鳳翔「お酒出す際にこの毎回この確認を求められまして…」
提督「はぁ」ポチッ
居酒屋に酒を飲みに行ったら変なルールができていた
海軍提督が20未満のわけがあるか?とも思ったが
そういうシステムなのであれば仕方ない
というわけで大人しく押した
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468626992
だけどこういうことする店って客足ガタ落ちするんだよなー
しかも毎回って
酒追加注文するたびにボタン押させるとか…めんどいわー
ましてや灰汁の強い奴があつまる軍施設内の居酒屋でなんて
皆嫌がるに違いない
よし、酒の肴にはちょうどいいだろう
ということで出てきた富士山麓ロックを舐めつつ
皆がこのシステムにどういう反応をするのか眺めることとする
1、一航戦
鳳翔「年齢確認ボタンを押してください」
加賀「年齢確認……ですか」
赤城「おや、未成年に見えます? ふふふ」
加賀「ちょっと気分が高揚します」
赤城「よっしゃー! 神亀冷で!」ポチッ
加賀「嬉しいものですね 久保田を温燗」ポチッ
鳳翔「まいどありー♪」
抵抗…するどころか嬉しそうに押した
まぁぱっと見22,3くらいだもんな。そう言われると嬉しい年頃か
鳳翔「ところでつまみはいかがなさいますか」
赤城「えーと、だし巻き卵とあじのたたきと牛スジ煮込みとおでんとハムカツ
串焼盛り合わせ3人前にゲソ揚げとアジの南蛮漬けに寿司20貫盛り」
加賀「鉄火丼と親子丼と海鮮丼 あとは湯葉にきゅうりの一本漬け。砂肝とヤゲン3本づつ
それに刺身盛り合わせとオクラと長芋のサラダ。ほっけの開きもください」
……確認すべきは年齢ではなく支払可能かどうかでは?
鳳翔「あ、提督 お通しでたこわさ単品です」
2、妙高型
那智「4人だが…空いているな よしとりあえず角のハイボール」
足柄「じゃあ私も あとトンカツ」
羽黒「私はビールでいいです 温野菜サラダとクリームパスタも」
妙高「ビールと……あ、提督どうもこんにちは か、鴨肉のテリーヌを」
鳳翔「そういうのはちょっと… いつもの白子ポン酢とエイひれでいいですか?」
妙高「…ええ」
姉妹同士で飲みに来るとか仲良しだなぁ
と、妙高に挨拶。遅れて気がついた3人にも会釈をしつつ眺める。
鳳翔「年齢確認ボタンを押してください」
羽黒「あっ はい」ポチッ
那智「………」
足柄「………」
妙高「………」
羽黒「姉さんたち?」
那智「ハイボール取り消しで竹鶴17年をダブルで」ポチッ
足柄「シーバス18年ダブルで あとトンカツ取り消しでヒレカツで」ポチッ
妙高「ジョニ青トリプルで」ポチッ
やっぱ嬉しいんだ
……トリプル?
那智「ま、まだこの那智も捨てたものではないな」ニヤリ
足柄「やーっぱりまだまだイケるわよね? よーし、フリフリのあの服買っちゃお!」
妙高「合わない!! やっぱり八海山もいただけますか」
羽黒「あああ そんな大声で騒がないで… 皆に迷惑だよぉ」
那智「鳳翔さん! 次はボウモア18年 瓶ごとくれ!」
羽黒「姉さん! それ店で頼んだら2万円超える!」
鈴谷「えっとねー じゃあフライドポテトとシーザーサラダとカシスオレンジ」
熊野「チーズ盛り合わせと赤ワインを頂きますわ」
那智に挨拶をする感じで近寄ってウイスキーの香りのご相伴にあずかっていると
いつのまにか来店した2人が注文をしている
この二人…熊野は女子大生に見えないこともないが鈴谷の妹艦
その鈴谷はJK感あるがはたして……
鳳翔「年齢確認ボタンを押してください」
鈴谷「年齢…」
熊野「確認…?」
鳳翔「はい 本部からの指導により押していただかないと酒類が提供できませんので」
鈴谷「やっだなー鳳翔さーん 鈴谷そんな若く見えるー? ねー熊野」
熊野「ええええぇ わたわたくし今年で21歳になりましてよ」
鈴谷「そんな水臭いことやめようよー 早くカシオレ~」
熊野「ちょっと今日身分証明書は忘れまして はい」
鳳翔「それで… 年齢確認ボタンを押していただけますか?」
鈴谷「……オレンジジュースに変更で」
熊野「ウーロン茶でいいですわ」
未成年なら抵抗すんなよ……
魚民で先輩の免許証出す大学1年生かお前らは
でもまぁ選挙権考えたらそのうち18歳からOKになるかな?
若葉「ふむ提督 たこわさをちびちび食べているのは…貧乏くさいぞ」
初霜「ちょ 失礼ですよ!!」
……居酒屋にガキがいるな
まぁ酒頼む義務というものはないし いいのかうん
若葉「生中とコンビーフ炒めをくれ」
っておい
鳳翔「年齢確認ボタンを押してください」
若葉「ああ」ポチッ
おい
初霜「すごい……こんなに堂々と」
若葉「こういうのは動じないことが大切だ 初霜お前も頼め」
初霜「やややっちゃいます 鳳翔さん! カル―アミルクとハンバーグとエビフライ!」
鳳翔「…年齢確認ボタンを押してください」
初霜「………」アウアウ
若葉「また、この手を汚せと言うのか」ポチッ
この確認なんの意味があんだろ
鳳翔「やっているほうもわかりません」
赤城と加賀が帰ったので食べ残しの刺身のツマとほっけの小骨のとこの身をつまんでいると
隼鷹「ヒャッハー 竹鶴ロックでかけつけ3杯~」
千歳「熱燗」
べろべろ&目が据わってる。
どこで飲んだのかすっかり出来上がっている二人が…迷惑な客だなぁ
鳳翔「年齢確認ボタンを押してください」
隼鷹「年齢? 確認wwwwww?」
千歳「……チッ 覚めること言うなや」
おっきたぞきたぞ、不穏な空気…
隼鷹「あたしが19に見えるかよww 自分で押せば?」
千歳「押せとはなんだコラ!」
鳳翔「……チッ」
隼鷹「ってなははは 冗談ですよ~ はい」ポチッ
千歳「よ、よろこんで!」ポチッ
店員のほうが強かった。酔っぱらいも絡む相手を選ぶからな…
隼鷹「おっ 提督じゃーん、なにその氷の解け切ったウイスキーと食べ残しみたいな干物」
千歳「提督もお飲みになりましょう。 越乃寒梅冷で3つー」
隼鷹「人数多いほうが色々頼めていいよね~イカ刺とカサゴの煮付けとよし、てっちりいっちゃお~」
千歳「小海老のかきあげと冷奴。サンマは刺身でありますか?」
酔っぱらいも絡む相手を選ぶからな… やめて 今月苦しい
千歳「ふふふ 大丈夫ですよ ちゃんと割り勘ですから」
酒・食量が違う相手との割り勘というのは暴力です
ガラガラ
武蔵「……ホヤと酒 マスで」
おっなんかあの注文シブくてかっこいい
鳳翔「はい では年齢確認ボタンを押してください」
武蔵「………」
スック
武蔵「邪魔したな……」
ガラガラガラ
出てった
えっ まさか
提督「いやぁ女性の年齢は見かけによらにゃいものでしゅね」ヒック
提督「鳳翔さんはいくちぅ? あてちゃおっか えーと17歳 なんちゃってキャハハハハハ」
鳳翔「提督 だいぶ出来上がってしまっているようで」
提督「割り勘だから飲まないちょ損だと思った ひまでは反省へいている」
提督「しゃいごににお茶漬けと薄い焼酎のお湯割りをくだひゃい」
鳳翔「はいはい では年齢確認ボタンを押してください」
提督「ボタン…押して… ぽちっとな」
そのまま乳首らしき場所を押したところ出禁になったのでその後客足が途絶えたかは知らない
おわり
このSSまとめへのコメント
出禁よりも監禁されそうだと思った(小並感)
僕(がポチりたいの)は、不知火ちゃん!!